JPH04226410A - ズーム・ビーム・エキスパンダ - Google Patents
ズーム・ビーム・エキスパンダInfo
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- JPH04226410A JPH04226410A JP3077311A JP7731191A JPH04226410A JP H04226410 A JPH04226410 A JP H04226410A JP 3077311 A JP3077311 A JP 3077311A JP 7731191 A JP7731191 A JP 7731191A JP H04226410 A JPH04226410 A JP H04226410A
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Classifications
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B13/00—Optical objectives specially designed for the purposes specified below
- G02B13/22—Telecentric objectives or lens systems
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ズーム・ビーム・エキ
スパンダ(拡大器)に関し、より具体的にはレーザ化学
蒸着ツールにおいて特に有用な色消しズーム・ビーム・
エキスパンダに関する。 【0002】 【従来の技術】米国特許第4353617号は、ビーム
・スポットの直径を連続的に変化させる無限焦点ズーム
・レンズを開示している。上記特許で開示された無限焦
点ズーム・レンズは、波長に対してしか有用でないよう
に思われる。 【0003】米国特許第4461546号は、2対のガ
リレイ望遠鏡型の列に配置された4つの空気隔置全球面
レンズをもつレーザ・ビーム・エキスパンダを開示して
いる。上記特許で開示された望遠鏡は、ズーム・レンズ
ではなく、色補正されているようには思われず、波長を
変えるごとに調整を必要とする。 【0004】米国特許第4621890号は、レーザ装
置からの光をスポット形状に結像させるための光学装置
を開示している。上記特許で開示された装置は、ズーム
・ビーム・エキスパンダを含まず、スポットにおける光
の量がレーザの発光角度を変えても変化しない装置を提
供することを目的としている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の主目的は、レ
ーザからの平行ビームを拡大するのに有用な色消しズー
ム・ビーム・エキスパンダを提供することである。 【0006】本発明の別の目的は、3つの複レンズ構成
要素をもつズーム・ビーム・エキスパンダを提供するこ
とである。1つの複レンズ構成要素は固定され、他の2
つの複レンズ構成要素は、固定された複レンズ構成要素
に対して移動可能であり、かつ互いに移動可能である。 【0007】本発明の別の目的は、各複レンズ構成要素
が個別に色補正される、ズーム・ビーム・エキスパンダ
を提供することである。 【0008】本発明の別の目的は、各複レンズ構成要素
が空気で分離された複レンズである、ズーム・ビーム・
エキスパンダを提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、レーザからの
ビーム・サイズを拡大する色消しズーム・ビーム・エキ
スパンダに関する。このズーム・ビーム・エキスパンダ
は、3つの個別に色補正される複レンズ構成要素を含む
。1つの複レンズ構成要素は固定され、他の2つの複レ
ンズ構成要素は固定された複レンズ構成要素に対して移
動可能であり、かつ互いに移動可能である。開示された
ズーム・ビーム・エキスパンダは、平行レーザ・ビーム
をより大きな直径をもつ拡大された平行レーザ・ビーム
に拡大するガリレイ型のエキスパンダである。 【0010】 【実施例】本発明のズーム・ビーム・エキスパンダは、
気状有機金属化合物を入れた真空チェンバ内の基板上に
対物レンズによって平行レーザ・ビームを合焦させるタ
イプのレーザ蒸着ツールとともに使用することができる
。レーザのエネルギーは、基板上に導体を形成するため
、金属の層を基板上に付着させるのに充分な大きさであ
る。形成される導体の幅は、対物レンズによって基板上
に合焦される平行レーザ・ビームの直径によって決まる
。上述のレーザ蒸着を行うのに必要なエネルギーをもつ
平行光線を発生するレーザは、知られている。このよう
な1つのレーザは、アルゴン・イオン・レーザである。 本発明のズーム・ビーム・エキスパンダは、レーザから
の平行ビームを拡大して、希望する様々な拡大された直
径をもつ平行ビームを与える、ガリレイ型のズーム・レ
ンズである。したがって、本ズーム・ビーム・エキスパ
ンダ及びレーザ蒸着技術を使用して、希望する様々な幅
の金属導体を基板上に付着することができる。 【0011】図1及び図2は、本発明のズーム・ビーム
・エキスパンダの断面図である。図1及び図2で、平行
光線は、エキスパンダを通って左から右に進む。エキス
パンダは、空気で分離された3つの複レンズ10、12
、14を含む。複レンズ10は固定され、複レンズ12
と14は複レンズ10に対して移動可能であり、かつ互
いに移動可能である。図2に示すように、複レンズ10
はレンズ要素20と21を、複レンズ12はレンズ要素
22と23を、複レンズ14はレンズ要素24と25を
もつ。本明細書では複レンズ12と14の間隔をT4、
複レンズ10と12の間隔をT8で表す。図1に示した
T4及びT8の間隔は、エキスパンダの倍率が最小(4
.251倍)の場合のものであり、図2に示した間隔は
、倍率が最大(6.79倍)の場合のものである。 【0012】表1は、4.251倍から最大6.79倍
まで変化する様々な倍率の場合のT4及びT8の間隔を
示す。図1に示した複レンズ10、12、14の位置は
、表1の第1行に示し、図2に示した位置は最後の行に
示す。 【0013】 【表1】 【0014】 【表2】 【0015】表2は、図1及び図2のレンズ要素20−
25の設計を示す図である。表2の「表面」の欄はレン
ズ要素の表面を特定し、「半径」の欄は表面の半径をm
m単位で示し、「厚さ」の欄はその表面から次の表面ま
での中心厚さをmm単位で示し、「有効口径」の欄は表
面の中心での有効口径の直径を示す。「ガラス」の欄は
、米国ペンシルヴァニア州DuryeaのSchott
Glass Technologies,Inc
.社から市販されているガラスを特定する。次の3つの
欄は、ガラスを通過する光の3つの波長に対するガラス
の屈折率を示す。この3つの波長は、0.514ミクロ
ン、0.5435ミクロン、0.488ミクロンである
。表2の最後の欄は、ガラスについてのd光のアッベ数
(Vd)である。d光に対する屈折率(nd)は、Vd
が61.27のガラスでは1.58913、Vdが25
.43のガラスでは1.80518である。表面a、h
及びlの半径は負の数であるが、これはその表面の弧の
中心点がその表面の左側にあることを示す。図1及び図
2を見ると、レンズ要素20は表面a及びbをもち、レ
ンズ要素21は表面c及びdをもち、レンズ要素22は
表面e及びfをもち、レンズ要素23は表面g及びhを
もち、レンズ要素24は表面i及びjをもち、レンズ要
素25は表面k及びlをもつ。表面bとc、fとg、j
とkの間には0.025mmの空気の隙間があり、それ
ぞれ複レンズ構成要素10、12、14を形成する。 表面a、b、d、f、jは凹面であり、表面c、e、g
、h、i、k、lは凸面である。当業者なら表2に示し
た情報からレンズ要素20−25を設計できることを理
解されたい。 【0016】表2に従って作成されたズーム・ビーム・
エキスパンダは、色消しズーム・ビーム・エキスパンダ
であり、各複レンズは個別に色補正される。第1及び第
2の複レンズ構成要素10及び12は発散レンズ群を形
成し、第3複レンズ構成要素14はコリメータを形成す
る。複レンズ10、12、14は、それぞれ個別に色補
正されるので、異なる波長をもつ各種の光は、拡大され
た後に対物レンズによって同時に合焦される。図3は、
アルゴン・イオン・レーザから放出されるスペクトルの
スペクトル図である。図1及び図2のズーム・ビーム・
エキスパンダは、約486.1nmと632.8nmの
限界波長の間で色補正される。これらの限界波長は、図
3に破線として示し、このズーム・ビーム・エキスパン
ダによって、アルゴン・イオン・レーザが、スペクトル
の主エネルギーにおけるエネルギーの有意な損失なく拡
大できることを示している。やはり図3からわかるよう
に、このズーム・ビーム・エキスパンダの範囲に、緑色
ヘリウム・ネオン・レーザからの緑色放射光である54
3.5nm、及び赤色ヘリウム・ネオン・レーザからの
赤色放射光の波長である632.8nmが含まれる。こ
のため、高価な高エネルギー出力アルゴン・イオン・レ
ーザを装置内に設置する前に、このズーム・ビーム・エ
キスパンダを使用する装置の較正及び位置合わせを、比
較的安価なヘリウム・ネオン・レーザを使用して行うこ
とができるという利点が得られる。 【0017】図4は、ズーム・ビーム・エキスパンダの
倍率が4.25倍の図1の構成の角度光線収差を示すグ
ラフである。波長632.8nmの赤色光に対する収差
を、図4の線30で示し、波長514.5nmの緑色光
に対する収差を線32で示し、波長488.0nmの青
色光に対する収差を線34で示す。図4からこの図での
最大収差は、赤色光ではアーク角約5秒、青色光及び緑
色光ではほとんど0であることがわかる。 【0018】図5は、ズーム・ビーム・エキスパンダの
倍率が6.8倍の図2の構成の角度光線収差を示す同様
なグラフである。赤色光に対する収差を線36で示し、
緑色光に対する収差を線38で示し、青色光に対する収
差を線40で示す。 【0019】図6は、ズーム・ビーム・エキスパンダの
倍率が4.25倍の図1の構成の光路差を示すグラフで
ある。赤色光に対する光路差を、線42で示す。緑色光
及び青色光に対する光路差はきわめて小さいので図6で
は見ることができない。 【0020】図7は、ズーム・ビーム・エキスパンダの
倍率が6.8倍の図2の構成の光路差を示す同様なグラ
フである。赤色光に対する光路差を線44で示し、緑色
光に対する光路差を線48で示し、青色光に対する光路
差を線46で示す。 【0021】 【発明の効果】本発明によれば、レーザからの平行ビー
ムを拡大するために有用な色消しズーム・ビーム・エキ
スパンダが提供される。
スパンダ(拡大器)に関し、より具体的にはレーザ化学
蒸着ツールにおいて特に有用な色消しズーム・ビーム・
エキスパンダに関する。 【0002】 【従来の技術】米国特許第4353617号は、ビーム
・スポットの直径を連続的に変化させる無限焦点ズーム
・レンズを開示している。上記特許で開示された無限焦
点ズーム・レンズは、波長に対してしか有用でないよう
に思われる。 【0003】米国特許第4461546号は、2対のガ
リレイ望遠鏡型の列に配置された4つの空気隔置全球面
レンズをもつレーザ・ビーム・エキスパンダを開示して
いる。上記特許で開示された望遠鏡は、ズーム・レンズ
ではなく、色補正されているようには思われず、波長を
変えるごとに調整を必要とする。 【0004】米国特許第4621890号は、レーザ装
置からの光をスポット形状に結像させるための光学装置
を開示している。上記特許で開示された装置は、ズーム
・ビーム・エキスパンダを含まず、スポットにおける光
の量がレーザの発光角度を変えても変化しない装置を提
供することを目的としている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の主目的は、レ
ーザからの平行ビームを拡大するのに有用な色消しズー
ム・ビーム・エキスパンダを提供することである。 【0006】本発明の別の目的は、3つの複レンズ構成
要素をもつズーム・ビーム・エキスパンダを提供するこ
とである。1つの複レンズ構成要素は固定され、他の2
つの複レンズ構成要素は、固定された複レンズ構成要素
に対して移動可能であり、かつ互いに移動可能である。 【0007】本発明の別の目的は、各複レンズ構成要素
が個別に色補正される、ズーム・ビーム・エキスパンダ
を提供することである。 【0008】本発明の別の目的は、各複レンズ構成要素
が空気で分離された複レンズである、ズーム・ビーム・
エキスパンダを提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、レーザからの
ビーム・サイズを拡大する色消しズーム・ビーム・エキ
スパンダに関する。このズーム・ビーム・エキスパンダ
は、3つの個別に色補正される複レンズ構成要素を含む
。1つの複レンズ構成要素は固定され、他の2つの複レ
ンズ構成要素は固定された複レンズ構成要素に対して移
動可能であり、かつ互いに移動可能である。開示された
ズーム・ビーム・エキスパンダは、平行レーザ・ビーム
をより大きな直径をもつ拡大された平行レーザ・ビーム
に拡大するガリレイ型のエキスパンダである。 【0010】 【実施例】本発明のズーム・ビーム・エキスパンダは、
気状有機金属化合物を入れた真空チェンバ内の基板上に
対物レンズによって平行レーザ・ビームを合焦させるタ
イプのレーザ蒸着ツールとともに使用することができる
。レーザのエネルギーは、基板上に導体を形成するため
、金属の層を基板上に付着させるのに充分な大きさであ
る。形成される導体の幅は、対物レンズによって基板上
に合焦される平行レーザ・ビームの直径によって決まる
。上述のレーザ蒸着を行うのに必要なエネルギーをもつ
平行光線を発生するレーザは、知られている。このよう
な1つのレーザは、アルゴン・イオン・レーザである。 本発明のズーム・ビーム・エキスパンダは、レーザから
の平行ビームを拡大して、希望する様々な拡大された直
径をもつ平行ビームを与える、ガリレイ型のズーム・レ
ンズである。したがって、本ズーム・ビーム・エキスパ
ンダ及びレーザ蒸着技術を使用して、希望する様々な幅
の金属導体を基板上に付着することができる。 【0011】図1及び図2は、本発明のズーム・ビーム
・エキスパンダの断面図である。図1及び図2で、平行
光線は、エキスパンダを通って左から右に進む。エキス
パンダは、空気で分離された3つの複レンズ10、12
、14を含む。複レンズ10は固定され、複レンズ12
と14は複レンズ10に対して移動可能であり、かつ互
いに移動可能である。図2に示すように、複レンズ10
はレンズ要素20と21を、複レンズ12はレンズ要素
22と23を、複レンズ14はレンズ要素24と25を
もつ。本明細書では複レンズ12と14の間隔をT4、
複レンズ10と12の間隔をT8で表す。図1に示した
T4及びT8の間隔は、エキスパンダの倍率が最小(4
.251倍)の場合のものであり、図2に示した間隔は
、倍率が最大(6.79倍)の場合のものである。 【0012】表1は、4.251倍から最大6.79倍
まで変化する様々な倍率の場合のT4及びT8の間隔を
示す。図1に示した複レンズ10、12、14の位置は
、表1の第1行に示し、図2に示した位置は最後の行に
示す。 【0013】 【表1】 【0014】 【表2】 【0015】表2は、図1及び図2のレンズ要素20−
25の設計を示す図である。表2の「表面」の欄はレン
ズ要素の表面を特定し、「半径」の欄は表面の半径をm
m単位で示し、「厚さ」の欄はその表面から次の表面ま
での中心厚さをmm単位で示し、「有効口径」の欄は表
面の中心での有効口径の直径を示す。「ガラス」の欄は
、米国ペンシルヴァニア州DuryeaのSchott
Glass Technologies,Inc
.社から市販されているガラスを特定する。次の3つの
欄は、ガラスを通過する光の3つの波長に対するガラス
の屈折率を示す。この3つの波長は、0.514ミクロ
ン、0.5435ミクロン、0.488ミクロンである
。表2の最後の欄は、ガラスについてのd光のアッベ数
(Vd)である。d光に対する屈折率(nd)は、Vd
が61.27のガラスでは1.58913、Vdが25
.43のガラスでは1.80518である。表面a、h
及びlの半径は負の数であるが、これはその表面の弧の
中心点がその表面の左側にあることを示す。図1及び図
2を見ると、レンズ要素20は表面a及びbをもち、レ
ンズ要素21は表面c及びdをもち、レンズ要素22は
表面e及びfをもち、レンズ要素23は表面g及びhを
もち、レンズ要素24は表面i及びjをもち、レンズ要
素25は表面k及びlをもつ。表面bとc、fとg、j
とkの間には0.025mmの空気の隙間があり、それ
ぞれ複レンズ構成要素10、12、14を形成する。 表面a、b、d、f、jは凹面であり、表面c、e、g
、h、i、k、lは凸面である。当業者なら表2に示し
た情報からレンズ要素20−25を設計できることを理
解されたい。 【0016】表2に従って作成されたズーム・ビーム・
エキスパンダは、色消しズーム・ビーム・エキスパンダ
であり、各複レンズは個別に色補正される。第1及び第
2の複レンズ構成要素10及び12は発散レンズ群を形
成し、第3複レンズ構成要素14はコリメータを形成す
る。複レンズ10、12、14は、それぞれ個別に色補
正されるので、異なる波長をもつ各種の光は、拡大され
た後に対物レンズによって同時に合焦される。図3は、
アルゴン・イオン・レーザから放出されるスペクトルの
スペクトル図である。図1及び図2のズーム・ビーム・
エキスパンダは、約486.1nmと632.8nmの
限界波長の間で色補正される。これらの限界波長は、図
3に破線として示し、このズーム・ビーム・エキスパン
ダによって、アルゴン・イオン・レーザが、スペクトル
の主エネルギーにおけるエネルギーの有意な損失なく拡
大できることを示している。やはり図3からわかるよう
に、このズーム・ビーム・エキスパンダの範囲に、緑色
ヘリウム・ネオン・レーザからの緑色放射光である54
3.5nm、及び赤色ヘリウム・ネオン・レーザからの
赤色放射光の波長である632.8nmが含まれる。こ
のため、高価な高エネルギー出力アルゴン・イオン・レ
ーザを装置内に設置する前に、このズーム・ビーム・エ
キスパンダを使用する装置の較正及び位置合わせを、比
較的安価なヘリウム・ネオン・レーザを使用して行うこ
とができるという利点が得られる。 【0017】図4は、ズーム・ビーム・エキスパンダの
倍率が4.25倍の図1の構成の角度光線収差を示すグ
ラフである。波長632.8nmの赤色光に対する収差
を、図4の線30で示し、波長514.5nmの緑色光
に対する収差を線32で示し、波長488.0nmの青
色光に対する収差を線34で示す。図4からこの図での
最大収差は、赤色光ではアーク角約5秒、青色光及び緑
色光ではほとんど0であることがわかる。 【0018】図5は、ズーム・ビーム・エキスパンダの
倍率が6.8倍の図2の構成の角度光線収差を示す同様
なグラフである。赤色光に対する収差を線36で示し、
緑色光に対する収差を線38で示し、青色光に対する収
差を線40で示す。 【0019】図6は、ズーム・ビーム・エキスパンダの
倍率が4.25倍の図1の構成の光路差を示すグラフで
ある。赤色光に対する光路差を、線42で示す。緑色光
及び青色光に対する光路差はきわめて小さいので図6で
は見ることができない。 【0020】図7は、ズーム・ビーム・エキスパンダの
倍率が6.8倍の図2の構成の光路差を示す同様なグラ
フである。赤色光に対する光路差を線44で示し、緑色
光に対する光路差を線48で示し、青色光に対する光路
差を線46で示す。 【0021】 【発明の効果】本発明によれば、レーザからの平行ビー
ムを拡大するために有用な色消しズーム・ビーム・エキ
スパンダが提供される。
【図1】4.251倍の倍率をもつように配置された本
発明のズーム・ビーム・エキスパンダの断面図である。
発明のズーム・ビーム・エキスパンダの断面図である。
【図2】6.79倍の倍率をもつように配置された本発
明のズーム・ビーム・エキスパンダの断面図である。
明のズーム・ビーム・エキスパンダの断面図である。
【図3】表2の図に従って設計されたレンズ要素をもつ
図1及び図2のズーム・ビーム・エキスパンダの色補正
限界を示す、アルゴン・イオン・レーザから放射された
スペクトルのスペクトル図である。
図1及び図2のズーム・ビーム・エキスパンダの色補正
限界を示す、アルゴン・イオン・レーザから放射された
スペクトルのスペクトル図である。
【図4】図1のズーム・ビーム・エキスパンダの角度光
線収差を示すグラフである。
線収差を示すグラフである。
【図5】図2のズーム・ビーム・エキスパンダの角度光
線収差を示すグラフである。
線収差を示すグラフである。
【図6】図1のズーム・ビーム・エキスパンダの光路差
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図7】図2のズーム・ビーム・エキスパンダの光路差
を示すグラフである。
を示すグラフである。
10 複レンズ
12 複レンズ
14 複レンズ
20 レンズ要素
21 レンズ要素
22 レンズ要素
23 レンズ要素
24 レンズ要素
25 レンズ要素
Claims (12)
- 【請求項1】第1の空気隔置複レンズ構成要素、第2の
空気隔置複レンズ構成要素、及び第3の空気隔置複レン
ズ構成要素を含む色消しズーム・ビーム・エキスパンダ
であって、前記の第1、第2、及び第3の複レンズ構成
要素がそれぞれ個別に色補正され、前記第1の複レンズ
構成要素は固定され、前記の第2と第3の複レンズ構成
要素は、ビーム倍率が連続的に変化できるように前記第
1の複レンズ構成要素に対して移動可能であり、かつ互
いに移動可能であり、前記の第1と第2の複レンズ構成
要素は発散レンズ群を形成し、前記第3の複レンズ構成
要素はコリメータを形成する、色消しズーム・ビーム・
エキスパンダ。 - 【請求項2】前記複レンズ構成要素が、約632.8n
mから約486.1nmまでの範囲の波長を含む光につ
いて補正される、請求項1に記載の色消しズーム・ビー
ム・エキスパンダ。 - 【請求項3】前記複レンズ構成要素が、アーク角±5秒
以内の収差によって引き起こされた発散について補正さ
れる、請求項2に記載の色消しズーム・ビーム・エキス
パンダ。 - 【請求項4】前記第2の複レンズ構成要素と第3の複レ
ンズ構成要素の間の距離が約5mmから約169mmま
で調節可能な、請求項1に記載の色消しズーム・ビーム
・エキスパンダ。 - 【請求項5】前記第1の複レンズ構成要素と第2の複レ
ンズ構成要素の間隔が前記第2の複レンズ構成要素と第
3の複レンズ構成要素の間隔に依存し、第1の複レンズ
構成要素と第2の複レンズ構成要素の間隔が、前記の第
2の複レンズ構成要素と第3の複レンズ構成要素の間隔
が5mmのときの72.475mmの最小拡大設定値か
ら、前記第2の複レンズ構成要素と第3の複レンズ構成
要素の間隔が169mmのときの5.84mmの最大拡
大設定値まで調節可能である、請求項4に記載の色消し
ズーム・ビーム・エキスパンダ。 - 【請求項6】前記の複レンズ構成要素間の間隔が前記最
小拡大設定値から前記最大拡大設定値まで変化するとき
、ビームの拡大率が約4.25倍から約6.8倍まで変
化する、請求項5に記載の色消しズーム・ビーム・エキ
スパンダ。 - 【請求項7】前記第1複レンズ構成要素が、凹面曲率半
径が15.23mmの第1表面と、凹面曲率半径が26
.85mmの第2表面を有し、中心厚さが3.0mmの
第1要素と、凸面曲率半径が26.85mmの第1表面
と、凹面曲率半径が134.8mmの第2表面を有し、
中心厚さが3.0mmの第2要素と、前記の第1要素と
第2要素の間の、中心厚さが0.025mmの空気隙間
とを含む、請求項1に記載の色消しズーム・ビーム・エ
キスパンダ。 - 【請求項8】前記第1複レンズの前記第1要素が、d光
に対する屈折率(nd)が1.58913、d光のアッ
ベ数(Vd)が61.27のガラスでできており、前記
第1複レンズの前記第2要素が、ndが1.80518
、Vdが25.43のガラスでできている、請求項7に
記載の色消しズーム・ビーム・エキスパンダ。 - 【請求項9】前記第2複レンズ構成要素が、凸面曲率半
径が678.83mmの第1表面と、凹面曲率半径が1
92.5mmの第2表面を有し、中心厚さが4.0mm
の第1要素と、凸面曲率半径が192.5mmの第1表
面と、凸面曲率半径が132.16mmの第2表面を有
し、中心厚さが8.0mmの第2要素と、前記の第1要
素と第2要素の間の、中心厚さが0.025mmの空気
隙間とを含む、請求項8に記載の色消しズーム・ビーム
・エキスパンダ。 - 【請求項10】前記第2複レンズの前記第1要素が、n
dが1.80518、Vdが25.43のガラスででき
ており、前記第2複レンズの前記第2要素が、ndが1
.58913、Vdが61.27のガラスでできている
、請求項9に記載の色消しズーム・ビーム・エキスパン
ダ。 - 【請求項11】前記第3複レンズ構成要素が、凸面曲率
半径が709.6mmの第1表面と、凹面曲率半径が2
03.2mmの第2表面を有し、中心厚さが4.0mm
の第1要素と、凸面曲率半径が203.2mmの第1表
面と、凸面曲率半径が137.48mmの第2表面を有
し、中心厚さが8.0mmの第2要素と、前記の第1要
素と第2要素の間の、中心厚さが0.025mmの空気
隙間とを含む、請求項10に記載の色消しズーム・ビー
ム・エキスパンダ。 - 【請求項12】前記第3複レンズの前記第1要素が、n
dが1.80518、Vdが25.43のガラスででき
ており、前記第3複レンズの前記第2要素が、ndが1
.58913、Vdが61.27のガラスでできている
、請求項11に記載の色消しズーム・ビーム・エキスパ
ンダ。
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- 1991-12-06 US US07/806,805 patent/US5134523A/en not_active Expired - Fee Related
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