JPH04252241A - 共役ジエンと芳香族ビニル化合物との超高分子量共重合体 - Google Patents

共役ジエンと芳香族ビニル化合物との超高分子量共重合体

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JPH04252241A
JPH04252241A JP3268828A JP26882891A JPH04252241A JP H04252241 A JPH04252241 A JP H04252241A JP 3268828 A JP3268828 A JP 3268828A JP 26882891 A JP26882891 A JP 26882891A JP H04252241 A JPH04252241 A JP H04252241A
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    • C08F236/02Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、共役ジエン類、例えば1
,3−ブタジエンと芳香族ビニル化合物、例えばスチレ
ン類との超高分子量共重合体に関する。より詳細には、
本発明は、トリメタル化した(trimetalate
d)1−アルキン触媒を用いて製造される上記組成物に
関する。
【0002】
【発明の背景】種々の開始剤系を用いた、共役ジエン、
例えば1,3−共役ジエン類を重合させエラストマー状
のホモポリマー類およびコポリマー類を生じさせること
は知られている。例えば、このような重合は、金属がI
族の金属、例えばリチウムであるところの有機金属化合
物を用いて開始できる。共役ジエンのこれらのポリマー
類およびコポリマー類は、タイヤゴム、成型したゴム製
品、成型用コンパウンド、表面コーティングなどに有益
である。
【0003】共役ジエン類の重合および共重合に有益な
種々の有機金属化合物が文献中に記載されている。提案
されている触媒の中には、種々のアルカリ金属アセチリ
ド類がある。例えば、米国特許番号3,303,225
には、ビニリデン含有モノマー類重合において活性を示
す触媒としての、メタル化された1−アセチレン類の使
用が記載されている。アルカリ金属のアセチリド類は、
最初にアセチレン系水素原子そして次にそのアセチレン
系結合に対してアルファ位にある炭素原子に付いている
水素原子に対する、段階的置換を行う条件下で、有機ア
ルカリ金属化合物とアセチレンとを反応させることによ
って製造される。
【0004】アセチレン類およびケトン類存在下でのブ
タジエンとスチレンとの立体重合が、H.E.Adam
s他著、 Kautschuk und Gummi、
 Kunststoffe 18. Jahrgang
、709−716頁、 Nr、11/1965に記述さ
れている。この著者達は、ヘキサン中の1−ブチンと1
、2および3モルのn−ブチルリチウムとの反応を試験
し、そして触媒としての、上記反応から得られる材料の
使用を研究している。1−ブチンと1モルのn−ブチル
リチウムとの反応の結果、そのアセチレン系水素がリチ
ウムで置き換えられているところの、白色の沈澱が生じ
た。この反応混合物に次の1モルのn−ブチルリチウム
を加えると、その白色沈澱が溶解し、そしてこの生成物
は透明なレモンイエローの溶液である。室温で放置する
と、この溶液は曇りを生じ、そして約210時間後、黄
色固体の沈澱化が完結する。この生成物は1,3−ジリ
チオ−1−ブチンであるとして同定された。この1,3
−ジリチオ−1−ブチンの沈澱物に過剰のn−ブチルリ
チウムを添加すると、この沈澱物は溶解して、金黄色の
溶液が生じる。2週間後沈澱の兆候があり、そして2カ
月後多量の沈澱が生じた。この沈澱は1,3−ジリチオ
−1−ブチンとn−ブチルリチウムとの複合体として同
定された。
【0005】ブタジエンの重合におけるジリチウム塩の
使用は、Makowski他、 J. Macromo
l.Sci.−Chem.、 E2(4)683−70
0頁、1968年7月に報告されている。研究されたリ
チウム化合物の中には、1−ヘキシンとn−ブチルリチ
ウムとの比率が0.5および0.67の反応によって得
られる化合物の如き1,3−ジリチオアセチリド類があ
った。比率が0.5のとき、炭化水素中均一な触媒溶液
が得られた。この比率以上のとき、いくらかの沈澱が存
在していた。しかしながら、全ての場合、ブタジエンを
用いた重合の結果、低分子量のポリマー溶液をもたらし
た。即ち、沈澱した固体をこの触媒溶液が含んでいる場
合、この固体は、重合過程中に溶解した。比率が0.5
の場合、該ポリマー溶液は非常に高粘度であり、そして
比率が0.67の場合、ゲル化した溶液が得られた。し
かしながら、この高粘度溶液もしくはゲル化した溶液に
Attapulgus粘土を加えると、流動する溶液が
得られた。この結果は、該粘土中に水が存在していたた
めであった。
【0006】ポリリチウム重合開始剤もまた米国特許番
号3,377,404中に記述されている。これらの開
始剤は、最初に過剰のリチウムを、2〜4個のハロゲン
原子を有する有機ハライドと、エーテルの如き極性溶媒
中で接触させることで製造される。この段階の中間体は
、式
【0007】
【化1】RLix [式中、 xは、2〜4の整数であり、そしてRは、炭化水素基で
ある]で表され得る。第二段階で、この中間体を1,3
−ブタジエンの如き少量の共役ジエンと接触させる。こ
のジエンの量は、一般に、リチウム化合物1モル当たり
約1〜約10モルである。この中間体をこのようにして
処理した後、この極性溶媒の実質的な部分もしくは全て
を除去した後、炭化水素溶媒に置き換える。このように
して製造された炭化水素可溶ポリリチウム化化合物は、
共役ジエンと他のモノマー類、例えばビニル置換芳香族
化合物との混合物の重合を含む、共役ジエンの重合の開
始剤として有益であると報告されている。
【0008】米国特許番号3,784,637には、ポ
リビニルシラン化合物もしくはポリビニルホスフィン化
合物から製造された多機能重合開始剤が記述されている
。 より詳細には、この多機能重合開始剤は、n−ブチルリ
チウムの如き有機モノリチウム化合物とポリビニルホス
フィン化合物もしくはポリビニルシラン化合物とを反応
させることによって製造される。好適には、この反応は
、可溶化モノマー、例えば重合可能共役ジエン、モノビ
ニル置換された芳香族化合物、或はそれらの混合物の存
在下で行われる。可溶化モノマー類の例には、共役ジエ
ン類、例えば1,3−ブタジエンおよび芳香族ビニル化
合物、例えばスチレンが含まれる。
【0009】スチレンブタジエンゴムのブレンド物を含
むエラストマー組成物は米国特許番号4,471,09
3中に記述されている。タイヤ踏み面用化合物に有益な
このブレンド物は、特定のミクロ構造および低分子量の
スチレン−ブタジエンおよび/またはブタジエンゴムを
有する高分子量のスチレン−ブタジエンゴムの混合物か
らなっている。この高分子量のスチレン−ブタジエンゴ
ム成分は、更に、15〜35重量%のスチレン含有量、
40〜70モルパーセントの、ブタジエン成分中の1,
2結合含有量を有し、そして30℃のトルエン中の固有
粘度が2.0〜6.0であることを特徴としている。数
平均分子量に対する重量平均分子量の比率が2.0以下
であると限定されている。
