JPH04250052A - インクジェット記録装置とその記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置とその記録方法

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JPH04250052A
JPH04250052A JP14328491A JP14328491A JPH04250052A JP H04250052 A JPH04250052 A JP H04250052A JP 14328491 A JP14328491 A JP 14328491A JP 14328491 A JP14328491 A JP 14328491A JP H04250052 A JPH04250052 A JP H04250052A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置およびその駆動方法に関する。
【0002】特に高速記録を可能とする記録装置および
駆動法に関する。
【0003】(関連技術の説明)インクジェット記録装
置の代表例は、電気熱変換体に画像や文字情報信号に応
じた駆動信号を与えることによりこれを発熱させ発熱部
(以下、ヒーターとも称す)の周辺のインクを加熱して
発泡を伴う状態変化をインクに与えその際生ずる圧力に
よってインクを吐出するものであり、インクを吐出する
ために利用される熱エネルギーを発生する熱エネルギー
発生体である電気熱変換体と、インクを吐出する吐出口
(以下、オリフィスとも称す)に連通するインク路(以
下、ノズルとも称す)とを備えている。
【0004】この様なインクジェット記録装置の駆動方
法としては、本出願人が先に出願した特開昭55−10
9672の従来技術に記載されているように隣り合うノ
ズルから吐出された記録液滴が互いに緩衝し合い印字品
位を低下させる等の問題があった。そしてこれらを解消
するために、従来複数のヒーターをブロック駆動して同
時に駆動を行うヒーター数を減らすと供に、隣り合うノ
ズルから吐出される記録液滴との緩衝を防いでいた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、少数本のノズルからのインク吐出時には吐出
後のインクのリフィル、メニスカスの復帰が短時間に行
われるが、多数本のノズルからのインク吐出時にはそれ
が遅くなるという問題点があった。この場合、一例とし
てリフィル周波数は8KHzから4KHz程度に低下す
る。通常最低吐出可能繰り返し周波数をその装置の駆動
周波数の上限としていたため、これらの場合高駆動周波
数での高速記録を行うのが困難であるという解決すべき
課題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は多数本吐出時
の現象を観察し、種々の実験を行った結果、分割駆動の
各群間の休止時間を適切にすることにより、リフィル時
間を短縮し、多数本吐出時の吐出繰り返し周波数を大幅
に向上させる法を見い出した。
【0007】前述の課題を解決するための本発明の記録
方法は、インクを吐出する複数の吐出口と、該複数の吐
出口に対応して設けられたインク路と、前記インク路内
のインクを加熱して気泡を生じさせるための熱エネルギ
ーを発生する熱エネルギー発生手段と、前記熱エネルギ
ー発生手段の複数を、複数の群に分割し、各群の熱エネ
ルギー発生手段に前記熱エネルギーを発生させるための
信号を群ごとに供給する信号供給手段とを備えたインク
ジェット記録装置の記録方法であって、該駆動法が、前
記信号が供給されることによって、前記気泡の大きさが
最大となるまでの間に、次の群の熱エネルギー発生手段
に前記信号を供給する方法である。
【0008】また、前述の課題を解決するための本発明
の記録装置は、インクを吐出する吐出口と、該吐出口に
対応して設けられたインク路と、インク路内のインクを
加熱して気泡を生じさせるための熱エネルギーを発生す
る熱エネルギー発生手段とを備えているインクジェット
記録ヘッドと、前記熱エネルギー発生手段の複数を複数
の群に分割し、各群の熱エネルギー発生手段に前記熱エ
ネルギーを発生させるための信号を、該信号が供給され
ることによって、前記気泡の大きさが最大となるまでの
間に次の群の熱エネルギー発生手段に供給する信号供給
手段と、被記録媒体を搬送するための搬送とを有する装
置である。
【0009】即ち、本発明によると複数のヒーターが複
数の群に分割して駆動を行う場合、ある群のヒーターに
通電(信号の印加)がなされ、気泡(以下、バブルとも
称す)が発生した時点から最大発泡時までの間に、一連
の群の内次に続く群の電気熱変換体に通電パルスを印加
することによりインクのリフィル時間を向上させ、印字
可能な記録液滴の周波数を向上させることができる。ま
たさらに多数本のノズルからの吐出時の各群の発泡から
消泡に至る過程を連続的に安定させることにより、被記
録媒体上での記録液滴の着弾位置ずれを低減させ、印字
品位を向上させることもできる。
【0010】
【実施例】以下、リフィル特性の向上を図る本発明の実
施例を図面を用いて詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の駆動制御系の一例を示す
ブロック図である。21は本発明に係るヘッド駆動回路
であり、ヘッド駆動用電源22、タイミング生成回路2
3、記録データ転送回路24、記録データ・駆動タイミ
ング生成回路25を有している。ここにタイミング生成
回路23は記録データ・駆動タイミング生成回路25の
制御信号C1及びC2に応じてパルス巾設定用信号EN
B、入力される記録データのラッチ位置を選択し、駆動
される電気熱変換素子を選択するための選択信号SEL
1〜SEL4及びラッチ信号LAT2を生成し、また記
録データ転送回路24は1ライン分の記録データを抽出
再編成し、記録ヘッドの駆動用IC26に供給する。
【0012】図2は、本発明の実施例の駆動タイミング
を表す図である。電気熱変換素子と同一ビット数で構成
された1ライン分の記録データSI1は記録データ分割
生成回路にて同時駆動される電気熱変換素子(ヒーター
)に対応する記録データSI2に再編入され記録ヘッド
に転送される。その後、ライン信号LAT2の入力によ
りSEL1〜SEL4にて選択された駆動IC内のラッ
チ回路に読み込まれる。その後ENB信号の入力により
選択された電気熱変換素子の通電を行う。前記データ転
送、選択信号、パルス幅設定用信号の入力を所定数繰り
返し1ライン分の印字を行う。
【0013】図3A図及び同図Bは、本発明による駆動
法の一実施例における各ノズルの駆動順序を示した図で
ある。図において41はインクジェット記録ヘッドであ
り、本実施例では、インク路中に流体抵抗素子を備えた
ヘッドを用いている。42は記録液の飛翔経路を示す。 また、本実施例においてはインクジェット記録ヘッドの
各ノズルは4つの群を一連の群として分割されており、
図中の駆動パルスに示されているように、No.1、2
、3、4の順にTdの時間差で各群に属する電気熱変換
体が順番に駆動される。
【0014】図14は、各群に分割された電気熱変換体
の駆動パルス時間差Tdの値と各ノズルの全吐出時の応
答周波数の平均値との対応を示す。尚、図中には、流体
抵抗素子を備えていない場合(パルス幅7μ)を破線で
示している。図からわかるように、Tdに対応した応答
周波数の変化において、バブルの発泡開始時点から最大
発泡時までのTdの範囲で応答周波数が高いことがわか
る。これより、発泡開始から最大発泡に至るまでの範囲
において、次に続く群の電気熱変換体に通電パルスを印
加することで各ノズルの応答周波数を向上させることが
できる。Tdをバブルの最大発泡時よりさらに長くして
いくと、応答周波数(リフィル特性)は低下してしまい
、また、被記録媒体上での記録液滴の着弾位置がずれて
くることにより、印字品位が劣化する。
【0015】以上の様に最大発泡時までに次の群の駆動
を行った場合に応答周波数が向上するのは以下のことに
よると考えられる。
【0016】従来、各群への駆動信号の印加はバブルの
消泡過程が消泡後に行われていた。しかしこのような駆
動法においては、消泡時に共通インク室からノズルにイ
ンクのリフィルが行われているノズル近傍で発泡により
ノズルから共通インク室へインクが逆流するノズルがあ
るため、共通インク室からノズルへのインク供給口付近
で乱流を生じ、消泡時のノズルへのインクのリフィルが
妨げられる。よって最大発泡時までに次の群の駆動を行
わせることによって、ノズルから共通インク室へのイン
クの流れをできるだけ同調させることにより高い応答周
波数を得ることができると考えられる。
【0017】また、ノズル内に下流(リフィル方向)へ
の流抵抗が上流への流抵抗より小さい流体抵抗素子を設
けた場合には、発泡時にノズルから共通液室へ流れ込む
流れを十分小さくすることができるため応答周波数の向
上をさらに図ることができる。
【0018】本発明者の実験では360DPI、64ノ
ズルヘッドを用いパルス幅3μs、4群各16ノズル、
6.5KHzで印字させた場合、Tdが1〜5μsの範
囲を超えると着弾位置ずれが目立ち始め最大発泡までの
時間(8μs程度)が許容限界と判断された。また、上
記の印字条件での各ノズルの液滴の吐出速度を測定した
結果は図5のグラフに示す。
【0019】このグラフより、上述のTd=1〜5μs
の範囲では各ノズルの平均吐出速度は12.4m/sと
速く、吐出速度のバラツキは少なく安定している。Td
=9μs以上になると平均吐出速度は9.1m/sでT
d=1〜5μsのものと比べ低下しており、各ノズルの
吐出速度のバラツキは大きく不安定になっている。
【0020】以上のことから多数本のノズルからのイン
ク吐出時に吐出繰り返し周波数を高く保ち、着弾点精度
を向上させるには、発泡開始時点から最大発泡時点の間
に次に続く群に通電開始するのが適当である。さらに好
適には、発泡開始後1〜5μsの間に次に続く群に通電
開始するのが良い。
【0021】図6A及び同図Bは本発明の他の実施例を
説明するための図面である。図中の駆動パルスにおいて
()内の数字は駆動パルスの印加される順番を示し、図
では1、2、3、4の順に電気熱変換体に駆動パルスが
印加される。
【0022】図7A及び同図Bは本発明の他の実施例を
説明するための図面である。図では1、2、3、4の順
に電気熱変換体に駆動パルスが印加される。
【0023】これらの図面群の双方の場合においても、
図3の場合と同様に近傍のノズル間のリフィルタイミン
グをできるだけ同期させ発泡開始時から最大発泡時まで
の間に次に続く群の電気熱変換体に通電パルスを印加開
始することで、各ノズルの応答周波数を向上させ、さら
に吐出速度を安定させて着弾精度を向上させることがで
きる。
【0024】本発明の駆動法は、流体抵抗素子を設けな
い場合でも図4の破線で示されるごとき効果を有するも
のであるが、ノズル中に流体抵抗素子を有するもので大
きな効果を得ることができる。
【0025】図8は、本発明に係るヒーターの上流側(
共通液室側)方向に局所的に断面積を狭めた流体抵抗部
を備えたインクジェット記録ヘッドの一例を模式的に示
す斜視図である。
【0026】図において、11は通電(駆動信号の印加
)によって発熱しインクに発泡現象を生じさせてインク
の吐出を行わせるための熱エネルギー発生体としての電
気熱変換体の発熱部(吐出ヒーター)である。12は基
板であり、前記発熱部11は基板上に半導体製造工程と
同様の製造工程を経て形成されている。13はインクの
吐出口であり、ここでは簡略化するために流路と同断面
積で示している。14は吐出口13に連通するインク路
である。前記インク路14内に設けられた符号18の部
分は、局所的にノズルの断面積を狭めるための流体抵抗
部である。15は吐出口13及びインク路14を形成す
るためのインク路形成部材であり、16は天板である。 17は各インク路14に共通する連通するインク室であ
る。
【0027】この様にインク路が流体抵抗素子を有する
ヘッドを用いて本発明の記録方法を用いた場合の、流体
抵抗素子を設ける位置(ヒーター〜集中抵抗素子間(μ
m))と応答周波数との関係を図9に示す。
【0028】図に示される様に、ヒーター近傍に流体抵
抗素子(流体抵抗部)が設けられている場合の方がその
応答周波数を高くすることが可能であることがわかると
ともに、流体抵抗素子部の断面積が小さく発泡した泡を
ヒーターより共通液室側(インクが流れ込む上流側で分
断し、できる様のヘッドにおいてさらに効果が大きい。
【0029】尚、流体抵抗素子を備えたヘッドの駆動を
行う本実施においてその流体抵抗部を、図8に示される
ようにヒーターと異なる2つの面に向い合う位置であり
、また、共通インク室から吐出口へ向かう方向(下流方
向)への流抵抗の方がその逆(上流方向)より小さい様
な形状の流体抵抗部を持つ例を示したが、この様な形状
だけにとらわれることなく、ヒーターより上流でヒータ
ーと同じ面、ヒーターの面と向い合う面、インク路中央
、等に単独でまたは向い合う様に、または複数設けても
よい。
【0030】図10は、本発明の駆動法を行うインクジ
ェット記録装置の外部構成の概略を示した斜視図である
。図10において、1は所定の記録信号に基づいてイン
クを吐出し、所望の画像記録するインクジェット記録ヘ
ッド(以下、記録ヘッドと称す)、2は前記記録ヘッド
1を乗せて記録行方向(主走査方向)に走査移動するキ
ャリッジである。前記キャリッジ2は、ガイド軸3、4
によって摺動可能に支持されており、タイミングベルト
8に連動して主走査方向に往復運動する。プーリ6、7
に係合している前記タイミングベルト8は、プーリ7を
介してキャリッジモータ5によって駆動される。
【0031】記録紙9は、ペーパーバン10によってガ
イドされ、ピンチローラで圧縮させられている図示しな
い紙送りローラによって搬送される。この搬送は、紙送
りモータ16を駆動源として行われる。搬送された記録
紙9は、排紙ローラ13と拍車14とによりテンション
を加えられていて、弾性部材で形成される紙押え板12
によってヒーター11に圧接させられているため、ヒー
ター11に密着させられながら搬送される。ヘッド1に
より噴射されたインクが付着した記録紙9は、ヒーター
11によって温められ、付着したインクは溶媒が蒸発し
て記録紙9に定着する。尚、このヒーター11による加
熱定着は必ずしも必要なものではなく、インク等の特性
によって適宜記録装置に備えられていればよい。
【0032】15は回復系と呼ばれるユニットで、記録
ヘッド1の吐出口(図示せず)に付着した異物や粘度の
高くなったインクを除去することにより、吐出特性を正
規の状態に維持するためのものである。
【0033】18aは回復系ユニット15の一部を構成
するキャップであり、インクジェット記録ヘッド1の吐
出口をキャッピングして、目詰りの発生を防止するため
のものである。キャップ18aの内部には、インク呼吸
体18が配されている。
【0034】また、回復系ユニット15の記録領域側に
は、記録ヘッド1の吐出口が形成された面と当接し吐出
口面に付着した異物やインク滴をクリーニングするため
のクリーニングブレード17が設けられている。
【0035】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、熱エネルギーを利用して飛翔液滴を形成し、記
録を行うインクジェット記録方式の記録ヘッド、記録装
置において、優れた効果をもたらすものである。
【0036】その代表的な構成や原理については、例え
ば米国特許第4723129号明細書、同第47407
96号明細書に開示されており、本発明はこれらの基本
的な原理を用いて行うものが好ましい。この記録方式は
所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも
適用可能である。
【0037】この記録方式を簡単に説明すると、液体(
インク)が保持されているシートや液路に対応して配置
されている電気熱変換体に、記録情報に対応して液体(
インク)に核沸騰現象を越え、膜沸騰現象を生じる様な
急速な温度上昇を与えるための少なくとも一つの駆動信
号を印加することによって、熱エネルギーを発生せしめ
、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせる。この様
に液体(インク)から電気熱変換体に付与する駆動信号
に一対一対応した気泡を形成できるため、特にオンデマ
ンド型の記録法には有効である。この気泡の成長、収縮
により吐出孔を介して液体(インク)を吐出させて、少
なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形
状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので
、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき
、より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、
米国特許第4463359号明細書、同第434526
2号明細書に記載されているようなものが適している。 尚、上記熱作用面の温度上昇に関する発明の米国特許第
4313124号明細書に記載されている条件を採用す
ると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0038】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出孔、液流路、電気熱変換
体を組み合わせた構成(直線状液流路または直角液流路
)の他に、米国特許第4558333号明細書、米国特
許第4459600号明細書に開示されている様に、熱
作用部が屈曲する領域に配置された構成を持つものも本
発明に含まれる。
【0039】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出孔とする構成を開
示する特開昭59年第123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成においても本発明は有効である。
【0040】さらに、本発明が有効に利用される記録ヘ
ッドとしては、記録放置が記録可能である記録媒体の最
大幅に対応した長さのフルラインタイプの記録ヘッドが
ある。このフルラインヘッドは、上述した明細書に開示
されているような記録ヘッドを複数組み合わせることに
よってフルライン構成にしたものや、一体的に形成され
た一個のフルライン記録ヘッドであってもよい。
【0041】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0042】また、本発明の記録装置に、記録ヘッドに
対する回復手段や、予備的な補助手段等を付加すること
は、本発明の記録装置を一層安定にすることができるの
で好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記
録ヘッドに対しての、キャピング手段、クリーニング手
段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の
加熱素子、或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段
、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行う手段を
付加することも安定した記録を行うために有効である。
【0043】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみを記録するモードだけではなく、記録
ヘッドを一体的に構成したものか、複数個の組み合わせ
で構成したものかのいずれでもよいが、異なる色の複色
カラーまたは、混色によるフルカラーの少なくとも一つ
を備えた装置にも本発明はきわめて有効である。
【0044】以上説明した本発明実施例においては、液
体インクを用いて説明しているが、本発明では室温で固
体状であるインクであっても、室温で軟化状態となるイ
ンクであっても用いることができる。上述のインクジェ
ット装置ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0045】加えて、熱エネルギーによるヘッドやイン
クの過剰な昇温をインクの固形状態から液体状態への状
態変化のエネルギーとして使用せしめることで、積極的
に防止するかまたは、インクの蒸発防止を目的として放
置状態で固化するインクを用いることもできる。いずれ
にしても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によって
インクが液化してインク液状として吐出するものや記録
媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のよ
うな、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質
を持つインクの使用も本発明には適用可能である。
【0046】このようなインクは、特開昭54−568
47号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記
載されるような、多孔質シートの凹部または貫通孔に液
状または固形物として保持された状態で、電気熱変換体
に対して対向するような形態としてもよい。
【0047】本発明において、上述した各インクに対し
て最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0048】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファ
クシミリ装置の形態を採るものであってもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録装置の駆動
法を用いることにより、各ノズルが同時吐出する際の記
録液滴の吐出可能な周波数を大幅に向上させ、記録速度
を向上させることができるようになる。
【0050】各ノズルから吐出される液滴の吐出速度の
バラツキを解消し、吐出速度を安定させることにより、
着弾点精度を向上させ、高品位印字を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る駆動制御系の一例を示
すブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る駆動タイミングを示す図
である。
【図3】A図及び同図Bは、本発明の実施例における各
ノズルの駆動順序を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係る駆動パルス時間差Td
と応答周波数との対応を示すグラフである。
【図5】駆動タイミングと液滴の吐出速度を示す図。
【図6】A及び同図Bは、本発明の他の実施例を示すた
めの図である。
【図7】A及びBは、本発明の別の実施例を示すための
図である。
【図8】本発明の記録法を適用する流体抵抗部が設けら
れたインクジェット記録ヘッドの一例を示す模式的斜視
図である。
【図9】本発明の駆動法を適用したノズルにおける流体
抵抗素子の位置と応答周波数を示す図。
【図10】本発明を適用する記録装置の一例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
11  電気熱変換体の発熱部 12  基板 13  吐出口 14  インク路 15  インク路形成部材 16  天板 17  インク室 18  流体抵抗部 21  ヘッド駆動回路 22  ヘッド駆動用電源 23  タイミング生成回路 24  記録データ転送回路 25  記録データ駆動タイミング生成回路26  駆
動用IC 41  インクジェット記録ヘッド 42  記録液滴の飛翔経路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  インクを吐出する複数の吐出口と、該
    複数の吐出口に対応して設けられたインク路と、前記イ
    ンク路内のインクを加熱して気泡を生じさせるための熱
    エネルギーを発生する熱エネルギー発生手段と、前記熱
    エネルギー発生手段の複数を、複数の群に分割し、各群
    の熱エネルギー発生手段に前記熱エネルギーを発生させ
    るための信号を群ごとに供給する信号供給手段とを備え
    たインクジェット記録装置の記録方法であって、該駆動
    法が、前記信号が供給されることによって、前記気泡の
    大きさが最大となるまでの間に、次の群の熱エネルギー
    発生手段に前記信号を供給することを特徴とするインク
    ジェット記録装置の記録方法。
  2. 【請求項2】  前記熱エネルギー発生体が電気熱変換
    体である請求項1のインクジェット記録装置の記録方法
  3. 【請求項3】  前記信号供給手段が一連の群の駆動の
    内、次に駆動される群に前記信号を供給する間での時間
    が1μs以上5μs以下となるように信号を供給する請
    求項1に記載のインクジェット記録装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】  前記群毎に供給される信号が、順次連
    続して並ぶ熱エネルギー発生手段に供給される請求項1
    のインクジェット記録装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】  前記インク路が流体抵抗部を有してい
    る請求項1のインクジェット記録装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】  前記インク路が、前記気泡を分断する
    ために前記インク路の断面積を極小にする流体抵抗部を
    前記熱エネルギー発生手段より上流に備えている請求項
    1のインクジェット記録装置の駆動方法。
  7. 【請求項7】  インクを吐出する吐出口と、該吐出口
    に対応して設けられたインク路と、インク路内のインク
    を加熱して気泡を生じさせるための熱エネルギーを発生
    する熱エネルギー発生手段とを、備えているインクジェ
    ット記録ヘッドと、前記熱エネルギー発生手段の複数を
    複数の群に分割し、各群の熱エネルギー発生手段に前記
    熱エネルギーを発生させるための信号を、該信号が供給
    されることによって、前記気泡の大きさが最大となるま
    での間に次の群の熱エネルギー発生手段に供給する信号
    供給手段と、被記録媒体を搬送するための搬送と、を有
    することを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】  前記インク路が、前記熱エネルギー発
    生手段より上流に流体抵抗部を備えている請求項7のイ
    ンクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】  前記インク路が、前記熱エネルギー発
    生手段が配された面と異なる二つの面に向い合う流体抵
    抗部を備えている請求項7のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】  前記流体抵抗部は、前記気泡を分断
    するための流体抵抗部である請求項8か9のいずれかの
    インクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07304174A (ja) * 1994-03-18 1995-11-21 Hitachi Koki Co Ltd インクジェット記録方法及び記録装置
JP2009274280A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Seiko Epson Corp 液体噴射装置および液体噴射方法
JP2014172370A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Ricoh Co Ltd 液体吐出ヘッド、画像形成装置

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