JPH04229532A - テレビジョン撮像管及びこれに用いられる偏向装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、影像撮像面に電子ビー
ムを放出するための電子源と、影像線に沿って影像撮像
面にわたり電子ビームを偏向するための水平偏向装置と
、影像線を横断する方向に電子ビームを偏向するための
垂直偏向装置と、影像線に沿った電子ビームの偏向の間
影像線の両側に配置された横方向位置間での電子ビーム
の周期的偏向のための磁気偏向素子とからなるテレビジ
ョン撮像管に係る。

【０００２】本発明はまた、かかるテレビジョン撮像管
に用いられる偏向装置にも係る。

【０００３】

【従来の技術】この種のテレビジョン撮像管は米国特許
明細書第　４，７１０，７９９号から知られる。

【０００４】この米国特許明細書は、撮像管及びテレビ
モニターにさらに磁気又は静電偏向素子が設けられるこ
とにより、電子ビームが、撮像管の影像撮像面とテレビ
モニターの影像表示面にわたって影像線の周りの波動パ
スを横断するように偏向されるテレビジョン撮像管及び
再生装置を開示している。垂直解像度がかくて増強され
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】例えば医療用影像装置
におけるような、影像撮像面がビームの径に比して大き
い撮像管が用いられ、その影像撮像面が低解像度影像の
場合に比較的少数の影像線（１２５０のかわりに６２５
）で走査されると、電荷は影像線の間にとどまる傾向を
示し、この電荷は電子ビームにより補償されない。陽電
荷を蓄積することは、電子ビームを望ましくない方法で
引きつけることになり、影像において不適切な局部的ち
らつき効果をもたらす。この効果は影像線の周りを波動
するパスに沿って電子ビームを偏向することにより軽減
されうる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の目的は、とりわ
け、水平偏向装置により生成された磁界について比較的
高周波数の均一磁界を生成するための別の磁気偏向素子
を備えた上述の種類のテレビジョン撮像管を提供するこ
とにあり、この別の磁気偏向素子は非活性化状態におい
て水平及び垂直偏向に対して最小の効果を有する。

【０００７】これを達成するため、本発明によるテレビ
ジョン撮像管は、磁気偏向素子が、円筒形面に配置され
た電流導電帯を有する鞍形コイルからなることを特徴と
する。

【０００８】上述の種類の鞍形コイルを用いるため、影
像撮像面に対して均一な磁界が生成されえ、電子ビーム
は、例えば７５ＭＨｚの周波数で偏向可能である。鞍形
コイルは撮像管の半径方向において比較的薄く、撮像管
の寸法は鞍形コイルを用いても増大することはなく、本
発明による撮像管は既存の撮像管と容易に交換可能であ
る。

【０００９】本発明によるテレビジョン撮像管の一実施
例は、鞍形コイルがコイルとエンベロープとの間に配置
されることを特徴とする。

【００１０】本発明による鞍形コイルの厚さは小さいた
め、これはコイルと電子ビームとの距離が偏向に影響を
与えるほど増大させられることなく、水平偏向装置と垂
直偏向装置との間に配置可能である。既知の撮像管では
、一方の水平偏向装置と垂直偏向装置のコイルと他方の
エンベロープとの間の空間が、本発明による鞍形コイル
を収容するのに充分であり、既存の撮像管は鞍形コイル
を備えつけることが容易である。

【００１１】欧州特許出願ＥＰ　０９１　７６５　Ａ１
　から、エンベロープと水平偏向装置及び垂直偏向装置
のコイルとの間に補助コイルとして磁気偏向素子を挿入
することが知られている。しかし、その補助コイルの形
については何ら開示がなされていない。

【００１２】本発明によるテレビジョン撮像管の別の実
施例は、円筒形面の半径方向の断面でみると、帯は、基
準半径に対して実質的に夫々６０°、１２０°、２４０
°、３００°の角度距離に配置された円上の点に配置さ
れることを特徴とする。

