JPH04232274A - Cvdダイヤモンドによるドリルの被覆法 - Google Patents

Cvdダイヤモンドによるドリルの被覆法

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JPH04232274A
JPH04232274A JP3216559A JP21655991A JPH04232274A JP H04232274 A JPH04232274 A JP H04232274A JP 3216559 A JP3216559 A JP 3216559A JP 21655991 A JP21655991 A JP 21655991A JP H04232274 A JPH04232274 A JP H04232274A
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filament
reactor
metal tube
diamond
hydrogen
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JP3216559A
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Thomas R Anthony
トーマス・リチャード・アンソニー
William F Banholzer
ウィリアム・フランク・バンホルザー
Robert H Ettinger
ロバート・ヘルマット・エッティンガー
James Fulton Fleischer
ジェームス・フルトン・フレイシャー
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    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/02Elements
    • C30B29/04Diamond
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
    • C23C16/44Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
    • C23C16/458Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating characterised by the method used for supporting substrates in the reaction chamber
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
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    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
    • C23C16/22Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the deposition of inorganic material, other than metallic material
    • C23C16/26Deposition of carbon only
    • C23C16/27Diamond only
    • C23C16/271Diamond only using hot filaments

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明はダイヤモンドによる加工物の被
覆に関するものであって、更に詳しく言えば、かかる目
的のために役立つ改良された反応器および方法に関する
【0002】各種の工業製品においてダイヤモンドが有
用である理由は、硬さおよび熱的性質をはじめとするそ
れの有利な特性に由来している。初期には、様々な研摩
用途において天然ダイヤモンドが使用されていた。しか
るに、ダイヤモンドが熱的に安定な炭素相となるような
条件下で触媒/焼結助剤を用いて実施される高圧高温(
HP/HT)技術によってダイヤモンドを合成すること
が可能になると、その他各種の製品が市場に出回るよう
になった。更にまた、通例は円柱状または環状の炭化タ
ングステン支持体上に支持された多結晶質ダイヤモンド
