JPH0424847Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0424847Y2
JPH0424847Y2 JP1984149832U JP14983284U JPH0424847Y2 JP H0424847 Y2 JPH0424847 Y2 JP H0424847Y2 JP 1984149832 U JP1984149832 U JP 1984149832U JP 14983284 U JP14983284 U JP 14983284U JP H0424847 Y2 JPH0424847 Y2 JP H0424847Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
bottle
packing
internal pressure
bottle mouth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984149832U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6166154U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1984149832U priority Critical patent/JPH0424847Y2/ja
Publication of JPS6166154U publication Critical patent/JPS6166154U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0424847Y2 publication Critical patent/JPH0424847Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、瓶を密封するキヤツプのパツキング
の改良に関するものである。 [従来の技術] 生活の多様化に伴い、種々の容量及び形態の容
器が出回つてきている。 そして、装飾性の高い容器等については、一度
使つた容器に新たに中味を入れて再使用すること
も多くなつてきている。この場合、瓶口近くまで
詰めると、保管中に、温度上昇によつて、中味が
膨張し、瓶の内圧が以上に上がつて瓶の耐内圧強
度を超え、瓶が割れることがある。 このような問題が生ずる原因を調査したとこ
ろ、次のような事実が判つた。 製造時においては、瓶の耐内圧強度を考慮し、
通常の物流温度条件下で洩れ、及び破瓶を起こさ
ないよう、配慮されて充填されているので特に問
題はないが、リシール後の温度上昇による瓶内の
圧力上昇の原因として、(a)中味液体の熱膨張によ
るヘツドスペース部の気体の圧縮による圧力上
昇、(b)アルコール、水の蒸気圧の上昇等の要因が
考えられ、実際には(a)の要因が大きなウエイトを
占める。 開栓されたキヤツプをリシールする場合の力に
ついて調査したところ、開栓ずみの通常PPキヤ
ツプと称されるロールオンピルフアプルーフキヤ
ツプを瓶にリシールする場合、その瓶が中味容量
720ml容の瓶であつて、30mm直径のエキストラデ
イープタイプのキヤツプを締める力は、女性の場
合でも、力強く締めると、20Kgf・cm近くの力を
かけることがトルクメータを使つた測定で確認さ
れた。従つて、リシールする場合のバラツキを考
慮に入れても保管中その状態で液洩れするもので
はなく、密封性は良好に保たれる。 一方つぎ足し又は詰め替えする場合、往々にし
て満量に近く中味を入れられ、結果的に瓶内のヘ
ツドスペース(空寸容量)を少なくするよう行わ
れる。このことは、例えばヘツドスペース1%の
場合、温度が元の温度から15℃上昇するとヘツド
スペース内圧が7Kg/cm2(40%アルコール擬似溶
液による理論値)以上に達し、製品によつては中
味がキヤツプから洩れる前に瓶が割れる原因が明
らかになつた。 なお、理論値ではあるが、各ヘツドスペースに
おける前記40%アルコール擬似溶液での温度と圧
力の関係を第7図に示す。 一方、瓶の耐内圧強度については、例えば760
ml容の変形瓶は形状的に耐内圧強度を弱める要因
をもち、そのためその耐内圧強度は最低4Kg/cm2
のものがある。 従つて、例えば、ヘツドスペースが、2%では
39℃の温度条件下になると、ヘツドスペース内圧
が4Kg/cm2をこえ、破瓶の発生につながることに
なる。 そこで、このような問題を解決するため、実公
昭56−51019、特開昭55−55931号、及び、実開昭
55−56245、実公昭35−7297、並びに実開昭54−