【0010】
【発明の要約】重量平均分子量が約1,000,000
以上である、1,3−共役ジエンと芳香族ビニル化合物
との超高分子量共重合体組成物を記述する。テトラヒド
ロフラン中の固有粘度が少なくとも約4.0であること
を特徴とするこの超高分子量共重合体組成物は、炭化水
素溶媒中、1,3−共役ジエンとビニル芳香族化合物と
を、トリメタル化した1−アルキン触媒(これは、1−
アルキン、有機金属化合物R0Mおよび1,3−共役ジ
エンの反応生成物から成り、R0はヒドロカルビル基で
あり、Mはアルカリ金属であり、R0Mと1−アルキン
とのモル比は約3:1であり、そして共役ジエンと1−
アルキンとのモル比は約2:1〜約30:1である)の
存在下重合させることを含む方法によって得られる。
【0011】
【好適な具体例の説明】本発明の共重合体は、一般的に
、超高分子量共重合体組成物と呼ばれている種類のもの
である。特に、本発明の共重合体組成物は、1,3−共
役ジエンと芳香族ビニル化合物とを共重合体させること
によって得られる。本発明に従って得られるこの超高分
子量共重合体組成物は、本質的にゲルを有しておらず、
そしてこれらは更に、重量平均分子量が約1,000,
000であることによって特徴づけられる。1,100
,000以上の重量平均分子量を有する超高分子量共重
合体組成物が、本発明の方法によって製造できる。 本発明の超高分子量共重合体の他の特徴ある性質には、
ムーニー粘度計を用いて測定した、固有粘度、希釈溶液
粘度、および緩和パーセントが含まれる。1つの具体例
において、本発明の共重合体組成物は、テトラヒドロフ
ラン中の固有粘度(η)が少なくとも4.0であること
によって特徴づけられ、もう1つの具体例において、本
共重合体は、テトラヒドロフラン中の固有粘度が少なく
とも約4.5であることによって特徴づけられる。
【0012】本発明の超高分子量組成物はまた、以下に
更に詳しく考察する操作によって測定される緩和パーセ
ントによって特徴づけられてもよい。1つの具体例にお
いて、本組成物は、少なくとも約30%〜100%の緩
和パーセント値、より詳細には約30%〜約70%の緩
和を有することによって特徴づけられる。
【0013】本発明の超高分子量組成物はまた、トルエ
ン中の希釈溶液粘度が少なくとも約3.5dl/gであ
ることによって特徴づけられ、そして1つの具体例にお
いて、本共重合体は少なくとも約4.0dl/gの希釈
溶液粘度を有する。
【0014】本発明の超高分子量共重合体は、一般に、
少なくとも約1.9、しばしば約2.0または2.5〜
5.0の間のMw/Mnを有することによって特徴づけ
られる。
【0015】本発明の共重合体組成物はまた、それらの
分子量分布によって特徴づけられてもよい。本共重合体
組成物は、1,000,000以上の数平均分子量を有
する大きい画分の共重合体と、100,000以下の数
平均分子量を有する小さい画分の共重合体とを有してい
る。本発明の1つの具体例において、この共重合体は、
1,000,000以上の数平均分子量を有する画分を
少なくとも約30重量%、好適には約35重量%以上、
そして100,000以下の数平均分子量を有する画分
を約8重量%以下、好適には約5重量%以下から成るこ
とを特徴とする。
【0016】本発明の共重合体組成物は、1,3−共役
ジエンモノマーと芳香族ビニルモノマーとの共重合体で
ある。この共重合体中に含まれている共役ジエンと芳香
族ビニルモノマーとの相対的な量は、所望の共重合体特
性に応じて幅広い範囲で変化させ得る。このように、こ
の共重合体中の共役ジエンの量は10〜約90重量%で
変化させてもよく、芳香族ビニル化合物の量は約10〜
約90重量%である。より一般的には、この共重合体は
約50〜約90重量%、好適には約50〜約80重量%
の共役ジエンと、約10〜約50重量%、より好適には
約20〜約50重量%の芳香族ビニル化合物から成る。
【0017】モノマー類 本発明の方法で有益な共役ジエンモノマー類は1,3−
ジエン類であり、そしてそれらは、1分子当たり4〜1
2個の炭素原子、好適には4〜8個の炭素原子を有して
いる。これらのジエン類の例には下記のものが含まれる
;1,3−ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル
−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン(ピペリ
レン)、2−メチル−3−エチル−1,3−ブタジエン
、3−メチル−1,3−ペンタジエン、2−エチル−1
,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、2−メチ
ル−1,3−ヘキサジエン、1,3−ヘプタジエン、3
−メチル−1,3−ヘプタジエン、1,3−オクタジエ
ン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、3,4−ジメ
チル−1,3−ヘキサジエン、3−n−プロピル−1,
3−ペンタジエン、4,5−ジエチル−1,3−ブタジ
エン、2,3−ジ−n−プロピル−1,3−ブタジエン
、2−メチル−3−イソプロピル−1,3−ブタジエン
など。ジアルキルブタジエン類の中で、該アルキル基が
1〜3個の炭素原子を有するのが好ましい。鎖に沿った
アルコキシ置換基を有する共役ジエン類、例えば2−メ
トキシ−1,3−ブタジエン、2−エトキシ−3−エチ
ル−1,3−ブタジエン、および2−エトキシ−3−メ
チル−1,3−ヘキサジエンも使用できる。
【0018】該芳香族ビニル化合物には、スチレン、1
−ビニル−ナフタレン、2−ビニルナフタレン、並びに
置換基中の一緒にした全炭素原子数が一般に12を越え
ないところの、それらのアルキル、シクロアルキル、ア
リール、アルカリール、アラルキル、アルコキシ、アリ
ールオキシ、およびジアルキルアミノ誘導体が含まれる
。これらの芳香族モノマー類の例には、p−メチルスチ
レン、アルファ−メチルスチレン、3,5−ジエチルス
チレン、4−n−プロピルスチレン、2,4,6−トリ
メチルスチレン、4−ドデシルスチレン、3−メチル−
5−n−ヘキシルスチレン、4−シクロヘキシルスチレ
ン、4−フェニルスチレン、2−エチル−4−ベンジル
スチレン、4−p−トリルスチレン、2,3,4,5−
テトラメチルスチレン、4−(4−フェニル−n−ブチ
ル)スチレン、3−(4−n−ヘキシルフェニル)スチ
レン、4−メトキシスチレン、3,5−ジフェノキシス
チレン、2,6−ジメチル−4−ヘキソキシスチレン、
4−ジメチルアミノスチレン、3,5−ジエチルアミノ
スチレン、4−メトキシ−6−ジ−n−プロピルアミノ
スチレン、4,5−ジメチル−1−ビニルナフタレン、
3−エチル−1−ビニルナフタレン、6−イソプロピル
−1−ビニル−ナフタレン、2,4−ジイソプロピル−
1−ビニル−ナフタレン、3,4,5,6−テトラメチ
ル−1−ビニルナフタレン、3,6−ジ−n−ヘキシル
−1−ビニル−ナフタレン、8−フェニル−1−ビニル
−ナフタレン、5−(2,4,6−トリメチルフェニル
)−1−ビニルナフタレン、3,6−ジエチル−2−ビ
ニルナフタレン、7−ドデシル−2−ビニルナフタレン
、4−n−プロピル−5−n−ブチル−2−ビニルナフ
タレン、6−ベンジル−2−ビニルナフタレン、3−メ
チル−5,6−ジエチル−8−n−プロピル−2−ビニ
