JPH0423196B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 通常の場合、ベルト（保弾帯）を形成するリン
クによつて連結された、弾薬を供給した高速射撃
の砲架にすえつけた武器は、都合のよい容量の、
すなわち目標物の破壊を達成するに十分な時間高
速射撃を維持しうるに適した、射撃用弾薬の貯蔵
を必要とする。その上、その弾薬は武器の射撃速
度に同調して貯蔵容器から武器へ連続的にはこば
れなければならないことは明白である。

弾薬貯蔵の容量に関しては、武器が有力であれ
ばあるほど人力による装てんを必要とせずに行な
いうる発射操作の数が多くなることは明白であ
る。

貯蔵容器から付記への弾薬の輸送は、武器によ
つて生ずる以外のエネルギー源を必要とし且つ、
武器の射撃速度に対応する時間中に移動すべき弾
薬量が大きいほどそのエネルギー源も大きくな
る。かなりな加速、中断、慣性およびその他の問
題がこれから生ずる。

それ故本発明の目的は、大容量の弾薬貯蔵を提
供し然も抜き出し操作には少量の弾薬の移動しか
必要とせず、これによつて武器へベルトを輸送す
るに必要な動力を加速に関しても関連する慣性現
像に関しても最小にする（これらは短時間の破壊
の際の射撃のときに特に重要である）ことによつ
て、周知技術の欠点を除くことにある。

本発明によれば上記の課題の解決および上記の
目的の達成のための手段として、それぞれの垂直
セクタが１個のベルトのループを収容するに足る
幅を有する垂直セクタ群１１，２４に内部を分割
した容器１０，２０を備え、ベルトが該セクタ群
１１，２４のそれぞれに入るループの形体に且つ
該セクタ群１１，２４の間のそれぞれの分割壁１
２，２３にまたがつて配置され、該容器１０，２
０に可動式に支持されていて各セクタ１１，２４
の上部開口を武器１６に弾薬を供給するためのベ
ルトの垂直抜き出し通路に相当する位置に連続的
に移動しうるようになつており、そして更に武器
１６に供給する弾薬１５の個数を検知するセンサ
ー１８および該センサによつて制御され各セクタ
からのベルトの抜き出しに同調して該容器を移動
させる駆動装置１４，２２を備えて成ることを特
徴とするベルト状の弾薬１５を入れこれを供給す
るための装置が提案される。

本発明の装置の主要な特徴は次のとおりであ
る。

(a) 容器は可動性であり垂直セクタ群に分割され
ており、そしてこれらのセクタ群のそれぞれの
セクタは武器に供給する弾薬ベルトの垂直通路
に相当する位置に連続的に配置可能な上部開口
を備えている。

(b) 武器に供給する弾薬の数を検知するセンサが
備えてある。

(c) 各セクタからのベルトの抜き出しに同調して
容器を稼働させる駆動装置が備えてあり、且つ
該駆動装置は上記のセンサによつて制御され
る。

上記(a)の構成は武器の高速射撃に同調して弾薬
ベルトを少ないエネルギーで武器へ連続的にはこ
ぶことを可能にする（すなわち弾薬ベルトの抜き
出し操作には弾薬を僅かに移動させればよい）。
上記(b)および(c)は高速射撃を上記の如く適切に行
う上で補助的効果がある。

特に上記(a)の構成によつてもたらされる作用効
果を簡単に説明すれば次のとおりである。

本発明において容器はある種の先行技術（たと
えば特開昭53−69500号公報）のように衝突に同
調して移動するのではなくて、セクタからのベル
ト・ループの完全な抜き出しに同調して移動す
る。これは容器を個々の弾薬の抜き出しに厳密に
同調させる必要がないという点で本発明の重要な
特徴である。それぞれの完全なループ抜き出し毎
に１段階の前進が必要である。それ故、容器は段
階的にではなくて連続的に移動させることができ
る。また本発明の装置では垂直方向にそつてベル
トの抜き出しを行うために、ベルトを武器に供給
するにはその最高位置において容器の高さプラス
武器と容器頂部との間の距離に等しいベルトの高
さを移動させればよい。従つて移動距離は短くて
すみ、そのため移動に要するエネルギーは少なく
てすむ。

本発明による弾薬貯蔵容器の主要な特徴と利点
は添付図面を参照しての実例による下記の具体例
から更に明らかになるであろう。

第１図および第２図は本発明による弾薬貯蔵容
器を含む武器砲架の一般的な部分断面図式的な立
面図および平面図である。

第３図および第４図は第１図および第２図に示
すものと操作的に均等なもう１つの態様の貯蔵容
器の垂直断面図および平面断面図である。

第５図は更にもう１つの態様の弾薬貯蔵容器の
図を示すものである。

特に第１図および第２図を参照して、本発明に
よる弾薬貯蔵容器は全体を１０で示す環状断面の
円筒状容器である。

容器中に形成される環状室は壁１２によつて各
セクタ１１に分割されている。

全体の室１０は周知の任意の種類の回転支持体
１３によつて支持されている。参照番号１４は該
支持体および従つて容器をその軸のまわりに回転
させうるモータを図式的に示す。

