JPH04247057A - 3,4′−ジアミノジフェニルエーテルの調製方法及びその新規中間体 - Google Patents

3,4′−ジアミノジフェニルエーテルの調製方法及びその新規中間体

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JPH04247057A
JPH04247057A JP3249505A JP24950591A JPH04247057A JP H04247057 A JPH04247057 A JP H04247057A JP 3249505 A JP3249505 A JP 3249505A JP 24950591 A JP24950591 A JP 24950591A JP H04247057 A JPH04247057 A JP H04247057A
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ether
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chemical formula
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JP3249505A
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Michael Zviely
マイケル ズビーリー
David Ioffe
デイビッド イオフェ
Joseph Zilberman
ジョゼフ ジルバーマン
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Bromine Compounds Ltd
Original Assignee
Bromine Compounds Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/12Preparation of nitro compounds by reactions not involving the formation of nitro groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/14Preparation of nitro compounds by formation of nitro groups together with reactions not involving the formation of nitro groups
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C213/00Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C213/02Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton by reactions involving the formation of amino groups from compounds containing hydroxy groups or etherified or esterified hydroxy groups

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3,4′−ジアミノジ
フェニルエーテルの調製方法及びその新規中間体に関す
る。より詳細には本発明は、3,4′−ジアミノジフェ
ニルエーテルを高純度及び高収率で調製することができ
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】3,4′−ジアミノジフェニルエーテル
(3,4′−DADPE)は、高性能ポリマーの製造に
有用である重要モノマーである。この化合物を調製する
ための多数の方法が該技術分野において周知であるが、
しかしながらそのいくつかは、種々の欠点を有する。該
技法は、複雑であり、コストがかかり、そして出発原料
