JPH04237890A - 可変容量型圧縮機 - Google Patents

可変容量型圧縮機

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JPH04237890A
JPH04237890A JP580691A JP580691A JPH04237890A JP H04237890 A JPH04237890 A JP H04237890A JP 580691 A JP580691 A JP 580691A JP 580691 A JP580691 A JP 580691A JP H04237890 A JPH04237890 A JP H04237890A
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JP
Japan
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bypass
rotary valve
suction
passage
port
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Application number
JP580691A
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English (en)
Inventor
Kimihiro Ishikawa
公寛 石川
Haruo Kamiya
治雄 神谷
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可変容量型圧縮機に関し
、詳細には車両用空調装置等に用いる、可変容量機構を
有するベーン型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置に用いる車両エンジン駆
動の圧縮機は、高速走行時や低熱負荷時には必要以上の
能力を発生するため、圧縮機容量を調節して所要冷房能
力に合致させるとともに圧縮機消費動力を低減するため
の機構を備えたものが使用される。
【0003】圧縮機容量を可変とすることは、アキシャ
ルピストン型の圧縮機においてはワブルプレートや斜板
の角度を変更可能とすることによるピストンストローク
の可変化により達成される。しかし、ベーン型圧縮機に
おいてはストローク可変機構に相当する機構が使用でき
ないため、吸気絞り弁又は吸入ガスバイパス方式により
容量の可変化を行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが吸気絞り弁や
吸入ガスバイパス方式を単独で用いた場合、容量可変範
囲はアキシャルピストン型等に較べてどうしても狭くな
る傾向がある。このため高速走行時や低熱負荷時に充分
に冷房能力を低減できず空調制御の煩雑化や燃費の悪化
を生じることがある。
【0005】また、吸気絞り弁と吸入ガスバイパス方式
を併用すれば上記傾向は改善されるものの、制御機構が
複雑になり装置自体も大型化してしまうため、車両への
搭載性が悪化する問題があった。
【0006】本発明は上記問題に鑑み、吸入ガスバイパ
スと吸気絞りとを同時に行なうことのできる小型で簡単
な構造の容量可変機構を備えたベーン型圧縮機を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮機ハウジ
ング内に、ロータ室と吸入室とを軸線方向に離して配置
し、ロータ室のサイドプレートと吸入室壁面を形成する
カバープレートとの間に回転リング式のカバープレート
を介装し、このロータリバルブの回転角度を変えること
によって吸入室からロータ室への吸気通路開口面積とロ
ータ室の圧縮行程部分と吸気行程部分とを連通するバイ
パス通路の開口面積とを同時に調整するようにしたこと
を特徴としている。
【0008】すなわち、本発明によれば、内部に円筒状
空間を有するハウジングと、前記円筒状空間内に配置さ
れ、外部から回転駆動されるロータと、前記円筒状空間