容器１０において、１５で示す弾薬のベルトが
配置され、このものは各セクタ中でループを形成
し、次いで分割壁１２にまたがつて花鋼配列の形
をとる。

容器の一区域を通して垂直線にそつて対応する
セクタからベルトが抜き出され、部分的に且つ図
式的に１６で示す武器に供給される。

容器出口と武器との間にあるベルトのガイド装
置は、その構造が本発明の目的を達成するために
必須のものではなく当業技術に周知の任意の形態
をそれらのためにえらぶことができるので、ここ
は詳細に記述しない。

ベルトがそのベルトループを含むセクタを通し
て垂直線にそつて抜き出され、そのため武器へベ
ルトを供給する部材はベルトの高さ（それは最大
値において容器の高さに武器と容器頂部との間の
距離を加えたものに等しい）をもち上げることの
みを必要とするにすぎない。同じ長さのベルトは
一連の発射のはじめに加速されなければならな
い。

連続するセクタは抜き出し自体と同調するよう
にベルトの抜き出し位置中に供給されなければな
らない。かんたんにいえば、容器は、発射された
射撃数が１個のセクタ中に含まれるベルトのルー
プに含まれる数に等しい場合、角移動を２個の隣
接セクタ間の角距離に等しくしなければならな
い。

この同調性は武器からの射撃カウント信号をと
り、そしてこれを線１７にそつてモータ１４に供
給して上述の射撃数に比例するように容器の供給
を制御することによつて容易に達成される。

別法として、線１７は武器に供給するベルトの
長さに敏感な装置から射撃カウント信号をうるこ
とができ、これは第２図の１８に示してある。

この装置は、武器の特性がこれを含むならば、
武器へベルトを供給するためのモータ駆動フイー
ダーと同調させることができる。

その特性のために、本発明の弾薬容器は抜き出
しに厳密に同調させるように移動させる必要はな
く、空のセクタと武器にベルトを供給する部材と
の間に僅かな垂直整列からの偏倚は許される。そ
の結果、本発明の容器は、最も適するものとし
て、段階的な移動または連続的な移動のいずれか
によつて移動させうる。

１つのセクタが空になるのと容器の移動との間
に僅かな時間的遅れがあつたとしても、それは許
される。

第１図および第２図は本発明による弾薬容器の
特に有利な具体例を示すものである。それは環状
形体が最も合理的であるためである。

なかでも、この形体はそれぞれの武器が径方向
に関して向き合つたセクタを介して容器からベル
トを抜き出す２つ又はそれ以上の対のおよび（ま
たは）重ねた武器を使要するのに適している。

然しなから、他の形体も可能である。

第３図および第４図は直線形状の容器２０を示
すものである。これは概念的には第２図に示す環
状容器の展開とも考えられる。

この場合、容器２０はいうまでもなく直線状の
滑走のための架台上に取り付けられる。この架台
は２１として示してある。モータ２２は意のまゝ
に架台をこの運動に駆動する。

この容器は分割壁２３によつて各セクタ２４に
分割され、そしてモータは空になりつゝあるセク
タを部分的に２５で示す抜き出し通路の下に保持
するように容器を移動させるように作動する。

ベルトが横方向の変形性を有しており傾斜配列
のループを末端セクタ中に形成せしめることがで
きて、他のシリーズを通る前に一つのシリーズの
最終セクタから隣接セクタに通るならば、容器は
第５図の平面図に示すように２列のセクタ２４お
よび２４′の形状で伸びることができる。

本発明の範囲内で更に種々の具体例が当業者に
よつて容易になしうるであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明による弾薬貯蔵容
器を含む武器砲架の一般的な部分断面図式的な立
面図および平面図である。第３図および第４図は
第１図および第２図に示すものと操作的に均等な
もう１つの態様の貯蔵容器の垂直断面図および平
面断面図である。第５図は更にもう１つの態様の
貯蔵容器の平面断面図である。 図中において；１０……弾薬貯蔵容器；１１…
…セクタ；１２……分割壁；１３……回転支持
体；１４……モータ；１５……弾薬のベルト；１
６……武器；１７……射撃カウントをモータに伝
える線；１８……射撃カウントを１７とは別の態
様でモータに伝える線；２０……容器；２１……
架台；２２……モータ；２３……分割壁；２４お
よび２４′……２列のセクタ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ それぞれの垂直セクタが１個のベルトのルー
   プを収容するに足る幅を有する垂直セクタ群１
   １，２４に内部を分割した容器１０，２０を備
   え、ベルトが該セクタ群１１，２４のそれぞれに
   入るループの形体に且つ該セクタ群１１，２４の
   間のそれぞれの分割壁１２，２３にまたがつて配
   置され、該容器１０，２０が可動式に支持されて
   いて各セクタ１１，２４の上部開口を武器１６に
   弾薬を供給するためのベルトの垂直抜き出し通路
   に相当する位置に連続的に移動しうるようになつ
   ており、そして更に武器１６に供給する弾薬１５
   の個数を検知するセンサー１８および該センサに
   よつて制御され各セクタからのベルトの抜き出し
   に同調して該容器を移動させる駆動装置１４，２
   ２を備えて成ることを特徴とするベルト状の弾薬
   １５を入れこれを供給するための装置。 ２ 該容器が実質的に円筒状であり、該セクタ群
   が環状配列で並列に配置されており、そして該容
   器がその垂直軸のまわりに回転自在に支持されて
   いる特許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ 該容器が並列配置のセクタ群をもつ直線形状
   のものであつて直線通路にそつて移動する特許請
   求の範囲第２項記載の装置。