JPH04229543A - イオン貯蔵デバイス - Google Patents

イオン貯蔵デバイス

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JPH04229543A
JPH04229543A JP3201527A JP20152791A JPH04229543A JP H04229543 A JPH04229543 A JP H04229543A JP 3201527 A JP3201527 A JP 3201527A JP 20152791 A JP20152791 A JP 20152791A JP H04229543 A JPH04229543 A JP H04229543A
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JP
Japan
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electrode
ions
storage device
ion storage
ion
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Application number
JP3201527A
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English (en)
Inventor
Stephen C Davis
チャールズ デイビス スティーブン
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Kratos Analytical Ltd
Original Assignee
Kratos Analytical Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/004Combinations of spectrometers, tandem spectrometers, e.g. MS/MS, MSn
    • H01J49/0045Combinations of spectrometers, tandem spectrometers, e.g. MS/MS, MSn characterised by the fragmentation or other specific reaction
    • H01J49/0059Combinations of spectrometers, tandem spectrometers, e.g. MS/MS, MSn characterised by the fragmentation or other specific reaction by a photon beam, photo-dissociation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/26Mass spectrometers or separator tubes
    • H01J49/34Dynamic spectrometers
    • H01J49/40Time-of-flight spectrometers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)
  • Electron Tubes For Measurement (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイオン貯蔵装置(別の意
味でイオンバンチャー(イオン集群器)と称せられる)
に係り、特に専用ではないが、飛行時間型質量分析シス
テムにおいて使用されるに適したイオン貯蔵装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術、および発明が解決しようとする課題】飛
行時間形質量分析システムが容認し得る質量分解能を有
するためには、イオンは短期間の、典型的には1ないし
10ナノ秒のイオンバースト中に分光器の飛行経路を入
れるべきである。屡々そのようであるように、もしもイ
オンが連続イオンビームから抽出されるならば、ビーム
内のイオンの全数量のごく小部分しか分析に使用され得
ないので、分光器の感度はむしろ低くなる傾向を有する
。質量分析システムが比較的小さな容積内でのみ利用可
能である(生物学的または生化学的試料のようなサンプ
ルを分析するのに使用されているならば、特にこのよう
なサンプルが液体クロマトグラフのような従来のインレ
ット(試料採入)システムを使用する比較的短い時間の
目盛にわたって(典型的には数秒のオーダの)このよう
なサンプルが送られる場合に、上記の事実は特に問題点
を含むものとなり得るものである。
【0003】この問題点を和らげることを期待して、R
.Grux等が国際質量分析イオン誌93巻(1989
年)、第323〜330頁に記載した技術は、電子衝撃
イオン源を用いて電子ボンバード(衝撃)によりイオン
を発生し、電位井戸により規定される閉じ込められた空
間内に実質的な周期の間イオンを貯蔵し、それから加速
電圧を印加することにより貯蔵されたイオンを抽出し、
