JPH04234767A - 導電性ポリマー層及びホストポリマー層のラミネートを含むシームレスベルト及びその製造方法 - Google Patents

導電性ポリマー層及びホストポリマー層のラミネートを含むシームレスベルト及びその製造方法

Info

Publication number
JPH04234767A
JPH04234767A JP2405882A JP40588290A JPH04234767A JP H04234767 A JPH04234767 A JP H04234767A JP 2405882 A JP2405882 A JP 2405882A JP 40588290 A JP40588290 A JP 40588290A JP H04234767 A JPH04234767 A JP H04234767A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
poly
electrode
conductive polymer
working electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2405882A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2651283B2 (ja
Inventor
John S Facci
ジョン エス ファッチ
Huoy-Jen Yuh
ホイ イェン ユー
William W Limburg
ウィリアム ダブリュー リンバーグ
Santokh S Badesha
サントク エス バーデシャ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Priority to JP2405882A priority Critical patent/JP2651283B2/ja
Publication of JPH04234767A publication Critical patent/JPH04234767A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2651283B2 publication Critical patent/JP2651283B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、シームレスポリマーベルト及び
このベルトの製造法に関する。さらに詳細には、本発明
は、ホストポリマー層及び導電性ポリマー層のラミネー
トを含むシームレスベルト、及び電極上への分散液又は
エマルジョンからの導電性ポリマーの電気化学的付着及
びホストポリマーの電気泳動付着による、これらのベル
トの製造法に関するものである。さらに、本発明は、こ
れらのシームレスベルトを含む電子写真及び粒子線写真
像形成部材、及びこれらの部材を用いる像形成法に関す
るものである。本発明のベルトの一つの利点は、2種の
異なるポリマーによって得られる、ベルトの電子伝導特
性、と物理的及び機械的特性を分離することであり、こ
れにより、この双方の特性をおのおの独立に最適化でき
る。
【0002】硬質アルミニウム支持体上に真空蒸着した
セレン合金を含む電子写真像形成システムのための像形
成部材は、公知である。これらの像形成部材は、精巧で
高度に複雑かつ高価な製造装置を必要とする。また、像
形成部材は、有機薄膜形成性結合剤中に分散した光導電
性粒子で硬質支持体をコーティングすることにより製造
する。硬質ドラム支持体のコーティングは、スプレー法
、浸漬被覆法、真空蒸発法等のような各種の技術によっ
て行なわれる。しかしながら、硬質ドラム像形成部材は
、装置デザインの柔軟性が制限され、フラッシュ露光用
には好ましくなく、かつ高価である。可撓性有機像形成
部材は、ウェブをコーティングし、その後、ウェブを切
断してセグメントにし、このセグメントを、切断したウ
ェブの向かい合う端部を溶接することにより、ベルトを
形成して製造される。しかしながら、像形成部材上に生
じた溶接の継ぎ目は、像形成部材の外部表面の連続性を
中断するものであり、これが像形成サイクルの途中に印
刷されないよう割送りしなけらばならない。したがって
、効率的な紙の連続供給及び処理量に、悪い影響を与え
る。というのは、それぞれの紙の長さの範囲内で、継ぎ
目を検出する必要があるからである。割送りのために必
要とされる機械的装置及び光学的装置は、コピー機、複
写機及びプリンターを複雑にし、そのコストを上げ、か
つデザインの柔軟性を減らす。また、溶接されたベルト
は、電子写真像形成部材システムのために望ましくない
。というのは、この継ぎ目がベルトの弱点となり、クリ
ーニング中、特にワイパーブレードクリーニング装置を
用いた場合に、トナーと紙の塵を集めることになるから
である。
【0003】したがって、電子写真及び粒子線写真像形
成部材支持体としてシームレスベルトが、特に望ましい
。さらに、導電性を示すシームレスベルトは、電子写真
及び粒子線写真像形成部材の支持体として、とくに望ま
しい。というのは、支持体の導電性部分は、像形成部材
の基平面として機能できるからである。本発明は、一表
面上に導電性を示すシームレスベルトを提供し、これら
のベルトは、像形成部材の支持体として適している。 さらに、本発明のシームレスベルトは、イオン付着によ
って、誘電像受容体上に潜像を形成する、粒子線写真像
形成方法の像受容体として適している。なお、この方法
は、米国特許第4,524,371号及び4,463,
363号に開示されたものであって、この記載は本明細
書の内容として引用する。
【0004】本発明のシームレスベルトの一層は、電極
上に導電性ポリマーを電気化学的に付着することによっ
て調製する。導電性である、ピロールの重合を行うため
の電気化学的重合法は、米国特許第4,547,270
号に開示されており、この記載は本明細書の内容として
引用する。この文献は、溶液又は電解質溶媒の分散液中
において、導電性塩の存在下で、ピロール又はピロール
とコモノマーの混合物をモノマーの陽極酸化により、電
気化学的に重合させ、陽極でピロールポリマーを付着さ
せる方法を、開示している。使用される陽極は、電解液
を含浸することができる非導電性シート状材料、一以上
の導電性支持体及び陽極への電流供給装置と電気的に結
合する接触ストリップからなる。
【0005】さらに、米国特許第4,680,236号
は、ホストポリマー及びホストポリマーの表面及び内部
に付着されたポリピロールからなる無電極異種ポリピロ
ール材料を開示する。絶縁性ポリマーを、十分な量のピ
ロールモノマーに少なくとも部分的に浸漬し、このモノ
マーが重合した後、導電性となるようにする。この重合
は、化学的酸化重合(浸漬重合(dip−polyme
rization))であり、無水条件下で実施した場
合、絶縁性ポリマーを、実質的に第1種の導電性ポリピ
ロール及びVIII族金属のハロゲン化物対イオンを含
むホストポリマーからなる、半導性材料に変えるもので
ある。その後、対イオンを含む半導性材料の上に、第2
種の導電性ポリピロールを電気的に付着する。この2種
のポリピロール及びアニオンを有する複合材料は、軽量
有機抵抗性加熱素子が望まれる用途に使用される。
【0006】さらに、米国特許第4,617,228号
は、導電性材料を製造する方法を開示する。誘電多孔性
物質及びこの物質の孔にピロールポリマーを含む導電性
材料は、多孔性物質を液体ピロールで処理し、次いで、
得られた多孔性物質を非求核性アニオンの存在下で、強
力な酸化体の溶液で処理することにより製造する。ピロ
ールモノマーを酸化して、ピロールポリマーとし、この
ポリマーは、多孔性材料の割れ目に沈着する。別方法と
して、まず、誘電多孔性材料を強力な酸化体及び非求核
性アニオンの溶液で処理し、続いて、液体ピロールで処
理し、材料の孔の中へ電導性ポリピロールを沈着させる
。ここで得られたポリピロールを含む多孔性物質の材料
は、多孔性材料の他の特性が実質的に影響を受けない間
は、導電性である。
【0007】さらに、米国特許第4,697,000号
は、ピロールを酸化してピロールポリマーとすることが
できる強力な酸化体の溶液により、液体ピロールを処理
し、実質的に非求核性アニオンの存在下で酸化体により
、このピロールを酸化し、導電性ポリピロール粉末を沈
澱させる、導電性ポリピロール粉末の製造方法を開示す
る。この強力な酸化体及び非求核性アニオンは、単一の
化合物から誘導することができる。このアニオンは、ポ
リピロールの微量添加物としての役割を果たすものであ
る。この反応は、水溶液中又は有機溶媒中で行うことが
できる。
【0008】本発明のベルトのホストポリマー層は、電
極上にホストポリマーを電気泳動付着させることにより
製造する。本明細書の内容として引用する、米国特許第
4,760,105号は、水で分散又は水に乳化した、
少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂、少
なくとも1個のカルボキシル基を有するイミド化合物の
水溶性の塩及び架橋剤からなる、不連続相を有するエマ
ルジョンを開示しており、この不連続相は、過剰なエポ
キシ官能価を持っている。連続相は水である。導電性支
持体上にコーティングを形成する方法も、この特許の中
に開示されている。この支持体及び電極を前記エマルジ
ョン中に浸漬し、かつ直流電流をその支持体及び電極の
間にかけ、エポキシ樹脂、イミド化合物及び架橋剤の支
持体上に、コーティングを電気泳動付着する。この支持
体をエマルジョンから取り出し、十分な温度に加熱して
コーティングを硬化するものである。
【0009】さらに、本明細書の内容として引用する、
M.De Paoli等の ” An Electri
cally Conductive Plastic 
Composite Derived from Po
lypyrrole and Poly(vinyl 
Chloride)” Journal of Pol
ymer Science, Vol. 23 pag
es 1687−1698(1985)には、ポリ(ビ
ニルクロライド)マトリックス中のピロールを電気化学
的に重合させ、ポリピロールがポリ(ビニルクロライド
)マトリックス中に均一に分布した材料を形成すること
により、導電性プラスチック材料を得る方法が開示され
ている。さらに、本明細書の内容として引用する、M.
De Paoli 等の ” ConductiveC
omposites from Poly(vinyl
 Chloride) and Polypyrrol
e ” J. Chem. Soc., Chem.C
ommun., page 1015−1016 (1
984)には、ポリ(ビニルクロライド)の薄膜で覆わ
れた白金電極上でピロールの電気化学的重合を行い、複
合積層ポリマー薄膜を作る方法が開示されている。
【0010】William W. Limburg,
 Santokh S. Badesha, 及び J
ohn S. Facci  の ”Seamless
 Conductive Substrate for
 Electrophotographic Appl
ications,” Xerox Disclosu
re Journal, Vol.14, No. 2
 (1989)には、塩化ポリビニルのようなホストポ
リマー中に電導性のポリピロールを含んだ相互浸透する
ポリマーネットワークを含む導電性支持体が開示されて
いる。この相互浸透ネットワークは、静電粉末又は溶媒
スプレー法により、円筒形の金属電極上にホストポリマ
ーを付着させ、続いて、電解液中にピロールを加えた溶
液を入れた浴に、ホストポリマーと導電性マンドレルを
浸漬し、ピロールを陽極電気重合して、ホストポリマー
の空隙領域全体に導電性ポリピロールを付着させること
により、製造することができる。別法では、ピロールで
溶接したホストポリマーを、ジエチルセレナイトと接触
させることにより、ピロールをほとんど瞬時に酸化的に
重合し、ポリピロールにすることができる。さらに、ポ
リピロールの相互浸透ネットワークは、膨潤性溶媒のジ
エチルセレナイト溶液及びピロール溶液を薄膜の向かい
合う側から、それぞれホストポリマーに拡散させ、それ
ぞれの溶液が交差するホストポリマーの内部でピロール
の酸化的化学重合を行うことにより調製することができ
る。
【0011】前記の材料及び方法は、それらが意図する
目的にとっては有用であるが、可撓性で、自己保持性導
電性ポリマー薄膜、及び特に、静電的像形成部材及び粒
子線写真像形成部材用の支持体をはじめとする、種々の
用途に使用できるシームレスベルトの改良が必要である
。また、導電性の機能と支持体の機能(可撓性、引張り
強度及び伸び率モジュラスのようなポリマーの特性から
導かれる機能)を分離し、ベルトの導電性と物理的特性
を相互独立に最適化できる、導電性シームレスベルトが
必要とされている。
【0012】本発明は、改良された可撓性で、柔軟なポ
リマーシームレスベルトを提供することを目的とする。
【0013】本発明は、この目的を達成するため、導電
性ポリマー層及びホストポリマー層のラミネートを含み
、ベルトの少なくとも一表面が、抵抗率が約102 〜
約106 オーム/平方(Ω/□)であり、好ましくは
、この抵抗率が約105 Ω/□以下であるシームレス
ベルトを提供する。本発明のシームレスベルトは、次の
工程を含む方法で製造することができる:(1) 非水
性溶媒、電解質及び重合した場合、導電性ポリマーとな
るモノマーを含む溶液を調製する工程、(2) この溶
液を動作電極、対向電極及び基準電極を含む電解槽に加
える工程、(3) 動作電極及び対向電極に電位をかけ
ることにより起こるモノマーの陽極酸化及び重合を、導
電性ポリマー材料の層が、動作電極上に付着するまで行
う工程、(4) 液体分散媒及び液体分散媒中で帯電さ
れるホストポリマーを含む分散液を調製する工程、(5
) 導電性ポリマーの層を電気化学的に付着した動作電
極と対向電極を含む電解槽に、前記分散液を加える工程
、(6) 電位差を動作電極及び対向電極にかけること
により生じる、動作電極上へのホストポリマーの電気泳
動付着を、ホストポリマーの層が動作電極上に存在する
導電性ポリマーの上に付着するまで行う工程、(7) 
続いて、動作電極を加熱し、それにより二層ラミネート
を形成する工程、及び(8) 動作電極からこのラミネ
ートを分離する工程である。
【0014】さらに、本発明は、支持体及び光発生層を
含む像形成部材を提供するものであり、この支持体は、
導電性ポリマー層とホストポリマー層のラミネートを含
み、光発生層と接触するラミネートの表面は、約102
 〜約106 Ω/□の導電率を示す。さらに、本発明
は、像形成方法を提供するものであって、この方法は、
像形成部材を、粒子線写真像形成装置に組み込む工程、
イオン付着によって像形成部材上に潜像を形成する工程
、トナーによって潜像を現像する工程、現像した像を支
持体に転写する工程、及び転写した像を支持体上に永久
的に定着させる工程を含み、像形成部材が導電性ポリマ
ー層とホストポリマー層のラミネートを含み、ベルトの
少なくとも一表面が、約102 〜約106 Ω/□の
導電率を示すものである。
【0015】本発明に用いられている” ラミネート 
”という用語は、別個の不連続な層からなる構造を示す
ものである。本発明のシームレスベルトは、導電性ポリ
マー層/ホストポリマー層ラミネートという特徴により
、ホストポリマーの物理的性質から導電性の機能の分離
を可能にするという、独自の利点を示す。これらの機能
の分離は、クリープ特性、コンプライアンス特性、引っ
張り強さ等の所望のポリマーの特性の選択を、ホストポ
リマーの電子的特性から独立したものとし、これにより
、本発明のシームレスベルトに用いる材料の選択範囲を
著しく拡大する。例えば、多くの導電性ポリマーは、脆
い薄膜あるいは自己保持性に乏しい薄膜を形成する。導
電性ポリマー層とホストポリマー層のラミネートは、ホ
ストポリマーの優れた物理的特性と導電性ポリマーの導
電性を保持することができる。さらに、電気化学的技術
によって、導電性シームレス透明ラミネートを完全に構
成することができ、このラミネートを構成することによ
り、有意義なコスト、ハードウエア及び空間の節約が得
られる。したがって、本発明のシームレスベルトは、半
透明であって、残留電荷を裏側又は底部から消去できる
像形成部材を構成することを可能にする。裏側から消去
できる性能を有することにより、像形成部材は、像形成
装置において有意義な空間節約を果たすことができる。 というのは、消去ランプを、外部表面近くに設ける代わ
りに、該ベルトの内側に設置することができるからであ
る。
【0016】本発明のシームレスベルトは、エマルジョ
ン又は分散液からのホストポリマーの電気泳動付着によ
る、溶液からの継続的な電気アノード又は電気化学的付
着により行われる導電性ポリマーの電極上への付着によ
り、製造することができる。導電性ポリマーの電気的付
着は、モノマープレカーサーを含む電解液中において陽
極におけるモノマーのプレカーサーの陽極酸化により達
成される。例えば、導電性ポリマーが、ポリ(ピロール
)である場合、ピロールモノマーは次のように陽極酸化
される。
【0017】
【化1】
【0018】酸化により、モノマーが重合し、不溶性と
なるので電極上に付着する。得られるポリマー付着層は
、導電性である。
【0019】有機溶媒で帯電したホストポリマー粒子の
分散液又はエマルジョンを作り、電極上にポリマー粒子
の付着層が形成されるまで、電極間に電場をかけること
により、このホストポリマーを陽極上に電気泳動付着さ
せる。
【0020】本発明のシームレスベルトを製造する一方
法に従うと、最初に導電性ポリマーの薄層を、電極上に
電気化学的に付着し、続いて、その電極上にホストポリ
マーエマルジョンの電気泳動付着を行う。続いて、電極
の加熱によって、ホストポリマー粒子を合体させ、導電
性表面を有する透明な、シームレスポリマーラミネート
を得る。
【0021】本発明における、ベルトの導電性ポリマー
は、電気化学的付着法により電極に付着させる。一般に
、この方法は、動作電極がシームレス円筒形マンドレル
である通常の3電極電解槽を使用して行われる。このマ
ンドレルは、中実又は中空のいずれであってもよく、中
空の場合、電気付着は円筒の内側表面又は外側表面のい
ずれで生じてもよい。付着が中空動作電極の内側表面で
起こることが好ましい場合、対向電極の円筒が、動作電
極の内側に同心的に一致するように、一般に、対向電極
は、動作電極よりも直径が小さいシームレス円筒形マン
ドレルスリーブである。付着が円筒形電極の外側表面で
起こることが好ましい場合、動作電極(陽極)は、ニッ
ケルのような材料からできたシームレス円筒であり、対
向電極の円筒は、動作電極よりも直径が大きく、かつ動
作電極の回りに同心的に置かれる、ニッケルのような材
料でできた円筒形スリーブである。標準電極は、標準飽
和カロメル電極(SCE)、飽和ナトリウムカロメル電
極(SSCE)等である。基準電極は、動作電極と対向
電極の間、好ましくは、動作電極の近くの環状空間に置
く。動作電極と対向電極の間の開きは、妥当な距離であ
ればよいが、約1〜約10cmが好ましい。
【0022】導電性外部表面を有する適当な材料を、そ
の上に本発明のベルトのポリマー成分を付着させる対向
電極及び動作電極用に使用することができる。この電極
は、製造工程の温度で、寸法的かつ熱的に安定で、本発
明の電極付着工程において使用される有機溶媒に不溶性
でなければならず、ホストポリマー粒子、導電性ポリマ
ー、又は分散混合物の他の成分に化学的に反応してはな
らない。典型的な電極材料には、ステンレススチール、
ニッケル、クロム、黄銅、白金等の金属がある。典型的
なセラミック電極材料には、導電性コーティングで被覆
されたセラミック、ガラス等がある。これらの電極は、
押出し法、成形法、ブロー成形法、射出成形法、流し込
み成形法等により形成して、所望の形状にすることがで
きる。好ましい電極は、ニッケルを含む浴からニッケル
の電気付着により製造された、電気鋳造ニッケルマンド
レルスリーブである。
【0023】一般に、電極は、その形状が円筒形で、中
空又は中実であってよい。ポリマーを付着する電極表面
は、本発明の方法によって形成されたベルトループの内
側表面(中空又は中実の外側表面に塗布されたポリマー
)又は外側表面(中空の内側表面に塗布されたポリマー
)の鋳型表面として機能する。言い換えると、前記粒子
を、円筒形電極の外側表面又は中空円筒形電極の内側表
面上のいずれに付着させてもよいのである。
【0024】必要に応じて、シームレスベルトを形成す
る層を付着する前に、剥離剤を電極表面に塗布してもよ
い。典型的な剥離剤としてシリコーン類がある(例えば
、E−155シリコーン剥離コーティング及びF−54
6触媒で硬化させたSWSF−544(いずれも SW
S Silicones社から入手できる)及び Do
w Corning 20,(Dow Corning
 社から入手できる)がある。
【0025】剥離コーティングを用いる場合、剥離コー
ティングは洗浄した電極表面に塗布するのが好ましい。 剥離コーティングの塗布前に、通常の工業的な工程、例
えば、電極の金属艶出し、化学的洗浄、溶媒洗浄及び脱
脂を行うことができる。電極表面の状態によっては、汚
れ、ゴミ、ミルスケール、ペイント、オイル等の除去を
行うことが望ましい。典型的なコーティング技術には、
浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、ブラシ
コーティング法等がある。
【0026】動作電極を剥離剤で処理する代わりに、導
電性ポリマーの付着前に、ニッケル電極を過酸化水素と
水酸化アンモニウムが50:50の混合物に、約1/2
時間ソーキングすることにより、処理してもよい。また
、電気付着前に電極を、例えば、グリットペーパー、ス
チールウール、ダイヤモンドペースト等で研磨してもよ
い。
【0027】導電性ポリマーの電気化学的付着を行うた
め、対応するモノマーを適当な溶媒に溶かすが、一般に
、この溶媒は、非水性無水極性アプロティック溶媒であ
る。溶解する前に、モノマーを、例えば、アルミナクロ
マトグラフィカラムを通して精製することができる。 適当な溶媒の例としては、無水アセトニトリル、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ブチロニトリ
ル、ベンゾニトリル、ジメトキシエタン、N−メチルピ
ロリジノン等及びこれらの混合物がある。このモノマー
は、溶媒中に、約1ミリモル〜約0.3モル、好ましく
は、約0.1〜約0.3モルの濃度となるように溶かす
。また、この溶液は、一般に、電解質を約0.05モル
〜約1モル、好ましくは、約0.5〜約1.0モル含ん
でいる。この適当な電解質は、イオン化合物であって、
そのカチオンが、例えば、ナトリウム、リチウム、カリ
ウム、テトラフェニル砒素、アルキル基が1〜約4個の
炭素原子を有するテトラアルキルアンモニウム等の成分
から選ばれ、アニオンが、非求核性であって、例えば、
六フッ化アンチモン、六フッ化砒素、テトラフェニルボ
ーレイト、六フッ化リン、過塩素酸塩等の成分から選ば
れる。適当な電解質の例としては、過塩素酸テトラエチ
ルアンモニウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸リチウ
ム等がある。
【0028】重合は、約0.75〜約1.5Vのポテン
チオスタット一定電圧が電解槽にかけられた場合に生じ
、通常、ここでは約1〜2mA/cm2の電流が得られ
る。導電性ポリマーは、陽極界面電気付着を受け、陽極
に付着する。導電性ポリマーが、動作電極上で所望の厚
さに付着するまで電圧をかける。導電性ポリマー層の所
望の厚さは、電子写真又は粒子線写真像形成部材用支持
体の製造を意図する場合には、一般に、約200オング
ストローム〜約1ミクロン、好ましくは、約1000オ
ングストローム〜2000オングストロームである。通
常、電圧を約1〜約10分間かけることにより、所望の
厚さが得られる。厚さを動作電極で消費される電荷の量
に、相関させるのが便利であることもある。というのは
、消費される電荷(Q)は、電流(i)と時間(t)の
積に等しいからである。
【0029】Q=i×t
【0030】層の厚さと消費される電荷は、使用される
個々のシステムについて実験的に決定することができる
。例えば、2500オングストロームの厚さの層は、約
0.25クーロン/cm2 の電荷消費量に対応する。 この密度が増加することにより、付着速度が増加し、所
望の厚さを達成するために必要とされる時間が短くなる
【0031】本発明のシームレスベルト用の適当な導電
性ポリマーの例としては、ポリ(ピロール)のようなポ
リ(ヘテロエン)類、ポリ(N−メチルピロール)のよ
うなポリ(N−アルキル)ピロール、ポリ(2,5−チ
エニレン)、ポリ(3−メチル−2,5−チエニレン)
のようなポリアルキルチエニン、ポリ(2,2’−ビチ
オフェン)、ポリアニリン、複素環式導電性ポリマー類
等がある。
【0032】ポリピロール類のような材料を電気化学的
に重合する方法のさらに詳細な説明は、本明細書の内容
として引用する、米国特許第4,547,270号に開
示されている。
【0033】導電性ポリマー層の付着に続いて、付着し
た層を有する動作電極と対向電極をすすいで、過剰の溶
媒及び電解質を除去する。一般に、導電層を有する動作
電極と対向電極を、先ず最初に電気化学的付着工程中に
用いた溶媒ですすぎ、続いて、他の溶媒、例えば、エタ
ノールを用いてすすぐ。続いて、動作電極と対向電極を
通常の2電極電解槽に組み込むが、この電解槽は、基準
電極がない点を除き、導電層の電気化学的付着で述べた
3電極電解槽と本質的に同じである。動作電極上に存在
する導電性ポリマーの層は、次の工程によって、電極上
にホストポリマーの層の電気泳動付着ができるほど十分
に導電性である。
【0034】ホストポリマーは、適当な液体分散媒に分
散させる。一般に、適当な液体分散媒は、各ポリマー毎
に定まってくるが、それは、ポリマーを大きな非晶質の
固まりとして沈澱させるよりは、むしろ、ポリマーを小
さな粒子として分散させるものである。また、一般に、
この液体分散媒は、その液体中にポリマーを分散した場
合、ポリマーが静電的に帯電するようなものである。液
体分散媒中におけるホストポリマーの濃度は、一般には
、約0.1〜約2重量%であり、その範囲の上限に近い
ほど望ましい。適当な液体分散媒は、溶媒/非溶媒の組
合せを含むものであり、例えば、プロピレンカーボネー
ト、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドンのよ
うなN−アルキルピロリドン、ジメチルホルムアミドの
ようなジアルキルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
のようなジアルキルアセトアミド、N−メチルホルムア
ミドのようなN−アルキルホルムアミド、N−メチルア
セトアミドのようなN−アルキルアセトアミド、アセト
ン、メチルエチルケトン及びメチルイソブチルケトンの
ようなアルキルケトン、アセトニトリル、プロピオニト
リル及びブチロニトリルのようなアルキルニトリル等で
ある。例えば、ホストポリマーが、ポリビニルフルオリ
ド又はポリビニリデンフルオリドの場合、好ましい液体
分散媒は、プロピレンカーボネートである。ポリ(アミ
ド−イミド)及びポリイミドのようなホストポリマーに
ついては、好ましい液体分散媒は、ジメチルスルホキシ
ド及びアミンを含む溶媒のような溶媒、例えば、N−メ
チルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、N−メチルホルムアミド、N−メチルアセト
アミド等及び非溶媒としてアセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、アセトニトリル、プロピ
オニトリル、ブチロニトリル等がある。ホストポリマー
をこの溶媒に加え、この混合物を適当な非溶媒に加える
ことにより、分散液が形成される。適当な非溶媒は、ポ
リマーが溶解性ではなく、液体分散媒と相溶性であり、
脂肪族ニトリル及びケトンのような材料を含むものであ
る。非溶媒を約21〜約33容量%、好ましくは、約2
8容量%加えることにより、液体分散液中にホストポリ
マー粒子を約0.1〜約1重量%、好ましくは、約1重
量%の濃度で含む分散液が形成される。液体分散媒中に
ポリマーを加えることにより、ポリマーが帯電する。
【0035】次にホストポリマーの分散液を電解槽に加
え、電極間に電圧をかける。それぞれ選ばれたホストポ
リマーにより、動作電極を陽性(陽極)又は陰性(陰極
)に帯電する。例えば、ポリビニルフルオリドはカソー
ドに付着するので、このポリマーを使用する場合は動作
電極に陰性の電荷をかける。他方、ポリビニリデンフル
オリドは陽極に付着するので、動作電極を陽性に帯電し
てこのポリマーを付着させる。ポリイミド及びポリ(ア
ミド−イミド)も陽極に付着する。一般に、約20〜約
90μA/cm2 の相対的に低い電流密度をかける。 かける電圧は、一般に、約10〜約150V、好ましく
は約10〜約50Vである。電圧は、所望の厚さのホス
トポリマー層が付着するまでかける。電子写真又は粒子
線写真像形成部材用の支持体の製造を意図する場合、ホ
ストポリマー層の望ましい乾燥薄膜の厚さは、一般に、
約1ミルから4ミル、好ましくは、約2ミル〜約3ミル
である。一般な時間は約10分〜約35分である。多く
の場合、付着速度は約1/5ミル/分であるが、この付
着速度は、処理時間と直線的に関連するものではない。 というのは、付着したホストポリマー層の絶縁効果によ
り、時間が経過するほど付着速度が低下するからである
【0036】適当なホストポリマーは、クロロ、ブロモ
又はフルオロ置換ポリビニル化合物であり、例えば、ポ
リビニルフルオリド、ポリビニリデンフルオリド(例え
ば、Pennwalt社より入手できる。)及びポリビ
ニルクロライド、ポリカーボネート(例えば、Makr
olon 5705, Bayer Chemical
 社、Merlon M39,MobeyChemic
al社、Lexan145,General Elec
teric 社)、ポリエステル(例えば、PE−10
0及びPE−200, Goodyear Tire 
and Rubber社)、ポリアリーレート、ポリア
リールスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、
エポキシ、ポリ(アミド−イミド)(Torlon 4
000TF 及び Torlon 4000 T10,
 Amoco Chemical社)、コポリエステル
(Kodar Copolyester PETG 6
763, Eastman Kodak社)、ポリアリ
ールエーテル等及びこれらの混合物がある。ポリカーボ
ネートポリマーは、例えば、次の化合物より製造する。 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェノール)プロパン、
4,4’−ジヒドロキシジフェニル−1,1−エタン、
4,4’−ジヒドロキシジフェニル−1,1−イソブタ
ン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル−4,4−ヘプ
タン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル−2,2−ヘ
キサン、4,4’−ジヒドロキシトリフェニル−2,2
,2−エタン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル−1
,1−シクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニル−β−β−デカヒドロナフタレン、4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニル−β−β−デカヒドロナフタレンの
シクロペンタン誘導体、4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホン等及びこれらの混合物である。適当なホス
トポリマーは、一般に、帯電し、有機液体分散媒中に分
散する熱可塑性薄膜形成性ポリマー粒子の分散液又はエ
マルジョンを形成することができる。本明細書中の” 
分散液 ”という用語は、材料を細かくして、一般に、
直径約100ミクロン以下の微粒子とし、その微粒子が
お互いに直接接触しないように液体媒質中にこれらの粒
子を分散させたものと定義される。特に好ましいものに
は、ポリ(ビニルフルオリド)、ポリ(ビニリデンフル
オリド)、ポリイミド、ポリ(アミド−イミド)及びエ
ポキシがある。
【0037】静電荷を帯びた後、ホストポリマー粒子は
、電場の影響下で、分散液の有機液体媒質を通って移動
することが可能となり、電極上に均一な粒子のコーティ
ングを形成する。したがって、ホストポリマー粒子は、
少なくとも約105 Ω−cmの電気抵抗を有する。さ
らにホストポリマー粒子は、電極上に付着した後、合体
して連続的な薄膜を形成することができる。マンドレル
上の粒子のコーティングを加熱して、この粒子を合体さ
せて連続的な薄膜を形成しかつ有機溶媒を蒸発させる場
合に、所望ならばホストポリマー粒子を部分的にのみ合
体させ、かつ続いて硬化させることができる。硬化性薄
膜形成性ポリマー材料の典型的な例としては、ポリイミ
ド、ポリ(アミド−イミド)、ポリウレタン、エポキシ
、ポリエステル、アクリル酸系誘導体、アルキド等のプ
レポリマーがある。一般に、分散液中のホストポリマー
粒子は、約0.01〜約10ミクロンの間の平均粒径を
有し、実用的な実施時間中は、分散液中にそのままの状
態でとどまる。
【0038】さらに、分散液からポリマーを電気泳動付
着させる方法に関する詳細な説明は、米国特許第4,7
60,105号、4,664,768号、4,642,
170号、4,533,448号、4,474,658
号及び4,425,467号に記載されており、これら
の記載は本明細書の内容として引用する。
【0039】動作電極上にホストポリマーを電気泳動付
着させた後、続いて、得られたラミネートを、電極を加
熱させることにより硬化させる。一般に、加熱方法の細
部は、それぞれ個々のホストポリマーにより決められる
が、滑らかで、均一であって、泡、窪み、伝線(run
)、ピンホール等の欠点がない薄膜が形成されるように
決められる。一般に、加熱時間は、約20〜約90分で
あり、一般に、好ましい乾燥温度は、約160〜約28
0℃の範囲である。例えば、ホストポリマーが、ポリビ
ニルフルオリド又はポリビニリデンフルオリドである場
合、動作電極は、オーブン内で、閉鎖的雰囲気で、約5
分間、約180℃で加熱する。この閉鎖的雰囲気とは、
液体分散媒蒸気がある雰囲気をいう。例えば、動作電極
が中空の円筒であり、付着がその内部表面に行われてい
る場合、電極の上部をプレートで覆い、それをオーブン
に入れることにより、閉鎖雰囲気中でラミネートを加熱
することができる。閉鎖的雰囲気中で加熱した後、ホス
トポリマーがポリビニルフルオリド又はポリビニリデン
フルオリドであるラミネートを、開放的雰囲気でオーブ
ン中において約180℃で、約15分間加熱して、一般
に、電極からその被覆を除去することにより、達成する
ことができる。ホストポリマーがポリ(アミド−イミド
)である場合、得られたラミネートを約70℃〜約10
0℃で約5〜約10分間、開放的雰囲気中で加熱し、続
いて約180℃〜約190℃で約1時間、開放的雰囲気
中で加熱する。こうして形成されたベルトは、動作電極
から剥がすことができる。
【0040】本発明のシームレスベルトは、電子写真像
形成部材において導電性支持体として使用するのに適し
ている。電極からベルトを外した後、さらに付加的な層
を本発明のベルトに加えて、このような部材を製造する
ことができる。これらの層は、一般に、ベルトの導電性
表面に加えるものであって、ブロッキング層、接着層、
光導電性層又はこれらの層の組合せ、又は他の付加的な
層を含むことができる。
【0041】一層又はそれ以上の適当なブロッキング層
を、本発明の像形成部材コーティングの一つとして加え
ることができる。典型的なブロッキング層は、水及びメ
タノールに溶かしたゼラチン(例えば、Gelatin
 225, Knox Gelatine社) 及び 
Carboset 515 (B.F.Goodric
h  Chemical社)、ポリビニルアルコール、
ポリアミド、ガンマ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン等を単独で、又は混合したものを含む。ブロッキング
層は、一般に、約0.01ミクロンから約2ミクロン、
好ましくは、約0.1ミクロン〜約1ミクロンの厚さで
ある。ただし、本発明の目的を達成できる限り、この範
囲を外れた厚さを選択してもよい。このブロッキング層
は、適当な液体キャリアーを用いて塗布する。典型的な
液体キャリアーは、水、メタノール、イソプロピルアル
コール、ケトン、エステル、炭化水素等である。
【0042】適当な接着層を本発明の像形成部材コーテ
ィングの一つとして加えることができる。典型的な接着
層には、ポリエステル、例えば、du Pont 49
,000(E.I. du Pont de Nemo
urs& Company )、ポリ(2−ビニルピリ
ジン)、ポリ(4−ビニルピリジン)等がある。一般に
、接着層はその厚さが約0.05ミクロン〜約2ミクロ
ンであり、好ましくは、約0.1ミクロン〜約1ミクロ
ンの厚さである。ただし、本発明の目的を達成できる限
り、この範囲を外れた厚さを選択してもよい。この接着
層は、適当な液体キャリアーを用いて塗布することがで
きる。典型的な液体キャリアーには、塩化メチレン、メ
タノール、イソプロピルアルコール、ケトン、エステル
、炭化水素等がある。
【0043】一層又はそれ以上の適当な光導電性層を、
本発明の像形成部材コーティングの一つとして加えるこ
とができる。この一層又はそれ以上の光導電性層は、無
機又は有機光導電性材料を含むことができる。典型的な
無機光導電性材料には公知の材料である例えば、アモル
ファスセレン、三方晶セレン、セレン合金、ハロゲンド
ープセレン合金(例えば、セレン−テルル、セレン−テ
ルル−砒素、セレン−砒素等)、また、カドミウムスル
ホセレニド、セレン化カドミウム、硫化カドミウム、酸
化亜鉛、二酸化チタン等がある。無機光導電性材料は、
通常、薄膜形成性ポリマー結合剤中に分散する。適当な
結合剤の例には、ポリ(N−ビニルカルバゾール)、ポ
リビニルブチラール、ポリスチレン、フェノキシ樹脂、
ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
(N−ビニルピロリジノン)、ポリビニルアルコール等
がある。典型的な有機光導電性材料には、フタロシアニ
ン、キナクリドン、ピラゾロン、ポリビニルカルバゾー
ル、2,4,7−トリニトロフルオレノン、アントラセ
ン等がある。多くの有機光導電性材料は、また樹脂結合
剤中に分散した粒子として使用することができる。一般
には、光導電性材料は、約5〜約80重量%の範囲で存
在し、かつ結合剤は約20〜約95重量%の範囲で存在
する。
【0044】また、適当な多層光導体も、本発明の像形
成部材において使用することができる。多層光導体は、
少なくとも2層の電気的機能層、光発生又は電荷発生層
及び電荷移動層を含む。この電荷発生層及び電荷移動層
並びに他の層を適当な順序で加えて、陽性又は陰性いず
れかに帯電する光受容体を製造する。例えば、米国特許
第4,265,990号に説明されているように電荷発
生層を、電荷移動層の前に加えることができ、又は米国
特許第4,346,158号に説明されているように、
電荷移動層を電荷発生層の前に加えることができる。こ
れらの特許の全記載を明細書の内容として引用する。
【0045】この光発生層は、無機又は有機組成物を含
有する単一層又は多層を含んでもよい。発生層の一例が
、米国特許第3,121,006号に開示されており、
ここにおいては、光導電性無機化合物の細かく分割され
た粒子が絶縁性の有機樹脂結合剤中に分散されている。 この特許に記載されている有用な結合剤材料は、光導電
性粒子によって形成された、注入された電荷キャリアー
をほとんど輸送することができないものである。その結
果、光導電性粒子は、サイクル操作に必要とされる電荷
の消去を可能とする目的のため、その層の中において、
隣合う粒子と粒子が実質的に接触しなければならない。 したがって、速やかに放電させるよう十分な光導電性粒
子と粒子の接触を得るために、通常、約50容量%の光
導電性粒子が必要である。
【0046】光発生層の例としては、三方晶セレン、成
分としてテルル、砒素等を含むセレンの合金、アモルフ
ァスシリコン、種々のフタロシアニン顔料、例えば、米
国特許第3,357,989号に開示されている金属を
含まないフタロシアニンのX形態、フタロシアニン銅の
ような金属フタロシアニン、キナクリドン(商品名Mo
nastral Red, Monastral vi
olet 及び Monastral Red Y, 
du Pont社)、米国特許第3,442,781号
に開示されている置換2,4−ジアミノトリアジン、多
核芳香族キノン、インドファーストバイオレットレーク
B (Indofast Violet Lake B
)、インドファーストブリリアントスカーレット(In
dofast Brilliant Scarlet)
及びインドファーストオレンジ( Indofast 
Orange)がある。 少なくとも2層の電気的機能層を有する感光性部材の例
として、米国特許第4,265,990号、4,233
,384号、4,306,008号及び4,299,8
97号に開示されている、電荷発生層及びジアミン含有
輸送層部材、米国特許第3,895,944号に開示さ
れている、色素生成層、及びオキサジアゾール、ピラゾ
ロン、イミダゾール、ブロモピレン、ニトロフルオレン
及びニトロナフタルイミド誘導体を含む電荷輸送層部材
、米国特許第4,150,987号に開示されている発
生層及びヒドラゾン含有電荷輸送層部材、及び米国特許
第3,837,851号に開示されている発生層及びト
リアリールピラゾリン化合物を含む電荷輸送層部材等が
ある。これらの特許の記載は全体的に本明細書の内容と
して引用する。
【0047】光導電性組成物及び/又は顔料、及び樹脂
結合剤材料を含む光発生層は、一般に、厚さが約0.1
ミクロン〜約5.0ミクロンの範囲であり、好ましくは
、約0.3ミクロン〜約1ミクロンの範囲である。本発
明の目的を達成できるならば、これらの範囲外の厚さで
あっても選択することができる。光発生性組成物又は顔
料は、薄膜形成性ポリマー結合剤組成物に種々の割合で
存在することができる。例えば、約10容量%〜60容
量%の光発生性顔料を、約40容量%〜約90容量%の
薄膜形成性ポリマー結合剤組成物に分散することができ
、かつ好ましくは約20容量%〜約30容量%の光発生
性顔料を約70容量%〜約80容量%の薄膜形成性ポリ
マー結合剤組成物に分散することができる。光導電性組
成物及び/又は顔料の粒径は、付着固化した層の厚さ以
下であり、より好ましくは、約0.01ミクロン〜約0
.5ミクロンの間とすることで、コーティングの均一さ
を促進することができる。
【0048】適当な輸送層を、本発明の像形成部材コー
ティングの一つとして加え、多層光導体に形成すること
ができる。輸送層は、薄膜形成性ポリマー結合剤及び電
荷輸送材料を含んでもよい。好ましい多層光導体は、光
導電性材料の層を含む電荷発生層及び一般式Iの化合物
1種以上をその中に約25〜約75重量%分散し、分子
量が約20,000から約120,000である、ポリ
カーボネート樹脂材料の隣接する電荷輸送層を含むもの
であって、この光導電性層は、正孔を光発生し、かつそ
の正孔を注入する能力を示し、かつこの電荷輸送層は、
光導電性層が正孔を発生し、光により発生した正孔を、
注入するスペクトル領域においては、実質的に非吸光性
であるが、光導電性層からの、光発生した正孔の注入を
助け、電荷輸送層を通して正孔を輸送することができる
ものである。
【0049】
【化2】
【0050】電荷発生層の光発生した正孔の注入を助け
、かつ電荷輸送層を通して正孔を輸送することができる
電荷輸送層に用いる、前記構造式によって表される、及
びその他の電荷輸送性芳香族アミンの例としては、N,
N’−ビス(アルキルフェニル)−〔1,1’−ビフェ
ニル〕−4,4’−ジアミン(ここでアルキルは、例え
ば、メチル、エチル、プロピル、N−ブチル等である。 )、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(クロロフ
ェニル)−〔1,1’−ビフェニル〕−4,4’−ジア
ミン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3 ”
−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,
4’−ジアミン等があり、これらは不活性樹脂結合剤中
に分散されている。これらの輸送材料の例が、例えば、
Stolka等の米国特許第4,265,990号に開
示されており、この全記載は本明細書の内容として引用
する。電荷発生層の光発生した正孔の注入を助け、電荷
輸送層を介して正孔を輸送することができる電荷輸送層
の他の例としては、不活性樹脂結合剤中に分散された、
トリフェニルメタン、ビス(4−ジエチルアミン−2−
メチルフェニル)フェニルメタン、4’,4 ”−ビス
(ジエチルアミノ)−2’,2”−ジメチルトリフェニ
ルメタン等がある。例えば、米国特許第3,121,0
06号に開示されているものを始めとして、多くの不活
性樹脂材料を、電荷輸送層において使用することができ
る。 この全記載は本明細書の内容として引用する。電荷輸送
層に用いる樹脂結合剤は、電荷発生層において使用され
た樹脂結合剤材料と同じものでよい。典型的な有機樹脂
結合剤には、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂があり、例
えば、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアミド、
ポリウレタン、ポリスチレン、ポリアリールエーテル、
ポリアリールスルホン、ポリブタジエン、ポリスルホン
、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリイミド、ポリメチルペンテン、ポリフェニレン
スルフィド、ポリビニルアセテート、ポリシロキサン、
ポリアクリレート、ポリビニルアセタール、ポリアミド
、ポリイミド、アミノ樹脂、フェニレンオキシド樹脂、
テレフタル酸樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポ
リスチレン−アクリロニトリルコポリマー、ポリビニル
クロリド、ビニルクロリド−ビニルアセテートコポリマ
ー、アクリレートコポリマー、アルキド樹脂、セルロー
ス薄膜形成剤(former)、ポリ(アミド−イミド
)、スチレン−ブタジエンコポリマー、ビニリデンクロ
リド−ビニルクロリドコポリマー、ビニルアセテート−
ビニリデンクロリドコポリマー、スチレン−アルキド樹
脂等がある。これらのポリマーは、ブロック、ランダム
又は交互コポリマーであってよい。
【0051】一般に、固化した輸送層の厚さは、約5〜
約100ミクロンの間であるが、また、この範囲外の厚
さを使用することもできる。電荷輸送層は、照明がない
場合に、電荷輸送層上にある静電荷が、静電潜像の形成
と保持を妨げるのに十分な速度で移動することがない程
度の絶縁体でなければならない。一般には、固化した電
荷輸送層対電荷発生層の厚さの比は、約2:1〜約20
0:1に維持するのが好ましいが、場合によっては、4
00:1程度まで大きくしてもよい。
【0052】一般に、電荷ブロッキング層は、約0.0
5〜約5ミクロンの厚さを有する。この電荷ブロッキン
グ層は導電層から光発生層への電荷注入を阻止し、かつ
また、放電された電子の導電層への移動を妨げる。
【0053】一般に、接着層は、発生層とブロッキング
層の間に位置し、約0.01〜約2ミクロンの厚さを有
する。接着層は、いくつかの公知の接着剤から選ばれる
もので、例えば、PE−100、PE−200及び49
000(E.I. du Pont de Nemou
rs & Companyより入手できる)又は4−ポ
リビニルピリジンがある。
【0054】また、所望ならば、光受容体は、オーバー
コーティングを含んでもいてもよい。適当なオーバーコ
ーティングを、本発明の光受容体の製造に使用すること
ができる。典型的なオーバーコーティングには、例えば
、米国特許第4,565,760号に開示されているシ
リコーンオーバーコーティング、エルバミド(Elva
mide)(E.I. du Pont de Nem
ours & Company より入手できる)のよ
うなポリアミドオーバーコーティング、例えば、米国特
許第4,426,435号に開示されている、結合剤中
に分散した酸化錫粒子、例えば、米国特許第4,315
,980号に開示されている結合剤中のメタロセン化合
物、結合剤中のアンチモン−錫粒子、米国特許第4,5
15,882号に開示されている連続的な結合剤相中に
電荷注入粒子とともに含まれる電荷輸送分子、及びポリ
ウレタンオーバーコーティング等がある。 この米国特許第4,565,760号、第4,426,
435号、第4,315,980号及び第4,515,
882号の記載はすべて本明細書の内容として引用する
。オーバーコーティング材料の選択は、製造された具体
的な光受容体、及び所望の保護特性及び電気的性能に基
づいて行われる。一般に、オーバーコーティングは、約
0.5ミクロン〜約10ミクロンの間の厚さを有する。
【0055】薄膜形成性ポリマーを含むコーティング材
料は、適当な技術により溶液、分散液、エマルジョン又
は粉末から像形成部材上に付着させることができる。し
かしながら、付着したコーティングは、コーティングの
固化前にマンドレル上に薄く実質的に均一に流動性のコ
ーティングを形成しなければならない。コーティングを
付着させる典型的な技術には、スプレーコーティング、
浸漬コーティング、線巻きロッドコーティング、粉末コ
ーティング、静電塗装、ソニックスプレー法、ナイフコ
ーティング法等がある。コーティングがスプレー法で行
われる場合、スプレー法は、ガスを用い又は用いずに行
うことができる。スプレー法は、機械的及び/又は静電
塗装のような電気的手段によって、補助することが出来
る。材料及び方法のパラメーターは、スプレーコーティ
ング作業において相互に依存する。方法のパラメーター
には、噴霧ガスの圧力、溶液の流速、二次的なガスノズ
ル圧、噴霧器と支持体の距離、噴霧器の移動速度及びマ
ンドレル回転速度等がある。材料的なパラメーターには
、例えば、乾燥特性に影響を与える溶媒混合物、溶かし
た固形分の濃度、溶かした固形分(例えば、モノマー、
ポリマー)の組成、及び分散液及び溶液を使用したとき
の分散した固形分の濃度がある。付着したコーティング
は、均一、滑らかで、飛沫同伴ガスの気泡等のような欠
点がないものである。
【0056】本発明の具体的な実施態様をこの後、詳細
に述べる。これらの実施例は、詳細に説明することを意
図したものであって、本発明を、実施態様中に記載した
材料、条件又はこれらの方法のパラメーターに制限する
ものではない。全ての部及びパーセントは、特に明記し
ない限り重量を基準とする。
【0057】
【実施例】〔実施例1〕ポリ(ピロール)層とポリビニ
ルフルオリド層のラミネートを含むシームレスベルトを
次のように製造した。アセトニトリルに0.10モルの
LiClO4 を含む電解液を調製し、次いで、モノマ
ーのピロールをこの電解液に0.18モルの濃度になる
ように加えた。シームレスニッケルマンドレルから切り
出したニッケルホイル電極を、希硫酸(約0.1モル)
に5分間浸漬して洗浄し、この希硫酸から取り出し、ま
ず水で、次いでエタノールですすぎ、電極を乾燥した。 次いで、ニッケル動作電極及びナトリウム飽和カロメル
(SSCE)基準電極、及びニッケルの補助電極を有す
る、3電極ポテンチオスタットである、電流/電圧源に
より、ニッケルホイル電極上へポリ(ピロール)の電気
化学的付着を行った。このポテンチオスタットにより、
電流の流れの大きさに関係なく、動作電極と基準電極の
間に十分に限定した電位差をかけることを可能にした。 電極付着は、SSCEに0.76Vの電圧をかけ、20
ミリアンペア(mA)の電流を2〜3分間流すことによ
り、ポリ(ピロール)の均一な暗色(黒色)コーティン
グが観察されるまで行った。このポリ(ピロール)層の
厚さは、約2000オングストロームであった。続いて
、CH3 CN、H2 O及びエタノールを用いて洗浄
し、LiClO4 を除去した。低電圧交流(DC)電
力供給装置を使用して、ポリビニルフルオリドを、24
VDC、1.2mAで、65秒間この電極上に付着し、
次に、密閉容器中で180℃で5分間、開放容器中にお
いて180℃で10分間合体させ、ポリ(ピロール)/
ポリビニルフルオリドラミネートを得た。このポリビニ
ルフルオリド層は、厚さが約3ミルであった。電極と接
したベルト表面の抵抗率は、2.54cm(1インチ)
間隔のプローブを備える高インピーダンスデジタルマル
チメーター(DDM)によって測定すると30〜80K
Ωであった。この抵抗率は、約0.1〜約1.7S/c
m( ジーメンス/cm又はモー/cm)の導電率に対
応する。反対面の導電率は、測定不能なほど低いもので
あった。350nm〜800nmの間のこの薄膜の吸収
スペクトルは、比較的平坦であり、パンクロ性及び平均
値0.65(透過率20%)の実質的な透明性を示した
【0058】〔実施例2〕ポリ(ピロール)層とポリビ
ニルフルオリド層のラミネートを含むシームレスベルト
を次のように製造した。アセトニトリルに0.102モ
ルのLiClO4 を含む電解液を調製し、次いで、モ
ノマーのピロールをこの電解液に0.25モルの濃度に
なるように加えた。直径8.4cm(3.3インチ)、
長さ7.6cm( 3インチ)で内側表面積が198c
m2 の電気鋳造ニッケルスリーブマンドレルからなる
電極を、まず600グリットペーパーで内側表面を研磨
し、続いて000スチールウール、3ミクロンのダイヤ
モンドペースト、1ミクロンのダイヤモンドペースト及
び0.25ミクロンのダイヤモンドペーストを用いて研
磨することにより、鏡面状に仕上げた表面を得た。対向
電極は、動作電極よりも直径が小さい、同心の円筒形ニ
ッケル電極とした。次いで、電流/電圧源である3電極
ポテンチオスタットとナトリウム飽和カロメル(SSC
E)基準電極により、ニッケル電極にポリ(ピロール)
の電気化学的付着を行った。表1は、本発明の5本のベ
ルトの導電性ポリマー層の製造に用いた、印加電位、定
常状態の電流、全陽極電気量、及び重合時間を示す。ポ
リ(ピロール)は、ニッケルスリーブの内側表面にのみ
付着させた。全陽極電気量及びかけた電位を変化させる
ことにより、種々の厚さのポリ(ピロール)層を付着さ
せた。続いて、CH3CN、H2O及びエタノールを用
いて洗浄し、LiClO4 を除去した。低電圧交流(
DC)電力供給装置を使用して、ポリビニルフルオリド
を、24VDC、1.2mAで、1 分間この動作電極
上に付着させ、次に、密閉容器中で180℃で5分間、
開放容器中において180℃で10分間合体させ、ポリ
(ピロール)/ポリビニルフルオリドシームレスベルト
を得た。 最小の厚さは、基平面利用(ground plane
 utilization)のための十分な表面導電率
と関係がある。この厚さの絶対的な値は知られていない
が、ラミネートの可視領域吸光度は、厚さの有用な尺度
であることが見出されている。表1に示されている吸光
度の値は、350〜800nmの間の平均吸光度を表し
ており、この範囲を通して、吸収スペクトルは、比較的
一定であった。したがって、最大透過率20〜22%で
あることと、基平面利用に十分な導電率の最小値は関連
する。表1に示されているすべてのラミネートは、広い
領域を通して光学的透過度において優れた均質性、及び
可視的な観察測定によると、低い光学散乱特性を示し、
外側表面上ですべて導電性であった。Qは、クーロンで
表した電気量を示し、秒で表した付着時間は、クーロン
で表した電気量とアンペアで表した電流の関数である。 T(秒)=Q(クーロン)/i(アンペア)
【0059
】したがって、サンプルII−AからII−Eについて
は、付着時間は、それぞれ190秒、210秒、200
秒、200秒及び200秒であった。II−C、II−
D及びII−Eの極めて高い抵抗からみると、これら3
種のラミネートは、抵抗性が高く、基平面用途には望ま
しくない。というのは、像形成部材において、電流がこ
の層を通って流れなければならないからであり、また、
抵抗性が高いということは、これらのラミネートのポリ
(ピロール)層が薄過ぎることを示しているからである
。サンプルII−C、II−D及びII−Eに関して得
られたポリ(ピロール)層の相対的に小さい厚さは、こ
れらの層を付着する間にかけた低い量の電気量(10ク
ーロン)に帰することができる。というのは、得られた
層の厚さは、かけた電気量に比例するからである。
【0060】
【表1】
【0061】〔実施例3〕ポリ(ピロール)層とポリビ
ニルフルオリド層の二重層ラミネートを、次のように製
造した。アセトニトリル中に0.92モルのNaClO
4 を含む電解液を調製し、次いで、モノマーのピロー
ルをこの電解液に0.25モルの濃度になるように加え
た。直径8.4cm(3.3インチ)、長さ7.6cm
( 3インチ)で内側表面積が198cm2 である、
電気鋳造ニッケルスリーブマンドレルからなる電極を、
30重量%の過酸化水素水溶液と30%の水酸化アンモ
ニウム水溶液の1:1の混合液からなる浴中に、約1/
2時間浸漬した。対向電極は、動作電極よりも直径が小
さい、同心の円筒形ニッケル電極とした。次いで、電流
/電圧源である3電極ポテンチオスタットとナトリウム
飽和カロメル(SSCE)基準電極により、ニッケル電
極にポリ(ピロール)の電気化学的付着を行った。かけ
た電圧は、約2.5分間でSSCEに対し約0.80V
であった。続いて、CH3CN及びエタノールを用いて
洗浄し、ポリ(ピロール)層からNaClO4 を除去
し、約1000オングストロームの厚さのポリ(ピロー
ル)層を得た。
【0062】次いで、プロピレンカーボネート/メタノ
ール溶液(57/10容量/容量)中にポリビニルフル
オリドを約33容量%の固体濃度としたポリマーの懸濁
液から、電気泳動付着した。付着は、動作電極(カソー
ド)で、−24Vで、30〜70mAの範囲で約6分間
行い、この電極表面上に未硬化ポリマーの均一なコーテ
ィングを得た。続いて、このポリビニルフルオリドを、
密閉容器中で180℃で5分間、開放容器中において1
80℃で10分間合体させ、半透明なポリ(ピロール)
/ポリビニルフルオリドシームレスベルトを得た。この
シームレスベルトは、ポリビニルフルオリド層が約3ミ
ルの厚さであり、ベルトの外側表面は導電性であって、
約6.8×104 Ω/□の導電率を示し、ベルトの内
側表面は非導電性であって、測定不能な高い抵抗を示し
た(>20MΩ/□)。ラミネートの可視−近赤外線(
IR)スペクトルは、この材料が、可視又は赤外光に感
光性の像形成部材において、電子写真基平面として好適
である十分なパンクロ性を有していることを示した。
【0063】〔実施例4〕ポリ(ピロール)層とポリビ
ニリデンフルオリド層の二重層ラミネートを、次のよう
に製造した。実施例3に記載した方法により、ポリ(ピ
ロール)の層を、動作電極上に電気化学的に付着した。 次いで、ポリビニリデンフルオリドを、プロピレンカー
ボネート/メタノール溶液(57/10容量/容量)中
に固体濃度約15重量%としたポリマーの懸濁液から、
電気泳動付着した。付着は、動作電極(陽極)で、+9
0V、約4mAで約4分間行い、この電極表面上に未硬
化ポリマーの均一なコーティングを得た。続いて、この
ポリビニリデンフルオリドは、電極を約180℃で約2
0分間加熱することにより合体させ、5×104 Ω/
□の導電率を示す導電性の外側表面を有する、半透明な
ポリ(ピロール)/ポリビニリデンフルオリドシームレ
スベルトを得た。ポリ(ピロール)層の厚さは、約50
00オングストロームであり、ポリビニリデンフルオリ
ド層の厚さは、約4ミルであった。このベルトを切り開
き、ポリ(ピロール)側を電気的にアースし、ポリビニ
リデンフルオリドの表面をコロナ帯電することによりテ
ストした。この表面の表面電圧は帯電後1秒以内に測定
された。このベルトを1100V、約3.8×10−9
クーロン/cm2 のコロナ電荷密度となるよう帯電し
た。表面電圧密度の減少は、帯電後は緩慢(1秒当たり
40V以下)であった。この電荷−電圧データは、この
二重層ラミネートが、粒子線写真受像基平面として適し
ていることを示している。
【0064】〔実施例5〕ポリ(ピロール)層とポリ(
アミド−イミド)層の二重層ラミネートを、次のように
製造した。実施例3に記載した方法により、ポリ(ピロ
ール)の層を、動作電極上に電気化学的に付着した。 次いで、ポリ(アミド−イミド)(商品名Torlon
 4000TF, Amoco社) を、このポリマー
の懸濁液から電気泳動付着した。この懸濁液は、このポ
リマー約1.01gを1−メチル−2−ピロリジノン1
00ml中に溶かした室温(約25℃)の溶液を、55
℃のCH3 CN300mlに勢いよく攪拌しながら、
ゆっくりと加えることにより調製したものである。付着
は、動作電極上(陽極)で、+20V、約2.0mAで
12分間行い、次いで、+40V、約4mAで38分間
行い、この電極表面上に未硬化ポリマーの均一なコーテ
ィングを得た。続いて、このポリ(アミド−イミド)を
約10分間空気乾燥し、電極を約110℃で80分間加
熱し、3×105 Ω/□の導電率を示す導電性の外側
表面を有する、半透明なポリ(ピロール)/ポリ(アミ
ド−イミド)シームレスベルトを得た。ポリ(ピロール
)層の厚さは、約2000オングストロームであり、ポ
リ(アミド−イミド)層の厚さは、約3ミルであった。 ラミネートの可視−近赤外線スペクトルは、この材料が
、可視又は赤外光に感光性の像形成部材において、電子
写真基平面として好適である十分なパンクロ性を有して
いることを示した。
【0065】〔実施例6〕電子写真像形成部材を、実施
例3の方法で調製したシームレスベルトを切り開き、次
の順序で導電性ポリマー表面上に付加的な層をハンドコ
ーティングすることにより製造した。メタクリレートポ
リマーを含む厚さ0.8mmのブロッキング層は、この
ポリマーを Dowanol PM溶媒( Dow C
hemical社)に濃度が8%になるように溶かし、
この溶液を0.5ミルの間隙を有する延伸バーを用いて
、ポリ(ピロール)表面にコーティングすることにより
調製した。続いて、ポリ(4−ビニルピリジン)(Re
illy Tar and Chemical 社)を
含む接着層を、このポリマー0.12gをイソブタノー
ル17.9gとイソプロパノール2gに溶かし、この溶
液を0.5ミルの間隙を有する延伸バーを用いて、ブロ
ッキング層表面にコーティングすることにより調製した
。厚さ1ミクロンで、三方晶セレン28.4重量%、ポ
リ(N−ビニルカルバゾール)55.3重量%及びN,
N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニ
ル)−〔1,1’−ビフェニル}−4,4’−ジアミン
16.3重量%を含む光発生層を、三方晶セレン8.5
7g、ポリ(N−ビニルカルバゾール)16.75g及
び前記ジアミン4.93gをテトラヒドロフラン100
.6gとトルエン100.6gに溶かし、この溶液を0
.5ミルの間隙を有する延伸バーを用いて、ポリ(4−
ビニルピリジン)表面にコーティングすることにより調
製した。最後に、厚さ25〜30ミクロンで、N,N’
−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)
−〔1,1’−ビフェニル}−4,4’−ジアミン40
重量%及びビスフェノール−A−ポリカーボネート(M
akrolon(登録商標)、Mobay Chemi
cal社)60重量%の混合物を含む電荷輸送層を、前
記ジアミン2.8gとビスフェノール−A−ポリカーボ
ネー4.2gを塩化メチレン40gに溶かし、この溶液
を0.5ミルの間隙を有する延伸バーを用いて、セレン
表面上にコーティングすることにより調製した。下記の
表は、コロナ帯電により、電荷密度140ナノクーロン
/cm2 に帯電した場合のこの部材の電気的サイクル
挙動を示している。 全部材の表面電位は、容量結合結合型電圧プローブによ
り測定した。電荷受入量は、帯電してから0.19秒後
に測定した。残留電圧は、この部材を白色光タングステ
ン消去ランプで露光した後、測定した。
【0066】
【表2】
【0067】約1200Vの優れた電荷受入量及び40
〜50Vの優れた残留電圧が観察された。これらのサイ
クル特性は、各層及びポリ(ピロール)/ブロッキング
層界面を始めとする各界面のバルク内にトラッピングが
ないということに起因する。24時間静置した後も、部
材は、次のような電気的性質を示した。
【0068】
【表3】
【0069】表に示されるように、24時間静置した後
も、この部材は優れた電気的性質を保持していた。これ
らのデータは、像形成部材において、保持性支持体/基
平面層として本発明の二重層ラミネートが望ましいこと
を示している。
【0070】〔実施例7〕本明細書の内容として引用す
る米国特許第4,524,371号及び第4,463,
363号に開示されている粒子線写真像形成に適した電
子受容体を、実施例4の方法により製造した。この電子
受容体には、ポリ(ピロール)層及びポリビニリデンフ
ルオリド層を含む二重層ラミネートが形成されており、
両層の付着が動作電極の外側表面上に行われたこと、対
向電極が動作電極と同心で、動作電極よりも直径が大き
く、内側表面上に導電層を有するシームレス導電性ベル
トを得たことを除き、実施例4と同じである。次に、こ
のラミネートの非導電性ポリビニリデンフルオリド表面
を、コロナ放電により1200Vに帯電した。その後、
約13.6V/秒の暗減少(dark decay)を
示した。接地したポリ(ピロール)層により得られる電
圧対電荷のプロットの勾配を測定することにより計算し
たところ、陽帯電した場合、ラミネートは、約18〜約
20の誘電率を示し、陰帯電した場合、ラミネートは、
約20〜約24の誘電率を示した。これらのデータは、
本発明のラミネートが粒子線写真像形成用途の像形成部
材として適していることを示している。
【0071】本発明の他の実施態様及び改良は、本件明
細書の情報を検討することにより、当業者に想到される
であろうが、これらの実施態様及び改良、並びにそれら
に相当するものは、本発明の範囲に含まれる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性ポリマー層及びホストポリマー層の
    ラミネートを含むシームレスベルトにおいて、導電性ポ
    リマー層の表面が、102 〜106 Ω/□の導電率
    を示し、かつこの導電性ポリマーが、ポリ(ピロール)
    、ポリ(N−アルキルピロール)、ポリ(2,5−チエ
    ニレン)、ポリアルキルチエニレン、ポリ(2,2’−
    ビチオフェン)及びポリアニリンからなる群より選ばれ
    る、上記シームレスベルト。
  2. 【請求項2】支持体、及び光発生層を含む像形成部材に
    おいて、支持体が、導電性ポリマー層及びホストポリマ
    ー層のラミネートを含み、導電性ポリマー層の表面が、
    102 〜106 Ω/□の導電率を示し、かつこの導
    電性ポリマーが、ポリ(ピロール)、ポリ(アルキルピ
    ロール)、ポリ(2,5−チエニレン)、ポリアルキル
    チエニレン、ポリ(2,2’−ビチオフェン)及びポリ
    アニリンからなる群より選ばれる、上記像形成部材。
  3. 【請求項3】導電性ポリマー材料の層を電極上で電気化
    学的に重合し、続いて、導電性材料の層上にホストポリ
    マーの層を電気泳動付着させることを含む、導電性ポリ
    マー層及びホストポリマー層のラミネートを含むシーム
    レスベルトの製造方法。
  4. 【請求項4】導電性ポリマー層及びホストポリマー層の
    ラミネートを含むシームレスベルトの製造方法であって
    、(1) 非水性溶媒、電解質及び重合した場合、導電
    性ポリマーとなるモノマーを含む溶液を調製する工程;
    (2) この溶液を動作電極、対向電極及び基準電極を
    含む電解槽に加える工程;(3) 動作電極及び対向電
    極に電位をかけることにより起こるモノマーの陽極酸化
    及び重合を、導電性ポリマー材料の層が、動作電極上に
    付着するまで行う工程;(4) 液体分散媒及び液体分
    散媒中で帯電されるホストポリマーを含む分散液を調製
    する工程;(5) 導電性ポリマーの層を電気化学的に
    付着した動作電極、及び対向電極を含む電解槽に、前記
    分散液を加える工程;(6)電位差を動作電極及び対向
    電極にかけることにより生じる、動作電極上へのホスト
    ポリマーの電気泳動付着を、ホストポリマーの層が動作
    電極上に存在する導電性ポリマーの上に付着するまで行
    う工程;(7) 続いて、動作電極を加熱し、それによ
    り二層ラミネートを形成する工程、及び(8) 動作電
    極からこのラミネートを分離する工程を含む前記方法。
  5. 【請求項5】電子写真像形成部材を製造する方法であっ
    て、; a.導電性ポリマー層及びホストポリマー層のラミネー
    トを含むシームレスベルトを製造する工程であって、(
    i) 非水性溶媒、電解質及び重合した場合、導電性ポ
    リマーとなるモノマーを含む溶液を調製する工程; (
    ii)この溶液を動作電極、対向電極及び基準電極を含
    む電解槽に加える工程; (iii) 動作電極及び対
    向電極に電位をかけることにより起こるモノマーの陽極
    酸化及び重合を、導電性ポリマー材料の層が、動作電極
    上に付着するまで行う工程;(iv)液体分散媒及び液
    体分散媒中で帯電されるホストポリマーを含む分散液を
    調製する工程;(v) 導電性ポリマーの層を電気化学
    的に付着した動作電極、及び対向電極を含む電解槽に、
    前記分散液を加える工程;(vi)電位を動作電極及び
    対向電極にかけることにより生じる、動作電極上へのホ
    ストポリマーの電気泳動付着を、ホストポリマーの層が
    動作電極上に存在する導電性ポリマーの上に付着するま
    で行う工程;(vii) 続いて、動作電極を加熱し、
    それにより導電性ポリマー材料とホストポリマーの二層
    ラミネートを形成する工程;及び(viii)この電極
    から該ラミネートを分離する工程、を含む工程、及び、 b.このシームレスベルト上に光発生材料の層をコーテ
    ィングする工程を含む、前記方法。
  6. 【請求項6】導電性ポリマー層及びホストポリマー層の
    ラミネートを含む像形成部材を、粒子線写真像形成装置
    に組み込む工程、イオン付着により像形成部材上に潜像
    を形成させる工程、トナーによって潜像を現像させる工
    程、現像した像を支持体に転写させる工程、及び転写し
    た像を支持体上に永久的に定着させる工程を含む、像形
    成方法であって、導電性ポリマー層の表面が、102 
    〜105 Ω/□の導電率を示し、かつこの導電性ポリ
    マーが、ポリ(ピロール)、ポリ(アルキルピロール)
    、ポリ(2,5−チエニレン)、ポリアルキルチエニレ
    ン、ポリ(2,2’−ビチオフェン)及びポリアニリン
    からなる群より選ばれる、上記方法。
JP2405882A 1990-12-25 1990-12-25 導電性ポリマー層及びホストポリマー層のラミネートを含むシームレスベルト及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2651283B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2405882A JP2651283B2 (ja) 1990-12-25 1990-12-25 導電性ポリマー層及びホストポリマー層のラミネートを含むシームレスベルト及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2405882A JP2651283B2 (ja) 1990-12-25 1990-12-25 導電性ポリマー層及びホストポリマー層のラミネートを含むシームレスベルト及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04234767A true JPH04234767A (ja) 1992-08-24
JP2651283B2 JP2651283B2 (ja) 1997-09-10

Family

ID=18515483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2405882A Expired - Fee Related JP2651283B2 (ja) 1990-12-25 1990-12-25 導電性ポリマー層及びホストポリマー層のラミネートを含むシームレスベルト及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2651283B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62296152A (ja) * 1986-06-17 1987-12-23 Konica Corp 電子写真感光体
JPS6361254A (ja) * 1986-09-02 1988-03-17 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62296152A (ja) * 1986-06-17 1987-12-23 Konica Corp 電子写真感光体
JPS6361254A (ja) * 1986-09-02 1988-03-17 Ricoh Co Ltd 電子写真感光体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2651283B2 (ja) 1997-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5079121A (en) Seamless polymeric belts for electrophotography and processes for the preparation thereof
US4952293A (en) Polymer electrodeposition process
EP0144127B1 (en) Electrically conducting polymer film and method of manufacturing the same
US4786570A (en) Layered, flexible electrophotographic imaging member having hole blocking and adhesive layers
US5258461A (en) Electrocodeposition of polymer blends for photoreceptor substrates
EP0289216A2 (en) Electrophotographic imaging member
JPH0242215B2 (ja)
US4369242A (en) Non-porous and porous Al2 O3 barrier zones in layered electrophotographic device
US5445720A (en) Substrates, belts and electrostatographic imaging members, and methods of making
JP2651283B2 (ja) 導電性ポリマー層及びホストポリマー層のラミネートを含むシームレスベルト及びその製造方法
JP2004294589A (ja) 電子移動材料、感光材料、電子写真感光体及び画像形成装置
EP1672007B1 (en) Imaging member
JP2006163394A (ja) 多層型フォトレセプタ
US5531872A (en) Processes for preparing photoconductive members by electrophoresis
JPS6066258A (ja) 電子写真感光体
JP3371732B2 (ja) 内照式電子写真用感光体
JPH0797227B2 (ja) 電子写真用感光体
CA1166502A (en) Photoreceptor construction including an aluminum oxide barrier-change transport layer having porous and non-porous zones
JPH0693130B2 (ja) 電子写真感光体
JP3650731B2 (ja) 光電流増倍型感光体装置
JPH0345962A (ja) 電子写真感光体
JPH03249759A (ja) 電子写真用感光体
JPH0643664A (ja) イオノグラフィー電荷レシーバー及び感光体基体の製造方法
JPS60133457A (ja) 電子写真感光体の製造方法
JP2000131864A (ja) 電子写真用円筒状支持基体

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970408

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees