JPH04257651A - 多室型空気調和機 - Google Patents

多室型空気調和機

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JPH04257651A
JPH04257651A JP3037911A JP3791191A JPH04257651A JP H04257651 A JPH04257651 A JP H04257651A JP 3037911 A JP3037911 A JP 3037911A JP 3791191 A JP3791191 A JP 3791191A JP H04257651 A JPH04257651 A JP H04257651A
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load heat
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Yoshiro Tsuchiyama
吉朗 土山
Koji Ebisu
戎 晃司
Masataka Ozeki
正高 尾関
Shozo Funakura
正三 船倉
Yuji Yoshida
雄二 吉田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多室形空気調和機にお
ける室温制御およびヒートポンプサイクルの制御に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、多室形空気調和機のシステム構
成図であり、1は圧縮機、3は室外熱交換器であり、室
外機6を構成している。室内機7A、7B、7C各々は
、室内熱交換器8A、8B、8C、室内膨張弁9A、9
B、9C、室温検知器10A、10B、10Cを備え、
室外機6、及び各室内機7A、7B、7Cの各ガス側、
及び液側を各々ガス側管路13、及び液側管路12で接
続して閉回路となし、閉回路の内部に冷媒を封入してな
る周知のヒートポンプサイクルである。
【0003】かかる構成における多室形空気調和機の冷
房運転での作用様態は、室外熱交換器3は凝縮器、各室
内熱交換器8A、8B、8Cは蒸発器として働き、各部
屋の空気から吸熱することにより、各部屋を冷房する。
【0004】次に、各室内膨張弁9A、9B、9Cの作
用様態を以下に説明する。各室内膨張弁9A、9B、9
Cの開度を増加すると、冷媒の流量が増加し、冷房能力
が増加して各室の温度を低下せしめる。その温度は各室
温検知器10A、10B、10Cにより検知される。
【0005】また、暖房時には、四方弁(図示せず)を
用いて圧縮機1の入力と出力を切り換えることにより、
冷媒の流れる方向が図4とは逆になり、室内側熱交換器
8A、8B、8Cは凝縮器、室外側熱交換器3は蒸発器
になる。
【0006】従来の多室形空気調和機の各室内膨張弁制
御の方法はいわゆるPID制御方式、あるいは条件に応
じて操作量を決定する表検索方式が採用されている。こ
れらの制御(制御手段はマイクロコンピュータなどで実
現される。手段そのものは図示せず。)においては、P
ID制御方式では目標値に対する誤差情報を得て、誤差
情報の比例、積分、微分を算出し、算出結果を制御対象
に対して適当な比で加算して操作量を決定している。一
方、表検索方式では、現在の設定温度、各種の検出量に
応じた制御量の表を予め設定しておく方法である。制御
操作量は、各室の膨張弁開度と圧縮機能力などである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】室内機が1台のときに
は、室温の誤差情報に対応して圧縮機を制御し、過熱度
などの冷媒状態量に対しては膨張弁の開度を制御する方
式が採用されている。しかしながら、このような多室型
空気調和機では、各室間に干渉があり、設定温度通りに
制御することと、ヒートポンプサイクルが高効率で動作
するための制御、例えば過熱度制御や過冷却度制御など
を両立して行うことは複雑であり、単純なPID制御方
式や表検索方式では困難であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するためになされたもので、発明の第1の手段は、
冷房運転時には、設定温度に対する各室室温の誤差に対
して各室の負荷熱容量に対応する重みを用いて加算して
多室型空気調和機全体での必要熱量を算出して、算出し
た値に基づいて圧縮機の回転数を操作するとともに、圧
縮機吸入冷媒過熱度に基づいて各室膨張弁の開度の平均
値を操作し、各室室温誤差の各室の負荷熱容量付きの重
み平均からのずれに基づいて各室の膨張弁開度を操作し
、各室の室外機の冷媒出口の過冷却度に基づいて室外機
熱交換器の交換能力を操作するものである。
【0009】また、本発明の第2は、各室の負荷熱容量
相当量を逐次学習していく手段を付加したものである。 すなわち、一定時間毎に時間内における各設定室温に対
する誤差及び過熱度の誤差より得られる予め定められた
評価関数を求める手段、評価関数の演算結果により前記
負荷熱容量相当量Ci を修正する手段を有し、前記負
荷熱容量相当量Ci の修正手段は、各室内機の標準負
荷熱容量C0 近傍の値を初期値として設定して、室内
機の台数よりも多い、異なる初期値の数Nにて前記一定
時間それぞれ運転してそれぞれの評価関数を求める第1
の処理、最も評価関数の良くない負荷熱容量相当量のパ
ラメータ群をそれ以外の負荷熱容量相当量のパラメータ
群の重心値に対して鏡映させて新しい負荷熱容量相当量
のパラメータ群として前記一定時間運転して評価関数を
求める第2の処理、最も評価関数の良くない負荷熱容量
相当量のパラメータ群とそれ以外の負荷熱容量相当量の
パラメータ群の重心値との内分点を新しい負荷熱容量相
当量のパラメータ群として前記一定時間運転して評価関
数を求める第3の処理、最も評価関数の良い負荷熱容量
相当量のパラメータ群を除く負荷熱容量相当量のパラメ
ータ群を、最も評価関数の良い負荷熱容量相当量のパラ
メータ群との各内分点をもって前記最も評価関数の良い
負荷熱容量相当量のパラメータ群を除く負荷熱容量相当
量のパラメータ群に置換して各評価関数を求める第4の
処理とを有し、前記前記負荷熱容量相当量Ci 修正手
段は、前記第1の処理に続いて前記第2の処理を行い、
第2の処理の結果得られた評価関数の値が(N−1)番
目に良い評価関数より良い場合には第2の処理を再び行
い、そうでない場合には前記第3の処理を行い、得られ
た評価関数の値が(N−1)番目に良い評価関数より良
い場合には再び前記第2の処理を行い、そうでない場合
には前記第4の処理を行って再び前記第2の処理に戻る
ものである。
【0010】さらに、本発明の第3は、外気温度を検出
し、外気温と設定温度との差を求め、その差に各室の熱
容量をかけたものの総和を圧縮機の操作量に重畳追加す
るとともに、外気温−設定温差に各室熱容量をかけたも
のに基づいて得られた値を膨張弁の開度操作量に重畳追
加するものである。
【0011】また、本発明の第4では、暖房運転時には
、各室室温誤差の各室の負荷熱容量に対応する重みを用
いて多室型空気調和機の全体での必要熱量を算出して、
算出した値に基づいて圧縮機の回転数を操作するととも
に、圧縮機吸入冷媒過熱度に基づいて室外機熱交換器の
交換能力を操作し、各室内機の冷媒出口の過冷却度の重
み付き平均値に基づいて各室膨張弁の開度の平均値を操
作するものである。
【0012】
【作用】第1の発明により、各室室温誤差に負荷熱容量
の重みつき加算を行うことにより、冷房運転における総
負荷熱量誤差が算出でき、それにもとづいて熱量に対し
て直接的に影響を与える圧縮機を直接操作することが可
能になる。また、吸入過熱度に対して直接影響する膨張
弁の平均開度を操作することが可能になり、また、室外
機過冷却度に対しては、直接影響する室外機熱交換器能
力を操作することが可能になり、各室への適正熱量分配
と過熱度、過冷却度の制御を両立することができる。
【0013】第2の発明では、各室の負荷熱容量相当量
が実際の値に近いほど制御精度は向上するので、誤差情
報をもとに制御性能が向上する方向に負荷熱容量相当量
の値を変化していくことにより、負荷熱容量相当量は実
際の値に近付いていく。負荷熱容量相当量が初期値近傍
にない場合には前項の第2の処理により各パラメータ群
が真の負荷熱容量相当量に近付くように変更される。現
在のパラメータ群が真の負荷熱容量相当量に近付くと、
処理3、処理4へと進み、現在のパラメータ群はすべて
真のパラメータに近付いていく。また、一度に変化させ
るパラメータ量は大きい値ではないため、フィードバッ
ク制御系への干渉が無視できる。
【0014】第3の発明により、各室設定室温と外気温
との差に対して負荷熱容量の重み付き加算を行うことに
より、安定時の必要熱量を計算することができ、フィー
ドフォワード制御量を求めることができ、速応性のある
制御が可能になる。
【0015】第4の発明により、各室室温誤差に負荷熱
容量の重みつき加算を行うことにより、暖房運転におけ
る総負荷熱量誤差が算出でき、それにもとづいて熱量に
対して直接的に影響を与える圧縮機を直接操作すること
が可能になる。また、吸入過熱度に対して直接影響する
室外機熱交換器能力を操作することが可能になり、また
、各室過冷却度の平均値に対しては、直接対応する膨張
弁の平均開度で操作することが可能になり、各室への適
正熱量分配と過熱度、過冷却度の制御を両立することが
できる。
【0016】
【実施例】図3は第1の発明および第3の発明に対応す
る空気調和機の構成を示したものであり、図8と同じ構
成部品に対しては同一の番号を用いている。図3におい
て、圧縮機吸入圧力検出器15、圧縮機吸入温度検出器
16を用いて、圧縮機吸入部分の過熱度を算出する。す
なわち、検出した圧力における使用冷媒の飽和温度を求
め、検出した温度との差が過熱度になる。また、室外熱
交換器の冷媒出口温度検出器18および吐出圧力検出器
19を用いて、室外機出口の冷媒の過冷却度を検出する
。過冷却度の検出は過熱度と同様に冷媒の飽和温度を求
めて、実冷媒温度との差をもって過冷却度とする。また
、外気温検出器14は、第3の発明に対応するものであ
り、外気温度を検出し、各室の設定温度との差を計算す
ることにより、各室の定常時に必要な熱負荷を算出する
ことができるものである。圧縮機1の回転数、膨張弁9
A、9B,9Cの開度、および室外機熱交換器3のファ
ン2の回転数は操作が可能なものである。
【0017】図1は、各室の膨張弁の開度を制御するた
めの制御器および、室外機の熱交換能力を制御するため
の制御系の構成を示すブロック図である。図3の吸入圧
力検出器15、吸入温度検出器16により求められた過
熱度情報は、目標とする過熱度と比較され、その誤差を
、PIDコントローラ21に入力される。PIDコント
ローラ21では、過熱度を制御するためのPID演算が
行われる。PIDコントローラ21の出力は各室膨張弁
制御のための加算器27、28へ送られる。また設定温
度と検出した室温との誤差情報Di の情報は負荷熱容
量相当量31、32および加算器35、割り算器24を
へて、室温との誤差情報の負荷の重み付き平均情報Da
vに換算される。重み付き平均情報Davは比較器22
、23に送られて、各室の室温誤差と比較される。従っ
て比較器22、23の出力は各室室温誤差Di の平均
値に対する差になる。比較器22、23の出力はPID
コントローラ25、26に送られて、室温を設定値にな
らしめるための膨張弁制御演算が行われる。すなわち、
PIDコントローラ25、26での演算をf3 、PI
Dコントローラ21での演算をf2 とすると、第1の
発明に対応する次の演算を行ったことになる。
【0018】
【数13】
【0019】このようにして得られたPIDコントロー
ラ25、26の出力は加算器27、28に送られる。ま
た、外気温度と設定温度との偏差情報Ti はブロック
33、34に入力される。ブロック33、34では、設
置されている室内機の負荷の係数を乗じ、必要な熱量と
して、その結果をブロック40、41へ送る。ブロック
40、41では、熱量に対応して冷媒流量をどれだけ増
加する必要があるかという係数Kを乗じて、膨張弁の開
度情報に変換する。ブロック40、41の出力は加算器
27、28へ送られる。加算器27、28では、過熱度
誤差情報からの膨張弁開度指令情報と、温度誤差情報か
らの膨張弁開度指令情報と熱負荷情報からの膨張弁開度
指令情報を加算する。加算した結果を実際の膨張弁の開
度指令として、各室の膨張弁開度制御手段(図示せず)
へ送り、各室膨張弁の開度を制御する。また、図3の冷
媒温度検出器18および吐出圧力検出器19より求めら
れた過冷却度の目標とする過冷却度に対する誤差はPI
Dコントローラ20に送られて、室外機のファン回転数
指令となり、室外機のファン回転数を操作することによ
り室外機の熱交換能力を操作する。PIDコントローラ
20での演算をf4 とすると、次の演算式がえられる
【0020】
【数14】
【0021】
【数15】
【0022】図2は圧縮機1の能力制御を行うための制
御器の構成を示すブロック図である。図1と同じ演算を
用いているものは同じ番号で示している。室温の誤差情
報をDi を各室の負荷熱容量相当量31、32を経て
、加算器35に入力する。加算器35では各室の室温誤
差と熱負荷熱容量との積和演算結果が求まり、結果をP
IDコントローラ37に入力する。PIDコントローラ
37は、室温が設定温度になるように圧縮機の能力を制
御するためのPID演算が行われる。すなわち、第1の
発明に対応する次の演算が行われる。
【0023】
【数16】
【0024】PIDコントローラ37の演算結果は加算
器39に送られる。また、外気温度と各室設定温との偏
差情報は各室の負荷熱容量相当量Ci を乗じた後、加
算器36で加算されて、必要とする全熱量情報を得る。 加算器36の出力はブロック38で圧縮機の能力に換算
されて、加算器39へ送られる。加算器39の出力はイ
ンバータ40に送られ圧縮機の回転数情報に変換された
後、圧縮機1を駆動する。すなわちPIDコントローラ
37の演算をf6 とすると、次の演算式が得られる。
【0025】
【数17】
【0026】図1、図2の制御器の動作状態を要約する
と、各室の膨張弁の開度の平均情報で室内機の過熱度を
制御し、室温誤差情報で各室の膨張弁開度平均値からの
ずれを与えることにより熱分配を制御する。また、室外
機熱交換器の能力を操作することにより、室外機の過冷
却度をを制御し、常に適正な効率の良いヒートポンプサ
イクルを実現するものである。さらに外気温と設定温度
との差により定常時の熱量をフィードフォワード制御量
として与える。圧縮機制御も同様に、室温誤差情報をも
とに全平均熱量に対するフィードバック制御系を構成し
、さらに外気温と設定温度との差により定常時の熱量を
フィードフォワード制御量として与えるものである。
【0027】また、式(ホ) のかわりに、同様の演算
f5 を用いて
【0028】
【数18】
【0029】で求めたUi を用いることも可能である
。 これは、室温の誤差にあらかじめ負荷容量の重みを与え
ておくものである。
【0030】同様の理由で式(オ) のかわりに、同様
の演算f9 を用いて
【0031】
【数19】
【0032】で求めたUi を用いることも可能である
。 図5は第2の発明および第3の発明に対応する空気調和
機の構成を示したものであり、図8と同じ構成部品に対
しては同一の番号を用いている。図5において、圧縮機
吸入圧力検出器19、圧縮機吸入温度検出器11を用い
て、圧縮機吸入部分の過熱度を算出する。すなわち、検
出した圧力における使用冷媒の飽和温度を求め、検出し
た温度との差が過熱度になる。また、室内熱交換器の冷
媒出口温度検出器17A、17B,17Cおよび吐出圧
力検出器19を用いて、各室室内機出口の冷媒の過冷却
度を検出する。過冷却度の検出は過熱度と同様に冷媒の
飽和温度を求めて、実冷媒温度との差をもって過冷却度
とする。また、外気温検出器14は、第3の発明に対応
するものであり、外気温度を検出し、各室の設定温度と
の差を計算することにより、各室の定常時に必要な熱負
荷を算出することができるものである。
【0033】図4は、各室の膨張弁の開度を制御するた
めの制御器および、室外機の熱交換能力を制御するため
の制御系の構成を示すブロック図である。図5の吐出圧
力検出器15、各室室内機冷媒出口温度検出器17A、
17B,17Cにより求められた各室室内機の過冷却度
情報は、目標とする過冷却度と比較され、その誤差を、
各室の負荷熱容量C1 〜Ci をかけて加算器55に
送られる。加算器55の出力はPIDコントローラ21
に入力される。PIDコントローラ21では、過冷却度
を制御するためのPID演算が行われる。PIDコント
ローラ21の出力は各室膨張弁制御のための加算器27
、28へ送られる。また設定温度と検出した室温との誤
差情報Di の情報は負荷熱容量相当量31、32およ
び加算器35、割り算器24をへて、室温との誤差情報
の負荷の重み付き平均情報Davに換算される。重み付
き平均情報Davは比較器22、23に送られて、各室
の室温誤差と比較される。従って比較器22、23の出
力は各室室温誤差Di の平均値に対する差になる。比
較器22、23の出力はPIDコントローラ25、26
に送られて、室温を設定値にならしめるための膨張弁制
御演算が行われる。PIDコントローラ25、26の出
力は加算器27、28に送られる。PIDコントローラ
25、26の出力は発明の第2に対応するもので、PI
Dコントローラ21の演算をf10、同コントローラ2
5、26の演算をf11とすると、次の演算結果となる
【0034】
【数20】
【0035】また、外気温度と設定温度との偏差情報T
i はブロック33、34に入力される。ブロック33
、34では、設置されている室内機の負荷の係数を乗じ
、必要な熱量として、その結果をブロック40、41へ
送る。ブロック40、41では、熱量に対応して冷媒流
量をどれだけ増加する必要があるかという係数Kを乗じ
て、膨張弁の開度情報に変換する。ブロック40、41
の出力は加算器27、28へ送られる。加算器27、2
8では、過冷却度誤差情報からの膨張弁開度指令情報と
、温度誤差情報からの膨張弁開度指令情報と熱負荷情報
からの膨張弁開度指令情報を加算する。加算した結果を
実際の膨張弁の開度指令として、各室の膨張弁開度制御
手段(図示せず)へ送り、各室膨張弁の開度を制御する
。すなわち、弁開度は、以下の式となる。
【0036】
【数21】
【0037】また、図5の冷媒温度検出器11およ吸入
圧力検出器19より求められた過熱度の目標とする過冷
却度に対する誤差はPIDコントローラ29に送られて
、室外機のファン回転数指令となり、室外機のファン回
転数を操作することにより室外機の熱交換能力を操作す
る。PIDコントローラ29の演算をf12とすると、
次の演算式が得られる。
【0038】
【数22】
【0039】圧縮機1の制御方法は室内機が蒸発器とし
て用いる場合と同様であり図2で説明したものと同じで
あり詳細は省略する。ただし、この場合、操作量の極性
が逆にする必要がある。
【0040】図4の制御器の動作状態を要約すると、各
室の膨張弁の開度の平均情報で室内機の過熱度を制御し
、室温誤差情報で各室の膨張弁開度平均値からのずれを
与えることにより熱分配を制御する。また、室外機熱交
換器の能力を操作することにより、室外機の過熱度を制
御し、常に適正な効率の良いヒートポンプサイクルを実
現するものである。さらに外気温と設定温度との差によ
り定常時の熱量をフィードフォワード制御量として与え
る。圧縮機制御も同様に、室温誤差情報をもとに全平均
熱量に対するフィードバック制御系を構成し、さらに外
気温と設定温度との差により定常時の熱量をフィードフ
ォワード制御量として与えるものである。
【0041】第1の発明と同様の理由で、式(タ) の
かわりに、同様の演算f13を用いて
【0042】
【数23】
【0043】で示される式を使うことが可能であり、ま
た同様の理由で式(ナ) のかわりに、同様の演算f1
5を用いて
【0044】
【数24】
【0045】で示される式を使うことも可能である。図
6および図7は本発明における第4の発明の実施例に対
応するものである。図6は過熱度の変化状況と室温i 
の変化状況と負荷熱容量相当量のパラメータのチェック
と更新のタイミングを示す図である。時刻t2 におい
て時刻t1 からt2 までの過熱度誤差ESH及び各
室温の誤差の評価関数値Jを求める。時刻t1 からt
2 までのあいだに制御用のコンピュータは室温誤差、
過熱度誤差、設定された負荷熱容量相当量などをもとに
制御演算を行うと共に、評価関数を算出する。評価関数
Jは例えば以下の計算式で示される関数とする。
【0046】
【数25】
【0047】この式は各室の室温の誤差の2乗の和に過
熱度の誤差の2乗を掛けたものの積和である。すなわち
、各室の室温の誤差が大きいほど、また過熱度の誤差が
大きいほどJの値は大きくなる。従って、Jの値が小さ
いほど良い制御状態にあるといえる。この時のJの値に
より、次の期間すなわちt2 からt3 までの制御パ
ラメータ(負荷熱容量相当量Ci )をどのように更新
するのかを決定していく。決定方法は後述する。このよ
うな計算を時刻t3でも同様に行う。
【0048】図7は負荷熱容量相当量Ciの更新原理を
示す図である。この原理はシンプレックス法といわれる
手法を基本にしている。図7(a)は、シンプレックス
(多面体)の初期状態の設定を示したものである。図に
示すVC1 、VC2 、・・、VCk はそれぞれパ
ラメータ群で構成されるベクトル量である。例えばVC
1 の要素は、各室の負荷熱容量相当量Ci で構成さ
れている。 したがってベクトルVCj の次元は室内機の台数にな
る。またVC0 は各室の負荷熱容量相当量を各室内機
の標準的な負荷状態としたときのパラメータベクトルで
ある。初期ベクトルVC1 、VC2 、・・VCk 
の値は、VC0 の値を微小に変化させた値を用いる。 変化する量はランダムに選ぶ。この様にして初期ベクト
ルVC1 、VC2 、・・VCk の値が決定される
。k の値は、室内機の台数よりも1つ以上大きい数に
しておく。次に初期ベクトルVC1 、VC2 、・・
VCk の値を一定時間それぞれ用いて制御を行い、そ
の時の評価関数値を算出する。全てのベクトルについて
求まると、評価関数の良い順に並べ換えを行う。すなわ
ち、最も評価関数の良いベクトルがVC1であり、最も
悪いベクトルがVCk となる。
【0049】次に図7の(b)に示す処理を行う。すな
わち最も評価関数の悪いベクトルVCk をそれ以外の
ベクトルの重心VCG に対して鏡映させて新しいベク
トルVCnew を作成し、VCnew を用いて制御
を行い評価関数を求める。得られた評価関数がVCk−
1 の評価関数よりも良い場合には、VCk の代わり
にVCnew とそれによる評価関数値を採用し、評価
関数の良い順に並べ変えて、再び同図(b)の処理を行
う。得られた評価関数がVCk−1 の評価関数よりも
悪い場合には、同図(c)で示す処理を行う。
【0050】図7(c)の処理は、ベクトルを重心の内
側に鏡映することを示している。すなわち、VCk と
VCG の中点をVCnew にする。ここで得られた
VCnew をもとに制御を行い評価関数を求める。得
られた評価関数がVCk−1 の評価関数よりも良い場
合には、VCk の代わりにVCnew とそれによる
評価関数値を採用し、評価関数の良い順に並べ変えて、
再び同図(b)の処理を行う。得られた評価関数がVC
k−1 の評価関数よりも悪い場合には、同図(d)で
示す処理を行う。
【0051】図7(d)の処理は、最良の評価関数を持
つベクトルVC1 以外のベクトルを、ベクトルVC1
 のまわりに近付ける処理を示している。すなわちVC
1 以外のベクトルすべてについてVC1 との中点を
もとめ、中点を新しいベクトルVC2 、VC3 、・
・・VCk にし、それぞれのベクトルをもとに制御を
行い評価関数を求める。そして得られた評価関数の良い
順に並び換えて、再び同図(b)の処理を行う。
【0052】図7の処理を繰り返して行くと、現在の負
荷熱容量相当量のベクトルに近付いて行くことになる。 したがって、より精度の高い制御が可能になる。
【0053】一般に、このようなパラメータ探索は収束
が遅いが、初期値が標準的な使用状態を想定しており、
実際の使用状態も極度に標準からかけ離れた状態になる
ことは有り得ないので、収束の遅さは実際の問題にはな
らない。また、収束中のときでも、基本的なフィードバ
ック制御は動作しているので、制御が不可能になるわけ
ではなく、制御性能が少し劣るだけであり実用上は問題
にはならない。また、収束が遅いので、フィードバック
制御系からみれば変化が無視できることになり、フィー
ドバック制御系への干渉も無視できるものになる。
【0054】なお、実施例では評価関数として誤差の2
乗に基づくものを例として示したが、誤差の絶対値の和
に基づくものなど他のものも容易に考えられるが、本発
明の内容を越えるものではない。また、本発明実施例で
はフィードバック制御演算方法としてPID制御を用い
て説明したが、現代制御理論を用いた方法や同じ入力情
報を使うファジィ制御であっても本発明の内容を越える
ものではない。また、本発明は多室型の空気調和機で説
明したが、室内機が一台の場合でも有効であることはい
うまでもない。また、過熱度の検出方法として圧縮機吸
入圧力と吸入温度とを用いる方法で説明し、過冷却度の
検出方法として圧縮機吐出圧力と凝縮器出口冷媒温度と
を用いる方法で説明したが、他の方法(例えば、膨張弁
出口の温度と蒸発器出口の温度との差を用いて過熱度と
する方法や、凝縮器中央部の冷媒温度と出口部の冷媒温
度との差を用いて過冷却度とする方法など)であっても
よいことは明白である。また、室外熱交換器の能力制御
方法としてファンの回転数を制御する例を示したが、熱
交換器内部の流体の流れを制御して熱交換表面積を可変
する方法であっても本発明は適用することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により多室
型空気調和機の冷房運転における室温制御と過熱度制御
および過冷却度制御によるヒートポンプサイクルの適正
な制御とを簡単な方法で非干渉で実現できる。また本発
明により、非干渉化の高精度が改善できる。さらに本発
明により、フィードフォワード制御を付加することもで
き、速応性が改善される。また本発明により暖房運転に
おける同様の制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の発明および第3の発明に関連する
膨張弁制御および室外熱交換器能力制御の制御系の構成
を示すブロック図
【図2】同じく本発明第1の発明および第3の発明に関
連する圧縮機の制御系の構成を示すブロック図
【図3】
同じく本発明第1の発明および第3の発明に関連するシ
ステム構成図
【図4】本発明第3の発明および第4の発明に関連する
膨張弁制御および室外熱交換器能力制御の構成を示すブ
ロック図
【図5】同じく本発明第3の発明および第4の発明に関
連するシステム構成図
【図6】本発明第2の発明に対応する負荷熱容量相当量
の推定動作のタイミングを示す波形図
【図7】同じく本発明第2の発明による負荷熱容量相当
量の推定手順を示す図
【図8】従来の多室型空気調和機の構成を示すシステム
構成図
【符号の説明】
1  圧縮機 3  室外熱交換器、 8A、8B、8C  室内熱交換器 9A、9B、9C  電動膨張弁、 10A、10B、10C  室温検出器、11、16、
17A、17B、17C、18  温度検出器 14  外気温検出器 15、19  圧力検出器

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  能力可変圧縮機、熱交換能力可変室外
    熱交換器から成る1台の室外機と、室内熱交換器、室内
    膨張弁を備えた複数台の室内機を並列的に接続し、前記
    各室内機を設置した各室温を検知する各室温検知器と、
    圧縮機入口冷媒の平均過熱度を検知する過熱度検出手段
    、室外機冷媒出口付近の過冷却度検出手段を具備し、各
    室設定温度に各室室温を一致させるべく前記複数の膨張
    弁および圧縮機能力および室外機熱交換能力を制御する
    ものであって、各室内機の負荷熱容量相当量をCi (
    i=1,2,・・・,:室内機に対応)、各室設定温度
    と各室温度との差をDi (i=1,2・・・)として
    、前記圧縮機の能力指令Uc を、制御演算関数fj 
    ()(j=1、2、・・・)、加算演算子Σを用いて、 【数1】 で得られる値Uc により圧縮機を運転し、目標とする
    過熱度に対する検出した過熱度との誤差をESHとし、
    USH0 を定数として、各室の膨張弁の開度Ui (
    i=1、2、3、・・・ )を、 【数2】 で設定し、目標とする過冷却度に対する検出した過冷却
    度との誤差をESCとし、操作基準量をUSC0 とし
    、室外機の熱交換能力指令Uf を、 【数3】 で決定する多室型空気調和機。
  2. 【請求項2】  能力可変圧縮機、熱交換能力可変室外
    熱交換器から成る1台の室外機と、室内熱交換器、室内
    膨張弁を備えた複数台の室内機を並列的に接続し、前記
    各室内機を設置した各室温を検知する各室温検知器と、
    圧縮機出口冷媒の平均過熱度を検知する過熱度検出手段
    、室外機冷媒出口付近の過冷却度検出手段を具備し、各
    室設定温度に各室室温を一致させるべく前記複数の膨張
    弁および圧縮機能力および室外機熱交換能力を制御する
    ものであり、各室内機の負荷熱容量相当量をCi (i
    =1,2,・・・,:室内機に対応)、各室設定温度と
    各室温度との差をDi (i=1,2・・・)として、
    前記圧縮機の能力指令Uc を、制御演算関数fj (
    )(j=1、2、・・・ )、加算演算子Σを用いて、
    (数1)で得られる値Uc により圧縮機を運転し、目
    標とする過熱度に対する検出した過熱度との誤差をES
    Hとし、各室の膨張弁の開度Ui (i=1、2、3、
    ・・・ )を(数2)で設定し、目標とする過冷却度に
    対する検出した過冷却度との誤差をESCとし、操作基
    準量をUSC0 とし、室外機の熱交換能力指令Uf 
    を(数3)で決定するものであって、一定時間毎に時間
    内における各設定室温に対する誤差及び過熱度の誤差お
    よび過冷却度の誤差より得られる予め定められた評価関
    数を求める手段、評価関数の演算結果により前記負荷熱
    容量相当量Ci を修正する手段を有し、前記負荷熱容
    量相当量Ci の修正手段は、各室内機の標準負荷熱容
    量C0 近傍の値を初期値として設定して、室内機の台
    数よりも多い、異なる初期値の数Nにて前記一定時間そ
    れぞれ運転してそれぞれの評価関数を求める第1の処理
    、最も評価関数の良くない負荷熱容量相当量のパラメー
    タ群をそれ以外の負荷熱容量相当量のパラメータ群の重
    心値に対して鏡映させて新しい負荷熱容量相当量のパラ
    メータ群として前記一定時間運転して評価関数を求める
    第2の処理、最も評価関数の良くない負荷熱容量相当量
    のパラメータ群とそれ以外の負荷熱容量相当量のパラメ
    ータ群の重心値との内分点を新しい負荷熱容量相当量の
    パラメータ群として前記一定時間運転して評価関数を求
    める第3の処理、最も評価関数の良い負荷熱容量相当量
    のパラメータ群を除く負荷熱容量相当量のパラメータ群
    を、最も評価関数の良い負荷熱容量相当量のパラメータ
    群との各内分点をもって前記最も評価関数の良い負荷熱
    容量相当量のパラメータ群を除く負荷熱容量相当量のパ
    ラメータ群に置換して各評価関数を求める第4の処理と
    を有し、前記前記負荷熱容量相当量Ci 修正手段は、
    前記第1の処理に続いて前記第2の処理を行い、第2の
    処理の結果得られた評価関数の値が(N−1)番目に良
    い評価関数より良い場合には第2の処理を再び行い、そ
    うでない場合には前記第3の処理を行い、得られた評価
    関数の値が(N−1)番目に良い評価関数より良い場合
    には再び前記第2の処理を行い、そうでない場合には前
    記第4の処理を行って再び前記第2の処理に戻ることを
    特徴とする多室型空気調和機。
  3. 【請求項3】  請求項1もしくは2において、(数2
    )の式(ホ) のかわりに、 【数4】 で求めたUi で各室の膨張弁の開度を設定することを
    特徴とする多室型空気調和機。
  4. 【請求項4】  能力可変圧縮機、熱交換能力可変室外
    熱交換器から成る1台の室外機と、室内熱交換器、室内
    膨張弁を備えた複数台の室内機を並列的に接続し、前記
    各室内機を設置した各室温を検知する各室温検知器と、
    外気の温度を検知する外気温検知器、蒸発器出口冷媒の
    平均過熱度を検知する過熱度検出手段を具備し、各室設
    定温度に各室室温を一致させるべく前記複数の膨張弁お
    よび圧縮機能力を制御するものであって、各室内機の負
    荷熱容量相当量をCi (i=1,2,・・・ )、各
    室設定温度と各室温度との差をDi (i=1,2・・
    ・)として、外気温度と各室設定温度との差をTi (
    i=1,2,・・・ )を用いて、前記圧縮機の能力指
    令Uc を、Aを定数とし、制御演算関数fj ()(
    j=1、2、・・・ )、加算演算子Σを用いて、【数
    5】 で得られる値Uc により圧縮機を運転し、目標とする
    過熱度に対する検出した過熱度の誤差をESHとし、U
    SH0 を一定の値、Ki を係数として、各室の膨張
    弁の開度Ui (i=1、2、3、・・・ )を、【数
    6】 目標とする過冷却度に対する検出した過冷却度との誤差
    をESCとし、室外機の熱交換能力指令Uf を(数3
    )で設定する多室型空気調和機。
  5. 【請求項5】  能力可変圧縮機、熱交換能力可変室外
    熱交換器から成る1台の室外機と、室内熱交換器、室内
    膨張弁を備えた複数台の室内機を並列的に接続し、前記
    各室内機を設置した各室温を検知する各室温検知器と、
    外気の温度を検知する外気温検知器、蒸発器出口冷媒の
    平均過熱度を検知する過熱度検出手段を具備し、各室設
    定温度に各室室温を一致させるべく前記複数の膨張弁お
    よび圧縮機能力を制御するものであり、各室内機の負荷
    熱容量相当量をCi (i=1,2,・・・ )、各室
    設定温度と各室温度との差をDi (i=1,2・・・
    )として、外気温度と各室設定温度との差をTi (i
    =1,2,・・・ )を用いて、前記圧縮機の能力指令
    Uc を、Aを定数とし、制御演算関数fj ()(j
    =1、2、・・・ )、加算演算子Σを用いて(数5)
    式で得られる値Uc により圧縮機を運転し、目標とす
    る過熱度に対する検出した過熱度の誤差をESHとし、
    USH0 を一定の値、Ki を係数として、各室の膨
    張弁の開度Ui (i=1、2、3、・・・ )を(数
    6)目標とする過冷却度に対する検出した過冷却度との
    誤差をESCとし、室外機の熱交換能力指令Uf を(
    数3)で設定するものであって、一定時間毎に時間内に
    おける各設定室温に対する誤差及び過熱度の誤差より得
    られる予め定められた評価関数を求める手段、評価関数
    の演算結果により前記負荷熱容量相当量Ci を修正す
    る手段を有し、前記負荷熱容量相当量Ci の修正手段
    は、各室内機の標準負荷熱容量C0 近傍の値を初期値
    として設定して、室内機の台数よりも多い、異なる初期
    値の数Nにて前記一定時間それぞれ運転してそれぞれの
    評価関数を求める第1の処理、最も評価関数の良くない
    負荷熱容量相当量のパラメータ群をそれ以外の負荷熱容
    量相当量のパラメータ群の重心値に対して鏡映させて新
    しい負荷熱容量相当量のパラメータ群として前記一定時
    間運転して評価関数を求める第2の処理、最も評価関数
    の良くない負荷熱容量相当量のパラメータ群とそれ以外
    の負荷熱容量相当量のパラメータ群の重心値との内分点
    を新しい負荷熱容量相当量のパラメータ群として前記一
    定時間運転して評価関数を求める第3の処理、最も評価
    関数の良い負荷熱容量相当量のパラメータ群を除く負荷
    熱容量相当量のパラメータ群を、最も評価関数の良い負
    荷熱容量相当量のパラメータ群との各内分点をもって前
    記最も評価関数の良い負荷熱容量相当量のパラメータ群
    を除く負荷熱容量相当量のパラメータ群に置換して各評
    価関数を求める第4の処理とを有し、前記前記負荷熱容
    量相当量Ci 修正手段は、前記第1の処理に続いて前
    記第2の処理を行い、第2の処理の結果得られた評価関
    数の値が(N−1)番目に良い評価関数より良い場合に
    は第2の処理を再び行い、そうでない場合には前記第3
    の処理を行い、得られた評価関数の値が(N−1)番目
    に良い評価関数より良い場合には再び前記第2の処理を
    行い、そうでない場合には前記第4の処理を行って再び
    前記第2の処理に戻ることを特徴とする多室型空気調和
    機。
  6. 【請求項6】  請求項4もしくは5において、(数6
    )の式(オ) のかわりに、 【数7】 で求めたUi で各室の膨張弁の開度を設定することを
    特徴とする多室型空気調和機。
  7. 【請求項7】  能力可変圧縮機、熱交換能力可変室外
    熱交換器から成る1台の室外機と、室内熱交換器、室内
    膨張弁を備えた複数台の室内機を並列的に接続し、前記
    各室内機を設置した各室温を検知する各室温検知器と、
    圧縮機入口冷媒の平均過熱度を検知する過熱度検出手段
    、各室室内機冷媒出口付近の過冷却度検出手段を具備し
    、各室設定温度に各室室温を一致させるべく前記複数の
    膨張弁および圧縮機能力および室外機熱交換能力を制御
    するものであって、各室内機の負荷熱容量相当量をCi
     (i=1,2,・・・,:室内機に対応)、各室設定
    温度と各室温度との差をDi (i=1,2・・・)と
    して、前記圧縮機の能力指令Uc を、制御演算関数f
    j ()(j=1、2、・・・ )、加算演算子Σを用
    いて、(数1)で得られる値Uc により圧縮機を運転
    し、目標とする過冷却度に対する検出した過冷却度との
    誤差をESCとし、USC0 を定数として、各室の膨
    張弁の開度Ui (i=1、2、3、・・・ )を、【
    数8】 で設定し、目標とする過熱度に対する検出した過熱度と
    の誤差をESHとし、操作基準量をUSH0 とし、室
    外機の熱交換能力指令Uf を、 【数9】 で決定する多室型空気調和機。
  8. 【請求項8】  能力可変圧縮機、熱交換能力可変室外
    熱交換器から成る1台の室外機と、室内熱交換器、室内
    膨張弁を備えた複数台の室内機を並列的に接続し、前記
    各室内機を設置した各室温を検知する各室温検知器と、
    圧縮機入口冷媒の平均過熱度を検知する過熱度検出手段
    、各室室内機冷媒出口付近の過冷却度検出手段を具備し
    、各室設定温度に各室室温を一致させるべく前記複数の
    膨張弁および圧縮機能力および室外機熱交換能力を制御
    するものであり、各室内機の負荷熱容量相当量をCi 
    (i=1,2,・・・,:室内機に対応)、各室設定温
    度と各室温度との差をDi (i=1,2・・・)とし
    て、前記圧縮機の能力指令Uc を、制御演算関数fj
     ()(j=1、2、・・・ )、加算演算子Σを用い
    て、(数1)で得られる値Uc により圧縮機を運転し
    、目標とする過冷却度に対する検出した過冷却度との誤
    差をESCとし、USC0 を定数として、各室の膨張
    弁の開度Ui (i=1、2、3、・・・ )を、(数
    8)で設定し、目標とする過熱度に対する検出した過熱
    度との誤差をESHとし、操作基準量をUSH0 とし
    、室外機の熱交換能力指令Uf を(数9)で決定する
    ものであって、一定時間毎に時間内における各設定室温
    に対する誤差及び過熱度の誤差および過冷却度の誤差よ
    り得られる予め定められた評価関数を求める手段、評価
    関数の演算結果により前記負荷熱容量相当量Ci を修
    正する手段を有し、前記負荷熱容量相当量Ci の修正
    手段は、各室内機の標準負荷熱容量C0 近傍の値を初
    期値として設定して、室内機の台数よりも多い、異なる
    初期値の数Nにて前記一定時間それぞれ運転してそれぞ
    れの評価関数を求める第1の処理、最も評価関数の良く
    ない負荷熱容量相当量のパラメータ群をそれ以外の負荷
    熱容量相当量のパラメータ群の重心値に対して鏡映させ
    て新しい負荷熱容量相当量のパラメータ群として前記一
    定時間運転して評価関数を求める第2の処理、最も評価
    関数の良くない負荷熱容量相当量のパラメータ群とそれ
    以外の負荷熱容量相当量のパラメータ群の重心値との内
    分点を新しい負荷熱容量相当量のパラメータ群として前
    記一定時間運転して評価関数を求める第3の処理、最も
    評価関数の良い負荷熱容量相当量のパラメータ群を除く
    負荷熱容量相当量のパラメータ群を、最も評価関数の良
    い負荷熱容量相当量のパラメータ群との各内分点をもっ
    て前記最も評価関数の良い負荷熱容量相当量のパラメー
    タ群を除く負荷熱容量相当量のパラメータ群に置換して
    各評価関数を求める第4の処理とを有し、前記前記負荷
    熱容量相当量Ci 修正手段は、前記第1の処理に続い
    て前記第2の処理を行い、第2の処理の結果得られた評
    価関数の値が(N−1)番目に良い評価関数より良い場
    合には第2の処理を再び行い、そうでない場合には前記
    第3の処理を行い、得られた評価関数の値が(N−1)
    番目に良い評価関数より良い場合には再び前記第2の処
    理を行い、そうでない場合には前記第4の処理を行って
    再び前記第2の処理に戻ることを特徴とする多室型空気
    調和機。
  9. 【請求項9】  請求項7もしくは8において、(数8
    )の式(タ) のかわりに、 【数10】 で求めたUi で各室の膨張弁の開度を設定することを
    特徴とする多室型空気調和機。
  10. 【請求項10】  能力可変圧縮機、熱交換能力可変室
    外熱交換器から成る1台の室外機と、室内熱交換器、室
    内膨張弁を備えた複数台の室内機を並列的に接続し、前
    記各室内機を設置した各室温を検知する各室温検知器と
    、外気の温度を検知する外気温検知器と、圧縮機入口冷
    媒の平均過熱度を検知する過熱度検出手段、各室室内機
    冷媒出口付近の過冷却度検出手段を具備し、各室設定温
    度に各室室温を一致させるべく前記複数の膨張弁および
    圧縮機能力および室外機熱交換能力を制御するものであ
    り、各室内機の負荷熱容量相当量をCi (i=1,2
    ,・・・,:室内機に対応)、各室設定温度と各室温度
    との差をDi (i=1,2・・・)として、外気温度
    と各室設定温度との差をTi (i=1,2,・・・ 
    )を用いて、前記圧縮機の能力指令Uc を、Aを定数
    とし、制御演算関数fj ()(j=1、2、・・・ 
    )、加算演算子Σを用いて、(数5)で得られる値Uc
     により圧縮機を運転し、目標とする過冷却度に対する
    検出した過冷却度との誤差をESCとし、USC0 を
    定数、Ki を係数として、各室の膨張弁の開度Ui 
    (i=1、2、3、・・・ )を、 【数11】 で設定し、目標とする過熱度に対する検出した過熱度と
    の誤差をESHとし、操作基準量をUSH0 とし、室
    外機の熱交換能力指令Uf を、(数9)の式(レ) 
    で決定する多室型空気調和機。
  11. 【請求項11】  能力可変圧縮機、熱交換能力可変室
    外熱交換器から成る1台の室外機と、室内熱交換器、室
    内膨張弁を備えた複数台の室内機を並列的に接続し、前
    記各室内機を設置した各室温を検知する各室温検知器と
    、外気の温度を検知する外気温検知器と、圧縮機入口冷
    媒の平均過熱度を検知する過熱度検出手段、各室室内機
    冷媒出口付近の過冷却度検出手段を具備し、各室設定温
    度に各室室温を一致させるべく前記複数の膨張弁および
    圧縮機能力および室外機熱交換能力を制御するものであ
    り、各室内機の負荷熱容量相当量をCi (i=1,2
    ,・・・,:室内機に対応)、各室設定温度と各室温度
    との差をDi (i=1,2・・・)として、外気温度
    と各室設定温度との差をTi (i=1,2,・・・ 
    )を用いて、前記圧縮機の能力指令Uc を、Aを定数
    とし、制御演算関数fj ()(j=1、2、・・・ 
    )、加算演算子Σを用いて、(数5)で得られる値Uc
     により圧縮機を運転し、目標とする過冷却度に対する
    検出した過冷却度との誤差をESCとし、USC0 を
    定数、Ki を係数として、各室の膨張弁の開度Ui 
    (i=1、2、3、・・・ )を(数11)で設定し、
    目標とする過熱度に対する検出した過熱度との誤差をE
    SHとし、操作基準量をUSH0 とし、室外機の熱交
    換能力指令Uf を(数9)で決定する多室型空気調和
    機であって、一定時間毎に時間内における各設定室温に
    対する誤差及び過熱度の誤差および過冷却度の誤差より
    得られる予め定められた評価関数を求める手段、評価関
    数の演算結果により前記負荷熱容量相当量Ci を修正
    する手段を有し、前記負荷熱容量相当量Ci の修正手
    段は、各室内機の標準負荷熱容量C0 近傍の値を初期
    値として設定して、室内機の台数よりも多い、異なる初
    期値の数Nにて前記一定時間それぞれ運転してそれぞれ
    の評価関数を求める第1の処理、最も評価関数の良くな
    い負荷熱容量相当量のパラメータ群をそれ以外の負荷熱
    容量相当量のパラメータ群の重心値に対して鏡映させて
    新しい負荷熱容量相当量のパラメータ群として前記一定
    時間運転して評価関数を求める第2の処理、最も評価関
    数の良くない負荷熱容量相当量のパラメータ群とそれ以
    外の負荷熱容量相当量のパラメータ群の重心値との内分
    点を新しい負荷熱容量相当量のパラメータ群として前記
    一定時間運転して評価関数を求める第3の処理、最も評
    価関数の良い負荷熱容量相当量のパラメータ群を除く負
    荷熱容量相当量のパラメータ群を、最も評価関数の良い
    負荷熱容量相当量のパラメータ群との各内分点をもって
    前記最も評価関数の良い負荷熱容量相当量のパラメータ
    群を除く負荷熱容量相当量のパラメータ群に置換して各
    評価関数を求める第4の処理とを有し、前記前記負荷熱
    容量相当量Ci 修正手段は、前記第1の処理に続いて
    前記第2の処理を行い、第2の処理の結果得られた評価
    関数の値が(N−1)番目に良い評価関数より良い場合
    には第2の処理を再び行い、そうでない場合には前記第
    3の処理を行い、得られた評価関数の値が(N−1)番
    目に良い評価関数より良い場合には再び前記第2の処理
    を行い、そうでない場合には前記第4の処理を行って再
    び前記第2の処理に戻ることを特徴とする多室型空気調
    和機。
  12. 【請求項12】  請求項11もしくは12記載の多室
    型空気調和機であって、式(ナ) のかわりに【数12
    】 で求めたUi で各室の膨張弁の開度を設定することを
    特徴とする多室型空気調和機。
  13. 【請求項13】請求項1から12のいづれかにおいて、
    前記制御演算関数fj()が比例演算と一階以上の微分
    演算と一階以上の積分演算のうち、少なくとも2つの演
    算の結果の線形和であることを特徴とする多室型空気調
    和機。
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