それによって比較的短い期間のイオンのバースト(bu
rst)を形成する方法を含んでいるものである。この
ようにして、利用可能なイオンの全体の数量の比較的高
い割合を利用することが可能である。しかしながら、こ
の技術は幾つかの欠点を受けるものである。この技術の
必要とするのは電子衝撃(impact)形イオン源で
あって、このイオン源は種々の用途には不適切となり得
るものである。イオンは閉じ込められた空間内で空間電
荷効果を受けて、これによって貯蔵され得るイオンの数
量が制限される。また、イオンは閉じ込められた空間内
で発振する傾向を有し、したがってイオンはそれぞれの
イオンバーストの最小継続期間を制限する有限の「反転
」(turn−around)時間を有する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴によ
れば、経路に沿って移動するイオンを貯蔵するイオン貯
蔵デバイスが付与され、該イオン貯蔵デバイスは、プリ
セット時間間隔の最初のみの部分の間、静電的逆(re
tarding)電界(フィールド)をイオンに与える
ためのフィールド発生手段を具備し、該静電逆フィール
ドは、同じ質量対電荷比を有し、かつプリセット時間間
隔の上記最初の部分の間にイオン貯蔵デバイスに入るイ
オンがそのプリセット時間間隔の残余の部分の間に、す
べて時間焦点にもち込まれるような空間変動を有するも
のである。イオン貯蔵デバイスに入るイオンは静電的逆
フィールドにより漸次速度を低下され、一しょに集束す
るようにさせられる。このようにして、プリセット時間
間隔の上記最初の部分の間に、イオンはデバイス内に貯
蔵され、この貯蔵されたイオンはすべてその時間間隔の
残余の部分の間に該デバイスから出る。
【0005】この手段により、連続ビームもしくは比較
的長い継続期間のパルス状ビームにおけるイオンの比較
的高い割合を抽出し利用することが可能となる。更に、
貯蔵されたイオンは同じ程度に空間電荷効果を受けない
し、また、「反転」時間の影響を受けない。静電的逆フ
ィールドの空間的変化とは、プリセット時間間隔の上記
最初の部分の間のイオン速度が、経路に沿ってそのイオ
ンが上記時間焦点にもち込まれる点からの分離に直線的
に関係する如きものである。
【0006】この条件を満足させる静電的逆フィールド
は静電的四重極フィールドであり、かつ好ましくは、該
四重極フィールドを発生するフィールド発生手段は該デ
バイスの長手方向軸の回りに回転対称を有する電極構造
を具備するものである。好適な実施例において、この電
極構造は、イオン貯蔵デバイスの長手方向軸に沿って間
隔をおいて距てられた複数の電極を具備し、複数のそれ
ぞれの電極は静電的四重極フィールドのそれぞれの等電
位面に実質的に一致するものであり、全体又はそれぞれ
の上記プリセット時間間隔の最初の部分の間にそれぞれ
の逆電圧に維持され、かつイオンをしてイオン貯蔵デバ
イスを通って進むことを可能にするそれぞれの開口を有
するものである。
【0007】本発明の別の特徴によれば、飛行時間形質
量分析装置が付与され、該質量分析装置は、経路に沿っ
て移動するイオンを発生するイオン源と、本発明の上記
第1の特徴に係るイオン貯蔵デバイスと、該イオン貯蔵
デバイスの規定された領域を退去するイオンを検知する
手段とを具備するものである。
【0008】
【実施例】本発明に係るイオン貯蔵デバイスは添付図面
を参照して実例によってのみこゝに説明することにする
。図1は、イオンビームを発生するイオン源1と、本発
明に係るイオン貯蔵デバイス2と、イオン貯蔵デバイス
から抜け出るイオンを検出する検出器3とを具備する飛
行時間形質量分析装置を図説的に図示するものである。 イオン貯蔵デバイス2は静電的フィールド発生器を具備
している。イオン源1から発生したイオンは適切な抽出
電極とイオン源光学系(図示してない)により、長手方
向X軸に沿って伸びている経路Pに沿って進むことを強
制され、静電的フィールド発生器は、経路の規定された
領域Rを占有するイオンをして静電的逆フィールドの影
響を受けるようにする。
【0009】図2に概略的に示されるように、イオンは
経路上の位置P1における領域Rに入り、イオンは経路
に沿って距離xTを進んだ位置P2においてこの領域を
退去する。動作時に、静電界発生器はプリセット時間間
隔の最初のみの部分の間(今後本明細書においては「イ
オン貯蔵」期間と称する)付勢されて、かつその時間間
隔の残余の部分の間(今後「聴き取り」期間と称する)
減勢される。静電界発生器は交互に付勢と減勢とを行い
得るもので、それぞれのイオン貯蔵期間の間に規定され
た領域Rに入るイオンはすべて瞬間的に継続する聴き取
り期間の間にその領域から退去する。
【0010】領域Rに入来するイオンはその領域に益々
深く侵入するにつれ逆静電界により漸次速度を低下され
、したがってイオンはそれぞれのイオン貯蔵期間の間そ
の領域内に蓄積される。イオンに印加される逆静電界は
、それぞれのイオン貯蔵期間の間経路Pに沿って移動す
るイオンの速度vは、退却位置P2からのその分離距離
xに線型的に関係するようになっている。更に特定すれ
ば、その期間中のイオンの速度vは
【数2】 として表わし得るが、茲にmはイオン質量、qはその電
