JPH04253959A - 長鎖アルキルチオエーテル基を含有するイソインドリノン化合物 - Google Patents

長鎖アルキルチオエーテル基を含有するイソインドリノン化合物

Info

Publication number
JPH04253959A
JPH04253959A JP16415191A JP16415191A JPH04253959A JP H04253959 A JPH04253959 A JP H04253959A JP 16415191 A JP16415191 A JP 16415191A JP 16415191 A JP16415191 A JP 16415191A JP H04253959 A JPH04253959 A JP H04253959A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
alkyl
isoindolinone
alkoxy
pigment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP16415191A
Other languages
English (en)
Inventor
Der Crone Jost Von
ヨスト ホン デア クローン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ciba Geigy AG filed Critical Ciba Geigy AG
Publication of JPH04253959A publication Critical patent/JPH04253959A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0091Complexes with metal-heteroatom-bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D209/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D209/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings, condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom condensed with one carbocyclic ring
    • C07D209/44Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles
    • C07D209/50Iso-indoles; Hydrogenated iso-indoles with oxygen and nitrogen atoms in positions 1 and 3
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/37Thiols
    • C08K5/378Thiols containing heterocyclic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B57/00Other synthetic dyes of known constitution
    • C09B57/04Isoindoline dyes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、少なくとも1個の長鎖アルキル
チオエーテル基を含有するイソインドリノンならびに高
分子有機材料の着色のためのその使用に関する。
【0002】イソインドリノンは以前から多数の文献に
記載されていて公知である。これらの文献の中には、低
級アルキルチオエーテル基を含有するイソインドリノン
を記載したものもある。たとえば、ビスイソインドリノ
ンが米国特許第3867404号明細書に、モノイソイ
ンドリノンが米国特許第3884955号明細書および
スイス国特許第566377号明細書に、そしてイソイ
ンドリノン金属錯塩が米国特許第4065462号明細
書に開示されている。これら化合物が高分子有機材料を
着色するための顔料として適当であることもそれら文献
に記載されている。しかしながら、これらの公知顔料は
特定用途のためにますます高度化している要求条件を必
ずしも満足していない。たとえば、ポリオレフィンの内
面着色〔マストーン(mass colouratio
n)] のために要求される優れた分散性の条件を十分
に満足していない。
【0003】ここに、本発明によって、極めて優れた全
般的堅牢性および向上された加工性を有する、長鎖アル
キルチオエーテル基を含有する新規なイソインドリノン
が開発された。
【0004】詳細にいうと、本発明は下記式のいずれか
のイソインドリノンに関する。
【化8】 式中、Aは下記式のいずれかの基である
【化9】 (式中、mは1、2または3であり、R3 とR4 と
は互いに独立的に水素、ハロゲン、C1 −C4 −ア
ルキル、またはC1 −C4 −アルコキシ、Xは直接
結合、−O−,−S−、−NHCO−、−OCH2O 
−または−N=N−である)、nは1または2、そして
n′は0、1または2、RはC8 −C22アルキル、
R1 とR2 とは互いに独立的にハロゲン、C1 −
C4 −アルキル、またはC1 −C4 −アルコキシ
、Yは下記式のいずれかの基
【化10】 (式中、R1 は上記の意味を有し、R5 は水素、C
1−C4 −アルキル、置換されていないフェニル、ま
たはハロゲン、C1 −C4 −アルキル、C1 −C
4 −アルコキシまたはH2NCO(C1 −C4 −
アルキル)によって置換されたフェニルである)、Mは
二価の遷移金属、Vは−O−、−s−または−NH−で
ある。
【0005】ハロゲンの例はフッ素、臭素、ヨウ素、お
よび好ましくは塩素である。置換基C1 −C4 −ア
ルキルの例はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、sec −ブチルまたはtert−
ブチルである。置換基C1 −C4 −アルコキシの例
はメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキ
シ、n−ブトキシ、sec −ブトキシまたはtert
−ブトキシである。Rが意味するC8 −C22アルキ
ルは、直鎖状または分枝状のアルキルである。例示すれ
ば、n−オクチル、1−、2−、3−、4−、5−また
は6−メチルヘプチル、1,1−ジメチルヘキシル、1
,5−ジメチルヘキシル、1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル、n−ノニル、1,1−ジメチルヘプチル、1
,1,3,3−テトラメチルペンチル、n−デシル、n
−ドデシル、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘ
キシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘ
キサデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、
ヘネイシル、またはドコシルである。好ましい置換基R
はn−オクチル、1−メチルヘプチル、n−ノニル、1
,1,3,3−テトラメチルペンチル、n−ドデシル、
1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル、n−
オクタデシルである。 Mが意味する二価遷移金属の例は、Cr、Mn、Feお
よび、好ましくは、Co、Ni、CuまたはZnである
【0006】特に重要な本発明によるイソインドリノン
は、Aが下記式のいずれかの基
【化11】 R1 とR2 とがそれぞれ水素、Yが下記式の基
【化
12】 (式中、R5 は水素またはメチルである)、MがCo
、Ni、CuまたはZn、Vが−NH−、そしてn、n
′、Rが前記の意味を有する式I、II、III のイ
ソインドリノンであり、中でも式Iのイソインドリノン
が特に重要である。
【0007】好ましいのは下記式のイソインドリノン

化13】 (式中、n、n′、Rは前記に定義した意味を有する)
、より特定的には下記式のイソインドリノンである。
【化14】 (式中、n′は0または1である)。
【0008】本発明による式I、IIのイソインドリノ
ンは、公知の方法、たとえば前記に引用した特許文献に
記載された方法に準じて製造することができる。たとえ
ば式
【化15】 の化合物から出発して、これを最初にメタノール中のナ
トリウムメチラートの溶液と反応させて、下記式
【化1
6】 の化合物を生成し(たとえば米国特許第3867404
号明細書参照)、そして次ぎにさらに (a)2:1のモル比で式 H2N−A−NH2               (
VIII)のジアミンと反応させて式Iの化合物を生成
させる(たとえば、同じく米国特許第3867404号
明細書参照)か、あるいは (b)1:1のモル比で式 H2N−Y                   (
IX)のアミンと反応させて式IIの化合物を生成させ
る(たとえば、スイス国特許第566377号明細書参
照)ことによって都合よく製造することができる。
【0009】(a)の反応において、式VII の化合
物の半分量(モル)を式
【化17】 の化合物で代替させることができる。式IIの化合物と
、好ましくはコバルト、ニッケル、銅または亜鉛の酢酸
塩とを2:1のモル比で反応させると式III の金属
錯塩が得られる(たとえば米国特許第4065462号
明細書参照)。
【0010】式VIの化合物は、それ自体公知の方法、
たとえば米国特許第3884955号明細書に記載され
ている方法に従って、テトラクロロ−2−シアノ安息香
酸メチルを好ましくは式RS−KまたはRS−Naの化
合物と反応させることによって製造することができる。 この場合に、最初に5−位置の塩素が、そして次に3−
位置の塩素が置換されるものと推定される。
【0011】式VIIIの化合物および式IXの化合物
は公知化合物であり、そのほとんどを市場で入手するこ
とができる。本発明を実施して得られるイソインドリノ
ンは、常用方法によって単離、乾燥される。本化合物は
高分子有機材料を着色するための顔料として優れた適合
性を有する。
【0012】本発明による顔料を用いて着色されうる高
分子有機材料の例としてはつぎのものが考慮される。セ
ルロースエーテルおよびエステル、たとえばチルセルロ
ース、ニトロセルロース、酢酸セルロースまたは酪酸セ
ルロース;天然樹脂または合成樹脂、特に重合樹脂また
は縮合樹脂、たとえばアミノプラスト、好ましくは、尿
素/ホルムアルデヒド樹脂およびメラミン/ホルムアル
デヒド樹脂、アルキド樹脂、フェノール性プラスチック
、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエス
テル、ABS、ポリフェニレンオキシド、ゴム、カゼイ
ン、シリコーン、シリコーン樹脂。これらは単独または
混合物でありうる。本発明による顔料は、ポリ塩化ビニ
ルおよび好ましくはポリエチレン、ポリプロピレンのご
ときポリオレフィン類の内面着色(mass colo
uring) ならびに塗料およびコーティング材料、
より特定的には自動車塗装用ラッカーの着色に好適であ
る。
【0013】式I、II、III の化合物はポリオレ
フィンとの相溶性(compatibility)が良
好であるので、さらにコンディショニングすることなく
、すなわち機械的粉砕や仕上げ処理を行うことなく、ポ
リオレフィンに直接配合することが多くの場合に可能で
ある。上記に例示した高分子有機材料は単独または混合
物であり得る。そしてプラスチック、溶融物、紡糸液、
塗料、コーティング材料、印刷インクなどの形状であり
うる。最終用途の使用条件によっては、本発明による顔
料をトナーまたは調合物の形で使用するのが好都合であ
る。本発明による顔料は高分子有機材料に対して0.0
1乃至30重量%、好ましくは0.1乃至10重量%の
量において使用される。
【0014】本発明の顔料による高分子有機材料の着色
は、顔料自体またはマスターバッチの形態の顔料をロー
ルミル、混合装置またはミリング装置を使用して基質内
に配合することによって都合よく実施することができる
。次に、着色された材料をそれ自体公知の方法で、たと
えばカレンダー加工、成形、押出し成形、コーティング
、紡糸、注型、あるいは射出成形などによって最終形状
の製品に加工することができる。非脆性成形品を作るた
め、または脆性を減少させるために加工前に高分子有機
材料に可塑剤を配合するのが多くの場合に望ましい。 適当な可塑剤の例は、リン酸、フタル酸、セバシン酸な
どのエステルである。可塑剤は、顔料を重合体に混入す
る前または後で配合することができる。種々の色を得る
ために、フイラーや他の色材成分たとえば白顔料、彩色
顔料、黒顔料を高分子有機材料に対して任意の量で添加
することもできる。
【0015】塗料、コーティング材料、印刷インクなど
を着色する場合には、当該高分子有機材料と本発明の顔
料とを、場合によってはフイラー、他の顔料、乾燥剤、
可塑剤などの任意添加物と一緒に、共通の有機溶剤また
は溶剤混合物中に微細に分散するか、または溶解する。 この操作は個々にまたはいくつかの成分をまとめて溶剤
中に分散するか、または溶解し、そして最後に全部の成
分を一緒にして混合するような仕方で実施することもで
きる。
【0016】本発明による顔料をポリ塩化ビニルやポリ
オレフィン類の着色に使用する場合には、優れた全般的
顔料特性が得られる。例えば良好な分散性、高い着色力
および色純度、さらにまたマイグレーション、熱、光、
天候に対する優秀な堅牢性を示す。以下、本発明をさら
に実施例によって説明する。
【0017】実施例1 (a)中間体の製造 粉末炭酸カリウム30.4g、1−ドデカンチオール5
2.8ml、およびジメチルホルムアミド200mlの
懸濁物を、ジメチルホルムアミド200ml中の3,4
,5,6−テトラクロロ−シアノ安息香酸メチル59.
8gの溶液に加える。この反応混合物を室温において5
時間攪拌し、そして2リットルの水中に注入する。反応
生成物を塩化メチレンで抽出し、その塩化メチレン層を
乾燥し、そして蒸発により濃縮する。これにより主とし
てドデシルメルカプトトリクロロ−2−シアノ安息香酸
メチルよりなる黄褐色の液体95gを得る。副生成物と
してテトラクロロ化合物およびジドデシルメルカプトジ
クロロ化合物を得る。 顔料の製造 実施例1(a)で得られた反応生成物12.2gをトル
エン50ml中に溶解し、そしてこの溶液にメタノール
中のナトリウムメチラートの30%溶液4.8mlを加
える。この反応混合物を60℃に加熱し、1時間攪拌し
、そして再び室温まで冷却する。p−フェニレンジアミ
ン1.35gを添加した後に、得られた暗色懸濁物を室
温において10時間攪拌し、そして次ぎに2時間還流加
熱する。氷酢酸5mlを添加した後に、得られた粘稠な
オレンジ色の懸濁物をトルエン50mlで稀釈し、そし
て室温まで冷却する。沈殿した顔料を濾過単離し、トル
エンとメタノールとで洗浄し、乾燥して、実質的に下記
式の化合物よりなる黄色顔料7.9gを得る。
【化18】 この顔料はポリ塩化ビニルの着色に、さらにまたポリプ
ロピレン繊維の紡糸着色に好適である。着色の色は黄色
であり、耐光堅牢性が優秀である。
【0018】実施例2 (a)中間体の製造 ジメチルホルムアミド100ml中の1−ドデカンチオ
ール43.7gおよびナトリウムメチラートの30%メ
タノール溶液38.9mlとの溶液を、ジメチルホルム
アミド100ml中の3,4,5,6−テトラクロロ−
シアノ安息香酸メチル29.9gの溶液に1時間かけて
滴下する。この反応混合物を室温において3時間攪拌し
、そして2リットルの水中に注入する。塩化メチレンで
抽出し、そして溶剤を蒸留除去して黄色液体59.5g
を得る。この生成物の薄層クロマトグラフィーは、ジド
デシルメルカプトジクロロ−2−シアノ安息香酸メチル
に対応するほぼ均質な帯域を示す。 (b)配位子の製造 実施例2(a)で得られた反応生成物21.5gをトル
