JPH04231637A - 内燃エンジンの空燃比制御方法 - Google Patents
内燃エンジンの空燃比制御方法Info
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- JPH04231637A JPH04231637A JP41493490A JP41493490A JPH04231637A JP H04231637 A JPH04231637 A JP H04231637A JP 41493490 A JP41493490 A JP 41493490A JP 41493490 A JP41493490 A JP 41493490A JP H04231637 A JPH04231637 A JP H04231637A
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- engine
- fuel
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Links
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Landscapes
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃エンジンの空燃比制
御方法に関し、特に排気ガス濃度に略比例する出力特性
を備えた排気濃度センサを用いてエンジンに供給する混
合気を目標空燃比にフィードバック制御する空燃比制御
方法に関する。
御方法に関し、特に排気ガス濃度に略比例する出力特性
を備えた排気濃度センサを用いてエンジンに供給する混
合気を目標空燃比にフィードバック制御する空燃比制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの運転状態に応じて、エンジン
に供給する混合気の空燃比(以下「供給空燃比」という
)を理論空燃比よりリーン側に制御する空燃比制御方法
として、以下のような技術が従来提案されている。
に供給する混合気の空燃比(以下「供給空燃比」という
)を理論空燃比よりリーン側に制御する空燃比制御方法
として、以下のような技術が従来提案されている。
【0003】■エンジン負荷が低いときには供給空燃比
の理論空燃比へのフィードバック制御を停止し、理論空
燃比よりリーン側へオープンループ制御する空燃比制御
方法において、エンジンに供給する燃料量の増加方向の
変化幅が所定値以上のときには、前記リーン側へのオー
プンループ制御を禁止するようにしたもの(特開昭58
−48742号公報)。
の理論空燃比へのフィードバック制御を停止し、理論空
燃比よりリーン側へオープンループ制御する空燃比制御
方法において、エンジンに供給する燃料量の増加方向の
変化幅が所定値以上のときには、前記リーン側へのオー
プンループ制御を禁止するようにしたもの(特開昭58
−48742号公報)。
【0004】■上記■と同様にリーン側オープンループ
制御を行う空燃比制御方法において、エンジン負荷が増
加方向にあるときには前記リーン側へのオープンループ
制御を禁止するようにしたもの(特開昭63−1291
40号公報)。
制御を行う空燃比制御方法において、エンジン負荷が増
加方向にあるときには前記リーン側へのオープンループ
制御を禁止するようにしたもの(特開昭63−1291
40号公報)。
【0005】■排気ガス濃度に略比例する出力特性を有
する排気濃度センサを用いて供給空燃比を、エンジン運
転状態に応じて理論空燃比よりリーン側に設定される目
標空燃比にフィードバック制御する空燃比制御方法にお
いて、エンジンの高負荷運転状態おいては、目標空燃比
をリッチ方向に変更するようにしたもの(特開昭59−
208141号公報)。
する排気濃度センサを用いて供給空燃比を、エンジン運
転状態に応じて理論空燃比よりリーン側に設定される目
標空燃比にフィードバック制御する空燃比制御方法にお
いて、エンジンの高負荷運転状態おいては、目標空燃比
をリッチ方向に変更するようにしたもの(特開昭59−
208141号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術■、■は
ともにリーン側のフィードバック制御ではなく、オープ
ンループ制御であるため、リーン側に制御可能な運転領
域を広くとることが困難である。また、■の技術は、燃
料供給量の変化幅で加速を検出するため、例えばエンジ
ン温度が低い場合の加速燃料増量等によって変化幅が所
定値以上となる場合もあり、必ずしも適切な運転状態で
リーン側への制御の禁止が行われない。更に■の技術で
は、少しでも負荷が増加傾向にあるときには、リーン側
への制御が禁止されるので、リーン側に制御可能な運転
領域を狭める場合がある。
ともにリーン側のフィードバック制御ではなく、オープ
ンループ制御であるため、リーン側に制御可能な運転領
域を広くとることが困難である。また、■の技術は、燃
料供給量の変化幅で加速を検出するため、例えばエンジ
ン温度が低い場合の加速燃料増量等によって変化幅が所
定値以上となる場合もあり、必ずしも適切な運転状態で
リーン側への制御の禁止が行われない。更に■の技術で
は、少しでも負荷が増加傾向にあるときには、リーン側
への制御が禁止されるので、リーン側に制御可能な運転
領域を狭める場合がある。
【0007】以上のように■、■の技術は、リーン側へ
の制御が可能であるときにも、該制御を禁止する場合が
あり、燃費の点で改善の余地が残されていた。
の制御が可能であるときにも、該制御を禁止する場合が
あり、燃費の点で改善の余地が残されていた。
【0008】また、■の技術によれば、理論空燃比より
リーン側へのフィードバック制御が可能となるが、スロ
ットル弁開度が所定値以上のとき高負荷状態と判定する
ため、例えばスロットル弁が急激に開弁されても所定値
以上とはならなかった場合等にはリーン側へのフィード
バック制御が継続されて、加速性を悪化させるという問
題があった。
リーン側へのフィードバック制御が可能となるが、スロ
ットル弁開度が所定値以上のとき高負荷状態と判定する
ため、例えばスロットル弁が急激に開弁されても所定値
以上とはならなかった場合等にはリーン側へのフィード
バック制御が継続されて、加速性を悪化させるという問
題があった。
【0009】本発明は上述の点に鑑みなされたものであ
り、理論空燃比よりリーン側へのフィードバック制御を
行うべきエンジン運転状態を適確に判断し、良好な燃費
特性を確保しつつ、加速性の向上を図ることができる空
燃比制御方法を提供することを目的とする。
り、理論空燃比よりリーン側へのフィードバック制御を
行うべきエンジン運転状態を適確に判断し、良好な燃費
特性を確保しつつ、加速性の向上を図ることができる空
燃比制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、内燃エンジンの排気系に設けられ、排気ガス
濃度に略比例する出力特性を備えた排気濃度センサを用
いてエンジンに供給する混合気の空燃比をエンジンの運
転状態に応じて理論空燃比よりリーン側の目標空燃比に
フィードバック制御する内燃エンジンの空燃比制御方法
において、前記エンジンが加速中であるときには燃料供
給量を増加させると共に、エンジン運転パラメータの変
化速度が所定値より大きいときには、前記目標空燃比の
理論空燃比よりリーン側への設定を禁止するようにした
ものである。
本発明は、内燃エンジンの排気系に設けられ、排気ガス
濃度に略比例する出力特性を備えた排気濃度センサを用
いてエンジンに供給する混合気の空燃比をエンジンの運
転状態に応じて理論空燃比よりリーン側の目標空燃比に
フィードバック制御する内燃エンジンの空燃比制御方法
において、前記エンジンが加速中であるときには燃料供
給量を増加させると共に、エンジン運転パラメータの変
化速度が所定値より大きいときには、前記目標空燃比の
理論空燃比よりリーン側への設定を禁止するようにした
ものである。
【0011】更に、前記エンジンの加速終了後、所定期
間中であって、前記エンジン運転パラメータの変化速度
が減速側へ移行しないときには前記目標空燃比の理論空
燃比よりリーン側への設定を禁止することが望ましい。
間中であって、前記エンジン運転パラメータの変化速度
が減速側へ移行しないときには前記目標空燃比の理論空
燃比よりリーン側への設定を禁止することが望ましい。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基づいて詳
述する。
述する。
【0013】図1は本発明の制御方法が適用される制御
装置の全体の構成図であり、同図中1は各シリンダに吸
気弁と排気弁(図示せず)とを各1対に設けたDOHC
直列4気筒エンジンである。このエンジン1は、吸気弁
及び排気弁の作動特性(具体的には、弁の開弁時期及び
リフト量、以下「バルブタイミング」という)を、エン
ジンの高速回転領域に適した高速バルブタイミングと、
低速回転領域に適した低速バルブタイミングとに切換可
能に構成されている。
装置の全体の構成図であり、同図中1は各シリンダに吸
気弁と排気弁(図示せず)とを各1対に設けたDOHC
直列4気筒エンジンである。このエンジン1は、吸気弁
及び排気弁の作動特性(具体的には、弁の開弁時期及び
リフト量、以下「バルブタイミング」という)を、エン
ジンの高速回転領域に適した高速バルブタイミングと、
低速回転領域に適した低速バルブタイミングとに切換可
能に構成されている。
【0014】エンジン1の吸気管2の途中にはスロット
ルボディ3が設けられ、その内部にはスロットル弁3′
が配されている。スロットル弁3′にはスロットル弁開
度(θTH)センサ4が連結されており、当該スロット
ル弁3の開度に応じた電気信号を出力して電子コントロ
ールユニット(以下「ECU」という)5に供給する。 燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3との間且つ
吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に
設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接
続されていると共にECU5に電気的に接続されて当該
ECU5からの信号により燃料噴射の開弁時間が制御さ
れる。
ルボディ3が設けられ、その内部にはスロットル弁3′
が配されている。スロットル弁3′にはスロットル弁開
度(θTH)センサ4が連結されており、当該スロット
ル弁3の開度に応じた電気信号を出力して電子コントロ
ールユニット(以下「ECU」という)5に供給する。 燃料噴射弁6はエンジン1とスロットル弁3との間且つ
吸気管2の図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に
設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接
続されていると共にECU5に電気的に接続されて当該
ECU5からの信号により燃料噴射の開弁時間が制御さ
れる。
【0015】また、ECU5の出力側には、前記バルブ
タイミングの切換制御を行なうための電磁弁21が接続
されており、該電磁弁21の開閉作動がECU5により
制御される。電磁弁21は、バルブタイミングの切換を
行う切換機構(図示せず)の油圧を高/低に切換えるも
のであり、該油圧の高/低に対応してバルブタイミング
が高速バルブタイミングと低速バルブタイミングに切換
えられる。前記切換機構の油圧は、油圧(POIL)セ
ンサ20によって検出され、その検出信号がECU5に
供給される。
タイミングの切換制御を行なうための電磁弁21が接続
されており、該電磁弁21の開閉作動がECU5により
制御される。電磁弁21は、バルブタイミングの切換を
行う切換機構(図示せず)の油圧を高/低に切換えるも
のであり、該油圧の高/低に対応してバルブタイミング
が高速バルブタイミングと低速バルブタイミングに切換
えられる。前記切換機構の油圧は、油圧(POIL)セ
ンサ20によって検出され、その検出信号がECU5に
供給される。
【0016】一方、スロットル弁3の直ぐ下流には管7
を介して吸気管内絶対圧(PBA)センサ8が設けられ
ており、この絶対圧センサ8により電気信号に変換され
た絶対圧信号は前記ECU5に供給される。また、その
下流には吸気温(TA)センサ9が取付けられており、
吸気温TAを検出して対応する電気信号を出力してEC
U5に供給する。
を介して吸気管内絶対圧(PBA)センサ8が設けられ
ており、この絶対圧センサ8により電気信号に変換され
た絶対圧信号は前記ECU5に供給される。また、その
下流には吸気温(TA)センサ9が取付けられており、
吸気温TAを検出して対応する電気信号を出力してEC
U5に供給する。
【0017】エンジン1の本体に装着されたエンジン水
温(TW)センサ10はサーミスタ等から成り、エンジ
ン水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を
出力してECU5に供給する。エンジン回転数(NE)
センサ11及び気筒判別(CYL)センサ12はエンジ
ン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取付
けられている。エンジン回転数センサ11はエンジン1
のクランク軸の180度回転毎に所定のクランク角度位
置でパルス(以下「TDC信号パルス」という)を出力
し、気筒判別センサ12は特定の気筒の所定のクランク
角度位置で信号パルスを出力するものであり、これらの
各信号パルスはECU5に供給される。
温(TW)センサ10はサーミスタ等から成り、エンジ
ン水温(冷却水温)TWを検出して対応する温度信号を
出力してECU5に供給する。エンジン回転数(NE)
センサ11及び気筒判別(CYL)センサ12はエンジ
ン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲に取付
けられている。エンジン回転数センサ11はエンジン1
のクランク軸の180度回転毎に所定のクランク角度位
置でパルス(以下「TDC信号パルス」という)を出力
し、気筒判別センサ12は特定の気筒の所定のクランク
角度位置で信号パルスを出力するものであり、これらの
各信号パルスはECU5に供給される。
【0018】三元触媒14はエンジン1の排気管13に
配置されており、排気ガス中のHC,CO,NOx等の
成分の浄化を行う。排気濃度センサとしての酸素濃度セ
ンサ(以下「LAFセンサ」という)15は排気管13
の三元触媒14の上流側に装着されており、排気ガス中
の酸素濃度に略比例するレベルの電気信号を出力しEC
U5に供給する。
配置されており、排気ガス中のHC,CO,NOx等の
成分の浄化を行う。排気濃度センサとしての酸素濃度セ
ンサ(以下「LAFセンサ」という)15は排気管13
の三元触媒14の上流側に装着されており、排気ガス中
の酸素濃度に略比例するレベルの電気信号を出力しEC
U5に供給する。
【0019】ECU5には更に大気圧(PA)センサ1
6、車速(VSP)センサ17、クラッチの断続を検出
するクラッチセンサ18及び変速機のシフト位置を検出
するギヤ位置センサ19が接続されており、これらのセ
ンサの検出信号がECU5に供給される。
6、車速(VSP)センサ17、クラッチの断続を検出
するクラッチセンサ18及び変速機のシフト位置を検出
するギヤ位置センサ19が接続されており、これらのセ
ンサの検出信号がECU5に供給される。
【0020】ECU5は各種センサからの入力信号波形
を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入
力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」という
)5b、CPU5bで実行される各種演算プログラム及
び演算結果等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射弁
6、電磁弁21に駆動信号を供給する出力回路5d等か
ら構成される。
を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ
信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入
力回路5a、中央演算処理回路(以下「CPU」という
)5b、CPU5bで実行される各種演算プログラム及
び演算結果等を記憶する記憶手段5c、前記燃料噴射弁
6、電磁弁21に駆動信号を供給する出力回路5d等か
ら構成される。
【0021】またECU5には、電圧調整器51が設け
られており、その出力電圧はA/D変換されてCPU5
bに入力される。この電圧調整器51は、本実施例にお
いては図示しない定電圧回路に接続された分圧抵抗等で
構成される3つの可変電圧回路から成り、3つの可変電
圧回路はそれぞれ別個に人為的に調整可能である。これ
らの可変電圧回路の出力電圧に対応して、後述する図3
のプログラムにおいて使用される第1〜第3の量産補正
変数KCMPRO1〜3の値が決定される。
られており、その出力電圧はA/D変換されてCPU5
bに入力される。この電圧調整器51は、本実施例にお
いては図示しない定電圧回路に接続された分圧抵抗等で
構成される3つの可変電圧回路から成り、3つの可変電
圧回路はそれぞれ別個に人為的に調整可能である。これ
らの可変電圧回路の出力電圧に対応して、後述する図3
のプログラムにおいて使用される第1〜第3の量産補正
変数KCMPRO1〜3の値が決定される。
【0022】電圧調整器51は、図1の制御装置をエン
ジンに組込む組立時や定期的メンテナンス時等に、エン
ジンの特性のばらつきや経時変化を補償するように調整
される。
ジンに組込む組立時や定期的メンテナンス時等に、エン
ジンの特性のばらつきや経時変化を補償するように調整
される。
【0023】CPU5bは上述の各種エンジンパラメー
タ信号に基づいて、排気ガス中の酸素濃度に応じたフィ
ードバック制御運転領域やオープンループ制御運転領域
等の種々のエンジン運転状態を判別するとともに、エン
ジン運転状態に応じ、次式(1)に基づき、前記TDC
信号パルスに同期する燃料噴射弁6の燃料噴射時間To
utを演算する。
タ信号に基づいて、排気ガス中の酸素濃度に応じたフィ
ードバック制御運転領域やオープンループ制御運転領域
等の種々のエンジン運転状態を判別するとともに、エン
ジン運転状態に応じ、次式(1)に基づき、前記TDC
信号パルスに同期する燃料噴射弁6の燃料噴射時間To
utを演算する。
【0024】
Tout=Ti×KCMDM×KLAF×K1
+K2 …(1) ここに、Tiは基本燃料量、具体的にはエンジン回
転数NEと吸気管内絶対圧PBAとに応じて決定される
基本燃料噴射時間であり、このTi値を決定するための
Tiマップが記憶手段5cに記憶されている。
+K2 …(1) ここに、Tiは基本燃料量、具体的にはエンジン回
転数NEと吸気管内絶対圧PBAとに応じて決定される
基本燃料噴射時間であり、このTi値を決定するための
Tiマップが記憶手段5cに記憶されている。
【0025】KCMDMは、後述する図2,3のプログ
ラムによって設定される修正目標空燃比係数であり、エ
ンジン運転状態に応じて設定され、目標空燃比を表わす
目標空燃比係数KCMDに燃料冷却補正係数KETVを
乗算することによって算出される。補正係数KETVは
、燃料を実際に噴射することによる冷却効果によって供
給空燃比が変化することを考慮して燃料噴射量を予め補
正するための係数であり、目標空燃比係数KCMDの値
に応じて設定される。なお、前記式(1)から明らかな
ように、目標空燃比係数KCMDが増加すれば燃料噴射
時間Toutは増加するので、KCMD値及びKCMD
M値はいわゆる空燃比A/Fの逆数に比例する値となる
。
ラムによって設定される修正目標空燃比係数であり、エ
ンジン運転状態に応じて設定され、目標空燃比を表わす
目標空燃比係数KCMDに燃料冷却補正係数KETVを
乗算することによって算出される。補正係数KETVは
、燃料を実際に噴射することによる冷却効果によって供
給空燃比が変化することを考慮して燃料噴射量を予め補
正するための係数であり、目標空燃比係数KCMDの値
に応じて設定される。なお、前記式(1)から明らかな
ように、目標空燃比係数KCMDが増加すれば燃料噴射
時間Toutは増加するので、KCMD値及びKCMD
M値はいわゆる空燃比A/Fの逆数に比例する値となる
。
【0026】KLAFは、空燃比補正係数であり、空燃
比フィードバック制御中はLAFセンサ15によって検
出された空燃比が目標空燃比に一致するように設定され
、オープンループ制御中はエンジン運転状態に応じた所
定値に設定される。
比フィードバック制御中はLAFセンサ15によって検
出された空燃比が目標空燃比に一致するように設定され
、オープンループ制御中はエンジン運転状態に応じた所
定値に設定される。
【0027】K1及びK2は夫々各種エンジンパラメー
タ信号に応じて演算される他の補正係数及び補正変数で
あり、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加
速特性等の諸特性の最適化が図られるような値に設定さ
れる。
タ信号に応じて演算される他の補正係数及び補正変数で
あり、エンジン運転状態に応じた燃費特性、エンジン加
速特性等の諸特性の最適化が図られるような値に設定さ
れる。
【0028】CPU5bは更にエンジン運転状態に応じ
てバルブタイミングの切換指示信号を出力して電磁弁2
1の開閉制御を行なう。
てバルブタイミングの切換指示信号を出力して電磁弁2
1の開閉制御を行なう。
【0029】CPU5bは上述のようにして算出、決定
した結果に基づいて、燃料噴射弁6および電磁弁21を
駆動する信号を、出力回路5dを介して出力する。
した結果に基づいて、燃料噴射弁6および電磁弁21を
駆動する信号を、出力回路5dを介して出力する。
【0030】図2,3は前記目標空燃比係数KCMD及
び修正目標空燃比係数KCMDMを算出するプログラム
のフローチャートである。本プログラムはTDC信号の
発生毎にこれと同期して実行される。
び修正目標空燃比係数KCMDMを算出するプログラム
のフローチャートである。本プログラムはTDC信号の
発生毎にこれと同期して実行される。
【0031】図2のステップS12ではシフトチェンジ
中であるか否かを判別する。この判別は、前記クラッチ
センサ18によってクラッチが接続されているか否かを
検出することによって行う。ステップS12の答が肯定
(YES)、即ちシフトチェンジ中のときにはシフトチ
ェンジ終了後の経過時間を計測するシフトチェンジディ
レイタイマtmKBSに所定のシフトチェンジディレイ
時間(例えば500ミリ秒)tmDLYBSをセットし
てこれをスタートさせ(ステップS13)、更にフュエ
ルカットの継続時間を計測するF/Cディレイタイマt
mAFCに所定のF/CディレイタイムtmAFCDL
Y(300ミリ秒)をセットしてこれをスタートさせ(
ステップS17)、KCMDの今回値KCMD(n)を
前回値KCMD(n−1)と同じ値に設定し(ステップ
S22)、ステップS39に進む。
中であるか否かを判別する。この判別は、前記クラッチ
センサ18によってクラッチが接続されているか否かを
検出することによって行う。ステップS12の答が肯定
(YES)、即ちシフトチェンジ中のときにはシフトチ
ェンジ終了後の経過時間を計測するシフトチェンジディ
レイタイマtmKBSに所定のシフトチェンジディレイ
時間(例えば500ミリ秒)tmDLYBSをセットし
てこれをスタートさせ(ステップS13)、更にフュエ
ルカットの継続時間を計測するF/Cディレイタイマt
mAFCに所定のF/CディレイタイムtmAFCDL
Y(300ミリ秒)をセットしてこれをスタートさせ(
ステップS17)、KCMDの今回値KCMD(n)を
前回値KCMD(n−1)と同じ値に設定し(ステップ
S22)、ステップS39に進む。
【0032】前記ステップS12の答が否定(NO),
即ち、シフトチェンジ中でないときには、シフトチェン
ジディレイタイマtmKBSのカウント値が値0か否か
を判別する(ステップS14)。この答が肯定(YES
)、即ちシフトチェンジ終了後、所定時間tmDLYB
S経過したときは、直ちにステップS18に進み、この
答が否定(NO)、即ちシフトチェンジ終了後、所定時
間tmDLYBS経過していないときには、バルブタイ
ミングが変更されたか否かを判別する(ステップS15
)。 ステップS15の答が否定(NO)のときには、前記ス
テップS17に進み、肯定(YES)のときにはシフト
チェンジディレイタイマtmKBSを値0にリセットし
てステップS18に進む。
即ち、シフトチェンジ中でないときには、シフトチェン
ジディレイタイマtmKBSのカウント値が値0か否か
を判別する(ステップS14)。この答が肯定(YES
)、即ちシフトチェンジ終了後、所定時間tmDLYB
S経過したときは、直ちにステップS18に進み、この
答が否定(NO)、即ちシフトチェンジ終了後、所定時
間tmDLYBS経過していないときには、バルブタイ
ミングが変更されたか否かを判別する(ステップS15
)。 ステップS15の答が否定(NO)のときには、前記ス
テップS17に進み、肯定(YES)のときにはシフト
チェンジディレイタイマtmKBSを値0にリセットし
てステップS18に進む。
【0033】このように、シフトチェンジ中及びシフト
チェンジ終了後所定時間tmDLYBS経過前は、目標
空燃比係数KCMDは前回値に保持される。ただし、バ
ルブタイミングが変更されたときには、直ちにステップ
S18に進む。これにより、シフトチェンジ中及びシフ
トチェンジ直後のエンジン運転状態の変動によって目標
空燃比が大きく変動し、供給空燃比が所望の値からずれ
ることを防止することができる。また、本実施例では高
速バルブタイミングを選択したときには、KCMD値を
理論空燃比(A/F=14.7)よりリーン側の値に設
定しないようにしている(いわゆるリーンバーン制御を
禁止している)が、バルブタイミングが変更されたとき
KCMD値の前回値保持を継続すると高速バルブタイミ
ング選択時にリーンバーン制御が実行される場合がある
ため、かかる事態を回避すべく、バルブタイミング変更
時は直ちにKCMD値の前回値保持を中止するようにし
ている。ステップS18では、フュエルカット中か否か
を判別し、その答が肯定(YES)のときには、TDC
カウンタNFBに所定値NTDCX(例えば6)をセッ
トし(ステップS19)、F/CディレイタイマtmA
FCのカウント値が値0か否かを判別する(ステップS
20)。TDCカウンタNFBは、フュエルカット終了
後のTDC信号パルス数に応じて空燃比フィードバック
制御の制御ゲインを変更するために設けられている。ス
テップS20の答が否定(NO)、即ちフュエルカット
継続期間が前記所定時間tmAFCDLY未満のときに
は、前記ステップS22に進み、KCMD値を前回値に
保持する。ステップS20の答が肯定(YES)、即ち
フュエルカットが所定時間tmAFCDLY以上継続し
たときには、KCMD値を略理論空燃比(A/F=14
.7)に相当する所定値KCMDFCに設定してステッ
プS32(図3)に進む。
チェンジ終了後所定時間tmDLYBS経過前は、目標
空燃比係数KCMDは前回値に保持される。ただし、バ
ルブタイミングが変更されたときには、直ちにステップ
S18に進む。これにより、シフトチェンジ中及びシフ
トチェンジ直後のエンジン運転状態の変動によって目標
空燃比が大きく変動し、供給空燃比が所望の値からずれ
ることを防止することができる。また、本実施例では高
速バルブタイミングを選択したときには、KCMD値を
理論空燃比(A/F=14.7)よりリーン側の値に設
定しないようにしている(いわゆるリーンバーン制御を
禁止している)が、バルブタイミングが変更されたとき
KCMD値の前回値保持を継続すると高速バルブタイミ
ング選択時にリーンバーン制御が実行される場合がある
ため、かかる事態を回避すべく、バルブタイミング変更
時は直ちにKCMD値の前回値保持を中止するようにし
ている。ステップS18では、フュエルカット中か否か
を判別し、その答が肯定(YES)のときには、TDC
カウンタNFBに所定値NTDCX(例えば6)をセッ
トし(ステップS19)、F/CディレイタイマtmA
FCのカウント値が値0か否かを判別する(ステップS
20)。TDCカウンタNFBは、フュエルカット終了
後のTDC信号パルス数に応じて空燃比フィードバック
制御の制御ゲインを変更するために設けられている。ス
テップS20の答が否定(NO)、即ちフュエルカット
継続期間が前記所定時間tmAFCDLY未満のときに
は、前記ステップS22に進み、KCMD値を前回値に
保持する。ステップS20の答が肯定(YES)、即ち
フュエルカットが所定時間tmAFCDLY以上継続し
たときには、KCMD値を略理論空燃比(A/F=14
.7)に相当する所定値KCMDFCに設定してステッ
プS32(図3)に進む。
【0034】上述のように、フュエルカット継続期間が
短時間(tmAFCDLY未満)のときには、KCMD
値は前回値に保持され、フュエルカット継続期間がtm
AFCDLY以上のときには、略理論空燃比相当の所定
値KCMDFCに設定されるので、フュエルカット終了
直後の供給空燃比を適切に制御することができる。即ち
、フュエルカット継続期間が短時間の場合には、エンジ
ン運転状態がほとんど変化しないので、フュエルカット
直前の値からフィードバック制御を開始することにより
、迅速に所望の供給空燃比を得ることができる。また、
フュエルカット継続期間が長時間の場合には、KCMD
値は略中心値に設定されるので、フュエルカット終了後
のエンジン運転状態に応じて設定されるKCMD値がリ
ーン側又はリッチ側のいずれも側の値であっても、迅速
に追従することができる。
短時間(tmAFCDLY未満)のときには、KCMD
値は前回値に保持され、フュエルカット継続期間がtm
AFCDLY以上のときには、略理論空燃比相当の所定
値KCMDFCに設定されるので、フュエルカット終了
直後の供給空燃比を適切に制御することができる。即ち
、フュエルカット継続期間が短時間の場合には、エンジ
ン運転状態がほとんど変化しないので、フュエルカット
直前の値からフィードバック制御を開始することにより
、迅速に所望の供給空燃比を得ることができる。また、
フュエルカット継続期間が長時間の場合には、KCMD
値は略中心値に設定されるので、フュエルカット終了後
のエンジン運転状態に応じて設定されるKCMD値がリ
ーン側又はリッチ側のいずれも側の値であっても、迅速
に追従することができる。
【0035】前記ステップS18の答が否定(NO)、
即ちフュエルカット中でないときには、KCMDの前回
値KCMD(n−1)と、LAFセンサ15の出力に基
づいて算出され、検出された空燃比を表わす当量比(以
下「検出空燃比」という)の前回算出値KACT(n−
1)との偏差の絶対値が所定値DKAFC(例えばA/
F換算で0.8に相当する値)以下か否かを判別する(
ステップS23)。その答が肯定(YES)、即ち前記
偏差が所定値DKAFC以下のときには、TDCカウン
タNFBのカウント値を値0にリセットする(ステップ
S25)一方、否定(NO)のときにはNFBのカウン
ト値を値1だけデクリメントして(ステップS24)、
ステップS26に進む。
即ちフュエルカット中でないときには、KCMDの前回
値KCMD(n−1)と、LAFセンサ15の出力に基
づいて算出され、検出された空燃比を表わす当量比(以
下「検出空燃比」という)の前回算出値KACT(n−
1)との偏差の絶対値が所定値DKAFC(例えばA/
F換算で0.8に相当する値)以下か否かを判別する(
ステップS23)。その答が肯定(YES)、即ち前記
偏差が所定値DKAFC以下のときには、TDCカウン
タNFBのカウント値を値0にリセットする(ステップ
S25)一方、否定(NO)のときにはNFBのカウン
ト値を値1だけデクリメントして(ステップS24)、
ステップS26に進む。
【0036】ステップS23〜S25により、フュエル
カット終了直後において、目標空燃比係数KCMDと検
出空燃比KACTとの偏差が大きい(DKAFC以上)
ときには、TDCカウンタNFBのカウント値は値1以
上となり、空燃比フィードバック制御の制御ゲインがN
FB=0のときより大きな値に設定される。
カット終了直後において、目標空燃比係数KCMDと検
出空燃比KACTとの偏差が大きい(DKAFC以上)
ときには、TDCカウンタNFBのカウント値は値1以
上となり、空燃比フィードバック制御の制御ゲインがN
FB=0のときより大きな値に設定される。
【0037】ステップS26では、前記F/Cディレイ
タイマに所定時間tmAFCDLYをセットしてこれを
スタートさせ、次いで図4に示す目標空燃比係数KCM
Dの算出処理(ステップS27)を行い、ステップS3
2(図3)に進む。
タイマに所定時間tmAFCDLYをセットしてこれを
スタートさせ、次いで図4に示す目標空燃比係数KCM
Dの算出処理(ステップS27)を行い、ステップS3
2(図3)に進む。
【0038】図4のステップS41では、図5のプログ
ラムにより、目標空燃比係数の基準値KBSMが算出さ
れる。
ラムにより、目標空燃比係数の基準値KBSMが算出さ
れる。
【0039】図5のステップS61では、ECU5に接
続されたセンサ等の故障を検知したか否かを判別し、そ
の答が否定(NO)のときには、高速バルブタイミング
が選択されているか否かを判別する(ステップS62)
。ステップS61又はS62の答が肯定(YES)のと
きには、高速バルブタイミング用のKBSMマップから
、基準値KBSMを読み出して(ステップS63)本ル
ーチンを終了する。高速バルブタイミング用のKBSM
マップには、例えば図6に示すように、20個の所定エ
ンジン回転数NEM1〜NEM20及び10個の所定吸
気管内絶対圧PB1〜PB10によって決まる格子点に
対して所定の基準値KBSM(1,1)〜KBSM(2
0,10)が設定されており、検出したエンジン回転数
NE及び吸気管内絶対圧PBAの予測値(以下「予測P
BA値」という)に応じて読み出される。エンジン回転
数NEの検出値又は予測PBA値が格子点以外の値の場
合には、基準値KBSMは補間によって算出される。こ
の高速バルブタイミング用のKBSMマップの設定値は
、全て理論空燃比相当の値よりもリッチ側の値に設定さ
れている。なお、予測PBA値の算出方法は例えば特開
昭60−90948号公報により公知である。また、上
記検索には予測PBA値ではなく、検出した吸気管内絶
対圧PBAを用いてもよい。
続されたセンサ等の故障を検知したか否かを判別し、そ
の答が否定(NO)のときには、高速バルブタイミング
が選択されているか否かを判別する(ステップS62)
。ステップS61又はS62の答が肯定(YES)のと
きには、高速バルブタイミング用のKBSMマップから
、基準値KBSMを読み出して(ステップS63)本ル
ーチンを終了する。高速バルブタイミング用のKBSM
マップには、例えば図6に示すように、20個の所定エ
ンジン回転数NEM1〜NEM20及び10個の所定吸
気管内絶対圧PB1〜PB10によって決まる格子点に
対して所定の基準値KBSM(1,1)〜KBSM(2
0,10)が設定されており、検出したエンジン回転数
NE及び吸気管内絶対圧PBAの予測値(以下「予測P
BA値」という)に応じて読み出される。エンジン回転
数NEの検出値又は予測PBA値が格子点以外の値の場
合には、基準値KBSMは補間によって算出される。こ
の高速バルブタイミング用のKBSMマップの設定値は
、全て理論空燃比相当の値よりもリッチ側の値に設定さ
れている。なお、予測PBA値の算出方法は例えば特開
昭60−90948号公報により公知である。また、上
記検索には予測PBA値ではなく、検出した吸気管内絶
対圧PBAを用いてもよい。
【0040】前記ステップS62の答が否定(NO)の
ときには、低速バルブタイミング用のKBSMマップか
ら基準値KBSMを読み出し(ステップS64)、ステ
ップS65に進む。低速バルブタインミング用のKBS
Mマップも図6に示す高速バルブタイミング用のマップ
と同様に20個の所定エンジン回転数及び10個の吸気
管内絶対圧によって決まる格子点に対して設定されてい
るが、その設定値は理論空燃比相当の値よりリーン側の
値(いわゆるリーンバーン用の設定値)及びリッチ側の
値の双方を含んでいる。
ときには、低速バルブタイミング用のKBSMマップか
ら基準値KBSMを読み出し(ステップS64)、ステ
ップS65に進む。低速バルブタインミング用のKBS
Mマップも図6に示す高速バルブタイミング用のマップ
と同様に20個の所定エンジン回転数及び10個の吸気
管内絶対圧によって決まる格子点に対して設定されてい
るが、その設定値は理論空燃比相当の値よりリーン側の
値(いわゆるリーンバーン用の設定値)及びリッチ側の
値の双方を含んでいる。
【0041】ステップS65では、ステップS64で読
み出したKBSM値が理論空燃比に相当する所定値KB
SM0より小さいか否かを判別し、その答が否定(NO
)、即ちKBSM≧KBSM0のときには直ちに本ルー
チンを終了する。ステップS65の答が肯定(YES)
、即ちKBSM<KBSM0であって理論空燃比よりリ
ーン側の値のときには、エンジン始動後所定時間経過し
たか否かを判別する(ステップS66)。この答が肯定
(YES)のときには、ステップS64で読み出したK
BSMが所定判定値KBSMJG(例えばA/F=17
に相当する値)以下か否かを判別する(ステップS67
)。ステップS66又はS67の答が否定(NO)のと
き、即ちエンジン始動後所定時間経過していないとき又
はKBSM>KBSMJGが成立するときには、KBS
M値を前記所定値KBSM0に設定して(ステップS6
8)、本ルーチンを終了する。
み出したKBSM値が理論空燃比に相当する所定値KB
SM0より小さいか否かを判別し、その答が否定(NO
)、即ちKBSM≧KBSM0のときには直ちに本ルー
チンを終了する。ステップS65の答が肯定(YES)
、即ちKBSM<KBSM0であって理論空燃比よりリ
ーン側の値のときには、エンジン始動後所定時間経過し
たか否かを判別する(ステップS66)。この答が肯定
(YES)のときには、ステップS64で読み出したK
BSMが所定判定値KBSMJG(例えばA/F=17
に相当する値)以下か否かを判別する(ステップS67
)。ステップS66又はS67の答が否定(NO)のと
き、即ちエンジン始動後所定時間経過していないとき又
はKBSM>KBSMJGが成立するときには、KBS
M値を前記所定値KBSM0に設定して(ステップS6
8)、本ルーチンを終了する。
【0042】ステップS66及びS67の答がともに肯
定(YES)のとき、即ちエンジン始動後所定時間経過
しており、かつKBSM≦KBSMJGが成立するとき
には、変速機のギヤ位置が5速か否かを判別する(ステ
ップS70)。この答が肯定(YES)、即ちギヤ位置
が5速のときには車速VSPが第1の判別値V5th(
例えば80km/時間)より高いか否かを判別する(ス
テップS71)。ステップS70及びS71の答がとも
に肯定(YES)のとき、即ちギヤ位置が5速で且つ高
車速(VSP>V5th)のときには、基準値KBSM
を5速高車速用の所定値KBSM5(例えばA/F=2
3.0に相当する値)に設定して(ステップS76)、
本ルーチンを終了する。ステップS71の答が否定(N
O)、即ちVSP≦V5thのときには、更に車速VP
Sが前記第1の判別値V5thより低い第2の判別値V
NGRL(例えば40km/時間)より高いか否かを判
別する(ステップS73)。
定(YES)のとき、即ちエンジン始動後所定時間経過
しており、かつKBSM≦KBSMJGが成立するとき
には、変速機のギヤ位置が5速か否かを判別する(ステ
ップS70)。この答が肯定(YES)、即ちギヤ位置
が5速のときには車速VSPが第1の判別値V5th(
例えば80km/時間)より高いか否かを判別する(ス
テップS71)。ステップS70及びS71の答がとも
に肯定(YES)のとき、即ちギヤ位置が5速で且つ高
車速(VSP>V5th)のときには、基準値KBSM
を5速高車速用の所定値KBSM5(例えばA/F=2
3.0に相当する値)に設定して(ステップS76)、
本ルーチンを終了する。ステップS71の答が否定(N
O)、即ちVSP≦V5thのときには、更に車速VP
Sが前記第1の判別値V5thより低い第2の判別値V
NGRL(例えば40km/時間)より高いか否かを判
別する(ステップS73)。
【0043】ステップS73の答が肯定(YES)、即
ちVSP>VNGRLのときには、基準値KBSMを前
記5速高車速用の所定値KBSM5より大きい(リッチ
側の)中車速用の所定値KBSML(例えばA/F=2
2.0に相当する値)に設定して、本ルーチンを終了す
る。ステップS73の答が否定(NO)、即ちVSP≦
VNGRLのときには、基準値KBSMを前記中車速用
の所定値KBSMLより大きい(リッチ側の)低車速用
の所定値KBSM1L(例えばA/F=14.7に相当
する値)に設定して、本ルーチンを終了する。
ちVSP>VNGRLのときには、基準値KBSMを前
記5速高車速用の所定値KBSM5より大きい(リッチ
側の)中車速用の所定値KBSML(例えばA/F=2
2.0に相当する値)に設定して、本ルーチンを終了す
る。ステップS73の答が否定(NO)、即ちVSP≦
VNGRLのときには、基準値KBSMを前記中車速用
の所定値KBSMLより大きい(リッチ側の)低車速用
の所定値KBSM1L(例えばA/F=14.7に相当
する値)に設定して、本ルーチンを終了する。
【0044】前記ステップS70の答が否定(NO)、
即ちギヤ位置が5速以外のときには、3速以下(3速、
2速、1速)であるか否かを判別する。この答が否定(
NO)、即ちギヤ位置が4速のときには前記ステップS
73に進み、肯定(YES)、即ちギヤ位置が1速〜3
速のときには、前記ステップS75に進む。
即ちギヤ位置が5速以外のときには、3速以下(3速、
2速、1速)であるか否かを判別する。この答が否定(
NO)、即ちギヤ位置が4速のときには前記ステップS
73に進み、肯定(YES)、即ちギヤ位置が1速〜3
速のときには、前記ステップS75に進む。
【0045】図5のプログラムによれば、低速バルブタ
イミング選択時であってギヤ位置が5速又は4速にあり
、車速が所定値より高い(VSP>VNGRL)とき(
以下「リーン制御運転状態」という)には、基準値KB
SMが理論空燃比よりリーン側(KBSML、KBSM
5)に設定される。
イミング選択時であってギヤ位置が5速又は4速にあり
、車速が所定値より高い(VSP>VNGRL)とき(
以下「リーン制御運転状態」という)には、基準値KB
SMが理論空燃比よりリーン側(KBSML、KBSM
5)に設定される。
【0046】図4にもどり、ステップS42では、エン
ジンが所定の高負荷運転状態にあるとき適用される高負
荷目標値KWOTが算出される。この高負荷目標値KW
OTは、エンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧PBA
に応じて設定されたKWOTマップから読み出される。 KWOTマップも高速バルブタイミング用と低速バルブ
タイミング用とが設けられている。ステップS43では
、エンジンが所定の高負荷運転状態にあるとき値1に設
定されるフラグFWOTが値1であるか否かを判別し、
その答が肯定(YES)、即ちエンジンが所定高負荷運
転状態にあるときには、KWOT値がKBSM値以上か
否かを判別する(ステップS44)。この答が肯定(Y
ES)、即ちKWOT≧KBSMのときには、後述する
ステップS54において経過時間を判定するためのタイ
マtmKCMに所定時間tmKCMHLD(例えば2秒
)をセットとしてこれをスタートさせ(ステップS45
)、目標空燃比係数の今回値KCMD(n)=KWOT
として(ステップS46)本プログラムを終了する。
ジンが所定の高負荷運転状態にあるとき適用される高負
荷目標値KWOTが算出される。この高負荷目標値KW
OTは、エンジン回転数NE及び吸気管内絶対圧PBA
に応じて設定されたKWOTマップから読み出される。 KWOTマップも高速バルブタイミング用と低速バルブ
タイミング用とが設けられている。ステップS43では
、エンジンが所定の高負荷運転状態にあるとき値1に設
定されるフラグFWOTが値1であるか否かを判別し、
その答が肯定(YES)、即ちエンジンが所定高負荷運
転状態にあるときには、KWOT値がKBSM値以上か
否かを判別する(ステップS44)。この答が肯定(Y
ES)、即ちKWOT≧KBSMのときには、後述する
ステップS54において経過時間を判定するためのタイ
マtmKCMに所定時間tmKCMHLD(例えば2秒
)をセットとしてこれをスタートさせ(ステップS45
)、目標空燃比係数の今回値KCMD(n)=KWOT
として(ステップS46)本プログラムを終了する。
【0047】ステップS44の答が否定(NO)、即ち
KWOT<KBSMのときには、前記ステップS45と
同様の処理を行い(ステップS48)、KCMD(n)
=KBSMとして(ステップS56)、本プログラムを
終了する。ステップS56が実行される場合には、前記
図5のブログラムで算出されたKBSM値がそのまま目
標空燃比係数KCMDとされるので、エンジンが前記リ
ーン制御運転状態にあるときには、理論空燃比よりリー
ン側の値に設定される。
KWOT<KBSMのときには、前記ステップS45と
同様の処理を行い(ステップS48)、KCMD(n)
=KBSMとして(ステップS56)、本プログラムを
終了する。ステップS56が実行される場合には、前記
図5のブログラムで算出されたKBSM値がそのまま目
標空燃比係数KCMDとされるので、エンジンが前記リ
ーン制御運転状態にあるときには、理論空燃比よりリー
ン側の値に設定される。
【0048】前記ステップS43の答が否定(NO)、
即ちエンジンが所定高負荷運転状態にないときには、基
準値KBSMが所定値KBSM0(例えばA/F=14
.7相当の値)より小さいか否かを判別する。この答が
否定(NO)、即ちKBSM≧KBSM0のときには、
前記ステップS48に進み、肯定(YES)、即ちKB
SM<KBSM0のときには、加速時の燃料増量実行中
か否かを判別する(ステップS50)。その答が否定(
NO)のときにはステップS54に進み、肯定(YES
)のときには、アクセルペダルの踏み込みが大きいか否
か、即ちスロットル弁開度θTHの開弁方向の変化量(
今回検出値−前回検出値)が加速側の所定値(例えば4
度)より大きいか否かを判別する(ステップS51)。 ステップS51の答が肯定(YES)のときには、前記
ステップS45と同様にtmKCMに所定時間tmKC
MHLDをセットしてこれをスタートさせ(ステップS
53)、目標空燃比係数の前回値KCMD(n−1)が
所定値KCMINH(例えばA/F=19相当の値)以
上か否かを判別する。この答が肯定(YES)、即ちK
CMD(n−1)≧KCMINHのときには、KCMD
(n)値を前記理論空燃比相当の所定値KBSM0に設
定して(ステップS58)、本プログラムを終了する。
即ちエンジンが所定高負荷運転状態にないときには、基
準値KBSMが所定値KBSM0(例えばA/F=14
.7相当の値)より小さいか否かを判別する。この答が
否定(NO)、即ちKBSM≧KBSM0のときには、
前記ステップS48に進み、肯定(YES)、即ちKB
SM<KBSM0のときには、加速時の燃料増量実行中
か否かを判別する(ステップS50)。その答が否定(
NO)のときにはステップS54に進み、肯定(YES
)のときには、アクセルペダルの踏み込みが大きいか否
か、即ちスロットル弁開度θTHの開弁方向の変化量(
今回検出値−前回検出値)が加速側の所定値(例えば4
度)より大きいか否かを判別する(ステップS51)。 ステップS51の答が肯定(YES)のときには、前記
ステップS45と同様にtmKCMに所定時間tmKC
MHLDをセットしてこれをスタートさせ(ステップS
53)、目標空燃比係数の前回値KCMD(n−1)が
所定値KCMINH(例えばA/F=19相当の値)以
上か否かを判別する。この答が肯定(YES)、即ちK
CMD(n−1)≧KCMINHのときには、KCMD
(n)値を前記理論空燃比相当の所定値KBSM0に設
定して(ステップS58)、本プログラムを終了する。
【0049】前記ステップS51の答が否定(NO)、
即ちスロットル弁の開弁方向の変化量が小さいときには
、吸気管内絶対値PBAの変化量(今回検出値−前回検
出値)DPBが所定値DPBKCR(例えば80mmH
g)より大きいか否かを判別する(ステップS52)。 この答が肯定(YES)、即ちDPB>DPBKCRの
ときには前記ステップS53に進み、否定(NO)、即
ちDPB≦DPBKCRのときには、前記タイマtmK
CMのカウント値が値0か否かを判別する(ステップS
54)。ステップS54の答が否定(NO)、即ちtm
KCM>0のときには、アクセルペダルの戻しが大きい
か否か、即ちスロットル弁開度θTHの閉弁方向の変化
量(前回検出値−今回検出値)が減速側の所定値(例え
ば4度)より大きいか否かを判別する(ステップS55
