JPH04229934A - シャドーマスクの熱変形を最小化するためのカラーブラウン管製造方法 - Google Patents

シャドーマスクの熱変形を最小化するためのカラーブラウン管製造方法

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JPH04229934A
JPH04229934A JP3151492A JP15149291A JPH04229934A JP H04229934 A JPH04229934 A JP H04229934A JP 3151492 A JP3151492 A JP 3151492A JP 15149291 A JP15149291 A JP 15149291A JP H04229934 A JPH04229934 A JP H04229934A
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cathode ray
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朴 庚淳
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーブラウン管内に装
着されているシャドーマスクの熱変形を最小化するため
のカラーブラウン管製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、図1に図示するように、カラー
ブラウン管1のシャドーマスク5は、薄い金属板で製作
され、陰極線管の蛍光面から約1cm程度間隔をおいて
フレイム4に支持されていて、これには約30〜35万
個度の小さい孔が形成され、電子銃8より放出される各
々の電子ビームを前記の孔を中心に交差させ所定の蛍光
体に到達させるようにして、3原色に発光するように色
を分離する役割をするようになっている。
【0003】ところが、ブラウン管1の作動中、電子銃
8から放出される電子ビーム中で15〜20%は蛍光面
に到達して蛍光体を発光させるようになるが、残りの約
80%はシャドーマスク5に衝突するので、これによっ
てシャドーマスク5は電子ビームが衝突されることによ
り電気的エネルギが熱エネルギに変換されながら加熱さ
れ約80℃の温度まで上昇し、これによる熱膨脹が高真
空状態に維持されたブラウン管1内で速い速度で進むよ
うになるるので、特にシャドーマスク5の中央部は周辺
部より周囲への放熱効果が低いので発生される温度差で
蛍光面側へ膨脹するようなドーミング(doming)
現象を誘発させるようになる。
【0004】これによってシャドーマスク5に一定に配
列された数多くの孔はその位置が変化するようになるの
で、その孔を通過する電子ビームは予め選定された所定
の蛍光体に到達できず、その経路が変化され他の蛍光体
の位置に到達したり隣接した蛍光体に重ねて到達するサ
ーマルドリフト(Thermal  Drift)現象
が発生するようになって色調が外れるようになり、共に
色純度(Colormetric  Purity)が
劣るようになる等、所望の色相の画像を得ることが出来
ないという欠点があった。
【0005】前記のような欠点を解決するために、従来
においてもブラウン管の内面にアルミニウム膜を塗布さ
せる工程段階でMnを添加するとか、アルミニウムを酸
化させてシャドーマスクの温度上昇を阻止させる技術が
提案されている。しかしながら、この方法には技術的に
複雑であり経済性が低いという欠点があった。また、ア
メリカ特許第4,203,860号明細書においては、
でBaゲッタのバックフラッシュ量を最小化させ、長時
間熱的に安定されながらゲッタ物質に分散効果(dif
fraction  effect)を与えられるよう
になったゲッタ材料の混合物組成が掲載されているが、
これはシャドーマスクの熱膨脹および熱変形を効果的に
抑制させることが出来ないという欠点がある。
【0006】前記のような欠点を解決するために、特開
昭60−72143号公報においては、シャドーマスク
の電子銃側表面に熱膨脹係数が小さい鉛硼酸塩ガラスの
ようなガラス層を形成させて、このガラス層の表面にB
aとAlの金属間化合物とNiを主成分とする導電性ゲ
ッタ被膜を形成させる技術が提案されているが、これは
前記ガラス層の熱伝導率が甚だ小さいために、シャドー
マスクに伝達される熱量を減少させ温度上昇による熱膨
脹を減少させるようになると共に、前記導電性ゲッタ被
膜が電子ビームの帯電現象を防止させるようになってい
る。
【0007】また、特開昭62−35434号公報また
は特公昭62−100934号公報においては、シャド
ーマスクの電子銃側表面に酸化鉛(PbO)または窒化
珪素(Si3 N4 )を含有する結晶性鉛硼酸塩ガラ
スを塗布して電子吸収層を形成させて、この電子吸収層
の表面にBaを主体とする電子透過性低導電層を形成さ
せ、前記電位吸収層の表面に一時帯電された電荷の密度
を抑制させて、シャドーマスクのホールを貫通した電子
ビームの変位を静電偏向により効果的に補正して、帯電
によるドーミング抑制効果を得ることができるようにな
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来技術においては、シャドーマスクの表面に鉛
硼酸塩ガラス層を形成させるために、高温の熱処理設備
を必要とするとともに、これによる全工程時間が長くな
る等経済性が低いという欠点がある。
【0009】前記のような欠点を解決するために最近で
は、例えば特開平2−10626号公報と同平2−10
627号公報において、ビスマス(Bi)およびビスマ
スと他の金属元素との混合物をシャドーマスクに塗布さ
せて反射膜を形成させる技術も提案されているところ、
これはこれらの物質をシャドーマスクに塗布した後、焼
成する時とか電子ビームが衝突することによる温度上昇
で二酸化炭素、水分等が発生されて、ブラウン管の内部
の真空度を低下させるだけでなく電子放出の特性を低下
させるという欠点を持っている。
【0010】一方、カラーブラウン管の製造工程の中で
電子放出を容易にするようにするためにブラウン管の内
部の真空度を高めるのに二つの方法を並行しているとこ
ろ、即ち真空度が10−6torr程度になるようにす
る排気工程と、図2に示したように、AlとBa物質2
0およびNi物質21などのようなゲッタ物質を詰めた
ゲッタ容器22を備えたゲッタ7をブラウン管の内部に
脱着した後、これを高周波加熱して蒸発させることによ
ってブラウン管の内部に残留された気体分子を吸着して
、真空度10−7torr程度に維持させるゲッタプレ
ッシング工程を使用しているところ、本発明者等はブラ
ウン管内の真空度を高めるゲッタプレッシング工程でゲ
ッタ物質とは蒸発温度が他の別途の物質(以下、蒸着物
質という)をゲッタ容器に詰めて、これを蒸発させてブ
ラウン管の内部のシャドーマスクとか蛍光面のAl膜の
上に被膜で蒸着させることによって、シャドーマスクか
ら発生された熱を吸収して、ドーミング現象を抑制する
ことができるのに着眼して本発明を完成することに至っ
た。
【0011】本発明の目的は、シャドーマスクから発生
された熱を効果的に吸収することによって、これによる
熱変形を最小化して色純度の維持特性を向上させること
ができるようにしたシャドーマスクの熱変形を最小化す
るためのカラーブラウン管製造方法を提供することであ
る。
【0012】本発明の他の目的は、別途の設備が必要で
はなく、ゲッタプレッシング工程を利用して良質のカラ
ーブラウン管を低コストで製造することができるように
したシャドーマスクの熱変形を最小化するためのカラー
ブラウン管製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明のシャドーマスクの熱変形
を最小化するためのカラーブラウン管の製造方法は、B
a物質10等からなるゲッタ物質と所定の蒸着物質が詰
められた、ゲッタアンテナAを媒介にして電子銃8に組
み立てる段階と、シャドーマスク5が固定されたパネル
3をファンネル6とフリットで封着した後、前記電子銃
8に組み立てたゲッタ7をブラウン管1のファンネル6
の内部に封着する段階と、ブラウン管1内の残留空気を
排気させた後密封する段階と、ブラウン管1内の真空度
を高めるために前記ゲッタ7a,7b,7cを高周波で
加熱してBa物質10を蒸発させる段階と、前記ゲッタ
7a,7b, 7cの蒸着物質をアルミニウム膜2また
はシャドーマスク5の表面に蒸着させるために高周波加
熱手段で所定の温度に加熱する段階とによって形成され
ている。
【0014】また、請求項2に記載の本発明のシャドー
マスクの熱変形を最小化するためのカラーブラウン管の
製造方法は、前記蒸着物質がBa物質10より高い温度
で蒸発される高温蒸着物質11とからなることを特徴と
する。
【0015】また、請求項3に記載のシャドーマスクの
熱変形を最小化するためのカラーブラウン管製造方法は
、前記高温蒸着物質11がMn物質であることを特徴と
する。
【0016】また、請求項4に記載のシャドーマスクの
熱変形を最小化するためのカラーブラウン管製造方法は
、前記蒸着物質がBa物質10より低い温度で蒸発され
る低温蒸着物質11aとからなることを特徴とする。
【0017】また、請求項5に記載のシャドーマスクの
熱変形を最小化するためのカラーブラウン管製造方法は
、前記低温蒸着物質11aがBi,Bi2 O3 ,G
e,Mg,Pb,PbO,Sb,Sb2 O3 ,Sn
およびZn中の少なくとも一つであることを特徴とする
【0018】また、請求項6に記載のシャドーマスクの
熱変形を最小化するためのカラーブラウン管製造方法は
、前記蒸着物質をブラウン管1の排気段階中に加熱して
蒸発させることを特徴とする。
【0019】また、請求項7に記載のシャドーマスクの
熱変形を最小化するためのカラーブラウン管製造方法は
、前記蒸着物質をブラウン管1のゲッタプレッシング段
階の以前またはゲッタプレッシング段階以後に加熱して
蒸発させることを特徴とする。
【0020】
【作用】請求項1から7に記載の本発明によれば、Ba
ゲッタ7a,7b,7cに詰められた高温または低温蒸
着物質11,11aが、高周波加熱装置で加熱され蒸発
された後アルミニウム膜2またはシャドーマスク5の表
面に蒸着されることによって、この蒸着層によりシャド
ーマスク5より発生された熱が熱輻射形態で吸収され、
シャドーマスク5が高温に加熱されるのを効果的に防止
して熱膨脹によるドーミング現象およびサーマルドリフ
ト量を最小化して、シャドーマスク5が色分機能をあり
のままに遂行する。
【0021】
【実施例】以下添付した図面を参照しながら本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0022】第1図は一般的なカラーブラウン管内の内
部構造を概略的に図示した断面図であり、参照符号1は
ブラウン管であり、これはスクリーンの蛍光膜上にアル
ミニウム膜2が塗布されたパネル3と、多数の孔が貫通
形成されながら前記パネルの内部に塗布されたアルミニ
ウム膜2から約1cm程度に離隔するようフレーム4に
支持するようにして、設置されたシャドーマスク5と、
ファンネル6の内周面に設置され高周波加熱手段により
加熱されながら蒸発されてガスを吸着するようになって
いるゲッタ7と、前記ファンネル6の下部ネック部位に
多数の電極群になって設けた電子銃とにより形成されて
いる。
【0023】ここで本発明の一実施例によるゲッタ7a
は、図3に図示したような所定の形状の容器9の内部に
、加熱によって蒸発されブラウン管内のガスを吸着する
ことによって真空度を上昇させることができるようにな
ったBa物質10より蒸発温度が高いMnのような高温
蒸着物質11が下側に詰められ、前記Ba物質10の上
側にはBa物質10の酸化を防ぐためにNi物質12が
コーティングされた構造となっている。
【0024】前記のようにゲッタ容器9内にMn物質を
Ba物質10およびNi物質12の下部に詰めた構造の
ゲッタ7aを、ゲッタアンテナAを介して電子銃8のシ
ールドカップ(図示せず)に付着して、電子銃8と一体
にファンネル6のネック部位に組み立てる事ができるよ
うに仮組み立てし、ついでその内面にアルミニウム膜2
が塗布されながらシャドーマスク5が固定されたパネル
3をファンネル6とフリットで封着させた後、前記ファ
ンネル6のネック部位内にゲッタ7aが一体に連結付着
された電子銃8を装着させた後、ブラウン管1内に残存
する残留空気を機械的に排気させた後密封してチューブ
状態のブラウン管1を製作する。
【0025】次いで、このようにゲッタ7aをファンネ
ル6の内部に封着した状態で、ブラウン管1内の真空度
を上昇させるために、図示していない通常の高周波加熱
装置にブラウン管1をのせて、ブラウン管1内のゲッタ
7を高周波で加熱する。この時、前記ゲッタ7aが11
30℃に加熱されれば、ゲッタ容器9の上部に積層され
たBa物質10が蒸発されながらブラウン管1の内部に
残留する気体分子を化合させて吸着するようにして、ブ
ラウン管1内の真空度を高める。
【0026】一方、前記のようにBa物質10を蒸発さ
せてブラウン管内の真空度を向上させた後、高温蒸着物
質11であるMn物質を蒸発させるところ、即ちゲッタ
7aを高周波で加熱してその温度が1130℃以上、例
えば約1250℃に至れば、前記ゲッタ7aに残ってい
るMn物質が蒸発され、この蒸発したMn物質がパネル
3のアルミニウム膜2またはシャドーマスク5の表面に
均一にMn物質層として塗布されるようになる。
【0027】従って、電子銃8から放出されてシャドー
マスク5の孔を通過しないで該シャドーマスク5に衝突
するような電子ビームにより熱エネルギーに変換した熱
は、前記アルミニウム膜2またはシャドーマスク5の表
面に形成した黒色のMn物質層に熱輻射形態で吸収され
るために、シャドーマスク5の温度上昇が阻止される。 このようにシャドーマスク5の温度上昇が阻止されるか
ら、シャドーマスク5の熱膨脹による熱変形が抑制され
、これによりシャドーマスク5のドーミング現象および
サーマルドリフト量が減少して電子ビーム分離機能が正
常になり、シャドーマスク5の孔を通過した電子ビーム
がパネル3に塗布された所定の蛍光体に正確に到達する
ことになり、画像の色純度が高い効率を維持することと
なる。
【0028】前記のような本発明の効果を従来技術と対
比して具体的に説明すると次のようになる。
【0029】表1は、従来技術によりパネル3の内面に
アルミニウム膜2が蒸着されたカラーブラウン管と、本
発明によりこのアルミニウム膜2あるいはシャドーマス
ク5の表面にMnを吸着させ、Mn物質層を形成させた
カラーブラウン管との正規駆動条件下で測定した輝度と
、パネル3の左右上端部30mm×30mmの地点(以
下A地点と称する)よりのサーマルドリフト量TDA、
パネル3の中間部より左右に50mm離れた地点(以下
B地点と称する)でのサーマルドリフト量TDAの絶対
値を各々比較した結果である。
【0030】表1において、本発明のテスト1は0.0
2gのMnを蒸着させたカラーブラウン管のサンプルN
o.1,2,3に対しての測定値であり、テスト2は0
.04gのMnを蒸着させたカラーブラウン管のサンプ
ルNo.4,5に対する測定値である。
【0031】
【0032】即ち、表1に図示されたように従来技術に
よるカラーブラウン管の輝度にくらべて、本発明の一実
施例のテスト1,2による輝度の平均値は赤色に対し2
.2%減少、緑色に対し1.0%増加、青色に対し2.
3%増加したのを認めることができ、これは本発明によ
るカラーブラウン管が従来の技術と殆ど同一な輝度であ
ることがわかる。
【0033】次に、シャドーマスク5の温度上昇による
サーマルドリフト量TDA,TDBを比べてみれば、本
発明ではTDA平均値が従来技術に比べて18%程度減
少し、TDB平均値は29%程度減少している。即ち、
これは本発明によりアルミニウム膜2上に形成されたM
n物質が、シャドーマスク5より発生された熱のかなり
の量を熱輻射形態に吸収して、シャドーマスク5の温度
上昇を抑制させたのに基づくものと考えられる。
【0034】一方、図6は本発明によるカラーブラウン
管と従来技術によるカラーブラウン管の時間に対するサ
ーマルドリフト変化量を図示したものであり、図中ライ
ン12,13は本発明の一実施例のテスト1,2による
カラーブラウン管のTDAおよびTDBの平均値の変化
を各々図示し、ライン14,15は従来技術によるカラ
ーブラウン管のTDAおよびTDBの平均値の変化を各
々図示したものである。
【0035】即ち、カラーブラウン管の所定地点A,B
よりのサーマルドリフト量TDA,TDB値の変化をみ
れば、本発明と従来技術のカラーブラウン管の動作初期
5〜10分間のシャドーマスクのドーミング量は大きな
差異を示していないが、時間が経過するに従って本発明
のカラーブラウン管のTDA,TDBの値が10μ以下
に安定した値を示した反面、従来技術では、前記TDA
,TDBの値が時間が経過するに従って漸次増加して2
0μ以下の値を示しており、これにより本発明によるカ
ラーブラウン管のサーマルドリフト変化量が顕著に減少
することを認めることができる。
【0036】一方、前記第一実施例では、Ba物質の蒸
発温度より蒸発温度が高いMnのような高温蒸着物質1
1を蒸発させてドーミング現象を低減させることができ
るのを説明したが、本発明の変形例として前記Ba物質
より蒸発温度が低いBi,Bi2 O3 ,Ge,Mg
,Pb,PbO,Sb,Sb2 O3 ,Sn,Zn等
のような低温蒸着物質を蒸発させて、前記第一実施例と
ほぼ同一にする効果が得られることもあるところ、以下
Bi等の低温蒸着物質を蒸着させてドーミング現象を抑
制させる本発明の第二実施例に対して説明する。
【0037】即ち、本発明の第二実施例による構造ゲッ
タ7bは、図4に示すように、ゲッタ容器9の内部の物
質のBa物質10が詰められ、このBa物質10の上側
にはBa物質10より蒸発温度が低いBi等のような低
温蒸着物質11aが詰められており、その他は前記第一
実施例と同一であるので、その組み立ておよび装着作業
に対する説明は省略する。
【0038】次に、前記のような構成からなる本発明の
二実施例によによるゲッタ7bを蒸発させる作業を説明
すると、前記低温蒸着物質11aの蒸発温度がBa物質
10の蒸発温度より低いので先に蒸発させるところ、即
ちゲッタ7bをファンネル6の内部に装着した状態で、
通常の高周波加熱装置で加熱して低温蒸着物質11aを
蒸発させると、蒸発された低温蒸着物質の粒子がパネル
3のアルミニウム膜2またはシャドーマスク5の表面に
蒸着されるようになり、このように蒸着された物質層は
前記第一実施例で説明したように、シャドーマスク5に
電子ビームが衝突されることによって発生される熱を熱
輻射形態に吸収してシャドーマスク5の温度上昇を阻止
させることができる。
【0039】一方、前記第一、第二実施例においては、
高温または低温蒸着物質11,11aの蒸着作業がBa
物質10等をゲッタプレッシングさせる工程の前後で加
熱温度を変化させることによって連続的に実施すること
を説明したが、本発明の変形例でこれをブラウン管1内
の残留空気真空ポンプによって強制的に排気させる排気
工程で実施できることもあり、またゲッタ容器9の構造
も図5に示したように、低温蒸着物質11aまたは高温
蒸着物質11をゲッタ容器9の中央のカップ状部位9a
に詰め、その周囲のリング状部位9bにBa物質10を
詰め、このBa物質10の上に酸化防止用Ni物質12
を詰めることもできる。即ち、このように別途の構成で
なったゲッタ7c、Ba物質10の蒸発動作と高温また
は低温蒸着物質11,11aの蒸発動作との間の干渉を
排除することができるという利点がある。即ち、先行蒸
発動作によってゲッタ容器9に残っている残留物の影響
を最小化できるので、後行蒸発動作の効果を向上させる
ことができ、それ以外の作用効果は前記第一、第二実施
例とほぼ同一であるのでこれに対する説明は省略するこ
とにする。
【0040】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、必要に応じて変更することができる。
【0041】
【発明の効果】以上、述べてきたように本発明によれば
、Baゲッタ7a,7b,7cに詰められた高温または
低温蒸着物質11,11aが、高周波加熱装置で加熱さ
れ蒸発された後アルミニウム膜2またはシャドーマスク
5の表面に蒸着されることによって、この蒸着層により
シャドーマスク5より発生された熱が熱輻射形態で吸収
され、シャドーマスク5が高温に加熱されるのを効果的
に防止して熱膨脹によるドーミング現象およびサーマル
ドリフト量を最小化して、シャドーマスク5が色分機能
をありのままに遂行するようにして画像の色純度維持特
性が優秀であり、また別途の設備が必要ではなく既存の
ゲッタ加熱装置を使用することによって品質が向上され
たブラウン管1を低コストで製造することができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なカラーブラウン管の内部構造を概略的
に示した断面図
【図2】従来のゲッタの断面図
【図3】本発明の一実施例に適用されたゲッタ構造の断
面図
【図4】本発明の二実施例に適用されたゲッタ構造の断
面図
【図5】本発明によるゲッタ構造の変形例を示した断面
【図6】本発明の実施例と従来技術のサーマルドリフト
変化量を比較したグラフ
【符号の説明】
1  ブラウン管 2  アルミニウム膜 3  パネル 4  フレイム 5  シャドーマスク 6  ファンネル 7,7a,7b,7c  ゲッタ 8  電子銃 9  ゲッタ容器 9a  カップ 9bリング状部位 10  Ba物質 11  高温蒸着物質 11a  低温蒸着物質

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  Ba物質(10)等からなるゲッタ物
    質と所定の蒸着物質が詰められた、ゲッタアンテナ(A
    )を媒介にして電子銃(8)に組み立てる段階と、シャ
    ドーマスク(5)が固定されたパネル(3)をファンネ
    ル(6)とフリットで封着した後、前記電子銃(8)に
    組み立てたゲッタ(7)をブラウン管(1)のファンネ
    ル(6)の内部に封着する段階と、ブラウン管(1)内
    の残留空気を排気させた後密封する段階と、ブラウン管
    (1)内の真空度を高めるために前記ゲッタ(7a,7
    b,7c)を高周波で加熱してBa物質(10)を蒸発
    させる段階と、前記ゲッタ(7a,7b, 7c)の蒸
    着物質をアルミニウム膜(2)またはシャドーマスク(
    5)の表面に蒸着させるために高周波加熱手段で所定の
    温度に加熱する段階とからなるシャドーマスクの熱変形
    を最小化するためのカラーブラウン管の製造方法。
  2. 【請求項2】  前記蒸着物質がBa物質(10)より
    高い温度で蒸発される高温蒸着物質(11)とからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載のシャドーマスクの熱
    変形を最小化するためのカラーブラウン管製造方法。
  3. 【請求項3】  前記高温蒸着物質(11)がMn物質
    であることを特徴とする請求項2に記載のシャドーマス
    クの熱変形を最小化するためのカラーブラウン管製造方
    法。
  4. 【請求項4】  前記蒸着物質がBa物質(10)より
    低い温度で蒸発される低温蒸着物質(11a)とからな
    ることを特徴とする請求項1に記載のシャドーマスクの
    熱変形を最小化するためのカラーブラウン管製造方法。
  5. 【請求項5】  前記低温蒸着物質(11a)がBi,
    Bi2 O3,Ge,Mg,Pb,PbO,Sb,Sb
    2 O3 ,SnおよびZn中の少なくとも一つである
    ことを特徴とする請求項4に記載のシャドーマスクの熱
    変形を最小化するためのカラーブラウン管製造方法。
  6. 【請求項6】  前記蒸着物質をブラウン管(1)の排
    気段階中に加熱して蒸発させることを特徴とする請求項
    1に記載のシャドーマスクの熱変形を最小化するための
    カラーブラウン管製造方法。
  7. 【請求項7】  前記蒸着物質をブラウン管(1)のゲ
    ッタプレッシング段階の以前またはゲッタプレッシング
    段階以後に加熱して蒸発させることを特徴とする請求項
    1に記載のシャドーマスクの熱変形を最小化するための
    カラーブラウン管製造方法。
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