成形体の出現により、ダイヤモンド製品の種類は一層豊
富なものになった。とは言え、高圧および高温の要求条
件はたとえば製品の形態に制約を加えていた。
【0003】最近に至り、ダイヤモンドが準安定状態に
あるような低圧下でダイヤモンドを成長させようとする
工業的な努力が劇的に増大した。低圧合成技術によって
ダイヤモンドを生成させ得ることは数十年間前から知ら
れていたが、極めて遅い成長速度をはじめとする欠点の
存在のため、この技術が商業的に広く受入れられるには
至らなかった。近年の研究成果はより早い成長速度を可
能にし、それによってこの分野に対する工業的な関心に
拍車をかけた。更にまた、「ダイヤモンド様」の炭素お
よび炭化水素として知られる全く新しい種類の固体の発
見もかかる最近の研究成果の1つである。
【0004】ダイヤモンドの低圧成長技術は、当業界に
おいて「化学蒸着法」または「CVD法」と呼ばれてい
る。文献中には、主として2種のCVD法が好んで使用
されている。第1のCVD法は炭化水素(通例はメタン
)と水素との希薄混合ガスを使用するものであって、こ
の場合の炭化水素含量は全容積流量の約0.1〜2.5
%の範囲内にあるのが通例である。かかる混合ガスは約
1750〜2400℃の範囲内の温度にまで電気的に加
熱された高温のタングステンフィラメントの直ぐ上方に
配置された石英管を通して導入される。混合ガスがフィ
ラメントの表面で解離する結果、高温のタングステンフ
ィラメントの直ぐ下方に配置された加熱基体上にはダイ
ヤモンドが析出する。基体は(通例はモリブデン製の)
抵抗加熱ボート内に保持され、そして約500〜110
0℃の範囲内の温度に加熱される。
【0005】第2のCVD法は、上記のごときフィラメ
ント活性化法にプラズマ放電を付加したものである。か
かるプラズマ放電は核生成密度および成長速度を増大さ
せるために役立ち、従って離散状態のダイヤモンド粒子
ではなくダイヤモンドフィルムの形成を促進するものと
信じられている。かかる目的のために使用されてきたプ
ラズマ活性化法には、基本的に3つの方式がある。第1
のものはマイクロ波プラズマ方式、第2のものは(誘導
結合型または容量結合型の)高周波プラズマ方式、そし
て第3のものは直流プラズマ方式である。高周波プラズ
マ方式およびマイクロ波プラズマ方式は割合に複雑で高
価な装置を使用するものであって、発生されたプラズマ
に電気エネルギーを電気的に結合するための複雑な同調
または整合回路網が必要とされるのが通例である。更に
また、これら2つの方式において得られるダイヤモンド
成長速度はかなり遅い場合がある。
【0006】従来、CVDダイヤモンドは炭化タングス
テン基体またはその他の基体上に成長させて切削工具用
の植刃を製造するために使用されてきた(米国特許第4
707384および4731296号)。CVDダイヤ
モンドはまた、ホウ素やその他の元素と共に析出させる
ことによって半導体を製造するためにも使用されてきた
(たとえば、欧州特許第286306および28205
4号)。なお、加熱されたフィラメントと向かい合って
配置された加工物(たとえば、ドリル)の表面を被覆す
るのに際し、表面全体の被覆を達成するために加工物を
回転させることは排除すべき余分の工程である。
【0007】
【発明の概要】本発明は、本明細書中に開示される反応
器の予想外に優れた「均一被覆能力」に基づき、ドリル
のごとき静止した細長い物体を運動させることなしに一
様な連続ダイヤモンド被膜で被覆することを可能にする
。本発明のCVDダイヤモンド反応器は、通常のごとく
、真空室、水素−炭化水素混合ガス用の入口、および出
口を含んでいる。かかる反応器の内部には、(a) 半
径方向に沿って内向きに装着された細長い物体を保持す
るための複数の開口を有し、かつ熱的に接触しながら外
側を包囲するように配置された冷却管を具備する細長い
金属管と、(b) 金属管の内部においてそれの長さ方
向に沿って伸び、かつ炭化水素の解離を開始させるのに
十分な温度にまでフィラメントを加熱するための電源に
対して電気的に接続されたフィラメントとが配置されて
いる。 それ故、細長い物体のうちでフィラメントを包囲する金
属管の内部に位置する部分は該フィラメントによって加
熱されることになる。その結果、かかる反応器は複数の
静止した細長い物体の少なくとも一部分の外面全体をC
VDダイヤモンドで被覆するために役立つのである。
【0008】本発明のもう1つの側面に従えば、水素−
