JPH04237807A - 復水器冷却水熱回収装置 - Google Patents

復水器冷却水熱回収装置

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JPH04237807A
JPH04237807A JP458791A JP458791A JPH04237807A JP H04237807 A JPH04237807 A JP H04237807A JP 458791 A JP458791 A JP 458791A JP 458791 A JP458791 A JP 458791A JP H04237807 A JPH04237807 A JP H04237807A
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JP
Japan
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cooling water
temperature
water
condenser
hot water
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Pending
Application number
JP458791A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadao Watanabe
渡辺 貞夫
Takeshi Nishimoto
西本 武
Youichi Fujinobu
藤信 洋一
Yoshiyuki Fujii
藤井 芳之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、蒸気タービンの排気
を冷却水により冷却凝縮して復水となす表面式復水器か
ら排出される冷却水(即ち、温水)を熱回収プロセスに
供給して冷却水の保有する熱の回収を行う復水器冷却水
熱回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、蒸気タービンを駆動源として発
電を行うタービン発電機システムにおいては、蒸気ター
ビン駆動用に供された蒸気は、排気として復水器に供給
され、該復水器で冷却凝縮された後、蒸気発生用のボイ
ラーに還流されることとなっている。
【0003】上記復水器として、ケーシングと、該ケー
シングに内蔵される伝熱管とを備え、蒸気タービンの排
気を前記ケーシング内に導くとともに、冷却水ポンプが
配設された冷却水系を経て冷却塔から前記伝熱管に供給
される冷却水により前記排気を冷却凝縮して復水となす
表面式復水器を採用する場合、復水器から排出される冷
却水の水温があまり高くならないところから、該冷却水
の保有する熱は、有効利用されることなく冷却塔から大
気中に放出されることが多かった。
【0004】なお、特開平2ー42102号公報に開示
されているように、発電プラントにおける主機およびこ
れに付帯する補機器の軸受の冷却循環系の排熱をヒート
ポンプで回収するようにしたものが提案されているが、
該公知例のものの場合、復水器から排出される冷却水か
らの熱回収については触れられていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した如く、復水蒸
気タービンにおいて復水器から排出される冷却水の水温
は高温ではないものの、熱要求の低い熱回収プロセスと
組み合わせることにより、有効に利用できる場合がある
【0006】ところが、復水器に供給されるタービン排
気の温度および冷却水系から供給される冷却水流量によ
っては、復水器から排出される冷却水温度が変動すると
いう現象がある。このような冷却水温度の変動により熱
回収プロセスに供給される冷却水温度が熱回収プロセス
の要求する温度以下になってしまうと、システムとして
有効に作用しないおそれが生ずる。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、復水器から排出される冷却水(即ち、温水)の一
部を熱回収プロセスに供給するとともに、熱回収プロセ
スから冷却塔に還流される冷却水と復水器から冷却塔に
直接還流される冷却水(即ち、温水)との混合比を調節
することにより、熱回収プロセスへ供給される冷却水温
度を目標温度に制御し、以て復水器冷却水からの熱回収
を効率良く行い得るようにすることを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明では、上記課題
を解決するための手段として、ケーシングと、該ケーシ
ングに内蔵される伝熱管とを備え、抽気系を有する蒸気
タービンの排気を前記ケーシング内に導くとともに、冷
却水ポンプが配設された冷却水系を経て冷却塔から前記
伝熱管に供給される冷却水により前記排気を冷却凝縮し
て復水となす如く構成された復水器から流出する冷却水
の保有する熱を回収する復水器冷却水熱回収装置におい
て、前記復水器の出口側の冷却水系から分岐して適宜の
熱回収プロセスに温水となった冷却水の一部を供給する
ための温水供給系と、前記熱回収プロセスから前記冷却
塔へ冷却水を還流させるための温水還流系と、前記温水
供給系へ供給されるべき冷却水量を制御する供給用流量
制御弁と、前記温水供給系を流通する冷却水の温度を検
出する供給温水用水温検出手段と、該供給温水用水温検
出手段による検出水温と熱回収プロセスへ供給される冷
却水の目標温度との偏差により前記供給用流量制御弁の
開度を制御する制御ユニットとを付設している。
【0009】
【作用】本願発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
【0010】即ち、復水器から排出された冷却水の一部
を熱回収プロセスに供給する温水供給系を流通する冷却
水の水温が、熱回収プロセスが要求する温度より高い場
合には、供給用流量制御弁の開度を大きくして、復水器
から排出された高温の冷却水の冷却塔への還流量を少な
くすることにより、冷却塔における高温冷却水と低温冷
却水(即ち、熱回収プロセスから還流された冷却水)と
の混合比が調節され、復水器の入口水温が低められるこ
ととなり、その結果、温水供給系を流通する冷却水の水
温が目標温度に近付けられる。一方、復水器から排出さ
れた冷却水の一部を熱回収プロセスに供給する温水供給
系を流通する冷却水の水温が、熱回収プロセスが要求す
る温度より低い場合には、供給用流量制御弁の開度を小
さくして、復水器から排出された高温の冷却水の冷却塔
への還流量を多くすることにより、冷却塔における高温
冷却水と低温冷却水(即ち、熱回収プロセスから還流さ
れた冷却水)との混合比が調節され、復水器の入口水温
が高められることとなり、その結果、温水供給系を流通
する冷却水の水温が目標温度に近付けられる。
【0011】
【発明の効果】本願発明によれば、ケーシングと、該ケ
ーシングに内蔵される伝熱管とを備え、抽気系を有する
蒸気タービンの排気を前記ケーシング内に導くとともに
、冷却水ポンプが配設された冷却水系を経て冷却塔から
前記伝熱管に供給される冷却水により前記排気を冷却凝
縮して復水となす如く構成された復水器から流出する冷
却水の保有する熱を回収する復水器冷却水熱回収装置に
おいて、前記復水器の出口側の冷却水系から分岐して適
宜の熱回収プロセスに温水となった冷却水の一部を供給
するための温水供給系と、前記熱回収プロセスから前記
冷却塔へ冷却水を還流させるための温水還流系と、前記
温水供給系へ供給されるべき冷却水量を制御する供給用
流量制御弁と、前記温水供給系を流通する冷却水の温度
を検出する供給温水用水温検出手段と、該供給温水用水
温検出手段による検出水温と熱回収プロセスへ供給され
る冷却水の目標温度との偏差により前記供給用流量制御
弁の開度を制御する制御ユニットとを付設して、温水供
給系の水温と目標温度との偏差に応じて供給用流量制御
弁の開度制御を行うことにより、復水器から冷却塔に直
接還流される高温冷却水と熱回収プロセスから還流され
る低温冷却水との混合比を調節するようにしたので、タ
ービン排気温度の変動に関係なく温水供給系を経て熱回
収プロセスに供給される冷却水の水温を、熱回収プロセ
スが要求する目標温度に制御できるという優れた効果が
ある。
【0012】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の好
適な実施例を説明する。
【0013】図1に示す復水器冷却水熱回収装置は、蒸
気タービンにより駆動される発電機を備えた発電プラン
トに付設されるものであり、ケーシング2と、該ケーシ
ング2に内蔵される伝熱管3とからなる復水器1を備え
ている。
【0014】前記ケーシング2内には、蒸気タービン(
図示省略)の抽気系4から供給されるタービン排気(即
ち、蒸気)が後述する抽気供給系25、蒸気加熱器23
およびドレン排出系26を介して導かれる一方、前記伝
熱管3は、冷却水系5を介して冷却塔6に接続されてい
る。そして、この復水器1においては、ケーシング2内
に導かれたタービン排気を、伝熱管3に供給される冷却
水により冷却凝縮して復水となし、ケーシング2内を大
気圧以下の所定圧力に保持するようになっている。なお
、この復水器1において得られた復水は、復水ポンプ7
,7により給水タンク8に送られた後、蒸気タービン駆
動用の蒸気を発生させるボイラー9に導かれる。
【0015】前記冷却水系5は、前記冷却塔6から復水
器1の伝熱管3へ冷却水を供給するための供給用冷却水
系5aと、復水器1の伝熱管3から排出された高温の冷
却水(即ち、温水)を冷却塔6へ還流させるための還流
用冷却水系5bとからなっており、前記供給用冷却水系
5aには冷却水ポンプ10,10が、前記還流用冷却水
系5bには開閉弁11がそれぞれ介設されている。符号
12は供給用冷却水系5aを流通する冷却水温度を検出
するための冷却水用水温センサーである。
【0016】また、前記冷却塔6には、該冷却塔6に流
入する冷却水を冷却するためのファン13が付設されて
いる。該ファン13は、回転数制御により風量調節可能
とされている。
【0017】前記還流用冷却水系5bにおける開閉弁1
1の上流側からは、適宜の熱回収プロセス14に復水器
1から排出された冷却水(即ち、温水)の一部を供給す
るための温水供給系15が分岐されている。
【0018】前記温水供給系15には、該温水供給系1
5の入口側の水温(即ち、復水器1の出口水温)により
開度制御される供給用流量制御弁16、温水タンク17
、温水供給ポンプ18、温水供給系15の出口側の水圧
(即ち、熱回収プロセス14の入口水圧)により開度制
御される圧力制御用流量制御弁19および開閉弁20が
介設されている。ここで、温水タンク17は、復水器1
から排出された温水を貯溜することにより、熱需要量と
熱供給量とのバランスが崩れた場合の偏差を吸収する作
用をなすものである。
【0019】また、前記温水供給系15には、前記開閉
弁20を側路するバイパス路21が付設されており、該
バイパス路21には、温水供給系15の出口側の水温(
即ち、熱回収プロセス14の入口水温)により開度制御
されるバイパス用流量制御弁22、蒸気加熱器23およ
び開閉弁24が介設されている。
【0020】該蒸気加熱器23は、蒸気タービンの抽気
系4から抽気供給系25を介してタービン排気が供給さ
れるケーシング23aと、該ケーシング23a内にあっ
て前記バイパス路21に接続される伝熱管23bとから
なっており、タービン排気の保有する熱によりバイパス
路21を流通する冷却水(即ち、温水)を加熱する構成
となっている。また、前記蒸気加熱器23には、前記復
水器1のケーシング2へ蒸気加熱器23を経たタービン
排気を供給するためのドレン排出系26が接続されてい
る。
【0021】前記抽気供給系25には蒸気加熱器23内
の圧力により開度制御される圧力制御弁27が、前記ド
レン排出系26には蒸気加熱器23のドレン量に応じて
開度制御されるドレン用流量制御弁28がそれぞれ介設
されている。
【0022】符号29は温水供給系15の入口側水温(
即ち、復水器1の出口水温)を検出するための供給温水
用水温検出手段として作用する入口側水温センサー、3
0は温水供給系15の出口側の水温(即ち、熱回収プロ
セス14の入口水温)を検出するための水温検出手段と
して作用する出口側水温センサー、31は温水供給系1
5の出口側の水圧(即ち、熱回収プロセス14の入口水
圧)を検出するための水圧検出手段として作用する水圧
センサー、32は蒸気加熱器23内の蒸気圧力を検出す
るための圧力検出手段として作用する圧力センサー、3
3は蒸気加熱器23内に発生するドレン量を検出するた
めのドレン量検出手段として作用するレベルセンサーで
ある。
【0023】前記熱回収プロセス14において熱回収さ
れた後の低温の冷却水は、温水還流系34を介して前記
冷却塔6に還流されることとなっている。該温水還流系
34には、冷却水タンク35、冷却水還流ポンプ36お
よび冷却塔6の水位に応じて開度制御される還流用流量
制御弁37が介設されている。前記冷却水タンク35に
は、この熱回収系において消費された冷却水を補給すべ
く適量の水が補給されることとなっている。符号38は
冷却塔6の水位を検出するための水位検出手段として作
用するレベルセンサーである。
【0024】而して、本実施例の復水器冷却水熱回収装
置には、水温センサー12,29,30からの温度情報
を得て、流量制御弁16,22の開度制御およびファン
13の運転制御を行う制御ユニット40が付設されてい
る。
【0025】該制御ユニット40は、図2に示すように
、水温センサー29により検出された検出水温と熱回収