26550等の発明、考案が行われている。 実公昭56−51019においては、瓶口に着脱する
蓋体の天板に凹部を形成して、その底面に孔を設
け、この孔を上面から閉塞板をあてて接着し、内
圧が異常に高くなるとこの閉塞板が剥離し、中の
気体が逃げるようにしている。 実公昭35−7297においては、蓋体の裏側に周縁
に切欠きを設けた紙版を挿入し、これにパツキン
グ版を重ね、内圧が高くなると切欠き下のパツキ
ング版がめくれて気体が逃げるようになつてい
る。 実開昭54−26550においては、缶口に当接する
弾力があるフイルムと、これの裏側に重ね合わせ
て添付する板体の缶口との当接対応部に適数個の
切欠部を設け、内圧が高くなるとフイルムがめく
れて気体を逃がすようになつている。 特開昭55−55931においては、キヤツプスカー
ト部の雌ねじの曲率半径を、瓶口の雄ねじの曲率
半径よりも大とし、内圧が異常に高くなつた時キ
ヤツプがゆるむようになつている。 実開昭55−56245においては、瓶口の外周に欠
凹部を設け、内圧が異常に高くなつた時この欠凹
部から中の気体が逃げるようになつている。 [考案が解決しようとする問題点] 実公昭56−51019、及び、特開昭55−55931にお
いては、一度内圧が高くなつて中の気体が逃げた
後は、そのキヤツプを再度使用できないものであ
り、一方、特開昭55−55931、及び、実開昭55−
56245においては、瓶口を改造しなければならな
いという難点がある。 また、実公昭35−7297、及び、実開昭54−
26550においては、それぞれ紙版とパツキング版、
及び、板体とフイルムとの組み合わせであるか
ら、構成部品点数が多くて、コスト高を招来す
る。 本考案は、瓶を改造することなくキヤツプを簡
単に改造して再度使用可能な破瓶防止キヤツプを
提供し、このような問題点を解決することを目的
としている。 即ち、下記の製造時における条件(1)、(2)式、及
び、消費者が開栓した後の条件(3)、(4)式を満足す
るキヤツプパツキングを提供するものである。 Pa>Pb……(1)、Pc>Pb……(2) Pa>Pd……(3)、Pd<Pe……(4) Pa:瓶の耐内圧強度 Pb:物流条件下での上昇圧力 Pc:巻締め後のキヤツプシール強度(圧力) Pd:再栓時のキヤツプシール強度(圧力) Pe:満量詰め時の瓶内上昇圧力 [問題点を解決するための手段] 本考案者らは、製品の物流段階においてはもと
より、一度開栓され中味が新たに入れられてもキ
ヤツプ本来の密封性をもち、温度上昇により上が
つたヘツドスペース内の圧力が異常に高くなつた
時、中の気体を逃がすパツキング構造を持つたキ
ヤツプ完成をした。 即ち、本考案は、少なくとも天面が可撓性を有
して瓶口に螺合するキヤツプシエルと、該キヤツ
プシエルに嵌合する液密性のパツキングとからな
り、該パツキングはその周縁部に、外周より中心
方向に向かう深さが瓶口天面に接触する部分の幅
の約半分以下である切欠きを1個以上形成したこ
とを特徴とする破瓶防止型キヤツプを達成し、通
常の状態では密封機能を有し、瓶のヘツドスペー
ス圧が異常に高くなると間隙を形成する切り欠き
を、外周に1個以上、好ましくは2〜4個、有す
るパツキングを持つキヤツプである。 [作用] 瓶内の圧力上昇と共にキヤツプ天面の膨むもの
の、従来のパツキングでは、瓶口天面外側とパツ
キング外側の部分でシールされ、間隙を生じない
が、本考案に係るパツキングにおいては、外周部
に切り欠きを設けているため、キヤツプが内圧に
より膨らんだ際、瓶口外側部に間隙を生じ、圧力
を逃がすことになる。 [実施例] 以下実施例により、本考案の実施例を具体的に
述べる。なお、説明した各実施例は、本考案を限
定するものではない。 第1図は、本考案に係るキヤツプの平面図であ
り、外周部に外周端から半円状の切り欠き2を4
個もつ例である。第2図はその断面を示してい
る。この切り欠きとは、キヤツプパツキングの外
周の一部を半円状、V字型、台形、矩形、小円
孔、スリツト、円弧形等の形に切り欠くものであ
る。即ち、瓶のヘツドスペース圧が異常に高くな
ると、ヘツドスペースの気体が漏出できる間隙が
パツキング外周部に生じるものであればどのよう
なものでもよい。 切り欠きの外周端からの中心方向への寸法が大
きすぎて瓶口天面との接触距離を小さくするよう
であれば、シール強度即ち密封性を損なうことに
なる。従つて、パツキング外周部を切り欠くに際
して、シール部分の瓶口天面の内側の部分の少な
くとも半分がパツキングと接触して押しつけられ
ることで、密封性を保持することが必要要件とな
る。 パツキングの切り欠き寸法は、瓶口外径、瓶口
天面の肉厚、瓶口外径とパツキング外径との差、
