JPH04248036A - 振動減衰材料 - Google Patents
振動減衰材料Info
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- JPH04248036A JPH04248036A JP113291A JP113291A JPH04248036A JP H04248036 A JPH04248036 A JP H04248036A JP 113291 A JP113291 A JP 113291A JP 113291 A JP113291 A JP 113291A JP H04248036 A JPH04248036 A JP H04248036A
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Landscapes
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Springs (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動減衰材料に関し、特
に免震装置に用いられる振動減衰材料に係る。
に免震装置に用いられる振動減衰材料に係る。
【0002】
【従来技術】従来から、地震やその他の振動から建築物
、構造物、床、設備等を保護する免震対策がなされてい
る。建築物とその基礎間あるいは機器等と機器等が設置
される床間等に配置される免震システムとして、一般に
ゴム及び金属板を交互に積層したバネ機能を備えた積層
ゴムと、振動エネルギーを吸収する鋼材から成るダンパ
ーとを併用している。しかし、鋼材ダンパーは施工作業
やメンテナンスの手間を必要とし費用もかかる上、建築
物等の地下空間を狭めその有効利用を妨げるものである
ため、鋼材ダンパーを使用せず積層ゴムに振動エネルギ
ーを吸収する機能を付加して積層ゴムのみで免震を行う
ことが強く要求されている。
、構造物、床、設備等を保護する免震対策がなされてい
る。建築物とその基礎間あるいは機器等と機器等が設置
される床間等に配置される免震システムとして、一般に
ゴム及び金属板を交互に積層したバネ機能を備えた積層
ゴムと、振動エネルギーを吸収する鋼材から成るダンパ
ーとを併用している。しかし、鋼材ダンパーは施工作業
やメンテナンスの手間を必要とし費用もかかる上、建築
物等の地下空間を狭めその有効利用を妨げるものである
ため、鋼材ダンパーを使用せず積層ゴムに振動エネルギ
ーを吸収する機能を付加して積層ゴムのみで免震を行う
ことが強く要求されている。
【0003】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、従来の積層ゴ
ムに用いられるゴムは、機械物性、クリープ特性の優れ
た天然ゴムが使用されているが、天然ゴム自体は弾性が
非常に強く、減衰機能はほとんど持たないため、減衰の
大きなゴムとして防振ゴムとして汎用されているスチレ
ンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)
、イソプレンゴム等を適宜ブレンドしたものに、充填材
としてカーボンブラックやグラファイトを添加し、可塑
剤等を配合して加硫して振動減衰性を向上させている。 しかし、これらのゴムは免震に必要なバネ機能と振動減
衰機能とを備えたゴム材としてのクリープ特性を保持し
水平方向の大変位に追従できるように600%以上の伸
びを有し、さらに等価減衰定数が使用温度(約−10〜
40℃)範囲で大きくかつ使用温度範囲で温度による弾
性率の変化が少ない減衰特性を備えたのもではない。低
コスト化、省スペース化、設計の単純化を図るため、ゴ
ム自体に振動を断絶するバネ機能と振動減衰機能とを有
する高減衰ゴムを用いた鋼材ダンパー不要の積層ゴムは
未だ得られていなかった。
ムに用いられるゴムは、機械物性、クリープ特性の優れ
た天然ゴムが使用されているが、天然ゴム自体は弾性が
非常に強く、減衰機能はほとんど持たないため、減衰の
大きなゴムとして防振ゴムとして汎用されているスチレ
ンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)
、イソプレンゴム等を適宜ブレンドしたものに、充填材
としてカーボンブラックやグラファイトを添加し、可塑
剤等を配合して加硫して振動減衰性を向上させている。 しかし、これらのゴムは免震に必要なバネ機能と振動減
衰機能とを備えたゴム材としてのクリープ特性を保持し
水平方向の大変位に追従できるように600%以上の伸
びを有し、さらに等価減衰定数が使用温度(約−10〜
40℃)範囲で大きくかつ使用温度範囲で温度による弾
性率の変化が少ない減衰特性を備えたのもではない。低
コスト化、省スペース化、設計の単純化を図るため、ゴ
ム自体に振動を断絶するバネ機能と振動減衰機能とを有
する高減衰ゴムを用いた鋼材ダンパー不要の積層ゴムは
未だ得られていなかった。
【0004】上記の欠点を解消するため、本発明の振動
減衰材料はクリープが小さく、大変形に追従し、弾性率
の温度変化が小さい優れたバネ機能を有し、しかも減衰
機能を備え、免震装置の支承体としてそれ自体で用いる
ことができる振動減衰材料を提供することを目的とする
。
減衰材料はクリープが小さく、大変形に追従し、弾性率
の温度変化が小さい優れたバネ機能を有し、しかも減衰
機能を備え、免震装置の支承体としてそれ自体で用いる
ことができる振動減衰材料を提供することを目的とする
。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の振動減衰材利用は、天然ゴムまたは天然ゴ
ム及び合成ゴム100重量部に、粒径20μm以下の酸
化鉄粉末5〜100重量部を配合したものである。本発
明の振動減衰材料は、バネ機能と減衰機能を兼備したも
のである。本来、バネ機能は弾性に由来し、減衰機能は
粘性に由来する。弾性と粘性とは拮抗状態にあり、この
両者の比率を示す指標として動的損失係数tanδが用
いられ、tanδが大きい程粘性が大きく、即ち減衰の
大きなものとなる。粘性は分子構造に大きく依存し、分
子の回転運動にあたって立体障害となる置換基が存在す
る場合や、分子間力の作用しやすい構造が存在する場合
等が粘性の大きなものとなる。また、ゴム分子の構造に
加え、分子運動の障害となるような充填材を混入するこ
とで分子−充填材間の吸着あるいは摩擦により粘性を大
きくし得る。
め、本発明の振動減衰材利用は、天然ゴムまたは天然ゴ
ム及び合成ゴム100重量部に、粒径20μm以下の酸
化鉄粉末5〜100重量部を配合したものである。本発
明の振動減衰材料は、バネ機能と減衰機能を兼備したも
のである。本来、バネ機能は弾性に由来し、減衰機能は
粘性に由来する。弾性と粘性とは拮抗状態にあり、この
両者の比率を示す指標として動的損失係数tanδが用
いられ、tanδが大きい程粘性が大きく、即ち減衰の
大きなものとなる。粘性は分子構造に大きく依存し、分
子の回転運動にあたって立体障害となる置換基が存在す
る場合や、分子間力の作用しやすい構造が存在する場合
等が粘性の大きなものとなる。また、ゴム分子の構造に
加え、分子運動の障害となるような充填材を混入するこ
とで分子−充填材間の吸着あるいは摩擦により粘性を大
きくし得る。
【0006】このような観点から、クリープが小さく、
大変形に追従し、弾性率も温度変化が小さいバネ機能に
優れたシス−1、4−ポリイソプレン構造である天然ゴ
ムとブレンドされる合成ゴムは、繊維強化ゴム、液状イ
ソブチルゴム、液状イソプレンゴム、液状ニトリルゴム
、高ニトリルゴム等が好適に用いられる。液状ゴムは粘
性効果を付与し、ニトリルゴムは分子構造の立体障害、
分子間力による減衰効果が大きいものである。また繊維
強化ゴムは充填材的なものとして減衰作用する。これら
の合成ゴムと天然ゴムとのブレンドは本来極性の弱い天
然ゴムと相溶性が悪いが、液状とすれば相溶性は向上す
る。
大変形に追従し、弾性率も温度変化が小さいバネ機能に
優れたシス−1、4−ポリイソプレン構造である天然ゴ
ムとブレンドされる合成ゴムは、繊維強化ゴム、液状イ
ソブチルゴム、液状イソプレンゴム、液状ニトリルゴム
、高ニトリルゴム等が好適に用いられる。液状ゴムは粘
性効果を付与し、ニトリルゴムは分子構造の立体障害、
分子間力による減衰効果が大きいものである。また繊維
強化ゴムは充填材的なものとして減衰作用する。これら
の合成ゴムと天然ゴムとのブレンドは本来極性の弱い天
然ゴムと相溶性が悪いが、液状とすれば相溶性は向上す
る。
【0007】このような天然ゴムまたは天然ゴムと合成
ゴムに混入される酸化鉄はFe0、Fe203、Fe3
04等の粉末が好ましい。これらの粉末は粒径が5〜1
0μmの範囲のものが好適である。粒径5μm以下であ
ると減衰効果が得られず、20μm以上であると物性が
低下する。このような酸化鉄粒末と、天然ゴムまたは天
然ゴムと合成ゴムのブレンドポリマーとの配合量は、ゴ
ム重量部100に対し5〜100重量部の酸化鉄を配合
するのが好ましい。酸化鉄の配合量が100重量部以上
では伸び等の物性が低下し、5重量部以下であると減衰
効果が低くなってしまう。酸化鉄の粒径の異なるものを
天然ゴムに混入した時の減衰特性を表1に示す。
ゴムに混入される酸化鉄はFe0、Fe203、Fe3
04等の粉末が好ましい。これらの粉末は粒径が5〜1
0μmの範囲のものが好適である。粒径5μm以下であ
ると減衰効果が得られず、20μm以上であると物性が
低下する。このような酸化鉄粒末と、天然ゴムまたは天
然ゴムと合成ゴムのブレンドポリマーとの配合量は、ゴ
ム重量部100に対し5〜100重量部の酸化鉄を配合
するのが好ましい。酸化鉄の配合量が100重量部以上
では伸び等の物性が低下し、5重量部以下であると減衰
効果が低くなってしまう。酸化鉄の粒径の異なるものを
天然ゴムに混入した時の減衰特性を表1に示す。
【0008】尚、これらの混合物にカーボンブラックを
硬さ、引張りの向上のため加えてもよい。カーボンブラ
ックの配合量は粘性により適宜調整する。例えばカーボ
ンブラックの粒径が40〜50μmの時はゴム100重
量部に対して50〜60部以下が好ましい。さらに、減
衰効果を損わない範囲で他の充填材、可塑材、プロセス
オイル、その他の添加材を添加してもよい。
硬さ、引張りの向上のため加えてもよい。カーボンブラ
ックの配合量は粘性により適宜調整する。例えばカーボ
ンブラックの粒径が40〜50μmの時はゴム100重
量部に対して50〜60部以下が好ましい。さらに、減
衰効果を損わない範囲で他の充填材、可塑材、プロセス
オイル、その他の添加材を添加してもよい。
【0009】このような天然ゴムまたは天然ゴム及び合
成ゴムに酸化鉄を配合した振動減衰材料の特性を表1に
示す。
成ゴムに酸化鉄を配合した振動減衰材料の特性を表1に
示す。
【0010】
【表1】
【0011】表1に示す振動減衰材料の減衰特性は任意
の測定モード(曲げ、せん断、引張)で周波数、変形量
を設定して動的機械試験を行い、減衰特性の大きさを表
す動的損失係数(tanδ)、弾性率(G’)を測定し
た。表1においては周波数0.3Hz、変形量はサンプ
ル厚みに対して約10%で設定した。また、弾性率の温
度依存性については、免震ゴムが使用される環境は−1
0℃〜40℃程度と考えられるので、−10℃と40℃
における弾性率比を求めた。
の測定モード(曲げ、せん断、引張)で周波数、変形量
を設定して動的機械試験を行い、減衰特性の大きさを表
す動的損失係数(tanδ)、弾性率(G’)を測定し
た。表1においては周波数0.3Hz、変形量はサンプ
ル厚みに対して約10%で設定した。また、弾性率の温
度依存性については、免震ゴムが使用される環境は−1
0℃〜40℃程度と考えられるので、−10℃と40℃
における弾性率比を求めた。
【0012】
【実施例】表1に示す実施例2及び比較例4の材量で積
層ゴムの構造体を作成した。積層ゴム構造体は厚さ5.
0mmゴム層と厚さ2.3mmの金具層を交互に積層し
た直径300mmの構成体で、30tonの鉛直荷重を
加え、周波数0.5Hzのサイン波を加え、せん断歪が
ゴム厚に対して100%の動的加振により得られたヒス
テリシス曲線から式(1)より等価減衰定数を求めた。
層ゴムの構造体を作成した。積層ゴム構造体は厚さ5.
0mmゴム層と厚さ2.3mmの金具層を交互に積層し
た直径300mmの構成体で、30tonの鉛直荷重を
加え、周波数0.5Hzのサイン波を加え、せん断歪が
ゴム厚に対して100%の動的加振により得られたヒス
テリシス曲線から式(1)より等価減衰定数を求めた。
【0013】
【数1】
【0014】ここでheqは等価減衰定数、wは荷重と
変形量に対する面積を示す。結果を表2に示す。
変形量に対する面積を示す。結果を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】表2からもわかるように、天然ゴム100
重量部と、粒径10μmの酸化鉄50重量部を加えたも
のは減衰材料として適していることがわかり、建物、構
造体の免震装置の支承体として採用できることが判明し
た。
重量部と、粒径10μmの酸化鉄50重量部を加えたも
のは減衰材料として適していることがわかり、建物、構
造体の免震装置の支承体として採用できることが判明し
た。
【0017】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の振動減衰材料によれば、天然ゴムに天然ゴム分子の
運動の障害あるいは摩擦等により減衰させる酸化鉄を混
入させたため、弾性と粘性を備えた減衰材料が得られた
。そのため、本発明の振動減衰材料を用いて積層ゴムを
作成すれば、バネ機能とダンパ機能を兼備した構成の簡
単な低コストで省スペース化の免震装置を得ることがで
きる。
明の振動減衰材料によれば、天然ゴムに天然ゴム分子の
運動の障害あるいは摩擦等により減衰させる酸化鉄を混
入させたため、弾性と粘性を備えた減衰材料が得られた
。そのため、本発明の振動減衰材料を用いて積層ゴムを
作成すれば、バネ機能とダンパ機能を兼備した構成の簡
単な低コストで省スペース化の免震装置を得ることがで
きる。
Claims (1)
- 【請求項1】天然ゴムまたは天然ゴム及び合成ゴム10
0重量部に、粒径20μm以下の酸化鉄粉末5〜100
重量部を配合したことを特徴とする振動減衰材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP113291A JPH04248036A (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 振動減衰材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP113291A JPH04248036A (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 振動減衰材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04248036A true JPH04248036A (ja) | 1992-09-03 |
Family
ID=11492919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP113291A Pending JPH04248036A (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | 振動減衰材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04248036A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009057500A1 (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-07 | Bridgestone Corporation | 免震構造体のプラグ用組成物、免震構造体用プラグ及び免震構造体 |
WO2015029626A1 (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 住友理工株式会社 | 繊維強化樹脂成形体およびそれを用いた自動車用部品 |
CN105308354A (zh) * | 2013-05-30 | 2016-02-03 | 奥依列斯工业株式会社 | 阻尼材料、使用该阻尼材料的振动阻尼部件以及安装了该振动阻尼部件的隔震装置 |
-
1991
- 1991-01-09 JP JP113291A patent/JPH04248036A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009057500A1 (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-07 | Bridgestone Corporation | 免震構造体のプラグ用組成物、免震構造体用プラグ及び免震構造体 |
JP2009133481A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-06-18 | Bridgestone Corp | 免震構造体のプラグ用組成物、免震構造体用プラグ及び免震構造体 |
US20100255233A1 (en) * | 2007-10-30 | 2010-10-07 | Bridgestone Corporation | Composition for plug in base-isolated structure, plug for base-isolated structure and base-isolated structure |
US8668968B2 (en) | 2007-10-30 | 2014-03-11 | Bridgestone Corporation | Composition for plug in base-isolated structure, plug for base-isolated structure and base-isolated structure |
CN105308354A (zh) * | 2013-05-30 | 2016-02-03 | 奥依列斯工业株式会社 | 阻尼材料、使用该阻尼材料的振动阻尼部件以及安装了该振动阻尼部件的隔震装置 |
WO2015029626A1 (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | 住友理工株式会社 | 繊維強化樹脂成形体およびそれを用いた自動車用部品 |
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