JPH0425013Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、店頭等で商品を陳列する筒形陳列
台に関するものである。

〔従来の技術〕

従来この種の筒形陳列台として次のものがあ
る。第６図はその第１従来例を示し、先に本出願
人が出願した実開昭57−85970号公報に記載のも
のである。この陳列台は、段ボール等の厚紙から
なる上下端が開放した外筒体５１と、この外筒体
内に挿入される断面Ｉ字形状組立台５２とからな
り、この組立台５２は、外筒体筒心に沿つて配置
される縦板状中央支持部材５３と、中央支持部材
の上縁及び下縁に略水平に広がり外筒体に内接す
る上板５４及び下板５５とから形成され、上板及
び下板の辺縁に屈曲自在で外筒体内面に固着する
継ぎ代５６が連設され中央支持部材の下縁中央に
接地する脚片５７が連設されている。品物は上板
５４の上面に陳列される。

なお、この陳列台は図示のような角筒体のほか
円筒体のものがある。

また第７図は第２従来例を示し、先に本出願人
が出願した実開昭61−79967号公報に記載のもの
である。段ボール等の厚紙からなる上下端が開放
し対向する縦折線５８から折畳まれる外筒体５９
と、この外筒体の中へ挿入し内接する放射状中央
支持部材６０と、中央支持部材の上端部に嵌込み
中央支持部材を放射状に係止する角筒形係止部材
６１と、外筒体の上端に嵌込む上板６２とから形
成されており、品物は上板の上面に陳列される。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところが、これらの従来の陳列台においては、
広告文や図が厚紙製外筒体の外側面にプリントし
てあるため、店頭で何かが突き当たる等してこの
広告文や図が損傷したり、ごみ等が付着して汚れ
て見苦しくなる問題があつた。また外側面にプリ
ントしてあるだけでは顧客吸引力に乏しく陳列効
果の上がる陳列台形態が望まれていた。

この考案は、従来品の有するこのような問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、広告文や図を透明板で保護すると共に斬
新な形態により陳列効果が向上する筒形陳列台を
提供しようとするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、この考案における
筒形陳列台は、全体又は一部は透明な外筒体と、
この外筒体の中へ挿入され上面に品物が陳列され
る組立台とからなり、この組立台が、印刷が施さ
れ広告表示板となる中央支持部材と、この中央支
持部材の上部に設けられ外筒体に内接する上板と
から形成されたものである。

〔作用〕

この様に構成された筒形陳列台は、外筒体の全
部又は一部が透明であるので内部の組立台表面に
プリントした広告文や図が外筒体を透して外側か
ら見えると共にこれらが外筒体で保護される。

〔実施例〕

第１図及び第２図は、この考案の第１実施例を
示し、この筒形陳列台は、上下端が開放した透明
なプラスチツクシートにより形成された断面円形
の透明性外筒体１と、この外筒体の中へ挿入し上
面に品物Ａが陳列される段ボール等の厚紙からな
る断面Ｉ字形組立台２とからなり、組立台２は外
筒体の筒心に沿つて配置される縦板状中央支持部
材３と、この中央支持部材の上縁及び下縁に略水
平状に広がり外筒体に内接する平面円形状上板４
及び下板５とから形成されている。

組立台２の中央部には、上端に円板形広告板６
を備えたポール７が直立状に取付けられている。

組立台２は、高さが外筒体１よりも低く外筒体
の内径とほぼ同じ幅を有する厚紙２枚重合した方
形状中央支持部材３の上縁に横折線８を介して対
の半円板９が屈曲自在に連設され、中央支持部材
の下縁に横折線１０を介して対の半円板１１が屈
曲自在に連設されている。各半円板を互に水平状
に広げるとそれぞれ外筒体に内接する上板及び下
板が形成される。

各半円板９，１１の両端縁には、屈曲して外筒
体内面に接着させる小幅の継ぎ代１２がそれぞれ
連設されている。また中央支持部材３には、上端
中央にポール７の下端を嵌め込むため対の切込み
１３が設けられると共に下端中央には半円板１１
に設けたコ字形切込み１５によつて延長させた脚
片１４が形成されている。組立台２の縦板状中央
支持部材３の表面には、広告文Ｘや広告画Ｙがプ
リントされると共にポール上端の広告板にも広告
文や広告画がプリントされている。

