JPH04244026A - ヒトの爪を処置するための局所製剤 - Google Patents

ヒトの爪を処置するための局所製剤

Info

Publication number
JPH04244026A
JPH04244026A JP992991A JP992991A JPH04244026A JP H04244026 A JPH04244026 A JP H04244026A JP 992991 A JP992991 A JP 992991A JP 992991 A JP992991 A JP 992991A JP H04244026 A JPH04244026 A JP H04244026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nail
nac
lotion
use according
nails
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP992991A
Other languages
English (en)
Inventor
Elvertus Van Den Hooven Wilhelm
ヴィルヘルム エルベルテュス ファン デン ホーヴェン
Margaretha Olthoff
マルガレータ オルトフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gist Brocades NV
Original Assignee
Gist Brocades NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gist Brocades NV filed Critical Gist Brocades NV
Publication of JPH04244026A publication Critical patent/JPH04244026A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒトの爪の医療的または
化粧的処置のための局所製剤に関する。
【0002】
【発明の背景】ヒトの爪板の透過性、吸収性及び保持容
量は爪真菌症、乾癬及び扁平苔癬等の種々の爪の疾患の
局所治療に臨床上の問題を提起する。
【0003】爪板が平らにされ、ケラチン化された細胞
が融合してできた稠密なしかし幾分弾力性ある塊りより
構成されていることは、例えばK. A. Walte
rs 及びG. L. Flynn, Interna
t. J. Cosmet. Sci.5、1983、
231−246から周知である。そのアミノ酸組成は質
的には角質層及び髪のそれに類似しているが、量的には
角質層より髪により似ており、このことは熱分析的、機
械的及び保水的性質においてもあてはまる。皮膚の透過
性パターンがそれが脂質障壁として大いに働くことを示
しているのに対し、爪板は化合物をそれらがより疎水性
になるにつれて排除するようであり、これは正に反対の
行動である。爪の保水容量は角質層のそれよりはるかに
小さく、正常で約20%である。ジメチルスルホキシド
(DMSO)、イソプロパノール等の、皮膚浸透エンハ
ンサーとしての効能が証明された溶媒は爪板に対し同様
な効果を与えない。かくの如く爪板は特別の治療方法を
要する独特な構造であることが判明した。
【0004】上述の爪の疾患の治療には全身(経口)投
薬法が通常用いられる。特に爪真菌症の場合には、恐ら
く全身投薬法に対し「死んだ」爪板が比較的なじまない
こと(inaccessibility)によって、か
かる治療は一般に多くの月日を要し、しばしば落胆させ
る結果に終る。その上、望ましくない副作用が生ずるこ
とがある。
【0005】爪の病気を治療する別の方策は爪を外科的
または化学的に除去し、ついで爪床に局所的に薬物を塗
布する方法である。化学的剥離は栄養不良の(dyst
rophic) 爪に22〜40%の尿素を適用して行
われ(E.M. Farber及びD. A. Sou
th, Cutis22、1978、689−692)
、また非栄養不良の爪に20%の尿素と10%のサリチ
ル酸の組合せを適用して行われた(T. J. Bus
elmeier, Cutis 25、1980、29
7−405)。 D. KulenkampはDer Deutsche
 Dermatologe36、1988、3−7で4
0%の尿素による爪の剥離と引き続いての1%ビフォナ
ゾール(bifonazol)による爪床の局所治療に
よる爪真菌症の治療を報告している。上述の局所治療は
すべて病気の爪の損失を含み、それによって感染症及び
他の合併症の発生度合が増加する可能性がある。
【0006】かくの如く病気の爪をそれらを除去するこ
となく局所的に治療する保存的で速効性ある方法に対す
るニーズがある。爪板中に及びこれを通して治療剤を運
搬することができ、また爪板の薬物を保持する能力を高
める局所製剤があればこのニーズを満たすであろう。
【0007】N. F. Wolejze らは、J.
 Soc. Cosmet. Chem. 22、19
71、571−578において、水及び他の物質の内部
拡散性及び引き続いての結合を高めるために、指の爪の
ケラチン中の構造システインを部分的または完全に還元
すること(reduction)を提案している。 この刊行物はこの効果の実利性について何も述べていな
い。テストされた還元剤はチオグリコール酸アンモニウ
ム、亜硫酸水素アンモニウム、1,4−ジチオスレイト
ール及びテトラキス(ヒドロキシメチル)ホスホニウム
クロリドであった。これらの化合物のいずれも、この出
版日(1971)より前及び後で、ヒトの爪の医学的ま
たは化粧的処置のための製剤において現実に用いられな
かった。
【0008】
【本発明の概要】本発明は一般式
【0009】
【化3】
【0010】によって表されるイオウ含有アミノ酸また
はその医薬上許容される塩のヒトの爪の医療的または化
粧的処置のための局所組成物の製造のための使用に関す
る。
【0011】特には、本発明は上記式(式中、該アシル
基は炭素原子数1ないし12個の脂肪族モノ若しくはジ
カルボン酸のアシル基である)で示される化合物の上記