ル−ナフタレン、4−p−トリル−2−ビニルナフタレ
ン、5−(3−フェニル−n−プロピル)−2−ビニル
ナフタレン、4−メトキシ−1−ビニルナフタレン、6
−フェノキシ−1−ビニルナフタレン、3,6−ジメチ
ルアミノ−1−ビニルナフタレンなどが含まれる。ビニ
ル置換された芳香族化合物の他の例は、米国特許番号3
,377,404(これに関する開示はここでは参照に
入れられる)中に見いだされる。好適な芳香族ビニル化
合物には、スチレン類、特にスチレンが含まれる。
【0019】好適な共重合体は、1,3−ブタジエン、
イソプレンまたはピペリレンとスチレンとから得られる
共重合体である。より詳細には、1,3−ブタジエンと
スチレンとの共重合体が好適である。
【0020】触媒 1つの具体例において、本発明の超高分子量共重合体は
、トリメタル化された1−アルキンである触媒の存在下
、1,3−共役ジエンと芳香族ビニル化合物とを重合さ
せることによって得られる。このトリメタル化1−アル
キン触媒は、式
【0021】
【化2】 Rはヒドロカルビル基であり、Mはアルカリ金属であり
、R1は1,3−共役ジエンから誘導される部分を含む
二価のオリゴマー状ヒドロカルビル基であり、そして式
I中の全てのR1基中の1,3−共役ジエンから誘導さ
れる部分の全数は約2〜約30である]によって特徴づ
けられる。
【0022】ヒドロカルビル基Rは、一般に約20個以
下の炭素原子を有する、飽和脂肪族、飽和脂環式または
芳香族基であってもよい。1つの具体例において、Rは
1〜15個の炭素原子を有するアルキル基である。もう
1つの具体例において、Rは1〜6個の炭素原子を有す
るアルキル基である。更にもう1つの具体例において、
Rは約3〜約9個の炭素原子を有するアルキル基である
。Mは、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム
、セシウム、およびフランシウムを含むアルカリ金属で
ある。リチウム、ナトリウムおよびカリウムが好適なア
ルカリ金属であり、そしてリチウムが最も好適なアルカ
リ金属である。
【0023】置換基R1は、1,3−共役ジエンから誘
導される部分を含む二価のオリゴマー状ヒドロカルビル
基である。この共役ジエン類は、1分子当たり4〜12
個の炭素原子、好適には4〜8個の炭素原子を含む種々
の1,3−共役ジエンのいずれかであってもよい。この
共役ジエン類の特定な例には、1,3−ブタジエン、イ
ソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1
,3−ペンタジエン(ピペリレン)、2−メチル−3−
エチル−1,3−ブタジエン、3−メチル−1,3−ペ
ンタジエン、1,3−ヘキサジエン、2−メチル−1,
3−ヘキサジエン、1,3−ヘプタジエン、1,3−オ
クタジエンなどが含まれる。1つの好適な具体例におい
て、このオリゴマー状の基R1の部分は、1,3−ブタ
ジエン、イソプレンまたはピペリレンから誘導される。
【0024】式Iの組成物のR1基中の共役ジエンから
誘導される部分の数は、2〜約30の範囲に渡って変化
させ得る。一般に、式Iの組成物中の2つのR1基中の
共役ジエンから誘導される部分の全数は約3〜約30で
ある。1つの好適な具体例において、式Iの組成物中の
R1基全ての中の共役ジエンから誘導される部分の全数
は約8〜約20である。このオリゴマー状の基R1中の
共役ジエンから誘導される部分の数は、式Iの組成物が
約200〜約3000の重量平均分子量を有するように
変化させ得る。1つの好適な具体例において、式Iの組
成物の重量平均分子量は約800〜約2000の範囲内
である。式Iによって特徴づけられる炭化水素可溶トリ
メタル化1−アルキン組成物は、1−アルキン、有機金
属化合物R0M、および共役ジエンを、約70℃以上の
温度で反応(ここで、R0Mと1−アルキンとのモル比
は約3:1である)させることによって製造され得る。 この1−アルキンは、式
【0025】
【化3】               RCH2C≡CH   
                         
(II)[式中、 Rは、ヒドロカルビル基である]で表されてもよい。少
なくとも4個の炭素原子を有する上記1−アルキン化合
物の代表的な例には、1−ブチン、1−ヘキシン、1−
オクチン、1−デシン、1−ドデシン、1−ヘキサデシ
ン、1−オクタデシン、3−メチル−1−ブチン、3−
メチル−1−ペンチン、3−エチル−1−ペンチン、3
−プロピル−6−メチル−1−ヘプチン、3−シクロペ
ンチル−1−プロピンなどが含まれる。
【0026】この有機金属化合物は、式R0M[式中、
R0は、飽和脂肪族基、飽和脂環式基、或は芳香族基で
あってもよいヒドロカルビルである]で表されてもよい
。一般に、R0は約20個以下の炭素原子を有する。 Mは、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、
セシウム、およびフランシウムを含むアルカリ金属であ
る。該有機金属化合物R0Mの代表的な例には、メチル
ナトリウム、エチルリチウム、プロピルリチウム、イソ
プロピルカリウム、n−ブチルリチウム、s−ブチルリ
チウム、t−ブチルカリウム、t−ブチルリチウム、ペ
ンチルリチウム、n−アミルルビジウム、tert−オ
クチルセシウム、フェニルリチウム、ナフチルリチウム
などが含まれる。該中間体と反応して所望の組成物を生
じる共役ジエン類は、好適には、既に上述した種類の1
,3−共役ジエン類である。
【0027】好適な具体例において、本発明のトリメタ
ル化1−アルキン組成物は、 (a)  1−アルキンと有機金属化合物R0Mとを、
約1:3のモル比で反応させて、中間体を生じさせ、そ
して (b)  上記中間体と共役ジエンとを少なくとも約7
0℃の温度で反応させる段階を含む方法で製造される。 この反応において、共役ジエンと1−アルキンとのモル
比は少なくとも約2:1であり、そして約30:1のよ
うに高くてもよい。より一般的には、この比率は約8:
1〜20:1の範囲である。
【0028】この1−アルキンと該有機金属化合物との
反応そしてそれに続く該共役ジエンとの反応は、不活性
希釈剤の存在下、特に炭化水素、例えば脂肪族、脂環式
または芳香族炭化水素の存在下で行われ得る。適切な炭
化水素希釈剤の代表的な例には、n−ブタン、n−ヘキ
サン、イソオクタン、デカン、ドデカン、シクロヘキサ
ン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどが含まれる。好適な炭化水素は、1分子当たり
4〜約10個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素である
。炭化水素の混合物もまた利用できる。
【0029】1−アルキンと有機金属化合物とを反応さ
せて中間体を生じさせる反応は20〜30℃の温度で行
うことができ、そしてこの反応は一般に不活性雰囲気中
、例えば窒素下で行われる。この反応は一般に大気圧下
で行われる。第一段階で得られる中間体は、炭化水素中
に不溶であるか或は若干のみ可溶なトリメタル化アルキ
ンである。
【0030】この中間体と共役ジエンとを反応させて炭
化水素に可溶な生成物を生じさせる反応は、約70℃以
上の温度、より一般的には約70℃〜約150℃の温度