の両端を閉鎖するサイドプレートと、前記ロータ上に設
けられ、前記ハウジングとサイドプレートとに摺接して
流体の吸入、圧縮を行なう圧縮室を形成するベーンとを
備えたベーン型圧縮機において、
【0009】前記サイドプレートの一方にそれぞれ配設
された、吸入行程において前記圧縮室に連通する少くと
も1つの第2の吸入ポートと、圧縮行程のそれぞれ異な
る段階において前記圧縮室に連通する複数のバイパスポ
ートと、
【0010】流体の吸入室に連通する第1の吸入ポート
を有するカバープレートと、該カバープレートと前記一
方のサイドプレートとの間に前記ロータ軸線まわりに回
動可能に配置されるとともに、前記バイパスポートと前
記第2の吸入ポートとを連通するバイパス通路と、前記
第2の吸入ポートと前記第1の吸入ポートとを連通する
吸入通路とを有するロータリバルブとを備え、
【001
1】該ロータリバルブは、前記バイパス通路が前記複数
のバイパスポートの全部から遮断される最大容量位置と
、前記バイパス通路が前記複数のバイパスポートの全部
と連通する最小容量位置との間を回動可能であり、前記
最大容量位置から前記最小流量位置に向けて前記ロータ
リバルブを回動させることにより前記複数のバイパスポ
ートのうち圧縮行程初期位置に配置されたバイパスポー
トから前記バイパス通路に順次連通すると同時に、前記
第1の吸入ポートが前記吸入通路内に開口する面積が減
少して行くようにしたことを特徴とする可変容量ベーン
型圧縮機が提供される。
【0012】
【作用】圧縮機容量を最大にするロータリバルブの位置
では、バイパス通路入口とサイドプレート上のバイパス
ポートとはオーバーラップせず、バイパスポートを通っ
て吐出側から第2の吸入ポートに戻る流れは存在しない
。この状態からロータリバルブを回転させるとバイパス
通路入口はサイドプレート上のバイパスポートとオーバ
ラップするようになり、ロータリバルブの回転角に応じ
て第2の吸入ポートには、より高圧側の圧縮室に連通す
るバイパスポートが順次連通して行く。バイパスポート
は、ロータリバルブの回転方向に沿って順に圧縮行程の
高圧縮側に連通するように配列されており、ロータリバ
ルブの回転角に応じてバイパス流量が増大するため圧縮
機吐出量が低減される。
【0013】また、ロータリバルブのカバープレート側
に配置された第1の吸入ポートは、容量最大となるロー
タリバルブ位置では吸気通路入口にその全体がオーバラ
ップして吸気通路に対して開口面積が最大となっている
が、上記方向にロータリバルブを回転させると、吸気通
路入口と第1の吸気ポートとのオーバラップが減少する
。これによりロータリバルブの回転角に応じて第1の吸
気ポートの吸気通路に対する開口面積が減少して吸気絞
りが与えられる。従って、ロータリバルブを回転させる
ことによりロータリバルブ回転角に応じた吸入ガスバイ
パスと吸気絞りとを同時に得ることができる。
【0014】
【実施例】図1及び図2に本発明の可変容量型圧縮機の
一実施例の断面図を示す。図において1は圧縮機全体を
示し、3は内部に円筒状のシリンダ空間5を有するハウ
ジング、7,8はそれぞれハウジング3のシリンダ空間
5両側を閉鎖するサイドプレート、9はハウジング3の
サイドプレート7側にバルブハウジング10とカバープ
レート11とを介して取着されたフロントハウジング、
12はハウジング3のサイドプレート8側に取着された
リアハウジングである。
【0015】ハウジング3内のシリンダ空間5には図2
に示すようにシリンダ空間5に対して偏心した位置にロ
ータ13が配置されシャフト2を介して外部より回転駆
動されている、ロータ13は外周部に軸線に平行に形成
されたベーン溝を備え、このベーン溝には平板状のベー
ン15がベーン溝内に装着されている。これにより、偏
心位置にあるロータ13が回転するとベーン15の先端
はシリンダ空間5の壁面と摺動し、ベーン15、シリン
ダ空間5壁面、サイドプレート7,8及びロータ13表
面とにより形成される圧縮室17の容積がロータ13の
回転につれて変化し、流体の吸入、圧縮、吐出が行なわ
れる。
【0016】バルブハウジング10内には後述するリン
グ状のロータリバルブ21がシャフト2と同心に配置さ
れている。23はフロントハウジング9内に形成された
吸入室であり、後述するカバープレート11に設けた第
1の吸入ポート25、ロータリバルブ21内の吸入通路
65及びサイドプレート7に設けた第2の吸入ポート2
9を介してシリンダ空間5の前記圧縮室17の吸入行程
に相当する部分に連通している。
【0017】また、31はハウジング3と吐出カバー3
2とで形成された吐出室であり、シリンダ空間5と前記
圧縮室17が最小容積になる部分と吐出弁33を介して
接続されている。冷媒は図示しない吸入口から吸入室2
3に流入し、第1の吸入ポート25、ロータリバルブ2
1の吸入通路27を経て吸入行程にある圧縮室17に吸
入され、ロータ13の回転につれて圧縮室17内で圧縮
され、圧縮室17の体積が最小になる点で吐出弁33か
ら吐出室31に排出される。 吐出室31に排出された冷媒はその後リアハウジング側
のサイドプレート8に設けた連通孔35からリアハウジ
ング12内の吐出通路室36に流入し、この吐出通路室
36内で冷媒中の潤滑油が分離された後図示しない吐出
口からコンデンサへの接続配管に吐出される。
【0018】図1に51, 52で示したのはロータを
回転可能に支持する軸受である。またフロントハウジン
グ9のシャフト2貫通部には軸封装置53が装着され、
吸入室23から外部に冷媒が漏出することを防止してい
る。更にロータ13の両端部には円筒部54, 55が
形成されている。円筒部54, 55はその外周面がそ
れぞれサイドプレート7,8の受承部と極めて微少な間
隙を保つように仕上加工されており、この間隙を介して
シリンダ空間5内の冷媒がシャフトに沿って軸受51,
 52及び吸入室内に流入することを防止している。
【0019】図3はフロント側のサイドプレート7をフ
ロント側から(図1のA方向から)示した図である。本
実施例ではサイドプレート7には略同一円周上に第2の
吸入ポート29a〜29fとバイパスポート37a〜3
7fとが配設されている。第2の吸入ポート29a〜2
9fはベーン15の間の圧縮室17の体積がロータ13
の回転につれて増大する側のシリンダ空間5に連通する
位置に設けられている。
【0020】またバイパスポート37a〜37fはロー
タ13の回転につれて圧縮室17の体積が減少する側の
シリンダ空間5に連通する位置に設けられており、バイ
パスポート37aは圧縮室17の体積が最大になる位置
でシリンダ空間5に連通するように設けられ、37fは
圧縮室17の体積が最小になる位置、すなわち最大圧縮
位置でシリンダ空間5に連通するように配置されており
、他のバイパスポート37b〜37eは順に圧縮室17
の容積が次第に減少して行く位置でシリンダ空間に配設
されている。バイパスポート37a〜37fはそれぞれ
円周方向の長さがベーン15の板厚よりわずかに小さく
設定され、ベーン15がバイパスポートを通過する際に
隣接する圧縮室が互いに連通することを防止している。
【0021】バイパスポート37e,37fは楕円形状
となっているが、これはこの部分ではロータ13外周と
ハウジング3内壁とが接近しているため、円周方向長さ
を減じることなく半径方向長さのみを小さく設定するこ
とにより開口面積低下を最小に留めるようにしたためで
ある。 なお、本実施例では第2の吸気ポートとして複数の開口
を設けたが、この代わりに単一の長穴形状のポートとし
ても良い。
【0022】サイドプレート7には更に、シリンダ空間
5の最大圧縮位置に連通する導圧ポート39が設けられ
ている。この導圧ポート39は後述するようにロータリ
バルブ15を回転させる際の駆動源としての高圧ガスを
供給するために用いられる。図4はカバープレート11
をフロント側(図1のA側)から示した図である。カバ
ープレート11には前述のシリンダ空間5の吸入行程側
に対応する側に略同一円周上に第1の吸入ポート25a
〜25fが配設されている。第1の吸入ポートは25f
から25aに向けて開口面積が次第に小さくなっている