使用に関する。
【0012】
【発明のさらなる詳細】本発明の化合物の例はN−アセ
チル−システイン、N−アセチルホモ−システイン、N
−エチル−システイン及びN−マリル−システインであ
る。
【0013】かかる化合物はS−S結合を還元すること
が知られており、それらのいくつかはヘアートリートメ
ント(パーマネントウエーブ)に及び爪の治療に関連し
ない医薬においても用いられている。今やそれらが爪板
を柔らかくしかつ水和する有用な性質を有し、それによ
って爪板の脂質親和性物質及び親水性物質の両方、特に
薬物及び色素に対する透過及び吸収能を増大させること
が見い出された。
【0014】本発明の局所組成物中の上記化合物の適当
な濃度は1−40%w/v、好ましくは5−40%w/
v、より好ましくは10−20%w/vである。
【0015】本発明の化合物は爪板への適用に適したい
ずれのタイプの局所製剤にでも製剤化できる。かかる製
剤の例は軟膏、ローション、膜形成ローション、パスタ
、クリーム及びゲルであり、即席の製剤(instan
t preparations) も含む。これらは当
業界で公知の方法で製造できる。
【0016】本発明の化合物は好ましくはシステインの
N−カルボン酸アシル置換誘導体(N−carboxy
lic acyl substituted deri
vatives of cysteine)である。
【0017】本発明のもっとも好ましい化合物はN−ア
セチル−システイン(NAC)である。NACは気道の
不利な症状(adverse conditions)
 を治療する際の粘液溶解剤として一般に用いられてい
る。NACはまた、ある種の皮膚の炎症の治療に関した
ヨーロッパ特許出願0300100における如く、皮膚
の治療用製剤中に入れられた。尿素、サリチル酸及びそ
れらの組合せと対照的に、NACは爪板の浸軟(mac
eration) を引き起こさない。 NACは有毒でなくアレルギーを起こすこともない。
【0018】上記局所組成物中の適当なNAC濃度は1
−40%w/v、好ましくは5−40%w/v、より好
ましくは10−20%w/vである。
【0019】NAC含有局所製剤はまたある量の、好ま
しくは5%と40%v/vの間の、より好ましくは5%
と20%v/vの間の水を含有すべきである。pHは5
より下、好ましくは1−3の間である。
【0020】本発明のイオウ含有アミノ酸によって爪板
中への浸透及び吸収が高められる治療剤または色素(d
yes) をイオウ含有アミノ酸と共に製剤化できる。 別法としてイオウ含有アミノ酸を含有する局所製剤で前
処理した後の爪板に適用すべく、治療剤または色素を別
個に製剤化できる。
【0021】本発明のイオウ含有アミノ酸と適当に組み
合わせることができる、ヒトの爪の治療のための治療剤
の例はイミダゾール類、特にオキシコナゾール(oxi
conazole)及びミコナゾール (micona
zole) 、アリルアミン類及びブチルアミン類、特
にN−(4−tert−ブチルベンジル)−N−メチル
−1−ナフチルメチルアミン(ブテナフィン(bute
nafine) 、KP−363)等の抗真菌剤;コル
チコステロイド、特にヒドロコルチゾン17−ブチレー
ト、ベタメタゾン17−バレレート(betameth
ason17−valerate)、ブデソナイド(b
udesonide) 及びクロベタゾール17−プロ
ピオネート(clobetasol17−propio
nate) 、レチノイド類 (retinoids)
、5−フルオロウラシル、ポドフィロトキシン及びブレ
オマイシン等の抗炎症及び/または抗増殖(autip
roliferative)及び抗腫瘍化合物;シュー
ドモン酸(pseudomonic acid) 、バ
シトラシン(bacitracin) 等の抗細菌剤;
及びα−インターフェロン等の抗ウイルス化合物である
【0022】本発明のイオウ含有アミノ酸の別の適用は
それらを正常の及び変色した(discolored)
 爪の化粧用処理のための色素と組み合わせることであ
る。
【0023】以下の実施例は本発明を例示する。
【0024】
【実施例】実施例1 ローションに浸漬中の切り取った爪片の重量増加v/v
 で40%の蒸留水、40%のメチルエチルケトン及び
20%のイソプロピルアルコールを含有する溶液(ロー
ション)を調製した。
【0025】これらのローションに表1に特定したw/
v 濃度でサリチル酸、NAC、1,4−ジチオスレイ
トールまたはメルカプトエチルアミンを加えた。
【0026】蒸留水に表1に特定したw/v 濃度でグ
ルタチオン、メルカプトエタノールまたは尿素を加えた
【0027】試験及びコントロールローションに周囲温
度でヒトの切り取った爪片を浸漬し、それら重量増加を
もとの重量の%として表した。結果を以下の表1に示す
【0028】
【表1】
【0029】実施例2 ローションに浸漬中の切り取った爪片への親水性色素エ
オシンの浸透 (v/v )40%の蒸留水、40%のメチルエチルケ
トン及び20%のイソプロピルアルコールよりなる実施
例1と同様な溶液(ローション)に(w/v )17%
のNAC及び1%のエオシン(eosine) を加え
た。
【0030】切り取ったヒトの爪片をこの液及びNAC
なしの同じ液(n=2×3)に室温で48時間浸漬し、
ついで顕微鏡用凍結切片標本について色の浸透を評価し
た。
【0031】NACで処理した爪中の色素の平均浸透値
は全爪厚さの27.5%であり、他方コントロールにお
いては平均6%であった。
【0032】実施例3 ローション中に浸漬後の切り取った爪片への親水性色素
エオシンの浸透 切り取った爪片をまずエオシンを欠くローションに浸漬
し、ついで1%のエオシンを含有するがNACを欠くロ
ーションに24時間浸漬した以外実施例2と同じ実験条
件を用いた。nは再び2×3であった。
【0033】NACが浸透した爪を通しての色素の平均
浸透値は今度は19%であり、他方コントロールでは平
均4%であった。
【0034】実施例4 膜形成ローションの背側からの適用の結果としての切り
取った爪片の重量増加及びそれへのエオシンの浸透  
                         
                   重量で17部
の蒸留水、17.5部のエタノール、20部のアセトン
、25部のポリビニルピロリドンVA−S630及び2
0部のNACよりなる膜形成ローションを調製した。コ
ントロールの膜形成ローションはNACを欠いていた。
【0035】切り取ったヒトの爪片(n=2×3)を食
塩水に浸したガーゼ(pads) 上に置き、その背側
表面に2つのタンプの膜形成ローションを1日に2回塗
布した。爪片の重量を3、4、5及び6日後に測定した
。NACで処理した爪片の重量は3日後に34%増加し
ていたが、さらには変化しなかった。コントロールの重
量は3日後に14%増加していたが、さらには変化しな
かった。
【0036】上記6日の処理後、その(2×3)の爪片
をすすぎ実施例に記述した(NACなしの)1%エオシ
ンの溶液に24時間浸漬し、ついで実施例2に示した色
素浸透の顕微鏡評価のためにさらに加工した。NACが
浸透した爪を通しての色素の平均浸透度は爪の厚さの4
8%であったが、コントロールでは6%であった。
【0037】実施例5 クリームで処理した結果としての切り取った爪片の重量
増加及びそれへのエオシンの浸透          
                         
                         
    以下の成分(重量部)よりなるクリーム基剤を
調製した:    白色パラフィン(white pa
raffin)                  
     150    流動パラフィン      
                         
           60    セトステアリルア
ルコール(cetostearyl alcohol)
           72    セトマクロゴール
(Cetomacrogol)  1000(商標) 
       18    ニパギン(Nipagin
)M(商標)                   
           1.5    蒸  留  水
                         
                   618.5

0038】このクリーム基剤88.8gにNAC10g
、リン酸二ナトリウム・12H2 O1.1g及び二亜
硫酸ナトリウム0.1gを加えてpH2のNACクリー
ムを調製した。
【0039】上記クリーム基剤98gに85%リン酸1
.02g、リン酸二ナトリウム0.85g及び二亜硫酸
ナトリウム0.1gを加えてpH2のコントロールクリ
ームを調製した。
【0040】2つの種類のクリームを切り取ったヒトの
爪片の全部で5日間の(実施例1と同様の)浸漬または
(実施例4と同様の)1日2回の背側への塗布(n=4
×3)のために用いた。爪片の重量増加を毎日測定し、
5日目の終りに爪片をすすぎ、エオシンの浸透を実施例
4と同様にして測定した。
【0041】結果を以下の表2に要約する。
【0042】
【表2】
【0043】実施例6 ヒトの爪の円板へのオキシコナゾール(oxicona
zole)の浸透に対するNAC含有ローションによる
処理の効果                    
        20%w/v NAC含有ローション
及びコントロールローションを実施例1と同様にして調
製した。
【0044】これら両方の調製物に既知量(30μlあ
たり1μCi)の放射性14Cオキシコナゾールを含有
する1%w/v のオキシコナゾールを加えた。
【0045】直径6mmのヒト爪円板上に外径4mm内
径3mmの管の1.5cmの片を乗せ、それぞれに上記
ローションの1つを30μl注いだ(n=2×3)。爪
円板の自由(腹側の)表面は食塩水に浸したガーゼ(p
ad)上で湿らせた。
【0046】30℃で48時間のインキュベーション後
、円板を凍結ミクロトームを用いてそれらの背表面に平
行に切片化した(50μm)。分離した切片の放射能を
測定し、ついで浸透したオキシコナゾールの量を計算し
た。
【0047】NAC処理円板へのオキシコナゾールの平
均合計取込み(適用したオキシコナゾールの全量の%と
して表した)は4.94%であり、他方コントロール円
板では1.33%であった。
【0048】表3はNAC処理円板においては、コント
ロール処理との対比として、実質量のオキシコナゾール
をより深い層中まで検出できることを示している。
【0049】
【表3】
【0050】実施例7 ヒト爪円板中へのオキシコナゾールの浸透に対するNA
C含有膜形成ローションでの処理の効果       
                         
                        実
施例4と同様にして20%w/v NAC含有膜形成ロ
ーション及びコントロールの膜形成ローションを調製し
た。
【0051】食塩水に浸したガーゼ上に腹側を向けて置
いた直径6mmのヒト爪円板の背側にこれらの膜形成ロ
ーション(n=2×3)を1日に2回5日間塗布した。 ついで6つの爪円板をすすぎ、実施例6と同様に管の片
上に乗せた。ついで20mgの14Cオキシコナゾール
を30mlのオセラール (OceralR ) ロー
ション(すなわちアルコール性基剤中の1%オキシコナ
ゾール)に加えた。この30μlを実施例6と同様に円
板の背側表面の頂部上の管中に注いだ。爪円板の自由(
腹側の)表面はこの場合も食塩水に浸したガーゼ上で湿
気を保たせた。
【0052】30℃及び60%の相対湿度で48時間の
インキュベーション後、円板を凍結ミクロトームを用い
て背側表面に平行に切片化した(50μm)。
【0053】NACで前処理した円板の下での3つのガ
ーゼにおける平均放射能は7.53%であったが、他方
コントロール前処理円板の下での3つのガーゼにおける
放射能は0.01%であった。
【0054】表4はコントロール前処理との対比におい
てNAC前処理がより多い量のオキシコナゾールを円板
のより深い層まで到達せしめたことを示している。
【0055】
【表4】
【0056】実施例8 ヒト爪円板へのオキシコナゾールの浸透に対するクリー
ムによる前処理の効果 実施例5と同様にしてNAC含有クリーム及びコントロ
ールを調製した。
【0057】食塩水に浸漬せしめたガーゼ上に腹側を向
けて置いた直径6mmのヒト爪円板の背側にこれらのク
リーム(n=2×3)を1日に2回5日間塗布した。つ
いで6つの爪円板をすすぎ、実施例6と同様に管の片上
に乗せた。ついで20mgの14Cオキシコナゾールを
オセラールR ローション(すなわちアルコール性基剤
中1%オキシコナゾール)30mlに加えた。この30
μlを実施例6と同様に円板の背側表面の頂部上の管中
に注いだ。 爪円板の自由(腹側の)表面を食塩水を浸したガーゼ上
で湿った状態に保持した。
【0058】30℃及び60%の相対湿度で48時間の
インキュベーション後、円板を凍結ミクロトームを用い
てその背側表面に平行に切片化した(50μm)。分離
した切片の放射能を測定し、ついで浸透したオキシコナ
ゾールの量を計算した。
【0059】NACで前処理した円板におけるオキシコ
ナゾールの平均全取込み量(適用したオキシコナゾール
の全量の%として表示)は4.0%であり、他方コント
ロールで前処理した円板においては0.22%であった
【0060】表5はコントロール前処理と対比してNA
C前処理が多量のオキシコナゾールのより深い層での存
在をもたらしたことを明らかにする分離切片中のオキシ
コナゾールの量を示す。
【0061】
【表5】
【0062】実施例6、7及び8の結果を総合して、N
ACが脂質親和性治療剤オキシコナゾールの爪板内への
及びそれを通しての浸透を促進すると結論できる。
【0063】実施例9 ヒト爪円板中へのヒドロコルチゾンの浸透に対するNA
C含有ローションによる処理の効果         
                         
                         
 共に実施例1と同様にして製造した、及び既知量(3
0μlあたり1μCi)の放射性14Cヒドロコルチゾ
ンを含む1%w/v のヒドロコルチゾンを共に含有す
る、20%w/v NAC含有ローション及びコントロ
ールローションを用いて実施例6の実験手順を繰り返し
た。
【0064】表6はNAC処理円板においてはコントロ
ールにおけるよりも実質上多くのヒドロコルチゾンが特
により深い層で検出できたことを示している。
【0065】
【表6】
【0066】実施例10 ローションに浸漬中の切り取り爪片の重量増加に対する
異なるスルフヒドリル化合物の効果の比較      
                         
                       蒸留
水中50%v/v エタノールよりなるローション中N
AC(pH2.3)、1,4−ジチオスレイトール(D
TT、特許請求の範囲に挙げられていない、pH4.5
)及びチオグリコール酸ナトリウム(ATG.特許請求
の範囲に挙げられていない、pH9.0)の各々0.1
Mの効果を実施例1と同様にして比較した。コントロー
ル及びテストローション中へのヒト切り取り爪片の浸漬
期間は72時間であった。結果を下記表7に示す。
【0067】
【表7】
【0068】実施例11 ヒト爪円板中へのオキシコナゾールの浸透に対するロー
ション中の3つの異なるスルフヒドリル化合物の効果の
比較                       
               実施例10と同様に、
蒸留水中50%v/v エタノールよりなるローション
に各0.1MのNAC(pH2.3)、1,4−ジチオ
スレイトール(DTT、特許請求の範囲に挙げられてい
ない、pH4.5)またはチオグリコール酸アンモニウ
ム(ATG、特許請求の範囲に挙げられていない、pH
9.0)を加えた。3つの溶液のすべてに既知量(30
μlあたり1μCi)の放射性14Cオキシコナゾール
を含有する1%w/v オキシコナゾールも加えた。こ
れらのローションを実施例6及び9と同様の実験手順で
テストした。
【0069】表8はNAC処理円板においては他の2つ
の群の円板におけるよりも実質上より多くのオキシコナ
ゾールが特により深い層で検出できたことを示している
【0070】
【表8】
【0071】
【発明の効果】本発明に係るイオウ含有アミノ酸を配合
した爪の局所適用組成物を爪に適用する場合には、治療
用医薬または化粧用物質の爪内へのまたは爪を通しての
浸透性を高めることができる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式 【化1】 によって表されるイオウ含有アミノ酸またはその医薬上
    許容される塩のヒトの爪の医療的または化粧的処置のた
    めの局所組成物の製造のための使用。
  2. 【請求項2】  イオウ含有アミノ酸がシステインのN
    −カルボン酸アシル置換誘導体である請求項1の使用。
  3. 【請求項3】  システイン誘導体がN−アセチル−シ
    ステイン(NAC)である請求項2の使用。
  4. 【請求項4】  局所組成物中のNACの濃度が1−4
    0%w/vの間、好ましくは5−40%w/vの間、よ
    り好ましくは10−20%w/vの間である請求項3の
    使用。
  5. 【請求項5】  局所組成物が局所的に有効な治療剤を
    含有する請求項1−4のいずれか1つの使用。
  6. 【請求項6】  治療剤がイミダゾール化合物である請
    求項5の使用。
  7. 【請求項7】  イミダゾール化合物がオキシコナゾー
    ルである請求項6の使用。
  8. 【請求項8】  薬物がN−(4−tert−ブチルベ
    ンジル)−N−メチル−1−ナフチルメチルアミン(ブ
    テナフィン、KP−363)である請求項5の使用。
  9. 【請求項9】  薬物がコルチコステロイドである請求
    項5の使用。
  10. 【請求項10】  コルチコステロイドがブデソナイド
    である請求項9の使用。
  11. 【請求項11】  局所組成物が色素を含有する請求項
    1−10のいずれか1つの使用。
  12. 【請求項12】  局所組成物が即席の製剤も含め、ロ
    ーション、膜形成ローション、クリーム、軟膏、ゲルも
    しくはパスタである請求項1−11のいずれか1つの使
    用。
  13. 【請求項13】  一般式 【化2】 によって表されるイオウ含有アミノ酸またはその医薬上
    許容される塩を1−40%と医薬上許容される担体を含
    有する、ヒトの爪の医療的または化粧的処置のための局
    所組成物。
JP992991A 1990-01-30 1991-01-30 ヒトの爪を処置するための局所製剤 Pending JPH04244026A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL902002096 1990-01-30
NL9020020 1990-01-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04244026A true JPH04244026A (ja) 1992-09-01

Family

ID=19858357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP992991A Pending JPH04244026A (ja) 1990-01-30 1991-01-30 ヒトの爪を処置するための局所製剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04244026A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001523273A (ja) * 1998-02-09 2001-11-20 マクロケム・コーポレーシヨン 抗真菌性爪ラッカーおよびそれの使用方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001523273A (ja) * 1998-02-09 2001-11-20 マクロケム・コーポレーシヨン 抗真菌性爪ラッカーおよびそれの使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0440298A1 (en) Topical preparations for treating human nails
ES2420516T3 (es) Composiciones tópicas y uso de las mismas para el tratamiento de afecciones relacionadas con el epitelio
US6821508B2 (en) Composition and method for topical nail treatment
US8334413B2 (en) Topical compositions and methods for epithelial-related conditions
JP2002509867A (ja) 爪と皮膚の局所治療用酸性化組成物
HUE034651T2 (en) The use of a foamable composition substantially free of pharmaceutically active ingredients for the treatment of human skin
JP2012056964A (ja) 局所的血流増大の有益な効果
KR20010041527A (ko) 국소적 항바이러스성 조성물로서 무기 아질산염 및유기산의 조성
IL105600A (en) Pharmaceutical and cosmetic compositions with increased rate of transdermal penetration and antioxidation protection against degradation containing derivatives of thioglycolic and mercaptopropionic acids some such novel compounds and their use
JPH06279227A (ja) 皮膚外用製剤及び化粧料
JP5832302B2 (ja) ケラチンへの局所薬剤デリバリーにおける表面活性タンパク質の組成物、使用及び使用方法
CZ290165B6 (cs) Léčivo pro léčbu hyperkeratózních koľních onemocnění
US5215760A (en) Saturated solution of purified sodium chloride in purified aloe vera for inducing and stimulating hair growth and for decreasing hair loss
JP2011514338A (ja) 脂質修飾システイン含有ペプチドを含むペプチドを利用するための局所用組成物および方法
JPH04244026A (ja) ヒトの爪を処置するための局所製剤
RU2481834C2 (ru) Антимикробная композиция для лечения ран и ожогов
CA2469474A1 (en) Potentiated topical compositions
JP3749279B2 (ja) 爪用抗真菌剤
JPS62155214A (ja) 炎症治療薬及びそれによる炎症治療方法
JPH09507845A (ja) 皮膚炎を治療するための2,3−ジアリル−1−ベンゾピラン
IT202100018602A1 (it) Composto GSH-C4 per uso nel trattamento della psoriasi
JPS61129117A (ja) アロエ含有パツプ剤
MXPA00009631A (en) An acidified composition for topical treatment of nail and skin conditions
AU2003246031A1 (en) An acidified composition for topical treatment of nail and skin conditions