JPH0425104Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は手動掃除具に関し、主として被清掃
面が平滑でないじゆうたん等のパイル織物表面や
織物生地を用いた応接用のソフア、いすなどに付
着した、糸屑、毛糸屑、綿ぼこり、毛髪等の繊維
性の塵埃を除去するのに用いられる。

従来の技術 従来のこの種装置には、例えば、特公昭58−
3692号公報に開示されたものが知られている。こ
の装置では、本体の下側中央に比較的毛足の長い
剛毛が密設されたロールブラシが配設され、その
前後に設けられた集塵室の少なくともいずれか一
方の底板の一部に長方形状の開口が形成され、該
開口部分から集塵室の両側壁に回動可能に保持さ
れた円弧状周側面を持つ遊動ブラシ体の一部が臨
出されている。この遊動ブラシ体は、周側面の中
間部幅方向に設けられた接触子の前後方向の片側
または両側に、集塵室の内側方向に伏倒する傾斜
パイル群が設けられ、前後方向に回動されると
き、遊動ブラシ体の傾斜パイル群全体と摺接する
集塵室の内壁面に、前記傾斜パイル群と同方向に
伏倒する別の傾斜パイル群を備えた固定ブラシが
設けられていて、遊動ブラシ体の傾斜パイル群で
掻き取られた糸屑、毛髪等の繊維性の塵埃を除去
して集塵室に保持させていた。

考案が解決しようとする問題点 前記従来の掃除具では、集塵室の両側壁に保持
される遊動ブラシ体の周側面と集塵室の内壁面に
形成される固定ブラシとは一定の間隔に保たれて
いるから、これらに固設されているいずれか一方
の傾斜パイル群が摩耗すると、両方の傾斜パイル
群先端の摺接状態が不十分になる。このため、遊
動ブラシ体の傾斜パイル群に掻き取られた繊維性
の塵埃は、固定ブラシの傾斜パイル群により除去
されにくく、集塵室への移行も円滑に行なわれな
くなる。

また、遊動ブラシ体と固定ブラシの端縁との隙
間部分に非繊維性のある大きさの塵埃塊が噛み込
まれて遊動ブラシ体が回転できなくなると、噛み
込まれた塵埃塊を除去するまでは、遊動ブラシ体
の傾斜パイル群による繊維性の塵埃の掻き取りが
行なわれなくなるとともに、固定ブラシの傾斜パ
イル群による塵埃の除去、遊動ブラシ体と固定ブ
ラシとの共同作用による除去された塵埃の集塵室
への移動が行なわれなくなる。

問題点を解決するための手段 この考案は前記問題点を解決するため、手動掃
除具において、本体ケースは上下に分割し得る箱
形の収納体とその上端開口部に着脱可能な蓋体と
によつて構成され、収納体と蓋体は仕切り壁によ
つて２つの空間部に区分され、収納体は区分され
た各空間部の底壁に平行な方形の開口がそれぞれ
設けられ、前記開口の１つに、一対の駆動輪を備
えたロールブラシがその一部を開口から臨出した
状態で収納体の内部側壁に回動自在に保持され、
収納体の他の空間部には、断面が半円形状でその
内側に集塵室が設けられた遊動ブラシ体がその一
部を底壁の開口から臨出した状態で収納体の内部
側壁に回動自在に保持され、収納体はロールブラ
シの両側に所要個数の仕切り板によつて区分され
る集塵室が設けられ、遊動ブラシ体は、半円弧状
の周側面の中間部幅方向に１個以上の接触子が突
出されるとともに、接触子によつて区分される少
なくとも一方の周側面に収納体の内側方向に伏倒
する傾斜パイル群が設けられ、遊動ブラシ体の収
納空間部には、遊動ブラシ体の傾斜パイル群と同
方向に伏倒する除塵傾斜パイル群を備えた除塵ブ
ラシ体が、下端部を開口に臨出する状態で収納体
の内部側壁に保持され、除塵ブラシ体は、付勢手
段によつて遊動ブラシ体の方向に付勢され、前記
蓋体の上面には、操作取手が設けられたことを特
徴としたものである。