プロセス14の要求する目標温度との偏差に応じて供給
用流量制御弁16の開度を制御する第1開度制御手段4
1と、水温センサー30により検出された検出水温と熱
回収プロセス14の要求する目標温度との偏差に応じて
バイパス用流量制御弁22の開度を制御する第2開度制
御手段42と、水温センサー12により検出された検出
水温が所定値以上となっている場合にファン13の運転
を開始するファン制御手段43とを備えている。
【0026】上記の如く構成された復水器冷却水熱回収
装置は次の如く作用する。
【0027】蒸気タービンが定格負荷で運転されている
場合には、開閉弁24を閉止してバイパス路21への温
水流通を停止させ且つ開閉弁11,20を開成させた状
態で2台の冷却水ポンプ10,10を運転し、冷却塔6
で混合冷却された冷却水を供給用冷却水系5aを経て復
水器1の伝熱管3に流通させる。そして、復水器1のケ
ーシング2内にタービン抽気系4から抽気供給系25、
蒸気加熱器23およびドレン排出系26を経て供給され
たタービン排気(即ち、蒸気)を、前記伝熱管3を流れ
る冷却水により冷却凝縮して復水となし、復水器1内を
高真空の所定圧力に保持する。
【0028】上記の如く、伝熱管3を介してタービン排
気を冷却することにより昇温せしめられた冷却水(即ち
、温水)は、一部は温水供給系15を経て熱回収プロセ
ス14に供給されるとともに、残りは還流用冷却水系5
bを経て冷却塔6に直接還流され、熱回収プロセス14
から還流される低温の冷却水と混合されることにより冷
却されて、冷却塔6の下部に貯溜され、再び冷却水ポン
プ10,10により復水器1に供給される。
【0029】ところで、復水器1から排出される温水を
熱回収プロセス14に供給するに当たって、前記したよ
うに2台の冷却水ポンプ10,10により冷却水を復水
器1に供給する場合、復水器1の入口冷却水温度が一定
であれば、復水器1における入口冷却水温度と出口冷却
水温度との差温が小さくなるところから、熱回収プロセ
ス14の要求する目標温度の温水が復水器1から排出さ
れないことがある。従って、復水器1から排出され、還
流用冷却水系5bを通って冷却塔6に還流される温水の
量と、熱回収プロセス14から還流されてくる低温の冷
却水の量との混合比を変えることにより、復水器1の入
口冷却水温度を上昇させ、該入口冷却水温度の上昇に応
じて復水器1から排出される温水の温度を上昇させて、
熱回収プロセス14の要求する目標温度の温水を得るよ
うにする必要がある。または、1台の冷却水ポンプ10
を運転して復水器1へ供給される冷却水の量を半分にす
ることにより、復水器1における入口冷却水温度と出口
冷却水温度との差温を大きくなして、熱回収プロセス1
4の要求する目標温度の温水を得るようにする必要があ
る。
【0030】そこで、本実施例においては、前述したよ
うに1台あるいは2台の冷却水ポンプ10の運転により
、温水(例えば、50〜60℃)が復水器1の伝熱管3
から排出されると、該温水の一部が還流用冷却水系5b
から分岐した温水供給系15により温水タンク17に供
給され、該温水タンク17に貯溜された温水は、温水供
給ポンプ18により熱回収プロセス14に供給される。 残りの温水は復水器1の入口冷却水温度を確保すべく還
流用冷却水系5bを経て冷却塔6に還流される。この際
、熱回収プロセス14に供給される温水の温度は、供給
用流量制御弁16の開度制御により後述するように制御
される。
【0031】次に供給用流量制御弁16の開度制御によ
る供給温水の温度制御について説明する。
【0032】復水器1から排出された後温水供給系15
に供給される温水の温度は、水温センサー29により検
出され、該検出水温にかかる信号が制御ユニット40に
入力される。該制御ユニット40においては、第1開度
制御手段41により検出水温と熱回収プロセス14の要
求する目標温度との偏差に応じて供給用流量制御弁16
の開度制御を行うべき信号が出力され、供給用流量制御
弁16の開度制御がなされる。このことにより、還流用
冷却水系5bを経て冷却塔6に還流する温水量と熱回収
プロセス14から冷却塔6に還流される低温の冷却水量
との混合比が制御されることとなり、冷却塔6の出口水
温(即ち、復水器1の入口水温)が所定温度に制御され
ることとなる(換言すれば、復水器1の出口水温が所定
温度に制御されることとなる)。
【0033】つまり、検出水温が目標温度より高い場合
には、供給用流量制御弁16の開度を大きくして、復水
器1から排出された温水の冷却塔6への還流量を少なく