エン100mlに溶解し、そしてこの溶液にメタノール
中のナトリウムメチラートの30%溶液6.26mlを
加える。15分間攪拌した後にアミノベンゾイミダゾー
ル5.32gを添加する。この暗色混合物を30分間6
0℃に加熱し、そのあとメタノールで稀釈し、そして室
温においてさらに10時間攪拌する。再度この反応混合
物を1時間かけて60℃まで加熱し、そして氷酢酸10
mlを添加する。室温まで冷却した後に顔料をメタノー
ル200部を加えて沈殿し、濾過単離し、メタノールで
洗って乾燥する。しかし実質的に下記式の化合物よりな
る黄色生成物13.5gを得る。
【化19】 (c)金属錯塩顔料の製造 実施例2(b)で製造された生成物の3.7gを酢酸コ
バルト・4H2Oの0.67gと共にエチレングリコー
ルモノエチルエーテル50ml中で還流加熱する。2時
間後、この反応混合物を冷却し、そして沈殿した金属錯
塩を濾過単離し、メタノールで洗浄して、オレジ色生成
物を得る。この生成物は下記分析値を示す: Co  測定値  3.94%        計算値
  3.88%この金属錯塩顔料をポリエチレン繊維ま
たはポリプロピレン繊維に配合し、優れた熱堅牢性を有
する黄色の着色物を得た。
【0019】実施例3および4 下記に記載する顔料が、実施例2(c)に記載した方法
によって適当な金属酢酸塩を反応させることによって実
施例2(b)の配位子から得られた。
【表1】
【0020】実施例5 実施例1(a)で得られた反応生成物6.4gをトルエ
ン50mlに溶解し、そしてこの溶液に、メタノール中
のナトリウムメチラートの30%溶液4.8mlを加え
る。 この反応混合物を1時間60℃に加熱し、そのあと室温
に冷却する。3,4,5,6−テトラクロロ−2−シア
ノ安息香酸メチル3.9gとメタノール50ml中のナ
トリウムメチラートの30%溶液2.5mlとを添加す
る。 30分後にp−フェニレンジアミン1.35gを添加し
、そしてこのバッチを10時間攪拌する。この反応混合
物をさらに2時間還流加熱し、そして氷酢酸5mlを添
加した後に再度2時間還流加熱する。このあと室温まで
冷却する。メタノール150mlを添加して生成物を沈
殿させ、濾過単離し、水で洗浄し、乾燥して主成分とし
て下記式の化合物を含有する黄色の生成物8.5gを得
る。
【化20】 この顔料をポリ塩化ビニルに配合して、色濃度の高い、
優秀な耐光堅牢性を有する清純な赤黄色の着色物を得た
【0021】実施例6−12 実施例1に記載した方法により、ただし1−ドデシルチ
オールとp−フェニレンジアミンとの代りに等モル量の
R−SHとH2 N−A−NH2 (ここで、RとAと
は次表に記載した意味を有する)とをそれぞれ使用して
、実質的に下記一般式の化合物よりなる顔料をさらに得
た。 これらの顔料を使用してポリ塩化ビニルを着色して得ら
れたPVCシートの色を次表の最終欄に示す。
【化21】
【表2】
【0022】実施例13 実施例1(b)によって得られたイソインドリノン顔料
40mg、ジオクチルフタレート7.3mlおよび安定
化したポリ塩化ビニル((商標)LONZA E−72
2)13.3gを、ガラスビーカー中でガラス棒によっ
てよく攪拌した。混合物をロールミルにかけて160℃
において5分間圧延加工して薄いシートを作成した。得
られたPVC(ポリ塩化ビニル)シートは、高純度かつ
耐光堅牢性の優れた濃黄色に着色された。顔料の分散性
は優秀であった。
【0023】実施例14   実施例1(b)によって得られたイソインドリノン
顔料            1.0g  酸化防止剤
〔(商標)IRGANOX1010(CIBA−GEI
GY社)〕              1.0g  
高密度ポリエチレン顆粒〔(商標)VESTOLEN 
A60−16,HUELS 社〕  1000gを3リ
ットル容量のガラスびんに入れてローラベンチに載せて
15分間攪拌混合した。次ぎにこの混合物を単軸押出機