作 用 この考案は上記のように構成したので、遊動ブ
ラシ体と除塵ブラシ体のいずれか一方の傾斜パイ
ル群が摩耗によつて短くなつても、付勢部材によ
つて遊動ブラシ体の方に押圧されている除塵ブラ
シ体の傾斜パイル群が遊動ブラシ体の方に移動さ
れるから、遊動ブラシ体によつて掻き取られた繊
維性の塵埃は、除塵ブラシ体の傾斜パイル群によ
つて除塵作用を受けるだけでなく、集塵室への移
行作用も受け続けることになる。

また、遊動ブラシ体と除塵ブラシ体との間の隙
間部分に非繊維性のある大きさの塵埃塊が噛み込
まれても、除塵ブラシ体は遊動ブラシ体との間の
隙間部分を拡げる方向に回動するため、噛み込ま
れた塵埃塊は、遊動ブラシ体の往復回動作用によ
つて自動的に集塵室の方に移動されることにな
る。

実施例 第１図および第２図において、プラスチツク製
の本体ケース１は、上端が開口された箱形の収納
体２とその上端開口部に弾性嵌合される蓋体３と
により構成される。蓋体３は、第１図に示す如
く、右側中央部の一定長さ部分が収納体２の上端
開口部の内壁に沿つて下側に突出するよう形成さ
れ、その下端部に形成された外向きの突条３ａ
は、収納体２の対応する部分に設けた凹条２ａと
係合することにより、蓋体３の回動中心となつて
いる。これに対し、凹条２ａが形成された収納体
２の反対側の側壁には、蓋体３の内壁に沿つて上
方に突出し、蓋体３の内壁に形成された係止溝３
ｂと係合する係合突条２ｂが形成されて、収納体
２に嵌合された蓋体３の分離を防止している。蓋
体３の上面中央には、長さ方向に操作取手４がね
じ５により取付けられている。

それ故、収納体２に蓋体３を一体に結合する場
合には、操作取手４を手に持つて蓋体３を収納体
２に対して斜めに保持した状態で収納体２の凹条
２ａに蓋体３の突条３ａを係合し、この回動中心
のまわりに蓋体３を回転して収納体２の上端開口
部に重合させる。次いで、収納体２の係合突条２
ｂの下側に当る部分を矢印Ｐで示す方向に軽く押
圧して蓋体３を下側に移動し収納体２の押圧を解
除すると、蓋体３は、係合溝３ｂの部分が収納体
２の係合突条２ｂに係止されて一体に結合され
る。また、収納体２と結合されている蓋体３の分
離は、係合突条２ｂの下側に当る収納体２の部分
を矢印Ｐで示す方向に軽く押圧すると、プラスチ
ツク製の収納体２が弾性変形して係合突条２ｂは
係止溝３ｂとの係合を解除されるから、操作取手
４を持つて凹条２ａと突条３ａとが係合している
回動中心のまわりに蓋体３を若干回転すると、蓋
体３は収納体２から分離可能となる。

収納体２の底壁２ｃには、長さ方向に平行な２
つの方形の開口６，７が設けられており、これら
の開口６，７の１つ、例えば、開口６の部分に
は、操作取手４によつて本体ケース１を軽く下側
に押圧したとき、被清掃面との摩擦により回動さ
れる一対の駆動輪８，８を両端部に備えたロール
ブラシ９が、開口６からその一部を外側に臨出す
るよう収納体２の内部側壁１２，１２に回動自在
に保持されている。ロールブラシ９は、中心部を
針金１１によつて締付けられた比較的毛足の長い
剛毛１０を密設して形成されている。

収納体２内のロールブラシ９に沿つた前後方向
には、それぞれ、例えば３個ずつの仕切り板１３
によつて区分される集塵室１４が設けられてい
る。この仕切り板１３は、ロールブラシ９が回転
したとき、遠心力によつて集塵室１４内に集めら
れた塵埃が集塵室１４内の一方の側に片寄り、短
時間のうちに集塵室１４から収納体２の外側にこ
ぼれ落ちるのを防止するもので、３個に限定され
ず所要個数設けることができる。

他方の開口７の部分には、半円弧状の周側面の
中間部幅方向に２個の接触子１６が突出された遊
動ブラシ体１５が、開口７からその一部を臨出す
るよう収納体２の内部側壁１２，１２にその枢軸
部１５ａを回動自在に保持されている。遊動ブラ
シ体１５は、接触子１６によつて区分されるロー
ルブラシ９側の周側面の浅い凹面１５ｂの部分
に、収納体２の内側方向に伏倒する無数の傾斜パ
イル群１７を有する基布が接着などにより固着さ
れている。遊動ブラシ体１５の内側には、径方向
または長さ方向の複数個の仕切り板１８によつて
区分される半円柱状または1/4円柱状の集塵室１
９が設けられている。しかし、この仕切り板１８
の主たる目的は、遊動ブラシ体１５の補強にある
ため、強度が十分なときには、径方向または長さ
方向の仕切り板１８を省略することができる。こ
の場合、遊動ブラシ体１５の集塵室１９は半円柱
状となる。

遊動ブラシ体１５が両端の枢軸部１５ａのまわ
りに前後方向に回転されたとき、その傾斜パイル
群１７と摺接する側に、除塵ブラシ体２０が上端
の一対の枢軸部２０ａの部分で、収納体２の内部
側壁１２に回動可能に保持されている。除塵ブラ
シ体２０は、回動する遊動ブラシ体１５の傾斜パ
イル群１７と対向する円弧状の曲面に形成された
浅い凹面２０ｂの部分に、遊動ブラシ体１５の傾
斜パイル群１７と同方向に伏倒する無数の除塵傾
斜パイル群２１を有する基布が接着などにより固
着されている。この除塵傾斜パイル群２１は、除
塵ブラシ体２０の枢軸部２０ａに巻回されて除塵
ブラシ体２０を遊動ブラシ体１５の方に押圧する
鋏形ばね２２により、傾斜パイル群１７と摺接し
得る位置に保持されている。

除塵ブラシ体２０の付勢手段としての鋏形ばね
２２は、第１２図に示す如く、除塵ブラシ体２０
の背面２０ｃと収納体２の長さ方向に形成された
仕切り壁２３との間に装着されるコイルばね２２
Ａに設計変更したり、第１３図に示す如く除塵ブ
ラシ体２０の背面２０ｃの縦または横方向にねじ
２４により固着される板ばね２２Ｂに変更しても
よい。

ロールブラシ９と遊動ブラシ体１５とが取付け
られている内部側壁１２，１２の各取付け部両側
には、ロールブラシ９と遊動ブラシ体１５の内部
側壁１２，１２への着脱を容易にするため、それ
ぞれ一対の切欠き２５，２６が設けられている。

次に動作について説明する。

第１図に示す状態から操作取手４を持つて本体
ケース１を矢印Ａで示す右方向に移動すると、じ
ゆうたんやインテリヤ用のパイル織物の被清掃面
と接触しているロールブラシ９は、駆動輪８，８
によつて時計方向に回転され、じゆうたんなどの
パイル面上の比較的粗い塵埃をロールブラシ９の
剛毛１０によつて斜め左上に撥ね上げ、収納室２
内の左側の各集塵室１４に捕集する。

これに対し、左側の開口７に取付けられた遊動
ブラシ体１５は、周側面が被掃除面から反移動方
向の摩擦力を受け、接触子１６が開口７の端縁に
よつて係止される位置まで傾斜パイル群１７が引
き出される（第１図、第６図）。このため、ロー
ルブラシ９の剛毛１０によつては清掃されずに被
清掃面上に残されていた糸屑や毛髪などの繊維性
の塵埃などは、傾斜パイル群１７の無数の細かい
毛先の間に掻き取られる。

次に本体ケース１を矢印Ｂで示す反対方向に移
動させると、反時計方向に回転されるロールブラ
シ９の剛毛１０によつて斜め右上に撥ね上げられ
た比較的粗い塵埃は、収納室２内の右側の各集塵
室１４に捕集される。他方、遊動ブラシ体１５
は、接触子１６が開口７の反対側の端縁に係止さ
れる位置まで回転されるから、傾斜パイル群１７
に捕捉されていた繊維性の塵埃などは、そのまま
傾斜パイル群１７と同方向に傾斜した除塵ブラシ
体２０の除塵傾斜パイル群２１と摺接する位置に
移動される（第７図）。

再び本体ケース１を矢印Ａ方向に移動すると、
ロールブラシ９は、前回の同方向への移動の場合
と同じ作用を行なうが、遊動ブラシ体１５は、第
７図から第８図の状態に移動される間に、傾斜パ
イル群１７に捕捉されていた繊維性の塵埃など
は、遊動ブラシ体１５の回転方向と逆方向に傾斜
している除塵ブラシ体２０の除塵傾斜パイル群２
１によつて掻き取られ、除塵傾斜パイル群２１の
方に移動される。このため、塵埃などを除去され
てきれいになつた傾斜パイル群１７は、前回の同
方向への移動の場合と同じく、被清掃面上の繊維
性の塵埃などを再び捕捉する。

さらに、本体ケース１を今一度矢印Ｂ方向へ移
動させると、ロールブラシ９は、前回のＢ方向へ
の移動の場合と同じ作用を行なうが、繊維性の塵
埃などを捕捉して収納体２の内側に移動される傾
斜パイル群１７は、除塵傾斜パイル群２１に保持
されている繊維性の塵埃などを奥側へ移動し、遊
動ブラシ体１５に形成された各集塵室１９に押し
出す（第９図）。

以上の往復運動を繰り返し行なうと、ロールブ
ラシ９の剛毛１０は、その都度被清掃面上の比較
的粗い塵埃などをそれぞれ前後方向の各集塵室１
４の中へ撥ね上げ、遊動ブラシ体１５と除塵ブラ
シ体２０は、被清掃面上に残された繊維性の塵埃
などをそれらの傾斜パイル群１７，２１によつて
掻き取り、集塵室１９に保持させることができ
る。

しかも、使用により各傾斜パイル群１７，２１
のいずれかが摩耗しても、除塵ブラシ体２０は、
ばね２２により遊動ブラシ体１５の方に付勢され
て両方の傾斜パイル群１７，２１の摺接状態をい
つも良好に保つから、遊動ブラシ体１５と除塵ブ
ラシ体２０による繊維性の塵埃の掻き取りと、掻
き取られた塵埃の集塵室１９への移動を、長期に
わたつて円滑に、かつ確実に持続することができ
る。また、使用中、第１０図に示す如く、遊動ブ
ラシ体１５と除塵ブラシ体２０との間に、非繊維
性のある大きさの硬い塵埃塊Ｓが噛み込まれて
も、除塵ブラシ体２０は、噛み込まれた塵埃塊Ｓ
によりばね２２の付勢力に抗して枢軸部２０ａを
中心として反時計方向に回転されるから、塵埃塊
Ｓは往復回動する遊動ブラシ体１５の作用により
自動的に除塵ブラシ体２０に沿つて上方に移動さ
れたのち集塵室１９の方に除去される。このた
め、除塵ブラシ体２０は、ばね２２の付勢作用に
より再び遊動ブラシ体１５の方に押圧され、傾斜
パイル群１７によつて掻き取られた繊維性の塵埃
などを除去して集塵室１９の方に移動させる。

なお、上記実施例では、傾斜パイル群１７と、
除塵傾斜パイル群２１を備えた除塵ブラシ体２０
とは、遊動ブラシ体１５の接触子１６によつて区
分される片側に設けられた場合について説明した
が、これらは接触子１６によつて区分される両側
に設けてもよく、このように構成したときは、本
体ケース１が往復動されるいずれの場合において
も、繊維性の塵埃の掻き取りと集塵室１９への移
動を行なうことができる。

考案の効果 この考案は、ロールブラシと遊動ブラシ体とを
備えた掃除具において、遊動ブラシ体の傾斜パイ
ル群と同方向に傾斜する除塵傾斜パイル群を備え
た除塵ブラシ体を、その下端部が開口に臨出する
ように位置させるとともに、付勢手段によつて遊
動ブラシ体の方に押圧するように構成したもので
あるから、使用によりいずれかの傾斜パイル群が
摩耗しても両方の傾斜パイル群の摺接状態をいつ
も良好に保つて、繊維性の塵埃などの掻き取り
と、集塵室への移動を長期にわたつて安定した状
態で行なうことができる。また、使用中、遊動ブ
ラシ体と除塵ブラシ体との間にある大きさの硬い
塵埃塊が噛み込まれても、この塵埃塊は、付勢手
段に抗して遊動ブラシ体から離れる方向に回動さ
れる除塵ブラシ体と、往復回動される遊動ブラシ
体とによつて自動的に集塵室の方に除去されるか
ら、元の正常な作動状態に自動的に戻すことがで
きる。

さらに、ロールブラシの正逆方向への回転は、
ロールブラシと同軸で被清掃面と接触する一対の
駆動輪によつて行なわれるため、手動掃除具の構
成を簡単にして本体ケースの大きさを小さくし、
取り扱いを容易にするとともに被清掃面の清掃を
能率良く行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の縦断正面図、第
２図は長さ方向の右半分を断面で示した側面図、
第３図は底面図、第４図は蓋体を除去して示した
平面図、第５図は除塵ブラシ体への付勢手段の取
付けを示す斜視図、第６図ないし第９図は遊動ブ
ラシ体と除塵ブラシ体とによる塵埃除去作用を示
す要部断面図、第１０図および第１１図は遊動ブ
ラシ体と除塵ブラシ体との間に噛み込まれた硬い
塵埃の自動除去作用を示す要部断面図、第１２図
および第１３図は付勢手段のそれぞれ異なる他の
実施例を示す斜視図である。 １……本体ケース、２……収納体、２ｃ……底
壁、３……蓋体、４……操作取手、６，７……開
口、８……駆動輪、９……ロールブラシ、１２…
…内部側壁、１３……仕切り板、１４，１９……
集塵室、１５……遊動ブラシ体、１６……接触
子、１７……傾斜パイル群、２０……除塵ブラシ
体、２１……除塵傾斜パイル群、２２，２２Ａ，
２２Ｂ……付勢手段（各種ばね）。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 本体ケースは上下に分割し得る箱形の収納体と
   その上端開口部に着脱可能な蓋体とによつて構成
   され、 収納体と蓋体は仕切り壁によつて２つの空間部
   に区分され、 収納体は区分された各空間部の底壁に平行な方
   形の開口がそれぞれ設けられ、 前記開口の１つに、一対の駆動輪を備えたロー
   ルブラシがその一部を開口から臨出した状態で収
   納体の内部側壁に回動自在に保持され、 収納体の他の空間部には、断面が半円形状でそ
   の内側に集塵室が設けられた遊動ブラシ体がその
   一部を底壁の開口から臨出した状態で収納体の内
   部側壁に回動自在に保持され、 収納体はロールブラシの両側に所要個数の仕切
   り板によつて区分される集塵室が設けられ、 遊動ブラシ体は、半円形状の周側面の中間部幅
   方向に１個以上の接触子が突出されるとともに、
   接触子によつて区分される少なくとも一方の周側
   面に収納体の内側方向に伏倒する傾斜パイル群が
   設けられ、 遊動ブラシ体の収納空間部には、遊動ブラシ体
   の傾斜パイル群と同方向に伏倒する除塵傾斜パイ
   ル群を備えた除塵ブラシ体が、下端部を開口に臨
   出する状態で収納体の内部側壁に保持され、 除塵ブラシ体は、付勢手段によつて遊動ブラシ
   体の方向に付勢され、 前記蓋体の上面には、操作取手が設けられたこ
   とを特徴とする手動掃除具。