JPH04238341A - 増感色素のゼラチン固形乳化物 - Google Patents

増感色素のゼラチン固形乳化物

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JPH04238341A
JPH04238341A JP2033291A JP2033291A JPH04238341A JP H04238341 A JPH04238341 A JP H04238341A JP 2033291 A JP2033291 A JP 2033291A JP 2033291 A JP2033291 A JP 2033291A JP H04238341 A JPH04238341 A JP H04238341A
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JP
Japan
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gelatin
surfactant
dye
solid emulsion
sensitizing dyestuff
Prior art date
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Pending
Application number
JP2033291A
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English (en)
Inventor
Toshio Yamada
山田 俊男
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は増感色素の新規ゼラチン
固形乳化物に関し、更に写真乳剤を分光増感するための
改良法に関する。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料の製造にとって、感光性要
素を分光増感すること(すなわち感光材料の感光波長域
を可視域の全域まで充分に拡大せしめて感材の固有感光
波長域よりも長波長光に感光性をもたせること)が極め
て重要であること、特にカラー感光材料の製造にとって
それが必須の技術であることはよく知られている。この
「分光増感」の工程は、写真感光性乳剤中に分散されて
いる感光性要素、例えばハロゲン化銀結晶、酸化亜鉛、
硫化カドミニウム、酸化チタン、有機銀錯体、や有機高
分子光伝導体などを、それぞれ適当な分光増感色素の添
加で染色する(感光性要素の表面へ色素を吸着せしめる
)ことにある。そこで色素が乳剤中に均一に添加される
ことが必要であり、このため、通常、色素はメタノール
等の水と混和しうる有機溶剤中に溶かして用いられる。 しかしながら、分光増感に用いられる色素の多くは、一
般に水に不溶であるばかりでなく、また、有機溶剤にも
溶け難く、多量の溶剤を必要とする。しかし、多量の有
機溶媒(例えばメタノールなど)が添加されると、コア
セルベーションとして知られる一種の脱水現象によって
乳剤の凝集が起ってくる。この現象は一般に乳剤中の結
合剤に対する有機溶媒の割合が高いほど起り易い。この
ように、分光増感色素の有機溶媒を用いることの不利な
ことから、該色素を何らかの方法によって水性溶液に溶
かし、その水性溶液で分光増感することが望まれている
。水性溶液へ、分光増感色素を可溶化せしめる方法とし
て、−SO3 − 、−OSO3 − または−COO
− の親水性基を有する界面活性剤の水溶液中に色素を
可溶化せしめる方法(米国特許第3822135号)が
あるが、界面活性剤の水溶液中にへも可溶化しない不溶
色素は、ゼラチンなどの中へ分散物の形とすることによ
って使用されている。水性溶液中における分光増感色素
の保存性を改良する方法として、ピリジン等の有機塩ま
たはカセイソーダなどの強塩基の添加で、6〜7.5の
pH域に保たれた水溶液中に酸基を有するシアニンまた
はメロシアニン分光増感色素を溶解するという方法が知
られている(米国特許3,574,630及び同3,5
85,195号)が、この方法では水に易溶性の特定の
色素にしか適用できず、水に不溶性ないし難溶性である
多くの分光増感色素には適用できないという難点がある
。 また、特公昭44−23389号の方法では、酸に分解
しやすい多くの色素には適用できない難点がある。さら
に、色素−界面活性剤系の水溶液中における色素の保存
性がアルカリ性側へのpH調整によって改良されること
が特公昭57−22093によって知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水性溶液に限らず可溶
性色素と不溶性色素と界面活性剤とゼラチンを含有する
増感色素のゼラチン固形乳化物においても経時での性能
劣化という問題があり、保存性改良が望まれていた。こ
れらの課題を本発明は解決するもである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は可溶性色素と
不溶性色素と界面活性剤とゼラチンを含有する増感色素
のゼラチン固形乳化物のpHを7.7以上に調整するこ