荷、およびkは定数である。
【0011】したがって、例えば、イオンが初速度v1
を以て領域Rに入来すれば、領域において中点(x=1
/2xT)におけるその速度は1/2v1となり、位置
x=1/4xTにおけるその速度は1/4v1となるも
のと思われる。明らかに、イオンが規定の領域Rに一層
深く侵入するにつれて、その速度はイオンが進行した距
離に比例して減少される。イオン貯蔵期間中に領域Rに
入来するイオンは、フィールド発生器が減勢された後に
、引き続く聴き取り期間中に退去位置P2に向けて進行
し続ける。
【0012】上記方程式(1)から明らかとなるように
、同じ質量対電荷比を有するイオンは、フィールド発生
器が減勢される瞬間に領域Rのそれぞれの位置にもかか
わらず、実質的に同時に退去位置P2にすべて到達する
であろう。例えば、中間位置におけるイオンの退去位置
P2からの距離は入来位置P1におけるイオンの退去位
置の半分である。しかしながら、後者の速度は前者の速
度の2倍である。したがって、同じ質量対電荷比をもつ
イオンは退去位置P2において集束するようにされ、相
異なる質量対電荷比をもつイオンは相異なるそれぞれの
時間において退去位置P2に到達し、そのようなイオン
をしてその相異なる質量対電荷比により識別されること
を可能とする。
【0013】このようにして、同じ質量対電荷比を有す
るイオンはすべて退去位置P2において時間の焦点を合
わせられる。式(1)において明らかにされた条件は、
経路Pに沿っていかなる位置xにおいても逆電圧Vが

数3】 により与えられるならば、満足されることになり、こゝ
にV0は規定された領域Rの両端に印加される逆電圧で
ある。V0が加速電圧、即ちイオン源に印加された電圧
に等しければ、式(2)から点xにおけるイオンの運動
エネルギーは
【数4】 となることは式(2)から明らかとなり、上記式(1)
から要求されるようにイオンの速度vは
【数5】 となることは式(3)から知ることができる。
【0014】これとは別に、加速電圧より少し大きい、
または少し小さい逆電圧(retardingvolt
age)を使用することも可能と思われ、焦点合わせ効
果は余りよいとは思われないけれども、この効果はイオ
ンに関する時間の焦点をそれぞれ図2に示した位置P2
の上流または下流の位置に移転することである。イオン
貯蔵デバイス2にとって好適な逆静電界は静電的四重極
フィールドである。デカルト(直角)座標系を採用すれ
ば静電的四重極フィールドにおける静電電位V(x,y
,z)の分布は一般に
【数6】 として表現され得るし、茲にr0は定数であり、V0は
印加電位である。
【0015】四重極静電界の領域は長手方向X軸のまわ
りに回転対称を有する電極構造を用いて発生可能であり
、このような電極構造は、Y−Z平面におけるイオンに
焦点合わせ効果を有するので好ましいものである。この
ような回転対称性の電極構造はこのあと「3次元」電極
構造と称することとし、回転対称を有しない本文中の他
の電極構造は「2次元」電極構造と称することにする。
【0016】「3次元」電極構造の実例は、その形状が
電位V0と接地電位にあるそれぞれの等電位面に一致す
る2個の電極より構成される。電位V0の電極は、X軸
の回りの双曲面2x2−y2=r02(X−Y平面にお
いて)を回転することにより発生される双曲面を有する
ものと考えられ、接地電極は、原点における頂点に対し
、X軸のまわりの線分
【数7】 を回転することにより発生される円錐状電極面を有する
ものと思われる。これら2個の電極面間の相異なる座標
位置における電位は上記式(4)を満足する。
【0017】今度は、イオン貯蔵デバイスにおいて使用
される「3次元」電極構造を示す図3を参照すれば、2
個の電極上の電位は、該双曲面状電極(図3  で参照
番号4をつけた)は接地電位にあり、円錐状電極(5)
は電位V0にあるように、実際上逆転される。イオンは
、双曲面電極4における入来開口6を通ってデバイスに
入来し、X軸に沿って進み、円錐状電極5における退去
用開口7を介して該デバイスを退去する。X軸上のイオ
ンの位置xが退去用開口7からのイオンの距離として規
定されるならば、また入来用および退去用開口6,7の
間の距離がxTであれば、イオン貯蔵デバイス内のX軸
上のいずれの点xの電位も上記式2を満足させ、また対
向する電極表面の間の電界領域内の等電位面が、X軸の
回りに回転対称性を有するそれぞれの双曲面上にあるこ
とが示され得る。
【0018】入来用および退去用開口6,7は、図2の
P1とP2に対応するそれぞれの位置においてX軸上に
配置され、後者は該デバイスに導入されたイオンに対す
る時点焦点である。それぞれのイオン貯蔵期間の間に、
下流の電極5は上流の電極4に対して逆電圧V0に維持
されることになる。その目的のために、上流電極4は接
地電位に維持され得るし、逆電圧V0はそれぞれのイオ
ン貯蔵期間の間に下流電極5に印加されると考えらる。 しかしながら別のモードの動作において、下流電極は逆
電圧V0に維持可能となり、上流電極にかゝる電圧は、
それぞれの聴き取り期間の間の電極間の電界なしの領域
を作成するように電圧V0までパルス化されることにな
る。実際上、イオン貯蔵デバイスを通る飛行経路は0.
