JPH0425019B2 - - Google Patents

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JPH0425019B2
JPH0425019B2 JP58501352A JP50135283A JPH0425019B2 JP H0425019 B2 JPH0425019 B2 JP H0425019B2 JP 58501352 A JP58501352 A JP 58501352A JP 50135283 A JP50135283 A JP 50135283A JP H0425019 B2 JPH0425019 B2 JP H0425019B2
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vitreous
perfluorocarbon
eye
liquids
liquid
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JP58501352A
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JPS59500356A (ja
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Rerando Shii Junia Kuraaku
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CHIRUDORENZU HOSUPITARU MEDEIKARU SENTAA
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CHIRUDORENZU HOSUPITARU MEDEIKARU SENTAA
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

請求の範囲 1 液状のパーフルオロカーボン又はその置換誘
導体からなる、房水、ガラス体液、水晶体、及び
角膜からなる群から選ばれる眼の内部構造に導入
し透明化するための眼の疾患治療剤。 2 前記パーフルオロカーボン又はその置換誘導
体が、生の液体、エマルシヨン、ゲル、溶液及び
懸濁液からなる群から選ばれた物理的状態にある
特許請求の範囲第1項の治療剤。 3 前記の液状のパーフルオロカボーンがパーフ
ルオロシクロカーボンである特許請求の範囲第1
項の治療剤。 4 前記の液状のパーフルオロカーボンが放射線
不透過性である特許請求の範囲第1項の治療剤。 5 臭素化されたパーフルオロカーボン及び沃素
化さパーフルオロカーボンからなる群から前記の
パーフルオロカーボンを選ぶ特許請求の範囲第1
項の治療剤。 6 前記の液状パーフルオロカーボンがパーフル
オロオクチルブロマイドである特許請求の範囲第
1項の治療剤。 発明の背景 視覚を司る眼は、おそらく動物における最も特
徴的な器官である。眼は多くの複雑な構成要素、
例えば角膜、房水、水晶体、ガラス体液及び網膜
からなり、これらの要素がそれぞれに高度に特殊
化された機能を有することにより、総合的な視覚
に有意に寄与している。残念なことには、視力を
低下させ、及び(又は)半盲もしくは全盲を招き
うる周知の病理的障害を眼の各部分は受けやす
い。このような病理的過程には、ガラス体の液化
及び混濁化、網膜剥離、緑内障、ならびに水晶体
及び角膜の混濁化が含まれる。 ガラス体液はわずかに酸素化された透明体であ
つて、大抵の動物では物理的にはゲル状の物質で
ある。このものは水を主成分とし、眼の後房を満
たしている。ガラス体液は目に形を付与し、光を
通し、そして網膜を脉絡膜に対して支持する半固
体である。もし、ガラス体液が物理的に変化し、
又は不透明になると永久的に盲目になる恐れがあ
る。例えば、老化に伴つてしばしば起こることで
あるが、ガラス体が一部液化すると、その保持能
力が低下し、網膜剥離が起こりうる。網膜剥離が
合衆国では盲目の主要原因であることは周知の事
実である。 また、ガラス体液は、細胞浸潤もしくは出血が
直接原因となつて混濁することもある。細胞浸潤
は、ガラス体を取巻く組織の炎症過程の多くに普
通起きる現象である。炎症の結果として、ガラス
体の混濁退化が見られる。またガラス体の出血も
特に糖尿病患者にきわめて普通に見られる現象で
あり、そして網膜毛様体が崩壊したときに起こ
り、ガラス液中への出血によつて広い混濁領域が
生じる。しかし、多くの他の組織と異なり、ガラ
ス体は駆血性(avoscular)であつて、充分な大
食細胞(macrophage)を含んでいない。従つ
て、外来薬剤又は血液がガラス体に浸入すると、
それらは永久にガラス体内に留まり、そのために
一部又は完全な視覚障害を招くことになる。ゲル
状物質の液化又は混濁化を起こすいずれの疾病に
おいても、適当な物質によるガラス体液置換が要
求される。 過去数年に亘り、ガラス体を外科的に除去し、
ガラス体を代用物質に置換えることが行われた
が、それらの代用物質が最適物質に及ばないこと
が認められている。塩溶液、動物から採取したガ
ラス体液、脊髄液をはじめ、所望の性状を有する
と考えられる他の物質を包含する種々の液体によ
るガラス体置換が行われた。G.H.Peyman、E.S.