とによって達成された。本発明に用いられる可溶性色素
としては下記一般式(I)〜(V)で表わされる化合物
を好ましく用いることができる。また本発明における可
溶性とは20℃の水に5重量%以上溶解することを意味
する。
【0005】
【化1】
【0006】
【化2】
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】
【化5】
【0010】式中、R1 、R2 は脂肪族基、例えば
炭素数1〜8、好ましくは1〜4のアルキル基、その置
換アルキル基やアリル(ailyl)基などである。ア
ルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、ヘキシル、ドデシル、オクタデ
シルなど;置換アルキル基としては、例えばヒドロキシ
アルキル基(例えば2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロ
キシプロピルなど)、アセトキシアルキル基(例えばβ
−アセトキシエチルなど)、スルホ基を有するアルキル
基(例えば2−スルホエチル、3−スルホプロピル、3
−スルホブチル、4−スルホブチル、2−〔3−スルホ
プロポキシ〕エチル、2−ヒドロキシ−3−スルホプロ
ピル、3−スルホプロポキシエトキシエチル)、サルフ
エートアルキル基(例えば3−スルフエートプロピル、
4−サルフエートブチルなど)、カルボキシ基を有する
アルキル基(例えば2−カルボキシエチル、3−カルボ
キシプロピル、4−カルボキシブチルなど)、アラルキ
ル基(例えばベンジル、β−フエネチルなど)などであ
る。 R3 ,R4 は水素原子またはメチル基を表わす。L
1 ,L2 ,L3 はメチン基(つまり、無置換メチ
ン基、置換メチン基;置換基としては例えば炭素数1〜
4の低級アルキル基(例えばメチル、エチルなど)、低
級アルコキシ基(例えばエトキシなど)、低級アルキル
チオ基(例えばエチルチオなど)、アシロキシ基(例え
ば、アセトキシなど)、アラルキル基(例えばベンジル
など)、アリール基(例えばフエニル、カルボキシフエ
ニルなど)などである。nは1または2を示す。mは1
,2または3を示す。dは1,2,3または4を示す。 Xは酸アニオン基(例えばCl− ,Br− ,I− 
,ClO4 − ,P−トルエンスルフオネート、エチ
ルサルフエート)を示す。ただし、該色素が分子内塩を
形成する場合にはX− はない。Z1 ,Z2 は同一
でも異っていてもよく、5ないし6員の含窒素ヘテロ環
を完成するのに必要な原子群を示す。含窒素ヘテロ環核
には、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ヒド
ロキシ基、シアノ基、カルボキシ基、アルコキシカルボ
ニル基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アシ
ルアミノ基、アシル基、フエニル基、もしくはフルオロ
アルキル基等が結合していてもよく、またそのような置
換基で置換された芳香族環(例えばベンゼン環、ナフタ
レン環)もしくは脂環式炭化水素環(たとえばシクロヘ
キセン環)、または前記のような置換基で置換された異
節環(たとえばキノキサリン環、ピリジン環)が縮合し
ていてもよい。P,QはCN基や、COOR5 基(R
5 はアルキル基)のような有機の置換基を表わす。ま
た、PとQは互いに閉環してケトメチレンヘテロ環、例
えば5または6員の含窒素ヘテロ環(更に所望により他
にイオウ原子や酸素原子などのヘテロ原子を含んでもよ
い)を形成してもよい。Y1 ,Y2 は5員のヘテロ
環を完成するのに必要な原子または原子群(たとえば−
s−,−o−,−se −,−N(R6 )−(ここで
R6 は、アルキル基または置換アルキル基)など)を
示す。次に一般式(I)についての具体例を示す。
【0011】
【化6】
【0012】一般式(II)についての具体例を示す。
【0013】
【化7】
【0014】一般式(III)についての具体例を示す
【0015】
【化8】
【0016】一般式(IV)についての具体例を示す。
【0017】
【化9】
【0018】一般式(V)についての具体例を示す。
【0019】
【化10】
【0020】本発明に用いられる不溶性色素の内、好ま
しい色素は下記一般式(VI)〜(IX)で表わされる
。また、本発明における不溶性とは、20℃の水に5重
量%未満しか溶解しないものを意味する。
【0021】
【化11】
【0022】
【化12】
【0023】
【化13】
【0024】
【化14】
【0025】一般式(VI)についての具体例を示す。
【0026】
【化15】
【0027】一般式(VII)についての具体例を示す
【0028】
【化16】
【0029】一般式(VIII)についての具体例を示
す。
【0030】
【化17】
【0031】一般式(IX)についての具体例を示す。
【0032】
【化18】
【0033】本発明において、色素の可溶化剤として用
いられる界面活性剤はアニオン性のものと、両性のもの
に大別されるが、このいずれに属するか不明の「天然物
」も本発明のアニオン性または両性の界面活性剤に含ま
