JPH04251984A - 半導体センサ - Google Patents

半導体センサ

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JPH04251984A
JPH04251984A JP127691A JP127691A JPH04251984A JP H04251984 A JPH04251984 A JP H04251984A JP 127691 A JP127691 A JP 127691A JP 127691 A JP127691 A JP 127691A JP H04251984 A JPH04251984 A JP H04251984A
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JP
Japan
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substrate
recess
elastic body
crystal silicon
semiconductor sensor
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JP127691A
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Inventor
Kazuo Matsuzaki
松崎 一夫
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧力センサ,加速度セン
サ等として用いられる小形の半導体センサであって、単
結晶シリコンからなるダイアフラムやカンチレバー形の
弾性体とそれに拡散により作り込まれるストレンゲージ
とを備えるものに関する。
【0002】
【従来の技術】上述の圧力, 加速度等用のセンサの用
途が拡大するにつれて益々その小形化が要求されており
、この要請に沿うにはセンサを半導体で構成し、あるい
は半導体技術を利用して製作するのが有利で、最近では
1〜2mm角の小形の半導体チップ内にセンサとその関
連回路を組み込むことが可能になって来た。しかし、か
かる小形の半導体センサを高感度にかつ感度を揃えて歩
留まりよく量産するのはまだ必ずしも容易でなく、圧力
や加速度用の場合はその検出に上述のダイアフラムやカ
ンチレバー形の弾性体を利用するので、半導体チップ内
にこの小形の弾性体をいかに厚みを揃えて作り込むかが
製造技術上の重点になっている。この弾性体は半導体チ
ップがまだウエハの状態にある間に一般にエッチングに
より小さな凹所を掘り込むことにより作り込まれるので
、このエッチングの精度を上げるために従来から種々な
工夫がなされている。以下、図4を参照してその代表的
な従来例を簡単に説明する。
【0003】図4(a) に電解エッチング法を利用す
る従来例を示す。半導体センサ40が作り込まれるウエ
ハは例えばそのp形の基板41の表面側にエピタキシャ
ル成長や拡散によりn形層42を設けたもので、その裏
面側に所定パターンのフォトレジスト等のマスク膜43
を付けた上でこれをマスクとするエッチングにより凹所
44を裏面側から掘り込む。このため、半導体センサ4
0用のウエハを図のように電解槽50内のふつうは K
OHの電解液51に浸漬して、ウエハを低い直流電圧を
もつ電源52の陰極に, 対向電極53をその陽極にそ
れぞれ接続した状態で電解エッチングを施すことにより
、凹所44をp形の基板41内にのみ掘り込んでエッチ
ングをそのn形層42との境界面で自動停止させる。従
って、この凹所44の底にはn形層42が残ることにな
り、この底に当たる部分が弾性体45として用いられる
【0004】しかし、電解エッチングの進行とともにエ
ッチング面付近の電解液41の濃度が低下してエッチン
グ速度が低下し、かつ凹所44の形状が不整になりやす
いので、図のように同じ電解液51を満たした液槽54
を設け、それに浸漬した電極55を別の電源56の陽極
に接続した状態で細い管57を介して新しい電解液51
を凹所44の付近に絶えず供給することにより、凹所4
4を図のような裁頭錐状に正しく掘り込む。このように
して形成されたn形層42からなる弾性体45の表面に
ストレンゲージを作り込んだ上でウエハをチップに単離
して半導体センサとする。
【0005】図4(b) に弾性体を窒化シリコン膜で