で行われる。この反応は一般に約5時間以内で完結し、
この反応により、この溶液の色を黄色から赤色もしくは
赤褐色に変化させる。約80℃のとき、この反応は約3
時間で完結する。より高い温度のとき、この反応は3時
間以内に完結する。もしこの反応混合物をあまりに長い
時間加熱すると、得られる生成物の触媒活性が減少し得
る。この反応の生成物は、該共役ジエンから誘導される
部分を含んでいる1個以上の2価のオリゴマー状ヒドロ
カルビル基を有するトリメタル化されたアルキンである
。第二段階で、比較的少量の共役ジエンを該中間体と反
応させる。該中間体中の、共役ジエンと1−アルキンと
のモル比は、少なくとも約2:1であり、30:1のよ
うに高くてもよい。1つの好適な具体例において、共役
ジエンと1−アルキンとのモル比は約8:1〜約20:
1の範囲である。
【0031】本発明で用いられるトリメタル化化合物は
、活性を示す金属と示さない金属とを含有している。 本発明の組成物中に少なくとも2つの異なる種類の炭素
金属結合が存在していることは、化学的および物理的証
拠の両方によって示すことができる。臭化アリルを用い
たGilman滴定により、不活性な金属アセチリド(
−C≡C−M)と活性な他の炭素リチウム結合(−C−
C−M)とを区別できる、J. Organometa
l Chem.、1(1963)8。本発明の組成物に
関する滴定において、トリメタル化されたアルキン類に
相当するところの、全炭素−金属結合の約67%が「活
性を示す」ことが示されている。本発明の組成物に対す
る紫外および可視分光分析は、それぞれ、不活性および
活性金属結合に相当するところの、300〜340NM
および400〜450NMに最大吸収を示している。
【0032】これらの触媒組成物の重要な性質は、それ
らが炭化水素溶媒に可溶であることである。明細書およ
び特許の請求の範囲中で用いる言葉「炭化水素溶媒に可
溶」および「炭化水素可溶」は、約25℃の温度で、こ
の材料(ポリマー類)が、炭化水素、特にヘキサンの如
き脂肪族炭化水素中に、溶媒100g当たり少なくとも
約5gの材料の度合で、溶解することを示している。こ
の溶液は、長期間に渡って不活性雰囲気中室温で安定で
ある。
【0033】次に示す実施例は、本発明の触媒として有
益な炭化水素可溶トリメタル化1−アルキン組成物の製
造を説明するものである。次の実施例およびその他明細
書および特許請求の範囲中で特に示されていない限り、
全ての部およびパーセントは重量であり、温度は摂氏で
表し、そして圧力は大気圧であるかほぼ大気圧である。
【0034】
【実施例】実施例A ゴム製ライナーおよび3つ穴王冠の備わった7オンスの
ボトルに入っている、乾燥ヘキサン中の1−オクチン0
.55mL(3.37mM)溶液に、窒素下室温で、使
い捨てシリンジを用い、n−ブチルリチウム7mL(1
1.2mM、1.6M溶液)を加える。得られるスラリ
ーを激しく振とうして反応を完結させた後、得られる淡
黄色の溶液を室温で約1時間放置する。この溶液に、ヘ
キサン中の1,3−ブタジエン25g(24.2%ブタ
ジエン、112mMブタジエン)を加える。この混合物
を、約80℃に加熱した浴槽中で3時間振とうし、そし
て得られる赤褐色の溶液を冷却した後、保存する。この
ようにして得た溶液をGilman技術で分析したとこ
ろ、63.6%の活性炭素−リチウム結合を示していた
。1,3,3−トリリチオ−1−オクチンを基にして計
算した活性炭素−リチウム結合は66.7%である。
【0035】実施例B 温度計、撹拌機、加熱手段、加圧手段、導入口および排
出口の備わっている1ガロンの反応槽に、乾燥ヘキサン
150g、ヘキサン中のn−ブチルリチウム436g(
1008mM)(1.54M)、および乾燥ヘキサン3
5g中の1−オクチン37g(336.3mM)の溶液
を入れる。このn−ブチルリチウムおよびオクチンを反
応槽に加えるとき、この反応混合物を窒素雰囲気下に保
持する。上記材料を反応槽に加えた後、この混合物を室
温で窒素下30分間撹拌した後、この反応槽に、200
gの1,3−ブタジエンを含有している1,3−ブタジ
エン/ヘキサンのブレンド物816.5gを加える。 この混合物を85℃で120分間撹拌し、この時均一な
赤褐色溶液が得られる。この溶液を室温に冷却した後、
窒素雰囲気下保存用タンクに移す。Gilman滴定は
、0.2628モル濃度で、62.34%の活性炭素−
リチウム結合の存在を示していた。この計算した炭素−
リチウム結合は66.7%である。
【0036】抗酸化剤存在下(例えば1%のジ−第三ブ
チルパラクレゾール)の過剰メタノールを用いて、20
0gの触媒溶液を凝固させる。この得られる油状の生成
物を真空下50℃で乾燥する。この生成物のゲル浸透ク
ロマトグラフィー分析の結果1123Mwを示していた
【0037】実施例C〜E 表I中に要約する異なる1−アルキン類を用いて、実施
例Aの一般的操作を繰り返す。反応条件および得られる
生成物の分析値を表Iに要約する。
【0038】
【表1】                          
       表I      実施例       
                 C       
       D            E1−アル
キン                  1−ヘキシ
ン   1−ノニン   1−ドデシンヘキサン(ml
)               20       
    20         201‐アルキン(m
M)             3.73      
  3.73      3.73n‐ブチルリチウム
(nM)     11.20      11.20
    11.20ブタジエン/ヘキサン*(g)  
 25           25         
25温度  (℃)                
   80           80       
  80時間  (時)              
       3             3   
        3生成物の色           
               ――――――――――
 赤褐色 ―――――――――― 活性C―L1結合 % **        59.5
        60.0      59.3*  
  ブレンド物は24.2%のBdを含有している。
【0039】**  Gilman滴定で測定。
【0040】重合 上述したトリメタル化1−アルキン触媒の存在下、炭化
水素溶媒中で共役ジエンとビニル芳香族化合物とを重合
させることによって、本発明の共重合体を製造する。こ
の重合温度は、約0℃〜約160℃またはそれ以上の範
囲でもよいが、一般に、この重合は約75℃〜150℃
の温度で約10分〜2または3時間行う。好適な具体例
において、この重合は、約100℃近辺で約15分〜1
時間行う。所望の超高分子量共重合体が、一定して、こ
の比較的高い温度そして比較的短い時間で得られる。約
100%の変換率で1時間またはそれ以内に重合を行う
ことは、この共重合の商業的生産における人工および装
置の使用を実質的に節約するため、より有効である。こ
の共重合体はランダムもしくはブロック共重合体であっ
てもよいが、ランダム共重合体が好適である。
【0041】この重合反応で用いられる実際上の温度は
、所望の重合速度、所望の製品、および使用する特別な
触媒もしくは触媒系に依存している。この重合は、モノ
