JPH04242093A - 誘導加熱調理器用鍋 - Google Patents

誘導加熱調理器用鍋

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JPH04242093A
JPH04242093A JP266191A JP266191A JPH04242093A JP H04242093 A JPH04242093 A JP H04242093A JP 266191 A JP266191 A JP 266191A JP 266191 A JP266191 A JP 266191A JP H04242093 A JPH04242093 A JP H04242093A
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JP
Japan
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temperature
pan
pot
magnetic metal
metal material
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JP266191A
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English (en)
Inventor
Hidesato Kawanishi
英賢 川西
Yoshio Ogino
荻野 芳生
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は誘導加熱調理器用鍋に関
し、特に自己温度制後機能を有する鍋に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】誘導加熱調理器はトッププレートの下側
に加熱コイルを配置し、前記加熱コイルで生じた磁力線
によりトッププレート上の電磁調理器用鍋の底面内に渦
電流を起こし発熱させるようになっている。
【0003】このような誘導加熱調理器としては、従来
ガスなどで使用されていた一般の鍋のうち金属性のもの
が加熱に供されていた。
【0004】しかし、この場合、通常調理において鍋の
電気的特性は一定であるため一定の火力で加熱が続けら
れ、加熱防止や自動温度調節のためにはトッププレート
を介して配置された温度検知手段(サーミスタやバイメ
タルサーモスタットなど)の出力で誘導加熱出力を増減
して制御していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような加
熱出力制御ではトッププレートに使用されている結晶化
ガラスを介して鍋の温度を検知しているため、調理用鍋
の実際の温度とサーミスターの感受温度との温度差が大
きく熱応答性や検知精度が悪かった。
【0006】そのため空炊きなど異常使用状態では完全
に温度制御することができず、鍋中の油が発火したり、
金属材料を使用した鍋では底面の著しいソリや変形など
の問題が発生していた。
【0007】また、従来の温度検知では鍋底の一部分の
温度を検知するので、鍋の置き方や調理材料を偏って入
れた場合などでは検知精度が悪くなっていた。
【0008】さらに、空炊きの鍋底の温度上昇と通常調
理での温度上昇は鍋底部位により大きく変動するので、
各種の使用条件で常に精度よく鍋温度を検知することは
極めて困難であった。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもので
、鍋そのものが自己温度制御機能を有する誘導加熱調理
器用鍋の実現により、常に高い安全性と高精度な温度調
節を行うことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の手段は、20%〜50%Niおよび5
%〜15%Crを含有するNi−Cr−Fe系合金から
なる磁性金属材料を用いることによりなされるものであ
る。
【0011】また、本発明の第2の手段は、少なくとも
20%〜50%Niおよび5%〜15%Crを含有する
Ni−Cr−Fe系合金からなる磁性金属材料を非磁性
金属材料で構成された調理用容器の外側の、少なくとも
加熱コイルに対向した部分に一体形成することによりな
されるものである。
【0012】さらに、本発明の第3の手段は、少なくと
も20%〜50%Niおよび5%〜15%Crを含有す
るNi−Cr−Fe系合金からなる磁性金属材料を使用
したクラツド材を用い、加熱コイル側に前記磁性金属材
料が位置するように構成することによりなされるもので
ある。
【0013】
【作用】本発明者らは既にキュリー温度を有する磁性金
属材料が用いた誘導加熱調理器用鍋を誘導加熱調理器で
加熱すると下記に示すメカニズムにより、鍋の温度制御
が可能となることを見い出した。
【0014】すなわち、鍋の温度がキュリー温度以下で
は加熱コイルから放射された交番磁束は磁性金属材料に
流れるが、その透磁率はたとえば(表1)に示すように
高いので交番磁束により誘起された渦電流は高周波電流
の表皮効果により鍋の底側に集中し、鍋の電気抵抗は等
価的に大きくなり、渦電流によって発生するジュール熱