Ericroson及びD.R.Mayによる「ガラス体置換の
物質及び技法について」(A Review Of
Substances And Technques Of Vitreous
Replacement);Survey of Ohpthalmology17、
41〜51頁(1972年)。ガラス体液の一部置換にシ
リコーン油(種々の粘度を有するジメチルシロキ
サン)を用いて成功した例もあるが、置換後長期
に亘る病理学的変化に起因し、応用は疑わしい。
W.Stone、Jr.による「眼外科学における異物的
形成術」(Alloplasty In Surgery of The
Eye);New England Journal of Medicine258、
486〜490頁(1958年)。また、親液性化されたガ
ラス体液、純粋なヒアルウロン酸又はポリゲリン
(polygeline)を利用した結果も報告されており、
そしてコラーゲンの利用は依然として実験段階で
ある。Gloor、B.P.M.P.−IN:Moses R.A.
(Pd.)alters physiology of the eye。臨床応用
(Clinical application)。セントルイスのC.V.
Mosby社第7版270頁(1971年)。Biochimica et
Biophysica Acta156:「ヒアルウロン酸に関する
研究」(Studies On Hyaluronic Acid)。D.A.
Swannによる「オンドリのトサカのヒアルウロ
ン酸の製造と性質」(The Preparation And
Properties Of Rooster Comb Hyaluronic
Acid)、17〜30頁(1968)及びBalazsに対して
1979年2月27日付で発行された米国特許第
4141973号明細書。 現在入手しうるガラス体置換物のうち、塩溶
液、シリコーン油及びヒアルウロン酸が主として
用いられるが、それぞれ固有の主な欠点を有して
いて、最適な代替物には及ばない。塩溶液は、網
膜又は視神経と容易に相容することなく、若干の
視覚の壊変(disintegration)、視神経末梢部の変
化及び網膜病変を起こす。またシリコーン油は毒
性を有することに加え、小液滴に乳化及び分解し
て、「フイツシユエツグ化」(fish egging)とし
ばしば呼ばれる現象を起こし、混濁度を高める。
最後のヒアルウロン酸はきわめて高価であり、生
産することが困難であり、しかも粘度が固定され
ている。ヒアルウロン酸はオンドリのとさかから
誘導されるので、その供給源は制約される。 現在使用されているガラス体代替術で最もよく
知られているのは、空気、窒素及び六弗化硫黄の
ごときガスを用いることである。ガラス体中にガ
スとして用いられた最初のフルオロカーボンは、
オクタフルオロシクロブタン又はパーフルオロシ
クロブタンであつた。C.M.Vygantas、G.A.
Peyman、M.J.Daily及びE.S.Fricsonによる「ガ
ラス体置換用のオクタフルオロシクロブタンその
他のガス類」(Octafluorocyclobutane And
Other Gases For Vitreons Replacement)、
Archives of Ophthalmology90、235〜236頁
(1973年)。さらに最近になつて試験された他のパ
ーフルオロカーボンガス類は、パーフルオロメタ
ン、パーフルオロエタン及びパーフルオロプロパ
ンである。H.Lincoff、J.Mardirossian、A.
Lincoff、P.Ligett、T.Iwamoto及びF.Jakobjec
による「3種類のパーフルオロカーボンガスのガ
ラス体内寿命」(Intravitreal Longevity Of
Three Perfluorocarbon Gases)、Archives of
Ophthalmology98、1610頁(1980年)。また、パ
ーフルオロ−n−ブタンやパーフルオロイソブタ
ンも研究された。C.M.Vygantasによる「ガラス
体置換物としてのオクタフルオロシクロブタン
(C4F8)ガス」〔Octafluorocyclobutane(C4F8
Gas As Vitreous Replacement〕;Vitreous