【0023】また、図に41で示したのは前述のサイド
プレート7の導圧ポート39と後述するフロントハウジ
ング9の圧力導入通路43とを接続する圧力連通孔、4
2は同様に圧力導入通路43と後述するロータリバルブ
21の制御圧室45とを連通する圧力連通孔、47はロ
ータリバルブ21のスプリング室49と吸入室23とを
結ぶ均圧孔である。
【0024】次に図5はサイドプレート7とカバープレ
ート11との間に配置されたロータリバルブ21の形状
を示す。ロータリバルブ21は略長方形断面を有するリ
ング形状を有しており、サイドプレート7と摺接する面
には円周の一部に切欠が設けられ溝状のバイパス通路6
1が形成されている。また、ロータリバルブ21は円周
の一部が肉厚に形成されカバープレート11との接触面
63を形成しており、この部分にはバイパス通路61と
連通する吸入通路65が開口している。
【0025】図6はロータリバルブ21を装着した状態
を示す図1のVI−VI線に沿った断面図である。ロー
タリバルブ21はカバープレート11とサイドプレート
7との間に介装され、それぞれと気密を保って摺動する
。ロータリバルブ21のカバープレート11との接触面
63を形成する肉厚部で仕切られた両側の部分には、カ
バープレート11とロータリバルブ21との間に制御圧
室45と、押圧スプリング67を収納するスプリング室
49とが形成されている。また、69は制御圧室45と
スプリング室49とを遮断するブロック69である。ブ
ロック69はカバープレート11にボルト穴71(図4
)を介してボルトで固定されており、ロータリバルブ2
1の回転の際接触面63を形成する肉厚部端面と当接し
てロータリバルブ21の回転を制限するストッパとして
機能する。また、同様にカバープレート11にはピン7
3(図4)が設けられロータリバルブ21の反対方向の
回転時に吸入通路65の開口部端と係合してストッパと
して機能している。
【0026】図7はフロントハウジング9のカバープレ
ート11との接合面に形成された溝状の圧力導入通路4
3を示す図である。圧力導入通路43はカバープレート
11に対して図6に鎖線で示したような位置関係に配置
されており圧力導入通路43の一方の終端部75は前述
のサイドプレート7に形成された圧力連通孔41を介し
てシリンダ空間5の導圧ポート39に連通し、シリンダ
空間5から高圧の冷媒ガスが導入されている。また圧力
導入通路43の他の端部は通路77に接続され、図示し
ない圧力調整弁を介して吸入室23に連通しており、圧
力導入通路43内を所望の圧力に調整できるようになっ
ている。更に圧力導入通路43にはサイドプレート7に
形成された圧力連通孔42を介して制御圧室45に連通
する制御圧ポート79が設けられており制御圧室45内
の圧力を圧力導入通路43を介して圧力調整弁により制
御できるようになっている。次にロータリバルブ21に
よる圧縮機容量制御について説明する。
【0027】図6(A)は圧力調整弁が全開にされ、圧
力導入通路43内の圧力が吸気室内の圧力と略等しくな
った状態を示している。この状態では制御圧室45内の
圧力が低いためロータリバルブ21はスプリング67に
押動されブロック69に当接する最小容量位置になって
いる。この状態から圧力調整弁を絞り、制御圧室45内
の圧力を上昇させると、ロータリバルブ21はスプリン
グ67の押圧力に抗して回動し、圧力調整弁が略全閉に
なり圧力導入通路43と制御圧室45内の圧力が圧縮機
吐出圧と略等しくなった状態では図6(B)に示すよう
にカバープレート11のピン73が吸入通路65の端部
に当接する最大容量位置をとる。このときスプリング室
49内のガスはカバープレート11の均圧孔47から吸
入室23内に排出される。ロータリバルブ21の回転角
は制御圧室45内の圧力を調整することにより図6(A
)と図6(B)の間の任意の回転角に調整できる。
【0028】図8(A), (B)、図9(A), (
B)は、ロータリバルブ21が図6(A)(最小容量位
置)、図6(B)(最大容量位置)にあるときのロータ
