JPH04230563A - データ処理システム - Google Patents

データ処理システム

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JPH04230563A
JPH04230563A JP3199906A JP19990691A JPH04230563A JP H04230563 A JPH04230563 A JP H04230563A JP 3199906 A JP3199906 A JP 3199906A JP 19990691 A JP19990691 A JP 19990691A JP H04230563 A JPH04230563 A JP H04230563A
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ステファン・デール・ハンナ
Robert Eric Vogelsberg
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    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/14Handling requests for interconnection or transfer
    • G06F13/36Handling requests for interconnection or transfer for access to common bus or bus system
    • G06F13/368Handling requests for interconnection or transfer for access to common bus or bus system with decentralised access control
    • G06F13/37Handling requests for interconnection or transfer for access to common bus or bus system with decentralised access control using a physical-position-dependent priority, e.g. daisy chain, round robin or token passing

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制御マスタおよび制御
スレーブを用いた複数の装置によるデータ処理システム
・リソースの制御に係り、特に、リソースを適切に利用
するため任意の制御マスタが任意の制御スレーブと共に
動作しなければならない速度および容量が変化する装置
の回路網に関する。特定の用途においては、本発明は、
バスのアクセスと制御のためにバス・マスタが競合し、
アービトレーション・コントローラを通して前記バスの
アクセスと制御が得られると、バス制御マスタとバス制
御スレーブは非同期式に協働してデータ転送を行うシス
テムにおけるバス制御マスタおよびバス制御スレーブに
関するものである。
【0002】通常、電子コンピュータシステムは、プロ
セッサが有効に機能するために入出力装置にアクセスす
ることを必要とする。最も効率的に動作するために、こ
のような装置は中央プロセッサとは独立に動作する。即
ち、中央処理ユニットにより入出力装置を制御していた
初期のコンピュータ・システムとは異なり、最近の設計
では処理機能を入出力装置内に移し、中央プロセッサと
入出力装置が同時にかつ独立に動作するように構成して
いる。しかしながら、多くの場合に、入出力装置は、他
の装置と、また中央プロセッサと共有するリソースにア
クセスしなければならない。例えば、主メモリは共有リ
ソースとなっている場合が多く、システム・バスを介し
てアクセスされる。この場合、中央プロセッサは主メモ
リに格納されたデータに作用し、また幾つかの装置はシ
ステム外からのデータを主メモリに格納して処理に供す
るために用いられ、一方、他の装置は主メモリからデー
タを読み出し、システム外での使用、例えば計算および
処理結果の印字に供するように動作する。
【0003】中央プロセッサの作業との干渉を低減させ
るために、ダイレクト・メモリ・アクセス(DMA)と
して知られる手法が用いられ、中央プロセッサの介入を
要求することなしに、メモリからのまたはメモリへの読
出しまたは書込みを装置ができるようにしている。メモ
リ内でのデータ記憶場所のアドレスは装置に格納され、
1サイクル以上の間にこのメモリをアドレスするために
使用され、一方、中央プロセッサおよび他の装置はその
メモリへのアクセスが禁止される。このDMAプロセス
は、これがメモリへのアクセスを規則的,定期的に必ず
しも要求しないことから割込み手順として動作し、非同
期的にアクセスのために中央システムに割込み動作する
。このようなプロセスはサイクル・スチールとも呼ばれ