形成する従来例を半導体センサのチップの要部拡大断面
図で示す。半導体センサ60用の基板61を覆う窒化シ
リコン膜62の凹所68を設けるべき範囲に窓を明け、
この窓を覆うように多結晶シリコン膜63を付けて図で
ハッチングを付して示した形状にパターンニングする。 次に、全面を窒化シリコン膜64で覆った後にその上に
ストレンゲージ65を所定パターンで所望個数作り込み
、さらにその上を窒化シリコン膜66で覆った後に凹所
64を掘り込むべき範囲を囲む複数個所に窓67を抜く
。エッチングはこの窓67を介して KOH等をエッチ
ング液として行ない、まず溶解しやすい多結晶シリコン
膜63を溶出させた後に窒化シリコン膜62をマスクと
して基板61を図のように錐状にエッチングすることに
より凹所68を掘り込む。
【0006】このエッチング後は全面をさらに窒化シリ
コン膜69で覆ってエッチング用窓67を閉鎖すること
により凹所68を封じ切るが、この際に凹所68内の圧
力がプラズマCVD法等により窒化シリコン膜69を成
膜する際のふん囲気と等しいほぼ真空となる。従って、
この半導体センサは凹所68内の真空を基準圧として外
気との差圧を検出する圧力センサになり、その感圧ダイ
アフラムである弾性体は凹所68上の窒化シリコン膜6
4, 66および69からなる積層膜で構成される。な
お、図4(a) と(b) に示された従来例のより詳
細は例えば日経メカニカル誌の1987年11月16日
号62〜65頁, M.Nakamura et al
, Transducer ’87, 1987,p1
12, および杉山ほか,昭和62年電子通信学会全国
大会,S7−23, 1987 を参照されたい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のいずれ
の従来技術もその実用化ないしは量産可能性にまだ問題
が残っている。すなわち、図4(a) の従来例では電
解エッチング法の利用により弾性体の厚みをウエハの表
面側のn形層42に与える厚みにより一定に管理できる
利点はあるが、実際にはウエハ内の数千個以上の個所に
凹所44を同時に掘り込む際のウエハ面内の均一性が必
ずしも充分でないほか、電解エッチング設備が相当複雑
化するので元々あまり量産向きでない問題がある。
【0008】また、図4(b) の従来例は弾性体を窒
化シリコン膜で構成するのでその厚みを2μm以下にも
でき、従って超小形の半導体センサに適する利点を有す
る反面、図からわかるように膜の積層数が多いのでウエ
ハプロセスの工程数が増えて製造コストが高くつきやす
いほか、凹所68を小さな窓67を介して掘り込むので
基板61のエッチング中に発生するガスの排除が不充分
になり、その圧力により弾性体の窒化シリコン膜にクラ
ック等の欠陥が生じやすい問題がある。さらには、弾性
体に窒化シリコンの積層膜を用いるので単結晶シリコン
に比べて弾性的な履歴等の点でとくに高精度を要する場
合の検出特性が必ずしも良好といえない。
【0009】本発明はかかる従来技術のもつ問題点を解
決して、小形化のため薄い弾性体を用いる場合にも量産
に際し高級な設備を用いることなく少ない工程数でその
厚みを正確に管理できる実用的な半導体センサを提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によればこの目的
は、薄い単結晶シリコンからなる第1の基板と、この第
1の基板と絶縁膜を介して接合されたシリコンからなる
第2の基板と、第2の基板の裏面側から所定のパターン
で少なくとも絶縁膜に達するまでエッチングにより掘り
込まれた凹所と、凹所に対応する第1の基板の表面部分
に不純物拡散により作り込まれたストレンゲージとを備
え、凹所に対応する第1の基板の単結晶シリコンを第2
の基板により支承された可撓性の弾性体としその撓みを
ストレンゲージにより検出するようにした半導体センサ
によって達成される。
【0011】本発明の圧力センサに適する有利な実施態
様では、凹所を裁頭錐状に掘り込むことによりこの凹所
に対応する第1の基板の単結晶シリコンが周囲を第2の
基板により支承された弾性ダイアフラム体に形成される
【0012】本発明の加速度センサに適する別の有利な
実施態様では、凹所を環状パターンで掘り込み、この凹
所に対応する第1の基板に部分環状の溝をエッチングで