リバルブ21と第2吸入ポート29a〜29f及びバイ
パスポート37a〜37f(図8)との位置関係、及び
第1吸入ポート25a〜25fとの位置関係(図9)を
それぞれ示している。ロータリバルブが最大容量位置(
図6(B),図8(B),図9(B))にある場合、ロ
ータリバルブ21のバイパス通路61はバイパスポート
37a〜37fのいずれともオーバラップしておらず(
図8(B))第2吸入ポート29a〜29fを通じて圧
縮室17に吸入された冷媒ガスは全量が圧縮されて吐出
弁35から吐出される。このため圧縮機の吐出容量は最
大となる。またこの位置ではロータリバルブ21の吸入
通路65はカバープレート11の第1吸入ポート25a
〜25fのすべてとオーバラップするため(図9(B)
)、第1吸入ポートの吸入通路65への開口面積が最大
になり、大量の冷媒を吸入しても圧力損失が増大しない
【0029】図6(B)、図8(B)、図9(B)の最
大容量位置から制御圧室45の圧力を低下させて行くと
ロータリバルブ21は図6(A)、図8(A)、図9(
A)の最小容量位置の方向に回転するが、この回転によ
りバイパス通路61はバイパスポートと37aから37
fに向けて順にオーバラップして行く。従って、図8(
A)と図8(B)との中間位置においては回転角が大き
くなるにつれて、高圧縮側のバイパスポートがバイパス
通路61に開口し、圧縮室17内の冷媒がバイパス通路
61を通って第2の吸入ポート29a〜29fに還流す
るため、ロータリバルブ21の回転角が増大するにつれ
て圧縮機の実吐出容量が減少する。このとき第1の吸入
ポートは25fから25aに向けて順に吸入通路65か
ら遮断されて行くため第1の吸入ポートの開口面積が減
少する。このためロータリバルブ21の回転角が増大す
るにつれてガスの吸入抵抗が増加して吸気絞りの効果が
与えられる。
【0030】図6(A)、図8(A)、図9(A)に示
す最小容量位置ではロータリバルブ21のバイパス通路
61は全てのバイパスポート37a〜37fと連通する
。バイパス通路61はこの位置においてもサイドプレー
ト7の第2の吸入ポート25a〜25fの全部と連通す
るような大きさに設定されているため、バイパス通路6
1を通って還流するガス量は最大になる。一方、この状
態ではカバープレート11の第1の吸入ポートは最も開
口面積の小さい25aのみが吸入通路65と連通するた
め、吸気絞りの効果も最大になる。
【0031】従って本実施例においてはロータリバルブ
21の回転角の制御のみによって吸入ガスバイパスと吸
気絞りの両方の容量制御を行なうことができる。図10
(A),(B)は吸入ガスバイパス方式のみによる容量
制御を行なった場合(I)、と本実施例のロータリバル
ブにより吸入ガスバイパスと吸気絞りとを併用する容量
制御を行なった場合(II)についてそれぞれ最小容量
時の冷房能力(図10(A))と消費動力(図10(B
))の回転数による変化を示しており、縦軸はそれぞれ
最大容量時の冷房能力と消費動力に対する比率(%)で
示してある。
【0032】図からわかるように本実施例のロータリバ
ルブを用いた制御方式によれば冷房能力の制御範囲が大
幅に拡大され、消費動力も低減される。なお、 200
0rpm以下の領域では冷媒の流量が大幅に低下するた
め第1の吸気ポートはもはや絞りとして働かず図10(
A), (B)の曲線Iと曲線IIとは略一致している
。また本実施例では圧縮機起動時にはロータリバルブが
自動的に最小容量位置になっているため起動トルクが低
減されるとともに、第1の吸入ポートの開口面積が最小
になっているため、液化した冷媒が圧縮室内に侵入しに
くく、液圧縮の発生を防止することができる。なお、本
実施例では吐出冷媒ガスの一部を用いてロータリバルブ
21を駆動しているが、例えばステップモータ等を用い
た他の駆動方式も使用可能であることはいうまでもない
【0033】
【発明の効果】本発明は、ベーン型圧縮機のカバープレ
ートとサイドプレートとの間にロータリバルブを設け、
バイパスポートの開閉と吸入ポートの開口面積の調節を
