JPH04243024A - 情報記録・再生装置 - Google Patents

情報記録・再生装置

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JPH04243024A
JPH04243024A JP3003963A JP396391A JPH04243024A JP H04243024 A JPH04243024 A JP H04243024A JP 3003963 A JP3003963 A JP 3003963A JP 396391 A JP396391 A JP 396391A JP H04243024 A JPH04243024 A JP H04243024A
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Masahiko Tanaka
政彦 田中
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多層記録媒体へ情報
を記録・再生する情報記録・再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量の情報記録媒体として、光
ビームを照射して光学的情報の記録再生を行うものが開
発されている。その代表的なものに光ディスクがある。 しかし、さらに大容量化をめざして、中間層を間にはさ
んで光記録媒体を層状に重ねた多層の記録媒体の研究開
発が進んでいる。例えば、特開昭63−29348号公
報において、複数の記録層が重ねられた多層記録媒体で
その層間隔がある程度大きければ、記録・再生する記録
層でない記録層からのクロストークの影響がなく、目的
の記録層に対して情報の記録・再生ができることが示さ
れている。また特開昭63−113947号公報におい
ては、多層記録媒体に対して記録・再生を行うために多
数の波長の異なる光源を用いた光ヘッドについて示して
ある。
【0003】従来の単層記録媒体では一つの記録層しか
ないので、一つの光ビームについてフォーカス制御、ト
ラッキング制御を行うことにより、正確に記録・再生が
可能であった。多層記録媒体の場合は、記録層が多数存
在するために、複数の光源を持つ光ヘッドが考えられる
。その場合、従来のフォーカス制御では、常に複数の光
ビームの任意の記録層の任意の記録・再生すべき位置へ
一致させるのは困難だった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように多層記
録媒体を用いてのフォーカス制御は極めて困難であった
【0005】本願発明は多層記録媒体へ情報を記録・再
生する場合において、対物レンズで集光した光スポット
を任意の記録層の任意の記録・再生位置へ一致させるた
めのフォーカス制御を与えるもので、それにより多層記
録媒体への情報の記録・再生を実現することを目的とす
るものである。[発明の構成]
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は多層記録媒体
の各記録層間の間隔に対応した間隔に配置された複数の
光源と、その多層記録媒体における任意の一つの記録層
にフォーカス制御をかける第1のフォーカス制御手段と
、その第1のフォーカス制御手段に用いない残りの光ビ
ームに対してフォーカスの微調を行う第2のフォーカス
制御手段により、記録層と中間層を交互に積層した多層
記録媒体の任意の記録層の任意の位置へ情報の記録・再
生を行うようにした情報記録・再生装置である。
【0007】
【作用】多層記録媒体の各記録層に同時にフォーカス制
御を正確にかけることができるので、同時に多層記録媒
体の各記録層を記録・再生することが可能となる。これ
により、大容量でかつ情報の記録・再生速度の速い記録
・再生装置が可能となる。
【0008】
【実施例】実施例に係わる装置について図1〜図7を用
いて説明する。図1は3層の光記録媒体5を使用した時
の、記録・再生を行うための光ヘッドの構成を示す図で
ある。3層の光記録媒体5は、基板5dと中間層5e,
5fと記録層  5a,5b,5cからなる。同一波長
のレーザ光源1a,1b,1cより出射された三つの光
ビーム2a,2b,2cをコリメータレンズ3でコリメ
ートし対物レンズ4で集光する。対物レンズ4で集光し
