JPH042520Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 産業上の利用分野 本考案は、キヤプテン端末などビデオテツクス
端末の実演や試験に使用する模擬信号供給装置に
関するものである。

従来の技術 最近、キヤプテン・システムで代表されるビデ
オテツクス、システムが普及しつつある。

この種システムの普及を図るため、シヨールー
ムや店頭などで実演が行われている。このような
実演等を行う場合、従来は、センター局からの受
信を実演して見せる方式や、テスターと称される
特殊な模擬信号供給装置にセンター局に準備され
ている情報と同等の情報を記録しておきその再生
信号を表示して見せる方式が採られていた。

考案が解決しようとする問題点 上記、センター局からの受信を実演して見せる
方式では、長時間の実演を行う場合電話料金がか
さむだけでなく、センター局装置を長時間独占す
ることにより他のサービス希望者の利用の機会を
制限してしまうという問題がある。

また、テスターを用いる方式では、このテスタ
ーが高度な試験機能を種々備えていることから、
単なる実演用として利用するには高価すぎるとい
う問題がある。また、この種テスターは、実演だ
けを目的としているわけではないので、コード情
報としてROMに格納した少数画面分の画像情報
を有しているだけである。

さらに、上記いずれの方式でも、画面の切り替
え等を行う操作者が実演の現場に常駐することが
必要になり、人手がかかるという問題がある。

考案の構成 問題点を解決するための手段 上記従来技術の問題点を解決する本考案のビデ
オテツクス端末用模擬信号供給装置は、センター
局から受信したデータを復調して得たデータ信号
を磁気記録に適した信号形式に変調して音声録音
用磁気テープに一旦記録し、該磁気テープから反
復的に再生し復調したデータ信号をデコーダに供
給して表示装置に表示させる磁気記録・再生装置
を備えることにより、電話回線を長時間独占した
り、高価なテスターや操作者を必要とすることな
く、効果的な実演等を行えるように構成されてい
る。

以下、本考案の作用を実施例によつて詳細に説
明する。

実施例 第１図は、本考案の一実施例のビデオテツクス
端末用模擬信号供給装置の構成を、キヤプテン・
アダプタ等の関連装置と共に示すブロツク図であ
る。

１は本考案の一実施例の模擬信号供給装置、２
は電話回線、３はキヤプテン・アダプタ、４は表
示装置、５はデータ入力装置である。

この模擬信号供給装置１は、実演の現場に設置
されたキヤプテン・アダプタ３内のモデム３１か
ら受けたデータ信号RDとタイミング信号RTに
基づきデータ信号RDを磁気記録に適した形式に
変調する変調回路１１、この変調信号を記録・再
生するオーデオ・カセツトデツキ１２、オーデ
オ・カセツトデツキ１２で再生された変調信号を
上記データ信号RDとタイミング信号RTに復元
する復調回路１３及びスイツチ１４，１５を備え
ている。

端末操作者は、センター局を呼出したのちデー
タ入力装置５から所望の画像情報の送出をセンタ
ー局に要求する。センター局から電話回線２を介
して送られてきた画像情報は、キヤプテン・アダ
プタ２内のモデム３１で復調される。端末操作者
は、スイツチ１４と１５を切替えることにより、
モデム３１から出力されたデータ信号RDとタイ
ミング信号RTを模擬信号供給装置１内の変調回
路１１に供給する。変調回路１１は、供給された
データ信号RDとタイミング信号RTに基づき、
データ信号RDを磁気記録に適した形式の信号に
変換してオーデオ・カセツトデツキ１２に供給し
記録させる。端末操作者は、データ入力装置５か
ら、次々に要求を発することにより、所望のデー
タを模擬信号供給装置１内のオーデオ・カセツト
デツキ１２に記録させる。

上記記録が終了すると、オーデオ・カセツトデ
ツキ１２がエンドレスの再生モードにされ、スイ
ツチ１４と１５が操作され復調回路１３で復調さ
れたデータ信号RDとこのデータ信号RDから再
生されたタイミング信号RTがキヤプテン・アダ
プタ３内のデコーダ３２に供給される。これによ
つて、表示装置４に画像情報がエンドレスで表示
され、実演の用に供される。このエンドレスの再
生状態になつた後は、再生画面が自動的に切替え
られるので、端末操作者は自由に現場を離れるこ
とができる。

変調回路１１による変調方法は、磁気記録に適
するように直流線分を抑圧するようなものであれ
ば適宜なものでよい。このような変調方式の一例
は、第２図の波形図に例示するようなデイジタル
FMと称されるものである。この変調方式は、デ
ータ信号RDの境界（クロツク信号に該当するタ
イミング信号RTの立上がり）で無条件に記録デ
ータ信号Ｄを反転させると共に、データ信号RD
が“１”の場合だけデータ信号RDの中間（タイ
ミング信号Ｔの次の立下り）で記録データ信号Ｄ
を反転させるものである。復調回路１３は、再生
された記録データ信号Ｄからタイミング信号RT
を再生しつつ、データ信号RDを復元し、これを
再生タイミング信号RTと共にキヤプテン・アダ
プタ３内のデコーダ３２に供給する。このような
変調、復調回路の構成は周知である。

以上、キヤプテン端末の場合について本考案を
例示したが、低速の電話回線を伝送路とする種々
のビデオテツクス用端末装置に本考案を適用でき
る。

考案の効果 以上詳細に説明したように、本考案のビデオテ
ツクス端末用模擬信号供給装置は、センター局か
ら受信したデータを復調して得たデータ信号を磁
気記録に適した信号形式に変調して録音用磁気テ
ープに一旦記録し、該磁気テープから反復的に再
生し復調したデータ信号をデコーダに供給して表
示装置に表示させる磁気記録・再生装置を備える
構成であるから、電話回線を長時間独占したり、
高価なテスターや操作者を全く必要とすることな
く、効果的な実演や試験が行えるという効果が奏
される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のビデオテツクス端
末用模擬信号供給装置の構成を、キヤプテン・ア
ダプタ等の関連装置と共に示すブロツク図、第２
図は第１図の模擬信号供給装置１内の変調回路１
１と復調回路１３の動作を説明するための波形図
である。 １……模擬信号供給装置、２……電話回線、３
……キヤプテン・アダプタ、４……表示装置、５
……データ入力装置、１１……変調回路、１２…
…オーデオ・カセツトデツキ、１３……復調回
路、３１……モデム、３２……デコーダ、RD…
…データ信号、RT……タイミング信号、Ｄ……
記録データ信号。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 センター局から電話回線を介して画像情報を受
   けるビデオテツクス端末装置に使用する模擬信号
   供給装置であつて、 センター局から受信したデータを復調して得た
   データ信号を磁気記録に適した信号形式に変調し
   て音声録音用磁気テープに記録し、該磁気テープ
   から反復的に再生し復調したデータ信号をデコー
   ダに供給して表示装置に表示させる磁気記録・再
   生装置を備えたことを特徴とするビデオテツクス
   端末用模擬信号供給装置。