JPH04247968A - 厚膜サーマルヘッド - Google Patents

厚膜サーマルヘッド

Info

Publication number
JPH04247968A
JPH04247968A JP1948491A JP1948491A JPH04247968A JP H04247968 A JPH04247968 A JP H04247968A JP 1948491 A JP1948491 A JP 1948491A JP 1948491 A JP1948491 A JP 1948491A JP H04247968 A JPH04247968 A JP H04247968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silver
electrode pattern
thick film
paste
thermal head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1948491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2508923B2 (ja
Inventor
Shinobu Obata
忍 小畠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP3019484A priority Critical patent/JP2508923B2/ja
Publication of JPH04247968A publication Critical patent/JPH04247968A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2508923B2 publication Critical patent/JP2508923B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、厚膜サーマルヘッド
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の厚膜サーマルヘッドは、アルミナ
セラミック基板の上面に、アンダグレーズ層(蓄熱層)
を形成し、このアンダグレーズ層上に個別電極と共通電
極から成る電極パターンを形成すると共に、この電極パ
ターン上に跨がり状に発熱抵抗体層を形成し、この発熱
抵抗体及び電極パターンを含む上記絶縁基板に対しガラ
ス保護層を被覆状に形成して構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の厚膜サー
マルヘッドでは、電極パターン(個別電極と共通電極と
から成る電極パターン)は、金ペーストを印刷焼成して
形成している。ところが、この金ペーストは高価である
ため、近年、普及型サーマルヘッドには安価な導体ペー
ストを使用して電極パターンを形成することが要望され
ている。しかしながら、現在、安価な導体ペーストを使
用したサーマルヘッドは存在しない。
【0004】ところで、例えば安価な銀ペーストを使用
すれば、廉価なサーマルヘッドが得られると考えられる
。しかし、実際には現在、電極形成に銀ペーストが使用
されてはいない。その理由として、厚膜サーマルヘッド
は電極上に発熱抵抗体と保護ガラスとをそれぞれ印刷焼
成して形成するものであり、この焼成温度は800℃前
後の高温である。従って、電極としては800℃程度の
高温で焼成しても膜の劣化を発生させないことが必須条
件となる。ところが、電極を銀で形成した後、800℃
の高温で焼成すると融点の低い銀の焼結が進み、当初、
緻密であった粒子が焼結により成長し粒子間がスケる。 つまり、銀の焼結が進むと膜の収縮を起こして断線し、
断線不良ヘッド率が高くなり信頼性に欠ける。この結果
、安価な銀ペーストを導体ペーストとして使用し得ない
原因と考えられる。
【0005】この発明は、以上のような課題を解消させ
、800℃の高温で焼成しても銀の焼結が防止でき、断
線の虞れがなく安価な厚膜サーマルヘッドを提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成させるた
めに、この発明の厚膜サーマルヘッドでは、次のような
構成としている。厚膜サーマルヘッドは、絶縁基板と、
この絶縁基板上に形成されたアンダグレーズ層と、この
アンダグレーズ層上に形成された共通電極及び個別電極
とから成る電極パターンと、この電極パターン上に跨が
って形成された発熱抵抗体層と、この発熱抵抗体層及び
電極パターンを含み前記絶縁基板上に形成された保護層
とから成るものであって、前記電極パターンは銀の有機
化合物を主成分としたペースト中に、銀より融点の高い
貴金属有機化合物を混合して成る厚膜導体ペーストにて
印刷焼成したことを特徴としている。
【0007】このような構成を有する厚膜サーマルヘッ
ドでは、銀の有機化合物(銀ペースト)を主成分として
、銀より融点の高い他の貴金属有機化合物、例えば金、
プラチナ等の貴金属を混合して成る厚膜導体用ペースト
を、基板上に印刷焼成し、この後にホトリソグラフィで
所望の形状にパターニングして電極パターンを形成する
。従って、ペースト段階で混合するので均一に金属成分
が分散する。また、この混合ペーストを印刷焼成すると
金属膜が得られるが、この金属膜は銀が主成分となり、
その中に他の貴金属が均一に分散された状態となる。従
って、銀膜中に分散された他の貴金属が銀の焼結を阻害
し、800℃の高温で焼成しても銀の焼結が防止でき断
線の虞れが全くなくなる。この結果、安価で全く断線が
発生しない厚膜サーマルヘッドが得られる。
【0008】
【実施例】図1は、この発明に係る厚膜サーマルヘッド
の具体的な一実施例を示す要部断面図である。
【0009】厚膜サーマルヘッドは、公知のように、絶
縁基板(アルミナセラミック基板)1の上面に、アンダ
グレーズ層2を形成し、このアンダグレーズ層2上に共
通電極3と個別電極4とから成る電極パターン5を形成
し、この電極パターン5上に跨がって発熱抵抗体6が形
成され、更にこの発熱抵抗体6及び電極パターン5を含
む上記絶縁基板1上にガラス保護膜7を形成して構成さ
れている。
