JPH04235914A - 徐放性製剤 - Google Patents

徐放性製剤

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JPH04235914A
JPH04235914A JP429091A JP429091A JPH04235914A JP H04235914 A JPH04235914 A JP H04235914A JP 429091 A JP429091 A JP 429091A JP 429091 A JP429091 A JP 429091A JP H04235914 A JPH04235914 A JP H04235914A
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JP
Japan
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weight
parts
sodium valproate
tablets
tablet
Prior art date
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Pending
Application number
JP429091A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Ito
邦雄 伊藤
Noribumi Miyamoto
宮本  範文
Toshikazu Abe
安部 稔員
Tomoaki Shoda
友章 正田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バルプロ酸ナトリウム
の徐放性製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】バルプロ酸ナトリウムは抗てんかん薬と
して、てんかんの治療及び発作予防に広く用いられてい
るが、生体内半減期が短いため、安定した血中濃度を得
るためには一日3〜4回の服用が必要であり、これが患
者の日常生活の中での大きな負担となっている。
【0003】バルプロ酸の徐放性製剤としては、腸溶性
基剤を用いた錠剤が特開昭60−41610 号公報に
開示されている。このものの溶出速度は、消化管内のp
Hに影響されやすいため、必ずしも満足されるものでは
ない。また、バルプロ酸ナトリウムは吸湿性が極めて高
く、40%相対湿度以上では潮解液化するため、湿度に
対して安定化が図られた製剤の開発が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、食事
あるいは消化管の生理的変化に影響されることなく、治
療効果を示す有効濃度の持続性に優れ、さらに吸湿性の
改善されたバルプロ酸ナトリウムの徐放性製剤を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、有効成分とし
てバルプロ酸ナトリウム100重量部に対して、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウム20〜25重量部を含有す
る素錠を、エチルセルロース100重量部に対して、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース45〜55重量部か
らなるコーティング剤により膜厚70〜120μとなる
ようにコーティングされた徐放性製剤に関する。
【0006】本発明により提供される徐放性製剤につい
て、さらに詳細に説明する。バルプロ酸のpKaは約4
.2であることから、バルプロ酸ナトリウム製剤として
経口投与されると、消化管内のpH変化により、水溶性
固体のバルプロ酸ナトリウムと油状のバルプロ酸の相互
変化が生じて、製剤からの薬物放出が安定しない。
【0007】本発明においては、まず、バルプロ酸ナト
リウムと吸油性に優れたメタケイ酸アルミン酸マグネシ
ウムを賦形剤として組合せたものを圧縮成形して錠剤(
素錠)とする。得られる素錠中のメタケイ酸アルミン酸
マグネシウムは、pH4以下で生成したバルプロ酸を吸
着し、錠剤の脆弱化及び破壊を防ぎ、均一な放出特性を
付与し、また圧縮成形性も改良される。さらに、素錠に
徐放性剤皮を施した後の薬物放出の均一性も飛躍的に向
上する。
【0008】配合量は、バルプロ酸ナトリウム100重
量部に対してメタケイ酸アルミン酸マグネシウム10〜
30重量部の割合であり、より好ましくは20〜25重
量部である。メタケイ酸アルミン酸マグネシウムの配合
量が上記割合より少ない場合には効果が認められず、逆
に多い場合には、錠剤径が大きくなり、またpH4以下
において薬物放出を低下させるため、好ましくない。
【0009】また、素錠の製造に当たっては、必要によ
り結合剤あるいは滑沢剤などを添加してもよく、例えば
結合剤としてはヒドロキシプロピルセルロースがバルプ
ロ酸ナトリウム100重量部に対して4〜5重量部、ま
た、滑沢剤としてはステアリン酸マグネシウムが1.0
〜1.5重量部用いられる。
【0010】次に、素錠にフィルムコーティング剤を噴
霧し、フィルムコーティング錠とする。フィルムコーテ
ィング剤としては、非水溶性高分子であるエチルセルロ
ース100重量部に対して、水溶性高分子であるヒドロ
キシプロピルメチルセルロースを45〜55重量部配合
したものが好ましく、この配合の範囲においては、薬物
放出のpH依存性が消滅又は小さくなり、均一な放出特
性が得られる。ヒドロキシプロピルメチルセルロースの
配合量が上記割合より少ないときは、pH4以下で著し
く薬物放出速度が低下し、また、多すぎる場合は、pH
4以下で著しく薬物放出速度が上昇し、徐放性が失われ
る。
【0011】また、フィルムコーティング剤に、必要に
よりさらに他のコーティング剤皮を添加することも可能
である。例えば、タルク、ショ糖脂肪酸エステルなどが
、エチルセルロース100重量部に対して、それぞれ1
0〜20重量部用いられる。なお、フィルムコーティン
グ剤は、錠剤の安定性あるいは上記特性を維持するため
に、錠剤の膜厚が70〜120μになるように、素錠に
対して使用される。
【0012】このようにして製造される徐放性製剤は、
このまま投与することも可能であるが、さらに吸湿性を
改善する観点から、糖衣を施し、糖衣錠とすることが好
ましい。糖衣成分としては、例えばグラニュー糖、沈降
炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン、ゼラチン、低置
換度ヒドロキシプロピルセルロース、プロピレンオキシ
ド・エチレンオキシドコポリマーなどからなる組成物が
一般的に使用される。
【0013】本発明の徐放性製剤は経口的に投与される
ものであり、錠剤の形態として用いるのが望ましい。次
に、本発明の態様を実施例、比較例及び試験例で説明す
る。
【0014】
【実施例】実施例1 バルプロ酸ナトリウム100重量部に対してヒドロキシ
プロピルセルロース4.7重量部に相当する10%水溶
液を流動層中で噴霧し造粒した。整粒後、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム24重量部、ステアリン酸マグネ
シウム1.3重量部を加えて混合し、圧縮成形して重量
 260mg、直径9mmの一錠中バルプロ酸ナトリウ
ムとして 200mgを含有した錠剤 (素錠) とし
た。
【0015】この錠剤にエチルセルロース5.6重量部
、ヒドロキシプロピルメチルセルロース2.8重量部、
ショ糖脂肪酸エステル0.8重量部、タルク0.8重量
部、95%エタノール90重量部よりなるフィルムコー
ティング溶液を、フィルムコーティング機を用いて噴霧
し、重量277mgのフィルムコーティング錠とした。 さらに、ショ糖90重量部、沈降炭酸カルシウム19重
量部、タルク9重量部、酸化チタン0.1重量部、ゼラ
チン1重量部、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
1.5重量部、プロピレンオキシド・エチレンオキシド
コポリマー0.5重量部からなる糖衣を施し、重量 5
20mgの糖衣錠を得た。
【0016】実施例2 バルプロ酸ナトリウム100重量部に対してヒドロキシ
プロピルセルロース4.7重量部に相当する10%水溶
液を流動層中で噴霧し造粒した。整粒後、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム24重量部、ステアリン酸マグネ
シウム1.3重量部を加えて混合し、圧縮成形して重量
 130mg、直径7mm の一錠中バルプロ酸ナトリ
ウムとして 100mgを含有した錠剤とした。
【0017】この錠剤に実施例1と同じフィルムコーテ
ィングを施し、重量 143mgのフィルムコーティン
グ錠とした。さらに、実施例1と同じ糖衣を施し、重量
 260mgの糖衣錠を得た。
【0018】比較例1 実施例1で得た素錠にエチルセルロース5重量部、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース3.5重量部、ショ糖
脂肪酸エステル0.9重量部、タルク0.8重量部、9
0%エタノール90重量部からなるフィルムコーティン
グ液を実施例1と同様に施し、重量 281mgのフィ
ルムコーティング錠とした。
【0019】比較例2 実施例1で得た素錠にエチルセルロース5重量部、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース1重量部、ショ糖脂肪
酸エステル0.6重量部、タルク0.6重量部、90%
エタノール65重量部からなるフィルムコーティング液
を実施例1と同様に施し、重量 271mgのフィルム
コーティング錠とした。
【0020】比較例3 バルプロ酸ナトリウム 100重量部にD−マンニトー
ル25重量部を加え、ヒドロキシプロピルセルロース4
.5重量部に相当する10%水溶液を流動層中で噴霧し
造粒した。 整粒後、ステアリン酸マグネシウム1.5重量部を加え
て混合し、圧縮成形して重量 260mg、直径9mm
の錠剤とした。さらに、実施例1と同じフィルムコーテ
ィングを施し、重量 277mgのフィルムコーティン
グ錠とした。
【0021】試験例1(溶出試験) 第十一改正日本薬局方溶出試験法の第2法に準拠し、実
施例1で得られた糖衣錠(バルプロ酸ナトリウムとして
 200mg含有) を試料として試験を行った。試験
液は 600mlとし、日局崩壊試験法第一液及び第二
液、酢酸緩衝液pH4.0 及び水を用い、経時的にバ
ルプロ酸又はバルプロ酸ナトリウムの溶出を液体クロマ
トグラフィーにより定量した。結果を第1表に示す。
【0022】
【表1】
【0023】第1表に見られるように、pHに依存しな
い極めてゆるやかな安定した溶出挙動を示している。
【0024】試験例2(溶出試験) 試験液を水とし、パドル法の攪拌速度を変え、実験例1
と同様に試験を行った。結果を第2表に示す。
【0025】
【表2】
【0026】試験例1と同様に安定した溶出挙動を示し
ており、錠剤の脆弱化あるいは破壊を防いでいることが
分かる。
【0027】試験例3(溶出試験) 実施例1及び比較例1〜3で得られたフィルムコーティ
ン錠を試料とし、試験液は日局崩壊試験法第一液及び第
二液として試験例1と同様に試験を行った。結果を第3
表に示す。
【0028】
【表3】
【0029】実施例1で得られる錠剤は、pHに依存し
ない安定した溶出挙動を示しているのに対し、エチルセ
ルロースとヒドロキシプロピルメチルセルロースの比率
の異なった錠剤 (比較例1及び2)及びメタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウムを含まない錠剤 (比較例3)で
は、二液中の溶出挙動にバラツキが認められる。
【0030】試験例4(ヒト吸収試験)実施例1で得ら
れた糖衣錠(徐放錠)をヒト吸収試験に供した(1錠中
にバルプロ酸ナトリウム 200mg含有) 。 8名の健常人を2名ずつ4群に分け、普通錠と徐放錠に
ついて食事の有無による吸収の変化をラテン方格法で試
験した。血漿中バルプロ酸濃度はガスクロマトグラフィ
ー法で定量を行った。なお、対照薬として用いた普通錠
は、市販錠〔1錠中にバルプロ酸ナトリウム 200m
g含有デパケン (登録商標) 錠:協和醗酵工業社製
〕であり投与量はバルプロ酸ナトリウムとして 600
mgである。結果を第4表及び第5表に示す。
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】普通錠は食事の影響を受けて吸収が遅延す
るのに対し、徐放錠は変化がなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明により、消化管内のpHに依存す
ることなくゆるやかに薬物を放出することにより、治療
効果を高めることができるバルプロ酸ナトリウムの徐放
性製剤を提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  有効成分としてバルプロ酸ナトリウム
    100重量部に対して、メタケイ酸アルミン酸マグネシ
    ウム20〜25重量部を含有する素錠を、エチルセルロ
    ース100重量部に対して、ヒドロキシプロピルメチル
    セルロース45〜55重量部からなるコーティング剤に
    より膜厚70〜120μとなるようにコーティングされ
    た徐放性製剤。
  2. 【請求項2】  糖衣を施した糖衣錠の形態にある請求
    項1記載の徐放性製剤。
JP429091A 1991-01-18 1991-01-18 徐放性製剤 Pending JPH04235914A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997033574A1 (fr) * 1996-03-15 1997-09-18 Nikken Chemicals Co., Ltd. Comprimes a liberation prolongee a base de valproate metallique
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JP2005532289A (ja) * 2002-04-12 2005-10-27 プリヴァ インコーポレイテッド 持続放出性医薬製剤及びその製造方法
JP2006256961A (ja) * 2004-02-27 2006-09-28 Dainippon Sumitomo Pharma Co Ltd 糖衣錠

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