JPH04250732A - 有線通信方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、スペクトラム拡散通信
を用いた有線通信方式に関するものであり、例えば、Ｈ
Ａ（ホームオートメーション）やＯＡ（オフィスオート
メーション）等の有線伝送路を用いた情報伝送に利用さ
れるものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の有線通信方式では、狭帯域通信方
式で信号を伝送していた。この狭帯域通信方式では、干
渉波等を含め、劣悪な伝送路条件に対して信頼性の高い
通信ができないという問題がある。これに対して、スペ
クトラム拡散通信は、その特性から劣悪な伝送路でも信
頼性の高い通信が可能である。このスペクトラム拡散通
信において、最も困難な機能は、逆拡散するための同期
捕捉及び維持である。そこで、この同期のためのタイミ
ングを伝送系内に与えてやれば、信頼性の高い逆拡散が
でき、良好なスペクトラム拡散通信が可能となる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スペク
トラム拡散や逆拡散に用いる高速のクロックを伝送路に
与えると、そのクロック自体が劣悪な伝送路で波形が歪
み、振幅や位相が変化して、タイミングがずれることが
予想される。本発明は上述のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、妨害波や伝送路
の周波数特性に拘わらず、信頼性の高い高速通信を実現
できる有線通信方式を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の有線通信方式は
、上記の課題を解決するために、図１に示すように、有
線伝送路Ｌと、伝送情報をスペクトラム拡散して前記有
線伝送路Ｌに送信するスペクトラム拡散送信部Ｔと、前
記有線伝送路Ｌから受信されたスペクトラム拡散信号を
逆拡散するスペクトラム拡散受信部Ｒとを備える有線通
信方式において、全てのスペクトラム拡散通信の同期を
取るための基準クロックタイミングを規定する比較的低
い周波数のクロック信号を発生して前記有線伝送路Ｌに
送出する低周波クロック発生器Ｃと、前記クロック信号
を前記有線伝送路Ｌから受信して、このクロック信号を
元にスペクトラム拡散又は逆拡散用の高い周波数のクロ
ック信号を発生して前記送信部Ｔと前記受信部Ｒに与え
る高周波クロック発生器Ｈとを設けたことを特徴とする
ものである。

【０００５】ここで、低周波クロック発生器Ｃは、図４
に示すように、商用電源Ａの交流周波数を基準として低
い周波数のクロック信号を発生することが好ましい。

【０００６】なお、スペクトラム拡散通信方式について
は、例えば、特願昭６１−５６３５０号に開示されてお
り、乱数等よりなる符号に従って、送信信号の周波数を
時系列的に切り換え、受信側では送信側と全く同じ符号
に従って、受信信号の周波数を時系列的に切り換えるも
のである。これにより、雑音や伝送路の周波数特性等の
影響を受けないで、情報伝送を行うことができる。ただ
し、送信側と受信側の符号は完全に一致している必要が
あり、しかも、送信信号と受信信号の周波数の切り換え
は同期して行う必要がある。

【０００７】

【作用】本発明の有線通信方式では、比較的低い周波数
のクロック信号を有線伝送路に送出し、このクロック信
号を元にして、スペクトラム拡散又は逆拡散のための高
い周波数のクロック信号を作成するようにしたので、妨
害波や有線伝送路の周波数特性に影響されることなく、
安定したスペクトラム拡散通信を行うことができる。

【０００８】また、商用電源周波数に基づいて低い周波
数のクロック信号を作成すれば、簡単な構成で安定した
クロック信号を発生することができる。

【０００９】

【実施例】図１は本発明の一実施例の概略構成図である
。このシステムは、同軸ケーブルやツイスト・ペア線の
ような有線伝送路Ｌに複数のモデムＭを接続したもので
ある。各モデムＭには、それぞれデータ処理部Ｄが接続
されている。各データ処理部Ｄは、モデムＭの送信部Ｔ
と受信部Ｒとの間でデータを送受する。送信部Ｔは、デ
ータ処理部Ｄから受け取った送信データをスペクトラム
拡散して、有線伝送路Ｌに伝送する。受信部Ｒは、有線
伝送路Ｌから受信したスペクトラム拡散信号を逆拡散し
てデータ処理部Ｄに受信データを与える。

【００１０】有線伝送路Ｌには、上述の複数のモデムＭ
の他に、低周波クロック発生器Ｃが接続されている。こ
の低周波クロック発生器Ｃは、有線伝送路Ｌの周波数特
性を考慮して、波形歪みの影響を受けにくい低周波のク
ロック信号を発生させて、有線伝送路Ｌに送出するもの
である。各モデムＭでは、この低周波のクロック信号を
元に更に高い周波数のクロック信号を生成し、スペクト
ラム拡散あるいは逆拡散に使用する。

【００１１】図２はモデムＭの内部構成を示している。 有線伝送路Ｌには、スペクトラム拡散送受信部ＴＲが接
続されると共に、高周波クロック発生器Ｈが接続されて
いる。高周波クロック発生器Ｈの動作を図３に示す。図
３（ａ）は低周波クロック発生器Ｃから出力される低周
波のクロック信号であり、これが有線伝送路Ｌ上を伝送
されて、図３（ｂ）に示すような伝送路クロックとなる
。この伝送路クロックは、高周波クロック発生器Ｈで検
出され、これを基準として、図３（ｃ）に示すような高
周波のクロック信号が作成される。送受信部ＴＲでは、
この高周波のクロック信号を基準としてスペクトラム拡
散あるいは逆拡散を行うものである。

【００１２】図４は低周波クロック発生器Ｃの構成例を
示す。商用電源Ａには、ゼロクロス検出器Ｚが接続され
ている。このゼロクロス検出器Ｚは、商用電源Ａの電圧
がゼロ点を通過するタイミングを検出する。低周波クロ
ック発生器Ｃはゼロクロス検出器Ｚで検出されたタイミ
ングを同期信号として、ｎ倍周あるいは１／ｎ分周する
ことにより低周波のクロック信号を発生し、有線伝送路
Ｌに送出する。このように構成すれば、比較的安定度が
高く、何処でも得られる商用電源周波数を基準として、
水晶発振子を使用しなくても十分に精度の高いクロック
信号を簡単に得ることができる。

【００１３】

【発明の効果】請求項１の有線通信方式では、スペクト
ラム拡散信号により情報を伝送する有線伝送路に低周波
のクロック信号を送出し、この低周波のクロック信号に
基づいて、スペクトラム拡散又は逆拡散用の高周波のク
ロック信号を発生させるようにしたので、妨害波や有線
伝送路の周波数特性に拘らず、安定したスペクトラム拡
散通信を実現できるという効果がある。

【００１４】請求項２の有線通信方式では、低周波のク
ロック信号を商用電源周波数に基づいて発生させるよう
にしたので、簡単で安価な構成でありながら十分に安定
度の高いクロック信号を得ることができるという効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の概略構成を示すブロック図
である。

【図２】本発明の一実施例に用いるモデムのブロック図
である。

【図３】本発明の一実施例の動作波形図である。

【図４】本発明の一実施例に用いる低周波クロック発生
器のブロック図である。

【符号の説明】

Ｃ　　　　低周波クロック発生器 Ｈ　　　　高周波クロック発生器 Ｌ　　　　有線伝送路 Ｍ　　　　モデム Ｄ　　　　データ処理部 Ｒ　　　　スペクトラム拡散受信部 Ｔ　　　　スペクトラム拡散送信部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　有線伝送路と、伝送情報をスペクトラ
   ム拡散して前記有線伝送路に送信するスペクトラム拡散
   送信手段と、前記有線伝送路から受信されたスペクトラ
   ム拡散信号を逆拡散するスペクトラム拡散受信手段とを
   備える有線通信方式において、全てのスペクトラム拡散
   通信の同期を取るための基準クロックタイミングを規定
   する比較的低い周波数のクロック信号を発生して前記有
   線伝送路に送出する低周波クロック発生手段と、前記ク
   ロック信号を前記有線伝送路から受信して、このクロッ
   ク信号を元にスペクトラム拡散又は逆拡散用の高い周波
   数のクロック信号を発生して前記送信手段と前記受信手
   段に与える高周波クロック発生手段とを設けたことを特
   徴とする有線通信方式。
2. 【請求項２】　　低周波クロック発生手段は、商用電源
   周波数を基準として低い周波数のクロック信号を発生す
   る手段であることを特徴とする請求項１記載の有線通信
   方式。