マーおよび溶媒の損失を回避するため、特に、使用温度
がそれらのどちらかもしくは両方の沸点であるか或はそ
れ以上である場合、減圧もしくは加圧下で行い得る。 また、窒素の如き不活性雰囲気も使用でき、そして該触
媒を不活性化するか悪化させる水および空気の如き材料
を排除するための、通常の注意を払う必要がある。
【0042】この重合反応は、一般に、炭化水素溶媒も
しくは希釈剤中で行われる。脂肪族、脂環式および芳香
族炭化水素を含む種々の炭化水素溶媒が使用できる。1
つの具体例において、ヘキサンおよびシクロヘキサンの
如き脂肪族炭化水素が好適である。この重合反応におけ
る溶媒/希釈剤として有益な脂肪族炭化水素の例は、一
般に、約3〜約20個の炭素原子、より詳細には約5〜
約10個の炭素原子を有するものである。上記脂肪族炭
化水素の例には、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、デカンなどが含まれる。5〜20、好適
には5〜約10個の炭素原子を有するシクロアルカン類
もまた有益である。このようなシクロアルカン類の例に
は、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘ
キサンおよびシクロヘプタンが含まれる。使用できる芳
香族溶媒には、ベンゼン、トルエンおよびキシレンが含
まれる。単独の希釈剤が使用できるが、また炭化水素蒸
留画分の如き炭化水素の組み合わせも使用できる。
【0043】多くの用途において、フリーラジカル硬化
系において硬化速度を増大させる目的で、該共重合体中
の1,2−構造の比率を上昇させるのが望ましい。この
共重合体中の1,2−構造の量を上昇させるため、改質
組成物として本分野で示されている種々の組成物を該共
重合混合物中に含有させることができる。1,2−構造
の量が増大した超高分子量共重合体を製造するため、本
発明のトリメタル化1−アルキン触媒との組み合わせで
、従来技術中に記述されている改質組成物のいずれをも
が、本発明の方法で用いられ得る。本発明のトリメタル
化1−アルキン触媒との組み合わせで特に有益であるこ
とが見いだされた改質用化合物は、線状および環状オリ
ゴマーオクソラニル(oxolanyl)アルカン類か
ら成る群から選択されるものである。これらの種類の改
質化合物は米国特許番号4,429,091中に記述さ
れており、そして米国特許番号4,429,091の開
示は特にコラム3および4中の上記改質組成物に関係し
ており、これらはそれにより参照に入れられる。このオ
クソラニル改質剤は、例えば、2−または5−位のどち
らかもしくは両方が未置換のフランを、塩酸の如き酸の
存在下、アルデヒドまたはケトン(例えばアセトン)の
どちらと反応させることによって製造できる。この反応
のパラメーターを調節することによって、95%以下の
二量体、三量体および四量体を含有している生成物を生
じさせる。一度この線状オリゴマーもしくは環状構造物
を生じさせた後、これらの反応生成物を、ニッケルを基
とする触媒の如き適切な水添触媒の存在下水素添加して
、所望のオクソラニル化合物を生じさせる。
【0044】本発明のトリメタル化1−アルキン触媒と
一緒に用いるオリゴマー状改質剤の例には、ビス(2−
オクソラニル)メタン、2,2−ビス(2−オクソラニ
ル)プロパン、1,1−ビス(2−オクソラニル)エタ
ン、2,2−ビス(2−オクソラニル)ブタン、2,2
−ビス(5−メチル−2−オクソラニル)プロパン、お
よび2,2−ビス(3,4,5−トリメチル−2−オク
ソラニル)プロパンが含まれる。
【0045】該オクソラニル改質剤と該トリメタル化1
−アルキン触媒とのモル比は、約1:20〜約20:1
の間で変化させることができ、しばしば、約1:10〜
10:1であり得る。1つの好適な具体例において、こ
のモル比は約0.5:1〜3:1である。
【0046】本発明の方法における改質剤として有益な
他の材料には、例えばエーテル類または第三級アミン類
であってもよいルイス塩基が含まれる。このような改質
剤の特定の例には、ジエチルエーテル、ジブチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、2−メトキシテトラヒドロフ
ラン、2−メトキシメチルテトラヒドロフラン、2,2
′−ジ(テトラヒドロフリル)プロパン、エチレングリ
コールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチル
エーテル、エチレングリコールジブチルエーテルなど、
トリエチルアミン、1,2−ジピペリジノエタン、ピリ
ジン、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジア
ミン、N,N,N′,N′−テトラエチレンジアミン、
N−メチルモルホリン、トリエチレンジアミン、トリピ
ペリジノホスフィンオキサイドなどが含まれる。
【0047】この重合反応中に用いられるトリメタル化
1−アルキン触媒および任意の改質剤(類)の量は、上
述した所望の特性を有する本発明の共重合体を生じさせ
るように設計された量である。特別な共重合反応中で用
いる量は、共重合すべきモノマー類の種類および量、所
望の分子量および分子量分布などを含む数多くの因子に
依存している。本発明の方法で用いる触媒の望ましい特
徴の1つは、所望の共重合体製造のため、少量のみの触
媒の使用で充分であるばかりでなく、このことにより、
経費の節約をもたらすことである。
【0048】本発明の共重合体製造で用いられるモノマ
ー類の重量に対する触媒のミリモル比は、モノマー10
0g当たりの金属を基準とする触媒中の活性金属のミリ
モル数(PHGM)として表される。該金属が1,3,
3位にあるところの、本発明のトリメタル化1−アルキ
ン触媒において、1位の金属は不活性である一方、3位
の金属が活性を示す金属である。一般に、活性金属のミ
リモル比PHGMは約0.4〜約0.7の範囲であって
もよい。より高い比率のとき、本発明の共重合体の重量
平均分子量は減少する傾向にある。従って、1つの好適
な具体例において、活性金属のミリモル比PHGMは約
0.45〜約0.65の範囲である。
【0049】本出願中で用いる言葉1,2−単位または
1,2−ミクロ構造は、共役ジエンモノマー単位を有す
る成長するポリマー鎖の付加様式を表している。1,2
−付加もしくは1,4−付加のどちらかが生じ得る。学
術用語において、これは、1,3−ブタジエンがモノマ
ーである場合、このポリマー鎖中のモノマー単位として
1,2−単位もしくはミクロ構造が生じる。イソプレン
がこのモノマーである場合、このポリマー鎖中に、少量
の1,2−ミクロ構造と共に最も一般的に3,4−ミク
ロ構造が生じる。1,2−付加から生じるポリマー構造
の命名は、従って、重合するモノマー類に依存している
。簡潔さのため、共役ジエンの1,2−付加の結果得ら
れるミクロ構造を測定するため、言葉1,2−単位もし
くは1,2−ミクロ構造を用いる。本発明の超高分子量
共重合体のミクロ構造は、プロトンNMRを用いて測定
する。比較的高い量の1,2単位(ビニル)、例えば3
0〜80重量%の1,2単位を有する本発明の共重合体
が製造できる。
【0050】反応集合体の変換率(全固体量を測定する
ことによる)、色および特徴を測定するため、重合反応