た光ビーム2a,2b,2cの集光位置が光記録媒体5
の記録層5a,5b,5cに一致する構成とする。コリ
メータレンズ3の焦点距離をfc、対物レンズ4の焦点
距離をfoとすると、レーザ光源1a,1b,1cの間
隔をΔab,Δbcと光記録媒体5の各記録層間の間隔
dab,dbcとの関係は近似的に次のようにあらわせ
る。ただし光記録媒体5の中間層5e,5fの屈折率を
nab,nbcとする。 dab/nab=Δab×(fo2 /fc2 )…(
1)dbc/nbc=Δbc×(fo2 /fc2 )
…(2)
【0009】したがってコリメータレンズ3と
対物レンズ4の焦点距離と光記録媒体5の中間層5e,
5fの厚さと屈折率とレーザ光源1a,1b,1cの位
置を選ぶことにより、対物レンズ4で集光した光ビーム
2a,2b,2cの集光位置を光記録媒体5の記録層5
a,5b,5cに一致させることができる。次に、各記
録層5a,5b,5cで反射され戻ってきた光ビームを
、再び対物レンズ4を通しビームスプリッタ6で分離す
る。その光ビームを凸レンズ7、円柱レンズ8を通し検
出器9a,9b,9cで検出し、光記録媒体5の各記録
層5a,5b,5cの信号の検出を行う。ここでレーザ
光源1a,1b,1cまたは検出器9a,9b,9cは
1個のパッケージ内に収められていても問題はなく、光
ヘッドのより小形化が可能である。
【0010】次に多層光記録媒体5へ情報の記録・再生
を行う際のフォーカス制御について説明する。本構成で
は光学系と媒体の材料の光学定数と構造により3つの光
ビーム2a,2b,2cが対物レンズで集光される位置
が決まるので、3つの光ビームの中で1つについてフォ
ーカス制御を行うことにより、残りの光ビームが対物レ
ンズより集光される位置は光記録媒体5の記録層の位置
とほぼ一致する。したがって外乱等による光記録媒体5
の位置変動分(例えば光ディスクにおける面振れ等)を
取り除くために、1つの光ビームに関してフォーカス制
御を行う第1のフォーカス制御手段を持つ。その他の光
ビームに関しては、光記録媒体5の中間層と記録層の製
造の厚さむら等による影響で、対物レンズの集光位置が
わずかにずれるので、その分だけ補正する第2のフォー
カス制御手段によりフォーカス調整を行う。これらによ
り、対物レンズで集光した光ビームの焦点をすべての記
録層5a,5b,5cに一致させることができる。
【0011】最初に一つの光ビームで行う第1のフォー
カス制御について具体的に説明する。ここではフォーカ
ス誤差検出に非点収差法を用いた場合について説明する
。まずフォーカス制御を行うための記録層を一つ決める
が、その層をリファレンス層と呼ぶ。このリファレンス
層は、情報を記録する記録層の一つであってもよく、ま
たはフォーカス制御を行うための専用の記録層でもよい
。ここではリファレンス層を記録層5aとし、光ビーム
2aでフォーカス制御を行う。
【0012】図3は、図1の検出器9a,9b,9cの
光検出面を含めたフォーカス制御、トラッキング制御、
さらに信号の記録・再生に必要なシステムのブロック図
である。光ビーム2aを検出する検出器9aが4分割さ
れておりフォーカス制御に使用する。
【0013】フォーカス制御は、図1の凸レンズ7、円
柱レンズ8で発生した非点収差による光ビームの形の変
化を光検出器9aで検出して、その光検出器9aで得ら
れる4つの信号を演算してフォーカス誤差信号を作る。 ここで対物レンズ4を光記録媒体5に近付けた場合を考
える。図4にその時の光検出器9aで検出した信号を演
算して得られるフォーカス誤差信号と再生信号を示す。 図3の横軸が、対物レンズと記録媒体との距離を示し、
矢印の方向が対物レンズ4を光記録媒体5に近づけた時
の方向である。F1は、例えば記録層5aによるフォー
カス誤差信号の振幅が、記録層5bによるフォーカス誤
差信号でフォーカス制御をかける場合に影響を及ぼさな
くなるような値になるまでのフォーカス誤差信号の範囲
を示す。またd12,d23は、対物レンズ4を光記録
媒体5に近づけた(矢印の方向)時に、光検出器9aで
検出して得られる記録層5a,5b,5cによるフォー
カス誤差信号の零クロス点間の距離を表す。本実施例で
は3つの記録層5a,5b,5cで発生するフォーカス
誤差信号が重り互いに干渉が生じないように、フォーカ
ス誤差信号を得る為の光学系の定数と3つの記録層5a
