JPH04231165A - 車両用複合ブレーキドラム及びその製造方法 - Google Patents

車両用複合ブレーキドラム及びその製造方法

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JPH04231165A
JPH04231165A JP3180099A JP18009991A JPH04231165A JP H04231165 A JPH04231165 A JP H04231165A JP 3180099 A JP3180099 A JP 3180099A JP 18009991 A JP18009991 A JP 18009991A JP H04231165 A JPH04231165 A JP H04231165A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特に自動車用に設計され
たブレーキドラムに関し、更に詳しくは埋設された補強
構造体によって補強されて複合構造をなすところの複合
ブレーキドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】大型トラック等の自動車に用いられるブ
レーキドラムは主として鼠鋳鉄製であり、高精度の寸法
及び表面特性が要求される部分について鋳造品を更に加
工して製造されている。このような鋳鉄製ブレーキドラ
ムは実用上十分なものではあるが、ブレーキシステムの
設計者には、ブレーキドラムの性能をより一層向上させ
、その製造コストを低廉化させ、更にブレーキドラムの
より長寿命化及びより軽量化を図るためにたゆまぬ努力
が要求される。従来の鋳鉄製ブレーキドラムの1つの欠
点は、熱による影響を受けやすく、またクラックが発生
しやすいことであり、これらの要因は最終的にはブレー
キドラムの不良品の製造をもたらす。
【0003】改良されたブレーキドラムを提供するため
の手段として、補強のためにスチールを鉄製ブレーキド
ラムに加えて複合構造とすることが知られている。例え
ば米国特許第2316029号によれば、ベル形状にス
タンプ加工されたスチール金属ハウジングに、遠心鋳造
による鉄製内側部分が設けられ、この鉄製内側部分がド
ラムの摩擦面を形成するものが示されている。この構造
のドラムは満足すべきものではあるが、ブレーキシュー
の動きによる大きな曲げ応力がブレーキ表面の円筒状内
面に非常に近接した箇所においてブレーキドラムに作用
するので、スチール補強層は該箇所に配置することが最
も有利であるにも拘わらず、実際上は極めて困難を伴う
という欠点があった。更に、このドラムの製造には特別
な機械と作業工程が必要であった。
【0004】ブレーキドラムの補強に関する別の試みが
米国特許第3841448号に教示されている。これに
よれば、スチール製のバンドのような補強部品がブレー
キドラムの外側に環着される。この試みもまた特別な製
造設備を必要とし、更にスチール補強部品の配置も最適
なものではなかった。更に、ドラムとスチール補強部品
との間のインターフェース面を高精度に加工することが
要求され、これら部材間の良好な接合状態を得ることが
困難であった。
【0005】米国特許第2111709号には、スチー
ルのリングワイヤを鉄製のブレーキドラムに埋設したも
のが示されている。この構造は、ブレーキドラムの全て
が鉄製であった過去のものよりは改良されているが、単
一のリングワイヤによる補強効果はブレーキドラムの開
口端に対してのみ発揮されるに過ぎない。更に、この従
来技術には補強部品を鋳造工程中に配置するための手段
が示されていない。単一の補強リングワイヤは大きな断
面積を有するために、該補強リングワイヤとブレーキド
ラムとの間の接合関係はかなり貧弱なものとならざるを
得ない。
【0006】本出願人の提案による米国特許第4858
731号にはスチール製のケージ状補強体アセンブリが
用いられ、鼠鉄製のブレーキドラム内の所定位置に実質
的に埋設された状態で鋳造される。鋳造中に補強体アセ
ンブリを成形室に関して所定位置を確保するよう、位置
決めワイヤが用いられる。補強体アセンブリの素材であ
るスチールの弾性係数は鼠鉄よりもかなり高いため、複
合ドラム構造の強度は増大し、荷重による機械的たわみ
は減少する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の本出願人の提案
による複合ブレーキドラムは、それ以前のドラムに比べ
ると、かなり改良されているものではあるが、補強体ア
センブリの配置の際に、位置決めワイヤを一対の型部材
の双方の上に配置しなければならない。位置決めワイヤ
は一対の型部材間の分割線を横切って双方の型部材と当
接するため、ドラムの加工された摩擦面に関して補強体
アセンブリを位置決めする際において公差を維持するこ
とが困難であるという問題点があった。
【0008】更に、位置決めワイヤの内方両端部が双方
の型部材と接触しなければならないため、その径に高い
精度が要求される。また、一対の型部材同士が接合され
たときに鋳型から砂が削り取られる傾向を有し、このこ
とは最終製品において欠陥を生じさせる原因となってい
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の鋳造ブ
レーキドラムに比べて多くの顕著に優れた利点を有する
ところの改良された複合ブレーキドラムを提供すること
を目的とする。
【0010】この目的を達成するための本発明による複
合ブレーキドラムには、好ましくはスチールワイヤ製の
ケージ状補強体アセンブリが用いられ、鼠鉄製のブレー
キドラム内の所定位置に実質的に埋設された状態で鋳造
される。本発明によれば、特に、加工されたブレーキ摩
擦面に関する補強体アセンブリの配置及び位置決めをよ
り容易により厳密に行うための改良がもたらされる。本
発明の位置決め手段によれば、補強体アセンブリは鋳造
中に一方の型部材に関して厳密に位置付けられ、従って
型の分割線を横切ることはなく、型部材同士の分離の原
因となることもない。このようにして適切に配置された
補強体アセンブリによれば、ドラムの寿命を短縮させる
公差の問題は解決される。
【0011】また、位置決め手段は、型内に配置する前
において補強体アセンブリを変形させ或は微調整するこ
とを許容する。このことは補強体アセンブリの正確な配
置を更に確実にする。
【0012】本発明による更に別の利点は、補強体アセ
ンブリの配置の際に鋳型から削り取られた砂が成形室を
汚染して欠陥品を製造することがあった従来の問題点を
解消し、鋳造のために型を閉じる前に、成形室内に脱落
した砂を除去清掃することを可能にしたことである。本
発明における補強体アセンブリは一方の型部材とのみ接
触するので、型を閉じても、非接触である他方の型部材
から砂が削り取られることはなく、汚染されないクリー
ンな成形室が維持される。削り取られた砂の存在しない
クリーンな成形室であるため、鋳造品におけるポロシテ
ィーは減少され、それに比例してドラムの強度が向上す
る。
【0013】補強体アセンブリはまた、ブレーキドラム
の機械的欠陥の原因となる表面裂け目及びクラックの発
生を抑制する。複合体の向上された強度は、ブレーキド
ラムに所要の強度を与えるために必要な鉄の量を減少さ
せ、このことは同時にブレーキドラム構造体の軽量化を
実現する。補強体アセンブリはまた、補強セクションに
最も有利な構造的効率を与えるために必要な公差内にお
いて、ドラムの加工された摩擦面に近接した位置に補強
セクションを位置させることを可能にする。補強体アセ
ンブリの軸方向形状は、摩擦面の全深さに亙ってブレー
キドラムを補強することに役立つ。特に、本発明による
複合ブレーキドラムは、従来公知の砂鋳造方法に最小の
変更を加えるだけで製造可能であるので、鋳造設備の再
構築のためのコストを節減することができる。本発明の
金属補強セクションが分散されているという事実により
、比較的小径のワイヤを用いることができ、鋳型に注入
される溶融鉄に近い温度に急速に加熱することが容易で
ある。従って鉄と埋設スチール補強体との間の良好な融
合が促進され、鋳造時間が短縮される。
【0014】
【実施例】本発明による複合ブレーキドラムの一例が図
1乃至図3に符号10として概括的に示されている。ド
ラム10は、該ドラム10を自動車の車軸構造体(図示
