JPH04237637A - 車両の運動推定装置、その方法及び車両の制御システム - Google Patents

車両の運動推定装置、その方法及び車両の制御システム

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JPH04237637A
JPH04237637A JP3004242A JP424291A JPH04237637A JP H04237637 A JPH04237637 A JP H04237637A JP 3004242 A JP3004242 A JP 3004242A JP 424291 A JP424291 A JP 424291A JP H04237637 A JPH04237637 A JP H04237637A
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vehicle
acceleration
detection means
axis
motion
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JP3004242A
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Mitsuru Nakamura
満 中村
Makoto Yamakado
誠 山門
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】本発明は、車両等移動体の時々刻
々の運動情報(位置、速度、角速度、加速度、角加速度
、力、トルク)を車両上に搭載した複数個の加速度セン
サの測定値から推定する車両の運動推定装置、その方法
、及び車両の制御システムに関する。 【従来の技術】車両の運動は、典型的な運動モデルとし
て、操舵可能な前方2輪と後方2輪の車輪が剛体とみな
せる車体に装着されている場合を考えることができる。 今、図1のごとく車体上にxyz軸を取り、この車両重
心点廻りの運動を3次元空間内の剛体運動と見做せば、
(1) x軸方向並進運動−前後動、(2) y軸方向
並進運動−左右動、(3) z軸方向並進運動−上下動
、(4) x軸廻り回転運動−ロ−リング、(5) y
軸廻り回転運動−ピッチング(6) z軸廻り回転運動
−ヨ−イング  の6自由度の運動に分類することがで
きる。これらの運動は車両の走行時の諸特性に大きく関
係している。例えば、ヨ−イングやロ−リングは旋回時
の操縦安定性を決定する重要な要素であり、また、ピッ
チングや上下動は路面の不整や車両の加速減速によるも
ので乗り心地に影響する。ところで、近年、アンチロッ
クブレ−キやトラクションコントロ−ル、4輪駆動、4
輪操舵、さらには、アクティブサスペンションと車両の
運動状態に応じて車両特性を任意に制御するアクティブ
制御技術が急速に発展してきている。このような制御技
術においては、車両の時々刻々の運動、特に、加速度(
角加速度)を検出する必要があり、複数個の加速度セン
サが用いられることが多い。そして、その検出方法とし
ては、例えば、実用新案公報平2−30780号では、
車両前後方向に2個の加速度センサを取り付け、そのセ
ンサ出力を演算して車両の横方向(左右)加速度、及び
ヨ−角加速度を検出する方法が開示されている。  ま
た、これらの車両制御において、特に重要な量として車
両重心点及び各車輪の横滑り角や車輪のスリップ率が挙
げられる。前者は進行方向と横方向の速度の比から求め
られる角度であり、車両の操舵特性に影響する。また後
者は、実際の車両の速度と車輪の回転速度から求まる速
度の差を車両の速度で割った値であり、エンジンの駆動
力及びブレ−キの制動力が最も効率的に路面に伝達され
るための理想的なスリップ率が存在することが知られて
いる。そして、前述のアクティブ制御技術の中には、横
滑り角が0に近づくように4輪に伝わる駆動力を最適配
分するシステムや、車輪のスリップ率が理想的な値を取
るようにエンジン出力やブレ−キ力を制御するシステム
などが提案されてきている。 【発明が解決しようとする課題】しかし、走行時の車両
の運動は、上述の6自由度の運動が同時に連成されて起
こるのが一般的であり、運動に対し可観測であるために
は少なくとも6個の加速度センサを必要とする。また、
センサ自身が加速度運動をしている車両上に固定されて
いるので検出量は加速度座標系で取り扱われねばならな
い。さらに、センサの検出方向は車両の回転と共に(静
止座標系である)路面に対し回転してしまうため、この
補正のための座標変換(後述するオイラ−角変換)が必
要になる。しかしながら、上記従来技術ではこの問題に
言及した例はなく、検出の高精度化という点で限界があ
り、より高度な車両制御技術を実施していく際に問題と
なっていた。本発明の目的は、時々刻々の車両の挙動を
正確に把握することにより高度な車両制御が可能な車両
の運動推定装置、その方法及び車両の制御システムを提
供することにある。 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の車両の運動推定装置は車両の運動状態を検出
する検出手段からの情報に基づいて車両の運動を推定す
る車両の運動推定装置において、前記検出手段は前記車
両の前後、左右、上下の各方向成分の加速度を求めるた
めの検出手段であることである。また、本発明の車両の
運動推定方法は、車両の運動状態を検出する検出手段か
らの情報に基づいて車両の運動を推定する車両の運動推
定方法において、前記車両の前後、左右、上下の各方向
成分の加速度検出し、その検出された加速度から演算に
より車両の並進加速度、並進速度及び各軸まわりのトル
ク、角加速度、角速度に関する物理量を推定することで
ある。。更に、本発明の車両の制御システムは車両の運
動状態を検出する検出手段からの情報に基づいて車両の
制御をする車両の制御システムにおいて、前記車両の前
後、左右、上下の各方向の加速度検出手段と、車輪の回
転速度を検出する車輪速度検出手段と、サスペンション
の変位から車高を検出する車高検出手段と、車輪の舵角
を検出する舵角検出手段と、前記加速度検出手段、前記
車輪速度検出手段、前記車高検出手段及び前記舵角検出
手段からの検出情報の基づいて車両の制御を行う制御手
段とを備えている。 【作用】車両のバネ上の任意の位置に取り付けた6個の
加速度検出手段の出力から演算により、車両の各軸方向
(前後、左右、上下)の力、並進加速度、並進速度、及
び各軸廻り(ピッチング、ロ−リング、ヨ−イング)の
トルク、角加速度、角速度など車両の運動に関する種々
の物理量を推定する。また、車輪速センサや舵角センサ
など他の車両運動に関わるセンサにより得られたデ−タ
とともに時々刻々の車体の挙動を正確に把握することが
可能になるのでより高度な車両制御が実現できる。 【実施例】車両に本発明を適用した場合の実施例を図面
に基づき説明する。図1は、本実施例の装置の構成を示
す図である。本装置は、エンジン71と、右前輪72a
と、左前輪72bと、右後輪72cと、左後輪72dと
、各輪車輪速センサ73a,73b,73c,73dと
、各輪のブレーキ74a,74b,74c,74dと、
ステアリング機構75と、各輪サスペンション機構76