,5b,5cの間隔dab,dbcを決めている。すな
わち、F1<dab/nab,F1<dbc/nbcと
いう関係となる。 したがって図2のフォーカス誤差信号の零クロス点が、
光ビーム2aの対物レンズの焦点位置が3つの記録層5
a,5b,5cに合ったことを示しているので、これら
のフォーカス誤差信号を用いて一つの光ビームで各記録
層へのフォーカス制御が可能となる。つまり、d12=
dab/nab,d23=dbc/nbcの関係となっ
ている。また、フォーカス制御の引き込みの手順は、対
物レンズ4を光記録媒体5に近づける(図2の矢印の方
向)かまたはその逆方向に動かし、フォーカス誤差信号
の零クロスを検出しそれをカウントすることで目標の記
録層を選択できる。前記の動作を図3のブロック図で説
明する。図3においては10はフォーカス誤差信号を得
るための演算回路、11は位相補償回路、13は対物レ
ンズアクチュエータのフォーカスコイル14のドライブ
回路である。15は零クロス検出回路である。従って零
クロス検出回路15でフォーカス誤差信号の零クロスを
検出し、それを21のコントロール部でカウントとしリ
ファレンス層5aの判断し、12のスイッチでフォーカ
スをONする。
【0014】次に、光ビーム2b,2cについての第2
のフォーカス制御について説明する。光ビーム2aにつ
いての第1のフォーカス制御手段とトラッキング制御手
段により記録媒体5の外乱による大きな位置変動分は除
かれているので、第1のフォーカス制御手段では除くこ
とのできない光記録媒体5の中間層と記録層の製造時の
厚さむら等のフォーカス誤差分が残っている。これは、
外乱による位置変動分に比べ少ないものであり、フォー
カス調整の範囲がわずかで良い。
【0015】ここで式(1),(2)の関係より、光源
の位置をわずかに移動させることにより、対物レンズの
焦点位置を移動させることができる。したがって、第1
のフォーカス制御手段では除くことのできないフォーカ
ス誤差分を取り除く事ができる。図5に第2のフォーカ
ス制御の例を示す。図5は、図1の光源部分にピエゾ素
子を用いて光源の位置を移動させる手段を付加した図で
ある。この時、フォーカスの位置ずれの情報は、図1の
凸レンズと、シリンドリカルレンズによる光ビーム2b
,2cのビーム形状の変化を光検出器9b,9cで検出
しフォーカス誤差信号を得る。即ち図3に示すように光
検出器9b,9cは検出面が4つに分割されており、そ
の4つの信号を演算してフォーカス誤差信号を得る。 このフォーカス誤差信号にしたがってピエゾ素子を駆動
し光源位置を移動させることにより、対物レンズの焦点
位置を移動させることができる。したがってすべての光
ビームに対してフォーカス制御が可能となる。よってす
べての記録層に対して記録・再生が可能となる。第2の
フォーカス手段を図3のブロック図で説明する。図3の
22,27はフォーカス誤差信号を得るための演算回路
、23,28は位相補償回路、25,30はピエゾ素子
26,31の駆動回路である。24,29はスイッチで
、第1のフォーカス手段によりフォーカス制御をかけた
後、第2のフォーカス手段をONする。
【0016】次に、図4に第2のフォーカス手段の別の
例を示す。図4は、図1の光源部分に波長可変レーザ3
3,34を用いて光源の波長をわずかに変える場合の図
である。ここで32は通常の単一波長のレーザである。 35はコリメータレンスであるがこのコリメータレンズ
35は、色収差を補正しないものを用いる。したがって
コリメータレンズ35は、波長による焦点距離が変わる
。したがって対物レンズ焦点位置での移動量は、波長λ
1,λ2によるコリメータレンズ35の焦点距離をf1
 ,f2 とすると、式(1)の関係よりdab1 /
nab=Δab×(fo2 /f1 2 ),dab2
 /nab=Δab×(fo2 /f2 2 )となる
。ここでは波長が変わったことによる対物レンズの焦点
位置の移動量は、 dab1 −dab2 =(1/f1 2 −1/f2
 2 )×Δab×fo2 ×nab と表せる。このことを利用して、第2のフォーカス手段
を実現できる。フォーカス誤差信号は、前記実施例と同
様である。また、ここではコリメータレンズ35につい
て色収差補正を施さないものを用いたが、コリメータレ
ンズの代りに対物レンズに色収差補正を施さないレンズ