することにより、冷却塔6における温水と低温冷却水(
即ち、熱回収プロセス14から還流された冷却水)との
混合比が調節され、それに伴って復水器1の入口水温が
低められ、温水供給系15を流通する温水の水温が目標
温度に近付けられる。一方、検出水温が目標温度より低
い場合には、供給用流量制御弁16の開度を小さくして
、復水器1から排出された温水の冷却塔6への還流量を
多くすることにより、冷却塔6における温水と低温冷却
水(即ち、熱回収プロセス14から還流された冷却水)
との混合比が調節され、それに伴って復水器1の入口水
温が高められ、温水供給系15を流通する温水の水温が
目標温度に近付けられる。
【0034】なお、熱回収プロセス14から冷却塔6へ
還流される冷却水の温度が高くて、冷却塔6の出口水温
(即ち、復水器1の入口温度)が所定温度よりも高くな
っている場合には、水温センサー12によってこれを検
出し、該検出水温にかかる信号が制御ユニット40に入
力される。そして、制御ユニット40においては、ファ
ン制御手段43によりファン13の運転を開始すべき信
号が出力され、ファン13が回転数制御されつつ運転さ
れる。このことにより、復水器1へ供給される冷却水の
温度が所定温度に制御される。前記ファン13は、冷却
塔6が満水状態となった場合にも運転開始される。
【0035】さて、蒸気タービンが定格負荷より低い、
例えば1/2の負荷で運転されている場合には、復水器
1の伝熱管3を流通する冷却水の量を一定とすれば、復
水器1の入口水温と出口水温との差温が小さくなるため
、前記と同様に復水器1に供給する冷却水の入口温度を
上昇させ且つ冷却水量を減少させて熱回収プロセス14
の要求する目標温度とするが、復水器1の入口水温を上
昇させ且つ冷却水量を減少させても熱回収プロセス14
の要求する目標温度に復水器1の出口水温が達しない場
合がある。
【0036】この場合には、開閉弁24を開成して温水
供給系15を側路するバイパス路21にも温水を流通さ
せ、蒸気加熱器23により加熱昇温せしめられた温水を
混合することにより、熱回収プロセス14に供給される
温水の温度を目標温度に制御することが行なわれる。
【0037】即ち、温水タンク17に貯溜された温水(
この場合、比較的低温)は、温水供給ポンプ18により
温水供給系15およびバイパス路21に送出され、バイ
パス路21に送出された温水は、蒸気加熱器23の伝熱
管23bを流れる。この際、抽気系4からのタービン排
気(即ち、蒸気)が抽気供給系25を経て蒸気加熱器2
3のケーシング23a内に流入し、該タービン排気によ
り伝熱管23bを流れる温水が加熱昇温される。ここで
、蒸気加熱器23のケーシング23a内の蒸気圧力は、
圧力センサー32によって検出され、図示しない圧力調
節器により検出圧力と所定の目標圧力との偏差から圧力
制御弁27を制御して蒸気圧力が制御される。このこと
により、蒸気加熱器23の伝熱管23bを流れる温水の
温度が前記目標圧力に対応する温度に制御される。
【0038】上記の如くしてケーシング23aに流入す
る圧力制御された蒸気により伝熱管23bを介して加熱
昇温された温水は、温水供給系15を流れる低温の温水
と混合される。
【0039】そして、昇温された温水と低温の温水とが
混合されて得られた温水の温度は、水温センサー30に
より検出され、該検出水温にかかる信号が制御ユニット
40に入力される。該制御ユニット40においては、第
2開度制御手段42により検出水温と熱回収プロセス1
4の要求する目標温度との偏差に応じてバイパス用流量
制御弁22の開度制御を行うべき信号が出力され、バイ
パス用流量制御弁22の開度制御がなされる。このこと
により、バイパス路21を経て温水供給系15に合流す
る昇温温水量が制御されることとなり、熱回収プロセス
14に供給される温水温度が所定温度に制御されること
となる。
【0040】つまり、検出水温が目標温度より高い場合
には、バイパス用流量制御弁22の開度を小さくして、
バイパス路21を経て温水供給系15へ合流する昇温温
水量を少なくすることにより、温水供給系15における
昇温温水量と低温温水量との混合比が調節され、熱回収
プロセス14に供給される温水の水温が目標温度に近付
けられる。一方、検出水温が目標温度より低い場合には
、バイパス用流量制御弁22の開度を大きくして、バイ
パス路21を経て温水供給系15へ合流する昇温温水量
を多くすることにより、温水供給系15における昇温温
水量と低温温水量との混合比が調節され、熱回収プロセ
ス14に供給される温水の水温が目標温度に近付けられ
る。