Surgey And Advances In Fundus Diagnosis
And Treatment、423〜425頁(1975年)。これら
のガスが用いられるのは、それらが生物学的に不
活性であり、水に溶解せず、そしてきわめて徐々
に膜を通過するためである。従つて、これらのガ
スはガラス体中の血中ガス(O2、CO2、N2)と
平衡化し、数時間又は数日後に平衡状態に到達す
る。最終的に到達する平衡は、特定のガスならび
に血中ガスの分圧の関数である。しかし、パーフ
ルオロカーボンガスは圧縮可能であるため、ガス
圧力が本質的に一定であるときに限り平衡状態に
保たれる。例えば飛行機に乗つているときにはガ
スの容量が増大し、又大抵の麻酔用ガスは身体組
織中に急速に拡散するので、麻酔中にもそれらの
ガス容量は変化する。弗素化された麻酔剤は、特
に複雑なガス−蒸気量平衡を代表するものであ
る。なかんずくこれらの望ましくない性状に起因
し、パーフルオロカーボンガスはガラス体置換物
として最適とはいえない。しかしながら、上述し
たごときガラス体置換に関しての考慮に値する研
究がなされたにも拘らず、ガラス体の複雑な糖蛋
白に対して理想的なゼラチン状の代替物は見当ら
ない。公知のガラス体代替物は完全なものとはい
えず、手術後に合併症を起こし、全網を招く恐れ
がある。そのようなわけで、透明不活性で、長持
ちし、そして長期間粘性を保つ代替物の導入が困
難であるため、ガラス体代替物は評判を落した次
第である。 網膜は眼球の最も奥にある膜層であつて、光に
よる刺戟を受入れる神経要素を含んでいる。網膜
剥離の現象は、網膜がその並置から脉絡膜へ物理
的に分離する現象である。網膜剥離を起こす最も
重要な要素は、ガラス体退縮として普通知られて
いるガラス体の液化及び収縮である。さらに、ガ
ラス体の収縮によつて起きるガラス体退縮は、網
膜剥離を伴い、あるいは伴わない網膜剥離
(retinal tear)を生じる。この網膜剥離を伴い、
あるいは伴わない網膜剥離を治療する方法は現在
3通りある。第1の方法は、鞏膜バツクリング
(脉絡膜の前部壁体を網膜の後側に強制的に押し
つける)であつて、この方法は網膜裂離及び網膜
剥離部分の外側を取囲むバンドを利用する。ま
た、網膜剥離の場合、ガラス体腔からガラス体ゲ
ルを完全に除去する方法も利用される。しかし、
この方法は極端なケースのときのみ利用される。
第3の方法では、患者は腹這いに寝て医師が眼の
後房に空気泡(ガラス体液よりも低い比重を有す
る)を導入し、剥離した網膜を脉絡膜に強制的に
押しつける。しかも、患者は、多分なん日間も初
期恢復段階を通じて腹這いになつていなくてはな
らない。これらの3通りの治療法は、すべて患者
及び医師の双方にとつてわずらわしいものであ
り、極端な治療法でもある。 房水は眼の内部で生成される流体であり、角膜
と水晶体との間にある前房を満たしている。房水
は絶えず生成されるので、その生成及び眼から流
出する速度は眼内圧力の一定直線水準に正比例す
る。「緑内障」というのは、高められた眼内圧力
と房水を流出させる眼の能力低下とに関連してお
こる。従つて、網膜に異常な高圧がかかり、脉絡
膜及び網膜の血行障害をおこし網膜乳頭がゆがん
で凹形化し、その結果盲目になる。現在とられて
いる緑内障に対する主な治療法は、房水生成率を
低下させる薬剤の点眼である。この治療法は、房
水が生成される速度を遅くする方法である。しか
し、緑内障の場合に房水を完全に置換することが
可能のように思える。ただ、房水を置換するに
は、適当な物質を探す必要がある。今までのとこ
ろ、代替物によつて房水を置換する試みはなされ
ていない。 角膜及び水晶体は通常透明であつて、眼の光学
系に対して屈折表面をもたらす。角膜又は水晶体
の透明度が変化すると、網膜像の鮮明度が著しく
そこなわれる。しかしながら、角膜及び水晶体
は、それらが冒されやすい疾病が原因となり、透
明度を失つて混濁化しやすい。現在のところ、角
膜及び水晶体の混濁部分を外科的に除去してい
る。また、例えば白内障の手術では水晶体が完全
に除去されることもまれではない。角膜及び水晶
体内の混濁領域の外科的処置には、望ましくない
厄介な問題の派生することがよく知られている。
さらに、混濁部分の除去がうまくいつたにして
も、恐らく視力に障害が残り、それを補正するこ
