JPH04254035A - 無段変速機のプーリ構造 - Google Patents
無段変速機のプーリ構造Info
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- JPH04254035A JPH04254035A JP3218091A JP3218091A JPH04254035A JP H04254035 A JPH04254035 A JP H04254035A JP 3218091 A JP3218091 A JP 3218091A JP 3218091 A JP3218091 A JP 3218091A JP H04254035 A JPH04254035 A JP H04254035A
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- pulley
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- movable pulley
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Landscapes
- Pulleys (AREA)
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は無段変速機のプーリ構
造に係り、特に油圧室内の可動プーリ部片の外側に遊嵌
するスプリングと油圧室を構成する固定筒体底部内側壁
との接触面間の耐摩耗を指向した無段変速機のプーリ構
造に関する。
造に係り、特に油圧室内の可動プーリ部片の外側に遊嵌
するスプリングと油圧室を構成する固定筒体底部内側壁
との接触面間の耐摩耗を指向した無段変速機のプーリ構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両において、内燃機関と駆動車輪間に
変速機を介在している。この変速機は、広範囲に変化す
る車両の走行条件に合致させて駆動車輪の駆動力と走行
速度とを変更し、内燃機関の性能を十分に発揮させてい
る。
変速機を介在している。この変速機は、広範囲に変化す
る車両の走行条件に合致させて駆動車輪の駆動力と走行
速度とを変更し、内燃機関の性能を十分に発揮させてい
る。
【0003】変速機には、回転軸に固定された固定プー
リ部片とこの固定プーリ部片に接離可能に回転軸に装着
された可動プーリ部片とを有するプーリの両プーリ部片
間に形成される溝部の幅を増減することによりプーリに
巻掛けられたベルトの回転半径を減増させ動力を伝達し
、変速比を変える無段変速機がある。
リ部片とこの固定プーリ部片に接離可能に回転軸に装着
された可動プーリ部片とを有するプーリの両プーリ部片
間に形成される溝部の幅を増減することによりプーリに
巻掛けられたベルトの回転半径を減増させ動力を伝達し
、変速比を変える無段変速機がある。
【0004】この無段変速機のプーリ構造としては、例
えば特開昭60−104848号公報に開示されている
。このプーリ構造は、ピストンを挟んで可動円板と反対
側に環状バランス室を設け、このバランス室に可動円板
を支持する軸から油が供給されるようにするとともに、
軸に設けた油供給口から環状バランス室に至る油通路は
ピストンと導油板とにより形成され、油通路の詰まりを
回避して環状バランス室への油の供給を担保するもので
ある。
えば特開昭60−104848号公報に開示されている
。このプーリ構造は、ピストンを挟んで可動円板と反対
側に環状バランス室を設け、このバランス室に可動円板
を支持する軸から油が供給されるようにするとともに、
軸に設けた油供給口から環状バランス室に至る油通路は
ピストンと導油板とにより形成され、油通路の詰まりを
回避して環状バランス室への油の供給を担保するもので
ある。
【0005】また、特開昭62−194233号公報に
開示されている。このプーリ構造は、回転軸に固定され
た固定プーリ部片とこの固定プーリ部片に接離可能に回
転軸に装着された可動プーリ部片とをプーリの両プーリ
部片間に形成される溝部の幅を増減することによりプー
リに巻掛けられたベルトの回転半径を増減させ動力を伝
達する無段変速機のプーリ構造において、回転軸の軸方
向に指向し可動プーリ部片外側壁に固着した可動筒体を
設け、回転軸に固定するとともに可動筒体に液密に嵌合
した固定筒体を設け、一端側がこの固定筒体に嵌着する
とともに他端側に歯状部を有する回転速度検出機構の回
転筒状部材を設け、この回転側筒状部材と可動筒体の開
放端側とにより調整油室を形成し、調整油を遠心作用に
よって調整油室に供給すべく回転側筒状部材と固定筒体
間に油導入溝を設けるとともに回転側筒状部材を固定筒
体に嵌着される一端側内壁の径が歯状部を有する他端側
内壁の径よりも大とすべく形成したものである。
開示されている。このプーリ構造は、回転軸に固定され
た固定プーリ部片とこの固定プーリ部片に接離可能に回
転軸に装着された可動プーリ部片とをプーリの両プーリ
部片間に形成される溝部の幅を増減することによりプー
リに巻掛けられたベルトの回転半径を増減させ動力を伝
達する無段変速機のプーリ構造において、回転軸の軸方
向に指向し可動プーリ部片外側壁に固着した可動筒体を
設け、回転軸に固定するとともに可動筒体に液密に嵌合
した固定筒体を設け、一端側がこの固定筒体に嵌着する
とともに他端側に歯状部を有する回転速度検出機構の回
転筒状部材を設け、この回転側筒状部材と可動筒体の開
放端側とにより調整油室を形成し、調整油を遠心作用に
よって調整油室に供給すべく回転側筒状部材と固定筒体
間に油導入溝を設けるとともに回転側筒状部材を固定筒
体に嵌着される一端側内壁の径が歯状部を有する他端側
内壁の径よりも大とすべく形成したものである。
【0006】しかし、前記公報に開示の如く、プーリ構
造にて、本発明のようなスプリング用耐摩耗構造を取り
上げ、これを構成部品として実施している資料はこれま
でに見あたらない。
造にて、本発明のようなスプリング用耐摩耗構造を取り
上げ、これを構成部品として実施している資料はこれま
でに見あたらない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の無段
変速機のプーリ構造においては、油圧室内の可動プーリ
部片の外側に遊嵌し、固定筒体底部と可動プーリ部片の
外側壁間に介設されたスプリングの一端が固定筒体底部
内側壁に直接接触しているため、プーリの変速機構が働
き可動プーリ部片が摺動を繰り返すごとにスプリングは
固定筒体底部内側壁に摩擦力を与える。
変速機のプーリ構造においては、油圧室内の可動プーリ
部片の外側に遊嵌し、固定筒体底部と可動プーリ部片の
外側壁間に介設されたスプリングの一端が固定筒体底部
内側壁に直接接触しているため、プーリの変速機構が働
き可動プーリ部片が摺動を繰り返すごとにスプリングは
固定筒体底部内側壁に摩擦力を与える。
【0008】そのために、その固定筒体底部内側壁がス
プリング接触端部に擦られ摩耗し、その結果長期に渡り
油圧室内部で摩耗粉が蓄積されると、無段変速機は油圧
室内の油圧を遠心作用により変化させその油圧力で可動
プーリを摺動させることによってベルトの回転半径を変
え車両速度の変速を行う油圧制御機構を採用しているの
で、その変速制御機構に支障をきたす不都合が生じるば
かりでなく、車両寿命を縮めることにもなり経済的にも
不利であるという不都合がある。
プリング接触端部に擦られ摩耗し、その結果長期に渡り
油圧室内部で摩耗粉が蓄積されると、無段変速機は油圧
室内の油圧を遠心作用により変化させその油圧力で可動
プーリを摺動させることによってベルトの回転半径を変
え車両速度の変速を行う油圧制御機構を採用しているの
で、その変速制御機構に支障をきたす不都合が生じるば
かりでなく、車両寿命を縮めることにもなり経済的にも
不利であるという不都合がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、回転軸に固定された固定プ
ーリ部片とこの固定プーリ部片に接離可能に前記回転軸
に装着された可動プーリ部片とを有するプーリの前記両
プーリ部片間に形成される溝部の幅を増減することによ
り前記プーリに巻掛けられたベルトの回転変形を増減さ
せ動力を伝達する無段変速機のプーリ構造において、前
記回転軸の軸方向に指向し前記可動プーリ部片の外側壁
に一体的に固着した可動筒体を設けるとともに可動筒体
の内周面に液密に嵌合した有底筒状の固定筒体を設け、
固定筒体の底部と前記可動プーリ部片の外側壁間に可動
プーリ部片を固定プーリ部片側に付勢するスプリングを
設け、このスプリングと前記固定筒体の底部の内側壁間
に耐摩耗体を設けたことを特徴とする。
述不都合を除去するために、回転軸に固定された固定プ
ーリ部片とこの固定プーリ部片に接離可能に前記回転軸
に装着された可動プーリ部片とを有するプーリの前記両
プーリ部片間に形成される溝部の幅を増減することによ
り前記プーリに巻掛けられたベルトの回転変形を増減さ
せ動力を伝達する無段変速機のプーリ構造において、前
記回転軸の軸方向に指向し前記可動プーリ部片の外側壁
に一体的に固着した可動筒体を設けるとともに可動筒体
の内周面に液密に嵌合した有底筒状の固定筒体を設け、
固定筒体の底部と前記可動プーリ部片の外側壁間に可動
プーリ部片を固定プーリ部片側に付勢するスプリングを
設け、このスプリングと前記固定筒体の底部の内側壁間
に耐摩耗体を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上述の如く発明したことにより、固定プーリ部
片と可動プーリ部片との回転の際には、油圧室内の作動
油の圧力が遠心作用によって高まると、可動プーリ部片
は油圧室内の固定プーリ部片側に摺動し、また遠心作用
が弱まると油圧室内の作動油の圧力の底下し、前記可動
プーリは固定筒体側に摺動するが、このときスプリング
は固定筒体底部内側壁に押し付け力を与えることとなり
、この押し付け力が前記固定筒体内側壁の摩耗因子とし
て作用するが、耐摩耗体の効果により前記固定筒体底部
内側壁の摩耗は防止され、油圧室内の摩耗粉に起因する
場合の油圧制御機構への影響は改善される。
片と可動プーリ部片との回転の際には、油圧室内の作動
油の圧力が遠心作用によって高まると、可動プーリ部片
は油圧室内の固定プーリ部片側に摺動し、また遠心作用
が弱まると油圧室内の作動油の圧力の底下し、前記可動
プーリは固定筒体側に摺動するが、このときスプリング
は固定筒体底部内側壁に押し付け力を与えることとなり
、この押し付け力が前記固定筒体内側壁の摩耗因子とし
て作用するが、耐摩耗体の効果により前記固定筒体底部
内側壁の摩耗は防止され、油圧室内の摩耗粉に起因する
場合の油圧制御機構への影響は改善される。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0012】図1〜図3はこの発明の実施例を示すもの
である。無段変速機においては、駆動側と被動側との2
組のプーリに巻掛けられたベルトの回転半径を増減して
変速比を変更し動力を伝達するものであり、2組のプー
リは同一機能を有するので、この実施例においては駆動
側のプーリを例示して説明する。
である。無段変速機においては、駆動側と被動側との2
組のプーリに巻掛けられたベルトの回転半径を増減して
変速比を変更し動力を伝達するものであり、2組のプー
リは同一機能を有するので、この実施例においては駆動
側のプーリを例示して説明する。
【0013】図1において、2はプーリであり、このプ
ーリ2は回転軸4に固定された固定プーリ部片6と、こ
の固定プーリ部片6に接離可能に回転軸4に装着された
可動プーリ部片8とからなる。固定プーリ部片6と可動
プーリ部片8との間には、V形の溝部10が形成されて
いる。この溝部10には、台形断面のベルト12が巻掛
けられる。
ーリ2は回転軸4に固定された固定プーリ部片6と、こ
の固定プーリ部片6に接離可能に回転軸4に装着された
可動プーリ部片8とからなる。固定プーリ部片6と可動
プーリ部片8との間には、V形の溝部10が形成されて
いる。この溝部10には、台形断面のベルト12が巻掛
けられる。
【0014】前記可動プーリ部片8は、ボス部8aを有
し、このボス部8aの内周面を回転軸4の装着部18の
外周面に摺接し装着する。可動プーリ部片8の外側壁8
bには、前記ボス部8aよりも大径の可動筒体20を一
開口側により固接している。この可動筒体20の他開口
側は開放しており、この他開口側から可動筒体20の内
周面にその外周面を接近させて有底筒状の固定筒体22
を配設する。
し、このボス部8aの内周面を回転軸4の装着部18の
外周面に摺接し装着する。可動プーリ部片8の外側壁8
bには、前記ボス部8aよりも大径の可動筒体20を一
開口側により固接している。この可動筒体20の他開口
側は開放しており、この他開口側から可動筒体20の内
周面にその外周面を接近させて有底筒状の固定筒体22
を配設する。
【0015】この固定筒体22は、底部24により前記
回転軸4の段差部26に固定し、回転軸4の軸方向に指
向する嵌着部28を形成して可動プーリ部片8の外側壁
8bに向かって開放する。また、固定筒体22の外周部
位には、可動筒体20の内周面との間を液密に保持する
ためのOリング30を装着する。
回転軸4の段差部26に固定し、回転軸4の軸方向に指
向する嵌着部28を形成して可動プーリ部片8の外側壁
8bに向かって開放する。また、固定筒体22の外周部
位には、可動筒体20の内周面との間を液密に保持する
ためのOリング30を装着する。
【0016】これにより、回転軸4、可動プーリ部片8
、ボス部8a、可動筒体20、固定筒体22により区画
形成される環状空間を液密の油圧室32に形成する。
、ボス部8a、可動筒体20、固定筒体22により区画
形成される環状空間を液密の油圧室32に形成する。
【0017】また、固定筒体22の嵌着部28には、環
状の円板体である第1区画体34を回転軸4の径方向に
指向させて外嵌する。この第1区画体34の外周部位に
は、可動筒体20の内周面との間を液密に保持するため
にOリング36を装着する。さらに、可動筒体20の先
端部には、回転軸4の径方向に指向する環状の円板体で
ある第2区画体38を装着する。これにより、可動筒体
20の先端側、固定筒体22の嵌着部28、第1、第2
区画体34、38により調整油室40が形成される。
状の円板体である第1区画体34を回転軸4の径方向に
指向させて外嵌する。この第1区画体34の外周部位に
は、可動筒体20の内周面との間を液密に保持するため
にOリング36を装着する。さらに、可動筒体20の先
端部には、回転軸4の径方向に指向する環状の円板体で
ある第2区画体38を装着する。これにより、可動筒体
20の先端側、固定筒体22の嵌着部28、第1、第2
区画体34、38により調整油室40が形成される。