る。
【0004】中央プロセッサを含む全ての装置は、個別
信号を識別する方法がないので、メモリ・バスに同時に
アクセスすることはできない。従って、リソース・リク
エストは、全ての装置の要件を満足するようにアービト
レートしなければならない。
【0005】バス・マスタがバスの制御を得ると、バス
制御マスタ回路はシステム・リソースにおいてバス制御
スレーブと共に動作して、DMA装置からメモリへの読
出しまたは書込みなどの関連する機能を実施する。
【0006】従来のバス制御マスタおよびバス制御スレ
ーブは、制御信号をサンプリングし、これらを、リーデ
ィング・エッジおよびトレイリング・エッジの両エッジ
でローカル・クロックに同期させるように作用する。こ
れは、タイミング・ハザードおよび誤り信号に対する間
違った応答を回避するという点で安全な方法である。
【0007】このようなタイミング・ハザードは、互い
に協働するように設計されたバス制御マスタおよびバス
制御スレーブを有するシステム、およびバス制御マスタ
とバス制御スレーブの個数が制限されている場合は必ず
しも問題にはならない。動作パラメータが広範囲に変化
する上記のような装置で構成されたシステム、または上
記のような装置の個数が制限されない場合には、タイミ
ング・ハザードは、非同期式のシステムにおいても、制
御信号のリーディングエッジおよびトレイリング・エッ
ジをローカル・クロックに同期させることにより回避さ
れている問題を惹起する。
【0008】バス制御スレーブを選択した信号の不活性
化に対するこのバス制御スレーブの応答は、非同期選択
信号が2つのクロック・サイクルをとるローカル・クロ
ックと整合されるまで遅延される。ローカル・クロック
の同期化は、スレーブの内部シーケンシング論理が外部
信号とのそのクロックの整合を完了し、その初期状態に
戻る前に、バス制御スレーブが次の選択信号に応答する
ことを防止する。
【0009】同様に、バス制御マスタは、予め選択され
たバス制御スレーブからの肯定応答信号が消勢されるま
で、次のバス制御スレーブの選択の活性化を遅延させる
。これは、予め選択されたバス制御スレーブからの肯定
応答信号が次の選択信号の肯定応答と誤られることを防
止する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】選択および肯定応答信
号のトレイリング・エッジの同期化は、単一バスに結合
されたマスタとスレーブの間の速度の差に起因して生じ
得るタイミング・ハザードと異常を防止する。例えば、
高速バス制御マスタは、低速のバス制御スレーブをオー
バランすることができ、他のバス制御スレーブが選択さ
れていると実際に仮定されたとき、バス制御マスタが低
速のバス制御スレーブとリンクされたままにする。一方
、高速バス制御スレーブは、低速バス制御マスタが前の
肯定応答信号の不活性化を検出する前に肯定応答信号を
非同期選択信号に活性化し、同期化された肯定応答信号
の不活性化がバス制御装置のインタロックに従わなけれ
ばならないことから偽バス・エラー指示につながる。 従って、トレイリング・エッジとリーディング・エッジ
の同期化が必要と考えられている。
【0011】このような問題に関する従来の方法が次の
文献に示してある。
【0012】米国特許第3,886,524号明細書に
は、各々が幾つかのリクエスト間をアービトレートする
論理回路を備えた幾つかのバス・マスタの接続法が開示
されている。優先権は全ての論理回路に共通の3本のラ
インからなるバスにより接続されたバス・マスタ間で自
己決定される。バスの制御を行うバス・マスタは「アク
セス・グランテッド」信号を送出する。これは、制御し
ているバス・マスタがそのデータ転送を完了するまで他
のバス・マスタを固定することになる。
【0013】米国特許第3,997,896号明細書に
は、バス・マスタおよびバス・スレーブの間でデータを
転送するために2サイクルを使用し、1つのサイクルが
データ転送を開始するためのものであり、また第2のサ
イクルが実際にデータを転送するためのものである方式
が開示されている。バス・マスタおよびバス・スレーブ
の第1対の間でのデータの開始と転送の間の遅延を排除
するために、バス・マスタおよびバス・スレーブの第2
対が第1対の第1および第2サイクルの間で通信できる
ように構成されている。
【0014】米国特許第4,084,233号明細書に
は、プロセッサにより制御されて、全てが共通のシステ
ム・クロックから動作してタイミング・ハザードおよび
異常を防止する各種の装置からデータを送信または受信
する通信チャネルが開示されている。
【0015】米国特許第4,106,104号明細書に
は、幾つかの装置によりバスに対するアクセスを制御す
る共通の制御ユニットが開示されている。低い優先度の
装置の転送プロセスは、より高い優先度の装置がバスを
使用することを許容するように割り込まれることが可能
である。これらの装置の共通制御ユニットへの接続は、
幾つかの装置が制御ユニットの両側に接続されることを
許容する特殊な構成である。
【0016】米国特許第4,148,011号明細書に
は、バスへのアクセスに対して競合する装置に結合され
るビジー信号を使用するシステムが開示されている。制
御論理は共通ビジーラインと競合する装置の間に分散さ
れる。共通ビジー・ラインは他方のバス・マスタをホー
ルド・オフすることによりタイミング・ハザードを回避
するが、バスを制御するバス・マスタはデータを転送し
ている。
【0017】米国特許第4,390,969号明細書に
は、リクエストおよび肯定応答信号が重畳しないリター
ン・ツー・ゼロ方式としても知られる4サイクル信号を
使用した非同期式データ転送システムが開示されている
。安定性を保証し、タイミング・ハザードを回避するた
めに、信号のエッジは回路状態が安定化する時間を与え
る一定幅のパルスを発生する。一方、本発明では、一定
幅のパルスにより遅延がもたらされることのないノンリ
ターン・ツー・ゼロ方式としても知られる2サイクルを
使用している。
【0018】米国特許第4,779,029号明細書に
は、非同期式バス・マスタを有するが、バス・マスタの
動作が非同期のときバスを制御して上記のようにタイミ
ング・ハザードを回避する同期信号を使用する方式が開
示されている。
【0019】米国特許第4,803,481号明細書に
は、マスタ・ユニットとスレーブ・ユニットの間でコー
ル・ラインを使用し、マスタ・ユニットはマスタ・ライ
ンとスレーブ・ラインの論理レベルが同じレベルにある
とき通信し、またスレーブ・ユニットは論理レベルが異
なるとき通信する方式が示してある。直接通信要件は、
単一システムで使用できるバス・マスタおよびバス・ス
レーブの種類を制限し、またタイミング・ハザードを回
避する必要性を排除する。
【0020】米国特許第4,817,037号明細書に
は、新しいバス・マスタが一時通信に対して指示される
予定であることを指示されたバス・マスタにスレーブ・
マスタが示すことを許容するプロトコルを使用した重畳
オーバラップ・バス・サイクル動作のシステムが開示さ
れている。異なるバス・マスタとの通信が指示されたバ
ス・マスタとの通信の間に行われる。この動作は、通信
プロセスのために用いられた信号を同期させる信号によ
り制御される。
【0021】米国特許第4,821,170号明細書に
は、少なくとも2つのシステム・バスを有する複数のホ
スト・プロセッサが開示されている。DMA装置は、バ
ス・アービトレーションを制御すると共に、専用マイク
ロ・プロセッサと高速バスの間でデータを交換するリク
エストに応じて、交互バス・クロック・サイクルを割り
当てるように作用する。実際には、バス・クロック・サ
イクルは同期動作を与える。
【0022】米国特許第4,847,750号明細書に
は、DMA装置のアドレスを逐次格納するデュアル・ポ
ート・フレーム・マップ・メモリを使用するデータ獲得
法が開示されている。データは、ノンシーケンシャル・
アドレスを有する各種周辺装置からコンピュータのシー
ケンシャルな記憶場所へ、またその逆に迅速に転送され
る。この構成では、システムを使用する装置の個数およ
び速度変動が制限される。
【0023】更に、米国特許第4,887,262号明
細書には、アービトレーション・フィールドとデータ・
フィールドで構成されたメッセージを使用する非同期式
バス・マスタが開示されている。これは、しかしながら
、その動作が全体的には非同期ではないようにバス・マ
スタの動作の同期化に依存するものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、各々の装置の
クロックが互いに独立であり、広い変化速度で動作可能
なように全体的に非同期となるように構成される。バス
・マスタおよびバス・スレーブの個数は制限されない。
【0025】本発明によれば、アクセス・コントローラ
はリソース・コントローラを選択してこのリソース・コ
ントローラにより制御されるリソースにアクセスする。 また、リソース・コントローラは、選択信号に応じて、
リソースの利用のためリソースへのアクセスを許容し、
かつリソースが利用されていることを示す肯定応答信号
を供給する。この肯定応答信号は利用が完了すると直ち
に終了するが、アクセス・コントローラは、それが安定
状態にある限り保持し、選択信号を終わらせる。リソー
ス・コントローラは選択信号を、それが初期状態にある
限り保持する。
【0026】2つのコントローラは互いに非同期に動作
するが、偽信号に対しては、それらが安定状態にある限
りは保持することにより、それらに対する応答を防止す
る。
【0027】システムの停止を防止するために、アクセ
ス・コントローラは、如何なる肯定応答信号も得られな
いときは所定時間後に選択信号を終了させる。更に、ア
クセス・コントローラは、1つ以上のリソース・コント
ローラの選択が可能な限りは、例えば選択信号にパリテ
ィ・エラーが存在するときは選択信号を禁止する。
【0028】
【実施例】以下に示す本発明の実施例は、幾つかのバス
・マスタの1つによりシステム・バスへのアクセスを獲
得しおよび制御することに関して説明される。これは、
本発明がバス・マスタ動作に制限されることを意味する
ものではなく、任意の共通システム・リソースへのアク
セスに対して同様に適用可能である。即ち、本発明は、
一般に、リソースへのアクセスのためのリクエストがな
され、このアクセスがリソースに対してなされてよいこ
とを示すリソース・グラント信号が戻されるリソース・
マスタに適用される。
【0029】図1において、バス・マスタは、バス・マ
スタ・コントローラ101,バス制御マスタ103,お
よびバス制御スレーブ105で構成される。他の2つの
バス・マスタ・コントローラ107および109が関係
するバス制御マスタとバス制御スレーブは図示していな
い。バス・リクエスト信号は、図示実施例のシリアルO
Rゲート110〜112により、バス・マスタ・コント
ローラの各々からのREQ信号をORすることにより発
生される。OR機能のシリアル結合は、既存回路を変更
する必要なしにシステムのバス・マスタを更に付加する
ことを容易にする。
【0030】バス・グラント信号はチェインの初めのバ
ス・マスタ・コントローラのACK入力端子に結合され
る。その後、各々のバス・マスタ・コントローラのPA
SS出力端子が次のバス・マスタ・コントローラに結合
される。
【0031】装置がバスに対するアクセスを必要とする
ときは、そのバス制御マスタはそのバス・マスタ・コン
トローラにリクエスト信号MRQを供給する。バス・マ
スタ・コントローラ101がバスを獲得すると、このバ
ス・マスタ・コントローラ101はバス制御マスタに適
当な制御グランテッド信号を送出する。これは、バス・
マスタ・コントローラのローカル・クロックに同期され
、ローカル・クロックを関連するバス・マスタ・コント
ローラと共有するバス制御マスタに供給される。同期化
されたバス・グラント信号は、図中BG* で標識され
るが、遠隔リソースからのバス・グラント信号の消勢に
従ってクロック信号により消勢される。
【0032】以上の説明はバス・アクセスのためのデイ
ジーチェイン・アービタに関してなされたが、実際のバ
ス制御についての以下の説明は特定の種類のアクセス・
リクエスト・アービタに限定されるものではなく、任意
の形態のシステム・リソース・アービトレーションに同
様に適用可能である。
【0033】バス制御マスタおよびスレーブの詳細は、
DMA装置がメモリ・システムにアクセスしてデータを
メモリに書き込むかメモリから読み出すかのいずれかを
行う動作として説明される。DMA装置およびメモリを
他のシステム装置またはリソースで置き代えることがで
きる限りは、如何なる特定の動作も本発明の範囲を制限
するものではない。図2において、バス制御マスタ10
3はDMA装置201をシステムバス205に結合する
。バス制御スレーブ105はシステム・バス205をメ
モリ・システム207に結合する。通常のシステムでは
多数のバス・マスタおよび多数のシステム・リソースが
存在するが、図2には唯1つのバス制御マスタおよびバ
ス制御スレーブが示してある。
【0034】通常、DMA装置はメモリに対するアドレ
スおよびアドレス指定された記憶場所に書き込まれるべ
きデータを供給する。読出し動作の場合には、アドレス
が供給され、そしてメモリから検索されたデータがDM
A装置によりラッチされる。
【0035】バス制御マスタ103は、CONTROL
  GRANTED信号を受信しているときは、先ず適
切なバス制御スレーブ、この場合はメモリ207用バス
制御スレーブ105を、そのアドレスをDMA装置20
1からバス205に結合することによりアドレス指定す
る。バス制御スレーブ105の選択は、固有のスレーブ
・アドレスをバス205に与えると共に、スレーブ・ア
ドレスが活性であることを示す信号を供給するバス制御
マスタ103により実現される。バス205に結合され
る各々のバス制御スレーブは、デコーダ211を有する
。選択されたバス制御スレーブがその固有の装置アドレ
スを受信するときは、そのデコーダ211はスレーブ・
アドレス活性信号と共に、転送選択信号XSELを以下
に詳しく説明するバス制御スレーブの内部状態マシンに
供給する。
【0036】このXSEL信号は、DMA装置201か
らメモリの記憶場所へのバス上のアドレス信号が有効で
あることを示している。書込み動作がDMA装置201
により行われるときは、バス上のDMA装置からの書込
みデータ信号も有効である。
【0037】バス制御スレーブ105がバス制御マスタ
103からのXSEL信号をバス制御スレーブ105の
ローカル・クロックに同期させると、バス制御スレーブ
105はその割り当てられた機能、通常はメモリ207
における読出しまたは書込み動作を実施する。バス制御
スレーブ105がその機能を完了すると、転送肯定応答
信号XACKをバス制御マスタ103に返送する。バス
制御マスタがXACK信号を受信すると、読出し動作が
進行中のときはバス205からデータ信号をラッチする
【0038】書込み動作時には、バス制御スレーブ10
5はアドレス・バス205からのアドレスをメモリ20
7のアドレス入力端子に結合し、メモリ書込み信号を活
性化し、更にデータ信号をバス205からメモリ207
のデータ端子に結合する。データがメモリ207に転送
されているとき、または後の転送のためにバス制御スレ
ーブ105にラッチされているとき、バス制御スレーブ
はXACK信号を供給する。アドレスおよびデータ信号
は、バス制御マスタ103によりDMA装置201から
バス205に結合される。
【0039】読出し動作時には、バス制御スレーブ10
5は、DMA装置201により供給され、バス制御スレ
ーブ105によりメモリ207に結合されたバス205
からのアドレス信号によりアドレス指定された記憶場所
でメモリからデータを検索する。XACK信号はデータ
が用意されていることをバス制御マスタに示すものであ
る。バス制御マスタは、バス205からデータ信号をラ
ッチするか、またはDMA装置201にそれを実施させ
るように作用する。
【0040】以上のサイクルが完了した後、バス制御マ
スタ103は、次のアドレスに書き込まれるべき他のデ
ータ・ワード、即ちメモリ・ワード・サイズに等しい1
組のビットを送出し、上記アドレスはDMA装置201
によりまたはバス制御マスタ103によりインクリメン
トされる。付加的なアービトレーションなしに逐次サイ
クルを使用することは、バーストと呼ばれる。高速バッ
ファードDMA装置は、通常は数サイクルのバーストに
わたってメモリをアクセスして逐次サイクル内に数個の
データワードを格納しまたは読み出す。低速装置は通常
1サイクルの間にメモリをアクセスして、単一のワード
を読出しまたは格納する。
【0041】バス制御スレーブを制御する状態マシンを
図3に線図の形で示してあるが、当業者はこれから装置
を構成することができる。バス制御スレーブ状態マシン
で使用する信号は次のように与えられる。ADRPAR
:アドレス信号のパリティが正しい(ADRPAR′は
アドレスパリティエラーを示す。) BG* :同期化されたバス・グラント(この場合のソ
ースについては例えば関連出願を参照) DATPAR:データのパリティが正しい。 RDOP:読出し動作が実行されている。 WROP:書込み動作が実行されている。 XSEL:活性バス制御マスタからの選択信号で、復号
アドレスにより生成された出力信号および「スレーブ・
アドレス活性」信号である。 XSEL* :ローカル・バス制御スレーブ・クロック
に同期された選択信号。
【0042】最後の信号、即ちXSEL* は図4に示
したような回路により同期化される。このXSEL信号
はデコーダから受信され、インバータ403およびAN
Dゲート405に印加される。XSEL信号が存在しな
いときは、フリップフロップ401は他のフリップフロ
ップ407からのリセット出力信号によりリセットされ
る。XSEL信号がANDゲート405に印加されると
、フリップフロップ407のD入力が付勢され、そして
このフリップフロップは次のCLKローカル・クロック
信号によりセットされる。(このCLK信号はバス制御
スレーブ内でのみ使用され、システム内の他の全てのク
ロックとは無関係である。)フリップフロップ407を
セットすると、XSEL* 信号が発生される。
【0043】図3において、初めの状態はA状態または
アイドル状態である。状態マシンはXSEL* が不活
性であるか、アドレス・パリティ・チェックが有効でな
い(ADRPAR′)限りはA状態のままである。後者
の状態は、特定のバス制御スレーブが実際には選択され
てないこと、またはパリティ・エラーのため1つ以上の
バス制御スレーブが選択され得ることを意味するパリテ
ィ・エラーをアドレスが有するときは、バス制御スレー
ブ状態マシンがアイドル状態からはずれて移動できない
ようにする。
【0044】XSELが受信された後、XSEL* 信
号が第1ローカル・クロック信号において発生され、ま
たアドレスが正しい(ADRPAR)、即ちパリティエ
ラーがないときは、マシンはI状態に移行する。I状態
は3つの過渡状態の1つへの遷移を制御する中間状態で
ある。
【0045】読出し動作が実行されているとき、即ちR
DOP信号が活性のときは、マシンはI状態からR状態
に移り、R状態は読出しデータをバスにゲートし、直ち
にB状態に移る。
【0046】書込み動作が実行されているときは、マシ
ンは、もしリソースへ書き込まれる予定のバスからのデ
ータが有効(DATPAR)のとき、即ちパリティ・エ
ラーを持たないならばW状態に遷移する。バス上のデー
タはラッチされ、マシンは直ちにB状態に遷移する。
【0047】書込み動作が実行されており、またバスデ
ータが有効でない(DATPAR′)ときは、マシンは
E状態に遷移し、この状態ではバスからのデータはラッ
チされないが、データ・パリティ・エラー信号が発生さ
れる。このエラー信号がシステムにより用いられ、必要
に応じて診断または復元手順が開始される。これらのエ
ラー信号は更に活性バス制御マスタに供給される。E状
態からマシンは直ちにB状態に遷移する。
【0048】B状態においては、マシンはXACK信号
を活性バス制御マスタに発生する。ここで説明する信号
の関係を図8に示す。図8(C)はバス205上の読取
りデータの信号を示す図である。信号の斜線部分は、バ
ス上のデータが有効でないことを示している。図8(E
)は、B状態で発生され、バス上の読出しデータが有効
であることを示すXACK信号を示す図である。
【0049】書込み動作時に、XACK信号は、バス制
御マスタに、書込みデータがバスからラッチされている
ことを示す。データ・エラー信号は、動作がうまくいか
なかったことを示すことになる。
【0050】バス制御スレーブがその動作を完了したと
き、XACK信号が消勢される。バス制御スレーブ状態
マシンはB状態のままであるが、XSEL* は活性で
ある。XSEL* 信号は、XSEL信号が消勢された
後の第1ローカル・クロックまで活性状態を継続する。 これは図4に示される。XSEL信号が消勢されると、
インバータ403からの出力信号は、ANDゲート40
5をディスエーブルするフリップフロップ401をセッ
トする。次のクロック信号が生じると、フリップフロッ
プ407がリセットされ、XSEL* 信号を終了させ
る。フリップフロップ401は、次のローカル・クロッ
ク信号CLKの前に、他のXSELがXSEL* 信号
を活性に保つことが生じると、これを阻止する。
【0051】この回路は、他のXSEL信号が同じバス
制御スレーブにより応答可能にされ得る前に、図3の状
態マシンがA状態に復帰することを保証する。
【0052】バス制御マスタに対する状態マシンは図5
に示してある。その動作は、関連出願のアービトレーシ
ョン論理のC状態から遷移されるD状態で始まる。XA
CK* 信号が活性のときは、バス制御マスタ状態マシ
ンはD状態のままである。バス制御スレーブからのXA
CK信号は、バス制御スレーブが前活性サイクルからな
お活性状態にあることを示している。
【0053】XACK* 信号は、他のローカル・クロ
ックと同様に、他の任意のクロックとは独立であり、バ
ス制御マスタのみに使用されるバス制御マスタのローカ
ル・クロックと同期されたXACKである。図7の回路
は、バス制御スレーブからのXACK信号からのXAC
K* 信号を発生するものである。
【0054】バス制御スレーブからのXACK信号は、
読出しデータがバス上で有効であるか、書込みデータが
バスからラッチされていることを示す。バス制御マスタ
では、XACK信号がインバータ703およびANDゲ
ート711に印加される。回路は、フリップフロップ7
09のセットおよびリセット信号がバス制御マスタ状態
マシンのある状態の間にのみゲートされることを除くと
、図4のものと同様に動作する。フリップフロップ70
9は、フリップフロップ715がセットされたとき、状
態マシンがD状態にあるときにセットされる。XACK
信号が受信されると、ANDゲート711が活性化され
、これにより次のローカル・クロック信号はフリップフ
ロップ715をセットし、XACK* 信号を発生する
【0055】XACK信号が消勢されると、バス制御マ
スタ状態マシンがD状態,F状態,またはG状態にある
ときは、フリップフロップ709がANDゲート707
を通してリセットされる。これはANDゲート711を
ディスエーブルし、これにより次のローカル・クロック
信号はフリップフロップ715をリセットし、XACK
* 信号をしゃ断する。以下に示すバス制御マスタ状態
マシンの説明から明らかなように、XACK* のホー
ルド・オフはバス制御マスタ状態マシンが安定状態に戻
ることを許容し、このマシンが前のサイクルからのXA
CK信号に応答することを阻止する。
【0056】図5の状態マシンにおいては、バス・マス
タがバースト・モードで動作しようとするとき、即ち、
バス・マスタが1サイクル以上にわたってバスを制御し
て幾つかのデータ・ワードを転送するときは、LOCK
信号がオンされる。更に、このバースト・モードは信号
ADRINCをセットして、D状態が開始されるときデ
ータのアドレスをインクリメントさせる。動作が書込み
機能のときは、WROP信号はPARACT信号を活性
化する。これらの信号はバス制御マスタの適切な動作に
対しては補助的なものであり、またそれ自身は本発明の
一部を形成するものではない。
【0057】XACK* はバースト・モードで消勢さ
れるときは(単一サイクル動作に対しては、このXAC
K* は既に消勢されているかまたは少しも活性化され
てない)、バス制御マスタ状態マシンは待機状態である
E状態に遷移する。マシンは、XACK* 信号もTM
OUT信号も活性でない限りはE状態のままである。T
MOUTは、XACK信号が受信されないときにXSE
L信号がバス制御マスタにより発生された後、所定時間
期間にわたって活性化される信号である。これは、XA
CK信号が受信されないとき、例えば、アドレス・パリ
ティが正しくないかまたはバス制御スレーブが選択され
ないか、または選択されたバススレーブが性能低下して
いるときロック・アップを防止する。
【0058】XACK* 信号の活性化は、TMOUT
信号が活性化されないとき、またエラーが存在しないと
き、即ちNOERR信号が活性のときマシンをF状態に
遷移させる。
【0059】F状態は、読出し動作が実行されていると
き読出しデータがバスからラッチされる作動状態である
【0060】図6はXSEL信号を発生する回路構成図
である。如何なるXACK信号も活性でないときは(正
常状態)、インバータ601は、ANDゲート603を
付勢する活性出力信号を供給する。このANDゲート6
03は、バス制御マスタ状態マシンがD状態にあるとき
、フリップフロップ609をセットするように付勢され
る。フリップフロップ609がセットされると、XSE
L信号がANDゲート611により供給され、一方バス
制御マスタ状態マシンはORゲート607を介してD状
態,E状態,またはH状態にある。
【0061】図8に示したように、XSEL信号(図8
(A))は、バス上のアドレス信号が有効であることを
示している。書込み動作のときは、書込みデータ(図8
(D))も有効である。(既に示したように、信号の斜
線部分は、データが有効でないことを示している。)X
ACK* 信号の消勢およびLOCK信号の欠如は、バ
ス制御マスタ状態マシンを関連特許出願に示したアービ
トレーション論理の初期状態であるA状態に遷移させる
【0062】LOCK信号がF状態で活性の場合、読出
し動作が実行されているときはマシンはD状態に移行し
、これによりバス制御マスタはアービトレーション・プ
ロセスを介することなしに次のサイクルをとる。書込み
動作が実行されているときは、マシンは過渡的なG状態
を介してD状態に遷移する。G状態では、書込みデータ
がバスに印加するため予め取り出される。ADRINC
信号が活性のときは、書込みデータ・アドレスはインク
リメントされる。
【0063】以上のプロセスは、LOCK信号が活性の
ときに反復される。LOCK信号が外部からリモート・
リソースに供給され、他のアービトレーションを禁止す
る。
【0064】XACK* が活性のときE状態から、タ
イムアウト信号TMOUTまたはエラー信号(ERR)
は状態マシンをH状態に遷移させる。ここで、エラー信
号ERRORはバス制御スレーブからの書込み動作時の
バス制御スレーブまたはデータ・パリティ・エラーから
のアドレス・パリティ・エラー信号である。アドレス・
パリティ・エラーとは、1つ以上のバス制御スレーブが
応答していること、即ちXACK* 信号が1つ以上の
バス制御スレーブから受信されていることを意味する。
【0065】H状態も、XACK,TMOUT,および
LOCK信号が全て活性のときD状態から開始される。
【0066】このH状態は、次のサイクルがアービトレ
ートされるようにLOCK信号を消勢する。BG* 信
号が活性のままのとき、バス制御マスタ状態マシンはF
状態に移行し、この状態は状態LOCK′が活性なので
A状態に遷移する。
【0067】図6は、D,E,およびH状態の間にXS
EL信号が活性のままであることを示すものである。こ
れは、しかし、F状態でしゃ断される。このことは、動
作が完了しており、またXACK信号を消勢しようとし
ていることをバス制御スレーブに示す。また、これは、
バス制御マスタおよびスレーブがそれらの動作を完了し
た直後にバスを解放する。これは更に、XACK信号が
消勢されるまでフリップフロップ609の設定を延期す
る。これは、前のサイクルからのXACK信号が、バス
制御スレーブ動作が完了したことをシグナルするまでバ
ースト・モードの次のサイクルがXSEL信号を停止さ
せることを阻止する。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のバス制御マスタおよびバス制御スレーブは非同期
に動作可能になり、また制御信号のトレイリング・エッ
ジをローカル・クロックに同期させることなしにバスを
容易に解放することができ、更に速度が変化するバス制
御マスタおよびバス制御スレーブを同じバス上で動作さ
せ得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】デイジーチェイン・リソース獲得システムを示
すブロック図である。
【図2】本発明が有用な通常のバス制御マスタおよびバ
ス制御スレーブを示すブロック図である。
【図3】本発明によるバス制御マスタおよびバス制御ス
レーブの機能を順序づけるバス制御スレーブ状態マシン
を示す状態図である。
【図4】本発明によるバス制御スレーブに対する非同期
ロックアウト回路の論理図である。
【図5】本発明によるバス制御マスタおよびバス制御ス
レーブの機能を順序づけるバス制御マスタ状態マシンの
状態図である。
【図6】本発明によるバス制御マスタの非同期XSEL
回路を示す論理図である。
【図7】本発明によるバス制御マスタに対する非同期ロ
ックアウト回路を示す論理図である。
【図8】本発明によるシステムの動作時に生じるある信
号間の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
101,107,109  バス・マスタコントローラ
103  バス制御マスタ 105  バス制御スレーブ 201  DMA装置 205  バス 207  メモリ 211  デコーダ 401,407,709,715  フリップフロップ
405,711  ANDゲート 703  インバータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】システム・リソース手段を利用できる装置
    手段による、前記システム・リソース手段に対するアク
    セスを制御するアクセス制御手段と、このアクセス制御
    手段の速度とは異なる速度で動作し、前記システム・リ
    ソース手段を制御するリソース制御手段と、前記アクセ
    ス制御手段内に設けられ、選択信号を供給して前記リソ
    ース制御手段の特定のものを活性化する手段と、活性化
    されたリソース制御手段内において前記選択信号に応答
    してローカル選択信号を発生する手段と、前記活性化さ
    れたリソース制御手段内において前記ローカル選択信号
    に応答して関係するリソース手段を利用するように前記
    装置手段を結合する手段と、前記アクセス制御手段内に
    設けられ、装置手段の利用プロセスが完了したときに前
    記選択信号を不活性化する手段と、前記活性化されたリ
    ソース制御手段内において、この活性化されたリソース
    制御手段が安定状態をとるまで前記ローカル選択信号の
    不活性化を遅延させる手段とを備えるバス制御システム
  2. 【請求項2】前記活性化されたリソース制御手段内にお
    いて、関連するリソース手段が利用されることを示す肯
    定応答信号を供給する手段と、前記アクセス制御手段内
    に設けられ、前記肯定応答信号に応じてローカル肯定応
    答信号を発生する手段と、前記活性化されたリソース制
    御手段内において、関連するリソース手段の利用プロセ
    スが完了するとき前記肯定応答信号を不活性化する手段
    と、前記アクセス制御手段内に設けられ、前記アクセス
    制御手段が安定状態をとるまで前記ローカル肯定応答信
    号の不活性化を遅延させる手段とを更に備える請求項1
    記載のバス制御システム。
  3. 【請求項3】前記アクセス制御手段内に設けられ、肯定
    応答信号が受信されない場合に所定期間の後、前記選択
    信号を不活性化する手段を更に備える請求項2記載のバ
    ス制御システム。
  4. 【請求項4】前記アクセス制御手段内に設けられ、前記
    リソース制御手段のうちの特定のものの選択時のエラー
    が検出されたとき前記選択信号を禁止する手段を更に備
    える請求項2記載のバス制御システム。
  5. 【請求項5】リソース手段との通信のためのバスへのア
    クセスを制御するバス制御マスタ手段と、このバス制御
    マスタ手段からの選択信号に応じてリソース手段を制御
    するバス制御スレーブ手段と、前記バス制御スレーブ手
    段内に設けられ、前記リソース手段とのデータ通信が実
    施されることを示す信号を供給する手段と、前記バス制
    御スレーブ手段内に設けられ、前記リソース手段との通
    信が完了したとき前記供給信号を非同期的に終了させる
    手段と、前記バス制御マスタ手段内に設けられ、前記バ
    ス制御マスタ手段が初期化されるまで供給信号を保持す
    る手段を備えるバス制御システム。
  6. 【請求項6】前記バス制御マスタ手段内に設けられ、1
    つ以上のバス制御スレーブ・マスタが選択されたとき前
    記選択信号を禁止する手段を更に備える請求項1記載の
    バス制御システム。
  7. 【請求項7】所定期間内にバス制御スレーブ手段により
    信号が供給されないとき前記選択信号を終了させる手段
    を更に備える請求項1記載のバス制御システム。
  8. 【請求項8】前記バス制御マスタ手段内に設けられ、供
    給信号が消勢されたとき前記選択信号を終了させる手段
    と、前記バス制御スレーブ手段内に設けられ、前記バス
    制御スレーブ手段が初期化されるまで選択信号を保持す
    る手段とを更に含む請求項1記載のバス制御システム。
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