行うようにしたことにより吸気絞りと吸入ガスバイパス
を同時に行うことが可能となりベーン型圧縮機の容量制
御範囲の拡大を簡易な機構で達成できる効果を有する。
【0034】また、バイパスポートからの還流ガスをサ
イドプレートに設けた吸入ポートから直接圧縮室に戻す
ようにしたことにより、還流ガスの圧力脈動はカバープ
レートの吸入ポートの絞りを通過して減衰した形で吸気
室に伝達される。従って還流ガスを吸気室に戻す従来の
バイパス方式に較べ吸入配管やエバポレータに伝達され
る圧力脈動が低減され、異音や振動の発生が少なくなる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変容量圧縮機の一実施例の縦断面図
である。
【図2】同上実施例の横断面図である。
【図3】サイドプレートの正面図である。
【図4】カバープレートの正面図である。
【図5】ロータリバルブの断面図(図5(B))及び側
面図(図5(A)(C))である。
【図6】ロータリバルブの動作位置とカバープレートと
の位置関係を示す図である。
【図7】フロントハウジングの圧力導入通路を示す図で
ある。
【図8】ロータリバルブの作動位置と、第2の吸気ポー
ト及びバイパスポートの位置関係を示す図である。
【図9】ロータリバルブの作動位置と第1の吸入ポート
との位置関係を示す図である。
【図10】本発明の圧縮機と従来の圧縮機とのそれぞれ
最小冷房能力(図10(A))及び消費動力(図10(
B))の比較を示す図である。
【符号の説明】
1…圧縮機 7…サイドプレート 9…フロントハウジング 11…カバープレート 17…圧縮室 21…ロータリバルブ 23…吸入室 25…第1の吸入ポート 29…第2の吸入ポート 37…バイパスポート 43…圧力導入通路 45…制御圧室 49…スプリング室 61…バイパス通路 65…吸入通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  内部に円筒状空間を有するハウジング
    と、前記円筒状空間内に配置され、外部から回転駆動さ
    れるロータと、前記円筒状空間の両端を閉鎖するサイド
    プレートと、前記ロータ上に設けられ、前記ハウジング
    とサイドプレートとに摺接して流体の吸入、圧縮を行な
    う圧縮室を形成するベーンとを備えたベーン型圧縮機に
    おいて、前記サイドプレートの一方にそれぞれ配設され
    た、吸入行程において前記圧縮室に連通する少くとも1
    つの第2の吸入ポートと、圧縮行程のそれぞれ異なる段
    階において前記圧縮室に連通する複数のバイパスポート
    と、流体の吸入室に連通する第1の吸入ポートを有する
    カバープレートと、該カバープレートと前記一方のサイ
    ドプレートとの間に前記ロータ軸線まわりに回動可能に
    配置されるとともに、前記バイパスポートと前記第2の
    吸入ポートとを連通するバイパス通路と、前記第2の吸
    入ポートと前記第1の吸入ポートとを連通する吸入通路
    とを有するロータリバルブとを備え、該ロータリバルブ
    は、前記バイパス通路が前記複数のバイパスポートの全
    部から遮断される最大容量位置と、前記バイパス通路が
    前記複数のバイパスポートの全部と連通する最小容量位
    置との間を回動可能であり、前記最大容量位置から前記
    最小流量位置に向けて前記ロータリバルブを回動させる
    ことにより、前記複数のバイパスポートのうち圧縮行程
    初期位置に配置されたバイパスポートから前記バイパス
    通路に順次連通すると同時に、前記第1の吸入ポートが
    前記吸入通路内に開口する面積が減少して行くようにし
    たことを特徴とする可変容量ベーン型圧縮機。
JP580691A 1991-01-22 1991-01-22 可変容量型圧縮機 Pending JPH04237890A (ja)

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