炭化水素混合ガスを解離させて基体上にダイヤモンドの
析出および成長をもたらすようなCVDダイヤモンド生
成条件下に維持されたCVDダイヤモンド反応器の真空
室内に水素−炭化水素混合ガスを流すことにより、複数
の静止した細長い物体の少なくとも一部分の外面全体を
CVDダイヤモンドで被覆するための方法が提供される
。かかる方法においては、反応器の内部に配置され、半
径方向に沿って内向きに装着された細長い物体を保持す
るための複数の開口を有し、かつ熱的に接触しながら外
側を包囲するように配置された冷却管を具備する細長い
金属管を通して水素−炭化水素混合ガスが流される。 また、金属管の内部においてそれの長さ方向に沿って伸
びかつフィラメント加熱用の電源に対して電気的に接続
されたフィラメントが、炭化水素の解離を開始させるの
に十分な温度にまで加熱される。こうして加熱されたフ
ィラメントが細長い物体を加熱する一方、冷却管を通っ
て流れる冷却液を調整することによって細長い物体がC
VDダイヤモンド生成温度に維持される。
【0009】本発明の利点の1つは、細長い物体を回転
させることなく、CVDダイヤモンド反応器内において
該物体の表面全体の被覆することを可能にする反応器お
よび方法を提供し得ることである。もう1つの利点は、
複数の静止した細長い物体を同時に被覆し得ることであ
る。上記およびその他の利点は、添付の図面を参照しな
がら以下の説明を読むことによって容易に理解されよう
【0010】
【詳細な説明】
ドリルは工業界において広く使用されている。最も強く
かつ最も長持ちするドリルは炭化タングステン製のもの
である。とは言え、ある種の複合材料の穴あけを行う場
合には、炭化タングステン製のドリルであっても早期破
損を生じる。かかるドリルを一層丈夫にする手段の1つ
は、それの表面上にCVDダイヤモンド被膜を設置する
ことである。本明細書中に開示された反応器が優れた「
均一被覆能力」を有する結果、静止状態にあるドリルの
頭部および刃部の外面全体を一様な連続ダイヤモンド被
膜で被覆することができる。このような能力が得られる
ことは全く意外であった。なぜなら、CVDダイヤモン
ド反応器はそれの入口から出口に向かって流される水素
−炭化水素混合ガスを用いて運転され、そして解離した
混合ガスがそれの流路中にある基体上にダイヤモンドを
析出させるという原理に基づいているからである。その
結果、混合ガスの流れに対して後側に位置する表面を前
側の表面と同様に被覆するためにはドリルを回転させる
必要があると考えられていたのである。
【0011】先ず図1を見ると、本発明に基づく反応器
の一部が示されている。かかる反応器は銅製の細長い金
属管10を含んでいて、それの上端および下端は金属管
10をらせん状に取巻く銅製の冷却管12によって支持
されている。水またはその他の冷却液が流入する冷却管
12の下端は、適当な高融点金属(たとえば、モリブデ
ン)製のテーブル16内に設置されたテフロン製の封止
部材14を貫通している。なお、冷却液は冷却管12の
上端から抜取られる。金属管10は冷却管12と並行し
てらせん状に配置された複数の開口を有していて、それ
らの開口中にドリル18によって代表される複数のドリ
ルが半径方向に沿って内向きに装着されている。細長い
金属管10は円筒形のものであることが好ましいが、必
要ならばその他の幾何学的形状(たとえば、六角形、八
角形など)のものを使用することもできる。このように
、金属管10およびドリル18の寸法に応じ、複数のド
リルを装着して同時にCVDダイヤモンドで被覆するこ
とができる。
【0012】金属管10の内部に配置されたフィラメン
ト20は、タングステン、タンタルまたはその他の高融
点金属から成るのが適当である。このフィラメント20
は、金属管10の長さ方向に沿って、モリブデン製の上
部ブロック22とやはりモリブデン製の下部ブロック2
4との間に伸びている。かかるブロック22および24
はまた、フィラメント20に対して適合性を有するもの
であれば、その他の高融点金属から成っていてもよい。 上部ブロック22は、それを金属管10から電気的に絶
縁するために役立つ石英製の絶縁ピン26によって金属
管10に固定されている。下部ブロック24はフィラメ
ント20によって懸垂されていると共に、テーブル16
内に保持されかつフィラメント20の下端を支持する石
英製の案内管28によって鉛直方向の運動のみを行うよ
うに拘束されている。反応器の動作に際しては、加熱お
