JPH0423639Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、所望物体面に接着すべき板状、条状
等所望形状の緻密体又は発泡体から成る粘着型シ
リコーンゴム部材に関するものである。すなわ
ち、本考案は、シリコーンゴム部材、つまりシリ
コーンゴム製品に於いて粘着層を有する部分の粘
着剤の保護に関するものでもある。

一般に使用される粘着型部材又は製品の粘着剤
層の表面の保護には、表面に処理を施こした離型
紙、ポリエチレンフイルム、ポリエステルフイル
ムなどが用いられる。しかしながら、シリコーン
ゴムを使用した部材又は製品の粘着型のものは、
非常に少なく、これはシリコーンゴム自体が離型
性の良いものであつて、他の物質又は物品との粘
着あるいは接着がほとんど出来ないからであつ
た。

本考案は、シリコーンゴムに粘着する粘着剤と
その粘着剤の塗膜の保護に関する考案をし、従来
出来なかつたシリコーンゴムの粘着型部材又は製
品を提供するものである。

すなわち、本考案は、所望物体面に接着すべき
板状、条状等所望形状の緻密体又は発泡体から成
り、粘着剤の塗膜層に保護を施こした粘着型シリ
コーンゴム部材を提供しようとするものである。

すなわち、本考案は、実施例が図面にもみられ
るように、所望物体面に接着すべき板状、条状等
所望形状の緻密体又は発泡体から成る粘着型シリ
コーンゴム部材において、接着を必要とするシリ
コーンゴム部材１，５の所望箇所表面１ａ，５ａ
に、塗布被着せしめたシリコーン系粘着剤層２
と、該シリコーン系粘着剤層２の表面２ａに、被
覆接着せしめた両面粘着シート又はテープ層３
と、該両面粘着シート又はテープ層３の外面３ａ
に被覆形成せしめた保護膜層４とを具備して成る
ことを特徴とする。

すなわち、本考案では、シリコーンゴム部材１
又は製品の粘着を必要とする箇所表面１ａにシリ
コーン系粘着剤層２を塗布被着し、両面粘着シー
ト又はテープ層３で被覆し、これに保護膜４を設
け、これを剥離すると、粘着層があり、他の物
体、物品表面に貼付けることが出来ることを特徴
とするものである。

以下に図面を参照して本考案の実施例について
述べる。

第１図及び第２図に示すシリコーンゴム部材
１，５に、シリコーン系粘着剤層２をハケ、又は
ヘラを用いて塗布するか、転写により塗布する。
シリンコーン系粘着剤を塗布後50°〜70℃で３〜
５分乾燥し、シリコーン系粘着剤層２を形成す
る。この乾燥した塗膜表面２ａに両面粘着シート
又はテープ３，４を貼りつけて、両面粘着シート
又はテープ層３を形成する。

前記シリコーン系粘着剤は非常に粘着しやす
く、一般の粘着剤の保護に使用する離型紙、ポリ
エチレンフイルム等では使用時に剥離出来ないの
で、両面粘着シート又はテープ層３を介在させて
保護し、一番表面の保護膜４を剥離すると粘着が
あり他の物質との粘着が可能としたことを特徴と
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の粘着型シリコーン
ゴム緻密体部材の縦断面図であり、第２図は本考
案の他の実施例の粘着型シリコーンゴム発泡体部
材の縦断面図である。 １……シリコーンゴム緻密体から成る部材、１
ａ……シリコーンゴム緻密体から成る部材の所望
箇所表面、２……シリコーン系粘着剤層、２ａ…
…シリコーン系粘着剤層の表面、３……両面粘着
シート又はテープ層、３ａ……両面粘着シート又
はテープ層の外面、４……保護膜層、５……シリ
コーンゴム発泡体から成る部材、５ａ……シリコ
ーンゴム発泡体から成る部材の所望箇所表面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 所望物体面に接着すべき板状、条状等所望形状
   の緻密体又は発砲体から成る粘着型シリンコーン
   ゴム部材において、 接着を必要とするシリコーンゴム部材１，５の
   所望箇所表面１ａ，５ａに、塗布被着せしめたシ
   リコーン系粘着剤層２と、該シリコーン系粘着剤
   層２の表面２ａに、被覆接着せしめた両面粘着シ
   ート又はテープ層３と、該両面粘着シート又はテ
   ープ層３の外面３ａに被覆形成せしめた保護膜層
   ４とを具備して成ることを特徴とする粘着型シリ
   コーンゴム部材。