に2回通して押出した。得られた顆粒を射出成形機〔(
登録)Allround Arburg200〕に装填
して温度250℃、滞留時間5分間で平板に射出成形し
た。得られた成形品は高純度かつ耐光堅牢性の優れた均
質な濃黄色に着色されていた。
【0024】実施例15 ポリプロピレン顆粒〔(商標)DAOLEN PT−5
5, Chemie LINZ 社〕1000gと実施
例2(c)で製造されたイソインドリノン1.0gとを
ローラーギア−ベッドに載せた3リットル容量のガラス
びんに入れて15分間混合した。次ぎにこの混合物を単
軸押出機に2回通して押出し、次いで顆粒化した。。得
られた顆粒を280乃至285℃の温度で溶融紡糸法に
よって紡糸した。これによって黄色に着色されたフィラ
メントを得た。このフィラメトは耐光堅牢性が非常に良
好であり、かつ摩擦堅牢性ならびに洗剤おび溶剤に対す
る湿潤堅牢性のごとき繊維織物特性が優れていた。顔料
は285℃の紡糸工程中において優れた熱堅牢性を示し
た。
【0025】実施例16 実施例14と同様に操作を実施した。ただし今回は本発
明による彩色顔料に加えて二酸化チタン(商標)KRO
NOS RN−57−P(KRONOS チタン社)1
0gを使用した。同じく良好な熱堅牢性を有する黄色圧
延シートを得た。200乃至280℃の温度範囲で射出
成形された複数のシートの相互間には冷却後において色
の偏差は全く見られなかった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記式のいずれかのイソインドリノン
    【化1】 〔式中、Aは下記式のいずれかの基を意味する【化2】 (式中、mは1、2または3であり、R3 とR4 と
    は互いに独立的に水素、ハロゲン、C1 −C4 −ア
    ルキル、またはC1 −C4 −アルコキシ、Xは直接
    結合、−O−,−S−、−NHCO−、−OCH2O 
    −または−N=N−である)、nは1または2、そして
    n′は0、1または2、RはC8 −C22アルキル、
    R1 とR2 とは互いに独立的にハロゲン、C1 −
    C4 −アルキル、またはC1 −C4 −アルコキシ
    、Yは下記式のいずれかの基【化3】 (式中、R1 は上記の意味を有し、R5 は水素、C
    1−C4 −アルキル、置換されていないフェニル、ま
    たはハロゲン、C1 −C4 −アルキル、C1 −C
    4 −アルコキシまたはH2NCO(C1 −C4 −
    アルキル)によって置換されたフェニルである)、Mは
    二価の遷移金属、Vは−O−、−s−または−NH−で
    ある〕。
  2. 【請求項2】  Aが下記式のいずれかの基【化4】 R1 とR2 とがそれぞれ水素、Yが下記式の基【化
    5】 (式中、R5 は水素またはメチルである)、MがCo
    、Ni、CuまたはZn、Vが−NH−である請求項1
    記載の式I、IIまたはIII のイソインドリノン。
  3. 【請求項3】  請求項1記載の式Iのイソインドリノ
    ン。
  4. 【請求項4】  下記式の請求項1記載のイソインドリ
    ノン 【化6】 (式中、n、n′、Rは請求項1で定義した意味を有す
    る)。
  5. 【請求項5】  下記式の請求項1記載のイソインドリ
    ノン 【化7】 (式中、n′は0または1である)。
  6. 【請求項6】  請求項1記載の式I、IIおよび/ま
    たはIII の少なくとも1つのイソインドリノンで着
    色された高分子有機材料。
JP16415191A 1990-07-04 1991-07-04 長鎖アルキルチオエーテル基を含有するイソインドリノン化合物 Withdrawn JPH04253959A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH221890 1990-07-04
CH02218/90-0 1990-07-04