【0010】図5は、電極パターン5の要部を示す平面
図である。電極パターン5は、共通電極3と個別電極4
とから成り、共通電極3には櫛の歯状の引出し部31が
突設され、この隣合う引出し部31間に各個別電極4が
それぞれ食い違い状に対向配置されている。また、発熱
抵抗体6は帯状で、上記引出し部31と個別電極4とに
跨がって形成してある。
【0011】この発明の特徴は、電極パターン(共通電
極3及び個別電極4)5を、金ペーストではなく、銀の
有機化合物を主成分として、銀より融点の高い他の貴金
属有機化合物(例えば金或いはプラチナの有機化合物)
を混合してなる厚膜導体ペーストを使用して形成した点
にある。。
【0012】実施例では、厚膜導体ペーストとして、銀
の有機化合物ペースト中に、金の有機化合物ペーストを
混合したものを使用する。例えば、銀の有機化合物ペー
スト中に、金含有率を10重量%としている。この厚膜
導体ペーストを、アンダグレーズ層2上に印刷し、80
0℃で焼成し1μmの導体膜を得る。次に、ヨウ素ヨウ
化カリウム水溶液にてエッチングし、8dots/mm
の電極を形成する。更に、この電極パターン5上に発熱
抵抗体6と保護ガラス7を、それぞれ800℃で形成し
、1728dots/Headの厚膜サーマルヘッドを
得る。
【0013】かくして、得られた電極パターン5では、
ペースト段階で金を混合するので、均一に金属成分が分
散する。更に、この混合ペーストを印刷焼成すると金属
膜が得られるが、この膜は銀が主成分となり、その中に
他の貴金属(金)が均一に分散された状態となる。従っ
て、800℃前後の高温で焼成しても、銀膜中に分散さ
れた他の金属(融点の高い金属・金)が銀の焼結を阻害
する。従って、銀導体の焼結が進まず、断線不良発生の
虞れがない。
【0014】図3は、銀導体膜中の金の含有率を変化さ
せて断線率を調べた結果である。この図3では、横軸に
銀膜中の金含有率(重量%)をとり、縦軸に断線不良ヘ
ッド率(%)をとった。この結果によると、金含有率が
0の場合、断線不良ヘッド率が100%となっている。 図5で示すように、800℃の高温で焼成した結果、銀
の焼結が進み、膜の収縮を起こし断線している。また、
金の含有率が1%の場合、断線不良ヘッド率は極端に良
好となっているが、未だ完全ではない。図6で示すよう
に、一部、銀の焼結により粒子間が僅かにスケ(銀導体
が収縮し)ている。更に、金の含有率を10%とした場
合は、断線不良率は殆ど0%に近い完全状態であった。 つまり、実施例の場合(金の含有率を10%とした場合
)は、図4で示すように、銀の焼結は完全に防止され、
膜の収縮による断線は全く発生していない。
【0015】なお、上記実施例では、銀の有機化合物ペ
ースト中に、金の有機化合物ペーストを混合したものを
使用する例を示したが、この発明で、銀の有機化合物ペ
ースト中に混合させる貴金属有機化合物のペーストは金
一種に限るものではなく、必要により複数の貴金属有機
化合物を混合したものであってもよい。例えば銀と金の
有機化合物混合ペーストにRh(ロジュウム)を混合す
ると、ロジュウムは固まりにくく、膜状を保持しようと
する性質があるため、ロジュウムが網目状となって銀と
金が均等に混合されるという利点がある。
【0016】
【発明の効果】この考案では、以上のように、電極パタ
ーンを、銀の有機化合物を主成分としたペースト中に、
銀より融点の高い他の貴金属有機化合物を混合して成る
厚膜導体ペーストにて印刷焼成することとしたから、銀
の焼結を完全に防止でき断線の虞れが解消される許かり
でなく、安価な銀を主成分とし高価な金を僅かに含んだ
混合ペーストを使用することで、安価で品質性能の良い
厚膜サーマルヘッドを提供し得る等、発明目的を達成し
た優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例厚膜サーマルヘッドを示す断面図である
【図2】実施例厚膜サーマルヘッドの電極パターンを示
す要部平面図である。
【図3】銀導体膜中の金の含有率を変化させ断線率を調
べた結果の説明図である。
【図4】銀導体膜中に10%の金を含有させた場合の断
線率結果を示す説明図である。
【図5】銀導体膜中に金を全く含有させない場合の断線
率結果を示す説明図である。
【図6】銀導体膜中に一%の金を含有させた場合の断線
率結果を示す説明図である。
【符号の説明】
1  絶縁基板 2  アンダグレーズ層 5  電極パターン 6  発熱抵抗体 7  ガラス保護層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板と、この絶縁基板上に形成された
    アンダグレーズ層と、このアンダグレーズ層上に形成さ
    れた共通電極及び個別電極とから成る電極パターンと、
    この電極パターン上に跨がって形成された発熱抵抗体層
    と、この発熱抵抗体層及び電極パターンを含み前記絶縁
    基板上に形成された保護層とから成る厚膜サーマルヘッ
    ドにおいて、前記電極パターンは、銀の有機化合物を主
    成分としたペースト中に、銀より融点の高い貴金属有機
    化合物を混合して成る厚膜導体ペーストにて印刷焼成し
    たことを特徴とする厚膜サーマルヘッド。
JP3019484A 1991-01-18 1991-01-18 厚膜サ―マルヘッド Expired - Fee Related JP2508923B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3019484A JP2508923B2 (ja) 1991-01-18 1991-01-18 厚膜サ―マルヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3019484A JP2508923B2 (ja) 1991-01-18 1991-01-18 厚膜サ―マルヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04247968A true JPH04247968A (ja) 1992-09-03
JP2508923B2 JP2508923B2 (ja) 1996-06-19

Family

ID=12000628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3019484A Expired - Fee Related JP2508923B2 (ja) 1991-01-18 1991-01-18 厚膜サ―マルヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2508923B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013173339A (ja) * 2012-01-25 2013-09-05 Rohm Co Ltd 微細配線パターンの製造方法、微細配線パターン、およびサーマルプリントヘッド
JP2014201029A (ja) * 2013-04-08 2014-10-27 アオイ電子株式会社 回路基板およびサーマルプリントヘッド
JP2019031022A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 アオイ電子株式会社 サーマルヘッド

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5768345U (ja) * 1980-10-15 1982-04-23
JPS6250948U (ja) * 1985-09-19 1987-03-30

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5768345U (ja) * 1980-10-15 1982-04-23
JPS6250948U (ja) * 1985-09-19 1987-03-30

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013173339A (ja) * 2012-01-25 2013-09-05 Rohm Co Ltd 微細配線パターンの製造方法、微細配線パターン、およびサーマルプリントヘッド
JP2014201029A (ja) * 2013-04-08 2014-10-27 アオイ電子株式会社 回路基板およびサーマルプリントヘッド
JP2019031022A (ja) * 2017-08-08 2019-02-28 アオイ電子株式会社 サーマルヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP2508923B2 (ja) 1996-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2237638B1 (en) Ceramic heater, and oxygen sensor and hair iron having the ceramic heater
JP6364383B2 (ja) 配線基板、およびサーマルヘッド
US6040055A (en) Surface discharge element and a method of making the same
KR101015419B1 (ko) 칩형 퓨즈와 그 제조방법
JPH04247968A (ja) 厚膜サーマルヘッド
KR100525939B1 (ko) 가열 소자와 이 가열 소자의 제조 방법
CN104859312A (zh) 热敏打印头及其制作方法
US4446355A (en) Crossover construction of thermal-head and method of manufacturing same
JPH02110903A (ja) 抵抗体の製造方法
CN109263295B (zh) 热敏打印头及其制备方法
JP2007027501A (ja) チップ抵抗器
JP2641530B2 (ja) チップ状電子部品の製造方法
JP2007095926A (ja) チップ抵抗器
CN204701284U (zh) 热敏打印头及应用该热敏打印头的热敏打印机
JP2021005683A (ja) チップ抵抗器
JPH07176402A (ja) 角形チップ固定抵抗器
JPS5876286A (ja) サ−マルヘツド
JP3333267B2 (ja) 白金温度センサ
JPH10321404A (ja) 抵抗器およびその製造方法
JPS5983682A (ja) セラミツクサ−マルヘツド
JPH0390364A (ja) サーマルヘッド
JPH11204303A (ja) 抵抗器およびその製造方法
JPS63224971A (ja) サ−マルヘツド
JP2000340413A5 (ja)
JPS581578A (ja) サ−マルヘツド

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees