JPH04229166A - 喫煙物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は煙草の煙に類似した煙及
び／又はエアロゾルを発生する喫煙物品に関する。

【０００２】

【従来の技術】煙草の煙が、煙草葉の熱分解生成物又は
不完全燃焼生成物である多数の化学物質からなることを
よく知られている。そして、喫煙物品としての消費者の
要望を満たしながら、上記化学物質の量が少ない喫煙物
品が、これまでにも数多く提案されている。

【０００３】

【発明の開示】本発明の喫煙物品は、喫煙に適した材料
のロッドと、熱ガスが通過した際にエアロゾルを発生す
る化合物を吸着している粒状物質を含有するフィルタ−
ユニットを前記ロッドの下流側に備え、さらに前記粒状
物質を活性化する十分な温度のガス流を、前記喫煙に適
した材料の着火端から供給する手段とを備えている。本
発明の喫煙物品は、好ましくは、フィルタ−ユニットま
で長手方向に延びた熱ガス通路をロッド内に有し、その
通路の周壁は非通気性である。

【０００４】煙草ロッドに火を付けると、燃焼で生ずる
熱ガスは前記通路を選択的に流れてフィルタ−ユニット
に到達する。この熱ガスは粒状物質と接触し、粒状物質
に吸着されている成分を放出させてエアロゾルを形成す
る。通路を流れる熱ガスの量は、通路の寸法、通路周辺
の喫煙に適した材料の密度及び外被である巻き紙の通気
性に依存する。熱ガスの通路は０．５　〜５．０　ｍｍ
の直径を持つことができるが、好ましい直径は１．０　
〜５．０　ｍｍの範囲にある。通路端部で測定される熱
ガスの温度は５５０　℃にも達するので、その熱で粒状
物質からエアロゾル形成成分を放出させることができる
。長手方向に延びた熱ガス通路の周壁は、紙又は再構成
煙草シ−トなどの可燃性材料で製造することができるが
、実質的に非通気性であることが好ましい。

【０００５】粒子は前記通路の端部に隣接して粒状素子
として配設され、その背後に通常のフィルタ−素子を設
けることができる。アルミナ、珪酸マグネシウム、ゼオ
ライト、セラミックス、活性炭又は他の多孔性物質に、
所定の成分又は化合物（例えば、ニコチン、グリセロ−
ル、煙草香料、煙草エキスなど）を含浸させた粒状物質
は、熱ガス通路を有する煙草ロッドの端部に隣接する空
隙に収められるが、これらはル−ズに充填することも、
また焼結した形であってもよい。熱ガスが前記通路から
フィルタ−ユニットの粒状素子を通過すると、粒状物質
に吸着されていた成分が脱着する。

【０００６】脱着した成分はエアロゾルを形成し、好ま
しくはそのエアロゾルは、酢酸セルロ−ス、ポリプロピ
レン、紙又はその他類似の濾過材料で製造された低性能
のフィルタ−素子を通過する。

【０００７】本発明は様々な方法で実施することができ
るが、幾つかの実施例を添付図面に沿って以下に説明す
る。

【０００８】図１に示す喫煙物品は、コレスタ単位の多
孔度が４〜１５０　、好ましくは２０〜８０である巻き
紙２で形成された円筒に、常法通り処理されて刻まれた
煙草葉を、充填密度１５０　〜３００　ｍｇ／ｃｍ３　
で詰めた煙草ロッド１を備えている。通路３は煙草ロッ
ドの長さ方向に延び、通路の壁４は煙草の巻き紙又は再
構成煙草シ−トで製造されて、実質的に非通気性である
。喫煙物品の一端に火を付けると、煙は煙草ロッド１に
沿って流れ、一方、熱ガスは通路３に沿ってフィルタ−
ユニット５に流れる。熱ガス（空気）は粒状素子６を通
過し、粒子７から所定の成分を脱着させる。この成分は
エアロゾルを形成し、フィルタ−８の端部と通って喫煙
者の口に送られる。このフィルタ−は粒子からの脱着成
分が最大限喫煙者の口に供給されるよう、脱着成分に対
する保持力が極めて小さいものであることが好ましく、
通常のフィルタ−と同様、酢酸セルロ−ス、ポリプロピ
レン、紙又はその他の類似のフィルタ−材料で作成され
る。

【０００９】上記の構成に於いて、粒状物質は珪酸マグ
ネシウム、例えば１５〜３０メッシュの粒状セピオライ
トであって差し支えないが、取り扱いを容易にする目的
で、粒子をロッド状に焼結させた後、フィルタ−ユニッ
トに５０〜２００　ｍｇの粒子が含まれるよう、焼結ロ
ッドを適当な寸法にカットすることができる。

【００１０】典型的には、喫煙物品の全長は５０〜１２
０　ｍｍの範囲にあり、その直径は５〜８ｍｍ、例えば
７．８　ｍｍである。必要ならば、粒状物質をそれぞれ
０．５　〜２０％　ｗ／ｗのニコチン及び０〜４０％　
ｗ／ｗのグリセロ−ルで処理することも可能であって、
こうすることによりニコチンを喫煙に際して放出させる
ことができる。

【００１１】図２に示す実施例では、図１に示した部材
と同じ部材に、同じ付号が付けられているが、図２の煙
草物品には付加的な濾過素子９が配設されている。煙草
葉充填ぶと粒状素子６との間に位置するこの濾過素子９
は、ポリプロピレン又は他のポリオレフィンの超微細繊
維で作成され、煙草ロッド１を流れる煙成分のほとんど
を選択的に除去するものである。図２に示す喫煙物品に
あっては、煙草葉の燃焼で生じて喫煙者の口に到達する
煙の量が実質的に減少する。

【００１２】図３に示す実施例では、濾過素子９と粒状
素子６との間に空隙１０が設けられている。この空隙は
粒状素子の熱ガス通過面積を拡大させるもので、通路３
の端部１１がアッシュなどで閉塞されるのを防止するの
に役立っている。

【００１３】図４は本発明の第４の実施例を示すもので
あって、図１と同じ部材には同じ付号が付けられている
。この実施例では、煙草ロッド１の全長にわたって軸方
向に延びる通路３が、煙草ロッドの周縁部に位置してい
る。

【００１４】図５には、粒子７の領域内に熱を集中させ
るタイプの第５の実施例が示されている。すなわち、こ
の実施例の喫煙物品は、例えばセラミック繊維又はその
他の断熱繊維で形成される断熱領域１２を備えている。 この断熱領域は周囲への熱の過度な散失を防ぎ、同時に
喫煙物品の外側の昇温を防止する。必要ならば、断熱領
域１２をフィルタ−として機能させることもできる。断
熱領域に使用する材料には、微細繊維の外、織物材料を
使用することができる。

【００１５】本発明の目的の一つは、煙草葉からの熱分
解生成物又は燃焼生成物の量を実質的に減少させて、喫
煙者に対しエアロゾルを提供することにある。これを達
成するために、所定の成分及び／又は香料がフィルタ−
ユニット中の粒状物質に吸着せしめられる。煙草に火を
付けると、煙草ロッド内に設けた管状通路に吸引される
空気が燃焼によって加熱され、この熱ガス（空気）が粒
状物質を活性化して成分及び／又は香料を放出させる。 これらの蒸気は凝縮してエアロゾルを形成し、フィルタ
−領域に送られる。管状通路の周壁が非通気性であるの
で、熱ガスが通路から煙草ロッドへ拡散したり、煙が通
路内に拡散することがない。

【００１６】本発明の付加的な特徴は、煙草を一服した
際の熱ガス及び煙の流れ方にある。この流れの特徴は、
煙を煙草ロッドに沿って、熱ガスを管状通路に沿って流
す簡単な抵抗網を使用することで実現される。図２及び
図３に示す付加的な濾過素子９は、そのための抵抗網で
ある。この素子は極めて捕捉能の高いものであって、煙
草葉の燃焼によって生成されて喫煙者の口に流れる煙粒
子の量を大幅に減少させる。当該素子を通過するガスは
温度が低いので、粒状物質から成分を脱着させることが
ない。

【００１７】本発明に於いては、粒状物質を活性化する
のはチュ−ブを流れる熱ガスである。環境温度にある煙
草の煙それ自体は、図２及び図３の場合のように、粒状
物質に何の影響も及ぼさない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す喫煙物品の長手方
向断面図である。

【図２】本発明の第２の実施例を示す喫煙物品の長手方
向断面図である。

【図３】本発明の第３の実施例を示す喫煙物品の長手方
向断面図である。

【図４】本発明の第４の実施例を示す喫煙物品の長手方
向断面図である。

【図５】本発明の第５の実施例を示す喫煙物品の長手方
向断面図である。

【符号の説明】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】　　喫煙に適した材料のロッドと、その下
   流側に、熱ガスが通過した際にエアロゾルを発生する化
   合物を吸着している粒状物質を含有するフィルタ−ユニ
   ットとを備え、さらに前記粒状物質を活性化する十分な
   温度のガス流を前記喫煙に適した材料の着火端から供給
   する手段を備えた喫煙物品。 【請求項２】　　喫煙に適した材料のロッドが、長手方
   向にフィルタ−ユニットまで延びた通路を有し、その通
   路の周壁が非通気性である請求項１の喫煙物品。　　【
   請求項３】　　エアロゾルを発生する化合物を吸着して
   含有する粒子が、前記通路の端に隣接する粒状素子とし
   て設けられている請求項２の喫煙物品。 【請求項４】　　前記粒状素子の背後に通常のフィルタ
   −素子を設けた請求項３の喫煙物品。 【請求項５】　　喫煙に適した材料と粒状素子との間に
   、濾過素子を設けた請求項３又は４の喫煙物品。 【請求項６】　　濾過素子が高性能濾過材で製造された
   請求項５の喫煙物品。 【請求項７】　　高性能濾過材がポリプロピレン又はポ
   リオレフィンの超微細繊維である請求項６の喫煙物品。 【請求項８】　　通常のフィルタ−素子が極めて保持能
   力が低い材料で製造されている請求項４〜７のいずれか
   の喫煙物品。 【請求項９】　　粒状素子が断熱領域で囲まれている請
   求項３〜８のいずれかの喫煙物品。 【請求項１０】　　前記通路が煙草ロッドと中心軸を実
   質的に同じくする請求項２〜８のいずれかの喫煙物品。 【請求項１１】　　前記通路の中心軸が煙草ロッドの一
   方に偏っている請求項２〜８のいずれかの喫煙物品。 【請求項１２】　　前記粒状物質が所定の成分又は化合
   物を含浸させたアルミナ、珪酸マグネシウム、ゼオライ
   ト、セラミックス、活性炭又は他の多孔性物質である請
   求項１〜１１のいずれかの喫煙物品。 【請求項１３】　　前記の所定の成分又は化合物がニコ
   チン、グリセロ−ル、煙草香料又は煙草エキスである請
   求項１〜１１のいずれかの喫煙物品。