を用いて同様に第2のフォーカス手段を実現できる。ま
たはコリメータレンズと対物レンズの両方に色収差を施
さないレンズを用いてもよい。
【0017】したがって一つの光ビームに対して第1の
フォーカス制御手段によりフォーカス制御を行いさらに
、第2のフォーカス制御手段を用い各光ビームのフォー
カス位置の微調を行い、多層記録媒体の各記録層にフォ
ーカス制御をかける。この後トラッキング制御をかけて
各記録層の記録・再生を行う。その信号の再生は、図3
に示す多層記録媒体の各記録層に対応する光検出器9a
,9b,9cのそれぞれ4分割された検出面で検出され
る信号のそれぞれの和を取って信号の再生を行う。36
,37,38がその加算器であり、39は信号再生回路
である。
【0018】次にトラッキング制御方法も含めた場合に
ついて説明するが、前記フォーカス制御方法はトラッキ
ング制御の方法にとらわれるものでなく、多層記録媒体
に広く実施できるものである。例として、固定光ディス
クに前記フォーカス手段を用い、さらにトラッキング制
御を行う場合について説明する。ここでは図1の光ヘッ
ドを使用するので、対物レンズで集光される光スポット
の水平方向の位置は光ヘッドで決まる。このため固定光
ディスクでは、一つの記録層に対してトラッキング制御
を行うことにより、すべての記録層にトラッキング制御
をかけることができる。最初にトラッキング制御を行う
ための記録層を一つ決める。ここでは、フォーカス制御
のリファレンス層と同じ層をトラッキング制御のリファ
レンス層とする。しかしトラッキング制御用のリファレ
ンス層をフォーカス制御のリファレンス層と同じ層にす
る必要はなく別にもうけても良い。またトラッキング制
御のリファレンス層は、情報を記録する記録層の一部ま
たは、全体にトラッキング誤差信号等を得るためのコン
トロールデータを記録した層であっても良く、トラッキ
ング誤差信号等を得るためのコントロールデータのみを
記録した専用の記録層であっても良い。ここでは、図7
に示すような記録層49a,49b,49cをもつ多層
記録媒体を用いる。図1の光ヘッドを使用するので記録
層49aがリファレンス層となり、このリファレンス層
よりトラッキング誤差信号を得ることができるように基
板49dにあらかじめグルーブが記録されており、他の
記録層49b,49cからはトラッキング誤差信号を得
ることはできない。したがってトラッキング誤差検出に
は、プッシュプル法を用いる。リファレンス層の反射信
号を検出する図3の光検出器9aの4つ出力を演算して
トラッキング誤差信号を作る。図3におけるトラッキン
グ制御の動作は、演算回路16でトラッキング誤差信号
を得て、位相補償回路17をへて、ドライブ回路19で
対物レンズアクチュエータ20を駆動する。これでトラ
ッキング制御が実現できる。
【0019】ここでは、リファレンス層によりトラッキ
ング誤差信号を得るために基板49dにグルーブがあら
かじめ記録されている場合を説明したが、グルーブに代
わるトラッキング誤差信号を得ることのできる別の情報
が記録されていれば良く、例えば、サンプルドサーボ方
式におけるウォブルピットでも良い。またリファレンス
層である記録層49aに、グルーブに代わるトラッキン
グ誤差信号を得ることのできる別の情報が記録されてい
ても良い。さらに、ここではリファレンス層は基板49
dに一番近い記録層を選択しているが、基本的にはどの
記録層であってもトラッキング制御には関係ない。しか
し、図2のようにリファレンス層を基板49dに一番近
い記録層49aとすると、記録媒体の製造が簡単になる
。その製造法の例を示すと、基板49dに従来の光ディ
スクで行われている方法で、基板49dにグルーブ等の
情報を記録する。その後、記録層を蒸着等の方法で作成
し、次に中間層を蒸着等の方法により作る。さらに記録
層を蒸着等の方法によって作る。そしてさらに記録層を
増やす場合は、前述の二つの操作の繰り返しによって多
層記録媒体の製造ができる。
【0020】次に図1の光ヘッド構成の別の例を図6に
示す。図6は、図1のように各レーザ光源40a,40
b,40cの位置を変える代りに、同じ効果を屈折率が
等しく厚さが異なる透明基板41a,41b,41cを
用いて実現している。したがってレーザ光源を同一平面
に配置する事ができ、レーザ光源の製造等が簡単になる