【0018】前記油圧室32の内部には、前記可動プー
リ部片8の外側にスプリング42を遊嵌せしめるが、そ
のスプリング42は前記固定筒体22の底部24と可動
プーリ部片8の外側壁8b間に縮設されている。
リ部片8の外側にスプリング42を遊嵌せしめるが、そ
のスプリング42は前記固定筒体22の底部24と可動
プーリ部片8の外側壁8b間に縮設されている。
【0019】また、本考案の耐摩耗体44は前記固定筒
体22の底部24側の前記スプリング42の一端部に装
着介設される。その耐摩耗体44は、図2、3に示す如
く、その周縁に円周等間隔に設けられた8個の爪片46
−1〜46−8を有する薄い環状円板の構造をしたもの
であり、その外径Dは前記スプリング42の外径にほぼ
等しくし、前記爪片46−1〜46−8で前記スプリン
グ42の一端側外周縁を弾性支持させる。
体22の底部24側の前記スプリング42の一端部に装
着介設される。その耐摩耗体44は、図2、3に示す如
く、その周縁に円周等間隔に設けられた8個の爪片46
−1〜46−8を有する薄い環状円板の構造をしたもの
であり、その外径Dは前記スプリング42の外径にほぼ
等しくし、前記爪片46−1〜46−8で前記スプリン
グ42の一端側外周縁を弾性支持させる。
【0020】次に、この実施例の作用について説明する
。
。
【0021】上述のように構成されたプーリ2は、作動
油が油圧制御装置から油通路50、環状溝52、そして
連通孔54を経て油圧室32に送給され、この油圧室3
2の作動油圧状態により可動プーリ部片8が回転軸4の
軸方向に移動することによりベルト12の回転半径を変
えるように作動する。例えば、油圧室32の作動油圧が
高くなると、可動プーリ部片8が固定プーリ部片6側に
移動して接近し、これに伴ってベルト12が径方向に移
動して回転半径を大に変え、図示しない他のプーリへの
伝達動力を変更して変速比を変える。
油が油圧制御装置から油通路50、環状溝52、そして
連通孔54を経て油圧室32に送給され、この油圧室3
2の作動油圧状態により可動プーリ部片8が回転軸4の
軸方向に移動することによりベルト12の回転半径を変
えるように作動する。例えば、油圧室32の作動油圧が
高くなると、可動プーリ部片8が固定プーリ部片6側に
移動して接近し、これに伴ってベルト12が径方向に移
動して回転半径を大に変え、図示しない他のプーリへの
伝達動力を変更して変速比を変える。
【0022】このように、プーリ2の回転が変化するご
とに、可動プーリ部片8が回転軸4の軸方向に移動する
ので、その移動に伴って油圧室32内のその可動プーリ
部片8の外側に遊嵌するスプリング42に対して軸力が
負荷されると、そのスプリング42の軸力が固定筒体2
2の底部24内側壁に摩擦力として加わるので、本発明
の耐摩耗体44が有効に作用し、前記固定筒体22の底
部24内側壁の摩耗を極力防止できる。
とに、可動プーリ部片8が回転軸4の軸方向に移動する
ので、その移動に伴って油圧室32内のその可動プーリ
部片8の外側に遊嵌するスプリング42に対して軸力が
負荷されると、そのスプリング42の軸力が固定筒体2
2の底部24内側壁に摩擦力として加わるので、本発明
の耐摩耗体44が有効に作用し、前記固定筒体22の底
部24内側壁の摩耗を極力防止できる。
【0023】これにより、前記耐摩耗体44を前記スプ
リング42に装着するときには、耐摩耗体44の平面部
48を前記固定筒体22の底部24側に位置させ装着す
るが、この装着の手間である取付性は比較的容易である
。
リング42に装着するときには、耐摩耗体44の平面部
48を前記固定筒体22の底部24側に位置させ装着す
るが、この装着の手間である取付性は比較的容易である
。
【0024】また、この耐摩耗体44はプレス加工によ
り簡単に作製することが可能であるとともに、爪片46
−1〜46−8を形成することによって歩留まりを向上
でき製造コストもきわめて安価となり、経済的に有利で
ある。
り簡単に作製することが可能であるとともに、爪片46
−1〜46−8を形成することによって歩留まりを向上
でき製造コストもきわめて安価となり、経済的に有利で
ある。
【0025】更に、前記耐摩耗体44の効果により、前
記固定筒体22の底部24内側壁の摩耗が確実に防止さ
れ、油圧室内の摩耗粉に起因する油圧制御機構への影響
が改善され、実用上有利である。
記固定筒体22の底部24内側壁の摩耗が確実に防止さ
れ、油圧室内の摩耗粉に起因する油圧制御機構への影響
が改善され、実用上有利である。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、無段変速機のプーリの回転軸の軸方向に指向し可動
プーリ部片の外側壁に一体的に固着した可動筒体を設け
るとともに、可動筒体の内周面に液密に嵌合した有底筒
状の固定筒体を設け、固定筒体の底部と可動プーリ部片
の外側壁間に可動プーリ部片を固定プーリ部片側に付勢
するスプリングを設け、スプリングと固定筒体の底部の