掘り込んでその残余部分の表面にストレンゲージを作り
込むことにより、この第1の基板の残余部分の単結晶シ
リコンが一端を第2の基板により支承され他端に第2の
基板の環状パターンにより取り囲まれた部分からなる質
量体を備える弾性カンチレバー体に形成される。
【0013】なお、第1の基板の厚みは一般に50μm
以下とされるが、小形の半導体センサでは2〜10μm
とするのがよく、また同じチップ内にセンサと関連する
集積回路を組み込む場合には5μm以上とするのが有利
である。この第1の基板を第2の基板と接合するための
絶縁膜としては酸化シリコン膜が最も好適である。
【0014】第2の基板は第1の基板と同様に単結晶シ
リコンとするのが望ましいが、場合によっては多結晶シ
リコンをこれに用いることも可能である。この第2の基
板に凹所を掘り込むためのエッチングはふつう化学エッ
チングでよく、この凹所部分の絶縁膜を除去する場合も
ふっ酸溶液等を用いる化学エッチングを併用することで
よい。第2の基板を単結晶シリコンとする場合はその結
晶の(100)面に平行な基板とし、凹所の掘り込み用
エッチングに例えば数十%濃度の KOHを用いること
によりエッチングが結晶の (111)面に沿って進む
ようにするのが、均一かつ正確な側面形状の凹所を掘り
込む上で有利である。
【0015】ストレンゲージは、第1の基板にn形のも
のを用いその表面からp形不純物を拡散して作り込むの
がよく、この拡散層の比抵抗を 0.1〜数mΩcm,
 望ましくは1〜2mΩcmとするのが半導体センサの
感度を高める上で有利である。
【0016】
【作用】本発明は、最近の精密加工技術によれば単結晶
シリコンを小形の半導体センサの弾性体に適する程度に
ごく薄くかつウエハ面内の厚みを均一に研削ないし研磨
でき、かつ凹所を掘り込むためのエッチングにシリコン
と絶縁膜とに対する高い選択性を持たせ得ることに着目
して、前項の構成により前述の課題の解決に成功したも
のである。
【0017】すなわち、単結晶シリコンからなる第1の
基板を絶縁膜を介してシリコンからなる第2の基板と接
合した上で、精密な研削により第1の基板を半導体セン
サの弾性体に適する所望の厚みに正確に仕上げて半導体
センサを作り込むべきウエハとし、このウエハの裏面側
から第2の基板に所定パターンで凹所を掘り込む際にエ
ッチングをそれと絶縁膜との境界面で自動停止させるこ
とにより、凹所の掘り込みを確実に第2の基板内にのみ
限定し、従って半導体センサの弾性体が上述のウエハの
仕上げ研削時に第1の基板に賦与されたままの設定どお
りの正確な厚みで常に形成されるようにする。
【0018】なお、第1の基板の研削を 0.5μm程
度のウエハ面内ばらつきの精度で行なうのは容易なので
本発明は小形の半導体センサに適する。また、弾性体を
形成するための第2の基板への凹所の掘り込みに際し、
電解エッチング法を利用するまでもなく最も簡単な化学
エッチング法によってもエッチングが第2の基板の絶縁
膜との境界面で自動停止するので、半導体センサの量産
に際してごく簡単な設備で多数個のウエハに同時にエッ
チング処理を施すことができる。このエッチングを自動
停止させるための絶縁膜の膜厚は 0.1μm程度もあ
れば充分なので、第1の基板の研削時にその厚みの精度
に与える影響はごく僅少で済む。さらに、半導体センサ
と同じチップ内にその関連回路を集積化する場合、この
絶縁膜を利用して第1の基板を複数個の半導体領域に誘
電体分離して回路要素をそれぞれ作り込むようにすれば
集積回路の動作信頼性を向上することができる。
【0019】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1に圧力センサ等に適するダイアフラム形の弾性
体を備える半導体センサを, 図2にその製造中の主な
工程における状態を, 図3に加速度センサ等に適する
カンチレバー形の弾性体を備える半導体センサをそれぞ
れ示す。これらの実施例では第1と第2の基板のいずれ
にも単結晶シリコンが用いられ、絶縁膜には酸化シリコ
ン膜が用いられるものとするが、もちろん材料はこれら
に限る必要はない。
【0020】図1はダイアフラム形の弾性体を備え圧力
センサ等に適する半導体センサ20を示し、同図(a)
 はその断面で、同図(b) はその上面であり、同図
(a) は同図(b)のX−X矢視断面に相当する。な
お、図示の簡単化のため図には半導体センサ20の半導
体部分のみが示されており、それを覆う酸化シリコン等
の絶縁膜や配線膜は一切省略されていることを了承され
たい。図1(a) の単結晶シリコンからなる第1の基
板1にはこの実施例ではn形のものが用い、第2の基板
2には導電形は問わないがこの実施例ではシリコン結晶
の (100)面に平行なものを用いる。
【0021】これら第1の基板1と第2の基板2とをこ
の例では酸化シリコンの絶縁膜3を介して接合した状態
を図2(a) に示す。これらの両基板にはそれぞれ数
百μmの厚みのものを用い、例えば第1の基板1の方に
スチーム酸化法等により絶縁膜3をふつう 0.5〜1
μmの膜厚に被着し、第2の基板2の方は接合面を鏡面
仕上げした上で両者を相互に吸着させ、例えば窒素等の
不活性ふん囲気内の1250℃程度の高温に30分〜1
時間加熱することにより絶縁膜3を介して両基板を強固
に接合して半導体センサを作り込むべきウエハとする。 ついで、このウエハに精密研削を施すことにより第1の
基板を所望の厚み, 最も代表的には10μm前後の厚
みにした上で通例のようにその表面にラッピング処理を
施す。
【0022】図2(b) は第2の基板2に凹所4をエ
ッチングにより掘り込んだ状態を示す。このため、まず
ウエハの両面にフォトレジスト膜を塗着し、その第1の
基板1の表面側はそのまま全面を覆うマスク膜1aとす
るが第2の基板2の裏面側はフォトプロセスにより凹所
4用のこの実施例では円形の窓パターンを抜いてマスク
膜2aとする。次に、ウエハを例えば40%濃度の 1
00℃の KOH溶液中に浸漬することによりマスク膜
4aの窓内の第2の基板2をエッチングして凹所4を掘
り込む。この実施例ではエッチングは第2の基板2のシ
リコン結晶の (111)面に沿い進行して凹所4は図
のような斜側面をもつ形状に掘り込まれる。また、この
エッチングはシリコンに対してのみ選択性があり第2の
基板2と絶縁膜3との境界面で自動的に停止するので、
凹所4は図のように裁頭錐状に掘り込まれる。
【0023】この凹所4の掘り込み部に残る絶縁膜3は
そのまま残す場合もあるが、弾性体をできるだけ薄くし
たい場合はウエハを例えば10%のふっ酸内にごく短時
間浸漬することにより絶縁膜3の酸化シリコンをエッチ
ングにより除去して図2(c) の状態とする。これに
よって、凹所4に対応する個所に第1の基板1の薄い単
結晶シリコンからなりこの例では図のように周囲が第2
の基板2によって支承された可撓性のダイアフラム状の
弾性体5が形成される。
【0024】この図2(c) の状態から図1の完成状
態にするには、第1の基板1の弾性体5の部分の表面に
ごく小さなパターンでこの例ではp形不純物を拡散して
ストレンゲージ6を所望の個数作り込むことでよい。こ
のストレンゲージ6用p形拡散層の比抵抗を例えば1〜
2mΩcm程度に設定するのがそのゲージファクタを高
めるために望ましい。通常はストレンゲージ6は図1(
b) に示すように適宜な配置で複数個, 例えば4個
作り込まれ、それらのブリッジ接続により半導体センサ
20内の検出回路が構成される。
【0025】図1の半導体センサ20を圧力センサに用
いる場合、同図(a) に示すようにこれをふつうはシ
リコンからなる適宜な台座30上に取り付け、その孔3
0aと連通する凹所4と弾性体5の上部空間の一方に基
準圧力を他方に被検出圧力を与え、両者の差圧による可
撓性の弾性体5の撓みをストレンゲージ6により検出す
る。通常はこの圧力検出に関連する回路が半導体センサ
20と同じチップの第1の基板1内に作り込まれ、図示
しない配線膜を介してストレンゲージ6と接続される。
【0026】図3にカンチレバー形の弾性体を備え加速
度センサ等に適する半導体センサ21を図1と同様な要
領で示す。この図3の実施例でも第1の基板1と第2の
基板2を絶縁膜3を介して相互に接合したウエハを研削
して第1の基板1を所望の厚みに仕上げた上で、ウエハ
の裏面側から第2の基板2に凹所4をエッチングにより
掘り込むのは前の実施例と同じであるが、凹所4をこの
例では図3(b) のようなほぼ方形の環状パターンで
掘り込む点が異なる。
【0027】この環状パターンの凹所4により図3(a
) からわかるように第1の基板1からカンチレバー用
の質量体7が分離されて、第1の基板1によってその下
側に支承された状態になる。また、この実施例でも凹所
4が掘り込まれた部分の絶縁膜3を除去する。次にこの
凹所4の掘り込み部分の第1の基板1に対して今度はそ
の表面側からエッチングによって溝8を図3(b) に
示す部分環状のパターンで掘り込む。これにより、凹所
4の掘り込部分の第1の基板1中のこの溝8が設けられ
なかった残余部分によりカンチレバー形の弾性体9が形
成され、質量体7がこの弾性体9を介して片持ち式に第
2の基板2により支承されるので、図3(a) からわ
かるように半導体センサ21に図の上下方向の成分をも
つ加速度が掛かった時に質量体7がもつ慣性により可撓
性の弾性体9に撓みが生じる。ストレンゲージ6はこの
撓みを検出するため弾性体9の表面部に第1の基板1と
は逆のp形不純物を拡散することによりこの実施例でも
複数個作り込まれる。
【0028】このように構成された図3の半導体センサ
21は、同図(a) に示すように台座31に第2の基
板2を取り付け、質量体7はもちろん台座31から浮か
せた状態でそれに掛かる加速度を鋭敏に検出できる。
【0029】なお、この実施例においても半導体センサ
21と同じチップ内にその関連回路を集積化するのが有
利であるが、図3にはこのための一手段として第1の基
板1を誘電体分離によって複数個の半導体領域に分割す
る要領が簡単に示されている。本発明では第1の基板1
の下側に絶縁膜3があるので、誘電体分離にこれを利用
するのが有利である。すなわち、図3(a) に示すよ
うに第1の基板1の表面から絶縁膜3に達する溝を切っ
た上で誘電体膜10で覆い、溝を多結晶シリコン11等
で埋めることにより第1の基板1を誘電体分離できる。 もちろん、この誘電体分離は凹所4を掘り込む前のウエ
ハに対して行ない、それにより分割した半導体領域内に
関連回路の回路要素を作り込んで図示しない配線膜を介
しストレンゲージ6と接続する。誘電体分離した第1の
基板1に作り込んだ集積回路は高ゲインでも動作信頼性
が高く、加速度センサの感度を高めるのに好適である。
【0030】以上説明した本発明の半導体センサはふつ
う3〜4mm角のチップ内に関連回路とともに作り込ま
れ、その弾性体は10μm程度の厚みとされるが、とく
に小形化を要する場合は1〜2mm角のチップ内に作り
込むことができ、その弾性体を厚みが2〜5μm,サイ
ズが数十〜数百μm径ないし角の小形化することができ
る。 なお、上述の実施例からわかるように本発明はかかる例
示に限定されることなくその要旨内で種々な構造ないし
態様で実施をすることができる。
【0031】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の半導体センサで
は、薄い単結晶シリコンからなる第1の基板と、この第
1の基板と絶縁膜を介して接合されたシリコンからなる
第2の基板と、第2の基板の裏面側から所定パターンで
少なくとも絶縁膜に達するまでエッチングにより掘り込
まれた凹所と、この凹所に対応する第1の基板の表面部
に拡散により作り込まれたストレンゲージとを設け、凹
所に対応する第1の基板の単結晶シリコンを第2の基板
により支承された可撓性の弾性体としてその撓みをスト
レンゲージにより検出するようにしたので、次の効果が
得られる。
【0032】(a) 第1と第2の基板を絶縁膜を介し
て接合したウエハを研削して第1の基板を所望の厚みに
仕上げて置いてそれから半導体センサの弾性体を形成す
るので、第1の基板を薄く仕上げて置くことにより弾性
体の厚みを2μm程度にまで薄く形成して半導体センサ
を1〜2mm角に小形化できる。
【0033】(b) ウエハの裏面側から第2の基板に
凹所を掘り込む際にエッチングがそれと絶縁膜との境界
面で自動停止して弾性体がウエハの研削時に第1の基板
に与えたままの厚みで形成されるので、半導体センサを
量産する際の弾性体の厚みの管理が従来よりずっと容易
にかつ正確になる。
【0034】(c) 窒化シリコン膜を利用する従来技
術に比べ工程数が格段に少なくて済み、半導体センサの
量産コストを低減できる。
【0035】(d) 電解エッチング法により弾性体を
形成する従来技術に比べ、高級な設備を用いる必要がな
く,エッチング工程の管理が容易で,かつ全体工程数も
減少するので、簡単な設備を用いかつ品質管理レベルを
向上しながら半導体センサの量産を経済的に行なうこと
ができる。
【0036】(e) 半導体センサと同じチップ内に関
連回路を組み込む場合、その回路要素を作り込む第1の
基板がチップの本体と絶縁膜によって分離されているの
で集積化が容易で、かつ第1の基板内を誘電体分離すれ
ばこの関連回路の動作特性を一層向上させることができ
る。
【0037】このほか、凹所の掘り込み用のエッチング
パターンを選択し、工程を少し変更するだけでダイアフ
ラム形やカンチレバー形の弾性体を備え圧力や加速度の
検出に適する半導体センサを作り分け得る利点があり、
また弾性体を単結晶シリコンで構成しゲージファクタの
高い拡散形のストレンゲージを用いるので検出感度が高
くかつ再現性に優れる特長を有する。
【0038】このように本発明は圧力や加速度のセンサ
に適した弾性体の厚みのばらつきの少ない半導体センサ
を経済的に量産できる特長があり、とくにその小形化に
対してその効果を顕著に発揮して半導体センサ技術の一
層の進展に貢献を果たし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体センサのダイアフラム形弾
性体を備える実施例を同図(a)の断面図と同図(b)
 の上面図とにより示すもので、同図(a) は同図(
b) のX−X矢視断面図に相当する。
【図2】図1の実施例の半導体センサの主な工程ごとの
状態を同図(a) 〜(c) の断面図により示すもの
である。
【図3】本発明による半導体センサのカンチレバー形弾
性体を備える実施例を同図(a)の断面図と同図(b)
 の上面図とにより示すもので、同図(a) は同図(
b) のX−X矢視断面図に相当する。
【図4】半導体センサのそれぞれ異なる従来例を同図(
a) のエッチング工程の要領図と同図(b) の断面
図により示すものである。
【符号の説明】
1    第1の基板 2    第2の基板 3    絶縁膜ないしは酸化シリコン膜4    凹
所 5    ダイアフラム形弾性体 6    ストレンゲージ 7    質量体 8    溝 9    カンチレバー形弾性体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄い単結晶シリコンからなる第1の基板と
    、この第1の基板と絶縁膜を介して接合されたシリコン
    からなる第2の基板と、第2の基板の裏面側から所定パ
    ターンで少なくとも絶縁膜に達するまでエッチングによ
    り掘り込まれた凹所と、この凹所に対応する第1の基板
    の表面部分に拡散により作り込まれたストレンゲージと
    を備えてなり、凹所に対応する第1の基板の単結晶シリ
    コンを第2の基板により支承された可撓性の弾性体とし
    てその撓みをストレンゲージにより検出するようにした
    ことを特徴とする半導体センサ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のセンサにおいて、凹所が
    裁頭錐状に掘り込まれ、この凹所に対応する第1の基板
    の単結晶シリコンが周囲を第2の基板により支承された
    弾性ダイアフラム体に形成されることを特徴とする半導
    体センサ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のセンサにおいて、凹所が
    環状パターンで掘り込まれ、この凹所に対応する第1の
    基板が部分環状の溝がエッチングにより掘り込まれてそ
    の残余部分の表面にストレンゲージが作り込まれ、この
    第1の基板の残余部分の単結晶シリコンが一端を第2の
    基板により支承され他端に第2の基板の環状パターンに
    より囲まれた部分からなる質量体を備える弾性カンチレ
    バー体に形成されることを特徴とする半導体センサ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4710147B2 (ja) * 2000-06-13 2011-06-29 株式会社デンソー 半導体圧力センサ

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JP4710147B2 (ja) * 2000-06-13 2011-06-29 株式会社デンソー 半導体圧力センサ

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