。また同様に光記録媒体44からの反射光を検出する光
検出器48a,48b,48cの前面に厚さの異なる透
明基板47a,47b,47cを置く事により、光検出
器48a,48b,48cを同一平面に配置している。 つまり透明基板41a,41b,41cの屈折率をn、
厚さをDa ,Db ,Dc とすると、図1における
レーザ光源1a,1b,1cの間隔Δab,Δbcとの
関係は、 Δab=(Db −Da )/n,Δbc=(Dc −
Db )/nとなる。また、ここでは光路長を変えるた
めに厚さの異なる透明基板を用いたが、別の光路長変換
手段を用いても良い。例えば同じ厚さで屈折率が異なる
透明基板でも同じ効果が得られる。前記の例と同様な方
法で説明すると、透明基板41a,41b,41cの屈
折率がna ,nb ,nc 、厚さがDとした場合で
ある。図1におけるレーザ光源1a,1b,1cの間隔
Δab,Δbcとの関係は、 Δab=D(1/nb −1/na ),Δbc=D(
1/nc −1/nb )となる。したがって図1にお
けるレーザ光源1a,1b,1cの間隔Δab,Δbc
に相当する光路長変換手段光学的を使用しても、光ヘッ
ドを実現できる。次に記録層からの反射光のDCレベル
によってどの記録層に対物レンズの焦点があっているの
か判断し得るシステムについて説明する。
【0021】図8と図9を用いて説明する。図8は、3
層の記録層104a,104b,104cを持つ光記録
媒体104へ情報の記録・再生を行うための光ヘッドの
構成を示す図である。3層の光記録媒体104は、基板
104d、中間層104e,104f、記録層104a
,104b,104cとからなる。レーザ光源101よ
り出射された光ビームをコリメータレンズ102でコリ
メートし対物レンズ103で集光する。対物レンズ10
3で集光した光スポットの位置を、光記録媒体104の
記録層104a,104b,104cのうち記録・再生
を行う一つの記録層に一致させる。図8はフォーカス位
置を記録層104aに一致させた時の図である。光記録
媒体104の記録層104aで反射して戻ってきた光ビ
ームを、再び対物レンズ103を通した後ビームスプリ
ッタ105で分離する。その分離した光ビームを凸レン
ズ106、円柱レンズ107を通し検出器108で検出
し、光記録媒体104の記録層104aの信号の検出を
行う。
【0022】フォーカス制御の方法について説明する。 ここでは、フォーカス誤差検出に非点収差法を用いた場
合について説明する。図8の検出器108の光検出面を
含めてフォーカス制御、トラッキング制御さらに、信号
の記録・再生に必要なシステムのブロック図を図9に示
す。記録媒体104の記録層104a,104b,10
4cのうち一つから反射された光ビームを検出する検出
器108は、その検出面が4分割されており、信号再生
、フォーカス制御、トラッキング制御に使用する。フォ
ーカス制御は、図8の凸レンズ106、円柱レンズ10
7で発生した非点収差による光ビームの形の変化を光検
出器108で検出して、その光検出器108で得られる
4つの信号を演算してフォーカス誤差信号を作る。
【0023】ここで対物レンズ103を光記録媒体4に
近づけた場合を考える。図10に、その時の光検出器1
08で検出した信号を演算して得られるフォーカス誤差
信号と再生信号を示す。図10の横軸は、対物レンズ1
03と記録媒体104との距離を表す。図10中の矢印
方向が記録媒体104に近づく方向である。ここで指定
された記録層にフォーカス制御をかける場合に、隣接す
る記録層によるフォーカス誤差信号の振幅が、該指定記
録層からのフォーカス誤差信号に影響を及ぼさなくなる
値に小さくまでのフォーカス誤差信号の範囲をF1とす
る。またd12,d23は、フォーカス誤差信号の零ク
ロス点のあいだの距離を示す。本実施例では3つの記録
層104a,104b,104cで発生するフォーカス
誤差信号が互いに干渉が生じないように、フォーカス誤
差信号を得る為の光学系の定数と3つの記録層104a
,104b,104cの間隔dab,dbcを求めてい
る。ここで光記録媒体104の中間層104e,104
fの屈折率をnab,nbcとすると、F1<dab/
nab,F1<dbc/nbcという関係となる。した
がって図10のフォーカス誤差信号の零クロス点が、対