が大きく誘導加熱の発熱量は大きくなる。
【0015】
【表1】
【0016】一方、キュリー温度以上では磁性金属材料
は磁性を失うので、(表1)に示すように透磁率が低く
なり渦電流の浸透深さ(表面電流が一定率に下がるまで
の表面からの深さ)が深くなり、磁性金属材料の底側表
面にのみ流れていた渦電流は磁性金属材料(キュリー温
度を越えているので磁性は失っているが)の内部にも流
れるようになり、その結果、電気抵抗値が大幅に低下す
るのでジュール熱も大幅に低下し誘導加熱の発熱量は小
さくなる。
【0017】ここで加熱動作の変化の様子を、さらに順
を追って説明すると、常温から加熱を開始した場合は、
キュリー温度になるまでは大きな発熱量で加熱し、その
結果、鍋がキュリーに達すると鍋自体が自動的に特性を
変化し発生する発熱量が少なくなる。
【0018】そして、鍋の温度が低下しキュリー温度以
下になると、磁性金属材料が再び磁性を取り戻し、大き
な発熱量での加熱を再開する。
【0019】このようなメカニズムにより、キュリー温
度を有する磁性金属材料を用いることにより、温度制御
することが可能となる。
【0020】ところで、本発明の誘導加熱調理器用鍋に
おいて用いる20%〜50%Niおよび5%〜15%C
rを含有するNi−Cr−Fe系合金からなる磁性金属
材料は通常調理温度と言われる常温から300℃付近に
キュリー温度を有する材料であり、調理において温度制
御したい温度に磁性金属材料のキュリー温度を合わせて
おけば所望の温度を越えないよう自動制御することがで
きる。
【0021】たとえば、キュリー温度が180℃の磁性
金属材料を使用すれば、常に最適な180℃でてんぷら
料理が出来、キュリー温度を100℃に選べば水が沸騰
したら自動的に加熱を中断するやかんも可能となる。
【0022】また、本発明の組成を有する磁性金属材料
を非磁性金属材料(ステンレスSUS304,アルミニ
ウム,銅など)で構成された調理用容器の外側の、少な
くとも加熱コイルに対向した部分に一体形成したり、本
発明の組成を有する磁成金属材料を使用したクラツド材
を用い、加熱コイル側に前記磁性金属材料が来るように
構成することにより、上述した自己温度制御機能をより
効果的に作用することが可能となる。
【0023】すなわち、外側の磁性金属材料がキュリー
温度に達するまでは同様に、内側の非磁性金属材料に影
響されずに加熱動作が行われるが、キュリー温度に達す
ると内側の非磁性金属材料にも交番磁界による渦電流が
流れ、全体としては鍋の底側全体の大きな断面積の増加
による等価的な電気抵抗の減少が一段と進み、誘導加熱
の発熱量は極端に小さくすることができる。
【0024】さらに、内側の非磁性金属材料として外側
の磁性金属材料に比較してより小さい電気抵抗(アルミ
ニウム,銅など)のものを選べば、キュリー温度前後で
の電気抵抗差がさらに大きくなり、加熱量の制御幅をさ
らに大きくでき、より一層効果的に作用させることがで
きる。
【0025】また、このような効果以外に耐食性や均熱
性を著しく高めることができ、使い勝手や調理物の出来
映えに優れた誘導加熱調理器用鍋を提供することができ
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について添付
図面に基づいて説明する。
【0027】(実施例1)図1は本発明の誘導加熱調理
器および誘導加熱調理器用鍋の断面図である。
【0028】1は耐熱性絶縁物3の上に載置された本発
明の誘導加熱調理器用鍋であり、円盤状の加熱コイル2
に対向して置かれる。
【0029】誘導加熱調理器用鍋1は、Ni−Cr−F
e系合金(38.7%Ni、7.96%Cr、残りFe
)からなる厚さ2mmの磁性金属材料からなり、180
℃にキュリー温度を有している。
【0030】このような本発明の誘導加熱調理器用鍋1
の評価をするために、本発明の誘導加熱調理器用鍋1に
油を入れ、これを誘導加熱調理器の耐熱性絶縁物3の上
に置きてんぷら調理をを行った。
【0031】このときの状態を第2図に従がって説明す
る。電源をオンにする(第2図a)と1200Wの出力
で加熱を開始し、一定の出力で継続加熱され油温はほぼ
直線的に上昇し、誘導加熱調理器用鍋1の温度が180
℃のキュリー温度に達する(図2のB点)と誘導加熱調
理器用鍋1は急速に非磁性金属材料に変化し、誘導加熱
の出力は250Wに低下し、油温も175℃に低下する
(図2のc点)。
【0032】しかし、このとき誘導加熱調理器用鍋1が
磁性金属材料に変化するため出力は再び1200Wに自
動的に上昇し、油温は急速にキュリー温度の180℃に
向かって上昇する(図2のd点)。
【0033】また、油の中にてんぷら等の食材を投入し
て鍋の温度が175℃に低下した場合も同様に出力が自
動的に調節され、油温を一定に保つ。
【0034】このように本発明の誘導加熱調理器用鍋1
は自己温度制御機能を有し、調理性能を高めたり、油の
発火などの安全性を高めるなど著しい効果が期待出来る
【0035】(実施例2)図3は本発明の第2の実施例
の誘導加熱調理器用鍋の断面図である。
【0036】11は本発明の誘導加熱調理器用鍋であり
、1.5mmの非磁性金属材料(SUS304)で構成