とが不能なこともありうるであろう。 以上に記載した種々の眼病及び現行治療技術に
ついての略記から、視力が恢復あるいは保護され
るような方法の開発が要望されていることは明白
であるといえる。 発明の概要 液体のパーフルオロカーボン及びその置換誘導
体が、ガラス体液又は房水の代替物として用いう
ることが見いだされた。また、この種の液体を角
膜又は水晶体内の混濁部分に強制注入し、該部分
を透明化することによつて視力を恢復させること
も可能である。これらの液体をガラス体の中に導
入し、網膜剥離(破裂、rip)又は剥離を治療す
ることができる。他の放射線不透液体を眼内に導
入し、診断に利用することもできる。 本発明は、眼科疾病におけるパーフルオロカー
ボン液及びその置換誘導体の利用に関する。パー
フルオロカーボンは、眼内液体の有益な代替物で
あると同時に角膜及び水晶体の透明化剤でもある
ことが見いだされた。これらの液体を実験動物の
眼の中に導入したところ、ガラス体液及び房水の
代替物として、及び透明化剤として機能すること
が認められた。これらは有用な代替物であること
が立証され、またこれらの液体で処理された実験
動物は、処理後正常な視力を保つのみでなく、正
常な生活をいとなむことができる。さらに驚くべ
きことは、パーフルオロカーボンは眼、特に角膜
及び水晶体、ならびに後房及び前房内に無期限に
保留される。これらの発見事項をはじめ、他の事
項について以下に詳しく説明することにする。 パーフルオロカーボン液は、透明又は光透過性
であり、不活性であり、永久に粘稠性であり、そ
して一定の粘性及び弾性を有するように化学的に
設計しうるものであるのが望ましい。さらに生の
フルオロカーボンは、水、房水又はガラス体液に
較べて少なくとも20倍の酸素及び二酸化炭素溶解
力を一般に有しており、零の膠質浸透圧(ガラス
体液のごとく)を有し、水よりも濃密であり、血
液及び水と混和せず、そしてオートクレーブで滅
菌することができる。従つて、これらの液体は一
風変わつた化学的性質と物理的性質とを兼ね備え
ており、眼科的疾病に用いて特異で、予想外で、
かつ、有利な効果を上げる。適当なパーフルオロ
カーボン液及びその置換誘導体の例には、パーフ
ルオロオクチルブロマイド(PFOB)、パーフル
オロ1−メチルデカリン(BP9)及びパーフルオ
ロ1,3−ジメチルアダマンタンとパーフルオロ
トリメチルビシクロ〔3.3.1.〕ノナンとの混合物
(DAWN)がある。 従つて、パーフルオロカーボン液がガラス体液
及び房水の代替物として理想的であることを発見
したことに本発明は一部基づくものである。それ
らは、不活性であり、透明もしくは光透過性であ
り、そして耐久性を有する。そのようなわけで、
出血及び炎症経過後における混濁又は不透明化し
たガラス体の交換といつた眼科疾患治療において
懸案となつている要望にこれらの液体は充分応え
るものである。本発明における別の重要な発見事
項は、これらの液体パーフルオロカーボンを角膜
又は水晶体内の懸濁領域に導入することにより、
障害された視力を高めるための「窓」(window)
をその中に設けうることである。驚くべきことに
は、これらの窓はかなり永久的であり、組織内に
定着される。 さらにまた、比重が1よりも大きいこれらの濃
密な化合物は、網膜裂離又は剥離の治療用に理想
的である。例えば、網膜剥離患者の手術又は治療
中、医師は仰臥し、そして患者は起坐の体位をと
る。これに対し、このような処置に本発明の液体
を用いるならば、剥離した網膜を脉絡膜に対して
機械的に支持することができるので、処置の間、
患者は仰臥し、そして医師は正常位において立
ち、又は坐つて施術することができる。所望によ
り、網膜の結着がすんだ後、これらの新規液体は
簡単に取除くことができる。 本発明の別の態様においては、眼内構造のX線
観察を行うための放射線不透剤として、置換パー
フルオロカーボン液、例えばPFOBを眼内に導入
することができる。このような診断技法では、不
活性な液体を用いうることが特に必要とされる。
【発明の詳細な説明】
パーフルオロカーボン及びすべてのその誘導体
は、広義に「液体」と名づけられる。本明細書で
用いる「液体」という用語は、液体、エマルシヨ
ン及びゲルのごとく、固体又は気体の状態にない
