JPH04228795A - スパーブイ型ボーリング櫓用沈錘 - Google Patents

スパーブイ型ボーリング櫓用沈錘

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JPH04228795A
JPH04228795A JP13192391A JP13192391A JPH04228795A JP H04228795 A JPH04228795 A JP H04228795A JP 13192391 A JP13192391 A JP 13192391A JP 13192391 A JP13192391 A JP 13192391A JP H04228795 A JPH04228795 A JP H04228795A
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sinker
boring
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sinking
pipes
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Yuji Aso
裕司 麻生
Mikio Fukutomi
福冨 幹男
Mitsuaki Yokomine
横峯 光昭
Tsuneaki Iwasaki
岩崎 恒明
Hitoshi Nakazawa
中澤 斉
Tadahiro Arimura
有村 忠浩
Junichi Harada
純一 原田
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ZENIRAITO V KK
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Zeni Lite Buoy Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海底に沈められ、海底
の地質調査あるいはボーリング工事等を行う際に使用す
る海底堀削用の足場であるスパーブイ型ボーリング櫓を
係留する場合に用いる沈錘に関するものである。
【0002】
【従来の技術】海底の地質調査あるいはボーリング工事
等を行うに当って、図4および図15に示すように、途
中に浮力体Aを設けた標柱体Bの下端を係留装置Cによ
り1個の沈錘に係留し、浮力体Aを水中に引き込んでそ
れより上方である標柱体Bの途中に水線Lがくるように
し、浮力により水中に直立するようにしたスパーブイ型
ボーリング櫓を用いることが提案されている(平成1年
特許願第49157号)。上記作業を行うに当って、引
込み係留式のスパーブイを用いる着想は、風波による傾
斜が少なく直立状に安定し、しかも、移動が比較的容易
であることに着目したからである。
【0003】上記スパーブイ型ボーリング櫓をさらに詳
しく説明すると、浮力体Aおよび標柱体Bを貫通するよ
うにセンターパイプDを設け、該センターパイプDの下
端は標柱体Bの底板に達して水中に開口せしめ、また、
センターパイプDの上端は少くとも水線Lより上方に位
置せしめ、その中に図面符号Eで示すようにボーリング
用ケーシングパイプ、ロッドもしくはサンプラーなど(
ただし、本明細書においては、これらをボーリング用パ
イプ類と略称する)が挿通されている。そして、標柱体
BとセンターパイプDとは二重のパイプ構造であり、セ
ンターパイプDの外方は水密中空状となっていてスパー
ブイの浮力を増し、センターパイプD内は吃水線まで水
が侵入する。一方、標柱体Bの頂部には作業用プラット
ホームFが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、センターパ
イプDの中に挿通せしめられているボーリング用パイプ
類Eは、スパーブイ型ボーリング櫓を係留するための沈
錘をも上下に貫通して海底である地盤Gに達し、さらに
その地中に伸びる。
【0005】従って、海底に沈められた1個の沈錘にも
当然ボーリング用パイプ類Eが上下に貫通する孔が形成
されているが、その孔はボーリング用パイプ類Eが貫通
する程度の大きさにすぎず沈錘底面がすべて基礎地盤に
接するから、ボーリング孔周辺基盤に沈錘の重量がもろ
にかかり、地盤が変形し、自然の状態と異なることにな
り、ボーリングやボーリング孔を利用しての原位置試験
による正確な土質構造・土質特性を把握したり、あるい
は、自然状態での土質常数を得るための乱されない試料
のサンプリングを行うことができないという欠点があっ
た。
【0006】本発明は、これらの欠点を解消することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
、本発明では、ボーリング用パイプ類Eが上下に貫通す
る沈錘本体の少くとも中央付近底部に、比較的大きな空
間2を備えたものである。
【0008】この場合において、沈錘本体を、平面十字
状に交差させた上下2つの枠体21,22で構成し、ボ
ーリング用パイプ類Eが上下に貫通する部分の外方であ
る両枠体21,22の底部に一対の脚片23,23、2
4,24をそれぞれ設け、各脚片23,23、24,2
4の内方であって上下2つの枠体21,22の交差部分
の下方付近を比較的大きな空間2とするとよい。
【0009】平面十字状に交差させた上下2つの枠体2
1,22を分離可能ならしめておくと都合がよい。
【0010】上記脚片23,23、24,24の底部に
は、沈錘重量を支持する支圧部3’を設けておくとよい
【0011】また、沈錘本体の中央付近を上から下まで
切り欠き、ボーリング用パイプ類Eが上下に貫通するそ
の切欠部分の外方である沈錘底部に、沈錘重量を支持す
る支圧部3を環状に設けておくとよい。
【0012】上記支圧部3とその上方に配置したシンカ
ーボックス6との間であって該支圧部3の上方内側に位
置せしめた補強材を帯状板とし、それを地盤Gに対して
直角となるように配置することが好ましい。
【0013】なお、ボーリング用パイプ類Eが上下に貫
通する部分に、ボーリング用パイプ類案内用のコーン9
を配置しておくとよい。
【0014】
【作用】本発明の沈錘も図4および図15に示すように
、海底の地質調査あるいはボーリング工事等を行う際海
底に沈められ、従来の場合と同様係留装置Cによりこの
沈錘に標柱体Bの下端が係留される。そして、センター
パイプDの中に挿通されているボーリング用パイプ類E
は図5および図16に示すように、この沈錘を上下に貫
通して海底である地盤Gに達し、さらにその地中に伸び
る。
【0015】これらの場合において、沈錘本体を上下に
貫通しているボーリング用パイプ類Eの周辺に相当する
沈錘本体中央付近底部は、比較的大きな空間2となって
いるから、ボーリング作業およびサンプリングに際して
、ボーリング地点基礎地盤に作用することがなく、自然
状態の下でボーリングを行うことができ、土質構造の把
握やサンプリングを行うことができる。
【0016】ところで、沈錘本体が平面十字状に交差さ
せた上下2つの枠体21,22から構成されていると、
沈錘本体を軽量化することができる。また、図17に示
すように改定の地盤G’が水平な地盤Gに対してθだけ
傾いていてその上に沈錘が設置された場合でも、傾いて
いる地盤G’の垂線H’に対してθの範囲内ならば沈錘
の一部にぶつかることがなくボーリング用パイプ類Eを
降して行くことができる。換言すれば、沈錘本体が上下
2つの枠体を平面十字状に交差させた形式でない場合に
は、地盤G’がわずかに傾いているだけでも鉛直に降さ
れてきたボーリング用パイプ類Eが沈錘の一部にぶつか
ることが多かったが、この形式のものとした場合には、
地盤G’が多少傾いていてもボーリング用パイプ類Eを
降して行くことができ、沈錘の設置場所が大きく制限さ
れることがない。
【0017】上下2つの枠体21,22を分離可能なら
しめると、沈錘を2つの枠体に分離して小さくすること
ができる。
【0018】また、平面十字状に交差させた上下2つの
枠体21,22の底部に一対の脚片23,23、24,
24をそれぞれ設け、各脚片23,23、24,24の
底部に沈錘重量を支持する支圧部3’を、また、沈錘本
体の中央付近を上から下まで切り欠き、ボーリング用パ
イプ類Eが上下に貫通するその切欠部分の外方である沈
錘底部に沈錘重量を支持する支圧部3が環状に設けられ
ていると、ボーリング用パイプ類Eにより穿孔されるボ
ーリング孔から相当離れた位置で沈錘の重量を支持する
ことができる。より自然な状況を保持することができ、
品質の高い土質調査結果を得ることができ、さらに、地
盤の強度特性を把握するために行うボーリング孔を利用
しての諸原位置試験結果の正確さを得ることができ、正
確な土質力学的常数を得るために不可欠な乱さない土の
サンプリングが可能となる。
【0019】また、支圧部3とその上方に配置したシン
カーボックス6との間であって該支圧部3の上方内側に
位置せしめた補強材を帯状板とし、それを地盤Gに対し
て直角となるように配置すると、軟弱な地盤であってそ
の上に設置された沈錘が図5に示すように地盤Gよりた
とえ沈下するようなことがあっても、重量物であるシン
カーが入っているシンカーボックス底面の圧力が地盤G
に直接作用することがなく、しかも、沈下した沈錘に土
圧が掛かるのを極力防止することができる。
【0020】さらに、ボーリング用パイプ類Eが上下に
貫通する部分にボーリング用パイプ類案内用のコーン9
が配置されていると、標柱体BのセンターパイプD内を
通って降ろされてくる長いボーリング用パイプ類Eを上
下に貫通させるに当り、長いボーリング用パイプ類Eを
このコーン9により確実に案内することができる。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を添付の図面に基いて説明す
る。
【0022】図1は、本発明の第1の実施例を示す沈錘
全体の平面図、図10は、本発明の第2の実施例を示す
沈錘全体の平面図である。第1の実施例に示す沈錘は平
面的に見て方形状であるが、その全体形状は図示例の場
合のみに限定されるものではなく、例えば平面的に見て
円形もしくは多角形であってもよい。一方、第2の実施
例に示す沈錘は平面十字形である。
【0023】第1の実施例に示す沈錘は図4に示すよう
に、また、第2の実施例に示す沈錘は図15に示すよう
に、いずれも海底の地質調査あるいはボーリング工事等
を行う際海底に沈められ、従来の場合と同様係留装置C
によりそれぞれの沈錘に標柱体Bの下端が係留される。 そして、センターパイプDの中に挿通せしめられている
ボーリング用パイプ類Eは図5及び図16に示すように
それぞれの沈錘を上下に貫通して海底である地盤Gに達
し、さらにその地中に伸び、それを回転させることによ
り堀削することができる。
【0024】まず、本発明の第1の実施例を図1〜図9
に基づいて詳細に説明する。
【0025】第1の実施例に示す沈錘にあっては、ボー
リング用パイプ類Eがこの沈錘を上下に貫通すべく、そ
の沈錘本体の中央付近は上から下まで方形状に切り欠か
れており、その底部に比較的大きな空間2を形成する。 この空間2とは、少くともボーリング用パイプ類Eが沈
錘を上下に貫通するのに必要な大きさより少くとも大き
い空間であればよい。そして、この空間2は沈錘本体の
中央付近底部のみに形成してもよいが、第1の実施例の
場合には、沈錘本体の中央付近を上から下まで方形状に
欠如してボーリング用パイプ類Eが貫通する部分1の直
下にこれとほぼ同じ大きさで方形状の空間2が形成され
るようにしてある。
【0026】この空間2の外方である沈錘底部に、沈錘
重量を支持する支圧部3を環状に形成する。実施例では
、沈錘本体が平面的に見て方形状であるから、これに合
わせて支圧部3も図6に示すように方形枠状としてある
が、その形はこの場合のみに限定されるものではなく、
円環状あるいは多角環状としてもよい。そして、第1の
実施例におけるこの支圧部3は、方形環状の底板3a上
にI型鋼3bを二重枠状に溶接してその枠内にコンクリ
ート3cを打設することにより構成されている。もっと
も、コンクリート3cに代えて分割した鋳鉄製ブロック
を枠内に並置するようにしてもよい。沈錘底部に支圧部
3が環状に設けられていると、ボーリング用パイプ類E
により穿孔されるボーリング孔から相当離れた位置で沈
錘の重量を支持することができ、より自然な静的土圧状
況の下で土質データを得たり、あるいはサンプルを採取
したりすることができる。
【0027】第1の実施例では、この支圧部3上に図7
において4aで示す2本のH型鋼と、その間に位置する
4bで示す2枚の帯状板とが図6における支圧部3の左
右方向に渡し掛けた状態で支圧部3のI型鋼3b上面に
溶接されている。この2枚の帯状板4b,4b は垂直
に立て掛けた状態に配置されている。また、2本のH型
鋼4a, 4aからは、図6における支圧部3の上に現
われる枠体部分に渡し掛けられる帯状板4cが垂直に立
て掛けた状態で4枚づつ突設され、これらも支圧部3の
I型鋼3b上面に溶接されている。これらの部材はいず
れも補強材であってこれらの部材で構成される補強材4
上には、さらに図8において5aで示すH型鋼からなる
方形状の枠体と左右2枚の帯状板5b, 5bとからな
る補強材5が溶接されている。この2枚の帯状板5b,
 5bも図7において4bで示す帯状板と同じように垂
直に立て掛けた状態で配置されている。
【0028】そして、上段の補強材5上には図9におい
て6で示すシンカーボックスが配置され、両者は多数の
ボルト7により固定されている。なお、ボルト7を外す
と、シンカーボックス6とそれより下側の部分とを分離
することができる。
【0029】ところで、ボーリング用パイプ類Eが上下
に貫通する部分1とその直下に位置する空間2は、上段
の補強材5上に配置されたシンカーボックス6の中央部
の底板を方形状に除くことによって形成されているが、
その周囲は区画された室6aとし、その中に図2の鎖線
および図5の実線で示すように重量物であるシンカー8
を1個づつ収納する。なお、第1の実施例では各室6a
の区画壁である板を図2および図3において6’で示す
ように外方に行くに従い低くなるようにしてある。これ
は、各室6aに重量物であるシンカー8を収納しやすく
するために工夫されたものである。
【0030】そして、このシンカーボックス6の直下に
位置することになる補強板4の一部である2枚の帯状板
4bと補強板5の一部である2枚の帯状板5bとは、平
面的に直交することになり、リブ4b’, 5b’で互
いに溶接、固着されており、図2および図3に示すよう
にボーリング用パイプ類Eが上下に貫通する部分1の下
方である空間2を塞ぐことはない。また、2枚の帯状板
4b, 4bと2枚の帯状板5b,5bはいずれも垂直
に立て掛けた状態で配置されているから、沈錘を海底に
沈めたとき2枚の帯状板4b,4bと5b,5bとはい
ずれも地盤Gに対して直角となり、軟弱な地盤であって
その上に設置された沈錘が図5に示すようにたとえ地盤
Gより沈下するようなことがあっても、重量物であるシ
ンカー8が入っているシンカーボックス6の底面の圧力
が地盤Gに直接作用することがなく、しかも、沈下した
沈錘に土圧が掛かるのを極力防止することができる。沈
錘が地盤Gより沈下してもシンカーボックス6の底面の
圧力が地盤Gに直接作用しない範囲とは、支圧部3の底
面からシンカーボックス6の底面までの間、すなわち図
5における GL 〜 GH の高さHの範囲であり、
この範囲内であればたとえ沈錘が地盤Gより沈下したと
してもシンカーボックス6の底面の圧力が地盤Gに直接
作用しない。
【0031】次に、本発明の第2の実施例を図10〜図
19に基づいて詳細に説明する。
【0032】第2の実施例に示す沈錘にあっては、その
本体が平面十字状に交差させた上下2つの枠体21と2
2とで構成されており、全体形状が平面十字形である。 このような構造とすると、両枠体21,22の交差部分
の枠内をボーリング用パイプ類Eが貫通する部分1とす
ることができる。そして、ボーリング用パイプ類Eが貫
通するこの部分1の外方である両枠体21,22の底部
に、枠体の長手方向に対して一対となるごとく脚片23
,23、24,24が取り付けられている。このような
構造とした場合においては、図12および図16に示す
ように各脚片23,23、24,24の内方であって上
下2つの枠体21,22の交差部分の下方付近を比較的
大きな空間2とすることができる。この空間2は、少く
ともボーリング用パイプ類Eが沈錘を上下に貫通するの
に必要な大きさより少なくとも大きくなっておればよい
【0033】ところで、沈錘本体が平面十字状に交差さ
せた上下2つの枠体21と22とで構成されていると、
沈錘本体を軽量化することができる。また、図17に示
すように海底の地盤G’が水平な地盤Gに対してθだけ
傾いていてその上に沈錘が設置された場合でも、傾いて
いる地盤G’の垂線H’に対してθの範囲内ならば沈錘
の一部にぶつかることなくボーリング用パイプ類Eを降
して行くことができる。換言すれば、沈錘本体が上下2
つの枠体を平面十字状に交差させた形式のものでない場
合には、地盤G’がわずかに傾いているだけでも鉛直に
降されてきたボーリング用パイプ類Eが沈錘の一部にぶ
つかることが多かったが、この形式のものとした場合に
は、地盤G’が多少傾いてもボーリング用パイプ類E 
を降して行くことができ、沈錘の設置場所が大きく制限
されることがない。
【0034】上下2つの枠体21,22は溶接により互
いに固定してもよいが、図13と図14とに示すように
2つの枠体21と22とを分離可能としておく方がよい
。すなわち、上下2つの枠体21と22とを多数のボル
ト25により固定できるようにし、逆に、ボルト25を
外すと上下2つの枠体21と22を分離できるようにす
る。そのために、実施例では上下2つの枠体21と22
とが交差する4個所の接合部分において、上側の枠体2
1の下面にフランジ26(図13)を、また、下側の枠
体22の上面にフランジ27(図14)をそれぞれ取り
付けてある。そして、上下に位置する2枚のフランジ2
6,27をいずれも接合させた状態でこれらを介して多
数のボルト25により上下2つの枠体21と22を固定
できるようにしてある。
【0035】このように、上下2つの枠体21,22を
分離可能ならしめると、沈錘を長方形状の2つの枠体2
1と22とに分離して小さくすることができる。これは
、沈錘の構成部品のうち最大寸法のフレーム部を2つに
分離して小さくすることができる。従って、トラックな
どによる輸送が可能となる。
【0036】平面十字状に交差させた上下2つの枠体2
1,22の上面であって、両者の交差部分である枠内を
除いた部分、すなわち図10において外側に突出してい
る部分をシンカー8’の設置部とする。2つの枠体21
と22とは上下2段になっているから、上側の枠体21
におけるシンカー設置部28と下側の枠体22における
シンカー設置部29とは段違いになっており、したがっ
て、シンカー8’も図11に示すように枠体21側と枠
体22側とで高さの異なる所に設置されることになる。 なお、図10、図11において30はシンカー8’用の
コーナー板であり、シンカー8’はそれより内側に収納
される。
【0037】前記一対の脚片23,23、24,24の
底部には、沈錘重量を支持する支圧部3’を設ける。第
2の実施例におけるこの支圧部3’は平板を水平状に配
置したものであって、都合4枚の平板からなる支圧板で
沈錘重量を支持することができる。このように一対の脚
片23,23、24,24の底部に支圧部3’が設けら
れていると、ボーリング用パイプ類Eにより穿孔される
ボーリング孔から相当離れた位置で沈錘の重量を支持す
ることができ、より自然な静的土圧状況の下で土質デー
タを得たり、あるいはサンプルを採取したりすることが
できる。
【0038】図11、図12、図16、図17に示す支
圧部3’にあっては、その支圧板の下面にエキスパンド
メタル31が溶接により多数固定してあって、沈錘設置
時多数のエキスパンドメタル31を地盤Gに食い込ませ
得るようにしてある。これにより、沈錘設置時において
地盤Gに対する沈錘の摩擦抵抗が増し、沈錘が滑動する
のを防止することができる。
【0039】図18および図19は、第2の実施例に示
す沈錘の変形例を示す。この沈錘が第2の実施例の場合
と大きく異なる所は、上述したエキスパンドメタル31
に代えてスパイクパイプ32を用いたことである。すな
わち、図19に示すように、支圧板の下面にスパイクパ
イプ32が溶接により固定されていて、沈錘設置時この
スパイクパイプ32を地盤Gに食い込ませ得るようにし
てある。これにより、支圧板の下面に多数のエキスパン
ドメタル31を固定した場合と同様の効果が期待できる
【0040】なお、上下2つの枠体21,22および脚
片23,24はH型鋼を用いて作製することができる。
【0041】一方、ボーリング用パイプ類Eが上下に貫
通する部分1にボーリング用パイプ類案内用のコーン9
を配置しておくと、第1の実施例の場合には、図3,図
5に示すように作業用プラットホームFからセンターパ
イプDを挿通して長いボーリング用パイプ類Eを降ろし
てきたときこのコーン9がボーリング用パイプ類Eの先
を案内して沈錘に確実に差し込まれるようにすることが
できる。ちなみに、ボーリング用パイプ類Eの全体長さ
は沈錘を沈めた場合における水深よりも長い(例えば、
水深約30mの所に沈錘を沈めた場合、40m程度のボ
ーリング用パイプ類が必要となる)から、水面上の高い
所から海底に沈められた沈錘に長いボーリング用パイプ
類Eを差し込む作業はきわめて厄介であるが、ボーリン
グ用パイプ類Eが上下に貫通する部分1にコーン9が配
置されていると、水面上に位置する作業用プラットホー
ムFからでも海底に沈めれた沈錘に長いボーリング用パ
イプ類を確実に差し込むことができる。
【0042】第2の実施例を示す図10〜図19におい
ては、このコーン9を配置した状態を全く示してないか
、概略的に示す程度に止めてあるが、第2の実施例に示
す沈錘にこのコーン9を配置するに当っては、図18に
示すように、上側の枠体21の中央部分すなわち下側の
枠体22と交差する部分における上側の枠体21上に、
H型鋼からなる左右一対の取付部材33,33を橋架し
、両取付部材33,33間に渡し掛けるようにコーン9
を取り付ける。この部分にコーン9が配置されている場
合には、第1の実施例における場合と同様の効果が期待
できる。
【0043】なお、第1の実施例に示す沈錘はボルト7
によりシンカーボックス6とそれより下側の部分とが分
離・組立可能になっているから、両者の組立を浅い水深
の所(例えば港内)で浮力を利用して行い、シンカー8
は水深の深い設置現場で挿入することが可能である。ま
た、シンカーボックス8をセットしやすいよう図8にお
いて5で示す補強材の外周部分には、略L字形のガイド
板10が8個取り付けられている。
【0044】第1の実施例を示す図面(図1〜図9)に
おいて、11〔図1、図2、図7〕は補強材4の四隅に
取り付けた本体吊環、12〔図1、図2、図3、図5、
図9〕はシンカーボックス6に取り付けられた係留環、
13〔図1、図2、図9〕は同じくシンカーボックス6
に取り付けられた補助吊環、I〔図4〕は作業用プラッ
トホームFに搭載されたボーリング機材である。
【0045】また、第2の実施例に示す図面(図10〜
図19 )において、34〔図10、図11、図12、
図13、図16、図17、図18、図19〕は、左右一
対の上記取付部材33,33に差し込むようにして取り
付けられた係留環、35〔図10、図12、図13、図
14、図16、図17、図18〕は、上下2つの枠体2
1,22の四隅に取り付けた吊環である。
【0046】なお、第2の実施例を示す図11および図
19において36で示すように、一対の脚片23,23
または(および)24,24の外面に防食板を取付けて
おくとよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1および2記載の発明によれば、
ボーリング用パイプ類Eにより穿孔されるボーリング孔
地点の地盤に沈錘の重量が作用することがなく、自然の
状況の下でボーリングや原位置試験を行ったり、乱さな
い土のサンプルを採取することができる効果がある。
【0048】また、請求項2記載の発明によれば、沈錘
本体を軽量化できる効果がある。さらに、ボーリング用
パイプ類Eを降して行くことができる沈錘の設置場所が
大きく制限されることがないという効果がある。
【0049】請求項3記載の発明によれば、大型になり
勝ちな沈錘本体を分離して小さくし、トラックなどによ
る輸送が可能となる効果がある。
【0050】請求項4および5記載の発明によれば、ボ
ーリング用パイプ類Eにより穿孔されるボーリング孔か
ら相当離れた位置で沈錘の重量を支持することができ、
自然な状況の下でボーリングや原位置試験を行ったり、
乱さない土のサンプルを採取することができる効果があ
る。
【0051】請求項6記載の発明によれば、軟弱な地盤
であってその上に設置された沈錘が地盤Gよりたとえ沈
下するようなことがあっても、重量物であるシンカーが
入っているシンカーボックス6の底面の圧力が地盤Gに
直接作用することがなく、しかも、沈下した沈錘に土圧
が掛かるのを極力防止することができるから、自然の土
圧状況の下で土質データの取得やサンプリングを行った
り、自然の状況の下でボーリング工事を行うに当って、
何ら支障がないという効果がある。
【0052】請求項7記載の発明によれば、海底に沈め
られた沈錘に向って降される長いボーリング用パイプ類
Eを沈錘の所定位置に確実に案内して上下に貫通させ得
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスパーブイ型ボーリング櫓用沈錘
の第1の実施例を示す全体の平面図、
【図2】その一部を切断して示す正面図、
【図3】図1
のIII −III 線における断面図、
【図4】第1
の実施例に示す沈錘の使用状態を示す正面図、
【図5】その場合の海底付近の状況を示す拡大断面図、
【図6】沈錘の底部に備えられている支圧部のみを示す
図2のVI−VI線における平面図、
【図7】その上に位置している下段の補強材のみを示す
図2のVII −VII 線における平面図、
【図8】
下段の補強材の上に位置している上段の補強材のみを示
す図2のVIII−VIII線における平面図、
【図9
】上段の補強材上に配置されるシンカーボックスのみの
平面図、
【図10】本発明によるスパーブイ型ボーリング櫓用沈
錘の第2の実施例を示す全体の平面図、
【図11】その
正面図、
【図12】図10のXII − XII線における断面
図、
【図13】上側の枠体のみを示す平面図、
【図14
】下側の枠体のみを示す平面図、
【図15】第2の実施
例に示す沈錘の使用状態を示す正面図、
【図16】その場合の海底付近の状況を示す拡大断面図
【図17】第2の実施例に示す沈錘を傾いている地盤上
に設置した場合の利点を説明するための断面図、
【図1
8】第2の実施例の変形例を示す沈錘全体の平面図、
【図19】その正面図である。
【符号の説明】
1  ボーリング用パイプ類が上下に貫通する部分、2
  空間 3  支圧部 4b, 5b  帯状板 6  シンカーボックス 21,22  枠体 23,24  脚片 3’  支圧部 E  ボーリング用パイプ類 G  地盤

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボーリング用パイプ類Eが上下に貫通する
    沈錘本体の少くとも中央付近底部に、比較的大きな空間
    2を備えたことを特徴とするスパーブイ型ボーリング櫓
    用沈錘。
  2. 【請求項2】沈錘本体を、平面十字状に交差させた上下
    2つの枠体21,22で構成し、ボーリング用パイプ類
    Eが上下に貫通する部分の外方である両枠体21,22
    の底部に一対の脚片23,23、24,24をそれぞれ
    設け、各脚片23,23、24,24の内方であって上
    下2つの枠体21,22の交差部分の下方付近を比較的
    大きな空間2としてなる請求項1記載のスパーブイ型ボ
    ーリング櫓用沈錘。
  3. 【請求項3】上下2つの枠体21,22を分離可能なら
    しめた請求項2記載のスパーブイ型ボーリング櫓用沈錘
  4. 【請求項4】前記脚片23,23、24,24の底部に
    、沈錘重量を支持する支圧部3’を設けた請求項2記載
    のスパーブイ型ボーリング櫓用沈錘。
  5. 【請求項5】沈錘本体の中央付近を上から下まで切り欠
    き、ボーリング用パイプ類Eが上下に貫通するその切欠
    部分の外方である沈錘底部に、沈錘重量を支持する支圧
    部3を環状に設けた請求項1記載のスパーブイ型ボーリ
    ング櫓用沈錘。
  6. 【請求項6】支圧部3とその上方に配置したシンカーボ
    ックス6との間であって該支圧部3の上方内側に位置せ
    しめた補強材を帯状板とし、それを地盤Gに対して直角
    となるように配置した請求項5記載のスパーブイ型ボー
    リング櫓用沈錘。
  7. 【請求項7】ボーリング用パイプ類Eが上下に貫通する
    部分に、ボーリング用パイプ類案内用のコーン9を配置
    した請求項1もしくは2もしくは5記載のスパーブイ型
    ボーリング櫓用沈錘。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015158111A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 鹿島建設株式会社 削孔装置、削孔方法、及び、ガイド装置

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JPS63190392U (ja) * 1988-02-17 1988-12-07

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