5mもしくはそれ以上の長さの筈であり、したがって2
個の電極4,5は極端に大きくする必要があるものと思
われる。
【0019】イオン貯蔵デバイスの物理的寸法を減小す
る目的のために図3の電極構造において単一の双曲面電
極4は、図4の横軸断面図に示されるように、X軸に沿
って間隔を距てて複数のこのような電極41,42,…
4nにより置換される。それぞれの双曲面電極は各々の
等電位面(Q1,Q2…Qn)上にあり、かつそれぞれ
のイオン貯蔵期間の間その等電位面に対し逆電圧に維持
される。前と同様に下流電極5は逆電圧V0に維持され
る円錐状電極面を有し、かつそれぞれの電極はX軸上に
位置された各開口を有し、イオンの該デバイスを通って
進行することを可能にする。電極41,42,…4n,
5は図4に示された破線により境界の限定された空間の
円柱状領域を占有するように寸法を有しており、イオン
貯蔵デバイスに横軸Y−Z平面上に一層コンパクトな構
造を与えている。
【0020】「2次元」四重極静電界は、直角座標にお
いて方程式
【数8】 により規定され得る電位分布を有しており、X−軸に平
行に伸びている等電位面に一致する電極により発生され
得る。この形状の静電界はZ−軸の回りに四重の対称を
有し、四重極電極構造(Z軸の回りに全体で4個の象限
に電界を与える)もしくは象限の1つにのみ電界を与え
る)単極電極構造により発生され得る。単極電極構造は
XY平面における双曲面部分のロッド(電位V0におけ
る)と、XY平面におけるV形部分の接地電極とより構
成され得る。図5を参照し、また図3と図4に示した「
3次元」電極構造に直接類比すると、電極上の電圧は、
V部分電極が電位V0にあり、またロッドが接地される
ように実際上逆転される。イオンは双曲面ロッド(図2
のP1に対応する位置にある)の入来用開口を介してイ
オン貯蔵デバイスに入来し、またイオンは(図2のP2
に対応する位置にある)V形状の電極の退去用開口を介
してデバイスを退去する。再び、イオンの位置xが退去
用開口P2からのイオンの距離として規定され、また入
来用および退去用開口P1,P2間の距離がxTであれ
ば、X軸に沿ってのいかなる点xにおいても電位は上記
式(2)を満足することになる。
【0021】図5を再び参照すれば、この電極構造は2
個の細長い電極10,20を具備し、これらの電極はZ
軸方向に伸びており、長手方向X軸である経路Pに沿っ
てお互に距っている。電極は内側に対向する電極面をX
−Z平面に対して対称に配置させ、かつこれらの電極面
は逆静電界が印加される電界領域Rを規定する。電極1
0は、双曲面の、もしくは別に円形横軸の断面を有する
ロッド形状にあり、之に反し電極20は90゜の角度の
範囲を定める実質的にV形状の横軸断面を有している。 各電極はそれぞれの開口11,21を、イオンがそれぞ
れ電界領域Rに入来し、退去し得る経路P上のP1とP
2に配置せしめる。おのおののイオン貯蔵期間の間に、
下流電極20は適切な電圧源Sを用いて、上流電極10
に対して静電的逆電圧V0に維持され、後者はこの例に
おいては接地電位に維持される。
【0022】図6の図示するのは、静電的逆電界を発生
するのに適した単極電極構造の別の型式である。この装
置において、電極10は、例えばガラス製の一対の電気
絶縁側壁12,13により置き換えられ、矩形の横軸断
面を有する閉じた構造を規定するように電極20に関係
して接地されている。各側壁12,13の内面は高電気
抵抗率を有する材料の層12′,13′を備え、電極2
0は、側壁12,13の形成する頂上部において、再び
双曲面または円形横軸断面の電極14に対し、上記逆電
圧V0に維持される。前と同様、図5と図6の上流電極
10は、それぞれの聴き取り期間の間、電圧V0までパ
ルス化され得る。
【0023】図5と図6に示された電極構造により作成
された四重極静電界は図7に図示の如く、横軸X−Y平
面内の双曲面等電位線により規定され、等電位面はZ軸
方向に平行に伸びているそれぞれの面上にある。電圧V
(x,y)は、図6に示した電気絶縁側壁12,13に