a,76b,76c,76dと、コントロールデフ77
と、ステアリング78と、アクセルペダル79と、ブレ
ーキペダル80と、舵角制御部81と、スロットル制御
部82と、ブレーキ油圧制御部83と、ミッション制御
部84と、6自由度運動センサ85と、コントロールユ
ニット86とで構成されている。車輪速センサ73a,
73b,73c,73dは、各輪と共に回転する検出歯
車と磁気ピックアップとで構成されている。磁気ピック
アップは、車輪回転角度に対応したパルス列を出力する
。 このパルス間隔を計測することにより車輪の各回転角度
における車輪速が検出できる。各輪のブレーキ74a,
74b,74c,74dは、各輪に制動力をあたえると
同時に、作動時のブレーキライン圧のセンサも兼ね備え
ている。サスペンション機構76aは、ダンパー等(図
示せず)にストロークセンサ61a(図示せず)を具備
しており、走行時に各輪サスペンション機構のストロー
ク量を検出できる。他のサスペンション機構76b,7
6c,76dも同等のストロークセンサを具備している
。 これにより、車両のロール角、ピッチ角が検出できる。 また同時に、タイヤと路面とのキャンバ角の変化、トー
変化等のアライメント変化が検出できる。コントロール
デフ77は、デファレンシャルギア内に差動制限用の油
圧差動湿式多板クラッチを組み込んだものであり、電子
制御で左右後輪の最大差動制限トルクが制御できるデフ
ァレンシャルギアである。これにより左右後輪の車輪速
差、駆動トルクに関わらず、通常の差動制限無しのデフ
ァレンシャルギアから左右後輪が直結状態であるロック
アップ状態にまで自由に制御できるものである。図2に
、舵角制御部81と、スロットル制御部82の動作内容
を示す。各制御部は、それぞれステアリング78と、ア
クセルペダル79と、ブレーキペダル80により運転者
の指令を受け付け、運転者舵角、運転者スロットル開度
、運転者ブレーキライン圧として検出し、その情報をコ
ントロールユニット85に出力する。また同時にコント
ロールユニット85から制御指令を受け、それぞれステ
アリング機構75、エンジン71、各輪ブレーキ74を
制御する。ここでコントロールユニット85からの制御
指令が無い場合は、運転者の指令が、そのままステアリ
ング機構75、エンジン71、各輪ブレーキ74を制御
することになる。図3は、加速度センサのレイアウトに
関する発明の第1の実施例を示している。図に示される
ように、加速度センサ1〜6は、点Sを中心とする互い
に直交する取付ステ−7〜9上に各ステ−2個ずつ配置
されている。今、xyz座標軸を同図のように取ると、
取付ステ−7(x軸方向)上の加速度センサ1〜2はz
軸、取付ステ−8(y軸方向)上の加速度センサ3〜4
はx軸、取付ステ−9(z軸方向)上の加速度センサ5
〜6はy軸、の各方向を検出するようになっている。こ
こで、加速度センサ1〜2,3〜4,5〜6の検出方向
はこれのみという訳ではなく、1〜2をy軸,3〜4を
z軸,5〜6をx軸、あるいは各々、反対(負)方向に
とっても差し支えなく、4通りの方法がある。  次に
、図4は、加速度センサのレイアウトに関する発明の第
2の実施例を示している。これは、3軸のうち任意の2
軸(図ではx軸とy軸)上に加速度センサを配置した場
合である。図に示されるように、取付ステ−17(x軸
方向)にはy軸方向の加速度を検出するセンサ15〜1
6とz軸方向の加速度を検出するセンサ11〜12が配
置され、取付ステ−18(y軸方向)にはx軸方向の加
速度を検出するセンサ13〜14が配置されている。こ
の場合でも、加速度センサのの配置方法は幾通りかあり
、例えば、y軸とz軸を入れ替えるとか軸の選び方で3
通りあり、また、選んだ2軸の役割の入替え、即ちx軸
上にy軸方向検出のセンサのみ配置し、y軸上にz軸、
x軸方向加速度検出のセンサを配置するなどの選び方で
各2通りある。また、図5は図4におけるx軸上の加速
度センサ11〜12,15〜16を、同時に2軸以上の
加速度が検出できる多軸検出型のセンサに置き換えた場
合である。図では、3軸検出型の加速度センサが用いら
れているが、このなかで使用されるのはy軸とz軸方向
を向いている部分である。また、この場合でも幾通りか
の組合わせ方があるのは言うまでもない。また、センサ
は必ずしも図3から図5に示すように特定の取付けステ
−上に固定される必要はない。例えば、車両上に仮想的
なX,Y,Z座標軸を取り、その座標軸上に加速度セン
サを上述したような方法で設けても同様な効果が得られ
る。さて、上述の6個の加速度センサの検出量から車両
の運動を推定する方法について述べる。ここで車両は(
少なくともサスペンションより上の車体については)剛
体であると仮定する。なお、センサレイアウトについて
は図3、図4、図5、或いはそれの異なる組合せの場合
、などどの場合でも本質的な違いはないので、図3の場
合を例に取って説明する。最初に、図6はここで用いら
れる4種類の座標系を示している。まず、S−x1x2
x3はその座標軸上に加速度センサ1〜6が存在し、点
Sを原点に持つ、センサと共に(従って車両と共に)動
く運動座標系である。同様に、G−xyzは車両の重心
点Gを原点に持ち、座標軸の方向はS−x1x2x3と
変わらない運動座標系である。一方、O−XYZは路面
に対し静止し、Z軸の負方向を地球重力方向に持つ基準
となる静止座標系である。さらにE−X1X2X3は原
点は点Oと同一で軸方向はS−x1x2x3及びG−x
yzと同一の(従って並進運動成分は持たず回転運動成
分のみ有する)回転座標系である。  まず、図7に示
すように静止座標系O−XYZから見た運動座標系S−
x1x2x3の原点S及びセンサ1〜6の位置S1〜S
6までの位置ベクトルをRS、R1〜R6、また、Sか
らS1〜S6までの位置ベクトルをa1〜a6とする。 この時、位置ベクトルの関係、及び位置ベクトルを微分
して得られる点S、S1〜S6の速度ベクトルVS、V
1〜V6は、次式で表される。 【数1】     R1=RS+a1      R2=RS+a
2      R3=RS+a3    R4=RS+
a4      R5=RS+a5      R6=
RS+a6 及び、 【数2】     V1=VS+ωS×a1      V2=V
S+ωS×a2      V3=VS+ωS×a3 
   V4=VS+ωS×a4      V5=VS
+ωS×a5      V6=VS+ωS×a6 ここで、ωSは車両の、従って静止座標系O−XYZか
ら見た運動座標系S−x1x2x3の持つ角速度ベクト
ルであり、記号×は外積を表わしている。さらにV1〜
V6を微分すると、点S、S1〜S6での加速度AS、
A1〜A6が次式のように得られる。 【数3】A1=AS+AωS×a1+ωS×(ωS×a
1)A2=AS+AωS×a2+ωS×(ωS×a2)
A3=AS+AωS×a3+ωS×(ωS×a3)A4
=AS+AωS×a4+ωS×(ωS×a4)A5=A
S+AωS×a5+ωS×(ωS×a5)A6=AS+
AωS×a6+ωS×(ωS×a6)但し、AωSは車
両の角加速度ベクトルである。 【数2】、 【数3】で外積の項が現れるのは、点S1〜S6が点S