【0041】なお、前記蒸気加熱器23のケーシング2
3aに流入した抽気系4からの蒸気は、温水を加熱する
ことによりドレンとなり、該ドレンは、ドレン排出系2
6を経て復水器1に戻される。この際、蒸気加熱器23
内におけるドレンレベルは、図示しないレベル調節器に
よりレベルセンサー33の検出レベルと所定の目標レベ
ルとの偏差からドレン用流量制御弁28の開度制御を行
うことによって目標レベルに制御される。
【0042】上記した如く、本実施例によれば、蒸気タ
ービンが定格負荷で運転されている場合には、温水供給
系15の水温と熱回収プロセス14の要求する目標温度
との偏差に応じて供給用流量制御弁16の開度制御を行
って、復水器1から冷却塔6に直接還流される高温冷却
水(即ち、温水)と熱回収プロセス14から還流される
低温冷却水との混合比を調節するようにしているため、
タービン排気温度の変動に関係なく温水供給系15を経
て熱回収プロセス14に供給される温水の水温を、熱回
収プロセス14が要求する目標温度に制御できるのであ
る。
【0043】また、蒸気タービンが定格以下の負荷(例
えば、1/2の負荷)で運転されている場合において、
上述の温度制御によっても、温水供給系15から熱回収
プロセス14に供給される温水の温度が、目標温度に制
御できない時には、温水供給系15を側路するバイパス
路21を開通せしめることにより、温水供給系15を流
通する温水の一部を蒸気加熱器23によって加熱昇温さ
せた後、再び温水供給系15に合流させるようにすると
ともに、バイパス用流量制御弁22の開度制御を行って
、温水供給系15における昇温温水量と低温温水量との
混合比を調節するようにしているため、この場合にもタ
ービン排気温度の変動に関係なく温水供給系15を経て
熱回収プロセス14に供給される温水の水温を、熱回収
プロセス14が要求する目標温度に制御できるのである
【0044】本願発明は、上記実施例の構成に限定され
るものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において
適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかる復水器冷却水熱回収
装置の系統図である。
【図2】本願発明の実施例にかかる復水器冷却水熱回収
装置における制御ユニットのブロック図である。
【符号の説明】
1は復水器、2はケーシング、3は伝熱管、4は抽気系
、5は冷却水系、6は冷却塔、10は冷却水ポンプ、1
4は熱回収プロセス、15は温水供給系、16は供給用
流量制御弁、29は供給温水用水温検出手段(水温セン
サー)、34は温水還流系、40は制御ユニット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ケーシングと、該ケーシングに内蔵さ
    れる伝熱管とを備え、抽気系を有する蒸気タービンの排
    気を前記ケーシング内に導くとともに、冷却水ポンプが
    配設された冷却水系を経て冷却塔から前記伝熱管に供給
    される冷却水により前記排気を冷却凝縮して復水となす
    如く構成された復水器から流出する冷却水の保有する熱
    を回収する復水器冷却水熱回収装置であって、前記復水
    器の出口側の冷却水系から分岐して適宜の熱回収プロセ
    スに温水となった冷却水の一部を供給するための温水供
    給系と、前記熱回収プロセスから前記冷却塔へ冷却水を
    還流させるための温水還流系と、前記温水供給系へ供給
    されるべき冷却水量を制御する供給用流量制御弁と、前
    記温水供給系を流通する冷却水の温度を検出する供給温
    水用水温検出手段と、該供給温水用水温検出手段による
    検出水温と熱回収プロセスへ供給される冷却水の目標温
    度との偏差により前記供給用流量制御弁の開度を制御す
    る制御ユニットとが付設されていることを特徴とする復
    水器冷却水熱回収装置。
JP458791A 1991-01-18 1991-01-18 復水器冷却水熱回収装置 Pending JPH04237807A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021050664A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 メタウォーター株式会社 熱電併給システム

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