JPH04229916A - 自己消弧膨張式遮断器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、高絶縁耐力を有する絶
縁性ガス、特に六フッ化硫黄が充填された密封ケーシン
グの中に格納された単数または複数の極を含み、各極は
消弧チャンバを有し、各消弧チャンバは、−定置接点と
、 −消弧チャンバの壁体を緊密に通過する摺動ピンに固着
された可動接点と、 −接点が分離している時にアークを回転させる手段と、
−前記接点が相互に分離している時に消弧チャンバと密
封囲障の膨張スペースとの間の連通とガス流を生じるた
め、接点の少なくとも一方の中に配置された排気チャン
ネルとを格納する自己消弧膨張式遮断器に関するもので
ある。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】円筒形回転面を有する
消弧チャンバを有する自己消弧膨張式遮断器の中に回転
円弧が存在すれば、離間された接点間にアーク区域回り
に熱ガスの均一な回転運動が生じる。このガス運動は消
弧チャンバの各スペース間のガス交換を制限し、消弧期
間中の流出ガス流出の品質を低下させる。

【０００３】回転ガスのプラグが排気チャンネルの導入
口を部分的に閉塞し、ガスの流出を制限するので、アー
クの消弧を阻害する。

【０００４】本発明の目的は、自己消弧膨張式−アーク
回転式遮断器の遮断性能を改良するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明による遮断器は、
各極の消弧チャンバがガスの回転運動を乱して消弧チャ
ンバ中の撹拌を改良し排出チャンネルにおいて最適ガス
流出量を得るように設計された正方形または長方形断面
を有する。

【０００６】

【作用】正方形または長方形断面の消弧チャンバを採用
した遮断器は下記の利点を示す。

【０００７】−消弧チャンバ中のガス圧増大に対する最
大スペースの確保、 −ガス回転の制動後にガスプラグの再吸収により、排気
チャンネル中のガス流出の増進、 −流出流中のガスの品質の改良。

【０００８】その結果として、ガスの自己消弧膨張効果
を改良し、アークの高速消弧を促進する。

【０００９】本発明の実施態様によれば、各極の消弧チ
ャンバの閉じ込めは、２つの協働半シェルを固定ネジに
よって組立て一体的絶縁ケーシングを形成することによ
って達成される。

【００１０】各極に対して、前記の２半シェルの組立て
面に配置されて消弧チャンバと協働する形状のシールが
配置される。

【００１１】各消弧チャンバの内側面に遮蔽壁体が配置
され、相互に当接した半シェルの２つの内側ベベルに対
してシールを圧着する。

【００１２】

【実施例】以下、本発明を図１乃至図４について詳細に
説明する。

【００１３】これらの付図において、回転アークと自己
消弧膨張スペースを備えた３相遮断器が完全ガス絶縁型
高圧変電所のキュービクル開閉装置の中に使用される。 このキュービクル開閉装置の構造はフランス特許第２，
５０７，８３５号に一例として記載されている。遮断器
１０は、高絶縁耐力を有する負性絶縁ガス、特に六フッ
化硫黄ＳＦ６が充填された下流膨張スペースを成す密封
ケーシング（図示されず）の中に格納される。

【００１４】遮断器１０の３極１２、１４、１６は同型
であって、下記において極１６（図４）についてのみ詳
細に説明する。極１６は消弧チャンバ１８を備え、この
消弧チャンバは、定置接点２２の環状軌道に沿ってアー
クを回転させるための電磁コイル２０と、極１６の長手
方軸線２９の方向に固定案内スリーブ２８に沿って摺動
する導体ピン２６によって支持された可動接点２４とを
格納する。ピン２６は作動機構（図示されず）のクラン
クハンドルに連結され、遮断器１０が開く時に閉鎖位置
（右側の半分）から解放位置（左側の半分）まで並進さ
れ、遮断器１０が閉じる時に逆に解放位置から閉鎖位置
まで並進される。