に対し回転運動を有するためである。ここで、A1とA
2、A3とA4、A5とA6を対にして辺々差し引くと
次式を得る。 【数4】     A1−A2=AωS×(a1−a2)+〔ωS
×(ωS×a1)−ωS×(ωS×a2)〕    A
3−A4=AωS×(a3−a4)+〔ωS×(ωS×
a3)−ωS×(ωS×a4)〕        A5
−A6=AωS×(a5−a6)+〔ωS×(ωS×a
5)−ωS×(ωS×a6)〕一方、A1とa2、A2
とa1、A3とa4、A4とa3、A5とa6、A6と
a5の外積を取り、同様に対にして辺々差し引くと次式
を得る。 【数5】 a2×A1−a1×A2=−AS×(a1−a2)+〔
a2×(AωS×a1)−a1×(AωS×     
             a2)〕+〔a2×ωS×
(ωS×a1)−a1×ωS×(ωS×a2)〕a4×
A3−a3×A4=−AS×(a3−a4)+〔a4×
(AωS×a3)−a3×(AωS×        
          a4)〕+〔a4×ωS×(ωS
×a3)−a3×ωS×(ωS×a4)〕a6×A5−
a5×A6=−AS×(a5−a6)+〔a6×(Aω
S×a5)−a5×(AωS×           
       a6)〕+〔a6×ωS×(ωS×a5
)−a5×ωS×(ωS×a6)〕ここで、座標系S−
x1x2x3の各軸方向の単位ベクトルをe1(1,0
,0)、e2(0,1,0)、e3(0,0,1)とと
れば、位置ベクトルa1〜a6の間に次の関係式が成り
立つ。 【数6】(a1−a2)=(l1+l2)e1    
(a3−a4)=(d1+d2)e2    (a5−
a6)=(h1+h2)e3上の関係式とベクトル演算
の公式を用いて【数4】、 【数5】を変形すると次式が成り立つ。 【数7】     A1−A2=(l1+l2)〔AωS×e1−
{(ωS・e1)ωS−ωS2e1}〕    A3−
A4=(d1+d2)〔AωS×e2−{(ωS・e2
)ωS−ωS2e2}〕    A5−A6=(h1+
h2)〔AωS×e3−{(ωS・e3)ωS−ωS2
e3}〕【数8】e1×(l2A1+l1A2)=(l
1+l2)e1×AS    e2×(d2A1+d1
A2)=(d1+d2)e2×AS    e3×(h
2A1+h1A2)=(h1+h2)e3×AS但し、
記号・は内積を表す。ところで、点S1〜S6における
加速度ベクトルA1〜A6は、本来、静止座標系O−X
YZから見た量であるが、運動座標系S−x1x2x3
の軸方向に平行な成分に分解して表わすと次式の如くと
なる。   【数9】     A1=A11e1+A12e2+A13e3 
   A2=A21e1+A22e2+A23e3  
  A3=A31e1+A32e2+A33e3   
 A4=A41e1+A42e2+A43e3    
A5=A51e1+A52e2+A53e3    A
6=A61e1+A62e2+A63e3 ここで、A12、A22、A33、A43、A51、A
61が6個の加速度センサによって観測される成分であ
る。また、AS、AωSの各成分をやはり運動座標系S
−x1x2x3の軸方向に平行な成分に分解して表わす
と次式の如くとなる。 【数10】AS = AS1e1 + AS2e2 +
 AS3e3AωS=AωS1e1+AωS2e2+A
ωS3e3従って、 【数7】〜 【数10】より、S点での並進加速度ベクトルAS、及
び角加速度ベクトルAωSの各成分は、A12とA22
よりAS2、AωS2、A33とA43よりAS3、A
ωS3、及びA51とA61よりAS1、AωS1がそ
れぞれ得られ、次式で与えられる。 【数11】 【数12】 ここで、 【数12】では角加速度成分AωS1、AωS2、Aω
S3を求めるのに角速度成分ωS1、ωS2、ωS3の
値を必要とするが、これは得られた角加速度を時々刻々
積分すれば求めることができる。以上より、これで車両
上の任意の点Sでの並進加速度ベクトル、及び角加速度
ベクトルの運動座標系S−x1x2x3の各軸に平行な
成分が定まったことになる。一般に、剛体の回転成分(
角速度、角加速度)は剛体上のどの点でも等しいので、
車両(少なくともサスペンション上の車体)を剛体と仮
定すれば、これが車両重心点廻りの角加速度となる。し
かしながら、並進成分は異なる。そこで、図4に示すご
とく、重心Gを座標原点とする運動座標系G−xyzを
とり、点Gから点Sまでの位置ベクトルをaS、また、
前述の静止座標系の原点Oから重心Gまでの位置ベクト
ルをRGとする。このとき、次式が成立する。 【数13】RS=RG+aS 辺々微分して次式を得る。 【数14】VS=VG+ωS×aS ここでVGは重心点Gでの並進速度ベクトルである。さ
らに微分して次式を得る。 【数15】AS=AG+AωS×aS+ωS×(ωS×
aS)ここでAGは重心点Gでの並進加速度ベクトルで
ある。 前述の運動座標系S−x1x2x3のときの扱いと同様
に、 【数15】を重心点Gを原点とする運動座標系G−xy
zの各軸に平行な成分(S−x1x2x3とも平行)に
分解して考えて、aS=(xS,yS,zS)及びAG
=(AGx,AGy,AGz)と置けば、各成分に対し
て次式を得る。 【数16】     AGx=AS1−(AωS2zS−AωS3y
S)−〔(ωS1xS+ωS2yS+ωS3zS)ωS
1          −ωS2xS〕     AGy=AS2−(AωS3xS−AωS1z
S)−〔(ωS1xS+ωS2yS+ωS3zS)ωS
2          −ωS2yS〕     AGz=AS3−(AωS1yS−AωS2x
S)−〔(ωS1xS+ωS2yS+ωS3zS)ωS
3          −ωS2zS〕 となる。また、車両重心の速度ベクトルVG=(VGx
,VGy,VGz)は、 【数16】を積分することにより求めることができる。 次に、車両の回転と共に加速度センサも回転するために
センサの検出方向が時々刻々変化してしまう問題につい
て考える。地球の重力方向をz軸にとり、例えば、車両
のz軸廻りの運動(ヨ−イング)を検出する場合、x軸
廻りの運動(ロ−リング)やy軸廻りの運動(ピッチン
グ)が連成されて発生すると車両が傾き、同時にセンサ
の検出方向も傾くので、正確なヨ−イングはそのままで
は検出できない。これまでに得た角加速度AωS1、A
ωS2、AωS3は運動座標系S−x1x2x3での各
成分であり、並進加速度AS1、AS2、AS3、AG
x、AGy、AGzは静止座標O−XYZで定義された
ベクトルAS、AGのある瞬間における運動座標系S−
  x1x2x3の各軸方向成分である。従って、O−
XYZの各軸方向成分を求めるためには、S−x1x2
x3及びG−xyzに対して各瞬時において軸方向が等
しく原点がOに等しい座標系E−X1X2X3を考え、
これまでの演算により求めた量をこの座標系に対応させ
、次に、E−X1X2X3とO−XYZの間で座標変換
を施せば、正しいデ−タが得られるはずである。図8は
、この傾きに対する補正を行うための変換法に関するも
ので、一般にオイラ−角変換と呼ばれている。図に示さ
れるごとく、X3軸とZ軸のなす角をθ、XY平面とX
1X2平面の交線をONとしたときのONとX軸のなす
角をφ、ONとX1軸のなす角をψとすれば、E−X1
X2X3系からO−XYZ系への変換行列は次のように
与えられる。 【数17】 但し Ω11=cosφcosψ−cosθsinφsinψ
Ω12=−cosφsinψ−cosθsinψcos
φΩ13=sinθsinψ Ω21=sinφcosψ+cosθcosφsinψ
Ω22=−sinφsinψ+cosθcosφcos
ψΩ23=−sinθcosφ Ω31=sinθsinψ Ω32=−sinθcosψ Ω33=cosθ であり、並進加速度ベクトルAO=(AOX,AOY,
AOZ)、角加速度ベクトルAωO=(AωOX,Aω
OY,AωOZ)は、何れも静止座標系O−XYZから
見た量である。ここで、角度θ、φ、ψは次のようにし
て求まる。今、X1X2X3方向の角速度成分が、ωX
1、ωX2、ωX3であるとすれば次の関係式が成り立
つ。 【数18】 【数18】について解くと、次式を得る。 【数19a】 【数19b】 角速度は、ωX1=ωS1、ωX2=ωS2、ωX3=
ωS3であり、θ、φ、ψの値はθ≠0または=0に応
じて、【数19a】、 【数19b】を積分して得られるので、以上より静止座
標系O−XYZでの並進加速度、並進速度、及び角加速
度、角速度が求まったことになる。次に、車両の重心に
加わる力、軸廻りのトルクを同定する。まず車両に働く
トルクに対し、運動座標系G−xyz上で記述したオイ
ラ−方程式が適用され、次式で示される。 【数20】 ここで、NGはトルク、Lは運動中の車両の角運動量、
そしてIは車両の座標系G−xyzでの慣性行列Iij
(慣性モ−メントIii、慣性乗積Iij(i≠j))
である。 【数20】を各軸方向成分に分解して、ijの添字を1
→x、2→y、3→zと対応させれば、角速度ベクトル
ωS=(ωS1,ωS2,ωS3)、及び角加速度ベク
トルAωS=(AωS1,AωS2,AωS3)を用い
て、トルクベクトルNGの各成分は次式で求められる。 【数21】   NGx=(IxxAωS1+IxyAωS2+Ix
zAωS3)+〔ωS2(IzxωS1+IzyωS2
          +IzzωS3)−ωS3(Iy
xωS1+IyyωS2+IyzωS3)〕  NGy
=(IyxAωS1+IyyAωS2+IyzAωS3
)+〔ωS3(IyxωS1+IyyωS2     
     +IyzωS3)−ωS1(IzxωS1+
IzyωS2+IzzωS3)〕  NGz=(Izx
AωS1+IzyAωS2+IzzAωS3)+〔ωS
1(IyxωS1+IyyωS2          
+IyzωS3)−ωS2(IxxωS1+IxyωS
2+IxzωS3)〕  一方、重心に働く力は重心点
での加速度ベクトルAG=(AGx,AGy,AGz)
と車両の質量Mを用いて、ごく簡単に次式で求められる
。 【数22】FGx =MAGx     FGy =MAGy     FGz =MAGz   以上、6個の加速度センサの測定値から車両の運動
に関する各物理量を演算、推定するモデル方程式につい
て説明してきた。ここで注意すべきことは、【数22】
までの式の導出において移動体である車両を剛体とした
こと以外に何等の仮定を含んでいないことである。即ち
この計算式群は移動体の運動検出の基本式というべきも
のであり、マイクロコンピュ−タの計算能力や車両の運
動の限定などによる式の近似は、本質的に本発明に含ま
れていると考えるべきである。運動座標系S−x1x2
x3のx1軸を車両前後方向、x2軸を横方向、x3軸
を上下方向に取ったとき、例えば車両の旋回運動中にx
3軸廻りの角速度(ヨ−角速度)ωS3に対して、x1
軸廻りの角速度(ロ−ル角速度)ωS1、x2軸廻りの
角速度(ピッチ角速度)ωS2が十分小さいと仮定でき
れば、 【数12】は次のように近似できる。 【数23】 同様に、 【数17】のオイラ−角変換において方位角φに対し極
角θと方位角ψが微小である場合、cosθ≒1、co
sψ≒1、sinθ≒θ、sinψ≒ψと近似でき、変
換行列の係数は次式のようになる。 【数24】Ω11≒cosφ−ψ(sinφ)Ω12≒
0 Ω13≒θ・ψ Ω21≒sinφ+ψ(cosφ) Ω22≒−(sinφ)ψ+(cosφ)Ω23≒−θ
cosφ Ω31≒θ・ψ Ω32≒−θ Ω33≒1 これらのモデル方程式の近似は要求される検出の精度に
よって任意に行うことができる。これらの演算は全てマ
イクロコンピュ−タ内部のソフトウエアとして実現でき
る。図9に車両運動推定のためのハ−ドウェア構成、図
10から14にマイクロコンピュ−タでの演算処理の流
れを示す。まず、ハ−ドウェアの全体構成は、図9に示
すように車両上のある点S1〜S6に図3のように配置
された(図4または図5の構成でも構わない)加速度セ
ンサ1〜6、各センサの信号増幅器21〜26、6個の
センサ出力(アナログ信号)をディジタル信号に変換す
るAD変換器27(マイクロコンピュ−タの機能の一部
として実現してもよい)、入力信号を一時ストアしてお
くためのバッファ61、及びマイクロコンピュ−タ28
により構成される。マイクロコンピュ−タ28は、1個
若しくは複数個のCPU28a、I/O28b、ROM
28c、RAM28d及びその他の周辺LSIで構成さ
れており、必要とされる演算速度、記憶容量に応じて任
意のハ−ドウェア構成(例えば複数個のシングルチップ
マイコン、ディジタルシグナルプロセッサ、或いは並列
処理が可能なパラレルプロセッサなど)が取られる。次
に図10から14に示すように、最初に運転スタ−ト時
のエンジンキ−がオンとなった状態でマイクロコンピュ
−タはリセットされ、初期設定のための処理が行われる
。 即ち、並進加速度、角加速度、並進速度、角速度などR
AM28dに記憶されるデ−タは一度0に設定される。 次に、車両走行前の停止状態でDC成分検出可能な加速
度センサ1〜6は地球重力加速度gのみを検出する。 今、加速度センサ1〜6から信号増幅器21〜26を経
て出力された電圧(アナログ信号)がg1〜g6が検出
されたとする。このとき、g1〜g6はAD変換器27
、I/O28bを介してマイクロコンピュ−タ内に入力
され、ROM28cにメモリされているセンサ座標値h
1、h2、11、l2、d1、d2と共にCPU28a
にロ−ドされ、 【数11】の演算式を実行するようにプログラムされた
手順に従い並進加速度(gS1,gS2,gS3)を求
める(ステップ1)。停止時には車両の角加速度、角速
度とも0であるから、これはそのまま重心の並進加速度
(gGx,gGy,gGz)となる。このとき、【数1
7】のオイラ−角変換に基づく演算プログラムに従い、
新しい基準座標系O−XYZでの値が(0,0,g)に
なるようにオイラ−角θ、φ、ψの初期値を決定しRA
M28dに値をストアする(ステップ2)。次に車両が
走行を開始すると、加速度センサ1〜6は車両運動の加
速度を検知し、信号増幅器21〜26からは電圧α1〜
α6が出力される。これらはAD変換器27、I/O2
8bを介してマイクロコンピュ−タ内に入力され、RO
M28cにメモリされているセンサ座標値h1、h2、
11、l2、d1、d2と共にCPU28aにロ−ドさ
れ、11、12式に基づく演算プログラムを実行し、並
進加速度(AS1,AS2,AS3)及び角加速度(A