中定期的に、反応槽からサンプルを取り出す。この重合
の反応時間は、重合温度および触媒濃度を含むいくつか
の要因に依存している。一般的なポリマーへの完結変換
は、約100℃の温度で約15分〜1時間内に得られる
【0051】この重合反応が所望程度に進行したら、生
成物を反応槽の底から排出させるか、或はメタノールま
たはイソプロパノールの如きアルコール或は該開始剤を
不活性化させる他の液状媒体を混合して、凝集させた後
、ポリマー生成物を沈澱させる。一般に、凝集および沈
澱を生じさせるためには、使用する希釈剤(例えばヘキ
サン)の重量と同量のイソプロパノールで充分である。 抗酸化剤、例えば約1%のジ−第三ブチルパラクレゾー
ルを該イソプロパノール中に含有させるのも一般的であ
りそして優位である。このポリマー生成物を回収した後
、乾燥して溶媒を除去する。
【0052】本発明の方法に従って得られるところの、
最初に生じた未抑制のポリマー溶液はそのポリマー分子
上に末端金属原子(例えばリチウム原子)を有している
ため、この未抑制ポリマーの溶液を種々の薬剤で処理し
て、該末端金属原子を置換することによって官能基を導
入することができる。例えば、この未抑制共重合体溶液
を種々の薬剤で処理して、例えば−SH、−OH、−C
OOH、ハロゲンなどの如き末端官能基を導入すること
ができる。二酸化炭素でこの未抑制溶液を処理すること
によってカルボキシル基を導入することができ、そして
エポキシ化合物でこの未抑制ポリマー溶液を処理するこ
とによってヒドロキシ基が導入できる。末端金属原子を
有する未抑制共重合体溶液中に上記基を導入する方法は
、本分野の技術者によく知られている。
【0053】特に明記していない限り、本発明の共重合
体に関してここに報告する分子量は、Waters C
hromatography Division、 M
illipore Corporation、34 M
aple Street、 Milford、 Mas
sachusetts、01757 U.S.A.によ
って供給された装置、ソフトウエアおよび操作を用い、
本分野の技術者によく知られた技術に従って、ゲル浸透
クロマトグラフィー(GPC)で測定する。有機合成グ
レードのGPCStyragel(架橋ポリスチレン)
カラムを用いて測定を行う。このポリマーのサンプルを
、ジブチルパラクレゾールの如き抗酸化剤で安定化した
テトラヒドロフラン(THF)中に溶解した後、4個の
メタル−クラッドWatersカラムの備わっているG
PC装置中に注入する。特に、本発明の共重合体のGP
C分子量測定は、Waters M−45ポンプ、R−
410差動屈折計、Hewlett−Packard 
Electropen記録計およびWaters Wi
spインジェクターシステムを備えたモデル200Wa
tersゲル浸透クロマトグラフを用いて行う。4つの
Waters Styragelカラムを用い、全て直
径7.8mmx長さ1220mm、そして連続して10
6、105、104および103オングストロームの名
目上の孔サイズを有するStyragelを充填する。 ポリマーのサンプル(0.20グラム)を、安定化した
THF20mLと一緒にフラスコ中に入れ、ストッパー
を付けた後、一晩放置して、このポリマー溶液を完成さ
せる。次に、このサンプルを、窒素圧を用いてケイソウ
土を充填したセルロース培地(Waters P/N 
37962)製の、孔サイズが0.25ミクロンのフィ
ルター層を通して濾過して、Wispインジェクターに
入れる。このTHF−ポリマー溶液の0.7mLサンプ
ルを採取し、そして187分の実行時間を用いた。この
クロマトグラフを通るTHFの流速を1mL/分にセッ
トし、平衡に達した後、この共重合体溶液を注入する。 室温でサンプルをクロマトグラフィーにかけ、屈折測定
によるこの溶離ポリマー画分の検出を38℃で行う。2
時間間隔での重複注入を行い、そしてこれは、2つのデ
ータ収集インターフェースを用いて完結する。得られる
分子量分離を差動屈折計で測定し、そして分子量パラメ
ーターの計算はコンピュータープログラムを用いて行う
。 これらの測定で用いたソフトウエアはWaters E
xpert LC/GPCマルチシステムソフトウエア
、バージョン6.2(1/15/88)、Waters
P/N 87663である。第二および第三位数キャリ
ブレーション曲線を生じさせるため、Pressure
 Chemical Corporationから得ら
れる狭い分布のポリスチレン標準を用いて、万国共通キ
ャリブレーションを行う。観察されたデータを報告され
た値に関係づけるため、完全に溶解し得るリニアブタジ
エン−スチレン−型のポリマー(THF)に対して展開
させたMark−Houwink定数を用いる。定数K
およびαは、それぞれ、Mnに対して2.69×10−
4および0.73であり、そしてそれぞれ、Mwに対し
て3.80×10−4および0.70である。これらの
GPC分子量値は、絶対的な意味で10〜20%の範囲
内の正確さ、そして相対的基準に関してはより正確であ
るように見積もる。このようにして、Mn、Mwおよび
Mzは測定できる。分散率はMw/Mnである。Mar
k−Houwink方程式を用いることで、粘度平均分
子量(Mv)および固有粘度の計算が可能となる。
【0054】本発明の共重合体に関するトルエン中の希
釈溶液粘度(DSV)を下記のように測定する。この共
重合体の重量を測定したサンプルを、4オンスのボトル
中に入れ、正確な重量(W1)を測定する。ピペットを
用いてトルエン(100mL)を加えた後、このボトル
にしっかりとふたをする。この得られる溶液を室温で約
18時間放置した後、この混合物を激しく振とうし、そ
して802濾紙を用いて濾過する。この濾液の一部(1
0mL)を、風袋の重量を計ったアルミニウム製の皿に
ピペットで移し、ホットプレート上で溶媒を蒸発させた
後、105℃に保持したオーブン中で10分間乾燥する
。この乾燥したサンプルの重量を測定した後、残留物(
液状の共重合体)が一定の重量(W2)を示すようにな
るまで乾燥を継続する。この溶媒(トルエン)および濾
過した溶液(残留物)の流出時間を、プログラムしたコ
ンピューターの備わっている531101/I Sch
ott Gerate Ubbelohdeミクロ粘度
計を用いて測定する。この流出時間を測定するため、一
定温度浴(25℃)中にこの粘度計を入れる。このプロ
グラムしたコンピューターは自動的に、下記の式を基に
して、濾過した溶液のDSVおよびゲルパーセントを計
算する;
【0055】
【数1】
【0056】
【数2】              ゲルパーセント=1−(W
2×10/W1)×100本発明の共重合体の固有粘度
(η)は、この固有粘度が4つの異なる濃度で得られる
4つのデータ点の平均であるのを除いて、DSVで用い
られる一般的な操作により測定される。
【0057】本発明の共重合体のガラス転移温度(Tg
)は、910差動走査比色計システムの備わっているD
uPont 1090熱分析装置を用いそしてこの製造
者の推奨操作に従って測定する。オンセット、インフェ
クションおよびオフセット温度を、インターアクティブ
DSCデータ分析プログラムV2Dに従って計算する。
【0058】本発明の共重合体の緩和特性は、Bend
ix Scott STI/200ムーニー粘度計を用
い、そしてゴムおよびゴム状材料、例えばSBRの「せ