物レンズ103の焦点位置が3つの記録層104a,1
04b,104cに合った位置となり、d12=dab
/nab,d23=dbc/nbcとなる。
【0024】さらに図10の信号が得られること図11
を使って詳しく説明する。ここで図11(a)〜図11
(c)は、それぞれ記録層104a,104b,104
cに焦点が合った場合の光の状態を表している。ただし
、簡単な図で原理を説明するために、3つの記録層10
4a,104b,104cに同じ材料を使用し、基板1
04bと2つの中間層104e,104fの屈折率を1
とした仮想的な場合の模式図である。3つの記録層10
4a,104b,104cにそれぞれ焦点が合った位置
では、図11(a)〜図11(c)より、光ビームの焦
点が合った記録層から反射して来た光ビームだけが光検
出器108で全て検出され、その他の焦点が合っていな
い記録層より反射した光ビームは光検出器108でその
一部しか検出されない。たとえば図11(a)では、実
線が記録層104aで反射された光ビームを表しており
、この光ビームが検出器108で全て検出できるが、破
線(記録層104bで反射)と一点鎖線(記録層104
Cで反射)は検出器108で全て検出しない。また光ビ
ームは記録層を通過する度に、媒体の透過率に比例して
パワーが下がり、また3つの記録層104a,104b
,104cが同じ材料のため、対物レンズより離れてい
る記録層からの反射する光ビームほどパワーが低い。 従って図10に示すように、3つの記録層104a,1
04b,104cのフォーカス誤差信号と再生信号は、
各記録層によって検出される信号の振幅が異なる。従っ
て再生信号のDCレベル(図10の電圧値V4a,V4
b,V4c)を検出することにより、どの記録層にフォ
ーカス位置があるのかを確認する事ができる。
【0025】フォーカス制御をかける手順としては、対
物レンズ103を光記録媒体104に近づける(図10
の矢印の方向)かまたはその逆方向に動かし、フォーカ
ス誤差信号の零クロス点を検出しそれをカウントするこ
とで、目標の記録層を選択する。また別の方法として、
記録層からの反射信号の最大レベルの値の違いまたはフ
ォーカス誤差信号の振幅P−P値の違いによっても記録
層が判断できる。次にフォーカス制御をかけた後で、記
録されている信号を再生することなしに、記録層からの
反射信号のDCレベルを検出し、その値をあらかじめ記
憶してある値と比較することにより、どの記録層にフォ
ーカス位置があるのかを確認する事ができる。また信号
の記録・再生中でも、常に再生中は再生信号のDCレベ
ルそして記録中は記録パルスが出力されてない部分のD
Cレベルをモニタすることにより、どの記録層にフォー
カス制御がかかっているかの判断ができ、誤記録・誤再
生を防ぐことができる。
【0026】前記の動作を図9で説明する。109はフ
ォーカス誤差信号を得るための演算回路、110は位相
補償回路、111は対物レンズアクチュエータのフォー
カスコイル112のドライブ回路である。114の零ク
ロス検出回路でフォーカス誤差信号の零クロス点を検出
し、118のコントロール部で零クロス点をカウントし
記録層の判断をしたあと、スイッチ115でフォーカス
制御をオンする。次に116は加算回路で、その出力信
号のDCレベルを117のレベル検出回路で検出する。 そのレベル検出回路117で得られる値とコントロール
部118にあらかじめ蓄えられている各記録層に対応す
るDCレベルの値(例えば図10における電圧値V4a
,V4b,V4c)と比較し、フォーカスが目標の記録
層に合っているか判断する。ここで各記録層に対応する
DCレベルの値の記憶場所は、コントロール部118に
限るものでない。例えば光記録媒体14にあらかじめ記
録されていても良い。この場合は、情報の記録・再生を
行う前に各記録層に対応するDCレベル値の情報を一度
再生し一時的なメモリへ蓄える必要がある。
【0027】また、フォーカスを引き込む場合の記録層
の判別方法の一つである記録層からの反射信号の最大レ
ベルの値の違いで行う場合は、フォーカスを引き込む時
に加算回路116の出力信号より振幅のピークを検出す
るピーク検出回路123を付け加え、その値とコントロ
ール部118にあらかじめ蓄えられている各記録層に対
応するDCレベルの値と比較し目標の記録層を判断する