ωS1,AωS2,AωS3)を求め、演算結果をRA
M28dの指定領域にストアする(ステップ3)。そし
て次に、この1回の演算サイクル時間Δt(ROM28
cに設定しておくか、或いはマイクロコンピュ−タの内
蔵タイマ−により計測される)をロ−ドして、次式で示
すディジタル演算式が実行される(ステップ4)。 【数25】ωS1=ΩS1+AωS1・ΔtωS2=Ω
S2+AωS2・Δt ωS3=ΩS3+AωS3・Δt ここで、(ωS1,ωS2,ωS3)が求める角速度で
あり、(ΩS1,ΩS2,ΩS3)は演算1サイクル前
の角速度で(AωS1,AωS2,AωS3)は今回の
角加速度の値である。これらは、初期的には0に設定さ
れている。今回求められた角速度デ−タはRAM28d
の指定領域にストアされて、(ステップ3)で得た角加
速度  (AωS1,AωS2,AωS3)と共に次回
の 【数25】演算時にCPU28aにロ−ドされて用いら
れる。次に、ROM28cより車両重心点Gとセンサの
位置Sに関する座標のデ−タxS、yS、zSをロ−ド
し、RAM28dより(ステップ3)と(ステップ4)
で得た並進加速度(AS1,AS2,AS3)及び角加
速度(AωS1,AωS2,AωS3)角速度(ωS1
,ωS2,ωS3)をロ−ドし、 【数16】に基づく演算プログラムを実行し、重心点で
の並進加速度(AGx,AGy,AGz)を求め演算結
果をRAM28dの指定領域にストアする(ステップ5
)。そして、(ステップ4)と同様に1回の演算サイク
ルΔtをロ−ドして、次式を実行する。 【数26】VGx=FVGx+AGx・ΔtVGy=F
VGy+AGy・Δt VGz=FVGz+AGz・Δt ここで、(VGx,VGy,VGz)は求める並進速度
であり、(FVGx,FVGy,FVGz)は1サイク
ル前の並進速度、(AGx,AGy,AGz)は今回の
並進加速度の値である。 これらは、初期的には0に設定されており、以後求めら
れた並進速度デ−タはRAM28dの指定領域にストア
され演算ごとに値が更新される(ステップ6)。次に、
(ステップ2)で初期設定されたオイラ−角θ、φ、ψ
と(ステップ4)で求めた角速度(ωS1,ωS2,ω
S3)をロ−ドし、 【数19】に基づく演算プログラムを実行して、オイラ
−角θ、φ、ψの角速度を求める(ステップ7)。ここ
で、θ=0とθ≠0のときでは演算式が異なり、特にθ
=0のときは座標系O−XYZのXY平面とE−X1X
2X3のX1X2平面の交線ONが消失するのでφ、ψ
の定義ができない。このときの演算手順は図9で示され
る。 まず、RAM28dよりロ−ドしたオイラ−角θ、φ、
ψの1回前の値Θ、Φ、ΨのΘの値を参照し、Θ=0(
或る範囲内で近似的に0としても可)か≠0の判別をす
る。Θ≠0のときはΘ、Φ、Ψ、及び角速度(ωS1,
ωS2,ωS3)の値より、 【数19a】に基づく演算プログラムを実行して、オイ
ラ−角θ、φ、ψの角速度を求め、さらに次式に従って
オイラ−角θ、φ、ψを求める。 【数27】 【数28】 但し、Ξは1回前のξの値である(ステップ7a1)。 θの値は時々刻々変化するので=0となったり≠0とな
ったりする。ある時点でθ≠0よりθ=0となった場合
には1回前のオイラ−角Φ、ΨよりΞ=Φ+Ψとし【数
28】よりξを求めれば良く(ステップ7b2〜7c2
)、逆にある時点でθ=0よりθ≠0となった場合には
、Φ=Ξ、Ψ=0と初期設定し、 【数19a】よりオイラー角φ、ψの角速度、【数27
】よりφ、ψを得る(ステップ7b1〜7c1)。そし
て、重心点での並進加速度(AGx,AGy,AGz)
、並進速度(VGx,VGy,VGz)及び角加速度(
AωS1,AωS2,AωS3)、角速度(ωS1,ω
S2,ωS3)を順次、RAM28dよりロ−ドし、次
式に基づく演算プログラムを実行させる。 【数29】 ここで、(X1,X2,X3)は、S−x1x2x3、
及びG−xyz座標系での各ベクトルの成分の値、(Y
1,Y2,Y3)はそのO−XYZ座標系に変換された
値である。但し、θ≠0のときとθ=0のときで行列の
係数が次のように異なる。 (θ≠0のとき:ステップ7d2) Ω11=cosφcosψ−cosθsinφsinψ
Ω12=−cosφsinψ−cosθsinψcos
φΩ13=sinθsinψ Ω21=sinφcosψ+cosθcosφsinψ
Ω22=−sinφsinψ+cosθcosφcos
ψΩ23=−sinθcosφ Ω31=sinθsinψ Ω32=−sinθcosψ Ω33=cosθ (θ=0のとき:ステップ7d1) Ω11=cosξ Ω12=−sinξ Ω13=0 Ω21=sinξ Ω22=cosξ Ω23=0 Ω31=0 Ω32=0 Ω33=1 そして、O−XYZ座標系から見た重心点での並進加速
度(AOx,AOy,AOz)、並進速度(VOx,V
Oy,VOz)及び角加速度(AωO1,AωO2,A
ωO3)、角速度(ωO1,ωO2,ωO3)を順次求
め、RAM28dの指定領域に値をストアする(ステッ
プ8)。次に、マイクロコンピュ−タは、角加速度(A
ωS1,AωS2,AωS3)と角速度(ωS1,ωS
2,ωS3)を順次、RAM28dよりロ−ドし、且つ
車両のデ−タとして座標系G−xyzでの慣性モ−メン
トIxx、Iyy、Izz、慣性乗積Ixy(=Iyx
)、Iyz(=Izy)、Izx=(Ixz)、をRO
M28cよりロ−ドして 【数21】の第1式に基づく演算プログラムを実行し、
x軸廻りに働くトルクNGxを求め演算結果をRAM2
8dの指定領域に値をストアする。同様に、y軸廻りに
働くトルクNGyについては 【数21】の第2式、z軸廻りに働くトルクNGzにつ
いては 【数21】の第3式に基づく演算プログラムを実行し、
各々演算結果をRAM28dの指定領域に値をストアす
る。また、マイクロコンピュ−タは、重心点での並進加
速度(AGx,AGy,AGz)をRAM28dより、
車両の質量MをROM28cよりロ−ドして各並進加速
度と質量Mとの乗算により重心点Gでの各軸方向に働く
力FGx、FGy、FGzを求め、各々演算結果をRA
M28dの指定領域に値をストアする(ステップ9)。 さらに、(ステップ7)における演算手順を繰り返すこ
とにより、O−XYZ座標系から見たトルク(NOx,
NOy,NOz)、力(FOx,FOy,FOz)を演
算し、各々演算結果をRAM28dの指定領域に値をス
トアして1回の演算が終了して(ステップ1)に戻る(
ステップ10)。 (ステップ1)から(ステップ10)に至る演算の過程
はマイクロコンピュ−タ28のある1回の演算サイクル
(時間Δt)の間に行われる。ここで、演算は(ステッ
プ1)から(ステップ10)まで時間を追って順に行わ
れる必要はなく、並列の演算処理が可能である演算につ
いては複数個のCPUを用いて同時に処理していくよう
に構成することも考えられる。次に、図14はある車両
制御システムの全体構成の概念図を示している。ここで
は、本発明における車両運動の推定を行う運動検出装置
100をサブシステムとしてシステムの1部に含む形と
なっている。即ち、図9の演算過程によりRAM28d
にストアされたある時点tでのデ−タ   (角加速度):(AωS1,AωS2,AωS3)