【００１３】均一磁界を得るため、Ｈ字形又はＵ字形の
閉じたループが真空めっきによる円筒形面に、例えば撮
像管のエンベロープの上に直接設けられ、ループの長辺
は軸方向に延在する。ループの周縁につき、円筒形面で
の隣接する長辺間の角度距離は１２０°となる。かくて
、磁界の適切な均一性が達成される。

【００１４】本発明によるテレビジョン撮像管の他の実
施例は、帯は夫々の電流導体に２つの接点において接続
され、電流導体の共通キャパシタンスは帯の自己インダ
クタンスと協同して共振回路を構成することを特徴とす
る。

【００１５】別の偏向装置の周波数レンジに合わせられ
たキャパシタンスを有する電流導体（例えば互いにわず
かな距離をおいて配置された２つの帯状の導体）を使用
する結果、別に同期コンデンサを設ける必要がなくなる
。低周波数磁気偏向素子と撮像管のエンベロープとの距
離が制限されているため、これは大きな利点である。

【００１６】本発明によるテレビジョン撮像管の別の実
施例は、鞍形コイル及び垂直偏向装置のコイルは実質的
に同じ長さだけ延在することを特徴とする。

【００１７】鞍形コイルと垂直偏向装置のコイルの磁界
が撮像管において同じ場所で現れるときに、電子ビーム
における鞍形コイルの最大効果が生じる。これは、撮像
管の同じ長さ部分に沿って両コイルを配置することによ
り達成される。

【００１８】本発明によるテレビジョン撮像管と偏向装
置の幾つかの実施例は以下の実施例において示される。

【００１９】

【実施例】以下図面を参照しながら本発明によるテレビ
ジョン撮像管と偏向装置の実施例を示す。

【００２０】図１は、エンベロープ２中に配置された、
電子源３と集束電極５とからなる撮像管を示す。電子源
３により放出さるべき電子ビーム４は、集束電極５によ
り影像撮像面７に映写される。影像撮像面７は光導電材
、例えばＰｂＯの層からなり、その上に電荷パターンが
影像撮像面７の局部光度に調和して形成される。影像撮
像面７の画素には、光導電層の固有キャパシタンスにわ
たって陽電荷が蓄積されている。電子ビーム４が画素に
入射されると、画素は、本実施例では０Ｖに相当する陰
極電位に放電される。その結果、例えば３０Ｖのクラン
プ電圧を有する電圧源９について、抵抗Ｒにわたって電
圧降下が生じる。この電圧降下は点Ａで抽出され、モニ
ターに表示される映像信号を構成する。水平偏向装置１
１及び垂直偏向装置１１’は、本発明におけるコイルに
より形成されるが、例えばそのうちの少なくとも一つは
エンベロープ２中に配置された静電偏向装置で置き換え
ることも可能である。これらを用いて、電子ビームは影
像撮像面７にわたって偏向される。

【００２１】図２の（ａ）は、影像撮像面７にわたって
電子ビーム４により横切られたパスを示す。電子ビーム
は影像線Ｂにそって、水平偏向装置１１により生成され
た磁界の影響下で、影像撮像面７の第１エッジから第２
エッジへ移動する。水平偏向装置１１の自己インダクタ
ンスは、例えば１ｍＨに相当する。影像線Ｂ１に沿って
移動した後、電子ビームは、垂直偏向装置１１’により
横方向（図中文字Ｙで示される）に変位され、電子ビー
ムは影像撮像面において影像線Ｂ２の始点に配置される
。垂直偏向装置１１’の自己インダクタンスは、例えば
１〜３０ｍＨである。図中、非断続線と断続線で表わさ
れ夫々３１２．５の線からなる２つの交錯したフレーム
からなる影像の場合には、Ｙ方向における偏向周波数は
５０Ｈｚであり、影像線（Ｘ方向）の方向における偏向
周波数は５０×３１２．５＝１５．６ｋＨｚに相当する
。２つの偏向装置１１及び１１’はかかる周波数に適合
されたコイルである。径が２インチの医療用撮像管にお
いてはそうであるが、影像線Ｂが電子ビーム４のビーム
形に比較してより遠くに離間している場合には、陽電荷
が影像線間に残る。電子ビームはかくて不適切に偏向さ
れ、影像において望ましくない明るさの変動が生ずる。 このマイナス効果は、図２の（ｂ）に示される如く、影
像撮像面７にわたるパスにそって電子ビーム４を偏向す
ることにより、緩和される。かかる偏向を達成するため
、撮像管は磁気高周波数偏向素子からなり、それにより
Ｙ方向における補助偏向周波数は例えば７５ＭＨｚにな
る。この周波数で、影像線Ｂの両側に位置する横断位置
Ｂ及びＢ’間のエクスカーションは２４００になる。

【００２２】図３は、帯状の導体からなり一方に水平偏
向装置１１と垂直偏向装置１１’、他方にエンベロープ
の間に収容された、鞍形コイルの形式の磁気偏向素子１
３を示す。これは例えば、円筒形支持体１４の内側に固
定される。偏向素子１３は発振器１３に接続され、この
発振器は、水平偏向装置１１及び垂直偏向装置１１’に
接続されたのこぎり波発生器１５及び１９に比して高い
周波数を有する。

【００２３】図４に示された種類の磁気偏向素子１３は
、撮像管のエンベロープ２と、水平偏向装置１１と垂直
偏向装置１１’との間に取りつけるのに適している。 鞍形コイル１３は例えば１００ｎＨの自己インダクタン
スを有し、円筒形面に配置された導電帯２１からなる。 帯２１は、例えば約１０μｍの厚さ（７５ＭＨｚで電流
が流れる導体表面下の厚さは７．６μｍである）を有す
る銅箔でできている。線方向（図中文字Ｘで示される）
に均一磁界を得るために、鞍形コイルは好ましくは、円
筒面の半径方向の断面でみたときに、点Ｋ，Ｌ，Ｍ，Ｎ
の円上に帯が配置されるような構成を有する。点Ｋ，Ｌ
，Ｍ，Ｎと円の中心Ｏを結ぶ変形は角度距離１２０°及
び６０°離間している。鞍形コイル１３の点ＰとＱの間
には、鞍形コイル１３とコンデンサＣとにより形成され
た共振回路が周波数が５０Ｈｚ付近で実質的に開路とし
て動作するようなインピーダンスを有する同調コンデン
サＣが接続されている。かかるコイルは、コイルのルー
プが並列接続されているため、高偏向周波数を可能にす
る。コンデンサＣは好ましくは帯状の導体により形成さ
れ、これらは点Ｐ及びＱで帯２１に接続され、これらは
またわずかな距離だけ離間して配置されている。コイル
１３とコンデンサとにより形成された共振回路の共振周
波数は、コンデンサＣに並列接続された別のコンデンサ
を加えることにより３０ＭＨｚまで調節可能である。 その結果、エンベロープ２におけるうず電流の発生は減
少し、コイルから放出される電磁放射線は少なくなり、
周波数７５ＭＨｚについてのＱ値は改善される。

【００２４】鞍形コイル１３は、エンベロープ２を囲む
円筒形支持体１４の内側か、又はエンベロープの内側も
しくは外側に取付けられる。円筒形支持体１４の内側に
取付けることの利点は、鞍形コイル１３と、水平偏向装
置１１及び垂直偏向装置１１’のコイルが、円筒１４と
協同して、エンベロープ２から取外し可能な集中偏向装
置を構成する。

