JPH0694557A - 半導体圧力センサ - Google Patents

半導体圧力センサ

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Publication number
JPH0694557A
JPH0694557A JP24287292A JP24287292A JPH0694557A JP H0694557 A JPH0694557 A JP H0694557A JP 24287292 A JP24287292 A JP 24287292A JP 24287292 A JP24287292 A JP 24287292A JP H0694557 A JPH0694557 A JP H0694557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
semiconductor layer
pressure sensor
hole
bonding surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP24287292A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Hashimoto
廣和 橋本
Hitoshi Nishimura
仁 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0694557A publication Critical patent/JPH0694557A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体圧力センサの半導体チップを小型化し
ても、有効なダイアフラム領域の面積の減少を最小限に
できるため、半導体圧力センサをより小型かつ高感度と
し得る。 【構成】 半導体チップ28は、p型半導体からなる第
一の半導体層30とn型半導体からなる第二の半導体層
32が、接合面34を介して接合され、第一の半導体層
30に、前記接合面34の反対面36側から前記接合面
34と同一平面34aの近傍に亙って穴38が形成さ
れ、前記第一の半導体層30と第二の半導体層32との
間に、前記接合面34と同一平面34aを含んで広がる
空間40が、前記穴38に連通して形成されたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体圧力センサに係
り、例えば、自動車、家庭電化製品、工業計測機器等に
広範囲に使用されている半導体圧力センサの小型化に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の製作に用いられ
る半導体微細加工技術を生かして、物理的な動きをする
超小型の機械(マイクロマシン)を製作する、マイクロ
マシニングと呼ばれる技術が脚光を浴びており、このマ
イクロマシニングを生かして半導体圧力センサ等の半導
体センサの開発が進んでいる。半導体圧力センサは、自
動車、家庭電化製品、工業計測機器等に広範囲に使用さ
れている。
【0003】半導体圧力センサには、ピエゾ抵抗効果型
のものがある。図5は、従来のピエゾ抵抗効果型の半導
体圧力センサの半導体チップ10の構造を示すものであ
る。図5の(a)はその縦断面構造、図5の(b)はそ
の平面構造である。
【0004】図5の半導体チップ10は、シリコンSi
からなり、略平板状の形状を有する。以下においては、
半導体チップ10の上方を向いている面を上面10aと
し、下方を向いている面を下面10bとする。前記半導
体チップ10は、その中央部に下面10b側から上面1
0aの裏面に向かって円錐台形状に穴12が穿設され、
該穴12の周囲が台座14とされている。この場合、前
記穴12の深部16(前記上面10aの裏面に最も近い
所に相当する)と上面10aとの間でダイアフラム部1
8が形成されている。このダイアフラム部18の上面1
0a側には、拡散層に歪み検出用のゲージ抵抗20が形
成されている。なお、穴12のテーパー状の内側面をテ
ーパー部22という。このテーパー部22の上側の部分
とダイアフラム部18が歪んで圧力を検出しており、こ
れら歪みの生じるのが有効なダイアフラム領域である。
【0005】図5の半導体圧力センサで圧力を検出する
際には、該センサに圧力を導入する。この圧力により、
ダイアフラム部18(ダイアフラム領域全体にも)に歪
みが生じ、この歪みで前記ゲージ抵抗20の抵抗値が変
化し、この抵抗値変化から圧力を検出している。
【0006】上記の構造の半導体圧力センサにおいて、
図5の(a)に示すように、ダイアフラム部18の径を
wとし、ダイアフラム部18の厚さをhとすれば、該半