化合物に対する総称である。用語「パーフルオロ
カーボン」は、炭素の「環式」又は「非環式」化
合物を意味する。一方、「その置換誘導体」とい
う用語は、酸素、窒素及び臭素等の化学的元素を
その構造内に置換基として有するパーフルオロカ
ーボンを表わす。また「パーフルオロカーボン」
という用語は、炭素原子鎖もしくは環、及びすべ
ての炭素側鎖基に結合したすべての水素が弗素で
置換されていることを示すものであることも特記
すべきである。この種の化合物の製造過程におい
て、実質的に弗素化されたにすぎない誘導体の小
割合量が完全弗化化合物中に混入することが考え
られる。活性水素の存在により、化合物の毒性が
高められるよう場合であつても、すべての水素の
完全置換が行われなかつたことに起因して本発明
の液体パーフルオロカーボンの本質的特徴がそこ
なわれない限り、前記の混入事態は許容される。
用いることができるパーフルオロカーボン化合物
の中に含まれるものとして、パーフルオロトリブ
チルアミン(FC47)、パーフルオロデカリン
(PP5)、パーフルオロテトラヒドロフラン
(FC80)、パーフルオロエーテル(PID) 〔(CF32CFOCF2(CF22CF2OCF(CF32〕、 パーフルオロエーテル(PIID) 〔(CF32CFOCF2(CF26CF2OCF(CF32〕、 パーフルオロポリマー(E3) パーフルオロポリマー(E4) パーフルオロエーテルポリマー(Fomblin Y/
01)、パーフルオロドデカン、パーフルオロビシ
クロ〔4.3.0.〕ノナン、パーフルオロトリメチル
シクロヘキサン、パーフルオロイソプロピルシク
ロヘキサン、パーフルオロエンドテトラヒドロジ
シクロペンタジエン、パーフルオロアダマンタ
ン、パーフルオロエキソテトラヒドロジシクロペ
ンタジエン、パーフルオロビシクロ〔5.3.0.〕デ
カン、パーフルオロテトラメチルシクロヘキサ
ン、パーフルオロ−1−メチル−4−イソプロピ
ルシクロヘキサン、パーフルオロ−n−ブチルシ
クロヘキサン、パーフルオロジメチルビシクロ
〔3.3.1.〕ノナン、パーフルオロ−1−メチルアダ
マンタン、パーフルオロ−1−メチル−4−t−
ブチルシクロヘキサン、パーフルオロデカヒドロ
アセナフタレン、パーフルオロトリメチルビシク
ロ〔3.3.1.〕ノナン、パーフルオロ−n−ウンデ
カン、パーフルオロテトラデカヒドロフエナンス
レン、パーフルオロ−1,3,5,7−テトラメ
チルアダマンタン、パーフルオロドデカヒドロフ
ルオレン、パーフルオロ−1,3−ジメチルアダ
マンタン、パーフルオロ−n−オクチルシクロヘ
キサン、パーフルオロ−7−メチルビシクロ
〔4.3.0.〕ノナン、パーフルオロ−p−ジイソプロ
ピルシクロヘキサン及びパーフルオロ−m−ジイ
ソプロピルシクロヘキサンをあげることができ
る。 本発明のパーフルオロカーボン液が「生の」
(neat)パーフルオロカーボン液で構成されてい
てもよいし、パーフルオロカーボン同志又は他の
溶剤とのエマルシヨン、懸濁液又は溶液で形成さ
れていてもよいことを理解すべきである。例え
ば、パーフルオロ−1,3−ジメチルアダマンタ
ンは常態で固体であるが、パーフルオロトリメチ
ルビシクロ〔3.3.1.〕ノナンと混合すると、液体、
すなわち、DAWNが形成される。また、パーフ
ルオロカーボン液を水に乳化させると、乳状、又
はときによつては、清澄もしくは透明な液体、エ
マルシヨン、ゲルもしくは溶液が得られ、これら
は本発明に用いるのに好適である。もちろん、ガ
ラス体の代替物として理想的であるためには、透
明であることが望ましい。一方、全然ないよりは
視力がよくなるので、多少乳状である液も利用可
能である。網膜治癒の外科的処置に液体を用いる
際には、透明性は重要でない。要するに、「液体」
状態の種類として、純粋な液体のパーフルオロカ
ーボンのほか、他の媒質中におけるパーフルオロ
カーボン化合物のエマルシヨン、溶液、懸濁液等
が含まれる。従つて、米国特許第3911138号及び
第4105798号各明細書に開示されているパーフル
オロカーボンのエマルシヨン又は懸濁液は、本発
明に用いるのに適した液体としてここに参照すべ
きである。目下のところ好ましい或る種のパーフ
ルオロカーボン液を次の表1に示す。
【表】 さらに、目下好ましい他の液体パーフルオロカ