沿って、電極14の電圧値(例えば、接地電位)から電
極20の電圧値に直線的に変化し、この故に、側壁12
,13に付加された電気抵抗材料の層12′,13′は
理想的には一様な厚さを有すべきである。しかしながら
、このような層は実用上堆積することが困難であるべき
である。別の実施例において、層12′,13′は、静
電界における選択された等電位面との交差線に沿って側
壁上に設けられた分離した電極により置き換えられる。 それぞれのこのような電極は電極14の電圧と電極20
の電圧との中間のそれぞれの電圧に維持される。この電
圧はそれぞれの側壁12,13に沿って線型的に変化せ
ねばならないから、その上に設けられた分離した電極は
平行な、等しい距離の線上にあり、また等しい抵抗値を
もつ抵抗器により、分離した電極を電極14と20の間
に一緒に直列接続することにより所望の電圧が発生され
得る。この構造はまた端部壁を有することも可能で、そ
れぞれの双曲面等電位線に一致する分離した電極がこれ
等の壁上にまた設置することも可能である。
【0024】図8は、図4を参照して説明された「3次
元」構造に類似する別の「2次元」単極電極構造による
横軸断面図を示している。この場合、分離した電極は該
構造の側面15,16を規定する平行平面内にあり、こ
の分離電極により横軸(Y軸)方向の一層コンパクトな
構造が得られる。図7に略図で図示したように、静電電
位は該構造のそれぞれの側面15,16に沿って非線形
方式に変化し、したがって分離した電極は、電極14に
近接する方向において一緒に漸次より接近し距てられて
いる。前のように、分離した電極はまた該構造の端部に
設置可能であり、それぞれのこのような電極は、図7に
示した形状を有するそれぞれの双曲面等電位線に一致す
ると思われる。
【0025】図6と図8に示した実施例の場合、一連の
開口された電極板を使用することが可能と思われるが、
この電極板は各々双曲面の横軸断面を有し、電極構造の
側面に沿って配列された分離した電極の代りに、Z軸方
向へ平行に伸びており、またこれらの構造の「3次元」
の変形も実現可能と思われる。イオンは聴き取り期間中
に何等の静電的減速をも受けないから、その期間中にイ
オンは規定された領域Rに入来してはいけない。したが
って、経路Pのいずれかの側に設けられた一対の電極板
41,41′を備えた静電形偏向装置40が設置される
。電極板はそれぞれの聴き取り期間中に、経路Pからイ
オンを偏向させ、イオンが領域Rに入来するのを阻止す
るように付勢される。入来用開口12における縁どり電
界の効果を減少するために、偏向装置40は減速電界が
電極20から取除かれる前の短い時間だけ付勢されるこ
とが好ましい。
【0026】十分な数のイオンが領域Rに入来するため
には、それぞれのイオン貯蔵期間は、重要な最小の質量
対電荷比
【数9】 を有するイオンをして領域Rに最大距離dを進行させる
のを可能にするのに十分な継続時間を有することが望ま
しい。典型的な応用として距離dは約0.7xTとする
ことが可能である。このようなイオンがイオン貯蔵期間
中に上記距離d進行するのに必要な時間ts(逆静電電
界が印加されている場合)は式
【数10】 により与えられることが示され得る。
【0027】聴き取り期間はまた、重要な最大の質量対
電荷比
【数11】 を有するイオンをして規定された領域Rを退去すること
を可能にするのに十分な継続時間を有するようにすべき
である。重イオンは電界発生器が減勢される瞬間に丁度
領域Rに入来するだけが可能であるので、聴き取り期間
はその重イオンをして領域Rを距離xTだけ横断するこ
とを可能にするのに十分な長さを有すべきである。式(
1)を適用して、領域Rに入来する時の重イオンの速度
【数12】 となり、したがって最小聴き取り期間tLは
【数13】 であることが必要と思われる。
【0028】したがって、イオン貯蔵期間の聴き取り期
間に対する比は理想的には、
【数14】 であるべきである。したがって、もしもdが0.7xT
であるように選ばれ、最も重いイオン対最も軽いイオン
の質量比が10であれば、デューテイサイクルは27.
