JPH04231959A - エアブロー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浴槽の床面から気泡を
噴出させるエアブロー装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般的に、エアブロー装置は、エアポン
プと、エアブローノズルと、送気配管とを有しており、
浴槽の湯水がエアポンプへ流入するのを防止するために
エアポンプを浴槽の湯水水位よりも高い位置に設置する
必要がある。

【０００３】また、送気配管の一部を浴槽の湯水水位よ
りも高く設定することで、エアポンプへの湯水流入を防
止するようにしたものも考えられている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
においては、次のような不都合がある。エアポンプを高
い位置に設置する場合、エアポンプを天井裏に配置する
など、エアポンプの設置が不便であるとともに、長い送
気配管が必要となるなど、配管施工が面倒であるばかり
か設備コストが高くつく。

【０００５】それに対し、浴槽の上縁フランジと浴槽側
壁と浴室側面とで囲う空間に、エアブロー装置を隠蔽収
納すれば、配管施工が簡単になるとともに、送気配管を
短くできるなどのメリットがあるが、この状況において
エアポンプを高い位置に設置しようとすると、浴槽の上
縁フランジを上方へ出っ張らせるよう設計せねばならず
、設計自由度が制約されて見栄えが悪いものとなる。 また、送気配管の一部を浴槽の湯水水位よりも高い位置
に設けるようにする場合も、やはり前記と同じようにせ
ねばならず意匠性が低下する。

【０００６】このように、従来では、浴槽の湯水流入の
対策に関して改良の余地がある。

【０００７】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたもので、上方への出っ張りを少なくしたコンパクト
な構成としながら、浴槽の湯水流入を確実に防止するこ
とを課題とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明のエアブロー装置は、エアポンプと、
浴槽の床面に設けられるエアブローノズルと、このエア
ブローノズルとエアポンプとを接続する送気配管とを有
し、かつ、該送気配管の途中に、ほぼ横Ｓ字形の屈曲部
を設けた構成とした。

【０００９】

【作用】すなわち、エアブロー運転していないとき、送
気配管の最上高部分を浴槽の湯水水位よりも低くしてい
ると、浴槽の湯水がエアブローノズルから送気配管へと
流入し始める。湯水が、ほぼ横Ｓ字形の屈曲部において
、逆さＵ字形屈曲部からＵ字形屈曲部へ落ちるとき、湯
水と送気配管との間に隙間ができるため、送気配管内の
空気が流入する湯水と送気配管の隙間から上方に押し上
げられることになり、Ｕ字形屈曲部に所定量の湯水が入
った状態で逆さＵ字形屈曲部に空気が溜る結果となる。

【００１０】このＵ字形屈曲部と浴槽との間に残った空
気は、逆さＵ字形屈曲部の頂部高さ位置と浴槽の湯水水
位との差に応じて、Ｕ字形屈曲部の左右の垂直立ち上が
り部分における湯水の水位に落差を付けるよう作用し、
それによって浴槽内の湯水圧力とＵ字形屈曲部内の湯水
圧力とが拮抗するようになり、送気配管へのさらなる湯
水流入を防止する。

【００１１】このように、送気配管へ若干の湯水が流入
するけれども、それがエアポンプへ流入するといったこ
とは回避される。

【００１２】

【実施例】図１及び図２に本発明の一実施例を示してい
る。図中、１は浴槽、２はエアポンプ、３は浴槽１の床
面に設けられた複数のエアブローノズル、４はエアポン
プ２とエアブローノズル３とを接続する送気配管である
。送気配管４の途中には、ほぼ横Ｓ字形の屈曲部５が設
けられている。この屈曲部５は、送気配管４の浴槽１側
に設けられる逆さＵ字形屈曲部６と、送気配管４のエア
ポンプ２側に設けられるＵ字形屈曲部７とからなる。

【００１３】次に、動作を説明する。リモコン（図示省
略）を介してエアポンプ２を起動させると、送気配管４
、エアブローノズル３を介して浴槽１の湯水に気泡が噴
出される。ここで、エアポンプ２を停止すると、浴槽１
の湯水水位Ｘと送気配管４の最上高部分との差に基づき
、送気配管４内に湯水が流入する。流入する湯水は、屈
曲部５の逆さＵ字形屈曲部６からＵ字形屈曲部７へ落ち
るとき、湯水と送気配管４との間に隙間ができるため、
この隙間から送気配管４内の空気が上方に押し上げられ
ることになり、Ｕ字形屈曲部７に所定量の湯水が入った
状態で逆さＵ字形屈曲部６に空気が溜る。

【００１４】このＵ字形屈曲部７と浴槽１との間に残っ
た空気は、逆さＵ字形屈曲部６の頂部位置と浴槽１の湯
水水位Ｘとの差に応じて、Ｕ字形屈曲部７の左右の垂直
立ち上がり部分における湯水の水位に落差を付けるよう
作用して、それによって浴槽１内の湯水圧力とＵ字形屈
曲部７内の湯水圧力とを拮抗させる。したがって、浴槽
１の湯水はこれ以上送気配管４へ流入しなくなり、浴槽
１の湯水がエアポンプ２へ流入することが防止される。

【００１５】そして、エアポンプ２を再度起動させると
、送気配管４内に流入した湯水は、エアブローノズル３
を通じて浴槽１へと戻され、その後、気泡が噴出される
。

【００１６】次に、屈曲部５により、浴槽１の湯水圧力
とＵ字形屈曲部７内の湯水圧力が拮抗する原理を説明す
る。図２において、ａ点は大気開放であるからここの圧
力をＰとすると、ｂ点の圧力は、Ｐ＋ｊ１　・ｈ１　、
ｃ点の圧力は、Ｐ＋ｊ１　・ｈ１　−ｊ２　（ｈ１　＋
ｈ２　）、ｄ点の圧力は、Ｐ＋ｊ１　・ｈ１−ｊ２　（
ｈ１　＋ｈ２　）−ｊ１　・ｈ３　となる。なお、ｊ１
　は水の密度、ｊ２　は空気の密度である。　　ここで
、ｄ点は大気開放であり、ａ点よりも高い位置に位置す
るため、Ｐ−ΔＰとなり、次式が成立する。

【００１７】 　　Ｐ＋ｊ１　・ｈ１　−ｊ２　（ｈ１　＋ｈ２　）−
ｊ１　・ｈ３　＝Ｐ−ΔＰ　　　　・・・■ここで、Δ
Ｐ≒０とすると、■式は、 　　　　　　ｊ１　・ｈ１　−ｊ２　（ｈ１　＋ｈ２　
）−ｊ１　・ｈ３　≒０　　　　　　　　　　・・・■
となり、さらに、 　　ｊ１　・ｈ１　−ｊ２　・ｈ１　−ｊ２　・ｈ２　
−ｊ１　・ｈ３　≒０　　　　　　　　　　・・・■　
　（Ｊ１　−Ｊ２　）ｈ１　≒ｊ２　・ｈ２　＋ｊ１　
・ｈ３　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・
■のように展開される。ここで、ｈ１　は、　　ｈ１　
＝（Ｊ２　・ｈ２　＋ｊ１　・ｈ３　）／（ｊ１　−ｊ
２　）　　　　　　　　　　　　・・・■　　　　　　
＝｛（ｊ２　／ｊ１　）・ｈ２　＋ｈ３　｝／｛１−（
ｊ２　／ｊ１　）｝・・・■となる。

【００１８】ここで、ｊ１　＝１×１０３　〔ｋｇ／ｍ
３　〕、ｊ２　＝１．２９〔ｋｇ／ｍ３　〕であるから
、ｊ２　／ｊ１　≒０と考えると、■式から、ｈ１　≒
ｈ３　となる。つまり、この関係は、浴槽１の湯水圧力
とＵ字形屈曲部７内の湯水圧力が拮抗することを意味し
ている。

【００１９】このように送気配管４に屈曲部５を設けれ
ば、浴槽１内の湯水がエアポンプ２に流入することを確
実に防止できて、送気配管４の最上高部分を浴槽１の湯
水水位Ｘよりも低く設定できるようになる。

【００２０】なお、屈曲部５における逆さＵ字形屈曲部
６とＵ字形屈曲部７とを連結する垂直立ち上がり部分に
、屈曲部５のパイプ径よりも大きな太鼓部を設けてもよ
い。

【００２１】このような太鼓部を設けた場合、エアブロ
ー運転停止中において、浴槽１の湯水が屈曲部５に流入
する際、屈曲部５内に確実に空気を残せるようになる。 つまり、湯水が屈曲部５に流入する際、太鼓部において
、湯水と太鼓部との間に大きな隙間ができるようになる
ため、この隙間を介して送気配管４中の空気が逆さＵ字
形屈曲部６に押し上げられやすくなるのである。このよ
うな太鼓部を設ければ、送気配管４や屈曲部５のパイプ
径を細いものにでき、配管コストを低減できる他、狭い
収納スペースへエアブロー装置を収納する際、その収納
作業を行いやすくできる。

【００２２】

【発明の効果】本発明のエアブロー装置は、送気配管の
最上高部分を浴槽の湯水水位よりも低くしても、エアブ
ロー運転停止時において浴槽の湯水が送気配管を通じて
エアポンプへ流入するのを確実に防止できる。したがっ
て、本発明のエアブロー装置を設置するユニットバスに
おいては、送気配管を浴槽の上縁フランジ面上に突出さ
せる必要がないので、見栄えの良いものにできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例で、エアブロー装置の構成模
式図である。

【図２】本発明の一実施例で、送気配管の形状を示す側
面図である。

【符号の説明】

１　　　　浴槽　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　２　　　　エアポンプ３　　　　エアブローノズル
　　　　　　　　４　　　　送気配管５　　　　屈曲部
　　　　　　　　　　　　　　　　　　６　　　　Ｕ字
形屈曲部７　　　　逆さＵ字形屈曲部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】エアポンプと、浴槽の床面に設けられるエ
   アブローノズルと、このエアブローノズルとエアポンプ
   とを接続する送気配管とを有し、かつ、該送気配管の途
   中に、ほぼ横Ｓ字形の屈曲部が設けられていることを特
   徴とするエアブロー装置。