ーボンは、パーフルオロトリブチルアミン
(FC47)、パーフルオロテトラヒドロフラン
(FC80)、パーフルオロエーテル(PID)、パーフ
ルオロエーテル(PIID)、パーフルオロポリマー
(E3)、パーフルオロポリマー(E4)、パーフルオ
ロエーテルポリマー(Fomblin Y/01)及びパ
ーフルオロドデカンである。 前記のパーフルオロカーボンは、周知の化学的
又は電気化学的方法のいずれによつても合成でき
る。化学的方法による場合、明確な沸点を有す
る、構造公知のかなり純粋な物質が得られる。一
方電気化学的方法では、異性体の混合物を生じや
すいが、液体は明確な沸点を有する。ガスクロマ
トグラフイーを利用することにより、充填カラム
法又は毛管カラム法のいずれによつても各液体を
定性することができる。ガスクロマトグラフイー
で各化合物を定性するための標準は次のようにし
て作られる:2μの生の液体を密封瓶内の120ml
の空気に加え、蒸発させて保存標準を製造し;蒸
発により、保存標準からの蒸気120μを別の密
封瓶内の空気120mlに加えて実用標準を製造し;
測定される試料をこの実用標準からとるので、典
型的な試料には、標準1ml当り16.7ピコリツトル
のパーフルオロカーボンが含まれる。しかし、毛
管カラム法では、試料を23:1の割合で分割する
ので、試料のわずか1/23のみが実際に測定され
る。表に示すごとく、保持時間(retention
time)は、本発明に用いられる各液体について、
きわめて定性的である。さらに、各化合物の付加
的な特有ピークを定性する点では、充填カラム法
に較べて毛管カラム法の方が敏感である。従つ
て、毛管カラム法を用いることにより、化合物を
いちだんと正確に定性することができる。
【表】
【表】 上記のパーフルオロカーボンはいずれも酸素及
び二酸化炭素に対する高度の溶解力、不活性度及
び透明度を共通的に有し、眼科疾患の治療、例え
ばガラス体交換のために眼内に導入するのに適し
ている。特定のパーフルオロカーボン又は前記誘
導体によつて例示された液体群に属するパーフル
オロカーボン混合物を本発明の原理に従つて用い
ることができる。他のフルオロ基含有液に較べ、
本発明の液体がすぐれている因をなす一つの主要
性能は、それらをRES−嫌悪性にする化学的構
造である。これらの化合物は、本発明者による米
国特許第3911138号明細書において、「パーフルオ
ロシクロカーボン」、特にパーフルオロ(メチル
シクロヘキサン)、パーフルオロ(1,3−ジメ
チルシクロヘキサン)、パーフルオロ(デカヒド
ロナフタレン)、パーフルオロ(デカヒドロ−1
−メチルナフタレン)及びパーフルオロ(デカヒ
ドロジメチルナフタレン)、もしくはそれらの混
合物、過弗素化されたビシクロノナン、過弗素化
されたビシクロオクタン、過弗素化されたアダマ
ンタン炭化水素、パーフルオロメチルアダマンタ
ン及びパーフルオロジメチルビシクロ〔3.3.1.〕
ノナン、パーフルオロジメチルアダマンタン及び
パーフルオロトリメチルビシクロ〔3.3.1.〕ノナ
ン、パーフルオロテトラヒドロジシクロペンタジ
エン及びパーフルオロビシクロ〔5.3.0.〕デカン、
パーフルオロテトラヒドロジシクロペンダジエ
ン、過弗素化されたビシクロノナン、過弗素化さ
れたビシクロオクタン、過弗素化されたアダマン
タン炭化水素、パーフルオロメチルアダマンタン
及びパーフルオロジメチルビシクロ〔3.3.1.〕ノ
ナン、パーフルオロジメチルアダマンタン及びパ
ーフルオロトリメチルビシクロ〔3.3.1.〕ノナン、
ならびにパーフルオロテトラヒドロジシクロペン
タジエン及びパーフルオロビシクロ〔5.3.0.〕デ
カンとして定義されている。RES−嫌悪性の過
弗素化された液体は、動物の体内、特に肝臓内に
蓄積する量が少なく、脾臓及び腎臓への蓄積量も
少ない。このような液体は、器官細胞内に永久に
固定されることがないので、上記の事実は意義深
い。この部類のパーフルオロカーボンには、眼内
に導入するのに好ましい別の性質も備わつてい
る。約35℃で約1〜約25トールの範囲内の蒸気圧
を有するパーフルオロカーボン又はその混合物を
用いるのが好ましい。従つて、この種の液体又は
混合物はRES−嫌悪性であると同時に、細胞か
ら脱出した際に動物の組織内に有害なガス蓄積を