【００１５】コイル２０は文献フランス特許明細書第　
２，４６４，５５０号に記載の型のものである。各極１
２、１４、１６の定置接点２２とコイル２０によって形
成される組立体は、変電所構内の底部に消弧チャンバ１
８の外部に配置された３相母線３２の対応バーに対して
、接続端末パッド３０によって接続されている。排気チ
ャンネル３４、３６が接点２２、２４、コイル２０の電
磁コア３８およびピン２６を通して軸方向に整列され、
各極１２、１４、１６の消弧チャンバ１８と変電所囲障
の膨張スペース４０との間の上下両方向の連通をなす。 このような連通により対応の消弧チャンバ１８において
アークが中断される時に膨張スペース４０へのガス流出
が可能となる。

【００１６】遮断器１０は成形された絶縁材料から成る
一体型ケーシング４２を備え、このケーシングは２個の
対称型半シェル４４、４６の組立体から成り、３極１２
、１４、１６の消弧チャンバ１８を内部に閉じ込めるこ
とができる。これらの２半シェル４４、４６は相互に複
数の固定ネジ４８によって固着され、消弧チャンバ１８
の中間レベルに３個のシール５０が平坦に配置されてい
る。各半シェル４４、４６は相互に整列された３区画を
含み、これらの区画はそれぞれ２個の中間仕切５４、５
４；５６、５８によって分離され、各区画は正方形断面
を有する。半シェル４４、４６の組立て面は、各極１２
、１４、１６の長手方軸線２９に垂直な水平面に延在す
る。

【００１７】半シェル４４、４６の対応の２区画を接合
することにより、各消弧チャンバ１８が形成される。各
チャンバは正方形断面を有し（図２および図３参照）、
その中に円筒形コイル２０が格納される。各消弧チャン
バ１８のシール５０が半シェル４２、４４のＶ形衝合縁
の上に配置された内側ベベル（図示されず）に係合する
。例えば銅から成る遮蔽壁体６０が各消弧チャンバ１８
の内側面に配置され、シール５０をベベルのＶ形に対し
て所定圧で当接させる。極１２、１４、１６の接点２２
、２４が閉鎖された時にチャンバ１８間の連通は存在し
ない。

【００１８】遮断器ケーシング４２の成形絶縁材料は好
ましくはガラスファイバが装入されたポリ炭酸塩ベース
の材料とするが、他の任意の熱可塑性材料を使用するこ
とができる。

【００１９】各軸方向案内スリーブ２８は、可動ピン２
６を摺動させるための環状オリフィス６２と、ピン２６
の側面にきつく当接される環状補助シール６６の保持リ
ング６４とを含む。リング６４は超音波によって絶縁ス
リーブ２８に対して溶接される。シール６６の内径はオ
リフィス６２の内径より小である。セグメント形シール
６６は熱可塑性材料から成る。

【００２０】また３個の絶縁スリーブ２８はケーシング
４２の上方半シェル４４に対して超音波によって溶接さ
れる。

【００２１】遮蔽壁体６０は正方形断面を有することが
できるが、他の形状も考えられる。

【００２２】自己消弧膨張式遮断器１０の１つの極の動
作は下記である。

【００２３】遮断器１０の開放命令に従って接点２２、
２４が相互に分離する際に生じるアークがコイル２０の
磁界作用によって消弧チャンバ１８の中を回転させられ
る。そこでアークの回転が、遮蔽壁体６０に対するＳＦ
６ガスの外周回転運動を生じる。消弧チャンバ１８の正
方形断面の故に、一方では最大ガス圧増大スペースを与
えると共に、他方では正方形チャンバ１８の中でガスが
回転しないデッドスペースの中に擾乱作用を生じること
によりガスの撹拌を増進する。その結果、ガス回転運動
の制動効果を生じ、排気チャンネル３４、３６を通して
膨張スペース４０への最適ガス流量を生じる。このガス
流出がアークを急速に消弧させる。

【００２４】また本発明は、別々の極を使用し、各極が
長方形断面の別々の絶縁ケースの中に格納された３相遮
断器に適用することができる。

【００２５】また消弧チャンバ１８の断面も長方形とす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】キュービクル開閉装置の母線に接続された３相
遮断器の断面図であって、右側の極を部分的に断面で示
す図。

【図２】図１の２−２線に沿った断面図。

【図３】図１の３−３線に沿った断面図。

【図４】図２の４−４線に沿った断面図。

【符号の説明】

１０　　遮断器 １２、１４、１６　　極 １８　　消弧チャンバ ２０　　コイル ２２、２４　　接点 ３２　　母線 ３４、３６　　排気チャンネル ４２　　ケーシング ４４、４６　　半シェル ４８　　固定ネジ ５０　　シール ６０　　遮断壁体 ６４　　保持リング ６６　　補助シール

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】高絶縁耐力を有する絶縁性ガス、特に六フ
   ッ化硫黄が充填された密封ケーシングの中に格納された
   単数または複数の極（１２、１４、１６）を含み、各極
   （１２、１４、１６）は消弧チャンバ（１８）を有し、
   各消弧チャンバは、 −定置接点（２２）と、 −消弧チャンバ（１８）の壁体を緊密に通過する摺動ピ
   ン（２６）に固着された可動接点（２４）と、−接点（
   ２２、２４）が分離している時にアークを回転させる手
   段と、 −前記接点（２２、２４）が相互に分離している時に消
   弧チャンバ（１８）と密封ケーシングの膨張スペース（
   ４０）との間の連通とガス流を生じるため、接点（２２
   、２４）の少なくとも一方の中に配置された排気チャン
   ネル（３４、３６）とを格納する自己消弧膨張式遮断器
   において、各極（１２、１４、１６）の消弧チャンバ（
   １８）は、ガスの回転運動を乱して消弧チャンバ（１８
   ）中の撹拌を改良し排出チャンネル（３４、３６）にお
   いて最適ガス流出量を得るように設計された正方形また
   は長方形断面を有することを特徴とする自己消弧膨張式
   遮断器。
2. 【請求項２】各極（１２、１４、１６）の消弧チャンバ
   （１８）の閉じ込めは、一体的絶縁ケーシング（４２）
   を形成するように固定ネジ（４８）によって相互に固着
   された２つの対応半シェル（４４、４６）と、消弧チャ
   ンバ（１８）に対応する形状を有し２半シェル（４４、
   ４６）の組立て面に配置されたシール（５０）との組立
   てによって達成されることを特徴とする請求項１に記載
   の自己消弧膨張式遮断器。
3. 【請求項３】アークを回転させる手段は、定置接点（２
   ２）に組合わされ、対応の極（１２、１４、１６）の長
   手方軸線（２９）に対して同軸的に延在する円筒形電磁
   コイル（２０）を含むことを特徴とする請求項２に記載
   の自己消弧膨張式遮断器。
4. 【請求項４】各消弧チャンバ（１８）の内側面に遮断壁
   体（６０）が配置されて、シール（５０）を相互に衝合
   された半シェル（４４、４６）の２つの内側ベベルに当
   接させることを特徴とする請求項２に記載の自己消弧膨
   張式遮断器。
5. 【請求項５】各極（１２、１４、１６）の摺動ピン（２
   ６）の軸方向案内は管状絶縁スリーブ（２８）によって
   達成され、前記管状スリーブは、ケーシング（４２）に
   固着された第１端部と、補助シール（６６）の保持リン
   グ（６４）を備えた第２端部とを有し、前記補助シール
   （６６）は前記ピン（２６）の回りに同軸的に密封配置
   され、また前記補助シール（６６）の内径はスリーブ（
   ２８）中をピン（２６）を通すオリフィス（６２）の内
   径より小であることを特徴とする請求項２に記載の自己
   消弧膨張式遮断器。
6. 【請求項６】各極（１２、１４、１６）の案内スリーブ
   （２８）の第１端部は上方半シェル（４４）に対して超
   音波溶接によって固着されていることを特徴とする請求
   項５に記載の自己消弧膨張式遮断器。
7. 【請求項７】保持リング（６４）が案内スリーブ（２８
   ）の第２端部に対して超音波溶接によって固着されてい
   ることを特徴とする請求項５に記載の自己消弧膨張式遮
   断器。