導体圧力センサの感度Sは、これら径wと厚さhに対し
て次式(1)の関係を有する。 S∝(w/h)2 ・ ・ ・ (1) 即ち、感度Sは、径wと厚さhの比(w/h)の2乗に
比例する。したがって、感度Sを向上させるためには、
(a)ダイアフラム部18の厚さhは、できるだけ薄
く、(b)ダイヤフラム部18の面積(∝w2)は、で
きるだけ大きくする必要がある。
【0007】今日、圧力センサへの小型化の要請は強
く、例えば腕時計にまで圧力センサ(気圧、水圧等の検
出用)を備えたものがある。この要請に応えるべく、前
記の半導体圧力センサを小型化するためには、半導体チ
ップ10を小型化する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで、半導体チップ
10を小型化すると、テーパー部22がダイアフラム領
域に占める割合が増加し、その分、有効なダイアフラム
領域の面積が減少する。そのため、従来は、半導体チッ
プ10を小型化するに際して、以前のチップと同様の感
度を得るために、前記(1)式により、ダイアフラム部
18の厚さhをできるだけ薄くする必要があった。
【0009】しかしながら、一般のエッチング等による
半導体の薄膜化技術により、ダイアフラム部18の膜厚
をμmオーダーで制御することは、困難な面が多く、コ
ストが上昇する要因となるという問題点がある。また、
テーパー部22の領域は、ウェーハの厚さを薄くするこ
とにより減らすことができると考えられるが、ウェーハ
の厚さを薄くすることは、各熱処理工程でのウェーハの
変形を防ぐために限界があり、事実上困難であるという
問題点がある。
【0010】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、半導体チップを小型化しても
ダイアフラム領域の有効な面積の減少を最小限にできる
ようにして、より小型かつ高感度とし得る半導体圧力セ
ンサを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体の一部
にダイアフラムが形成されていて、このダイアフラムの
歪みにより圧力を検出する半導体圧力センサにおいて、
第一の半導体層と第二の半導体層が接合面を介して接合
され、前記第一の半導体層に、前記接合面の反対面側か
ら前記接合面と略同一平面の近傍に亙って穴が形成さ
れ、前記第一の半導体層と第二の半導体層との間に、前
記接合面と略同一平面を含んで広がる空間が前記穴に連
通して形成されているものとして、前記課題を解決する
ものである。
【0012】
【作用】本発明においては、例えば図1に示すように、
第一の半導体層30(図1では下側)と第二の半導体層
32(図1では上側)を接合面34を介して接合し、第
一の半導体層30に、前記接合面34の反対面36側か
ら前記接合面34と略同一平面34aの近傍に亙って穴
38を形成し、前記第一の半導体層30と第二の半導体
層32との間に、前記接合面34と略同一平面34aを
含んで広がる空間40を前記穴38に連通して形成した
ものである。
【0013】従来の半導体チップにおいては、穴の深部
のみによりダイアフラム部を構成しているため、小型化
しようとするとテーパー部に影響されて、有効なダイア
フラム領域が減少していた。これに比較して、本発明
は、接合面と略同一平面を含んで広がる空間を形成する
ことにより、ダイアフラム領域を所望に合わせて広くし
得る。即ち、例えば前記図5に示した従来の半導体圧力
センサであれば、穴の深部の径が有効ダイアフラム領域
の径にほぼ相当し、図1に示すように、有効ダイアフラ
ム領域は、径がほぼD1になる。これに比較して、本発
明では、前記空間40の径が有効ダイアフラム領域の径
に相当し、有効ダイアフラム領域は、径がほぼD2にな
る。径D2は、径D1より大幅に大きくできるため、空間
40上のダイアフラム部42を大幅に広くすることがで
きる。ダイヤフラム部42は、例えば面積比で4〜5倍
にして、感度を数倍に上げることができる。
【0014】したがって、半導体圧力センサの半導体チ
ップを小型化しても、有効なダイアフラム領域の面積の
減少を最小限にできるため、半導体圧力センサをより小
型かつ高感度とし得る。
【0015】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は、本発明の第一実施例に係る半導体圧
力センサの半導体チップ28の構成を示すものである。
なお、図1の(a)は、該半導体チップ28の縦断面構
成を示し、図1の(b)は、該半導体チップ28の平面
構成を示す。
【0016】図1に示されるように、第一実施例の半導
体チップ28は、p型半導体からなる第一の半導体層3
0とn型半導体からなる第二の半導体層32が、接合面
34を介して接合され、第一の半導体層30に、前記接
合面34の反対面36側から前記接合面34と同一平面
34aの近傍に亙って穴38が形成され、前記第一の半
導体層30と第二の半導体層32との間に、前記接合面
34と同一平面34aを含んで広がる空間40が、前記
穴38に連通して形成されたものである。なお、前記接
合面と反対面36側には、穴38を形成する際に用いら
れるエッチングマスク44が設けられている。また、第
二の半導体層32の上部には、ゲージ抵抗20が形成さ
れている。
【0017】前記半導体チップは、次のように製造す
る。まず、図2(a)に示すような断面構造のウェーハ
(チップ単位で示している)を構成する。このウェーハ
は、第一の半導体層30がp型半導体で、第二の半導体
層32がn型半導体であり、さらに前記空間40となる
部分にp+拡散層46が形成されている。なお、穴38
を形成するパターンがエッチングマスク44に構成され
ている。
【0018】前記のウェーハは、種々の方法で作製する
ことができる。作製方法の一例としては、次のものがあ
る。すなわち、図2の(b)に示すように、p型半導体
基板30aの上部にイオン打ち込み等により、p+拡散
層46aを形成し、次いで、図2の(c)に示すよう
に、その基板30aの上部にp+拡散層46bを埋め込
み拡散させ、n型半導体32aをエピタキシャル成長さ
せる。このp型半導体基板30aが前記第一の半導体層
30になり、n型半導体32aが前記第二の半導体層3
2になる。また、各p+拡散層46a、46bが前記p
+拡散層46になる。なお、第二の半導体層32は、そ
の上部にピエゾ抵抗からなるゲージ抵抗20を、拡散も
しくはイオンインプラント(イオン打ち込み)等により
形成しておくことはもちろんである。
【0019】前記半導体チップ28は、上記のように構
成されたウェーハに対して種々のエッチングが施されて
製造される。図3(a)〜(c)は、製造途中の各段階
のウェーハの断面形状を示す。図2の(a)に示したウ
ェーハに対して、裏面(図において下側)から、異方性
のエッチング液、例えばKOH(水酸化カリウム)液、
EPW(エチレンジアミン・ピロカテコール・水)液等
を用いたウェットエッチングを行う。該エッチングによ
り図3の(a)に示すように、穴38に相当する半導体
シリコンが除去される。なお、この際のエッチングに
は、周知のエレクトロケミカルエッチストップ法を用い
る。
【0020】図3の(a)からさらにエッチングが進む
と、エッチストップ法を用いているため、図3の(b)
に示すように、p+拡散層46の上面でエッチングは停
止する。この際エッチングされた第一の半導体層30の
内側面のテーパー面47は、(111)面である。次い
で、図3の(b)のウェーハに対して、等方性のエッチ
ング液例えばHF・HNO3系液によりさらにエッチン
グを続けるとp+拡散層46の領域だけがエッチングさ
れて、図3の(c)に示すよう形状が得られる。このエ
ッチングされたp+拡散層46であった領域は、空間4
0になる。
【0021】以上のように、ウェーハは、上記の種々の
手順のエッチングが施されて、図3の(c)の形状な
る。このウェーハをダイシングすることにより、図1に
示した半導体チップ28が構成される。即ち、例えば前
記図5に示した従来の半導体圧力センサの半導体チップ
であれば、穴12の深部の径が有効ダイアフラム領域の
径にほぼ相当し、図3に示すように、有効ダイアフラム
領域は、異方性エッチングによりエッチストップした際
の径D1になる。これに比較して、前記半導体チップ2
8では、前記空間40の径D2がほぼ有効ダイアフラム
領域の径になり、径D2は、径D1より大幅に大きくでき
るため、有効ダイアフラム領域を大幅に拡大する(例え
ば面積比で4〜5倍)ことができる。したがって、ダイ
アフラム部42が比較的厚い状態で高感度を得ることが
できる。
【0022】なお、前記ウェーハは、p+拡散層46が
エッチングされた後において、第二の半導体層32の裏
面側(下側)のn型半導体が露出することになるが、露
出部分はエッチングの際に印加された電圧のためエッチ
ングされず厚さが一定なダイアフラム部42を得ること
ができる。
【0023】したがって、この半導体チップ28は、ダ
イアフラム部42を従来に比較して拡大できるのみなら
ず、ダイアフラム部42の厚さを一定とし得るため、所
望の性能を有する、小型かつ高感度の半導体圧力センサ
を構成することができる。
【0024】本発明は、図1に示したような、前記第一
実施例の半導体チップ28の構成に限定されず、他の構
成を取り得る。例えば、本発明の第二実施例として、ウ
ェーハは、図4に示すような、第一の半導体層50、第
二の半導体層52を双方n型半導体として、空間40に
相当する部分にp+(p)拡散層48を形成したものと
して、このウェーハから半導体チップを構成することが
できる。
【0025】第二実施例の半導体チップを構成する際に
は、前記図4の(a)に示すウェーハに対して、まず、
第一の半導体層50のエッチングをp+(p)拡散層4
8が露出するまで行う。この際は、エレクトロケミカル
エッチングではなく、通常のKOH液、EPW液等を用
いた異方性エッチングを行う。この際、エッチングの深
さは、正確に制御する必要はなく、図4の(b)に示す
ように、p+(p)拡散層48に到達していれば問題が
なく、このp+(p)拡散層48に出た瞬間に止める必
要はない。図4の(b)の段階からは、エッチング液を
等方性のエッチング液(HF・HNO3系液等)に変え
て、エッチングを行う。これにより、前記p+(p)拡
散層48のみエッチングされて、最終的に、図1に示し
たものと同様の外観構成の半導体チップになる。また、
本発明にかかる半導体チップを構成するに際して、穴の
形状は図1乃至図4に示した形状(円錐の一部の側面形
状)に限定されず、空間に亙る穴であればいずれの形状
でもよい。また、同様に、空間も第一の半導体層と第二
の半導体層の接合面と略同一平面を含むものであれば、
いずれの形状でもよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、半
導体圧力センサの半導体チップを小型化しても、有効な
ダイアフラム領域の面積の減少を最小限にできるため、
半導体圧力センサをより小型かつ高感度とし得るという
優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の半導体圧力センサの第一実施
例に係る半導体チップの説明図であり、(a)は縦断面
図、(b)は平面図である。
【図2】図2は、図1の半導体チップのウェーハ製作を
説明する図であり、(a)〜(c)は各途中構成の説明
図である。
【図3】図3は、図1の半導体チップの製作手順を説明
する図であり、(a)〜(c)は各途中構成の説明図で
ある。
【図4】図4は、本発明の半導体圧力センサの第二実施
例に係る半導体チップの説明図であり、(a)、(b)
各途中構成の説明図である。
【図5】図5、従来の半導体圧力センサの半導体チップ
の構成説明図であり、(a)は縦断面図、(b)は平面
図である。
【符号の説明】
20 抵抗ゲージ 28 半導体チップ 30 p型半導体からなる第一の半導体層 32 n型半導体からなる第二の半導体層 34 接合面 34a 接合面と同一平面 36 エッチングマスク 38 穴 40 空間 42 ダイアフラム部 50 n型半導体からなる第一の半導体層 52 n型半導体からなる第二の半導体層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体の一部にダイアフラムが形成され
    ていて、このダイアフラムの歪みにより圧力を検出する
    半導体圧力センサにおいて、 第一の半導体層と第二の半導体層が接合面を介して接合
    され、 前記第一の半導体層に、前記接合面の反対面側から前記
    接合面と略同一平面の近傍に亙って穴が形成され、 前記第一の半導体層と第二の半導体層との間に、前記接
    合面と略同一平面を含んで広がる空間が前記穴に連通し
    て形成されていることを特徴とする半導体圧力センサ。
JP24287292A 1992-09-11 1992-09-11 半導体圧力センサ Pending JPH0694557A (ja)

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JP24287292A JPH0694557A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 半導体圧力センサ

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JP24287292A JPH0694557A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 半導体圧力センサ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001068686A (ja) * 1999-07-13 2001-03-16 Robert Bosch Gmbh ダイアフラムを製造する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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