起こすことがない。 その最も広い視野において、本発明の方法は、
眼科疾患の治療のために、液体パーフルオロカー
ボンの眼内導入を包含する。種々の注入法を用
い、液体を眼内構造中に導入することができる。
例えば毛様体平面部(pars plana ciliaris)を通
して針を挿入することにより、生の液体を房水又
はガラス体液中に注入することができ、そしてパ
ーフルオロカーボン液を徐々に導入することがで
きる。目的は、生の液体を前房又は後房内に導入
し、小液滴に分散させる(フイツシユエツグ化さ
せる)ことなく、1個大きな容積を形成させるこ
とである。パーフルオロカーボン液の凝集力がき
わめて高い、すなわち、該液体が強力な癒着性を
有しているため、フイツシユエツグ化現象を回避
することができる。フイツシユエツグ化は代替物
の濁り度を高め、視力を妨げる。また、動脉閉鎖
を防ぐため、30mmをこえる眼内圧力を回避すべき
である。シエツツ眼圧計(Schiotz Tonometer)
又は他の針を用いて眼内圧力を監視することがで
き、または注入を一時停止してシリンダ内の圧力
を監視することによつてもそれを行うことができ
る。前房又は後房内に液体を導入することによ
り、眼内圧力が一時的に上昇することが予想され
る。しかしながら、眼内の流体の動力学的状態、
すなわち、静水力学的な力、浸透力及び膠質浸透
力の相互作用により、上昇した眼内圧力はすぐに
正常に戻る。また、Balazsに対して1979年2月
27日付で発行された米国特許第4141973号明細書
に記載のごとく、液体を前房又は後房内に導入す
ることもできる。この方法は、房内の液を1個の
シリンジで抜取り、第二のシリンジから液体導入
を行う。単一注入法におけるごとく抜取・注入を
行う方法は、ゆつくり行うのが望ましい。液体を
角膜又は水晶体内に導入するときは、単一又は多
重注入法によつて少量を導入する。 例えば老化、細胞浸潤及び出血によつてガラス
体の液化又は混濁化が起きた場合、前記のごとき
ガラス体液の置換が適用される。パーフルオロカ
ーボン液体は、ガラス体液代替品として最適であ
る。これらの液体は、置換されるべきガラス体液
と同じ物理的性質を有するように有利に設計する
ことができる。例えば、容量、透明度、稠度剛性
度ならびに粘弾性、すなわち、粘度と弾性とをす
べて液体のプレパレーシヨンに組入れることが可
能である。ほかにも利点があるが、その中でもこ
れらの液体は、同じような屈折率、酸素及び二酸
化炭素に対する高い溶解力を有し、血液及び水と
混和せず、凝集力を有し、そして不活性である。
パーフルオロカーボンは一般に血液及び水と混和
しないので、置換ガラス体液中に将来細胞浸潤又
は出血が起こつても、それをきわめて容易に除去
することができる。さらに重要なことは、他の現
行のガラス体液代替物に見られる欠点が、パーフ
ルオロカーボン液を用いることによつて解消され
ることである。従つて、これらの化合物を用いる
ことにより、現行代替物で惹起されると知られて
いる弊害を伴うことなしに、一部又は完全に障害
を受けた視力を恢復させることが可能である。パ
ーフルオロカーボン液とヒトのガラス体液の物理
的性質を比較するため、表と表とを見較べら
れたい。
【表】 液の状態 ヒドロゲル 液体
前記の表から判るとおり、これらの液体を眼の
房水置換に使用することもできる。特異の凝集性
を有するため、パーフルオロカーボン液は前房内
に無期限に残留する。換言するに、これらの液は
房水と混和せず、かつ、癒着能力を有するため、
前房から流れ出ることがない。しかし、新たに生
成される房水は、前方から絶えず排出される。さ
らに、これらの液体は不活性であるため、角膜又
は水晶体と相互作用することがない。またこれら
の液体の屈折率は、房水のそれにきわめて似てい
る。従つて、この種の液体は、房水代替物として
最適候補者である。ヒトの房水とパーフルオロカ
ーボン液との物理的性質を比較するため、表及
び表を参照されたい。 角膜又は水晶体内の混濁領域をこれらのパーフ
ルオロカーボン液で治療することができる。前述
したようにこれらの液体を角膜又は水晶体内の混
濁領域に導入し、その中に透明な小さな窓を設け
ることができる。従つて、これらの液体の透明化
作用により、角膜又は水晶体内の混濁領域に起因