外筒体１は、ポリカーボネート製の２枚の方形
状シートからなり、２枚を重ね合せ両端縁を透明
の接着テープで連結し各シートを湾曲させて形成
する。なお、外筒体１の素材は透明又は半透明の
可撓性プラスチツクシートであれば特に限定され
るものではないが、外筒の筒心方向の耐圧強度を
備えた素材を選択すべきである。

一方組立台は、２枚の厚紙を中央支持部材の部
分で一体に重合固着すると共に、当初は半円板を
重ね合せた偏平状態のものであり、継ぎ代１２に
より外筒体１の内部に固着される。この際中央支
持部材と、偏平に折畳んだ外筒体とが同一平面に
なるようにして固着すると筒形陳列台全体が折畳
み自在となることは前述の先行技術に記載されて
いる通りである。

第３図は、この考案の第２実施例を示し、上下
端が開放した透明な断面円形のプラスチツク製外
筒体１６と、この外筒体の中へ挿入し上面に品物
が陳列される段ボール等の厚紙製組立台１７とか
らなり、この組立台は放射状中央支持部材１９と
上板２１から形成されている。

中央支持部材１９は、Ｖ字状に屈曲した６枚の
板を屈曲軸１８で集合させて接合した揺動自在な
放射状体であり、上部に切溝を有し、この切溝に
嵌合する切溝を備えた六角筒状係止部材２０を上
部から差込んで放射状を維持させている。

一方円板状の上板２１は、中央支持部材の上に
置かれ品物を陳列する際の受け皿となつている。
また中央支持部材の下端は周縁部を残して高さの
低い切欠きが設けられており、放射状切込みを備
えた下板２２がこの切欠きに嵌め込まれて下部の
放射状を維持させている。中央支持部材１９の各
側面には、広告文Ｘや広告画Ｙがそれぞれプリン
トされている。

第４図は、この考案の第３実施例を示し、この
筒形陳列台は第２実施例の応用例であつて、円形
外筒体１６の表面を円周方向に６等分してプラス
チツク製透明板２３と板紙製不透明板２４とが交
互に連設されてなるものである。この実施例では
放射状中央支持部材１９の側面に広告文や広告画
を描いた部分を交互に設けることができる。また
外筒体の透明板２３及び不透明板２４に追加的に
印刷を施してもよい。

第５図は、この考案の第４実施例を示し、上下
端が開放した透明なプラスチツク製六角外筒体２
５と、この外筒体の中へ挿入される段ボール等の
厚紙からなる断面Ｉ字形組立台２６とから形成さ
れている。

組立台２６は、外筒体の筒心に位置する２枚重
ねの縦板からなる中央支持部材２７とその上縁及
び下縁に略水平に広がり外筒体に内接する六角形
状上板２８及び下板２９とからなる。上板及び下
板の端縁には外筒体と固着する継ぎ代３０が連設
され、中央支持部材の下縁中央には下板２９に設
けた切込みにより脚片３１が形成されている。

中央支持部材２７の表面には広告文及び広告画
がプリントされている。

〔考案の効果〕

この考案は、上述の通り構成されているので次
に記載する効果を奏する。

外筒体が全体又は部分的に透明になつているの
で内部の組立台にプリントした広告文、広告画が
透して見え装飾性が増加し、顧客の注意を引く展
示効果が高いものである。またこれらの広告文、
広告画が外筒体で保護されているので、従来の厚
紙製外筒体のように表面の印刷が損傷することが
なく、ごみ等が付着して汚れてもその除去が極め
て容易である等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、この考案の第１実施例を
示す斜視図及び組立台の斜視図、第３図はこの考
案の第２実施例を示す斜視図、第４図はこの考案
の第３実施例を示す斜視図、第５図はこの考案の
第４実施例を示す斜視図である。また第６図は第
１従来例を示す斜視図、第７図は第２従来例を示
す斜視図である。 Ａ……品物、Ｘ……広告文、Ｙ……広告画、
１，１６，２５，５１，５９……外筒体、２，１
７，２６，５２……組立台、３，１９，２７，５
３，６０……中央支持部材、４，２１，２８，５
４，６２……上板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 全体又は一部が透明な外筒体と、この外筒体の
   中へ挿入され上面に品物が陳列される組立台とか
   らなり、この組立台が、印刷が施され広告表示板
   となる中央支持部材と、中央支持部材の上部に設
   けられ外筒体に内接する上板とから形成された筒
   形陳列台。