れるものとする。本発明における界面活性剤の具体例を
以下に示す。
【0034】
【化19】
【0035】
【化20】
【0036】
【化21】
【0037】
【化22】
【0038】
【化23】
【0039】
【化24】
【0040】本発明に用いれる界面活性剤の添加量は色
素を可溶化するに十分な量、つまりその界面活性剤の限
界ミセル濃度(critical micelle c
oncentration) 以上にすればよい。「限
界ミセル濃度」とはミセルを形成する一定の濃度をいい
、界面活性剤に固有の値である。本発明におけるゼラチ
ン固形乳化物の一般的製法は適当な攪拌容器に水と不溶
性色素とpH調整のためにアルカリ剤(例えばNaOH
)を投入し室温から30分程度かけて直線的に45〜5
0℃程度まで適当な攪拌速度で攪拌しながら昇温する。 40〜50℃程度まで昇温後、35分程そのままの温度
、攪拌を維持し次にそのタンク内へ可溶性色素と純水色
素混合の効率目的で界面活性剤を攪拌を保った状態で添
加する。一方、別の攪拌容器を同様に45〜50℃に昇
温し、攪拌をしながら純水とゼラチンとpH調整のため
のアルカリ剤と防腐目的で防腐剤(たとえばフエノール
、プロキセル)を添加し、約60分程その状態を維持し
、その後前記色素の入っている容器へ移液を行なう。移
液後、流水冷却し、液温が約40℃になっこところでp
Hをチエックする。目標pHに達してなければ、アルカ
リ又は酸(例えばNaOH、HCl)で調整する。冷却
し、セットしたゼラチン固形乳化物は、約5℃以下の冷
蔵庫にて保存する。写真感材への適用としては銀塩の粒
子形成段階、あるいは後熟段階、あるいは塗布前に他の
添加薬品に混入して使用する。固形の状態であるいは、
溶かして乳液の状態で使用してもよい。また、可溶性、
不溶性色素、ゼラチン、界面活性剤の添加量は、次工程
の使用写真感材の種類によってさまざまであり、ゼラチ
ンを冷却してセットする量使用する以外に、特定できな
いが、本発明は色素濃度、界面活性剤濃度が最終形態に
対して0.5〜2wt%、ゼラチン濃度が3〜8wt%
程度の範囲が好ましいが、この添加量のみに限らない。 本発明におけるゼラチン固形乳化物のpHはゼラチン乳
化物がセットする前の40℃の溶液の状態において東亜
電波工業株式会社 MODEL HG−3 Digit
al DH Meterによって測定した。pHとして
は7.7以上、9.2以下さらに、好ましくは8.0〜
9.0、特にpH8.6付近がよい。また本発明におけ
る固形とは、作業者が手づかみで容易に増量、減量して
秤量して、秤量できる程度の固さをもつものとする。ま
た本発明においては、固形時のpHは溶液40℃時のp
Hに準ずるものとし、その時のpHを指標とした。
【0041】本発明の増感色素の固形乳化物をハロゲン
化銀写真感光材料に用いる場合のハロゲン化銀乳剤、添
加剤、現像処理方法などについては特に制限はなく、例
えば特開平2−68539号公報の第8頁〜第19頁、
同2−12236号公報の第2頁〜第10頁、同2−1
03536号公報の第9〜20頁、等の記載を参考にす
ることができる。
【0042】
【実施例】実施例1 まず攪拌タンク内に、化合物例6−1を40g、純水1
2l、NaOH(4%)3ml加えて攪拌し、47℃程
度まで約30分で昇温させ、その状態で35分維持した
。 次の溶解工程で可溶性色素として化合物例1−1を35
0g、純水を1.7l界面活性剤として化合物例10−
10の72%水溶液を700g加えて47℃で攪拌しな
がら溶解させた。一方でゼラチンタンク中にゼラチン1
.5kg、純水13l、精製したプロキセル(72%)
45mlNaOH(1N)34mlを47℃で攪拌させ
、その状態で60分維持した。この液を色素が溶解され
ているタンクに移して混合させ、pHチェックを行ない
、NaOH(1N)を用いてpH7.1、8.0、8.
6、9.0に合わせた。それから攪拌を止め、タンク外
での水冷却によってタンク内の乳剤をセットさせ、増感
色素のゼラチン固形乳化物を調製した。このようにして
得られた、固形乳化物について調製後、103日間冷蔵
保存してその間に、分光吸収と粘度を測定した。得られ
た結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1より本発明によって調製された増感色
素のゼラチン固形乳化物は保存性が良化されたことがわ
かる。
【0045】
【発明の効果】本発明によって、保存性の改良された増
感色素のゼラチン固形乳化物を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも一種の可溶性色素と少なく
    とも一種の不溶性色素及び界面活性剤とゼラチンを含有
    する分光増感色素のゼラチン固形乳化物において該固形
    乳化物がpH7.7以上に調整されていることを特徴と
    する増感色素のゼラチン固形乳化物。
JP2033291A 1991-01-22 1991-01-22 増感色素のゼラチン固形乳化物 Pending JPH04238341A (ja)

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