して一部又は完全に障害された視力の改善が可能
となる。それ故、パーフルオロカーボン液の有す
る不活性、透明性及び高癒着性といつた特異の性
質に起因し、これらの液体は、角膜又は水晶体内
に使用する透明化剤として理想的なものである。 網膜剥離の場合には、パーフルオロカーボン液
を治療法に用いることが有意義である。パーフル
オロカーボン液は不活性であり、そしてさらに重
要なことは、ガラス体液よりも密度が大きいた
め、患者が仰臥したままで生の液体をガラス体内
に導入することができる。この機構は、濃密なパ
ーフルオロカーボン液が剥離した網膜の前面と遭
遇することにある。その際、濃密液は重力によ
り、剥離した網膜を圧迫して網膜の再結着を可能
にする。このような治療法の有意性により、網膜
の再結着が確認されるまで、患者は仰臥した姿勢
で治療を受け、そして恢復をはかることができ
る。 置換基を有するパーフルオロカーボン液、例え
ばパーフルオロオクチルブロマイドを動物の房水
又はガラス体液中に導入し、放射線不透剤として
利用することができる。すなわち、この種の液を
用いることにより眼内組織のX線写真をとること
ができる。 本発明、その原理及び目的は、眼の解剖図であ
る図面を参照しながら下記の実施例を閲読するこ
とによつてさらに理解されるであろう。図面は説
明するまでもなく、眼の多くの構成要素を示した
ものである。房水は前房内に含まれ、一方ガラス
体液は後房、すなわちガラス体内に位置してい
る。図面には示してないが、毛様体平面図は毛様
体の内側表面の後側2/3を構成し、そしておおむ
ねなめらかに見える。毛様体平面部が、眼内にシ
リンジを導入して房水及びガラス体に到達させる
ための挿入部位であることを特記すべきである。 以下の例は、実験動物の眼内におけるパーフル
オロカーボン液及びその置換誘導体の使用例であ
る。 例 1 パーフルオロオクチルブロマイド(PFOB)を
含む単一注入を麻酔させた生きたネコの眼内に導
入した。小形シリンジ及び26番ゲージの針を用い
た0.2mlの注入を眼の前房内に対して行つた。肉
眼で見ながら注入を行つたが、前房の内側部分の
約半分が生のPFOB液で満たされるのがよく判つ
た。置換された房水は、恐らく正常通路を経て血
中に排出されたものと思われる。房水よりも
PFOBは比重が大きいため、導入された液体は前
房の下半分を占めた。従つて、PFOBと水晶体及
び角膜との相互作用の監視を眼の下半分について
行い、上半分は対照領域として観察することにし
た。眼の状態は良好であると見うけられた。さら
に、PFOBの放射線不透性を利用し、ネコの眼の
X線撮影を行つたところ、PFOBがネコの前房の
下半分に存在し、有害な影響を与えていないこと
が確認された。約1年後においても、有害な影響
は観察されなかつた。 例 2 DAWN(パーフルオロ−1,3−ジメチルアダ
マンタンとパーフルオロジメチルビシクロ
〔3.3.1.〕ノナン)を含む単一注入をウサギの両眼
内に導入した。小形のシリンジと27番ゲージの針
を用いて0.1mlの注入を左目の内房内に行い、別
の小計シリンジと27番ゲージの針を用いて0.1ml
の注入を毛様体平面部を介して右目の後房内に行
つた。少なくとも約1年後において、培地及び基
底部は両眼とも正常であつた。混濁化は起こら
ず、そして正常な血管が観察された。 例 3 PP9(パーフルオロ−1−メチルデカリン)を
含む単一注入をウサギの左目の角膜及び右目の水
晶体内に導入した。ハミルトン(Hamilton)の
シリンジ及び30番ゲージの針を用いて8μの注
入を左目の角膜内に、また別のハミルトンシリン
ジ及び30番ゲージの針を用いて17μの注入を右
目の水晶体内にそれぞれ導入した。約2箇月後、
眼の構造になんら変化が認められず、そしてPP9
は依然として目視可能であつた。約5箇月後、眼
は依然として透明であつた。
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JPS58159409A (ja) * 1982-03-03 1983-09-21 サンテツク・インコポレイテツド 傷の治療剤としてのペルフルオロカ−ボンの使用

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