された調理用容器11aの外側に0.5mmのNi−C
r−Fe系合金(38.7%Ni,7.96%Cr,残
りFe)からなり、180℃のキュリー温度を有する磁
性金属材料11bがロー付により一体化されている。
【0037】このような本発明の誘導加熱調理器用鍋1
1を実施例1と同様に評価したところ同様の効果が得ら
れた。
【0038】(実施例3)図4は本発明の第3の実施例
の誘導加熱調理器用鍋の断面図を示す。1.5mmの銅
からなる非磁性金属材料21aと0.5mmのNi−C
r−Fe系合金(31%Ni,9%Cr,残りFe)か
らなり、キュリー温度が140℃の磁性金属材料21b
を使用したクラツド材を用い、加熱コイル側に前記磁性
金属材料21bが来るように成型し本発明の誘導加熱調
理器用鍋21を形成した。
【0039】このようにして形成した本発明の誘導加熱
調理器用鍋21を実施例1と同様に評価したところ14
0℃で温度制御が可能となり、同様の効果が得られた。
【0040】また、誘導加熱調理器用鍋21内部の各部
の油温を測定したところ温度差はほとんどなく均熱性に
優れていた。
【0041】このように、20%〜50%Niおよび5
%〜15%Crを含有するNi−Cr−Fe系合金から
なる磁性金属材料を用いることにより、自己温度制御機
能を有する誘導加熱調理器用鍋を得ることが出来る。
【0042】なお、本発明の実施例においてキュリー温
度が140℃および180℃のNi−Cr−Fe系合金
の組成について説明したが、この組成に限定されるもの
でなく、他の室温から300℃の組成のものでもよい。
【0043】また、非磁性金属材料としてステンレスや
鍋について説明したがアルミニウムやこれらの合金でも
よい。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の誘導加熱調理器用鍋によれば以下の効果がある。
【0045】(1)  設定された温度に達するまでは
最大出力で加熱するので立ち上がり時間(予熱時間)を
最短にできる。
【0046】(2)  誘導加熱であるので熱容量がな
いので、設定温度に達した後の鍋温度にオーバーシュー
トがない。
【0047】(3)  食材の投入などで鍋温度が急激
に低下しても、時間遅れなく最大火力で加熱が自動的に
開始され温度精度が極めて良い。
【0048】(4)  誘導加熱調理器本体の温度検知
精度に依存しないので、鍋と本体の組合せが自由である
(調理器本体が変わっても一定の温度精度が得られる)
【0049】(5)  鍋底の平均温度で作用するので
、鍋の置き方や材料の偏り等により精度や動作が影響さ
れない。
【0050】(6)  非磁性金属材料は熱伝導が良い
ので、調理物への温度むらが少ない。
【0051】
【図面の詳細な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施例の誘導加熱調理器および誘導
加熱調理器用鍋の断面図
【0053】
【図2】同動作の説明図
【0054】
【図3】本発明の第2の実施例の誘導加熱調理器用鍋の
断面図
【0055】
【図4】本発明の第3の実施例の誘導加熱調理器用鍋の
断面図
【0056】
【符号の説明】 1、11、21  誘導加熱調理器用鍋11a、21a
  非磁性金属材料 11b、21b  磁性金属材料 2  加熱コイル 3  耐熱性絶縁物

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  20%〜50%Niおよび5%〜15
    %Crを含有するNi−Cr−Fe系合金からなる磁性
    金属材料を用いた誘導加熱調理器用鍋。
  2. 【請求項2】  少なくとも20%〜50%Niおよび
    5%〜15%Crを含有するNi−Cr−Feの系合金
    からなる磁性金属材料を非磁性金属材料で構成された調
    理用容器の外側の、少なくとも加熱コイルに対向した部
    分に一体形成した誘導加熱調理器用鍋。
  3. 【請求項3】  少なくとも20%〜50%Niおよび
    5%〜15%Crを含有するNi−Cr−Fe系合金か
    らなる磁性金属材料を使用したクラツド材を用い、加熱
    コイル側に前記磁性金属材料が位置するように構成した
    誘導加熱調理器用鍋。
JP266191A 1991-01-14 1991-01-14 誘導加熱調理器用鍋 Pending JPH04242093A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06325865A (ja) * 1993-05-17 1994-11-25 Isamu Hanada 電磁誘導作用で発熱する金属材料
JP2008036442A (ja) * 2007-08-21 2008-02-21 Imphy Alloys 多層材料から作製される基部および側壁を含む調理容器、および多層材料の物品
KR100965301B1 (ko) * 2001-11-30 2010-06-22 엥피 알루와 유도 가열 조리용 강자성체 합금

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