JPH04233518A - 半導体光制御装置 - Google Patents
半導体光制御装置Info
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- JPH04233518A JPH04233518A JP40915790A JP40915790A JPH04233518A JP H04233518 A JPH04233518 A JP H04233518A JP 40915790 A JP40915790 A JP 40915790A JP 40915790 A JP40915790 A JP 40915790A JP H04233518 A JPH04233518 A JP H04233518A
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- semiconductor layer
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体を透過する光の偏
向や集光を制御する半導体光制御装置に関する。
向や集光を制御する半導体光制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】透過光の偏向や集光を制御することがで
きる半導体光制御装置の従来例として図25に示すもの
が知られている(特開昭62−105117号公報)。 同図(a) は半導体光制御装置の断面図、同図(b)
は半導体光制御装置の半径方向の屈折率分布を示す図
である。
きる半導体光制御装置の従来例として図25に示すもの
が知られている(特開昭62−105117号公報)。 同図(a) は半導体光制御装置の断面図、同図(b)
は半導体光制御装置の半径方向の屈折率分布を示す図
である。
【0003】図25の半導体光制御装置は、積層された
p型半導体層100とn型半導体層102に固定焦点レ
ンズ104が接着されている。p型半導体層100には
電極106が設けられ、n型半導体層102には電極1
08が設けられている。電極106と電極108からp
型半導体層100とn型半導体層102に電流を流して
p型半導体層100とn型半導体層102の屈折率を変
化させる。p型半導体層100とn型半導体層102の
屈折率が変化すると、p型半導体層100とn型半導体
層102の界面、n型半導体層102と固定焦点レンズ
104の界面における屈折角が変化し、透過する光の軌
跡を変化させることができる。p型半導体層100とn
型半導体層102の屈折率が大きいと、光が図25で実
線に示すような軌跡を描き、屈折率が小さいと、破線で
示すような軌跡を描く。
p型半導体層100とn型半導体層102に固定焦点レ
ンズ104が接着されている。p型半導体層100には
電極106が設けられ、n型半導体層102には電極1
08が設けられている。電極106と電極108からp
型半導体層100とn型半導体層102に電流を流して
p型半導体層100とn型半導体層102の屈折率を変
化させる。p型半導体層100とn型半導体層102の
屈折率が変化すると、p型半導体層100とn型半導体
層102の界面、n型半導体層102と固定焦点レンズ
104の界面における屈折角が変化し、透過する光の軌
跡を変化させることができる。p型半導体層100とn
型半導体層102の屈折率が大きいと、光が図25で実
線に示すような軌跡を描き、屈折率が小さいと、破線で
示すような軌跡を描く。
【0004】しかしながら、この従来例では固定焦点レ
ンズと組み合わせなくてはならず、装置の小型化、軽量
化にとって不利であり、しかもコストアップとなるとい
う問題があった。また、この従来例では斜めに入射した
光だけを偏向や集光させることができ、入射光が平行光
の場合には、偏向や集光させることができないという問
題があっった。多くの光処理では、光源からの光を平行
光束とし、この平行光束に処理を加えて再び集光する処
理が行われるので、平行光に対しても偏向、集光させる
ことが必須であり、この従来例は実用的でなかった。
ンズと組み合わせなくてはならず、装置の小型化、軽量
化にとって不利であり、しかもコストアップとなるとい
う問題があった。また、この従来例では斜めに入射した
光だけを偏向や集光させることができ、入射光が平行光
の場合には、偏向や集光させることができないという問
題があっった。多くの光処理では、光源からの光を平行
光束とし、この平行光束に処理を加えて再び集光する処
理が行われるので、平行光に対しても偏向、集光させる
ことが必須であり、この従来例は実用的でなかった。
【0005】このような従来技術の問題を解決するもの
として、図26に示すような半導体光制御装置が本願発
明者により提案されている(特願平1−184782号
)。同図(a) は半導体光制御装置の平面図、同図(
b) はX−X′線断面図、同図(c) は底面図であ
る。n型InP基板110上にi型InGaAsP層1
12、p型InP層114が積層されている。p型In
P層114上には中央の開口窓を挟んで2つの上部電極
116a、116bが相対して形成され、上部電極11
6a、116b間の開口窓部分に反射防止膜118が形
成されている。n型InP基板110底面には中央の開
口窓を挟んで2つの下部電極120a、120bが相対
して形成され、下部電極120a、120b間の開口窓
部分に反射防止膜122が形成されている。
として、図26に示すような半導体光制御装置が本願発
明者により提案されている(特願平1−184782号
)。同図(a) は半導体光制御装置の平面図、同図(
b) はX−X′線断面図、同図(c) は底面図であ
る。n型InP基板110上にi型InGaAsP層1
12、p型InP層114が積層されている。p型In
P層114上には中央の開口窓を挟んで2つの上部電極
116a、116bが相対して形成され、上部電極11
6a、116b間の開口窓部分に反射防止膜118が形
成されている。n型InP基板110底面には中央の開
口窓を挟んで2つの下部電極120a、120bが相対
して形成され、下部電極120a、120b間の開口窓
部分に反射防止膜122が形成されている。
【0006】上部電極116a、116bと下部電極1
20a、120bからpn接合に順方向電流を流すと、
上部電極116a、116b直下で最もキャリア密度が
高く、中央で最もキャリア密度が小さくなるようなキャ
リア分布が生ずる。キャリア分布に応じて中央の屈折率
がより大きくなり、レンズと同様の集光作用が生ずる。 注入電流値が大きくなるほど屈折率分布の差が大きくな
り、焦点距離が短くなり、可変焦点レンズが実現できる
。
20a、120bからpn接合に順方向電流を流すと、
上部電極116a、116b直下で最もキャリア密度が
高く、中央で最もキャリア密度が小さくなるようなキャ
リア分布が生ずる。キャリア分布に応じて中央の屈折率
がより大きくなり、レンズと同様の集光作用が生ずる。 注入電流値が大きくなるほど屈折率分布の差が大きくな
り、焦点距離が短くなり、可変焦点レンズが実現できる
。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、提案さ
れた半導体光制御装置では、第1の問題点として、半導
体pn接合層に順方向の電流を流して光の屈折を制御す
るようにしているので、大電力を消費すると共に発熱量
が大きくなるという問題があった。また、第2の問題点
として、キャリアの発生と消滅を利用しているため、キ
ャリアの消滅時間により可変速度が決定され、ナノ秒オ
ーダーよりも高速に変化させることができないという問
題があった。
れた半導体光制御装置では、第1の問題点として、半導
体pn接合層に順方向の電流を流して光の屈折を制御す
るようにしているので、大電力を消費すると共に発熱量
が大きくなるという問題があった。また、第2の問題点
として、キャリアの発生と消滅を利用しているため、キ
ャリアの消滅時間により可変速度が決定され、ナノ秒オ
ーダーよりも高速に変化させることができないという問
題があった。
【0008】さらに、第3の問題点として、静電容量の
非常に大きい順方向pn接合を有しているのでより一層
高速動作に不利であるという問題があった。さらに、第
4の問題点として、キャリアが接合に平行な方向に拡散
して消滅する過程で生じるキャリア分布を利用して屈折
率制御を行っているので、開口窓部分の幅がキャリアの
拡散長で決まる幅(拡散長のほぼ2倍)より広くなった
り狭くなったりすると、例えばレンズとしての集光特性
が劣化するという問題があった。
非常に大きい順方向pn接合を有しているのでより一層
高速動作に不利であるという問題があった。さらに、第
4の問題点として、キャリアが接合に平行な方向に拡散
して消滅する過程で生じるキャリア分布を利用して屈折
率制御を行っているので、開口窓部分の幅がキャリアの
拡散長で決まる幅(拡散長のほぼ2倍)より広くなった
り狭くなったりすると、例えばレンズとしての集光特性
が劣化するという問題があった。
【0009】本発明の目的は、平行光に対しても偏向、
集光させることができ、しかも、上記問題点1乃至問題
点4を解決する半導体光制御装置、すなわち、消費電力
が小さく、窓の大きさが変化しても集光特性の劣化が大
きく、高速動作可能な半導体光制御装置を提供すること
にある。
集光させることができ、しかも、上記問題点1乃至問題
点4を解決する半導体光制御装置、すなわち、消費電力
が小さく、窓の大きさが変化しても集光特性の劣化が大
きく、高速動作可能な半導体光制御装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】問題点1乃至問題点3を
解決するために、以下に述べる手段1を用いる。さらに
本発明の目的である偏向装置及び集光装置を実現するた
めに、手段1と手段2の組合わせ或いは手段1と手段3
の組合せを用いる。問題点4の解決のために手段5を用
いる。
解決するために、以下に述べる手段1を用いる。さらに
本発明の目的である偏向装置及び集光装置を実現するた
めに、手段1と手段2の組合わせ或いは手段1と手段3
の組合せを用いる。問題点4の解決のために手段5を用
いる。
【0011】本発明で用いた手段とその原理を図1乃至
図7を用いて説明する。図1は本発明の手段1を示すも
ので、請求項1に係るものである。同図(a)は平面図
、同図(b) はA−A′線断面図、同図(c) は底
面図である。手段1は、バンドギャップエネルギの異な
る2つの半導体層を交互に積層した多重量子井戸半導体
層10を用い、多重量子井戸半導体層10の上面には中
央の開口窓を挟んで2つの上部電極12a、12bを相
対して形成し、上部電極12a、12b間の開口窓部分
に反射防止膜14が形成されている。多重量子井戸半導
体層10の下面には中央の開口窓を挟んで2つの下部電
極16a、16bを相対して形成し、下部電極16a、
16b間の開口窓部分に反射防止膜18が形成するもの
である。多重量子井戸半導体層10は、バンドギャップ
エネルギの異なる2種類の半導体層が交互に積層され、
図1(d) に示すようなバンド構造をしている。
図7を用いて説明する。図1は本発明の手段1を示すも
ので、請求項1に係るものである。同図(a)は平面図
、同図(b) はA−A′線断面図、同図(c) は底
面図である。手段1は、バンドギャップエネルギの異な
る2つの半導体層を交互に積層した多重量子井戸半導体
層10を用い、多重量子井戸半導体層10の上面には中
央の開口窓を挟んで2つの上部電極12a、12bを相
対して形成し、上部電極12a、12b間の開口窓部分
に反射防止膜14が形成されている。多重量子井戸半導
体層10の下面には中央の開口窓を挟んで2つの下部電
極16a、16bを相対して形成し、下部電極16a、
16b間の開口窓部分に反射防止膜18が形成するもの
である。多重量子井戸半導体層10は、バンドギャップ
エネルギの異なる2種類の半導体層が交互に積層され、
図1(d) に示すようなバンド構造をしている。
【0012】以上の構造を用い、電極12a、12bと
電極16a、16bとの間に電圧を印加して多重量子井
戸半導体層10の屈折率を制御し、多重量子井戸半導体
層10を通過する光の屈折を制御する。なお、手段1の
必須条件は、開口窓(反射防止膜14と18の形成され
た部分)を有することであり、その形状は任意である。
電極16a、16bとの間に電圧を印加して多重量子井
戸半導体層10の屈折率を制御し、多重量子井戸半導体
層10を通過する光の屈折を制御する。なお、手段1の
必須条件は、開口窓(反射防止膜14と18の形成され
た部分)を有することであり、その形状は任意である。
【0013】なお、図1に示した電極の配置及び開口窓
(反射防止膜14と18の形成された部分)の形状は、
請求項2に係る手段である手段2を示すものである。手
段2の特徴は図1のように開口窓(反射防止膜14と1
8の形成された部分)を挟んで線対称に形成された2つ
の電極を有することである。このような手段を用いると
次のような原理で光の屈折が制御される。多重量子井戸
半導体層に電界を印加すると、Quantum−Con
fined Stark Effect と呼ばれる効
果により、入射光に対する屈折率が変化する。GaAl
As系半導体におけるこの効果については、(1) D
.A.B.Miller, D.S.Chemela,
T.C.Damen, A.C.Gossard,
and W.Wiegann; Phys.Rev.,
vol.832, p.1043, 1985、(2
) K.B.Kahen and J.P.Lebur
ton; Phys.Lett., vol.49,
p.734, 1986 に記載されている。
(反射防止膜14と18の形成された部分)の形状は、
請求項2に係る手段である手段2を示すものである。手
段2の特徴は図1のように開口窓(反射防止膜14と1
8の形成された部分)を挟んで線対称に形成された2つ
の電極を有することである。このような手段を用いると
次のような原理で光の屈折が制御される。多重量子井戸
半導体層に電界を印加すると、Quantum−Con
fined Stark Effect と呼ばれる効
果により、入射光に対する屈折率が変化する。GaAl
As系半導体におけるこの効果については、(1) D
.A.B.Miller, D.S.Chemela,
T.C.Damen, A.C.Gossard,
and W.Wiegann; Phys.Rev.,
vol.832, p.1043, 1985、(2
) K.B.Kahen and J.P.Lebur
ton; Phys.Lett., vol.49,
p.734, 1986 に記載されている。
【0014】多重量子井戸半導体層に印加する電圧を変
えた場合の屈折率スペクトルを図2に示す。多重量子井
戸半導体層に電圧を印加していない場合(V=0)のス
ペクトルに対して、電圧を印加すると(V=V1 )ス
ペクトルのピークが左側にシフトする。さらに印加する
電圧を大きくすると(V=V2 >V1 )スペクトル
のピークがさらに左側にシフトする。このような屈折率
スペクトルのシフトを利用すると、多重量子井戸半導体
層に印加する電圧を変化することにより屈折率を変化さ
せることができる。例えば、入射光の波長をλ1 にす
ると、電圧を印加しない場合(V=0)の屈折率に対し
て電圧を印加すると(V=V1 又はV2 )屈折率が
小さくなる。 また、入射光の波長をλ2 にすると、電圧を印加しな
い場合(V=0)の屈折率に対して、印加電圧VをV1
に上昇すると屈折率が大きくなるが、印加電圧VをV
2 まで上昇すると屈折率は逆に小さくなる。このよう
に入射光の波長を選択することにより屈折率を3%以上
変化させることができる。
えた場合の屈折率スペクトルを図2に示す。多重量子井
戸半導体層に電圧を印加していない場合(V=0)のス
ペクトルに対して、電圧を印加すると(V=V1 )ス
ペクトルのピークが左側にシフトする。さらに印加する
電圧を大きくすると(V=V2 >V1 )スペクトル
のピークがさらに左側にシフトする。このような屈折率
スペクトルのシフトを利用すると、多重量子井戸半導体
層に印加する電圧を変化することにより屈折率を変化さ
せることができる。例えば、入射光の波長をλ1 にす
ると、電圧を印加しない場合(V=0)の屈折率に対し
て電圧を印加すると(V=V1 又はV2 )屈折率が
小さくなる。 また、入射光の波長をλ2 にすると、電圧を印加しな
い場合(V=0)の屈折率に対して、印加電圧VをV1
に上昇すると屈折率が大きくなるが、印加電圧VをV
2 まで上昇すると屈折率は逆に小さくなる。このよう
に入射光の波長を選択することにより屈折率を3%以上
変化させることができる。
【0015】図3(a) に示すように、左右の上部電
極12a、12bと下部電極16a、16b間に電圧を
印加すると、B−B′線に沿った電界強度が図3(b)
に示すようになる。入射光の波長をλ1 に選択すれ
ば、電界強度が大きいほど屈折率が低くなるので、電界
強度が0の場合の屈折率分布(図3(c) の破線)か
ら図3(c) で実線で示すような屈折率分布に変化し
、半導体光制御装置がシリンドリカルレンズの特性を示
す。
極12a、12bと下部電極16a、16b間に電圧を
印加すると、B−B′線に沿った電界強度が図3(b)
に示すようになる。入射光の波長をλ1 に選択すれ
ば、電界強度が大きいほど屈折率が低くなるので、電界
強度が0の場合の屈折率分布(図3(c) の破線)か
ら図3(c) で実線で示すような屈折率分布に変化し
、半導体光制御装置がシリンドリカルレンズの特性を示
す。
【0016】図4は本発明の手段3を示すもので、請求
項3に係るものである。同図(a) は平面図、同図(
b) はC−C′線断面図、同図(c) は底面図であ
る。手段3の特徴は図示のごとく多重量子井戸半導体層
10の上面には円形の開口窓の周囲にドーナッツ形状の
上部電極12を形成し、上部電極12中央の円形の開口
窓部分に反射防止膜14を形成し、多重量子井戸半導体
層10の下面には円形の開口窓の周囲にドーナッツ形状
の下部電極16を形成し、下部電極16中央の円形の開
口窓部分に反射防止膜18を形成することである。
項3に係るものである。同図(a) は平面図、同図(
b) はC−C′線断面図、同図(c) は底面図であ
る。手段3の特徴は図示のごとく多重量子井戸半導体層
10の上面には円形の開口窓の周囲にドーナッツ形状の
上部電極12を形成し、上部電極12中央の円形の開口
窓部分に反射防止膜14を形成し、多重量子井戸半導体
層10の下面には円形の開口窓の周囲にドーナッツ形状
の下部電極16を形成し、下部電極16中央の円形の開
口窓部分に反射防止膜18を形成することである。
【0017】図5(a) に示すように、ドーナッツ形
状の上部電極12と下部電極16間に電圧を印加すると
、D−D′線に沿った電界強度が図5(b) に示すよ
うになる。入射光の波長をλ1 に選択すれば、電界強
度が大きいほど屈折率が低くなるので、電界強度が0の
場合の屈折率分布(図5(c) の破線)から図5(c
) で実線で示すような屈折率分布に変化し、半導体光
制御装置が凸レンズの特性を示す。
状の上部電極12と下部電極16間に電圧を印加すると
、D−D′線に沿った電界強度が図5(b) に示すよ
うになる。入射光の波長をλ1 に選択すれば、電界強
度が大きいほど屈折率が低くなるので、電界強度が0の
場合の屈折率分布(図5(c) の破線)から図5(c
) で実線で示すような屈折率分布に変化し、半導体光
制御装置が凸レンズの特性を示す。
【0018】次に、問題点4を解決するための手段であ
る手段4と手段5について述べる。図11(a) は手
段4を示すもので、請求項4に係るものである。手段4
の特徴は、多重量子井戸半導体層10の上下に第1の高
抵抗層20と第2の高抵抗層22を積層したことである
。図12(a) は手段5を示すもので、請求項5に係
るものである。手段5の特徴は、半導体基板24上に第
3の高抵抗層26と多重量子井戸半導体層10を積層し
たことである。
る手段4と手段5について述べる。図11(a) は手
段4を示すもので、請求項4に係るものである。手段4
の特徴は、多重量子井戸半導体層10の上下に第1の高
抵抗層20と第2の高抵抗層22を積層したことである
。図12(a) は手段5を示すもので、請求項5に係
るものである。手段5の特徴は、半導体基板24上に第
3の高抵抗層26と多重量子井戸半導体層10を積層し
たことである。
【0019】
【作用】このように本発明によれば上部電極と下部電極
により多重量子井戸半導体層に電界を印加することによ
り、多重量子井戸半導体層の屈折率を変化させて透過す
る光の屈折を制御することができる。図1に示す基本構
造の半導体光制御装置に対して、図6(a) に示すよ
うに左側の上部電極12aと左側の下部電極16a間に
可変電圧を印加するようにすると、印加電圧Vが0の場
合は透過光は直進するが、電圧が印加されると(V=V
1 )図6(b) に示すように電圧の印加された左側
の屈折率が小さくなり、透過光が右側に偏向される。さ
らに大きな電圧V2 (>V1 )が印加されると透過
光はさらに大きく右側に偏向される。このように印加電
圧を変化させることにより光の偏向角を自由に制御する
ことができる。
により多重量子井戸半導体層に電界を印加することによ
り、多重量子井戸半導体層の屈折率を変化させて透過す
る光の屈折を制御することができる。図1に示す基本構
造の半導体光制御装置に対して、図6(a) に示すよ
うに左側の上部電極12aと左側の下部電極16a間に
可変電圧を印加するようにすると、印加電圧Vが0の場
合は透過光は直進するが、電圧が印加されると(V=V
1 )図6(b) に示すように電圧の印加された左側
の屈折率が小さくなり、透過光が右側に偏向される。さ
らに大きな電圧V2 (>V1 )が印加されると透過
光はさらに大きく右側に偏向される。このように印加電
圧を変化させることにより光の偏向角を自由に制御する
ことができる。
【0020】また、図4に示す基本構造の半導体光制御
装置に対して、図7(a) に示すように上部電極12
と下部電極16間に可変電圧を印加するようにすると、
印加電圧Vが0の場合は入射された平行光線束は直進す
るが、電圧が印加されると(V=V1 )図7(b)
に示すように周辺の屈折率が小さくなって凸レンズの特
性を示して入射した平行光線束が集光する。さらに大き
な電圧V2 (>V1 )が印加されると周囲の屈折率
がさらに小さくなって凸レンズの焦点距離が短くなり、
より近くに集光する。このように印加電圧を変化させる
ことにより集光位置を自由に制御することができる。
装置に対して、図7(a) に示すように上部電極12
と下部電極16間に可変電圧を印加するようにすると、
印加電圧Vが0の場合は入射された平行光線束は直進す
るが、電圧が印加されると(V=V1 )図7(b)
に示すように周辺の屈折率が小さくなって凸レンズの特
性を示して入射した平行光線束が集光する。さらに大き
な電圧V2 (>V1 )が印加されると周囲の屈折率
がさらに小さくなって凸レンズの焦点距離が短くなり、
より近くに集光する。このように印加電圧を変化させる
ことにより集光位置を自由に制御することができる。
【0021】第11図(a) の場合は開口窓が大きい
場合に良好な電界分布を形成する作用を有し、第12図
(a) の場合は開口窓が小さい場合に良好な電界分布
を形成する作用を有する。詳細は実施例で述べる。
場合に良好な電界分布を形成する作用を有し、第12図
(a) の場合は開口窓が小さい場合に良好な電界分布
を形成する作用を有する。詳細は実施例で述べる。
【0022】
【実施例】本発明の第1の実施例による半導体光制御装
置を図8を用いて説明する。同図(a) は平面図、同
図(b) はA−A′線断面図、同図(c) は底面図
である。本実施例による半導体光制御装置の多重量子井
戸半導体層10は、10nm厚のInGaAsP層と1
0nm厚のInGaAs層を交互に250回繰り返して
積層されたものである。多重量子井戸半導体層10は全
体が5μm厚であり、縦30μmで横50μmである。
置を図8を用いて説明する。同図(a) は平面図、同
図(b) はA−A′線断面図、同図(c) は底面図
である。本実施例による半導体光制御装置の多重量子井
戸半導体層10は、10nm厚のInGaAsP層と1
0nm厚のInGaAs層を交互に250回繰り返して
積層されたものである。多重量子井戸半導体層10は全
体が5μm厚であり、縦30μmで横50μmである。
【0023】多重量子井戸半導体層10上面には20μ
mの間隔を隔てて上部電極12a、12bが相対して形
成されている。各上部電極12a、12bは幅が10μ
m、長さが20μmである。上部電極12a、12b間
にはSiNの反射防止膜14が形成されている。多重量
子井戸半導体層10下面には20μmの間隔を隔てて下
部電極16a、16bが相対して形成されている。各下
部電極16a、16bは幅が10μm、長さが20μm
である。下部電極16a、16b間にはSiNの反射防
止膜18が形成されている。
mの間隔を隔てて上部電極12a、12bが相対して形
成されている。各上部電極12a、12bは幅が10μ
m、長さが20μmである。上部電極12a、12b間
にはSiNの反射防止膜14が形成されている。多重量
子井戸半導体層10下面には20μmの間隔を隔てて下
部電極16a、16bが相対して形成されている。各下
部電極16a、16bは幅が10μm、長さが20μm
である。下部電極16a、16b間にはSiNの反射防
止膜18が形成されている。
【0024】なお、上部電極12a、12bは平行な間
隔が形成されれば、いかなる形状でもよい。また、下部
電極16a、16bは透過光を遮ることなく平行な間隔
が形成されればいかなる形状でもよい。上部電極12a
、12bと下部電極16a、16bの間に約25Vの電
圧を印加すると、多重量子井戸半導体層10の上部電極
12a、12b、下部電極16a、16bの直近では約
5E4V/cmの電界が印加され、中央に近くなるほど
電界強度が低下し、中央では1E4V/cm未満となる
電界分布が形成される。このような電極分布により、電
極直下より中央の屈折率が約3%低くなり、約90μm
の焦点距離の凸型シリンドリカルレンズが形成される。 したがって、印加電圧を0〜25Vに変化させれば、焦
点距離が0〜90μmに変化する凸型シリンドリカルレ
ンズが実現できる。
隔が形成されれば、いかなる形状でもよい。また、下部
電極16a、16bは透過光を遮ることなく平行な間隔
が形成されればいかなる形状でもよい。上部電極12a
、12bと下部電極16a、16bの間に約25Vの電
圧を印加すると、多重量子井戸半導体層10の上部電極
12a、12b、下部電極16a、16bの直近では約
5E4V/cmの電界が印加され、中央に近くなるほど
電界強度が低下し、中央では1E4V/cm未満となる
電界分布が形成される。このような電極分布により、電
極直下より中央の屈折率が約3%低くなり、約90μm
の焦点距離の凸型シリンドリカルレンズが形成される。 したがって、印加電圧を0〜25Vに変化させれば、焦
点距離が0〜90μmに変化する凸型シリンドリカルレ
ンズが実現できる。
【0025】このように本実施例によれば印加電圧を変
化させることにより光の屈折を制御することができる。 従来のようにキャリアの生成と消滅を利用することなく
印加電圧を変化することにより制御するので、低消費電
力で動作可能であり、高速動作が可能となる。なお、上
部電極12a、12bの一方と下部電極16a、16b
の一方に電圧を印加すると、電界分布が左右非対称とな
り透過光が偏向する。印加電圧を制御することにより透
過光の偏向角を制御することができる。したがって、2
つの半導体光制御装置を90°回転した状態で重ね合わ
せ、それぞれ印加電圧を制御すれば、透過光をX、Y方
向の任意の方向に偏向させることができる。
化させることにより光の屈折を制御することができる。 従来のようにキャリアの生成と消滅を利用することなく
印加電圧を変化することにより制御するので、低消費電
力で動作可能であり、高速動作が可能となる。なお、上
部電極12a、12bの一方と下部電極16a、16b
の一方に電圧を印加すると、電界分布が左右非対称とな
り透過光が偏向する。印加電圧を制御することにより透
過光の偏向角を制御することができる。したがって、2
つの半導体光制御装置を90°回転した状態で重ね合わ
せ、それぞれ印加電圧を制御すれば、透過光をX、Y方
向の任意の方向に偏向させることができる。
【0026】本発明の第2の実施例による半導体光制御
装置を図9を用いて説明する。同図(a) は平面図、
同図(b) はC−C′線断面図、同図(c) は底面
図である。第1の実施例による半導体光制御装置と同一
の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。本
実施例の半導体光制御装置は上部電極12と下部電極1
6がドーナッツ形状をしており、反射防止膜14と反射
防止膜18が円形形状である点に特徴がある。ドーナッ
ツ形状の上部電極12と下部電極16は幅が約2μmで
内径が約5μmである。
装置を図9を用いて説明する。同図(a) は平面図、
同図(b) はC−C′線断面図、同図(c) は底面
図である。第1の実施例による半導体光制御装置と同一
の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。本
実施例の半導体光制御装置は上部電極12と下部電極1
6がドーナッツ形状をしており、反射防止膜14と反射
防止膜18が円形形状である点に特徴がある。ドーナッ
ツ形状の上部電極12と下部電極16は幅が約2μmで
内径が約5μmである。
【0027】上部電極12と下部電極16の間に電圧を
印加すると、多重量子井戸半導体層10の上部電極12
と下部電極16直下の周囲より中央の屈折率が低くなり
、凸型レンズが形成される。したがって、印加電圧を変
化させれば、焦点距離が変化する凸レンズが実現できる
。本実施例の半導体光制御装置を導波路間に配置すれば
、導波路間の光結合を制御するスイッチとして動作させ
ることができる。例えば、図10に、本実施例の半導体
光制御装置を光スイッチとして用いた並列光交換機を示
す(後藤他、光交換技術の動向、電子通信学会誌、68
−12(1985)1333、12)。半導体レーザ5
0から光を光分枝部52により分枝し、分枝した光をロ
ッドレンズ54により平行光線束にして光ゲートアレイ
56を入射する。光ゲートアレイ56を透過した光はロ
ッドレンズ58により集光され、光合成部60により合
成して光検出器62により検出される。この並列光交換
機の光ゲートアレイ56を、本実施例による半導体光制
御装置をマトリックス状に配列することにより構成する
。半導体光制御装置に印加する電圧を制御することによ
り光ゲートアレイ56を構成する各光スイッチをオンオ
フする。このように本実施例の半導体光制御装置を用い
れば高速動作可能な並列光交換機を実現できる。
印加すると、多重量子井戸半導体層10の上部電極12
と下部電極16直下の周囲より中央の屈折率が低くなり
、凸型レンズが形成される。したがって、印加電圧を変
化させれば、焦点距離が変化する凸レンズが実現できる
。本実施例の半導体光制御装置を導波路間に配置すれば
、導波路間の光結合を制御するスイッチとして動作させ
ることができる。例えば、図10に、本実施例の半導体
光制御装置を光スイッチとして用いた並列光交換機を示
す(後藤他、光交換技術の動向、電子通信学会誌、68
−12(1985)1333、12)。半導体レーザ5
0から光を光分枝部52により分枝し、分枝した光をロ
ッドレンズ54により平行光線束にして光ゲートアレイ
56を入射する。光ゲートアレイ56を透過した光はロ
ッドレンズ58により集光され、光合成部60により合
成して光検出器62により検出される。この並列光交換
機の光ゲートアレイ56を、本実施例による半導体光制
御装置をマトリックス状に配列することにより構成する
。半導体光制御装置に印加する電圧を制御することによ
り光ゲートアレイ56を構成する各光スイッチをオンオ
フする。このように本実施例の半導体光制御装置を用い
れば高速動作可能な並列光交換機を実現できる。
【0028】本発明の第3の実施例による半導体光制御
装置を図11に示す。第2の実施例による半導体光制御
装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省
略する。なお、本実施例以降の説明では、第2の実施例
と同様のドーナッツ型電極の半導体光制御装置について
説明するが、第1の実施例と同様の平行型電極の半導体
光制御装置についても同種の実施例が適用できる。
装置を図11に示す。第2の実施例による半導体光制御
装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省
略する。なお、本実施例以降の説明では、第2の実施例
と同様のドーナッツ型電極の半導体光制御装置について
説明するが、第1の実施例と同様の平行型電極の半導体
光制御装置についても同種の実施例が適用できる。
【0029】本実施例の半導体光制御装置は、図11(
a) に示すように、多重量子井戸半導体層10上面に
高抵抗の上部イントリンシック層20が形成され、この
上部イントリンシック層20上面に上部電極12と反射
防止膜14が形成されている。また、多重量子井戸半導
体層10下面に高抵抗の下部イントリンシック層22が
形成され、この下部イントリンシック層22下面に下部
電極16と反射防止膜18が形成されている。
a) に示すように、多重量子井戸半導体層10上面に
高抵抗の上部イントリンシック層20が形成され、この
上部イントリンシック層20上面に上部電極12と反射
防止膜14が形成されている。また、多重量子井戸半導
体層10下面に高抵抗の下部イントリンシック層22が
形成され、この下部イントリンシック層22下面に下部
電極16と反射防止膜18が形成されている。
【0030】本実施例は開口窓が大きい半導体光制御装
置に有効である。開口窓が大きい場合、多重量子井戸半
導体層10の厚さ方向に電界の分布に不均一が生ずる。 すなわち、図11(c) における多重量子井戸半導体
層10の中央のE−E′線における電界は、図11(d
) に示すように、上部電極12直下から中央部分に向
かって緩やかに低下する分布をしているが、上部電極1
2側のF−F′線における電界は、図11(d) に示
すように、上部電極12直下近くで急激に低下する分布
をしている。 このように、図11(c) の半導体光制御装置では多
重量子井戸半導体層10の厚さ方向で電界の分布が不均
一となり収差が大きくなる。
置に有効である。開口窓が大きい場合、多重量子井戸半
導体層10の厚さ方向に電界の分布に不均一が生ずる。 すなわち、図11(c) における多重量子井戸半導体
層10の中央のE−E′線における電界は、図11(d
) に示すように、上部電極12直下から中央部分に向
かって緩やかに低下する分布をしているが、上部電極1
2側のF−F′線における電界は、図11(d) に示
すように、上部電極12直下近くで急激に低下する分布
をしている。 このように、図11(c) の半導体光制御装置では多
重量子井戸半導体層10の厚さ方向で電界の分布が不均
一となり収差が大きくなる。
【0031】本実施例による半導体光制御装置では多重
量子井戸半導体層10の上下面に上部イントリンシック
層20と下部イントリンシック層22を設け、周辺部分
から中央部分に向かって緩やかに低下する電界分布の領
域のみに多重量子井戸半導体層10が位置するようにし
ている。したがって、多重量子井戸半導体層10のG−
G′線における電界も、H−H′線における電界も、図
11(b) に示すように、ほとんど同じ分布となり、
多重量子井戸半導体層10の厚さ方向における電界を均
一にすることができる。
量子井戸半導体層10の上下面に上部イントリンシック
層20と下部イントリンシック層22を設け、周辺部分
から中央部分に向かって緩やかに低下する電界分布の領
域のみに多重量子井戸半導体層10が位置するようにし
ている。したがって、多重量子井戸半導体層10のG−
G′線における電界も、H−H′線における電界も、図
11(b) に示すように、ほとんど同じ分布となり、
多重量子井戸半導体層10の厚さ方向における電界を均
一にすることができる。
【0032】本発明の第4の実施例による半導体光制御
装置を図12に示す。第2の実施例による半導体光制御
装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省
略する。本実施例の半導体光制御装置は、図12(a)
に示すように、電気伝導度の高い半導体基板24上に
高抵抗のイントリンシック層26が形成され、このイン
トリンシック層20上面に多重量子井戸半導体層10が
形成されている。半導体基板24の底面に下部電極16
と反射防止膜18が形成されている。
装置を図12に示す。第2の実施例による半導体光制御
装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省
略する。本実施例の半導体光制御装置は、図12(a)
に示すように、電気伝導度の高い半導体基板24上に
高抵抗のイントリンシック層26が形成され、このイン
トリンシック層20上面に多重量子井戸半導体層10が
形成されている。半導体基板24の底面に下部電極16
と反射防止膜18が形成されている。
【0033】本実施例は開口窓が小さい半導体光制御装
置に有効である。開口窓が小さい場合、多重量子井戸半
導体層10の周辺部分と中央部分における電界強度の差
が大きい電界分布が得られない。すなわち、図12(c
) のように電気伝導度の高い半導体基板24を用いる
と半導体基板24が全面電極になり、この半導体基板2
4上面に直接多重量子井戸半導体層10を形成すると、
多重量子井戸半導体層10のI−I′線における電界は
、図12(b) に示すように、中央部分が十分に低下
しない。
置に有効である。開口窓が小さい場合、多重量子井戸半
導体層10の周辺部分と中央部分における電界強度の差
が大きい電界分布が得られない。すなわち、図12(c
) のように電気伝導度の高い半導体基板24を用いる
と半導体基板24が全面電極になり、この半導体基板2
4上面に直接多重量子井戸半導体層10を形成すると、
多重量子井戸半導体層10のI−I′線における電界は
、図12(b) に示すように、中央部分が十分に低下
しない。
【0034】本実施例による半導体光制御装置では半導
体基板24上にイントリンシック層26を介して多重量
子井戸半導体層10を形成し、上部電極12に近接した
領域のみに多重量子井戸半導体層10が位置するように
している。したがって、多重量子井戸半導体層10のJ
−J′線における電界は、図12(b)に示すように、
中央部分が十分に低下して理想的な電界分布に近い分布
が得られる。したがって、収差の小さい良好な凸レンズ
の特性を有する半導体光制御装置を実現することができ
る。
体基板24上にイントリンシック層26を介して多重量
子井戸半導体層10を形成し、上部電極12に近接した
領域のみに多重量子井戸半導体層10が位置するように
している。したがって、多重量子井戸半導体層10のJ
−J′線における電界は、図12(b)に示すように、
中央部分が十分に低下して理想的な電界分布に近い分布
が得られる。したがって、収差の小さい良好な凸レンズ
の特性を有する半導体光制御装置を実現することができ
る。
【0035】本発明の第5の実施例による半導体光制御
装置を図13に示す。第2の実施例による半導体光制御
装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省
略する。本実施例の半導体光制御装置は、図13(a)
に示すように、不純物半導体層27を介して上部電極
12が形成されていることを特徴としている。不純物半
導体層27は、厚さが0.1〜1μm厚で、ドナー濃度
又はアクセプタ濃度が1E18cm−3と高濃度であり
、多重量子井戸半導体層10にオーミックコンタクトさ
れている。
装置を図13に示す。第2の実施例による半導体光制御
装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省
略する。本実施例の半導体光制御装置は、図13(a)
に示すように、不純物半導体層27を介して上部電極
12が形成されていることを特徴としている。不純物半
導体層27は、厚さが0.1〜1μm厚で、ドナー濃度
又はアクセプタ濃度が1E18cm−3と高濃度であり
、多重量子井戸半導体層10にオーミックコンタクトさ
れている。
【0036】このように本実施例によれば多重量子井戸
半導体層に上部電極をオーミックコンタクトすることが
できる。なお、上部電極12を不純物半導体層27全面
に形成することなく、図13(b) に示すように、全
面に反射防止膜14を形成し、ボンディングパッド近傍
の不純物半導体層27上部のみにコンタクトホールを形
成し、その部分のみに上部電極12を形成するようにし
てもよい。リード接続用のボンディングパッドのパター
ンと上部電極12のパターンを別にすることができる。
半導体層に上部電極をオーミックコンタクトすることが
できる。なお、上部電極12を不純物半導体層27全面
に形成することなく、図13(b) に示すように、全
面に反射防止膜14を形成し、ボンディングパッド近傍
の不純物半導体層27上部のみにコンタクトホールを形
成し、その部分のみに上部電極12を形成するようにし
てもよい。リード接続用のボンディングパッドのパター
ンと上部電極12のパターンを別にすることができる。
【0037】本発明の第6の実施例による半導体光制御
装置を図14に示す。第2の実施例による半導体光制御
装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省
略する。本実施例の半導体光制御装置は、図14に示す
ように、多重量子井戸半導体層10上面にイントリンシ
ック層28を形成し、このイントリンシック層28表面
にドーナッツ形状の不純物拡散層30を形成し、この不
純物拡散層30上に上部電極12を形成している。
装置を図14に示す。第2の実施例による半導体光制御
装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省
略する。本実施例の半導体光制御装置は、図14に示す
ように、多重量子井戸半導体層10上面にイントリンシ
ック層28を形成し、このイントリンシック層28表面
にドーナッツ形状の不純物拡散層30を形成し、この不
純物拡散層30上に上部電極12を形成している。
【0038】このように本実施例によれば多重量子井戸
半導体層に上部電極をオーミックコンタクトすることが
できる。また、上部電極のパターンを不純物拡散により
形成するので、製造が容易である。本発明の第7の実施
例による半導体光制御装置を図15に示す。第5の実施
例による半導体光制御装置と同一の構成要素には同一の
符号を付して説明を省略する。
半導体層に上部電極をオーミックコンタクトすることが
できる。また、上部電極のパターンを不純物拡散により
形成するので、製造が容易である。本発明の第7の実施
例による半導体光制御装置を図15に示す。第5の実施
例による半導体光制御装置と同一の構成要素には同一の
符号を付して説明を省略する。
【0039】本実施例の半導体光制御装置は、図15に
示すように、多重量子井戸半導体層10上面にドーナッ
ツ形状のp型半導体層27を形成し、多重量子井戸半導
体層10下面にn型半導体層32を形成することにより
、p型半導体層27と多重量子井戸半導体層10とn型
半導体層32とによりp−i−n接合を形成している。 n型半導体層32は、厚さが0.1〜1μm厚で、ドナ
ー濃度又はアクセプタ濃度が5E17cm−3以上であ
ることが望ましい。
示すように、多重量子井戸半導体層10上面にドーナッ
ツ形状のp型半導体層27を形成し、多重量子井戸半導
体層10下面にn型半導体層32を形成することにより
、p型半導体層27と多重量子井戸半導体層10とn型
半導体層32とによりp−i−n接合を形成している。 n型半導体層32は、厚さが0.1〜1μm厚で、ドナ
ー濃度又はアクセプタ濃度が5E17cm−3以上であ
ることが望ましい。
【0040】このように本実施例によればp−i−n接
合に逆バイアスを印加することにより電圧印加時のリー
ク電流を低減することができる。本発明の第8の実施例
による半導体光制御装置を図16に示す。第6の実施例
による半導体光制御装置と同一の構成要素には同一の符
号を付して説明を省略する。
合に逆バイアスを印加することにより電圧印加時のリー
ク電流を低減することができる。本発明の第8の実施例
による半導体光制御装置を図16に示す。第6の実施例
による半導体光制御装置と同一の構成要素には同一の符
号を付して説明を省略する。
【0041】本実施例の半導体光制御装置は、図16に
示すように、多重量子井戸半導体層10上面のイントリ
ンシック層28表面にドーナッツ形状のp型不純物拡散
層30を形成し、多重量子井戸半導体層10下面にn型
半導体層32を形成することにより、p型不純物拡散層
30と多重量子井戸半導体層10とn型半導体層32と
によりp−i−n接合を形成している。
示すように、多重量子井戸半導体層10上面のイントリ
ンシック層28表面にドーナッツ形状のp型不純物拡散
層30を形成し、多重量子井戸半導体層10下面にn型
半導体層32を形成することにより、p型不純物拡散層
30と多重量子井戸半導体層10とn型半導体層32と
によりp−i−n接合を形成している。
【0042】このように本実施例によればp−i−n接
合に逆バイアスを印加することにより電圧印加時のリー
ク電流を低減することができると共に、上部電極のパタ
ーンを不純物拡散により形成するので、製造が容易であ
る。本発明の第9の実施例による半導体光制御装置を図
17に示す。第2の実施例による半導体光制御装置と同
一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
合に逆バイアスを印加することにより電圧印加時のリー
ク電流を低減することができると共に、上部電極のパタ
ーンを不純物拡散により形成するので、製造が容易であ
る。本発明の第9の実施例による半導体光制御装置を図
17に示す。第2の実施例による半導体光制御装置と同
一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0043】本実施例の半導体光制御装置は、図17に
示すように、InP基板34上に多重量子井戸半導体層
10を形成している点に特徴がある。InP基板34は
ドナー濃度が2E18cm−3のn型であり、100〜
300μm厚である。素子形成後はInP基板34を適
当な厚さにまで研磨して薄くする。このように本実施例
によればInP基板上に半導体光制御装置を形成するの
で、多数の素子を形成することができ、2次元アレイ構
造の半導体光制御装置も容易に実現することができる。
示すように、InP基板34上に多重量子井戸半導体層
10を形成している点に特徴がある。InP基板34は
ドナー濃度が2E18cm−3のn型であり、100〜
300μm厚である。素子形成後はInP基板34を適
当な厚さにまで研磨して薄くする。このように本実施例
によればInP基板上に半導体光制御装置を形成するの
で、多数の素子を形成することができ、2次元アレイ構
造の半導体光制御装置も容易に実現することができる。
【0044】本発明の第10の実施例による半導体光制
御装置を図18に示す。第8の実施例による半導体光制
御装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を
省略する。本実施例の半導体光制御装置は、図18に示
すように、第8の実施例による半導体光制御装置のn型
半導体層32をn型InP基板34としたものである。 InP基板34はドナー濃度が2E18cm−3のn型
であり、100〜300μm厚である。素子形成後はI
nP基板34を適当な厚さにまで研磨して薄くする。こ
のように本実施例によればInP基板上に半導体光制御
装置を形成するので、多数の素子を形成することができ
、2次元アレイ構造の半導体光制御装置も容易に実現す
ることができる。また、p−i−n接合が形成されるの
で電圧印加時のリーク電流を低減することができる。
御装置を図18に示す。第8の実施例による半導体光制
御装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を
省略する。本実施例の半導体光制御装置は、図18に示
すように、第8の実施例による半導体光制御装置のn型
半導体層32をn型InP基板34としたものである。 InP基板34はドナー濃度が2E18cm−3のn型
であり、100〜300μm厚である。素子形成後はI
nP基板34を適当な厚さにまで研磨して薄くする。こ
のように本実施例によればInP基板上に半導体光制御
装置を形成するので、多数の素子を形成することができ
、2次元アレイ構造の半導体光制御装置も容易に実現す
ることができる。また、p−i−n接合が形成されるの
で電圧印加時のリーク電流を低減することができる。
【0045】本発明の第11の実施例による半導体光制
御装置を図19に示す。第9の実施例による半導体光制
御装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を
省略する。本実施例の半導体光制御装置は、図19に示
すように、InP基板34の開口窓部分が多重量子井戸
半導体層10に達するまで除去されている。反射防止膜
18は多重量子井戸半導体層10下面に直接形成されて
いる。
御装置を図19に示す。第9の実施例による半導体光制
御装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を
省略する。本実施例の半導体光制御装置は、図19に示
すように、InP基板34の開口窓部分が多重量子井戸
半導体層10に達するまで除去されている。反射防止膜
18は多重量子井戸半導体層10下面に直接形成されて
いる。
【0046】このような本実施例によればInP基板に
おける光吸収を全くなくすことができる。本発明の第1
2の実施例による半導体光制御装置を図20に示す。第
9の実施例による半導体光制御装置と同一の構成要素に
は同一の符号を付して説明を省略する。
おける光吸収を全くなくすことができる。本発明の第1
2の実施例による半導体光制御装置を図20に示す。第
9の実施例による半導体光制御装置と同一の構成要素に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0047】本実施例の半導体光制御装置は、図20に
示すように、多重量子井戸半導体層10をInP基板3
4に達するまで上部電極12の大きさでメサ形状にエッ
チングしたものである。このような本実施例によれば電
極容量を低減して光束応答可能な半導体光制御装置が実
現できる。
示すように、多重量子井戸半導体層10をInP基板3
4に達するまで上部電極12の大きさでメサ形状にエッ
チングしたものである。このような本実施例によれば電
極容量を低減して光束応答可能な半導体光制御装置が実
現できる。
【0048】本発明の第13の実施例による半導体光制
御装置を図21に示す。第9の実施例による半導体光制
御装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を
省略する。本実施例の半導体光制御装置は、図21に示
すように、上部電極12の周囲に素子を分離するために
InP基板34に達する溝36を形成したものである。
御装置を図21に示す。第9の実施例による半導体光制
御装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を
省略する。本実施例の半導体光制御装置は、図21に示
すように、上部電極12の周囲に素子を分離するために
InP基板34に達する溝36を形成したものである。
【0049】このような本実施例によれば電極容量を低
減して光束応答可能な半導体光制御装置が実現できる。 本発明の第14の実施例による半導体光制御装置を図2
2に示す。第12の実施例による半導体光制御装置と同
一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
減して光束応答可能な半導体光制御装置が実現できる。 本発明の第14の実施例による半導体光制御装置を図2
2に示す。第12の実施例による半導体光制御装置と同
一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0050】本実施例の半導体光制御装置は、図22に
示すように、第12の実施例において上部電極12の大
きさでメサ形状になるようにエッチング除去した部分を
、高抵抗半導体又はポリイミド等の有機物からなる埋込
み層38により埋込んで表面を平坦にしたものである。 このように本実施例によればメサ形状の素子部分を保護
して素子の信頼性を向上させることができる。
示すように、第12の実施例において上部電極12の大
きさでメサ形状になるようにエッチング除去した部分を
、高抵抗半導体又はポリイミド等の有機物からなる埋込
み層38により埋込んで表面を平坦にしたものである。 このように本実施例によればメサ形状の素子部分を保護
して素子の信頼性を向上させることができる。
【0051】本発明の第15の実施例による半導体光制
御装置を図23に示す。第13の実施例による半導体光
制御装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明
を省略する。本実施例の半導体光制御装置は、図23に
示すように、第13の実施例において上部電極12の周
囲に形成された溝36を、高抵抗半導体又はポリイミド
等の有機物からなる埋込み層40により埋込んで表面を
平坦にしたものである。
御装置を図23に示す。第13の実施例による半導体光
制御装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明
を省略する。本実施例の半導体光制御装置は、図23に
示すように、第13の実施例において上部電極12の周
囲に形成された溝36を、高抵抗半導体又はポリイミド
等の有機物からなる埋込み層40により埋込んで表面を
平坦にしたものである。
【0052】このように本実施例によれば溝部表面を保
護して素子の信頼性を向上させることができる。本発明
の第16の実施例による半導体光制御装置を図24に示
す。第9の実施例による半導体光制御装置と同一の構成
要素には同一の符号を付して説明を省略する。
護して素子の信頼性を向上させることができる。本発明
の第16の実施例による半導体光制御装置を図24に示
す。第9の実施例による半導体光制御装置と同一の構成
要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0053】本実施例の半導体光制御装置は、図24に
示すように、InP基板34の底面に凸レンズ状の加工
をしたことに特徴がある。InP基板34上面に、In
GaAsP層/InGaAs層の繰返しからなる多重量
子井戸半導体層10が形成されている。多重量子井戸半
導体層10上面には直径が20μmで幅が10μmの上
部電極12が形成され、InP基板34の底面には直径
が60μmで幅が10μmの下部電極16が形成されて
いる。InP基板34の底面には直径が50μmで厚み
が20μmで局率半径が約150μmのレンズ状凸部4
2が形成されている。
示すように、InP基板34の底面に凸レンズ状の加工
をしたことに特徴がある。InP基板34上面に、In
GaAsP層/InGaAs層の繰返しからなる多重量
子井戸半導体層10が形成されている。多重量子井戸半
導体層10上面には直径が20μmで幅が10μmの上
部電極12が形成され、InP基板34の底面には直径
が60μmで幅が10μmの下部電極16が形成されて
いる。InP基板34の底面には直径が50μmで厚み
が20μmで局率半径が約150μmのレンズ状凸部4
2が形成されている。
【0054】InP基板34の底面にレンズ状凸部を形
成する方法について説明する。まず、InP基板34上
に有機ゴム系のフォトレジストで円形パターンを形成し
、その後、100〜200℃で加熱処理する。円形のレ
ジスト層が熱処理によりとけて表面が丸くなる。これを
イオンミーリングすると、レジスト層の表面形状に応じ
てレジスト層とInP基板が均一にエッチングされ、レ
ジスト層の表面形状がそのままInP基板34の底面に
転写される。
成する方法について説明する。まず、InP基板34上
に有機ゴム系のフォトレジストで円形パターンを形成し
、その後、100〜200℃で加熱処理する。円形のレ
ジスト層が熱処理によりとけて表面が丸くなる。これを
イオンミーリングすると、レジスト層の表面形状に応じ
てレジスト層とInP基板が均一にエッチングされ、レ
ジスト層の表面形状がそのままInP基板34の底面に
転写される。
【0055】このように本実施例ではあらかじめInP
基板34の底面にレンズ状凸部が形成されているので、
電圧が印加されていない場合でも焦点距離が約100μ
mとなる。そして電圧が印加されると、多重量子井戸半
導体層のレンズ作用が付加され、約50μmの焦点距離
とある。本発明は上記実施例に限らず種々の変形が可能
である。
基板34の底面にレンズ状凸部が形成されているので、
電圧が印加されていない場合でも焦点距離が約100μ
mとなる。そして電圧が印加されると、多重量子井戸半
導体層のレンズ作用が付加され、約50μmの焦点距離
とある。本発明は上記実施例に限らず種々の変形が可能
である。
【0056】上記実施例では波長λ1の入射光を用いた
が、入射光の波長をλ2にすれば、印加電圧により半導
体光制御装置を凹レンズにも凸レンズにもすることがで
きる。
が、入射光の波長をλ2にすれば、印加電圧により半導
体光制御装置を凹レンズにも凸レンズにもすることがで
きる。
【0057】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、上部電極
と下部電極により多重量子井戸半導体層に電界を印加し
て、多重量子井戸半導体層の屈折率を変化させるように
しているので、平行光に対しても偏向、集光させること
ができ、しかも、消費電力が小さく、高速動作可能な半
導体光制御装置を実現することにある。
と下部電極により多重量子井戸半導体層に電界を印加し
て、多重量子井戸半導体層の屈折率を変化させるように
しているので、平行光に対しても偏向、集光させること
ができ、しかも、消費電力が小さく、高速動作可能な半
導体光制御装置を実現することにある。
【図1】本発明による半導体光制御装置を示す図である
。
。
【図2】多重量子井戸半導体層への印加電圧を変化させ
た場合の吸収スペクトルと屈折率スペクトルを示すグラ
フである。
た場合の吸収スペクトルと屈折率スペクトルを示すグラ
フである。
【図3】本発明による半導体光制御装置の基本原理を示
す図である。
す図である。
【図4】本発明による半導体光制御装置を示す図である
。
。
【図5】本発明による半導体光制御装置の基本原理を示
す図である。
す図である。
【図6】本発明による半導体光制御装置の動作を示す図
である。
である。
【図7】本発明による半導体光制御装置の動作を示す図
である。
である。
【図8】本発明の第1の実施例による半導体光制御装置
を示す図である。
を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例による半導体光制御装置
を示す図である。
を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例の半導体光制御装置を
光スイッチとして用いた並列光交換機を示す図である。
光スイッチとして用いた並列光交換機を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施例による半導体光制御装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施例による半導体光制御装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図13】本発明の第5の実施例による半導体光制御装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図14】本発明の第6の実施例による半導体光制御装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図15】本発明の第7の実施例による半導体光制御装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図16】本発明の第8の実施例による半導体光制御装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図17】本発明の第9の実施例による半導体光制御装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図18】本発明の第10の実施例による半導体光制御
装置を示す図である。
装置を示す図である。
【図19】本発明の第11の実施例による半導体光制御
装置を示す図である。
装置を示す図である。
【図20】本発明の第12の実施例による半導体光制御
装置を示す図である。
装置を示す図である。
【図21】本発明の第13の実施例による半導体光制御
装置を示す図である。
装置を示す図である。
【図22】本発明の第14の実施例による半導体光制御
装置を示す図である。
装置を示す図である。
【図23】本発明の第15の実施例による半導体光制御
装置を示す図である。
装置を示す図である。
【図24】本発明の第16の実施例による半導体光制御
装置を示す図である。
装置を示す図である。
【図25】従来の半導体光制御装置を示す図である。
【図26】従来の半導体光制御装置を示す図である。
10…多重量子井戸半導体層
12a、12b…上部電極
14…反射防止膜
16a、16b…下部電極
18…反射防止膜
20…上部イントリンシック層
22…下部イントリンシック層
24…半導体基板
26…イントリンシック層
27…p型半導体層
28…イントリンシック層
30…不純物拡散層
32…n型半導体層
34…InP基板
36…溝
38…埋込み層
40…埋込み層
42…レンズ状凸部
50…半導体レーザ
52…光分枝部
54…ロッドレンズ
56…光ゲートアレイ
58…ロッドレンズ
60…光合成部
62…光検出器
100…p型半導体層
102…n型半導体層
104…固定焦点レンズ
106、108…電極
110…n型InP基板
112…i型InGaAsP層
114…p型InP層
116a、116b…上部電極
118…反射防止膜
120a、120b…下部電極
122…反射防止膜
Claims (5)
- 【請求項1】 バンドギャップエネルギの異なる2つ
の半導体層を交互に積層した多重量子井戸半導体層と、
前記多重量子井戸半導体層の第1の面に形成され、開口
窓を有する第1の電極と、前記多重量子井戸半導体層の
第2の面に形成され、開口窓を有する第2の電極と、前
記第1の電極及び前記第2の電極の開口窓内の前記多重
量子井戸半導体層の表面に形成され、光の反射を防止す
る反射防止膜とを有し、前記第1の電極と第2の電極を
前記多重量子井戸半導体層に電界を印加する手段として
用い、電界により前記多重量子井戸半導体層の屈折率を
変化させ、前記多重量子井戸半導体層を透過する光の屈
折を制御することを特徴とする半導体光制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体光制御装置にお
いて、前記第1の電極は、前記開口窓を挟んで線対称に
形成された2つの電極を有し、前記第2の電極は、前記
開口窓を挟んで線対称に形成された2つの電極を有して
いることを特徴とする半導体光制御装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の半導体光制御装置にお
いて、前記第1の電極は、前記開口窓が円形のドーナッ
ツ形状であり、前記第2の電極は、前記開口窓が円形の
ドーナッツ形状であることを特徴とする半導体光制御装
置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の半
導体光制御装置において、前記多重量子井戸半導体層の
第1の面と前記第1の電極との間に第1の高抵抗層を挿
入し、前記多重量子井戸半導体層の第2の面と前記第2
の電極との間に第2の高抵抗層を挿入し、前記第1の高
抵抗層と前記第2の高抵抗層を介して前記多重量子井戸
半導体層に電圧を印加することにより前記多重量子井戸
半導体層の厚さ方向における電界を均一にしたことを特
徴とする半導体光制御装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載の半
導体光制御装置において、電気伝導度の高い半導体基板
と、前記半導体基板上に形成された第3の高抵抗層とを
更に有し、前記第3の高抵抗層上に前記多重量子井戸半
導体層が形成され、前記半導体基板の底面に前記第2の
電極が形成され、前記第1の電極と、前記第2の電極と
から前記半導体基板及び前記第3の高抵抗層を介して前
記多重量子井戸半導体層に電圧を印加することを特徴と
する半導体光制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40915790A JPH04233518A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 半導体光制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40915790A JPH04233518A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 半導体光制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04233518A true JPH04233518A (ja) | 1992-08-21 |
Family
ID=18518517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40915790A Withdrawn JPH04233518A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 半導体光制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04233518A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009014793A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-22 | Sunx Ltd | 焦点距離調整装置、レーザ加工装置、レーザ変位計及び電気光学素子 |
JP2010503047A (ja) * | 2006-09-12 | 2010-01-28 | キネティック リミテッド | 電気光学的導波路の偏光モジュレータ |
JP2012521576A (ja) * | 2009-03-24 | 2012-09-13 | ユニヴェルシテ パリ−スュッド | 高速データレート用の半導体・オン・インシュレータ光変調器 |
US9692595B2 (en) | 2010-12-02 | 2017-06-27 | Qinetiq Limited | Quantum key distribution |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP40915790A patent/JPH04233518A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010503047A (ja) * | 2006-09-12 | 2010-01-28 | キネティック リミテッド | 電気光学的導波路の偏光モジュレータ |
US8611534B2 (en) | 2006-09-12 | 2013-12-17 | Qinetiq Limited | Electro-optic waveguide polarisation modulator |
JP2009014793A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-22 | Sunx Ltd | 焦点距離調整装置、レーザ加工装置、レーザ変位計及び電気光学素子 |
JP2012521576A (ja) * | 2009-03-24 | 2012-09-13 | ユニヴェルシテ パリ−スュッド | 高速データレート用の半導体・オン・インシュレータ光変調器 |
US9692595B2 (en) | 2010-12-02 | 2017-06-27 | Qinetiq Limited | Quantum key distribution |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980312 |