)。この答が肯定(YES)のときには前記ステップS
56に進み、否定(NO)のときには前記ステップS5
7に進む。また前記ステップS54の答が肯定(YES
)であって、tmKCM=0のときも前記ステップS5
6に進む。
即ちスロットル弁の開弁方向の変化量が小さいときには
、吸気管内絶対値PBAの変化量(今回検出値−前回検
出値)DPBが所定値DPBKCR(例えば80mmH
g)より大きいか否かを判別する(ステップS52)。 この答が肯定(YES)、即ちDPB>DPBKCRの
ときには前記ステップS53に進み、否定(NO)、即
ちDPB≦DPBKCRのときには、前記タイマtmK
CMのカウント値が値0か否かを判別する(ステップS
54)。ステップS54の答が否定(NO)、即ちtm
KCM>0のときには、アクセルペダルの戻しが大きい
か否か、即ちスロットル弁開度θTHの閉弁方向の変化
量(前回検出値−今回検出値)が減速側の所定値(例え
ば4度)より大きいか否かを判別する(ステップS55
)。この答が肯定(YES)のときには前記ステップS
56に進み、否定(NO)のときには前記ステップS5
7に進む。また前記ステップS54の答が肯定(YES
)であって、tmKCM=0のときも前記ステップS5
6に進む。
【0050】図4のプログラムによれば、図5のプログ
ラムによって算出された基準値KBSM<KBSM0(
A/F=14.7相当)であっても、以下の(i)〜(
iv)の場合には目標空燃比係数KCMDを理論空燃比
よりリーン側の設定とすることが禁止され、KCMD(
n)=KBSM0とされる。
ラムによって算出された基準値KBSM<KBSM0(
A/F=14.7相当)であっても、以下の(i)〜(
iv)の場合には目標空燃比係数KCMDを理論空燃比
よりリーン側の設定とすることが禁止され、KCMD(
n)=KBSM0とされる。
【0051】(i) 加速燃料増量実行中であって、
アクセルペダルが急激に踏み込まれ、KCMD(n−1
)≧KCMINH(A/F=19相当)が成立する場合
(ステップS50からステップS53,S57を経由し
てステップS58に至る場合) (ii) 加速燃料増量実行中であって、吸気管内絶
対圧PBAが急激に増加し、KCMD(n−1)≧KC
MINHが成立する場合(ステップS50からステップ
S51,S52,S53,S57を経由してステップS
58に至る場合) (iii) 加速燃料増量実行中、かつアクセルペダ
ルの急激な踏込又は吸気管内絶対圧の急激な増加から所
定期間tmKCMHLD内であって、アクセルペダルの
急激なもどしがなく、KCMD(n−1)≧KCMIN
Hが成立する場合(ステップS50からステップS51
,S52,S54,S55,S57を経由してステップ
S58に至る場合) (iv) 上記(i)又は(ii)の状態から、加速
燃料増量停止状態へ移行後(加速終了後)所定期間tm
KCMHLD内であって、アクセルペダルの急激なもど
しがなく、KCMD(n−1)≧KCMINHが成立す
る場合(ステップS50からステップS54,S55,
S57を経由してステップS58に至る場合) 従って、目標空燃比係数の前回値KCMD(n−1)が
A/F=19相当の値KCMDINHよりリーン側にな
い限り、加速燃料増量実行中であって、アクセルペダル
位置(スロットル弁開度)又は吸気管内絶対圧PBAの
変化速度が所定値より大きいときには、目標空燃比係数
KCMDを理論空燃比よりリーン側に設定することが禁
止される。また、加速燃料増量終了後も所定期間tmK
CMHLD内は、アクセルペダルの急激な戻しがない限
り、リーン側への設定が禁止される。これにより、加速
性及び加速終了直後の運転性の向上を図ることができる
。また、上記(i)〜(iv)以外の場合には、リーン
側への設定が可能とされ、良好な燃費特性を確保するこ
とができる。
アクセルペダルが急激に踏み込まれ、KCMD(n−1
)≧KCMINH(A/F=19相当)が成立する場合
(ステップS50からステップS53,S57を経由し
てステップS58に至る場合) (ii) 加速燃料増量実行中であって、吸気管内絶
対圧PBAが急激に増加し、KCMD(n−1)≧KC
MINHが成立する場合(ステップS50からステップ
S51,S52,S53,S57を経由してステップS
58に至る場合) (iii) 加速燃料増量実行中、かつアクセルペダ
ルの急激な踏込又は吸気管内絶対圧の急激な増加から所
定期間tmKCMHLD内であって、アクセルペダルの
急激なもどしがなく、KCMD(n−1)≧KCMIN
Hが成立する場合(ステップS50からステップS51
,S52,S54,S55,S57を経由してステップ
S58に至る場合) (iv) 上記(i)又は(ii)の状態から、加速
燃料増量停止状態へ移行後(加速終了後)所定期間tm
KCMHLD内であって、アクセルペダルの急激なもど
しがなく、KCMD(n−1)≧KCMINHが成立す
る場合(ステップS50からステップS54,S55,
S57を経由してステップS58に至る場合) 従って、目標空燃比係数の前回値KCMD(n−1)が
A/F=19相当の値KCMDINHよりリーン側にな
い限り、加速燃料増量実行中であって、アクセルペダル
位置(スロットル弁開度)又は吸気管内絶対圧PBAの
変化速度が所定値より大きいときには、目標空燃比係数
KCMDを理論空燃比よりリーン側に設定することが禁
止される。また、加速燃料増量終了後も所定期間tmK
CMHLD内は、アクセルペダルの急激な戻しがない限
り、リーン側への設定が禁止される。これにより、加速
性及び加速終了直後の運転性の向上を図ることができる
。また、上記(i)〜(iv)以外の場合には、リーン
側への設定が可能とされ、良好な燃費特性を確保するこ
とができる。
【0052】図3にもどり、ステップS32では、エン
ジンがアイドル状態か否かを判別し、その答が肯定(Y
ES)のときには、前記電圧調整器51の出力電圧に応
じて設定される第1の量産補正変数KCMPRO1をK
CMD値に加算し(ステップS34)、ステップS38
に進む。ステップS32の答が否定(NO)、即ちアイ
ドル状態でないときには、KCMD値が理論空燃比より
リーン側の所定値KCMDZL(例えばA/F=18相
当の値)より小さいか否かを判別する(ステップS33
)。ステップS33の答が否定(NO)、即ちKCMD
(n)≧KCMDZLのときには、前記電圧調整器51
の出力電圧に応じて設定される第2の量産補正変数KC
MPRO2をKCMD値に加算し(ステップS35)、
ステップS38に進む。ステップS33の答が肯定(Y
ES)、即ちKCMD(n)<KCMDZLであってい
わゆるリーンバーン制御中のときには、前記電圧調整器
51の出力電圧に応じて設定される第3の量産補正変数
KCMPRO3をKCMD値に加算し(ステップS36
)、ステップS38に進む。
ジンがアイドル状態か否かを判別し、その答が肯定(Y
ES)のときには、前記電圧調整器51の出力電圧に応
じて設定される第1の量産補正変数KCMPRO1をK
CMD値に加算し(ステップS34)、ステップS38
に進む。ステップS32の答が否定(NO)、即ちアイ
ドル状態でないときには、KCMD値が理論空燃比より
リーン側の所定値KCMDZL(例えばA/F=18相
当の値)より小さいか否かを判別する(ステップS33
)。ステップS33の答が否定(NO)、即ちKCMD
(n)≧KCMDZLのときには、前記電圧調整器51
の出力電圧に応じて設定される第2の量産補正変数KC
MPRO2をKCMD値に加算し(ステップS35)、
ステップS38に進む。ステップS33の答が肯定(Y
ES)、即ちKCMD(n)<KCMDZLであってい
わゆるリーンバーン制御中のときには、前記電圧調整器
51の出力電圧に応じて設定される第3の量産補正変数
KCMPRO3をKCMD値に加算し(ステップS36
)、ステップS38に進む。
【0053】ステップS32〜S36によれば、エンジ
ンがアイドル状態にあるときには第1の量産補正変数K
CMPRO1が適用され、アイドル以外の状態のときに
は目標空燃比係数KCMDの値と、所定値KCMDZL
との大小関係に応じて第2又は第3の量産補正変数KC
MPRO2又はKCMPRO3が適用されるので、排気
ガス特性や運転性を損うことなく、それぞれのエンジン
運転状態及び目標空燃比に適合した量産補正を行うこと
ができる。特にエンジンのアイドル状態における排気ガ
ス特性の安定性を確保し、リーンバーン制御時の失火や
エンジン回転数変動を回避する上で有利である。
ンがアイドル状態にあるときには第1の量産補正変数K
CMPRO1が適用され、アイドル以外の状態のときに
は目標空燃比係数KCMDの値と、所定値KCMDZL
との大小関係に応じて第2又は第3の量産補正変数KC
MPRO2又はKCMPRO3が適用されるので、排気
ガス特性や運転性を損うことなく、それぞれのエンジン
運転状態及び目標空燃比に適合した量産補正を行うこと
ができる。特にエンジンのアイドル状態における排気ガ
ス特性の安定性を確保し、リーンバーン制御時の失火や
エンジン回転数変動を回避する上で有利である。
【0054】ステップS38では、KCMD値のリミッ
ト処理を行う。このリミット処理は、KCMDの前回値
と今回値の差が、エンジン運転状態に応じて設定される
上限値を超えないようにして、KCMD値を急激に変更
しないようにするものである。ただし、KCMD値が理
論空燃比よりリーン側にある場合において、アクセルペ
ダルが急激に踏み込まれたようなときには、理論空燃比
相当の値まで直ちに増加させるようにしている。
ト処理を行う。このリミット処理は、KCMDの前回値
と今回値の差が、エンジン運転状態に応じて設定される
上限値を超えないようにして、KCMD値を急激に変更
しないようにするものである。ただし、KCMD値が理
論空燃比よりリーン側にある場合において、アクセルペ
ダルが急激に踏み込まれたようなときには、理論空燃比
相当の値まで直ちに増加させるようにしている。
【0055】KCMDリミット処理の後、ステップS3
9では、燃料冷却補正係数KETVをKCMD値に応じ
て設定されたテーブルから読み出し、KCMD値に乗算
することによって、修正目標空燃比係数KCMDMを算
出する(ステップS40)。次いでKCMDM値のリミ
ットチェックを行ない(ステップS41)本プログラム
を終了する。このリミットチェックでは、KCMDM値
が所定の上下限値KCMDMH(例えばA/F=8相当
の値)及びKCMDML(例えばA/F=23相当の値
)の範囲内にあるか否かが判別され、該範囲外の値のと
きには、KCMDM値がその上限値KCMDMH又は下
限値KCMDMLに設定される。
9では、燃料冷却補正係数KETVをKCMD値に応じ
て設定されたテーブルから読み出し、KCMD値に乗算
することによって、修正目標空燃比係数KCMDMを算
出する(ステップS40)。次いでKCMDM値のリミ
ットチェックを行ない(ステップS41)本プログラム
を終了する。このリミットチェックでは、KCMDM値
が所定の上下限値KCMDMH(例えばA/F=8相当
の値)及びKCMDML(例えばA/F=23相当の値
)の範囲内にあるか否かが判別され、該範囲外の値のと
きには、KCMDM値がその上限値KCMDMH又は下
限値KCMDMLに設定される。
【0056】本プログラム実行後、空燃比フィードバッ
ク制御が可能なエンジン運転状態においては、算出され
た目標空燃比係数KCMDと、前記検出空燃比KACT
とが一致するように、空燃比補正係数KLAFが算出さ
れる。
ク制御が可能なエンジン運転状態においては、算出され
た目標空燃比係数KCMDと、前記検出空燃比KACT
とが一致するように、空燃比補正係数KLAFが算出さ
れる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1の空燃比制
御方法によれば、エンジンが加速中であるときには、燃
料供給量が増量されると共に、エンジン運転パラメータ
の変化速度が所定値より大きい場合には、目標空燃比の
理論空燃比よりリーン側への設定が禁止されるので、加
速性の向上を図ることができる。また、上記以外の所定
低負荷運転時においては、リーン側への設定が可能とさ
れるので、良好な燃費特性を確保することができる。
御方法によれば、エンジンが加速中であるときには、燃
料供給量が増量されると共に、エンジン運転パラメータ
の変化速度が所定値より大きい場合には、目標空燃比の
理論空燃比よりリーン側への設定が禁止されるので、加
速性の向上を図ることができる。また、上記以外の所定
低負荷運転時においては、リーン側への設定が可能とさ
れるので、良好な燃費特性を確保することができる。
【0058】請求項2の空燃比制御方法によれば、加速
終了直後の運転性の向上を図ることができる。
終了直後の運転性の向上を図ることができる。
【図1】本発明の制御方法を適用する燃料供給制御装置
の全体構成図である。
の全体構成図である。
【図2】目標空燃比係数(KCMD)及び修正目標空燃
比係数(KCMDM)を算出するプログラムのフローチ
ャートである。
比係数(KCMDM)を算出するプログラムのフローチ
ャートである。
【図3】目標空燃比係数(KCMD)及び修正目標空燃
比係数(KCMDM)を算出するプログラムのフローチ
ャートである。
比係数(KCMDM)を算出するプログラムのフローチ
ャートである。
【図4】目標空燃比係数(KCMD)を算出するプログ
ラムのフローチャートである。
ラムのフローチャートである。
【図5】目標空燃比係数の基準値(KBSM)を算出す
るプログラムのフローチャートである。
るプログラムのフローチャートである。
【図6】目標空燃比係数の基準値(KBSM)を算出す
るためのマップを示す図である。
るためのマップを示す図である。
1 内燃エンジン
5 電子コントロールユニット(ECU)6 燃料
噴射弁
噴射弁
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃エンジンの排気系に設けられ、排
気ガス濃度に略比例する出力特性を備えた排気濃度セン
サを用いてエンジンに供給する混合気の空燃比をエンジ
ンの運転状態に応じて理論空燃比よりリーン側の目標空
燃比にフィードバック制御する内燃エンジンの空燃比制
御方法において、前記エンジンが加速中であるときには
燃料供給量を増加させると共に、エンジン運転パラメー
タの変化速度が所定値より大きいときには、前記目標空
燃比の理論空燃比よりリーン側への設定を禁止すること
を特徴とする内燃エンジンの空燃比制御方法。 - 【請求項2】 前記エンジンの加速終了後所定期間中
であって、前記エンジン運転パラメータの変化速度が減
速側へ移行しないときには、前記目標空燃比の理論空燃
比よりリーン側への設定を禁止することを特徴とする請
求項1記載の内燃エンジンの空燃比制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41493490A JPH04231637A (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 内燃エンジンの空燃比制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41493490A JPH04231637A (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 内燃エンジンの空燃比制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04231637A true JPH04231637A (ja) | 1992-08-20 |
Family
ID=18523358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP41493490A Pending JPH04231637A (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 内燃エンジンの空燃比制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04231637A (ja) |
-
1990
- 1990-12-27 JP JP41493490A patent/JPH04231637A/ja active Pending
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