ん断粘度」を測定するための通常の方法を修飾した方法
を用いて測定する。この操作において、サンプルを熱板
の間に置いた後、これを密封する。このサンプルを10
0℃で1分間温めた後、ローターのスイッチを入れる。 4分後、ムーニー値(ML1+4)が測定され、そして
このローターのスイッチを切る。この緩和の測定が開始
され、そしてトルクがムーニー値ML1+4の20%(
T80)に到達したときの緩和時間(AL80)を記録
する。全体で10分後、このトルクを再び観察して、A
L1+4+5として記録し、そして熱板を開ける。緩和
パーセントを下記のように計算する:
【0059】
【数3】
【0060】この試験操作に関する、時間に対するトル
クの典型的なグラフを図中に示し、ここには、緩和パー
セントの計算で用いた種々の値、例えばML1+4およ
びAL1+4+5も記入する。一般に、本発明の共重合
体は、上で定義した緩和パーセントが約20%〜約80
%、しばしば約30%または40%〜約70%であるこ
とによって特徴づけられる。
【0061】以下の実施例で、本発明の共重合体および
それらの製造方法を説明する。下記の実施例中およびそ
の他明細書および特許請求の範囲中特に指示されていな
い限り、数平均分子量(Mn)および重量平均分子量(
Mw)に関する値は、上に記述したGPCを用い、テト
ラヒドロフラン中で測定する。この共重合体のミクロ構
造(例えば1,4単位、1,2単位など)は、二硫化炭
素中のプロトンNMRで測定する。
【0062】
【実施例】実施例1 温度計、撹拌機、加熱手段、加圧手段、導入口および排
出口の備わっている2ガロンのステンレス鋼製反応槽を
窒素雰囲気下に保持しながら、これに、スチレン188
gを含有している4289.5gのスチレン/ブタジエ
ン/ヘキサンブレンド物、1,3−ブタジエン606g
(18.5%モノマー濃度、23.7:76.3のスチ
レン/ブタジエン比)、ヘキサン中の2,2′−ジ(テ
トラヒドロフリル)プロパンの1規定溶液19mL(改
質剤)、および実施例Bの未凝集触媒溶液3.8mMを
入れる。この反応槽内の混合物の温度を、室温から10
0℃に上昇させる。温度を100℃にセットして重合を
約1時間行う。ポリマーへのモノマーの変換率は98.
5%である。約1%のジ第三ブチルパラクレゾールを含
有している過剰のイソプロパノールを用いて、その得ら
れる共重合体を凝集させた後、ドラム乾燥する。このよ
うにして得られた共重合体は次の特徴を有することが見
いだされた:トルエン中のDSV=3.74;ゲルパー
セント=0.0;テトラヒドロフラン中の固有粘度=4
.70;Mn=422,000;Mw=1,251,0
00;Mw/Mn=2.97;ミクロ構造:スチレン含
有量=25.3%;ブロックスチレンパーセント=0;
1,4単位=30.9%;1,2単位=43.8%;お
よび1,2単位(ブタジエンを基とする)=58.6%
。この共重合体のTgは−36℃である。
【0063】実施例2 11.3mLの改質剤を使用しそして実施例Bの未凝集
触媒溶液16mL(ヘキサン中0.2375モル)を使
用する以外は、実施例1の一般的操作を繰り返す。ポリ
マーへのモノマーの変換率は100%であり、このよう
にして得られた共重合体は下記の物性によって特徴づけ
られる:トルエン中のDSV3.90;テトラヒドロフ
ラン中の固有粘度4.82;Mn421,400;Mw
1,340,000;Mw/Mn3.18;1,000
,000以上のMnを有する共重合体の累積重量%=3
9.6;および100,000以下のMnを有する共重
合体の累積重量%=3.3。ミクロ構造分析は次の値を
示していた:スチレン%=23.9;ブロックスチレン
パーセント=0;1,4単位%=32.3;1,2単位
%=43.9;および1,2単位%(ブタジエンを基と
する)=57.6。実施例3〜7 重合で用いる活性リチウムに対する改質剤のモル比を以
下に示す表II(これにはまた、重合条件、並びに得ら
れるポリマー類の特徴および性質を示す)中に示すよう
に変化させる以外は、実施例1の操作を繰り返す。
【0064】実施例8〜12およびC−1、C−2スチ
レンとブタジエンの量、および使用する触媒の量を表I
IIに示すように変化させる以外は、実施例1の一般的
操作に従う。対照実施例C−1およびC−2において、
過剰の触媒を用いたが、その共重合体は低い分子量を有
していた。この重合条件および共重合体の特性もまた表
IIIに示す。
【0065】
【表2】
【0066】
【表3】
【0067】上の結果から分かるように、示した条件下
で0.7203mMの活性リチウム(PHGM)を用い
ると、Mwが821,000および798,000のみ
でありそして比較的低い値のDSVを有する共重合体が
得られる。
【0068】実施例13〜14および対照−3実施例1
3および14に関して、重合で用いる活性リチウムに対
する改質剤のモル比を次に示す表IV(これにはまた、
重合条件、並びに得られるポリマー類の特徴および性質
を示す)中に示すように変化させる以外は、実施例1の
操作を繰り返す。対照実施例C−3のポリマーは、El
astomers Companyから商標E−150
0として入手可能な市販の乳化SBRである。
【0069】
【表】4
【0070】表IV中に報告した結果から分かるように
、本発明の超高分子量共重合体の緩和特性は、市販の乳
化SBRのそれとは大きく異なっている。緩和特性を典
型的な市販溶液のSBRと比較したとき、同様の差が観
察される。
【0071】本発明の超高分子量は、種々の用途、例え
ば射出成型品、圧縮成型品、押出し品、フィルムコーテ
ィング、スプレーコーティング、接着剤などの製造にお
いて有益である。この共重合体はまた、物性を改良する
目的で、種々のゴムおよびエラストマー、例えば天然ゴ
ムおよび合成ゴムとブレンドさせてもよい。本発明のポ
リマー単独、或は他のゴム状ポリマーとブレンドしたも
のを、種々の公知のコンパウンド用材料、例えば充填剤
、カーボンブラック、加工油、加硫剤、加硫促進剤など
と混合させてもよい。このような加硫可能な組成物は、
タイヤ、タイヤ踏み面、タイヤ横壁、タイヤベルト、泥
よけ、ベルト、ホース、窓枠および他の工業用製品に利
用できる。
【0072】好適な具体例に関して本発明を説明してき
たが、本明細書を理解するに当たって、本分野の技術者
に種々の修飾が明らかになるものと理解される。従って
、ここに開示した発明は付随する請求の範囲内に入る上
記修飾を包含させることを意図するものである。
【0073】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0074】1.重量平均分子量が約1,000,00
0以上である、1,3−共役ジエンと芳香族ビニル化合
物との超高分子量共重合体組成物。
【0075】2.該重量平均分子量が1,100,00
0以上である第1項の共重合体組成物。
【0076】3.更に、テトラヒドロフラン中の固有粘
度が少なくとも4.0であることを特徴とする第1項の
共重合体組成物。
【0077】4.テトラヒドロフラン中の固有粘度が少
なくとも約4.5であることを特徴とする第3項の共重
合体組成物。
【0078】5.トルエン中の該共重合体組成物の希釈
溶液粘度が少なくとも約3.5である第1項の共重合体
組成物。
【0079】6.更に、Mw/Mnが少なくとも約1.
9であることを特徴とする第1項の共重合体組成物。
【0080】7.数平均分子量が1,000,000以
上である高分子量共重合体画分を少なくとも約30重量
%、そして数平均分子量が100,000未満の低分子
量共重合体画分を約8重量%未満含む第1項の共重合体
組成物。
【0081】8.約50〜約90重量%の共役ジエンと
約10〜約50重量%の芳香族ビニル化合物とを含む第
1項の共重合体組成物。
【0082】9.該共役ジエンが1,3−ブタジエン、
イソプレンまたはピペリレンである第1項の共重合体組
成物。
【0083】10.該芳香族ビニル化合物がスチレンで
ある第1項の共重合体組成物。
【0084】11.1,3−ブタジエンとスチレンとの
混合物を重合することによって得られる第1項の共重合
体組成物。
【0085】12.1−アルキン、有機金属化合物R0
Mおよび1,3−共役ジエンを約70℃以上の温度で反
応することによって得られるトリメタル化した1−アル
キンを含む触媒の存在下、共役ジエンと芳香族ビニル化
合物とを重合(ここで、該アルキンは、式
【0086】
【化4】               RCH2C≡CH   
                         
    (II)[式中、Rはアルキル基である]で特
徴づけられ、R0はヒドロカルビル基であり、Mはアル
カリ金属であり、R0Mと1−アルキンとのモル比は約
3:1であり、そして共役ジエンと1−アルキンとのモ
ル比は約2:1〜30:1である)することによって得
られる第1項の共重合体組成物。
【0087】13.該アルカリ金属Mがリチウムである
第12項の共重合体。
【0088】14.該1−アルキンが4〜約10個の炭
素原子を有する第12項の共重合体。
【0089】15.該触媒を製造するために用いる共役
ジエンが1,3−ブタジエンである第12項の共重合体
【0090】16.該触媒のMwが約500〜約200
0である第12項の共重合体。
【0091】17.共役ジエンと1−アルキンとのモル
比が約8〜約20である第12項の共重合体。
【0092】18.該1−アルキンが1−オクチンであ
る第12項の共重合体。
【0093】19.Rが1〜約15個の炭素原子を有す
るアルキル基である第12項の共重合体。
【0094】20.Rが1〜約6個の炭素原子を有する
アルキル基である第12項の共重合体。
【0095】21.R0が1〜10個の炭素原子を有す
る脂肪族基である第12項の共重合体。
【0096】22.ジエン、スチレン化合物、トリリチ
ウム化した1−アルキン触媒および炭化水素溶媒を含む
混合物を重合[ここで、該触媒は、少なくとも4個の炭
素原子を有する1−アルキン、有機リチウム化合物およ
び脂肪族1,3−共役ジエンを少なくとも70℃の温度
で反応(ここで、有機リチウムと1−アルキンとのモル
比は約3:1であり、そして共役ジエンと1−アルキン
とのモル比は約3:1〜約30:1である)させること
によって得られる]することによって製造される、1,
3−ブタジエン、イソプレンまたはピペリレンから成る
群から選択される1,3−共役ジエンとスチレン化合物
との共重合体組成物。
【0097】23.該1−アルキンが1−オクチンであ
る第22項の共重合体組成物。
【0098】24.該有機リチウム化合物がn−ブチル
リチウムである第22項の共重合体組成物。
【0099】25.1,3−ブタジエンとスチレンとの
混合物から製造される第22項の共重合体組成物。
【0100】26.約50〜約90%の共役ジエンと約
10〜50%のスチレン化合物とを含む混合物から製造
される第22項の共重合体組成物。
【0101】27.炭化水素溶媒中、1,3−共役ジエ
ンとビニル芳香族化合物とを、トリメタル化した1−ア
ルキン触媒(これは、少なくとも約70℃の温度で製造
された、少なくとも4個の炭素原子を有する1−アルキ
ンと有機金属化合物R0Mと1,3−共役ジエンとの反
応生成物から成り、R0は脂肪族もしくは脂環式基であ
り、Mはアルカリ金属であり、R0Mと1−アルキンと
のモル比は約3:1であり、そして共役ジエンと1−ア
ルキンとのモル比は約2:1〜約30:1である)の存
在下重合させることを含む、1,3−共役ジエン類と芳
香族ビニル化合物との超高分子量共重合体組成物の製造
方法。
【0102】28.該1,3−共役ジエンが1,3−ブ
タジエン、イソプレンまたはピペリレンである第27項
の方法。
【0103】29.該触媒がトリリチウム化した1−ア
ルキンである第27項の方法。
【0104】30.該1−アルキンが、式
【0105】
【化5】RCH2C≡CH             
               (II)[式中、Rは
1〜約10個の炭素原子を有するアルキル基である]に
よって特徴づけられる第27項の方法。
【0106】31.R0が1〜10個の炭素原子を有す
るアルキル基である第27項の方法。
【0107】32.該触媒の製造で用いられる共役ジエ
ンと1−アルキンとのモル比が約8:1〜約20:1で
ある第27項の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共重合体の緩和パーセントを測定する
ための点MLin,ML1+4,AL80およびAL1
+4+5を同定する、時間に対するトルクのグラフであ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  重量平均分子量が約1,000,00
    0以上である、1,3−共役ジエンと芳香族ビニル化合
    物との超高分子量共重合体組成物。
  2. 【請求項2】  ジエン、スチレン化合物、トリリチウ
    ム化した1−アルキン触媒および炭化水素溶媒を含む混
    合物を重合[ここで、該触媒は、少なくとも4個の炭素
    原子を有する1−アルキン、有機リチウム化合物および
    脂肪族1,3−共役ジエンを少なくとも70℃の温度で
    反応(ここで、有機リチウムと1−アルキンとのモル比
    は約3:1であり、そして共役ジエンと1−アルキンと
    のモル比は約3:1〜約30:1である)させることに
    よって得られる]することによって製造される、1,3
    −ブタジエン、イソプレンまたはピペリレンから成る群
    から選択される1,3−共役ジエンとスチレン化合物と
    の共重合体組成物。
  3. 【請求項3】  炭化水素溶媒中、1,3−共役ジエン
    とビニル芳香族化合物とを、トリメタル化した1−アル
    キン触媒(これは、少なくとも約70℃の温度で製造さ
    れた、少なくとも4個の炭素原子を有する1−アルキン
    と有機金属化合物R0Mと1,3−共役ジエンとの反応
    生成物から成り、R0は脂肪族もしくは脂環式基であり
    、Mはアルカリ金属であり、R0Mと1−アルキンとの
    モル比は約3:1であり、そして共役ジエンと1−アル
    キンとのモル比は約2:1〜約30:1である)の存在
    下重合させることを含む、1,3−共役ジエン類と芳香
    族ビニル化合物との超高分子量共重合体組成物の製造方
    法。
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