、(AωO1,AωO2,AωO3)    (角速度
):(ωS1,ωS2,ωS3)   、(ωO1,ω
O2,ωO3)(並進加速度):(AS1,AS2,A
S3)   、(AGx,AGy,AGz)     
           (AOx,AOy,AOz)(
並進速度)  :(VGx,VGy,VGz)   、
(VOx,VOy,VOz)(トルク)    :(N
Gx,NGy,NGz)   、(NOx,NOy,N
Oz)(力)        :(FGx,FGy,F
Gz)   、(FOx,FOy,FOz)などは上位
の制御システムの指令により必要に応じて制御情報とし
て読み出され使用される。図14の例は制御システムが
1個の統合制御システムとして集中制御されている例で
あるが、システム構成は、例えば図16のように別個の
制御目的を持つ複数個の制御システムが自律分散的に構
成されている場合であっても構わない。この場合には、
運動検出装置100で得たデ−タは車両上に構築された
ネットワ−ク110に送出され、各制御システムはネッ
トワ−ク110上を流れる制御情報のうち必要な情報の
みを非同期且つ自律的に取り込み使用する。 以上説明した車両の運動推定方法はセンサとして加速度
センサのみを用いた場合であった。次に、図17は、加
速度センサ1〜6の他に車両の各車輪の回転速度を検出
する車輪速度センサ40〜43、前輪、後輪の実舵角を
検出する舵角センサ44、45(但し45は4輪操舵車
の場合のみ)、サスペンションストロ−クの変位を検出
する車高センサ46〜49、地磁気を検出して方位を測
定する方位センサ50が用いられている場合の実施例を
示している。これら個々のセンサは従来の車両制御シス
テムやナビゲ−ションシステム等において既に使用され
ているものであり、その構造、動作原理の詳細な説明は
省略する。しかし、このように多種のセンサを用いて車
両運動を測定すると、車両制御において重要ないくつか
の制御パラメ−タが推定できる。まず、図19は図17
の車両運動推定システムの機能のなかで、加速度センサ
1〜6、舵角センサ44、45、車高センサ46〜49
を使用して、車両重心点G及び各車輪(以後、前左輪:
fl、前右輪:fr、後左輪:rl、後右輪:rrの添
字を用いて区別する)の横滑り角βG、βfl、βfr
、βrl、βrrを推定する方法について示している。 横滑り角βは、一般に車両の操舵特性等に影響し、車両
若しくは車輪の進行方向速度Vadと横方向速度Vtr
の比から次式のように求められる。 【数30】 まず、車両重心点Gでの横滑り角βGは、前に定義した
座標系G−xyzのx軸が車両進行方向に一致していれ
ば、図10から14の(ステップ6)で求めたVGx、
VGyを用いてVad=VGx、Vtr=VGyとする
か、(ステップ7)で求めたVOx、VOyを用いてV
ad=VOx、Vtr=VOyとして、 【数30】に基づく演算プログラムを実行することによ
って得られる。次に、各車輪の横滑り角を求めるには車
輪位置での並進速度を求める必要がある。このためにま
ず次のベクトル演算を考える。今、車両重心点Gからあ
る車輪の回転中心までの位置ベクトルをrTとすれば、
車両全体の角速度ベクトルωSのとき車輪の並進速度ベ
クトルVTは次式で示される。 【数31】VT=VG+ωG×rT+VhVhは車輪を
含むバネ下質量がサスペンションを介して車体(バネ上
質量−剛体)に対し運動するときの相対速度ベクトルで
ある。ここで、図18に示すようにサスペンションの運
動が上下方向(z軸)のみに限定されると仮定すると、
ベクトルrTに対してサスペンションの変位の影響はz
軸成分のみとなり、且つベクトルVhはz軸成分のみ有
する。このとき、前後左右の4輪の各位置ベクトル、各
速度ベクトルは次式のように仮定される。 【数32】(前左輪)rTfl=(xTfl,yTfl
,zTfl−hfl) VTfl=(VxTfl,VyTfl,VzTfl−(
dhfl/dt))(前右輪) rTfr=(xTfr,yTfr,zTfr−hfr)
VTfr=(VxTfr,VyTfr,VzTfr−(
dhfr/dt))(後左輪) rTrl=(xTrl,yTrl,zTrl−hrl)
VTrl=(VxTrl,VyTrl,VzTrl−(
dhrl/dt))(後右輪) rTrr=(xTrr,yTrr,zTrr−hrr)
、VTrr=(VxTrr,VyTrr,VzTrr−
(dhrr/dt))但し、hfl、hfr、hrl、
hrrは前後左右のサスペンションストロ−クの変位で
あり、(dhfl/dt)、(dhfr/dt)、(d
hrl/dt)、(dhrr/dt)はその微分値(速
度)である。これを 【数31】に代入し各車輪の並進速度ベクトルVTfl
、VTfr、VTrl、VTrrの各成分を求めると次
の方程式群を得る。 【数33】 そして、路面に対し車両の傾きが小さいとすれば各車輪
の横滑り角は 【数33】の各xy軸方向並進速度成分と前輪及び後輪
の実舵角λf、λrを用いて次式で与えられる。 【数34】 但し、2輪操舵車の場合は常にλr=0である。図19
に戻り、各車輪の横滑り角を推定するアルゴリズムは次
のようになる。まず、ある時点において加速度センサ1
〜6、舵角センサ44、45、車高センサ46〜49の
測定値をAD変換器27を通過させてデジタル信号に変
換し、マイクロコンピュ−タのI/O28bを介して入
力されバッファ61に一時ストアされる(ステップ1)
。ここで車高センサの出力hfl、hfr、hrl、h
rrについてはアナログ素子による微分回路60を通過
させて微分値(dhfl/dt)、(dhfr/dt)
、(dhrl/dt)、(dhrr/dt)に比例する
出力を生成し、これもデジタル信号に変換されてマイク
ロコンピュ−タに入力されている。加速度センサ1〜6
の測定値がバッファ61よりまず呼び出され、図10か
ら14の演算と同様の手順で処理され車両重心点の並進
速度(VGx,VGy,VGz)、角速度(ωS1,ω
S2,ωS3)が求められる(ステップ2)。次に、マ
イクロコンピュ−タは、予めメモリされた各車輪の座標
値(xTfl,yTfl,zTfl)、(xTfr,y
Tfr,zTfr)、(xTrl,yTrl,zTrl
)、(xTrr,yTrr,zTrr)をROM28c
より、車高センサ46〜49の測定値及びその微分値h
fl、hfr、hrl、hrr及び(dhfl/dt)
、(dhfr/dt)、(dhrl/dt)、(dhr
r/dt)をバッファ61より、さらに、車両重心点の
並進速度(VGx,VGy,VGz)、角速度(ωS1
,ωS2,ωS3)をRAM28dより、順次CPU2
8aにロ−ドし 【数33】に基づく演算プログラムを実行することによ
って各車輪の並進速度の値(VTxfl,VTyfl,
VTzfl)、(VTxfr,VTyfr,VTzfr
)、(VTxrl,VTyrl,VTzrl)、(VT
xrr,VTyrr,VTzrr)が求められ、各々の
演算結果がRAM28dの指定領域にストアされる(ス
テップ3)。最後に、舵角センサ44、45の測定値λ
f、λrがバッファ61より、RAM28dより(ステ
ップ2)での演算結果が順次CPU28aにロ−ド入力
され、 【数34】に基づく演算プログラムを実行することによ
って各車輪の横滑り角βfl、βfr、βrl、βrr
が求められ、各々の演算結果がRAM28dの指定領域
にストアされて演算の1サイクルが終了する(ステップ
4)。次に、図20は加速度センサ1〜6、舵角センサ
44、45、車高センサ46〜49に加えて、各車輪の
車輪速度センサ40〜43を用いて各車輪の時々刻々の
スリップ率を推定する方法について示している。一般に
車輪のスリップ率は車輪の半径をrT、回転速度をωT
としたとき、UT=rTωTより求まる車輪の進行方向
の並進速度と実際の並進速度との比で与えられる。各車
輪を示す添字をこれまで通りとしたとき、各車輪のスリ
ップ率SLfl、SLfr、SLrl、SLrrは車輪
進行方向の並進速度として車輪速度より求まるUTfl
、UTfr、UTrl、UTrrと実際の速度VTfl
、VTfr、VTrl、VTrrにより各々次式で与え
られる。 【数35】SLfl=1−(UTfl/VTfl)SL
fr=1−(UTfr/VTfr)SLrl=1−(U
Trl/VTrl)SLrr=1−(UTrr/VTr
r)ここで、実際の並進速度VTfl、VTfr、VT
rl、VTrrは、33式で得られた値(VTxfl,
VTyfl,VTzfl)、(VTxfr,VTyfr
,VTzfr)、(VTxrl,VTyrl,VTzr
l)、(VTxrr,VTyrr,VTzrr)のxy
成分と前後輪の実舵角λf、λrを用いて各々次式で与
えられる。 【数36】VTfl=VTxflcosλf+VTyf
lsinλf    VTfr=VTxfrcosλf
+VTyfrsinλf    VTrl=VTxrl
cosλr+VTyrlsinλr    VTrr=
VTxrrcosλr+VTyrrsinλr  図2
0に戻り、各車輪のスリップ率を推定するアルゴリズム
は次のようになる。まず、ある時点においてまず、ある
時点において加速度センサ1〜6、及び微分回路60を
通過させた信号の測定値をAD変換器27を通過させて
デジタル信号に変換し、マイクロコンピュ−タのI/O
28bを介して入力されバッファ61に一時ストアされ
る(ステップ1)。次に、図13における(ステップ2
)、(ステップ3)と同様の演算手順により加速度セン
サ1〜6の測定値をもとにした実際の各車輪の並進速度
(VTxfl,VTyfl,VTzfl)、(VTxf
r,VTyfr,VTzfr)、(VTxrl,VTy
rl,VTzrl)、(VTxrr,VTyrr,VT
zrr)が求められる(ステップ2〜3)。そして、舵
角センサ44、45より得られた前後輪の実舵角λf、
λrのデ−タを用いて、【数36】に基づく演算プログ
ラムを実行させて車輪進行方向の並進速度VTfl、V
Tfr、VTrl、VTrrを求め、演算結果をRAM
28dにストアする(ステップ4)。 最後に、車輪速度センサ40〜43の測定値ωTfl、
ωTfr、ωTrl、ωTrrをバッファ61より取り
込み、RAM28dより車輪半径rTのデ−タをロ−ド
して乗算により車輪速度の並進速度換算値UTfl、U
Tfr、UTrl、UTrrを求める。そして、並進速
度VTfl、VTfr、VTrl、VTrrを再度ロ−
ドして35式に基づく演算プログラムを実行させて各車
輪のスリップ率SLfl、SLfr、SLrl、SLr
rを求め、演算結果をRAM28dにストアして演算の
1サイクルが終了する(ステップ4)。次に、図21は
加速度センサ1〜6と方位センサ50を用いて任意の時
間中に車両が移動した距離、方向を推定する方法につい
て示している。加速度センサ1〜6の測定値より図10
から14に示したアルゴリズムに従って基準座標系O−
XYZでの並進速度(VOx、VOy、VOz)が求め
られる。これまで述べてきた方法と同様にマイクロコン
ピュ−タによる演算の1サイクルの時間をΔtとすれば
、並進速度(VOx、VOy、VOz)を初期設定時間
T=0より次式の如く再度積分すれば移動した距離(L
Ox、LOy、LOz)が得られる。 【数37】LOx=FLOx+VOxΔtLOy=FL
Oy+VOyΔt LOz=FLOz+VOzΔt 但し、(FLOx,FLOy,FLOz)は1演算サイ
クル前の移動距離の値でありT=0での初期値は0に設
定されている。また、(VOx,VOy,VOz)は今
回の並進速度の値である。ここで、例えば基準座標系O
−XYZのZ軸に地球重力方向、方位センサ50により
得られる地球磁極方向をZX平面上にあるとセットすれ
ば、【数37】を時々刻々演算することにより設定時刻
から任意の時刻での東西南北方向への移動距離、及び標
高差を求めることができる。以上、本発明の詳細な内容
について図を用いて説明してきた。本発明は車両の運動
を推定することを目的としたものであるが、特に加速度
センサの測定値をもとに運動推定するアルゴリズムにつ
いてはこれに限定されるものでなく、船舶、鉄道車両、
航空機といった移動体全般に適用可能なものである。 【発明の効果】以上のように本発明によれば、移動体で
ある車両に対して少なくとも各軸方向に2個ずつ計6個
の加速度センサを搭載して車両の前後、左右、上下の各
方向の加速度を計測してマイクロコンピュ−タを用いて
車両の運動、即ち、任意の座標軸に対する計測点、車両
重心点、車両上の任意の位置での並進加速度、並進速度
(前後動、左右動、上下動)、任意の座標軸廻りの角加
速度、角速度(ロ−リング、ピッチング、ヨ−イング)
をマイクロコンピュ−タの内部ソフトウェアとして構築
されたモデル方程式により演算できる。さらに、車輪速
度センサ、車高センサ、舵角センサ、方位センサ等を併
用することにより車両の横滑り角やスリップ率など車両
運動において重要な量がリアルタイムに推定できる。従
って、本発明による車両の運動推定方法を内部ソフトウ
ェアに含む運動検出装置をサブシステムとして、より上
位のアクティブ制御システム−例えば、アンチロックブ
レ−キ、トラクションコントロ−ル、4輪駆動、4輪操
舵、アクティブサスペンションなどの制御システムの一
部として構成し、任意のタイミングで制御情報を上位の
システムに供給できるようにすれば、より高度で、より
正確な車両制御システムを構成できる。同様に、方位セ
ンサを併用して車両の移動距離や標高差を時々刻々測定
できるシステムを構成し、ナビゲ−ションシステムや自
動車情報通信システムなど上位のシステムに接続すれば
車両の経路誘導など高度な運転支援システムを構築する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す制御構成図である。
【図2】本発明の舵角制御部の構成を示す図である。
【図3】車両上に搭載する加速度センサのレイアウトの
第1の実施例である。
【図4】車両上に搭載する加速度センサのレイアウトの
第2の実施例である。
【図5】車両上に搭載する加速度センサのレイアウトの
第3の実施例である。
【図6】使用される運動座標系と静止座標系に関する説
明である。
【図7】センサの座標値及びベクトルの定義である。
【図8】オイラ−角変換での各変数の定義である。
【図9】車両運動推定システムのハ−ドウェア構成であ
る。
【図10】マイクロコンピュ−タによる運動推定の演算
手順(加速度センサのみの場合その1)である。