。次にフォーカス誤差信号の振幅のP−P値の違いによ
って記録層の判断する場合は、演算回路109で得られ
たフォーカス誤差信号よりフォーカス誤差信号の振幅の
P−P値を検出する検出回路113を付け加えて、その
検出した値と118のコントロール部にあらかじめ蓄え
られている各記録層に対応するP−P値と比較し目標の
記録層を判断する。
【0028】前述した3つのフォーカスを引き込む場合
の記録層の判別方法は、どれか一つの方法で目標の記録
層にフォーカスを引き込むことができる。しかし目標の
記録層にフォーカスをさらに確実に引き込むために、2
つまたは3つの方法を同時に併用することができる。
【0029】トラッキング制御は、記録媒体104の各
記録層にあらかじめ施してあるトラッキング誤差信号を
得ることのできるグルーブ等によりトラッキング誤差信
号を得て行う。図9の演算回路119よりトラッキング
誤差信号を得て、位相補償回路120、対物レンズアク
チュエータのトラッキングコイル122のドライブ回路
121によりトラッキング制御を行う。
【0030】このように多層記録媒体を記録・再生する
場合、フォーカス制御とトラッキング制御をかけただけ
で、その時記録層からの反射光のDCレベルによってど
の記録層に対物レンズの焦点位置があっているかの判断
ができる。従って、目的の記録層に焦点を一致している
かの判断が速くできる。また、記録・再生中に振動等の
外乱によって焦点が他の層に移動した場合でも、そのこ
とが素早く判断できるので、誤記録・誤再生を防ぐこと
ができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように多層記録媒体の各記録層に
フォーカス制御とトラッキング制御を正確にかけること
ができるので、同時に多層記録媒体の各記録層を記録・
再生することが可能となる。これにより、大容量でかつ
情報の記録・再生速度の速い記録・再生装置が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の光ヘッドの構成を示す図。
【図2】  フォーカス誤差信号の様子を示す図。
【図3】  本発明に係る装置のブロック図。
【図4】  レンズ系を示す図。
【図5】  レンズ系を示す図。
【図6】  光ヘッドの別の構成図。
【図7】  多層記録媒体の構成図。
【図8】  レンズ系を示す図。
【図9】  DCレベルによるフォーカス制御を行うた
めの構成図。
【図10】  DCレベルによるフォーカス誤差信号の
様子を示す図。
【図11】  フォーカス制御を説明するための図。
【符号の説明】 1a,1b,1c…レーザ光源  2a,2b,2c…
光ビーム3…コリメータレンズ  4…対物レンズ  
5…多層記録媒体  5a,5b,5c…記録層  5
d…基板  5e,5f…中間層  6…ビームスプリ
ッタ  7…凸レンズ  8…シリンドリカルレンズ 
 9a,9b,9a…光検出器  10…演算回路  
11…位相補償回路  13…フォーカスドライブ回路
  14…フォーカスコイル  16…演算回路  1
7…位相補償回路  19…トラッキングドライブ回路
20…トラッキングコイル  15…零クロス検出回路
  22,27…演算回路  23,28…位相補償回
路  25…第2のフォーカス制御手段のドライブ回路
である。  26,31…ピエゾ素子  34,33…
波長可変レーザ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  記録層と中間層を交互に積層した多層
    記録媒体を用い、この多層記録媒体の各記録層間の間隔
    に対応し配置された複数の光源と、この光源からの1つ
    のビームに前記多層記録媒体における任意の一つの記録
    層にフォーカス制御をかける第1のフォーカス制御手段
    と、このビーム以外の前記光源からのビームに対してフ
    ォーカス制御を行う第2のフォーカス制御手段を持つ事
    を特徴とする情報記録・再生装置。
  2. 【請求項2】  前記第2のフォーカス制御手段は、光
    源の位置を移動させるアクチュエータである事を特徴と
    する請求項1記載の情報記録・再生装置。
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