よび冷却サイクル中にフィラメント20が運動すること
があるが、金属管10に装着されたドリルとフィラメン
ト20との間には一様な間隔を維持することが望ましい
のである。
【0013】浮動状態の下部ブロック24は可撓性の銅
編組32によってモリブデンブロック30に接続され、
そしてモリブデンブロック30はテーブル16を貫通し
て伸びる電力線34に接続されている。電気的接続を完
成するため、浮動状態の下部ブロック24には可撓性の
銅編組36もまた接続されている。電力線34および銅
編組36は直流または交流電源に接続される。かかる電
源は図1中に示されていないが、図4に関連して後述さ
れる。更にまた、テーブル16を貫通して真空管路38
が設けられているが、これは通常のごとくにして排気装
置に連結されている。かかる金属管およびフィラメント
を覆うようにして金属またはガラス製の外被を配置し、
かつテーブル16に対してそれを固定することにより、
反応室が形成される。なお、かかる外被の内部に水素−
炭化水素混合ガスを導入するための適当な入口が通常の
ごとくにして設けられることは言うまでもない。
【0014】次の図2を見れば、代表的なドリル18お
よびその他のドリルが半径方向に沿って内向きに装着さ
れていることが認められよう。また、ドリル18とフィ
ラメント20とが互いに離隔した状態で配置されている
ことも容易に理解されよう。金属管10内部を通って流
れる水素−炭化水素混合ガスはフィラメント20によっ
て解離されるから、ドリル18のうちで金属管10の内
部に位置する部分のみがCVDダイヤモンドで被覆され
る。ドリルの寸法、数、間隔などに応じ、ドリル18と
フィラメント20との間隔は約2〜20mmの範囲内に
おいて変化し得る。この距離は、フィラメント20の運
動を鉛直方向のみに制限する案内管28によって一定に
維持される。このようにしてCVDダイヤモンドで被覆
されたドリル18が図3に示されている。かかるドリル
18は、金属管10の内部に位置していた頭部および刃
部の周囲にCVDダイヤモンド被膜を有することが認め
られよう。このようなCVDダイヤモンドで被覆された
ドリルについては、後記の実施例中において一層詳しい
説明が行われる。
【0015】ドリルまたはその他の細長い物体をCVD
ダイヤモンド層で被覆するための方法について述べれば
、図4を見ればわかる通り、直流または交流を用いてフ
ィラメント20が約1750〜2500℃の範囲内の温
度に加熱される。電源42からは直流または交流電圧を
供給することができる。金属管10は接地することもで
きるし、あるいは電源44によって直流または交流バイ
アスを印加することもできる。フィラメント20は金属
管10から電気的に絶縁されており、かつフィラメント
20は直流または交流を用いて加熱することができるか
ら、電源44から供給される負または正の直流電圧によ
り、金属管10と電気的に接続されたドリルに対しても
フィラメント20をバイアスすることができる。なお、
様々な電気的組合せは当業者にとって自明であろう。
【0016】本発明において有用な従来のCVD法につ
いて述べれば、先ず最初に、水素−炭化水素混合ガスが
CVD反応器内に供給される。炭素源を成す炭化水素と
しては、メタン、エタンおよびプロパンのごときメタン
系炭化水素や、エチレン、アセチレン、シクロヘキセン
およびベンゼンのごとき不飽和炭化水素などが挙げられ
る。とは言え、メタンが好適である。炭化水素と水素と
のモル比は約1:10から約1:1000までの広い範
囲にわたって変化し得るが、約1:100であることが
好ましい。所望ならば、このような混合ガスを不活性ガ
ス(たとえば、アルゴン)で希釈することもできる。か
かる混合ガスは、一般にタングステン、モリブデン、タ
ンタルまたはそれらの合金から成る高温のフィラメント
20によって少なくとも部分的に熱分解される。この方
法は米国特許第4707384号明細書中に記載されて
いる。
【0017】混合ガスの部分的分解はまた、米国特許第
4749587、4767608および4830702
号明細書中に記載のごとく、直流放電または高周波の使
用によって発生されたプラズマの助けを借りて行うこと
もできる。また、米国特許第4434188号明細書中
に記載のごとく、同様な目的のためにマイクロ波を使用
することもできる。更にまた、米国特許第474026
3号明細書中に記載のごとく、CVD法の実施に際して
ドリルを電子で衝撃することもできる。