内側壁間に耐摩耗体を設けたことにより、固定筒体の底
部内側壁の摩耗を極力少なくすることが可能となる。し
たがって、油圧室内の摩耗粉に起因する場合の変速制御
機構の故障を減少することが可能となる。また、耐摩耗
体は、その組み付けも比較的簡単であるとともに、プレ
ス加工で容易に作製でき、更に製造コストもきわめて安
価であるので、車両価格には何等影響しない。そして、
本発明の耐摩耗体は前述の効果を考慮すると、経済的に
も有利である。
ば、無段変速機のプーリの回転軸の軸方向に指向し可動
プーリ部片の外側壁に一体的に固着した可動筒体を設け
るとともに、可動筒体の内周面に液密に嵌合した有底筒
状の固定筒体を設け、固定筒体の底部と可動プーリ部片
の外側壁間に可動プーリ部片を固定プーリ部片側に付勢
するスプリングを設け、スプリングと固定筒体の底部の
内側壁間に耐摩耗体を設けたことにより、固定筒体の底
部内側壁の摩耗を極力少なくすることが可能となる。し
たがって、油圧室内の摩耗粉に起因する場合の変速制御
機構の故障を減少することが可能となる。また、耐摩耗
体は、その組み付けも比較的簡単であるとともに、プレ
ス加工で容易に作製でき、更に製造コストもきわめて安
価であるので、車両価格には何等影響しない。そして、
本発明の耐摩耗体は前述の効果を考慮すると、経済的に
も有利である。
【図1】この発明の実施例を示す無段変速機のプーリ構
造の概略断面図である。
造の概略断面図である。
【図2】耐摩耗体の拡大平面図である。
【図3】図2の〓−〓線による耐摩耗体の断面図である
。
。
2 プーリ
4 回転軸
6 固定プーリ部片
8 可動プーリ部片
20 可動筒体
22 固定筒体
24 底部
42 スプリング
44 耐摩耗体
Claims (1)
- 【請求項1】 回転軸に固定された固定プーリ部片と
この固定プーリ部片に接離可能に前記回転軸に装着され
た可動プーリ部片とを有するプーリの前記両プーリ部片
間に形成される溝部の幅を増減することにより前記プー
リに巻掛けられたベルトの回転変形を増減させ動力を伝
達する無段変速機のプーリ構造において、前記回転軸の
軸方向に指向し前記可動プーリ部片の外側壁に一体的に
固着した可動筒体を設けるとともに可動筒体の内周面に
液密に嵌合した有底筒状の固定筒体を設け、固定筒体の
底部と前記可動プーリ部片の外側壁間に可動プーリ部片
を固定プーリ部片側に付勢するスプリングを設け、この
スプリングと前記固定筒体の底部の内側壁間に耐摩耗体
を設けたことを特徴とする無段変速機のプーリ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3218091A JPH04254035A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 無段変速機のプーリ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3218091A JPH04254035A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 無段変速機のプーリ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04254035A true JPH04254035A (ja) | 1992-09-09 |
Family
ID=12351734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3218091A Pending JPH04254035A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 無段変速機のプーリ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04254035A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7892121B2 (en) * | 2005-11-07 | 2011-02-22 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Straddle-type vehicle |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP3218091A patent/JPH04254035A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7892121B2 (en) * | 2005-11-07 | 2011-02-22 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Straddle-type vehicle |
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