瓶口天面の外縁の曲率半径、パツキングの弾性等
できめられるが、例えば、直径25〜40mmのキヤツ
プを使うガラス容器にあつては、キヤツプシエル
(外かく)の中でパツキングの僅かなズレもあり、
2.0〜3.0mm程度の切り欠き寸法が好ましい形態で
ある。 第3図はキヤツプ1を瓶口天面4に載置し、キ
ヤツプシエル5で巻締めた状態を示し、この状態
にあつては、瓶口天面外側とパツキング外側の部
分でシール性を保つている。 第4図はヘツドスペースの内部圧力が上がつて
キヤツプ天面が膨らんだ状態を示している。内圧
が異常に高くなれば、第5図の断面図に示したよ
うに、ドーミング現象が生じて瓶口天面4とパツ
キング外側でのシール部分に隙間6が生じ、ここ
から内部圧力が逃げることになる。すなわち、キ
ヤツプシエル5はアルミ等の金属製であつて、少
なくとも天面は可撓性を有するから、内部圧力の
上昇により、パツキング1に押されて塑性変形す
る、所謂ドーミング(Doming)現象が生じる。 第6図に比較のため、従来のキヤツプパツキン
グを使つた場合の開栓キヤツプの巻締め後の状態
を示す。 なお、本考案に係るパツキングをもつた直径3
mmのキヤツプを使つて、アルコール40%の擬似溶
液を液温15℃に調整して、ヘツドスペース3%の
サンプルを調製し、通常の条件でキヤツピング
し、更に7日間40℃サンプルを横にした状態で保
管したが、洩れの発生は見られなかつた。 又、温度40℃(25℃の温度上昇)において瓶内
圧力が、例えば1.0、2.0、3.0、4.0、5.0Kg/cm2
なるようにヘツドスペースをそれぞれ調整した切
り欠きのないサンプル各々5個、切り欠きのある
サンプル各々5個(計50個)を調製し、通常の条
件でキヤツピングし、一度開栓した後、トルク20
Kgf・cmで閉栓した後、それを40℃で24時間保管
した。本考案に係るパツキングをもつたキヤツプ
は液漏れはしても破瓶することなく、瓶の耐内圧
強度以下の圧力で上昇圧力を逃がすことが確認さ
れた。 この結果を表1に示す。
【表】
【表】 記号説明 ○洩れ無、●洩れ有、×破瓶
キヤツプパツキングの切り欠かれた部分におい
て、パツキングの瓶口天面に接する最小距離と瓶
口天面の肉厚との比率(%)を表2に示す。 50%以下の比率を示すものは、効果を示さなか
つた。
【表】 [効果] 本考案による周縁部に切欠きのあるパツキング
と、少なくとも天面が可撓性を有するキヤツプシ
エルを用いたキヤツプのドーミング現象による切
欠きと瓶口天面との間の僅かな間隙を利用するこ
とで、強く巻締められた場合、例えば、閉栓トル
ク20Kgf・cmに表わされるものにあつても上昇圧
力が破瓶圧力に達する前に中の気体が逃げること
が確認された。このことから製造時点での巻締め
後のシール強度をもち、且つ様々な物流条件下で
も、本来の密封機能を保ち、温度上昇による瓶内
ヘツドスペースの膨張により、異常に圧力が上昇
した時だけ中の気体を逃がすことができ、従来、
散見された、中味のつぎ足し、もしくは中味の詰
め替えに起因する破瓶というトラブルを防止する
ことができる。 また、パツキング自体は液密性を有し、そのパ
ツキングに切欠きを形成するだけで他の構成部品
を要しないから、部品点数が少なくてコスト低下
をもたらす。
【図面の簡単な説明】
第1図はパツキングの平面図、第2図は第1図
A−A断面図、第3図は本考案のパツキングとキ
ヤツプシエルとの関係を示す断面図、第4図は作
用説明図、第5図は第4図の部分拡大図、第6図
は従来のキヤツプとのキヤツプシエルとの関係を
示す断面図、第7図は瓶内のヘツドスペースにお
ける温度と圧力の関係を示す線図である。 1……パツキング、2……切り欠き、4……瓶
口天面、5……キヤツプシエル、6……瓶口天面
とパツキング外側との隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも天面が可撓性を有して瓶口に螺合す
    るキヤツプシエルと、該キヤツプシエルに嵌合す
    る液密性のパツキングとからなり、該パツキング
    はその周縁部に、外周より中心方向に向かう深さ
    が瓶口天面に接触する部分の幅の約半分以下であ
    る切欠きを1個以上形成したことを特徴とする破
    瓶防止型キヤツプ。
JP1984149832U 1984-10-03 1984-10-03 Expired JPH0424847Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984149832U JPH0424847Y2 (ja) 1984-10-03 1984-10-03

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984149832U JPH0424847Y2 (ja) 1984-10-03 1984-10-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6166154U JPS6166154U (ja) 1986-05-07
JPH0424847Y2 true JPH0424847Y2 (ja) 1992-06-12

Family

ID=30708000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984149832U Expired JPH0424847Y2 (ja) 1984-10-03 1984-10-03

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0424847Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0424853Y2 (ja) * 1984-10-27 1992-06-12
JP4580067B2 (ja) * 2000-07-11 2010-11-10 ユニバーサル製缶株式会社 キャップ付き容器
JP2006096396A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Nihon Yamamura Glass Co Ltd 容器のキャップとこれに用いるパッキン

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5426550B2 (ja) * 1972-07-05 1979-09-04
JPS5856166U (ja) * 1981-10-13 1983-04-16 日立建機株式会社 内燃機関の予熱装置
JPS621097U (ja) * 1985-06-17 1987-01-07

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5426550U (ja) * 1977-07-20 1979-02-21
JPS58130954U (ja) * 1982-02-26 1983-09-03 いすゞ自動車株式会社 液体タンクにおけるキヤツプ構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5426550B2 (ja) * 1972-07-05 1979-09-04
JPS5856166U (ja) * 1981-10-13 1983-04-16 日立建機株式会社 内燃機関の予熱装置
JPS621097U (ja) * 1985-06-17 1987-01-07

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6166154U (ja) 1986-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0243319Y2 (ja)
CA2292400A1 (en) Insulated snap fit container lid
DK162274B (da) Beholderlukke
JPS5828170B2 (ja) ドラムヨウミツペイブタ
JP4298402B2 (ja) ボトル缶、キャップ付きボトル缶及びボトル缶の製造方法
JPH0424847Y2 (ja)
JPH0440268B2 (ja)
JPS60148462A (ja) 蓋付きの容器
US3692200A (en) Container and closure cap assembly
JP4947268B2 (ja) 容器蓋及び蓋付き密封容器
US2789719A (en) Container closure fitment
JP4539010B2 (ja) 低開閉トルクで高密封なキャップを有する容器
JP4350439B2 (ja) ノズルキャップ
US1058640A (en) Preserving vessel and cover therefor.
JP2002332056A (ja) 耐衝撃性に優れた合成樹脂製複合容器蓋
JPH0424853Y2 (ja)
JPH0211292Y2 (ja)
US4566602A (en) Tamper-resistant closure
JPH0424870Y2 (ja)
JP6168351B2 (ja) 合成樹脂製キャップ
JP2004059020A (ja) 広口容器用キャップの液こぼれ防止構造
JPH0449084Y2 (ja)
JPS6323335Y2 (ja)
JPS5821396Y2 (ja) 閉鎖型チユ−ブ容器のキヤツプ
JPH07237652A (ja) 瓶の中栓