5%となるであろう。換言すれば、イオンビームにおけ
るイオンの全体の数の27.5%がその後に継続する分
析用に利用可能となるものである。同様に、質量比が1
00であれば、デューテイサイクルは10.7%となる
であろう。本発明のイオン貯蔵デバイスにより到達可能
なデューテイサイクルは、連続イオンビームを使用する
これまで知られたイオン貯蔵デバイスに対する顕著な改
良を表わし、このイオン貯蔵デバイスを内蔵する飛行時
間型質量分析システムは比較的高感度に達し得るもので
ある。
【0029】所望されるならば、イオン貯蔵期間の継続
時間は、特定の質量対電荷比を有するイオンを検出する
ために識別するように設定され得る。例えば、より軽い
イオンに優先して、比較的重いイオンを検出することが
望まれるならば、イオン貯蔵期間は比較的長い継続時間
を有するものと思われる。これまでに説明したように、
関心のあるイオンは実際上、逆静電電界はそれぞれのイ
オン貯蔵期間の間印加されている間最大距離xTを進む
必要がなく、かつ典型的には、このようなイオンは約0
.7xrの距離だけ進めばよい。したがって、逆静電界
は規定された領域Rの対応する下流部分を越えて印加さ
れる必要はなく、したがって下流電極5と1個またはそ
れ以上の下流双曲面電極(例えば4n,4n−1)は図
4に示した電極構造からは除去され得る。
【0030】イオン貯蔵デバイスに入来するイオンはや
はり経路Pの位置で時間焦点に合わせられることになる
が、これは図2の位置P2に対応して、電極5の退去用
開口により占有されていたと思われるものである。しか
しながらイオンは、電極構造の下流端における双曲面電
極における開口を介して時間焦点の上流の位置において
電極構造から退去するであろう。同様の方式で、V部分
の電極、および選択的には図6ないし図8を参照して説
明した「2次元」電極構造から、分離した下流電極の1
個またはそれ以上を除去することも可能と思われる。こ
の場合、該構造の端部電極はそれぞれの等電位面に対応
する双曲面断面の板となるであろう。上記の如く、イオ
ン貯蔵デバイスが特に有用である点は、貯蔵されたイオ
ンが比較的空間−電荷効果を受けることなく、また「反
転」時間による遅延を受けないことである。別の有利な
点は、ソース抽出や焦点合わせ光学系を用いてイオンが
時間調節をされないということに基づくものである。
【0031】また、上記のイオン貯蔵デバイスは、高圧
ソースを含み、何等かの形式のイオンレンズとイオンソ
ースを使用し得る。しかしながら一定の質量対電荷比に
対して、規定された領域に入来するイオンは、(必ずし
も必要ではないが)すべて同じエネルギーを有すること
が好ましい。それ故に、関連するイオン源が比較的小さ
なエネルギーの拡がりを有するイオンを発生するならば
、イオン貯蔵デバイスはより高い質量分解能に達し得る
。エネルギー拡がりが通常全く小さい(ほゞ0.5eV
)であるイオン源は、通常液体およびガスクロマトグラ
フイ型質量分析法で使用される電子衝撃ソースと熱スプ
レーソースを備えている。更に、イオン貯蔵デバイスは
比較的高いデューテイサイクルを有するから、該デバイ
スは(例えば生物学や生化学のサンプルのような)微小
サンプル容積の分析にも十分適するものであり、このよ
うな微小サンプル容積は、例えば液体クロマトグラフの
ような従来のインレットシステムを使用する比較的短時
間目盛を越えて輸送され得るものである。
【0032】上記イオン貯蔵デバイスは相異なる質量対
電荷比を有するイオンの貯蔵と空間的時間焦点合わせの
両方を必要とする応用に一般的に利用性を有することが
理解されるであろう。特定の応用において、イオン貯蔵
デバイスは飛行時間形質量分析装置の飛行経路で構成し
、規定された領域を退去する相異なる質量対電荷比を有
するイオンは適切な検出器を用いて、相異なる時間に個
別的に検知されるものである。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイオン貯蔵デバイスを内蔵する飛行時
間型質量分析装置の概略構成図である。
【図2】図1のイオン貯蔵デバイスにおける規定された
領域を図示する説明図である。
【図3】イオン貯蔵デバイスにおいて使用される双曲面
状の「3次元」電極構造を示す構成図である。
【図4】複数の双曲面電極と下流円錐状電極を有する電
極構造の変形例を示す構成図である。
【図5】ロッド形双曲面電極とV形状横軸断面を有する
電極との組合せ構造を示す構成図である。
【図6】単極電極構造の変形例を示す構成図である。
【図7】四重極静電界を発生する電極構造における等電
位面を示す構造図である。
【図8】「2次元」単極電極構造による横軸断面図であ
る。
【符号の説明】
1…イオン源 2…イオン貯蔵デバイス 3…検出器 4…双曲面電極 5…円錐状電極 6…入来用開口 7…退去用開口 10…ロッド形状の上流電極 11,21…P1,P2の開口 20…下流電極 12,13…側面壁 15,16…側面 40…静電偏向装置 41,41′…電極板 41,41′…電極板

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  経路に沿って移動するイオンを貯蔵す
    るイオン貯蔵デバイスであって、該イオン貯蔵デバイス
    は、プリセット時間間隔の最初の部分のみの間イオンが
    逆静電界の影響を受けるように電界を発生する手段を具
    備し、逆静電界は、同じ質量対電荷比を有し、かつ該プ
    リセット時間間隔の上記最初の部分の間にイオン貯蔵デ
    バイスに入来するイオンは、その時間間隔の残余の部分
    の間にすべて時間の焦点に合わせられるような空間的変
    化を有することを特徴とするイオン貯蔵デバイス。
  2. 【請求項2】  逆静電界の空間的変化は、該プリセッ
    ト時間間隔の上記最初の部分の間のイオン速度が、イオ
    ンが時間焦点に合わせられる点からの経路に沿ってのイ
    オンの分離に線形状に関係しているようになっている、
    請求項1記載のイオン貯蔵デバイス。
  3. 【請求項3】  逆静電界が四重極静電界である、請求
    項1または請求項2記載のイオン貯蔵デバイス。
  4. 【請求項4】  電界発生手段が該イオン貯蔵デバイス
    の長手方向軸の回りに回転対称性を有する電極構造(4
    ,5;41,42  …4n,5)を具備する、請求項
    3記載の質量分析システム。
  5. 【請求項5】  該電極構造は球面状又は、双曲面状電
    極面を有する第1の電極(4)と、該第1の電極(4)
    の電極面に対向する円錐形電極面を有する第2の電極(
    5)とを具備し、該第2の電極(5)は、全体の、もし
    くはそれぞれのプリセット時間間隔の上記最初の部分の
    間の該第1の電極(4)に関して逆電圧(V0)に維持
    され、イオンが該イオン貯蔵デバイスを退去し得る退去
    用開口(7)を有し、かつ該第1の電極(4)は該イオ
    ンがイオン貯蔵デバイスに入来し得る入来用開口(6)
    を有することを特徴とする、請求項4記載の質量分析シ
    ステム。
  6. 【請求項6】  逆電圧(V0)は、イオンが第2の電
    極(5)の退去用開口(7)において上記時間焦点に合
    わせられるようになっている、請求項5記載の質量分析
    システム。
  7. 【請求項7】  該電極構造は該イオン貯蔵デバイスの
    長手方向軸に沿って間隔をもって距てられた複数の電極
    (41,42,…4n)を具備し、それぞれの複数の電
    極(41,42,…4n)は四重極静電界のそれぞれの
    等電位面(Q1,Q2,…Qn)に実質的に一致し、全
    体のもしくはそれぞれの上記プリセット時間間隔の最初
    の部分の間のそれぞれの相対的逆電圧に維持され、かつ
    該イオンをしてイオン貯蔵デバイスを通って進行するこ
    とを可能にするそれぞれの開口を有するものである、請
    求項4記載の質量分析システム。
  8. 【請求項8】  該電極構造は円錐形電極面をもつ別の
    電極(5)を具備し、該別の電極5は、イオンがイオン
    貯蔵デバイスを退去し得る退去用開口を有し、全体又は
    それぞれの上記プリセット時間間隔の最初の部分の間、
    相対的な逆電圧(V0)に維持されるようになっている
    、請求項7記載の質量分析システム。
  9. 【請求項9】  該電極におけるそれぞれの逆電圧は、
    イオンが該別の電極(5)の退去用開口において時間焦
    点に合わせられるようになっている、請求項8記載の質
    量分析システム。
  10. 【請求項10】  該電界発生手段は単極電極構造を有
    し、該単極電極構造は、実質的にV字形の横軸断面の電
    極面を有する第1の電極(20)と、該第1の電極(2
    0)の電極面に対向する曲面で囲まれた横軸断面の電極
    面を有する第2の電極(10)とを具備し、該第1の電
    極(20)は動作時に該第2の電極(10)に関する逆
    電圧に維持され、かつイオンが該デバイスを退去し得る
    開口(21)を備え、また該第2の電極(10)はイオ
    ンが該デバイスに入来し得る開口(11)を備えている
    、請求項3記載のイオン貯蔵デバイス。
  11. 【請求項11】  該電界発生手段は単極電極構造を有
    し、該単極電極構造は、実質的にV字形の横軸断面をも
    つ電気的導電性部材(20)と、実質的にV字形の横軸
    断面をもつ電気的抵抗部材(10)とを具備し、該電気
    的導電部材と電気的抵抗部材(10,20)は、規定さ
    れた領域(R)を境界づける閉構造を規定し、また該電
    気的導電部材(20)は該電気的抵抗部材(10)の頂
    点に対し動作時に逆電圧に維持され、該導電性および抵
    抗部材はイオンが該規定された領域に入来および領域か
    ら退去し得るそれぞれの開口(11,21)を有するも
    のである、請求項3記載のイオン貯蔵デバイス。
  12. 【請求項12】  該単極電極構造体は該構造体の側面
    およびまたは端部に複数の付加的電極を設置せしめてお
    り、各付加的電極は四重極静電界における選択された等
    電位面とのそれぞれの交差線に沿って伸びており、それ
    ぞれの逆電圧に維持されるものである、請求項10また
    は請求項11記載のイオン貯蔵デバイス。
  13. 【請求項13】  該側面は平行であることを特徴とす
    る、請求項12記載のイオン貯蔵デバイス。
  14. 【請求項14】  連続的な上記時間間隔の間にイオン
    は静電的逆電界を受けるようになっている先行する請求
    項1ないし13項のいずれかに記載のイオン貯蔵デバイ
    ス。
  15. 【請求項15】  全体またはそれぞれの上記プリセッ
    ト時間間隔の残余の部分の間、そのもしくはそれらの期
    間の間に該デバイスにイオンが入来するのを阻止する如
    く動作し得る手段を具備する、先行する;請求項1ない
    し14項のいずれかに記載のイオン貯蔵デバイス。
  16. 【請求項16】  該プリセット時間間隔の最初の部分
    の、該プリセット時間間隔の残余の部分に対する比が【
    数1】 に比例するものであり、茲にrSは検出されるべき最小
    の質量対電荷比であり、またrLは検出されるべき最大
    の質量対電荷比である、先行する請求項1から15まで
    のいずれかに記載のイオン貯蔵デバイス。
  17. 【請求項17】  経路に沿って移動するイオンを発生
    するイオンソースと、請求項1から16までのいずれか
    の請求項に従うイオン貯蔵デバイスと、該イオン貯蔵デ
    バイスの規定された領域から退去するイオンを検知する
    手段、とを具備する飛行時間型質量分析装置。
JP3201527A 1990-05-11 1991-05-13 イオン貯蔵デバイス Pending JPH04229543A (ja)

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