せず)に対して回転軸14の回りを回転可能に装着する
ための板状取付部12を有する。板状取付部12は円筒
状側面部16と一体であり、かくして開放端18と閉塞
端20とを形成している。開放端18に近接して所謂ス
クイールバンド(squeal  band)22が配
置され、ブレーキドラム10の肉厚部をなしている。ド
ラム10の円筒状内側摩擦面24は従来公知のドラム型
ブレーキシステムにおけるブレーキシュー(図示せず)
の膨張によって係接される。
【0015】図4及び図5は補強体アセンブリ30の形
状を示す。この補強体アセンブリ30は、スチールワイ
ヤで作られた複数(図示の例では6個)のリングワイヤ
32を有する。図示の例では複数のリングワイヤが個別
に用いられているが、螺旋状に巻回された単一の連続ワ
イヤを用いることもできる。
【0016】図4に示されるように、軸方向に延長する
位置決めワイヤ34が複数(図示の例では3個)同心状
に配置される。位置決めワイヤ34は、ブレーズ溶接、
溶融溶接、はんだ付け、接着等の任意手法によってリン
グワイヤ32に固着され、或は一体成形される。位置決
めワイヤ34の軸方向一端は径方向外方に屈曲されてル
ープ状ないしリング状端38とされ、他端には内方にオ
フセットされた接触部36が設けられる。オフセット部
36は、軸方向に延長する位置決めワイヤ34から一体
的に回転軸14に向けて内方に延長されている立ち上が
り部40によって、径方向内方にオフセットされている
。オフセット部36の接触セグメント41は略軸方向に
連続的に延長されると共に外方に向けられて、スキーの
ノーズに似た形状の先端42を形成する。
【0017】図2は本発明によるブレーキドラム10の
鋳造方法を示す。図示のように、一対の砂鋳型部材44
及び46を分割線48にて当接させることにより成形室
50が形成される。成形室50の表面は鋳造しようとす
るブレーキドラム10の外形を規定する。図示のように
、補強体アセンブリ30は、オフセット部36、特に接
触セグメント41の軸方向延長部が一方の型部材即ち雄
型46にのみ当接すると共にループ状端38を雄型46
に形成されたポケット52内にフィットさせてスクイー
ルバンド22の一部を形成するよう、成形室50内に配
置される。
【0018】従来のブレーキドラムでは、補強体アセン
ブリの位置を一対の型部材の双方によって決定していた
。この場合、補強体アセンブリの位置がその長さ方向に
移動し、摩擦面との間の所望の間隔を保持することが困
難であり、ドラム断面に一定の強度を与えることを困難
にしていた。本発明の上記方法によればこの欠点を克服
することができる。
【0019】補強体アセンブリ30が上記のように配置
されることにより、リングワイヤ32の位置が雄型46
との相対関係においてのみ決定される。従って、補強体
アセンブリ30は、他方の型部材である雌型44を雄型
46上に配置して閉型する前に、その位置決めが完了さ
れる。位置決めワイヤ34が接触する型部材が雄型44
のみに限定されているため、補強体アセンブリ30は成
形室50内に配置されている状態において分割線48を
越えることがない。即ち、位置決めワイヤ34は、雄型
46が後に雌型44と接触しても、雄型46を越えて延
長することはない。補強体アセンブリ30が分割線48
を越えない状態に保持されることは、リングワイヤ32
がブレーキシステムに対してより正確に保持されること
を意味する。図2及び図3に示されるように、補強体ア
センブリ30を雄型46に対してのみ位置決めすること
により、リングワイヤ32は生鋳造品の摩擦面24に対
してより正確は位置を確保することができる。かくして
、リングワイヤ32を許容公差内に維持しつつ摩擦面2
4を加工して表面仕上げすることができ、最適な強度を
複合ドラム10内に亙って均等に分散された状態として
与えることができる。
【0020】位置決めワイヤ34が一方の型部材46と
のみ係合するので、ドラム10鋳造のための成形室50
内の他方の型部材44からは砂が削り取られることがな
く、クリーンな成形室50を提供することができる。補
強体アセンブリ30が成形室50の壁面と接触するとき
には必ず砂型の接触場所からある量の砂が削り取られる
。この現象は接触領域の各々において発生する。本発明
では、補強体アセンブリ30が雄型46上に配置され、
その位置決めワイヤ34の両端部が該雄型46と接触す
る。補強体アセンブリ30の配置の間、某かの量の砂が
雄型46の接触領域から削り取られるが、立ち上がり部
40を介して位置決めワイヤ34の本体部と連続してい
るオフセット部36の接触セグメント41の平板状形状
及び先端42のスキーノーズ状形状の故に、その研削量
は極めて少ないものとなる。補強体アセンブリ30が所
定位置に移動されるにつれて、接触セグメント41は雄
型46に沿ってあたかもレールないしそりのようにスラ
イドする。接触セグメント41のスライド移動の間、ス
キーノーズ状先端42は該接触セグメント41が雄型4
6内に突入することを防止する。
【0021】雌型44を雄型46上に配置する前に、成
形室50内に存在する研削された砂を除去して、クリー
ンな成形室50とすることができる。例えば成形室50
内の砂を高圧空気で吹き飛ばして除去する。鋳造中に成
形室50内に研削された砂が残存すると、多くの欠陥を
有し強度の劣る不完全な鋳造品が得られる。本発明にお
いて位置決めワイヤ34は雌型44とは非接触であるの
で、該雌型44の配置の際に砂が研削されて成形室50
内に脱落することはない。かくしてクリーンな成形室5
0内に溶融鉄が注入され、補強体アセンブリ30を実質
的に被覆する。その際、多孔質となることを防止するよ
う制御してドラム10の強度を向上させる。
【0022】オフセット接触部36におけるオフセット
形状は、鋳造の直前に補強体アセンブリ30の形状を微
調整し或は修正することを可能にする。補強体アセンブ
リ30が一方の型部材上に配置されることにより、補強
体アセンブリ30の方向性を容易に確認することができ
、必要に応じて調整することができる。
【0023】図3は仕上げ加工が完了した後のブレーキ
ドラム10を示す断面図である。図中の仮想線は生鋳造
品の外形を示す。図示のように、摩擦面24は加工され
て規定のボア内面を形成するが、この加工の際に接触セ
グメント41は研削除去される。鉄は摩擦面24を形成
する優れた材料であり、オフセット部36に対する加工
後のボア内面には補強体アセンブリ30の材料であるス
チールが部分的に露出されることとなるが、該スチール
の断面積は微小であり、それによる影響は実質上無視し
得る程度のものである。リム面54も加工されてループ
状端38の一部が除去される。
【0024】従来の設計では、位置決めワイヤの両端を
溶融鉄内に埋没させる必要があり、円筒状側面部16の
外周面を分裂させる恐れがあった。外周面には広範囲に
亙って応力負荷が作用するので、外周面上に位置決めワ
イヤが介在することによってもたらされる応力集中を除
去することが望まれる。更に、既述した臨界的径寸法は
もはや必要ではなくなる。
【0025】従来の鋳造ブレーキドラムに比べた場合の
本発明の複合ブレーキドラム10による構造的利点は多
岐に亙る。グレー・アイアンの究極的引張強度はスチー
ルのそれよりも大幅に劣っており、従ってスチール製の
補強体アセンブリ30の使用はドラムの機械的強度を向
上させる。スチールの弾性係数はグレー・アイアンの約
2倍であるから、構造体としての剛性も向上する。スチ
ールの大きな弾性係数の故に、ブレーキドラムの断面領
域に作用する全負荷のうちの大半がスチールによって支
持される。従って、ブレーキドラム10の内部において
グレー・アイアンを部分的にスチールに置換することで
、鉄単独で形成されたブレーキドラムに比して、アイア
ン内の応力が減少されると共に複合体としての剛性が向
上される。このような複合構造に起因する利点には、車
輌のブレーキ・アクチュエータ走行を減少させ、ブレー
キ・ライニングの摩耗に対する耐容性を向上させること
が含まれる。更に、応力の減少はクラックの発生と繁殖
を防止する。
【0026】本発明による補強体アセンブリ30の形状
は、更に、リングワイヤ32が摩擦面24に近接して配
置され許容公差内に容易に保持されるとの構造的利点を
もたらす。ブレーキドラムには様々な方向から応力が作
用するが、ブレーキシューの径方向外方への走行に応答
してドラム10の円筒状側面16上に特に顕著な負荷が
作用する。この負荷は摩擦面24に沿って曲げ応力を発
生させ、またドラムの円筒状側面16の外周面上に曲げ
応力を発生させる。リングワイヤ32をなすスチールは
伸張時に優れた引張強度を発揮し、該リングワイヤ32
が摩擦面24に近接配置されているので、伸張引張強度
がかなり劣る従来のグレー・アイアンによる場合と比べ
ると、作用力の拘束が格段に優れている。リングワイヤ
32を摩擦面24の長さ方向に亙って略等距離に配置す
ることにより、複合ブレーキドラム10の強度が摩擦面
24の断面において均一に向上される。強度分離はドラ
ム10の疲労破壊の原因となる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、スチール製補強アセン
ブリを鋳型の成形室内に配置する際に接触する型部材が
一方の型部材のみであるため、その厳密な位置決めが容
易であり効率的である。補強アセンブリを一方の型部材
と接触させつつ位置決めした後に、型部材から削り取ら
れた砂粒子を除去清掃することができ、その後他方の型
部材を設置して型を閉じても該他方の型部材とは非接触
であるから、クリーンな成形室が維持され、表面欠陥の
ないブレーキドラムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による車両用複合ブレーキド
ラムを示す斜視図である。
【図2】鋳造により成形されるブレーキドラム部分を鋳
型と共に示す断面図である。
【図3】図1中3−3切断線による断面図である。
【図4】用いられる補強体アセンブリを示す平面図であ
る。
【図5】図4中5−5切断線による断面図である。
【符号の説明】
10  複合ブレーキドラム 12  板状取付部 16  円筒状側面部 18  開放端 20  閉塞端 24  摩擦面 30  補強体アセンブリ 32  リングワイヤ 34  位置決めワイヤ 36  オフセット接触部 38  リング状端 40  立ち上がり部 41  接触セグメント 44  砂鋳型部材(雌型) 46  砂鋳型部材(雄型) 50  成形室

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】    車両用複合ブレーキドラムであっ
    て、前記ブレーキドラムを回転軸の回りに回転可能に車
    軸構造体に取り付けるための板状取付部と、前記板状取
    付部と一体であって前記ブレーキドラムの開放端と閉塞
    端とを規定すると共にその内面がブレーキ制動のための
    摩擦面を形成するところの円筒状側面部とを有し、前記
    円筒状側面部に補強構造体が実質的に埋設され、前記補
    強構造体は前記回転軸と同軸状に延長する少なくとも2
    つの輪状体とこれら輪状体を前記回転軸に関して軸方向
    に間隔を配しつつ互いに連結せしめるべく軸方向に延長
    する少なくとも2つの位置決めワイヤとを有して成り、
    前記位置決めワイヤは前記ブレーキドラムを鋳造するた
    めに用いられる一対の鋳型部材の一方とのみ当接して前
    記補強構造体を前記一方の鋳型部材との相対的位置関係
    においてのみ鋳型成形室内の所定位置に配置せしめるよ
    う構成されて成ることを特徴とする車両用複合ブレーキ
    ドラム。
  2. 【請求項2】    前記位置決めワイヤがその一端に
    おいて前記輪状体を越えて更に軸方向に延長して外方に
    向けて凹部をなす接触部を形成する、請求項1の車両用
    複合ブレーキドラム。
  3. 【請求項3】    前記接触部が、前記輪状体から前
    記回転軸に向けて内方に斜向延長する立ち上がり部と、
    該立ち上がり部に接続され実質的に軸方向に延長して前
    記一方の鋳型部材と当接する接触セグメントとを有する
    、請求項2の車両用複合ブレーキドラム。
  4. 【請求項4】    前記接触セグメントの先端が外方
    に斜向している、請求項3の車両用複合ブレーキドラム
  5. 【請求項5】    前記位置決めワイヤの一端がリン
    グ状をなしていて、該リング状端において前記一方の鋳
    型部材と当接して前記補強構造体を前記成形室内に位置
    決めする、請求項1の車両用複合ブレーキドラム。
  6. 【請求項6】    前記補強構造体が前記輪状体の回
    りに等間隔に設けられた3つの前記位置決めワイヤを有
    する、請求項1の車両用複合ブレーキドラム。
  7. 【請求項7】    前記輪状体の1が前記開放端に近
    接すると共に他の1が前記閉塞端に近接するよう、前記
    輪状体が軸方向に間隔を置いて配置されている、請求項
    1の車両用複合ブレーキドラム。
  8. 【請求項8】    前記補強構造体が6つの前記輪状
    体を有する、請求項7の車両用複合ブレーキドラム。
  9. 【請求項9】    前記輪状体がスチールワイヤ製で
    ある、請求項1の車両用複合ブレーキドラム。
  10. 【請求項10】  前記位置決めワイヤが前記輪状体に
    溶接されている、請求項1の車両用複合ブレーキドラム
  11. 【請求項11】  前記補強構造体が当接する前記一方
    の鋳型部材が雄型である、請求項1の車両用複合ブレー
    キドラム。
  12. 【請求項12】  第1の鋳型部材を準備し、製造すべ
    き複合ブレーキドラムの円筒状側面部に実質的に埋設す
    べき補強構造体を準備し、前記補強構造体を前記第1の
    鋳型部材に当接させつつ配置して該第1の鋳型部材との
    相対的位置関係においてのみ該補強構造体を位置決めし
    、第2の鋳型部材を準備し、前記第2の鋳型部材を前記
    第1の鋳型部材に関して配置して前記複合ブレーキドラ
    ムの外形を規定する内面を備える成形室を有する鋳型を
    形成し、その際に前記補強構造体は前記第2の鋳型部材
    とは非接触に保持されつつ前記成形室内に収容され、前
    記鋳型の前記成形室内に溶融鉄を注入して前記複合ブレ
    ーキドラムを鋳造し、鋳造された前記複合ブレーキドラ
    ムを前記鋳型から取り出すことを特徴とする、車両用複
    合ブレーキドラムの製造方法。
  13. 【請求項13】  前記第1の鋳型部材の接触表面から
    の脱落粒子を除去して該第1の鋳型部材の表面をクリー
    ニングする工程を更に含む、請求項12の車両用複合ブ
    レーキドラムの製造方法。
  14. 【請求項14】  前記クリーニング工程が、前記補強
    構造体を前記第1の鋳型部材に当接させつつ配置した後
    に行われる、請求項13の車両用複合ブレーキドラムの
    製造方法。
  15. 【請求項15】  前記クリーニング工程が、前記第1
    の鋳型部材の表面をエアブローすることによって行われ
    る、請求項14の車両用複合ブレーキドラムの製造方法
  16. 【請求項16】  前記第1の鋳型部材が雄型である、
    請求項12の車両用複合ブレーキドラムの製造方法。
  17. 【請求項17】  前記第2の鋳型部材を実質的に水平
    方向に移動させることにより前記第1の鋳型部材上に配
    置する、請求項12の車両用複合ブレーキドラムの製造
    方法。
  18. 【請求項18】  前記複合ブレーキドラムが取り付け
    られる車軸の回転軸が実質的に水平となるような配向状
    態にて鋳造される、請求項12の車両用複合ブレーキド
    ラムの製造方法。
  19. 【請求項19】  前記補強構造体が前記回転軸と同軸
    状に延長する少なくとも2つの輪状体とこれら輪状体を
    前記回転軸に関して軸方向に間隔を配しつつ互いに連結
    せしめるべく軸方向に延長する少なくとも2つの位置決
    めワイヤとを有して成るものにおいて、前記位置決めワ
    イヤの1が前記回転軸の実質的垂直下方に配向するよう
    、前記補強構造体が前記第1の鋳型部材に当接配置され
    る、請求項18の車両用複合ブレーキドラムの製造方法
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