の調達に困難を伴う。さらに、この化合物を利用するた
めには、周知の方法では通常直面しない非常に厳格な純
度に関する要求が課せられる。
【0003】このような方法のいくつかを以降記述する
。日本国特許公開第JP58  157749号は、3
,4−ジクロロニトロベンゼン及び2,4−ジクロロフ
ェノールのUllmann反応で対応するトリクロロ誘
導体を調製し、その3−位をさらにHNO3 でニトロ
化することによる3,4′−ジアミノジフェニルエーテ
ルの合成方法を記述している。このトリクロロ−ジニト
ロ誘導体をさらに水素化して、3,4′−DADPEを
得る。
【0004】JP  01  85951に記述されて
いる他の調製方法には、3,4′−ジクロロジフェニル
エーテルをアンモニアで184℃及び33気圧において
処理することが含まれる。日本国特許第JP  60 
 105649号では、3,4′−DADPEが二段法
で調製されており、その中で第一段階が3−アミノフェ
ノール及び4−クロロニトロベンゼンの「Anti−U
llmann」反応(銅触媒を用いないエーテル化)で
あり、そして第二段階が3−アミノ−4′−ニトロジフ
ェニルエーテルの水素化を含む。同様な方法において、
3,4′−DADPEが、出発原料として3−アミノフ
ェノールの代わりに3−ニトロフェノールを用いて調製
されている(JP  61  225155)。日本国
特許第JP60  149549号では、3−アミノ−
4′−ニトロジフェニルエーテルを5%Pd−Cで水素
化して、3,4′−DADPEを生成させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、容易に入手で
きる原料から出発して、簡単にそして比較的低コストで
3,4′−ジアミノジフェニルエーテルを調製する方法
が提供されうることがわかり、これを本発明の目的とす
る。
【0006】さらに、3,4′−ジアミノジフェニルエ
ーテルが高収率のみならず、非常に高純度で得られるこ
とがわかり、これを本発明の他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用、及び効果】本発明
に従う3,4′−ジアミノジフェニルエーテルの調製方
法は、3−ニトロジフェニルエーテルをBr2 及びH
NO3 から選択された化合物と反応させて、化学式、
【0008】
【化8】
【0009】(式中、RはBrまたはNO2 である)
を有する化合物を生成させ、次いで、 (a)4′−位のすべてのBr原子をNH2 基で置換
すること;及び (b)すべてのNO2 基をNH2 基に還元すること
、の各段階をすべての適当な順序で行うことから成る。
【0010】3−ニトロジフェニルエーテル(NDPE
)は、簡単な方法(例えば、F.UllmannらのJ
ustus  Liebig  Annalen  D
er  Chemie,350,83,1906に従う
方法)で調製できるので容易に入手できる。
【0011】一般的に本発明は、出発原料3−ニトロジ
フェニルエーテルの4′−位を官能化すること、4′−
ブロモ置換基の場合にはその4′−位部分をアミノ基で
置換すること、そして4′−ニトロ置換基の場合にはそ
のニトロ基をアミノ基に還元すること、を含む方法に基
づく。このように、以降記述する方法は、この出発原料
の4′−位を高度に選択的な方法で官能化できることに
よって可能になる。
【0012】当業者には明らかなように、本発明の方法
は種々の実施態様に従い行うことができる。このような
3つの実施態様を以下の反応機構I、II、及びIII
 に示す。
【0013】反応機構I 反応機構Iにおいては、NDPEをブロム化して化学式
IIに表される4′−ブロモ誘導体を生成させる。この
化合物をNH3 でアミノ化して化学式III に表さ
れる3−ニトロ−4′−アミノ化合物を生成させ、次い
で還元して最終生成物を生成させる。
【0014】反応機構Iの方法における最後の二段階は
、化学式IIの化合物をアミノ化し次いで生じた生成物
を現場で還元することにより、同一容器中で連続して行
うことも可能である。
【0015】反応機構II 反応機構IIでは、最後の二段階を反対にしたこと以外
、反応機構Iと同じ段階を行う。このように、化学式I
Iの化合物をまず還元して化学式IIIaのアミノ類似
体を生成させ、次いでアミノ化して4′−位の臭素原子
を置換する。
【0016】反応機構III  反応機構III では、3−ニトロジフェニルエーテル
をまずHNO3と反応させて化学式IIIbのジニトロ
誘導体を生成させ、次いで還元して最終化合物を生成さ
せる。
【0017】
【化9】
【0018】
【化10】
【0019】
【化11】
【0020】反応機構IIの化学式IIIaで表された
化合物は新規化合物であり、そしてまた本発明の一部を
構成する。示したように、この新規化合物は3,4′−
ジアミノジフェニルエーテルの貴重な中間体である。
【0021】反応機構I及びIIに示した方法において
、ブロム化反応は、溶剤を含まずに、純粋な条件下で、
または溶剤中で行うことができる。好ましい溶剤は、ジ
クロロメタンのような水不混和性溶剤である。反応条件
下で実質的に非反応性である限り、多数の水不混和性溶
剤を都合よく使用することが可能である。この種の好ま
しい化合物は、ハロゲン化脂肪族炭化水素類、及び実質
的にブロム化を受けにくい芳香族化合物類である。N,
N′−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(DB
DMH)またはN−ブロモスクシンイミド(NBS)の
ようなブロム化剤を使用した場合には、水不混和性溶剤
、例えばアセトニトリルを用いることができる。ブロム
化反応は、−10℃〜+70℃の幅広い温度範囲で行う
ことができ、そして20℃〜65℃の温度範囲内で行う
ことが好ましい。
【0022】次のようなすべての適当なブロム化剤、す
なわち、単独でまたはH2 O2 、NaBrO3 、
若しくは同様な酸化剤と共に用いる元素状臭素、臭化水
素酸、或いはDBDMH及びNBSのような有機ブロム
化剤、を使用することが可能である。
【0023】臭素原子をアミノ基で置換する反応は、水
性溶剤媒体中、銅化合物触媒の存在下で臭素含有中間体
をアンモニアと反応させることにより行うことが好まし
い。好ましくは、通常オートクレーブで得られるような
高温及び自己発生的圧力で、この反応を行う。アンモニ
アは水溶液または気体状のどちらでも供給することがで
きるが、水溶液を用いる場合には、水溶液が飽和または
飽和に近い溶液であることが好ましい。
【0024】すべての適当な銅化合物触媒を使用するこ
とができ、そして多数のこのような触媒が当業者には知
られている。好ましい触媒は、化学式CunXm (式
中、Xはハロゲン化物、SO4 、O、CO3 、また
はAc Oであり、nは1または2であり、そしてmは
0、1、または2である)で表される銅化合物である。
【0025】反応機構III において、ニトロ化反応
は濃硫酸または酢酸の存在下で行うことが可能である。 使用する硝酸溶液の濃度が70%以上であることが好ま
しい。この反応は、ハロゲン化脂肪族炭化水素中、−1
0℃〜+60℃の温度範囲で都合よく行うことができる
【0026】上述及び他の本発明の特徴及び利点は、以
下に記述する例示的そして非限定的な本発明の好ましい
実施態様を通してよりよく理解されるであろう。
【0027】
【実施例】例1  3−ニトロブロモベンゼンの調製本
調製は、J.R.Johnson及びC.G.Gaue
rkeの「有機合成」(Coll.Vol.1,pp.
123−124,J.Wiley  andSons,
New  York,1956)に従い行った。
【0028】機械的スターラー及び滴下漏斗を備えた三
口丸底フラスコ(3リットル)に、ニトロベンゼン27
0gを入れた。フラスコを135〜145℃に加熱して
、鉄(粉末)26g及び臭素562gを、激しく攪はん
しながら4時間以内に4回に分けて加えた。さらに1時
間加熱を続けた。NaHSO3 の飽和溶液(50cc
)を加えた水(1.5リットル)に、その反応生成物を
注ぎ込んだ。この混合物を蒸気で蒸留し、そして蒸留物
の最初の部分を別に集めて少量の末反応ニトロベンゼン
を除去した。すべての3−ブロモニトロベンゼンが得ら
れるまで、混合物の別の12リットルを蒸気蒸留した。 黄色の結晶性固形物を濾過及び乾燥して、3−ブロモニ
トロベンゼン340g(収率75%)が得られた。
【0029】例2  3−ニトロジフェニルエーテルの
調製 本調製は、F.UllmannらのJustus  L
iebig  Annalen  der  Chem
ie,350,83,1906に従い行われた。
【0030】共沸蒸留ヘッドを備えた三口丸底フラスコ
に、水酸化カリウム(85%)8.8g及びフェノール
77.1gを窒素雰囲気下で入れた。その混合物を11
1℃に加熱し、次いでトルエン(50cc)を加えた。 水を除去し、そして3−ブロモニトロベンゼン30.1
g、続けて銅触媒(0.8g)を加えた。反応混合物を
150℃に3時間加熱し、そして180℃でさらに30
分間加熱して反応を完了させた。粗原料混合物を80℃
に冷却し、そして10%NaOH(aq.)500cc
及び水(1000cc)で洗浄して過剰のフェノールを
除去した。有機相をCH2 Cl2 (3×50cc)
で抽出した。減圧により溶剤を蒸発させて、粗生成物3
2gを得た。この粗生成物はGC分析により、3−ニト
ロジフェニルエーテル(90.7%)、ニトロベンゼン
(6.5%)、及び3−ブロモニトロベンゼン(2.7
%)であることが示された。
【0031】例3  3−ニトロ−4′−ブロモジフェ
ニルエーテルの調製 機械的スターラー及び滴下漏斗を備えた三口丸底フラス
コ(500cc)に、3−ニトロジフェニルエーテル2
7.84g及びCH2 Cl2120mlを入れた。こ
の溶液を30〜40℃の温度で攪はんし、そして90分
間かけてBr2 21.75g及びCH2 Cl2 2
0mlを含む溶液を、反応器中の攪はんされている溶液
に滴下漏斗より滴下して加えた。その反応混合物を室温
でさらに2時間攪はんした。ブロム化完了後、過剰の臭
素はNaHSO3 (aq.)を用いて除去して臭素の
赤色を消した。 溶液は10%NaOH(aq.)を用いて中和し、そし
て相を分離させた。有機相の重量は36.5gであった
。この粗生成物はGC分析により、3−ニトロ−4′−
ブロモジフェニルエーテル(90%)、3−ニトロジフ
ェニルエーテル(6.3%)、及び3−ニトロ−o−ブ
ロモジフェニルエーテル(1.2%)であることが示さ
れた。この粗生成物をエタノールから再結晶化して、9
9.1%純度(不純物は出発原料0.9%から成る)を
有する所望の生成物を得た。
【0032】例4 NDPEのブロム化は、溶剤として1,2−ジクロロエ
タンを用いそして40〜50℃の温度で行った以外、例
3に記述したように行った。例3で得られたものと実質
的に同等の結果が得られた。
【0033】例5 機械的スターラー及び滴下漏斗を備えた三口丸底フラス
コ(1リットル)に、3−ニトロジフェニルエーテル1
57.7gを入れた。この原料を20〜50℃の温度で
攪はんし、そして60分間かけてBr2 124gを、
反応器中の攪はんされている液体に滴下漏斗より滴下し
て加えた。ブロム化完了後、過剰の臭素を25%NH3
 (aq.)を用いて除去して臭素の赤色を消した。相
を分離させた。有機相の重量は206gであった。この
粗生成物はGC分析により、3−ニトロ−4′−ブロモ
ジフェニルエーテル(95.0%)、3−ニトロジフェ
ニルエーテル(1.0%)、3−ニトロ−2′−ブロモ
ジフェニルエーテル(2.4%)、及び3−ニトロ−2
′,4′−ジブロモジフェニルエーテル(1.0%)で
あることが示された。
【0034】例6  3−ニトロ−4′−アミノジフェ
ニルエーテルの調製 Parrの圧力容器(1リットル)に、3−ニトロ−4
′−ブロモジフェニルエーテル(粗原料)20g、25
%NH3 (aq.)450ml、及びCuSO4 ・
5H2 O  1gを入れた。その混合物を190℃で
2.5時間780〜800psiで攪はんした。反応完
了後、生成物をCH2 Cl2 で抽出した。水相を滴
定して臭素イオンを分析した。この滴定により、出発原
料の98%が転化したことが示された。有機相を蒸発さ
せて得られた黒い油15.4gは、GC分析により3−
ニトロ−4′−アミノジフェニルエーテル(97.05
%)、3−ニトロ−2′−アミノジフェニルエーテル(
0.31%)、3−ニトロ−4′−ヒドロキシジフェニ
ルエーテル(1.3%)、及び3−ニトロ−4′−ブロ
モジフェニルエーテル(1%)を含むことが示された。
【0035】例7  3,4′−ジアミノジフェニルエ
ーテルの調製 機械的スターラーを備えた三口丸底フラスコ(150c
c)に、3−ニトロ−4′−アミノジフェニルエーテル
(97%)10.6g、Na2 S・7−9H2 O2
2.5g、H2 O  31g、及びエタノール23g
を入れた。反応混合物を加熱還流し、そして35分後に
は出発原料は全く認められなかった。反応混合物を室温
に冷却し、そして生成物を酢酸エチル(100ml)で
抽出した。相を分離させ、そして溶剤を減圧下で蒸発さ
せて粗生成物15.9gを得た。この粗生成物を、活性
炭の存在においてトルエンから再結晶化した。最終生成
物を蒸留して白色結晶を得た。この結晶はGC分析によ
り、99.9%純度を有する所望の生成物、すなわち3
,4′−ジアミノジフェニルエーテルであることが示さ
れた。
【0036】例8  3−アミノ─4′−ブロモジフェ
ニルエーテルの調製 機械的スターラーを備えた三口丸底フラスコ(500m
l)に、3−ニトロ−4′−ブロモジフェニルエーテル
294g、Na2 S・7−9H2 O  480g、
エタノール600ml、及びH2 O  1200ml
を入れた。反応混合物を加熱還流し、そして3.5時間
後には出発原料は認められなかった。大部分のエタノー
ル及び水を蒸留して除去し、そして粗原料混合物を室温
に冷却して、ジクロロメタン(3×300ml)で抽出
した。溶剤を減圧下で蒸発させて粗生成物256gを得
た。3−アミノ−4′−ブロモジフェニルエーテルが特
性決定され、そしてそのマススペクトル図を図1に示し
た。GC分析により、3−アミノ−4′−ブロモジフェ
ニルエーテル(98.3%)及び3−ニトロ−4′−ブ
ロモジフェニルエーテル(1.7%)であることが示さ
れた。
【0037】例9  3,4′−ジアミノジフェニルエ
ーテルの調製 Parrの圧力容器(1リットル)に、3−アミノ−4
′−ブロモジフェニルエーテル51.3g、25%NH
3 (aq.)450ml、及びCuSO4 ・5H2
 O  5.2gを入れた。混合物を220℃で4時間
1000psiで攪はんした。反応完了後、生成物をC
H2 Cl2 で抽出した。有機相を蒸発させて得られ
た黒い油32.2gは、GC分析により3,4′−ジア
ミノジフェニルエーテル(96.4%)、3−アミノジ
フェニルエーテル(2.0%)、及び3−アミノ−4′
−ブロモジフェニルエーテル(0.8%)を含むことが
示された。
【0038】例10  3,4′−ジニトロジフェニル
エーテルの調製 機械的スターラー及び滴下漏斗を備えた三口丸底フラス
コ(150ml)に、3−ニトロジフェニルエーテル1
0.75g及び無水酢酸40mlを入れた。この溶液を
45〜50℃の温度で攪はんし、そして30分間かけて
HNO3 (70%)15ml及びCH3 COOH(
100%)15mlを含んで成るニトロ化混合物を、反
応容器中の攪はんされている溶液に滴下漏斗より滴下し
て加えた。次いで、この反応混合物を同じ温度で1時間
攪はんし、そして生成物を結晶性固体として沈澱させた
。この沈澱物を濾過し、冷水で洗浄し、そして乾燥して
7.6gの黄色い結晶を得た。GC分析により、3,4
′−ジニトロジフェニルエーテル(92%)、2,3′
−ジニトロジフェニルエーテル(4.5%)、3−ニト
ロジフェニルエーテル(1.4%)、及び非同定生成物
(2.1%)であることが示された。残る濾液に水を加
えると、沈澱物が生成した。この沈澱物はGC分析によ
り、2,3′−ジニトロジフェニルエーテル(78.7
%)、3,4′−ジニトロジフェニルエーテル(13.
2%)、及び3−ニトロジフェニルエーテル(8.1%
)であることが示された。沈澱物の全量を氷酢酸から再
結晶すると、8.8gの白色結晶が得られた。GC分析
によると、3,4′−ジニトロジフェニルエーテルの含
量は95.3%であり、そして3−ニトロジフェニルエ
ーテルの含量は3.7%であった。2,3′−ジニトロ
ジフェニルエーテルは溶剤中に残存した。
【0039】例11 機械的スターラー及び滴下漏斗を備えた三口丸底フラス
コ(150ml)に、3−ニトロジフェニルエーテル1
5g及びCH2 Cl2 36mlを入れた。この溶液
を−10℃〜0℃の温度で攪はんし、そして30分間か
けてHNO3 (70%)14.4ml及びH2 SO
4 (98%)14.4mlを含んで成るニトロ化混合
物を、攪はんされている溶液に滴下漏斗より滴下して加
えた。次いで、この反応混合物を同じ温度で2時間攪は
んした。有機物質をCH2 Cl2 により抽出し、次
いで溶剤を蒸留して除去し、そして3,4′−及び2,
3′−異性体を含む残留固体(18.1g)を氷酢酸か
ら再結晶化して、98%の3,4′−ジニトロジフェニ
ルエーテル含量を有する白色結晶11.8gを得た。
【0040】例12  3,4′−ジアミノジフェニル
エーテルの調製 機械的スターラーを備えた三口丸底フラスコ(150m
l)に、3,4′−ジニトロジフェニルエーテル(95
.3%)8.8g、Na2 S・7−9H2 O  3
1.2g、H2 O  30g、及びエタノール24g
を入れた。反応混合物を加熱還流し、そして60分後に
は出発原料は認められなかった。反応混合物を室温に冷
却し、そしてその生成物を酢酸エチル(100ml)で
抽出した。相を分離し、そして溶剤を減圧下で蒸発させ
て、粗生成物8.1gを得た。GC分析により、94%
の3,4′−ジアミノジフェニルエーテル含量が示され
た。この粗固体生成物は再結晶化することができる。
【0041】例13  一段法における3,4′−ジア
ミノジフェニルエーテルの調製 Parrの圧力容器(1リットル)に、3−ニトロ−4
′−ブロモジフェニルエーテル20.0g、25%NH
3 (aq.)450ml、及びCuSO4 ・5H2
 O  1.4gを入れた。混合物を200℃で3時間
780psiで攪はんした。反応完了後、Na2 S・
9H2 O  32.6gを反応器に加え、そして反応
を460psi(200℃)でさらに1時間継続した。 その粗生成物はGC分析により、3,4′−ジアミノジ
フェニルエーテル(91.4%)及び3−アミノジフェ
ニルエーテル(7.6%)であることが示された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の新規化合物である3−アミノ−4′−
ブロモジフェニルエーテルのマススペクトル図である。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  3,4′−ジアミノジフェニルエーテ
    ルの調製方法であって、3−ニトロジフェニルエーテル
    をBr2 及びHNO3 から選択された化合物と反応
    させて、以下の化学式、すなわち、 【化1】 (式中、RはBrまたはNO2 である)を有する化合
    物を生成させ、次いで、 (a)4′−位のすべてのBr原子をNH2 基で置換
    すること;及び (b)すべてのNO2 基をNH2 基に還元すること
    、の各段階をすべての適当な順序で行うことから成るこ
    とを特徴とする、3,4′−ジアミノジフェニルエーテ
    ルの調製方法。
  2. 【請求項2】  3−ニトロジフェニルエーテルをブロ
    ム化して、以下の化学式(II)、すなわち、【化2】 を有する化合物を生成させること;前記化学式(II)
    の化合物をNH3 と反応させて、以下の化学式(II
    I )、すなわち、 【化3】 を有する化合物を生成させること;及び前記化学式(I
    II )の化合物を還元して、3,4′−ジアミノジフ
    ェニルエーテルを生成させること、から成ることを特徴
    とする、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】  3−ニトロジフェニルエーテルをブロ
    ム化して、以下の化学式(II)、すなわち、【化4】 を有する化合物を生成させること;前記化学式(II)
    の化合物を還元して、以下の化学式(IIIa)、すな
    わち、【化5】 を有する化合物を生成させること;及び前記化学式(I
    IIa)の化合物をNH3 と反応させて、3,4′−
    ジアミノジフェルエーテルを生成させること、から成る
    ことを特徴とする、請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】  3−ニトロジフェニルエーテルをHN
    O3 と反応させて、以下の化学式(IIIb)、すな
    わち、【化6】 を有する化合物を生成させること;及び前記化学式(I
    IIb)の化合物を還元して、3,4′−ジアミノジフ
    ェニルエーテルを生成させること、から成ることを特徴
    とする、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】  前記ブロム化反応が水不混和性溶剤中
    で行われたことを特徴とする、請求項2または3記載の
    方法。
  6. 【請求項6】  前記溶剤がハロゲン化脂肪族炭化水素
    を含んで成ることを特徴とする、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】  前記ブロム化反応が溶剤としてアセト
    ニトリルを用いて行われたことを特徴とする、請求項2
    または3記載の方法。
  8. 【請求項8】  前記ブロム化剤が、N,N′−ジブロ
    モ−5,5−ジメチルヒダントインまたはN−ブロモス
    クシンイミドであることを特徴とする、請求項2または
    3記載の方法。
  9. 【請求項9】  前記ブロム化反応が実質的に溶剤を含
    まない条件下で行われたことを特徴とする、請求項2ま
    たは3記載の方法。
  10. 【請求項10】  前記ブロム化反応が−10℃〜+7
    0℃の温度範囲内で行われたことを特徴とする、請求項
    2、3、5、6、7、8、または9記載の方法。
  11. 【請求項11】  前記ブロム化反応が20℃〜65℃
    の温度範囲内で行われたことを特徴とする、請求項10
    記載の方法。
  12. 【請求項12】  前記ブロム化剤が、単独で若しくは
    H2 O2 、NaBrO3 などの酸化剤と共に用い
    たBr2 及びHBr、並びに有機臭素キャリヤーから
    選択されたことを特徴とする、請求項2、3、5、6、
    7、8、9、10、または11記載の方法。
  13. 【請求項13】  前記有機臭素キャリヤーが、N,N
    ′−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン及びN−
    ブロモスクシンイミドを含んで成ることを特徴とする、
    請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】  水性媒体中、銅化合物触媒存在下で
    前記臭素含有出発原料をアンモニアと反応させることに
    より、前記臭素原子をアミノ基で置換することを特徴と
    する、請求項1〜13記載の方法。
  15. 【請求項15】  前記反応が、高温及び自己発生的圧
    力において行われたことを特徴とする、請求項14記載
    の方法。
  16. 【請求項16】  前記アンモニアが、水溶液または気
    体状で供給されたことを特徴とする,請求項14または
    15記載の方法。
  17. 【請求項17】  前記水溶液が飽和溶液であることを
    特徴とする、請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】  前記触媒が、化学式Cun Xm 
    (式中、Xはハロゲン化物、SO4 、O、CO3 、
    またはACOであり、nは1または2であり、そしてm
    は0、1、または2である)を有する銅化合物触媒であ
    ることを特徴とする、請求項14〜17記載の方法。
  19. 【請求項19】  前記反応が、150℃〜300℃、
    好ましくは180℃〜250℃の温度範囲内で行われた
    ことを特徴とする、請求項14〜18記載の方法。
  20. 【請求項20】  前記アミノ化中間体が、その生成し
    た現場で次いで還元されたことを特徴とする、請求項1
    または2記載の方法。
  21. 【請求項21】  前記ニトロ化反応が、濃硫酸または
    酢酸の存在において硝酸を用いて行われたことを特徴と
    する、請求項4記載の方法。
  22. 【請求項22】  前記硝酸溶液濃度が70%以上であ
    ることを特徴とする、請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】  前記溶剤が、ハロゲン化脂肪族炭化
    水素または無水酢酸を含んで成ることを特徴とする、請
    求項4または21記載の方法。
  24. 【請求項24】  前記ニトロ化反応が、−10℃〜+
    60℃の温度範囲内で行われたことを特徴とする、請求
    項4、21、22、または23記載の方法。
  25. 【請求項25】  以下の化学式、すなわち、【化7】 を有する3−アミノ−4′−ブロモ−ジフェニルエーテ
    ル化合物。
JP3249505A 1990-09-28 1991-09-27 3,4′−ジアミノジフェニルエーテルの調製方法及びその新規中間体 Pending JPH04247057A (ja)

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