【0018】部分的に分解された混合ガスを発生させる
ために使用する方法にかかわりなく、ドリルは通例約5
00〜1100℃の範囲内にある高いCVDダイヤモン
ド生成温度に維持される。なお、ダイヤモンド生成速度
を最大にして結晶粒度を最小にするためには、約850
〜950℃の範囲内の温度を使用することが好ましい。 また、約0.01〜1000Torr(好都合なのは約
1〜800Torr)の範囲内の圧力を使用し得ること
が知られているが、減圧の使用が好ましい。CVD法に
関する詳細はまた、サイエンス(Science) 第
241巻(1988年8月19日)の913〜921頁
に収載されたアンガス(Angus) 等の論文「低圧
下におけるダイヤモンド相および『ダイヤモンド様』相
の準安定成長」、並びにケミカル・エンジニアリング・
ニューズ(Chemical Engineering
 News) (1989年5月15日)の24〜39
頁に収載されたバックマン(Bachmann)等の論
文「ダイヤモンド薄膜」中に見出すことができる。
【0019】金属管10を通って流れる混合ガスがフィ
ラメント20によって加熱されると共に、被覆すべきド
リルもまたフィラメント20によって加熱される。ドリ
ルが過熱しないようにするため、冷却管12中に水また
はその他の冷却液が流される。なお、冷却管12は金属
管10にはんだ付けまたは溶接されていることが好まし
い。冷却管12中に流される冷却液の温度および流量を
調整することにより、ドリルの温度を上記のごときCV
Dダイヤモンド生成温度範囲内に維持することができる
。かかるドリル上には一様な厚さのCVDダイヤモンド
層が形成されるが、それの厚さは処理条件および(最も
重要なのは)時間に応じて1μmから2000μm以上
にまでわたって変化し得る。
【0020】ドリル以外の物体もまた、金属管10の内
部に配置して被覆し得ることは言うまでもない。それ故
、ドリルに関する上記の説明は制限的なものではなく例
示的なものに過ぎない。下記の実施例は本発明の実施方
法を示すものであって、本発明の範囲を制限するものと
解すべきでない。本明細書中においては、特に記載のな
い限り、全ての比率は重量に基づいており、また全ての
単位はメートル法に基づいている。
【0021】
【実施例】本発明に基づく反応器の構造を試験するため
、厚さ1/4 インチの銅板を用いて小規模な試験装置
を作製した。かかる銅板を貫通してアサヒダイヤモンド
工業社(Asahi Diamond Industr
ial Company)製のK−10炭化タングステ
ンドリル(直径1mm)2本を配置することにより、各
ドリルの頭部の5mmの部分を銅板から突出させた。銅
板の内面は、長さ9.5インチかつ直径0.03インチ
のタングステンフィラメントから1cmだけ離隔して配
置されていた。31.5ボルトの電圧下で40アンペア
の直流を流すことにより、タングステンフィラメントを
2000〜2050℃に加熱した。フィラメントと銅板
との間にはバイアスを印加しなかった。とは言え、31
.5ボルトの直流電圧がフィラメントに印加された結果
、フィラメントの一端においてはフィラメントが銅板に
対して31.5ボルトの負のバイアスを受けていたこと
を理解すべきである。フィラメントの他端においては、
銅板およびフィラメントは一緒に接地され、従ってバイ
アスは存在しなかった。それ故、フィラメントと銅板と
の間における平均バイアスは約16ボルトであって、フ
ィラメントが銅板に対して負の電位を有していた。
【0022】1.3容量%のメタンと残部の水素とから
成る混合ガスを4000SCCMの流量で流した。圧力
は11Torrに維持された。かかる実験を47時間に
わたって行った。
【0023】こうして被覆されたドリルを光学的に検査
したところ、ドリルの頭部および刃部が一様なダイヤモ
ンド被膜で被覆されていることが判明した。なお、銅板
の穴の内部に位置する刃部もダイヤモンド被膜で被覆さ
れていた。こうして得られたダイヤモンド被膜が一様で
優れたものであることは、図5および6を見れば容易に
理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】静止したドリルの被覆を可能にする反応器構成
要素の縦断面図である。
【図2】図1中の線2−2に関する断面図である。
【図3】本発明の反応器を用いてCVDダイヤモンドで
被覆されたドリルの立面図である。
【図4】フィラメントを加熱すると共に、所望に応じて
ドリルを装着した金属管にバイアス電圧を印加するため
の電気ブロック図である。
【図5】本発明の反応器を用いて被覆されたドリルの頭
部の倍率80×の走査電子顕微鏡写真である。
【図6】図5のドリルの倍率300×の走査電子顕微鏡
写真である。
【符号の説明】
10  金属管 12  冷却管 16  テーブル 18  ドリル 20  フィラメント 22  上部ブロック 24  下部ブロック 28  案内管 42  電源 44  バイアス電源

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  真空室、水素−炭化水素混合供給物用
    の入口、および出口を含むCVDダイヤモンド反応器に
    おいて、(a) 半径方向に沿って内向きに配置された
    細長い物体を保持するための複数の開口を有し、かつ熱
    的に接触しながら外側を包囲するように配置された冷却
    管を具備する細長い金属管と、(b)前記金属管の内部
    においてそれの長さに沿って伸び、かつ炭化水素の解離
    を開始させるのに十分な温度にまでフィラメントを加熱
    するための電源に電気的に接続されたフィラメントとが
    前記反応器の内部に配置されており、従って前記細長い
    物体のうちで前記フィラメントを包囲する前記金属管の
    内部に位置する部分が前記フィラメントによって加熱さ
    れる結果、複数の静止した細長い物体の少なくとも一部
    分の外面全体をCVDダイヤモンドで被覆するために改
    善された反応器。
  2. 【請求項2】  前記金属管が銅から成る請求項1記載
    の反応器。
  3. 【請求項3】  前記フィラメントが電気的に加熱され
    る請求項1記載の反応器。
  4. 【請求項4】  前記金属管が前記フィラメントから電
    気的に絶縁されている請求項3記載の反応器。
  5. 【請求項5】  前記フィラメントがタングステン、タ
    ンタル、モリブデンまたはそれらの合金から成る請求項
    1記載の反応器。
  6. 【請求項6】  前記フィラメントがそれの長さに沿っ
    てしか運動しないように拘束されている請求項1記載の
    反応器。
  7. 【請求項7】  前記冷却管が銅から成る請求項1記載
    の反応器。
  8. 【請求項8】  水素−炭化水素混合物を少なくとも部
    分的に解離させて基体上にダイヤモンドの析出および成
    長をもたらすようなCVDダイヤモンド生成条件下に維
    持されたCVDダイヤモンド反応器の真空室内に水素−
    炭化水素混合物を流すことによって細長い物体をCVD
    ダイヤモンドで被覆するための方法において、(a) 
    前記反応器の内部に配置され、半径方向に沿って内向き
    に配置された細長い物体を保持するための複数の開口を
    有し、かつ熱的に接触しながら外側を包囲するように配
    置された冷却管を具備する細長い金属管を通して前記水
    素−炭化水素混合供給物を流し、(b) 前記金属管の
    内部においてそれの長さに沿って伸びかつフィラメント
    加熱用の電源に電気的に接続されたフィラメントを用い
    て、炭化水素の解離を開始させるのに十分な温度にまで
    前記水素−炭化水素混合物を加熱すると共に、前記細長
    い物体をも加熱し、また(c) 前記細長い物体をCV
    Dダイヤモンド生成温度に維持するために役立つ温度お
    よび流量を有する冷却液を前記冷却管中に流す諸工程を
    含む結果、複数の静止した細長い物体の少なくとも一部
    分の外面全体をCVDダイヤモンドで被覆するための改
    善された方法。
  9. 【請求項9】  前記真空室内に流される前記水素−炭
    化水素混合物中における水素と炭化水素とのモル比が約
    1:10〜1:1000の範囲内にある請求項8記載の
    方法。
  10. 【請求項10】  前記細長い物体が約500〜110
    0℃の範囲内の温度に維持される請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】  前記金属管にバイアス電圧が印加さ
    れる請求項8記載の方法。
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