【００２５】図５は鞍形コイル１３を形成するのに用い
られるＨ字形ループを示す。銅製の帯２１は好ましくは
弾性基板２７上に設けられる。点Ｐ及びＱにおいて、Ｈ
形ループは帯状導体２３及び２５に接続され、これら導
体は基板２７の両側に配置されて共に非常に平らなコン
デンサを構成する。これは、鞍形コイル１３が撮像管の
エンベロープと偏向装置１１，１１’との間に配置され
る際には、便利である。

【００２６】図６は、鞍形コイル１３を形成するのに用
いられるＵ字形ループを示す。

【００２７】

【発明の効果】本発明による鞍形コイルの厚さは小さい
ため、これはコイルと電子ビームとの距離が偏向に影響
を与えるほど増大させられることなく、水平偏向装置と
垂直偏向装置との間に配置可能である。既知の撮像管で
は、一方の水平偏向装置と垂直偏向装置のコイルと他方
のエンベロープとの間の空間が、本発明による鞍形コイ
ルを収容するのに充分であり、既存の撮像管は鞍形コイ
ルを備えつけることが容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】既知のテレビジョン撮像管の系統図である。

【図２】（ａ）及び（ｂ）はテレビジョン撮像管におけ
る影像撮像面にわたる電子ビームパスを示す。

【図３】本発明による磁気偏向素子が設けられたテレビ
ジョン撮像管を示す。

【図４】本発明による鞍形コイルを示す。

【図５】図４で示される鞍形コイルを形成するＨ字形ル
ープを示す。

【図６】鞍形コイルを形成するＵ字形ループを示す。

【符号の説明】

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】影像撮像面に電子ビームを放出するための
   電子源と、影像線に沿って影像撮像面にわたり電子ビー
   ムを偏向するための水平偏向装置と、影像線を横断する
   方向に電子ビームを偏向するための垂直偏向装置と、影
   像線に沿った電子ビームの偏向の間影像線の両側に配置
   された横方向位置間での電子ビームの周期的偏向のため
   の磁気偏向素子とからなり、磁気偏向素子は円筒形面に
   設けられた導電性の帯を有する鞍形コイルからなること
   を特徴とするテレビジョン撮像管。
2. 【請求項２】電子ビームを囲むエンベロープと、夫々の
   コイルからなる水平偏向装置及び垂直偏向装置とからな
   り、鞍形コイルはコイルとエンベロープの間に設けられ
   ることを特徴とする請求項１記載のテレビジョン撮像管
   。
3. 【請求項３】円筒形面の半径方向の断面でみると、帯は
   、基準半径に対して実質的に夫々６０°、１２０°、２
   ４０°、３００°の角度距離に配置された円上の点に配
   置されることを特徴とする請求項１又は２記載のテレビ
   ジョン撮像管。
4. 【請求項４】帯は平坦面におけるＨ字形の閉じたループ
   を構成することを特徴とする請求項１乃至３のうちいず
   れか一項記載のテレビジョン撮像管。
5. 【請求項５】帯は平坦面におけるＵ字形の閉じたループ
   を構成することを特徴とする請求項１乃至３のうちいず
   れか一項記載のテレビジョン撮像管。
6. 【請求項６】２つの接点において帯は夫々の電流導体に
   接続され、電流導体の共通キャパシタンスは帯の自己イ
   ンダクタンスと協同して共振回路を構成することを特徴
   とする請求項１乃至５のうちいずれか一項記載のテレビ
   ジョン撮像管。
7. 【請求項７】電流導体は帯状であることを特徴とする請
   求項６記載のテレビジョン撮像管。
8. 【請求項８】鞍形コイル及び垂直偏向装置のコイルは実
   質的に同じ長さだけ延在することを特徴とする請求項２
   乃至７のうちいずれか一項記載のテレビジョン撮像管。
9. 【請求項９】円筒形支持体からなり、そこで導電性の帯
   からなる鞍形コイルは該支持体の内側に設けられること
   を特徴とするテレビジョン撮像管に用いられる偏向装置
   。