【図11】マイクロコンピュ−タによる運動推定の演算
手順(加速度センサのみの場合その2)である。
【図12】マイクロコンピュ−タによる運動推定の演算
手順(加速度センサのみの場合その3)である。
【図13】マイクロコンピュ−タによる運動推定の演算
手順(加速度センサのみの場合その4)である。
【図14】マイクロコンピュ−タによる運動推定の演算
手順(加速度センサのみの場合その5)である。
【図15】車両制御システムの全体構成の概念図(集中
制御)である。
【図16】車両制御システムの全体構成の概念図(自律
分散制御)である。
【図17】各種センサを併用した場合の運動推定システ
ムの全体構成である。
【図18】車両重心点からの車輪位置の座標値である。
【図19】車両重心点及び各車輪の横滑り角推定方法で
ある。
【図20】各車輪のスリップ率推定方法である。
【図21】設定時刻からの車両の移動方向、距離の推定
方法である。
【符号の説明】
加速度センサ1〜6、11〜16、マイクロコンピュ−
タ28、運動検出装置100、車輪速度センサ40〜4
3、舵角センサ44、45、車高センサ46〜49、方
位センサ50。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の運動状態を検出する検出手段からの
    情報に基づいて車両の運動を推定する車両の運動推定装
    置において、前記検出手段は前記車両の前後、左右、上
    下の各方向成分の加速度を求めるための検出手段である
    ことを特徴とする車両の運動推定装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車両の運動推定装置におい
    て、前記加速度検出手段は前記車両の進行方向の前後方
    向の軸と、左右の軸と、上下の軸にそれぞれ2個ずつ配
    置されていることを特徴とする車両の運動推定装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の車両の運動推定装置におい
    て、それぞれの軸に配置された一対の加速度検出手段は
    それが位置する軸とは直交する軸方向の加速度を検出す
    る向きに配置されていることを特徴とする車両の運動推
    定装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の車両の運動推定装置におい
    て、前記加速度検出手段は前記車両の進行方向の前後方
    向の軸、左右の軸、上下の軸のうち2つの軸に配置され
    、そのうちの一方には2対の加速度検出手段あるいは2
    軸の加速度を同時に検出できる多軸検出型の加速度検出
    手段が設けられていることを特徴とする車両の運動推定
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の車両の運動推定装置におい
    て、前記加速度検出手段は、車両上のある1点を原点と
    した3次元直交座標を取ったとき、原点を除く各軸上に
    一対、即ち2個ずつ配置され、その一対の加速度検出手
    段は、その検出手段が位置する軸の軸方向とは直交する
    軸方向の加速度を検出できる向きに配置され、かつ、各
    一対の加速度検出手段の検出軸方向は他の加速度検出手
    段対に対しても直交する向きに取られていることを特徴
    とする車両の運動推定装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の車両の運動推定装置におい
    て、前記加速度検出手段は、車両上のある1点を原点と
    した3次元直交座標を取ったとき、原点を除く3軸のう
    ちの2軸上に配置され、そのうちの1軸上には、加速度
    検出手段が位置する軸の軸方向とは直交する軸方向の加
    速度を検出できる向きに取られ、且つ、互いに検出軸方
    向が直交している2対の加速度検出手段が配置され、も
    う一方の軸上には、センサが位置する軸の軸方向とは直
    交する軸方向の加速度を検出できる向きに取られ、且つ
    、前記2対の加速度検出手段に対してもさらに検出軸方
    向が直交している1対の加速度検出手段が配置されてい
    ることを特徴とする車両の運動推定装置。
  7. 【請求項7】車両の運動状態を検出する検出手段からの
    情報に基づいて車両の運動を推定する車両の運動推定方
    法において、前記車両の前後、左右、上下の各方向成分
    の加速度検出し、その検出された加速度から演算により
    車両の並進加速度、並進速度及び各軸まわりのトルク、
    角加速度、角速度に関する物理量を推定することを特徴
    とする車両の運動推定方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載の車両の運動推定方法におい
    て、ある方向成分の角加速度を他の2つの角速度を用い
    て推定することを特徴とする車両の運動推定方法。
  9. 【請求項9】車両の運動状態を検出する検出手段からの
    情報に基づいて車両の制御をする車両の制御システムに
    おいて、前記車両の前後、左右、上下の各方向の加速度
    検出手段と、車輪の回転速度を検出する車輪速度検出手
    段と、サスペンションの変位から車高を検出する車高検
    出手段と、車輪の舵角を検出する舵角検出手段と、前記
    加速度検出手段、前記車輪速度検出手段、前記車高検出
    手段及び前記舵角検出手段からの検出情報の基づいて車
    両の制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする車
    両の制御システム。
  10. 【請求項10】請求項9記載の車両の制御システムにお
    いて、前記加速度検出手段によって得られる加速度から
    求められる並進速度と前記舵角検出手段から車輪の向き
    から求められる車両重心及び各車輪の横滑り角を推定す
    る手段を設けたことを特徴とする車両の制御システム。
  11. 【請求項11】請求項9記載の車両の制御システムにお
    いて、前記加速度検出手段によって得られる加速度から
    求められた並進速度と前記車輪速度検出手段から得られ
    る車輪の進行方向への速度から車輪のスリップ率を推定
    する手段を設けたことを特徴とする車両の制御システム
  12. 【請求項12】請求項9記載の車両の制御システムにお
    いて、前記加速度検出手段によって得られる加速度から
    求められた横方向の並進速度と前記車輪速度検出手段か
    ら得られる車輪の進行方向への速度から車両の移動距離
    及び方向を推定することを特徴とする車両の制御システ
    ム。
  13. 【請求項13】請求項9記載の車両の制御システムにお
    いて、予め定められた座標系での車両の質量、慣性モ−
    メント、慣性乗積のデ−タを記憶する記憶手段を備えた
    ことを特徴とする車両の制御システム。
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