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04253959A true JPH04253959A (ja) 1992-09-09

Family

ID=4228618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16415191A Withdrawn JPH04253959A (ja) 1990-07-04 1991-07-04 長鎖アルキルチオエーテル基を含有するイソインドリノン化合物

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0465421A1 (ja)
JP (1) JPH04253959A (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE794089A (fr) * 1972-01-17 1973-07-16 Ciba Geigy Pigments derivant de l'iso-indolinone
CH564525A5 (ja) * 1972-01-17 1975-07-31 Ciba Geigy Ag
US4052410A (en) * 1973-05-29 1977-10-04 Ciba-Geigy Corporation Iminoisoindoline pigments
CH606335A5 (ja) * 1974-10-17 1978-10-31 Ciba Geigy Ag
US4070367A (en) * 1975-02-20 1978-01-24 Ciba-Geigy Corporation Isoindolinone pigments and process for their manufacture
US4459414A (en) * 1981-04-08 1984-07-10 Ciba-Geigy Corporation Tetrasubstituted phthalic acid derivatives, and a process for their preparation

Also Published As

Publication number Publication date
EP0465421A1 (de) 1992-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5367075A (en) Anthrapyridone compounds, their production process and their use
JP2931087B2 (ja) ジケトピロロピロールを基剤とする新規組成物
JPH0442431B2 (ja)
JP3927258B2 (ja) ジケトピロロピロールの顔料組成物
US3891685A (en) Azomethine copper complex dyes and process for their preparation
KR100382334B1 (ko) 디아릴디케토피롤로피롤안료의제조방법
JPS58167631A (ja) 高分子有機材料の着色法
EP3470469A1 (de) Methinfarbstoffe
JPH0649832B2 (ja) アゾ化合物のアミン塩の新規顔料、その製造方法、及びその使用による高分子有機材料の着色方法
EP3470472B1 (de) Neue methinfarbstoffe
US5066695A (en) High-molecular weight organic material containing a metal complex pigment basaed on hydrazone
US5525152A (en) Pigment salts and their use for dyeing and pigmenting
JPH04253959A (ja) 長鎖アルキルチオエーテル基を含有するイソインドリノン化合物
JP3501296B2 (ja) 新規なビスアゾ、ビスアゾメチンおよびアゾ−アゾメチン化合物
US6485559B2 (en) Pigment colorants for the mass-coloring of synthetic materials
EP0859032B1 (de) Verbrückte Anthrachinone
JP3919248B2 (ja) 黄色ジケトピロロピロール顔料
US3723490A (en) Production of azomethine pigments
JPH1081831A (ja) 色濃度の高いジアゾ顔料混合物の製造方法
JP3927121B2 (ja) 染色されたプラスチック又はポリマー染料粒子の製造
US4866112A (en) Thermoplastics containing a nickel complex pigment
EP3197955B1 (en) Stabilization of c.i. pigment yellow 139
US4070367A (en) Isoindolinone pigments and process for their manufacture
US3912732A (en) Dioxazine dyestuffs
US4006162A (en) Iminoisoindolinone pigments

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981008