JPH04225781A - 直流電気炉における空冷方式の炉底電極 - Google Patents
直流電気炉における空冷方式の炉底電極Info
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- JPH04225781A JPH04225781A JP40852490A JP40852490A JPH04225781A JP H04225781 A JPH04225781 A JP H04225781A JP 40852490 A JP40852490 A JP 40852490A JP 40852490 A JP40852490 A JP 40852490A JP H04225781 A JPH04225781 A JP H04225781A
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Landscapes
- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電気炉における炉
底電極の寿命延長に関するものである。
底電極の寿命延長に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気炉には交流電気炉と直流電気炉とが
あり、交流電気炉は3本の黒鉛電極を炉の上方から挿入
し、溶鋼を中心点としてアークを発生させるものであり
、また直流電気炉は黒鉛電極が通常1本、必要に応じ2
本乃至3本の電極を挿入し、炉底部を他方の電極として
直流アークを発生させるものである。
あり、交流電気炉は3本の黒鉛電極を炉の上方から挿入
し、溶鋼を中心点としてアークを発生させるものであり
、また直流電気炉は黒鉛電極が通常1本、必要に応じ2
本乃至3本の電極を挿入し、炉底部を他方の電極として
直流アークを発生させるものである。
【0003】交流電気炉は3本電極のため炉の上部構造
が複雑になると共に3相アークが相互電磁力により外側
に曲げられ放散熱が多く熱効率が悪い。またアークの曲
がりにより炉壁を局部的に損傷させる。更には電極消耗
量が大きいばかりでなく騒音が大きく、フリッカが激し
い等の問題点がある。これに対して直流電気炉は、電極
が少ないため炉上方の電極周りはシンプルになり、交流
電気炉に比べて黒鉛電極の原単位や電力原単位の低減お
よびフリッカの減少が期待できるという長所がある。
が複雑になると共に3相アークが相互電磁力により外側
に曲げられ放散熱が多く熱効率が悪い。またアークの曲
がりにより炉壁を局部的に損傷させる。更には電極消耗
量が大きいばかりでなく騒音が大きく、フリッカが激し
い等の問題点がある。これに対して直流電気炉は、電極
が少ないため炉上方の電極周りはシンプルになり、交流
電気炉に比べて黒鉛電極の原単位や電力原単位の低減お
よびフリッカの減少が期待できるという長所がある。
【0004】直流電気炉における空冷方式の炉底電極に
ついては特開平2−17382号公報および実開平2−
12195号公報に開示されているように多数の小径鋼
棒を炉底耐火物に直立して埋設し、炉底鉄皮外に突き出
した下端部を空気により冷却する炉底電極が知られてい
る。図5は直流電気炉の断面概略図であり、炉体10は
炉蓋12、炉壁14、炉底16から構成されていて、炉
蓋12を通して黒鉛電極18、1本(場合によっては2
本乃至3本)が挿入されており、炉壁14には水冷パネ
ル20が取付けられている。 炉底16の一方の端部には精錬後の溶鋼を出鋼する出鋼
口24が設けてあり、炉底16の他方の端部にスラグを
排出する排滓口22が設けてある。また炉底16には鋼
棒製の小径炉底電極30が多数埋設されていると共に炉
体10は油圧シリンダ等の傾動装置(図示せず)によっ
て左右に傾動可能になっている。出鋼口24の直下には
溶鋼の排出を停止するためのストッパ26を開閉自在に
設けてある。
ついては特開平2−17382号公報および実開平2−
12195号公報に開示されているように多数の小径鋼
棒を炉底耐火物に直立して埋設し、炉底鉄皮外に突き出
した下端部を空気により冷却する炉底電極が知られてい
る。図5は直流電気炉の断面概略図であり、炉体10は
炉蓋12、炉壁14、炉底16から構成されていて、炉
蓋12を通して黒鉛電極18、1本(場合によっては2
本乃至3本)が挿入されており、炉壁14には水冷パネ
ル20が取付けられている。 炉底16の一方の端部には精錬後の溶鋼を出鋼する出鋼
口24が設けてあり、炉底16の他方の端部にスラグを
排出する排滓口22が設けてある。また炉底16には鋼
棒製の小径炉底電極30が多数埋設されていると共に炉
体10は油圧シリンダ等の傾動装置(図示せず)によっ
て左右に傾動可能になっている。出鋼口24の直下には
溶鋼の排出を停止するためのストッパ26を開閉自在に
設けてある。
【0005】多数の小径電極を炉底に埋設した炉底電極
30は例えば炉容 130tチャージ炉では40mmφ
までの鋼丸棒を 200本といった多数を炉底16にス
タンプにより内張りされた耐火物28′の間に直立して
埋設されており、これらの炉底電極30が電極回路の陽
極を形成し、この陽極に炉蓋12より突き出している黒
鉛電極18が陰極として対向している。
30は例えば炉容 130tチャージ炉では40mmφ
までの鋼丸棒を 200本といった多数を炉底16にス
タンプにより内張りされた耐火物28′の間に直立して
埋設されており、これらの炉底電極30が電極回路の陽
極を形成し、この陽極に炉蓋12より突き出している黒
鉛電極18が陰極として対向している。
【0006】図3および図4に示す通り、炉底電極30
の周囲にはスタンプ材28′が打設されており、炉底電
極30の上端面はスタンプ材28′の上面に露出してお
り、また下端部は底板16aから炉外に突出され底板1
6aと離間して設けた電極支持板32に達していて、締
付ナット7により固定されている。また電極支持板32
の中央部に接続した導電体からなる空気供給管34から
電極支持板32と底板16aとの間に送風機(図示せず
)から冷却用空気を供給することによって炉底電極30
の下端部を冷却した後、排出管21に排出するようにな
っている。なお通常底板16aの上のスタンプ材28′
および空気供給管34は炉底電極30と一体に構成され
ていて、これらをブロックとして取替ることができる。 4は底板16aと炉底鉄皮16′を絶縁する絶縁体を示
す。5 は水冷式の給電ケーブルであり、電流の供給ル
ートはホットヒールが形成された段階では給電ケーブル
5→空気供給管34→電極支持板32→炉底電極30→
溶鋼→スクラップ→上部の黒鉛電極18となる。
の周囲にはスタンプ材28′が打設されており、炉底電
極30の上端面はスタンプ材28′の上面に露出してお
り、また下端部は底板16aから炉外に突出され底板1
6aと離間して設けた電極支持板32に達していて、締
付ナット7により固定されている。また電極支持板32
の中央部に接続した導電体からなる空気供給管34から
電極支持板32と底板16aとの間に送風機(図示せず
)から冷却用空気を供給することによって炉底電極30
の下端部を冷却した後、排出管21に排出するようにな
っている。なお通常底板16aの上のスタンプ材28′
および空気供給管34は炉底電極30と一体に構成され
ていて、これらをブロックとして取替ることができる。 4は底板16aと炉底鉄皮16′を絶縁する絶縁体を示
す。5 は水冷式の給電ケーブルであり、電流の供給ル
ートはホットヒールが形成された段階では給電ケーブル
5→空気供給管34→電極支持板32→炉底電極30→
溶鋼→スクラップ→上部の黒鉛電極18となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のような構造の鋼
丸棒製からなる多数の小径炉底電極30を用いて直流電
気炉を操業するに際し、炉底電極30に数10kAの電
流を流すと炉底電極30内にはジュール熱が発生し、電
極温度が上昇するが、一方ではこのような通電状態にあ
る時は直流電気炉内には溶鋼が存在する。特に溶解末期
から精錬期においては炉内の溶鋼温度は1550〜17
00℃程度になるので、この熱を受けて炉底電極30の
温度が上昇することになる。
丸棒製からなる多数の小径炉底電極30を用いて直流電
気炉を操業するに際し、炉底電極30に数10kAの電
流を流すと炉底電極30内にはジュール熱が発生し、電
極温度が上昇するが、一方ではこのような通電状態にあ
る時は直流電気炉内には溶鋼が存在する。特に溶解末期
から精錬期においては炉内の溶鋼温度は1550〜17
00℃程度になるので、この熱を受けて炉底電極30の
温度が上昇することになる。
【0008】この状態で直流電気炉の操業を継続すると
、鋼製の炉底電極30は炉内側から溶解されるが、当該
溶解が炉底電極30の全長にまで進行すると、直流電気
炉の炉底は開孔されたと同然の状態になり溶鋼が激しく
漏洩して直流電気炉を正常な状態に維持することが不可
能になる。このような鋼丸棒製の炉底電極30の溶解に
よるトラブルを防止するため電極支持板32の中央部に
接続した空気供給管34から冷却用空気を供給して強制
冷却するのである。このとき、炉底電極30の配置には
関係なく電極支持板32の中央部に設けた空冷管34か
ら供給された空気は底板16aと電極支持板30の間を
通過する間に上流側の炉底電極30から下流側にかけて
順次冷却することになる。
、鋼製の炉底電極30は炉内側から溶解されるが、当該
溶解が炉底電極30の全長にまで進行すると、直流電気
炉の炉底は開孔されたと同然の状態になり溶鋼が激しく
漏洩して直流電気炉を正常な状態に維持することが不可
能になる。このような鋼丸棒製の炉底電極30の溶解に
よるトラブルを防止するため電極支持板32の中央部に
接続した空気供給管34から冷却用空気を供給して強制
冷却するのである。このとき、炉底電極30の配置には
関係なく電極支持板32の中央部に設けた空冷管34か
ら供給された空気は底板16aと電極支持板30の間を
通過する間に上流側の炉底電極30から下流側にかけて
順次冷却することになる。
【0009】しかるに多数の小径電極30が円柱状の鋼
丸棒製であるため、上流側から下流側に向けて流れる間
に電極30の後流部に空気流の剥離現象を生じ、多数の
炉底電極30ではこの剥離現象に起因する冷却能力の極
端に劣る領域を生じ、冷却不十分となり、冷却部全体で
の平均熱伝達率の低下を招くことになる。炉底電極の発
熱が炉外部からの空気冷却による抜熱を上廻る場合には
溶解して漏鋼に至る危険性がある。
丸棒製であるため、上流側から下流側に向けて流れる間
に電極30の後流部に空気流の剥離現象を生じ、多数の
炉底電極30ではこの剥離現象に起因する冷却能力の極
端に劣る領域を生じ、冷却不十分となり、冷却部全体で
の平均熱伝達率の低下を招くことになる。炉底電極の発
熱が炉外部からの空気冷却による抜熱を上廻る場合には
溶解して漏鋼に至る危険性がある。
【0010】本発明は前記従来技術の問題点を解消し、
直流電気炉の炉底に配設された多数の空冷方式の炉底電
極を全体として平均熱伝達率を向上させることを目的と
するものである。
直流電気炉の炉底に配設された多数の空冷方式の炉底電
極を全体として平均熱伝達率を向上させることを目的と
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、直流電気炉の炉底耐火物に直立して多数埋
設され炉底鉄皮外に突き出した下端部を空気冷却する炉
底電極において、前記炉底電極を同一断面積を有する円
柱よりも周長の長い断面形状とし、当該炉底電極の炉底
鉄皮外に突き出した下端部を空気冷却するように構成し
てなる直流電気炉における空冷方式の炉底電極である。
の本発明は、直流電気炉の炉底耐火物に直立して多数埋
設され炉底鉄皮外に突き出した下端部を空気冷却する炉
底電極において、前記炉底電極を同一断面積を有する円
柱よりも周長の長い断面形状とし、当該炉底電極の炉底
鉄皮外に突き出した下端部を空気冷却するように構成し
てなる直流電気炉における空冷方式の炉底電極である。
【0012】なお、前記形状の炉底電極を長軸と短軸を
有する断面形状とし、当該炉底電極の炉底鉄皮外に突き
出した下端部の長軸に直角に気流を向けて空気冷却する
ように構成するのが好ましい。
有する断面形状とし、当該炉底電極の炉底鉄皮外に突き
出した下端部の長軸に直角に気流を向けて空気冷却する
ように構成するのが好ましい。
【0013】
【作 用】炉底電極を同一断面積を有する円柱よりも
周長の長い断面形状として空気冷却する面積を増大し、
全冷却面での平均熱伝達率の向上を図る。好ましくは同
一断面積を有する円柱より周長の長い断面形状とすると
共に、長軸と短軸を有する断面形状とし、長軸に直角に
気流を向けて空気冷却することにより全冷却面での平均
熱伝達の一層の向上を達成する。
周長の長い断面形状として空気冷却する面積を増大し、
全冷却面での平均熱伝達率の向上を図る。好ましくは同
一断面積を有する円柱より周長の長い断面形状とすると
共に、長軸と短軸を有する断面形状とし、長軸に直角に
気流を向けて空気冷却することにより全冷却面での平均
熱伝達の一層の向上を達成する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。以下、本発明を炉底中心部分から放射状に気流
を送り込むように、炉底電極配置した場合の実施例を図
面に基づいて説明する。まず図1は本発明に係る空冷式
の直流電気炉の断面概略図、図2はその平面図であり、
図5に示す従来例のものと同じものは同一符号を付して
説明の簡略化を図ることにする。
明する。以下、本発明を炉底中心部分から放射状に気流
を送り込むように、炉底電極配置した場合の実施例を図
面に基づいて説明する。まず図1は本発明に係る空冷式
の直流電気炉の断面概略図、図2はその平面図であり、
図5に示す従来例のものと同じものは同一符号を付して
説明の簡略化を図ることにする。
【0015】図5に示す従来例では炉底16には径の小
さい鋼棒製の炉底電極30が多数埋設されているが、本
発明においては、炉底耐火物28′に埋設され、炉外に
突き出した下端部を空気冷却する炉底電極30を長軸と
短軸からなる長辺形状の平鋼製とし、その長軸に直角に
気流を向けて空気冷却するように構成するものである。 すなわち図1に示すように、電極支持板32の中央部に
接続された空気供給管34から供給された空気は、電極
支持板32と底板16aとの間を上流側から下流側に流
れながら炉底電極30の下端部を冷却する。平鋼製の炉
底電極30はその長軸に直角に気流が向くように中心点
に向けて放射状に配列されている。
さい鋼棒製の炉底電極30が多数埋設されているが、本
発明においては、炉底耐火物28′に埋設され、炉外に
突き出した下端部を空気冷却する炉底電極30を長軸と
短軸からなる長辺形状の平鋼製とし、その長軸に直角に
気流を向けて空気冷却するように構成するものである。 すなわち図1に示すように、電極支持板32の中央部に
接続された空気供給管34から供給された空気は、電極
支持板32と底板16aとの間を上流側から下流側に流
れながら炉底電極30の下端部を冷却する。平鋼製の炉
底電極30はその長軸に直角に気流が向くように中心点
に向けて放射状に配列されている。
【0016】このため、空気供給管34から供給される
冷却空気は放射状に配列された同一断面積を有する円柱
よりも周長の長い断面形状の平鋼製の炉底電極30の長
軸に直角な長辺面に接触して冷却を促進しながら図2に
矢印で示すように中心部の上流側から放射状に拡がり炉
底外周部に達して排出管21から大気中に放散される。 このような空気冷却により炉底電極30の冷却部全体で
の平均熱伝達率を向上する。
冷却空気は放射状に配列された同一断面積を有する円柱
よりも周長の長い断面形状の平鋼製の炉底電極30の長
軸に直角な長辺面に接触して冷却を促進しながら図2に
矢印で示すように中心部の上流側から放射状に拡がり炉
底外周部に達して排出管21から大気中に放散される。 このような空気冷却により炉底電極30の冷却部全体で
の平均熱伝達率を向上する。
【0017】なお、図1および図2においては、平鋼製
の炉底電極30を放射状に配列するものについて説明し
たが、場合によっては断面形状が3角形、5角形などの
多角形あるいは長円形や楕円形などの長軸と短軸を有す
る断面形状として同一面積を有する円柱よりも周長の長
い形状にして、電極の単位質量当たりの冷却面積を大き
くすることもできる。
の炉底電極30を放射状に配列するものについて説明し
たが、場合によっては断面形状が3角形、5角形などの
多角形あるいは長円形や楕円形などの長軸と短軸を有す
る断面形状として同一面積を有する円柱よりも周長の長
い形状にして、電極の単位質量当たりの冷却面積を大き
くすることもできる。
【0018】強制対流熱伝達に関する下記の式(1)お
よび(2)から導かれる計算式(3)に基づいて従来の
円柱状炉底電極と本発明の平鋼炉底電極の熱伝達率を求
めると次のようになる。 Nu=k・Ren ・Pr1/3 …(1)Nu=αd
/λ …(2)Nu:ヌセルト数、Re
:レイノルズ数、Pr:プラントル数、α:熱伝達率、
d:代表長さ、λ:空気の熱伝導率。
よび(2)から導かれる計算式(3)に基づいて従来の
円柱状炉底電極と本発明の平鋼炉底電極の熱伝達率を求
めると次のようになる。 Nu=k・Ren ・Pr1/3 …(1)Nu=αd
/λ …(2)Nu:ヌセルト数、Re
:レイノルズ数、Pr:プラントル数、α:熱伝達率、
d:代表長さ、λ:空気の熱伝導率。
【0019】(1)、(2)式より、
α=k・(λ/d)・Ren ・Pr1/
3 =k・(λ/d)・{(υd/ν
)n }・Pr1/3 …(3)係数k、nは円柱状の
鋼丸棒製の炉底電極の場合表1、それ以外の断面形状を
もつ炉底電極の場合には表2に示す値をとる。42mm
φの円柱状の炉底電極とこれと断面積のほぼ等しい90
mm×16mm長方形断面の平鋼製炉底電極の冷却部平
均熱伝達率をそれぞれαpin 、αFBと表すと、気
流温度50℃、冷却空気の平均流速3m/sの場合を例
に熱伝達率αと算出する。
3 =k・(λ/d)・{(υd/ν
)n }・Pr1/3 …(3)係数k、nは円柱状の
鋼丸棒製の炉底電極の場合表1、それ以外の断面形状を
もつ炉底電極の場合には表2に示す値をとる。42mm
φの円柱状の炉底電極とこれと断面積のほぼ等しい90
mm×16mm長方形断面の平鋼製炉底電極の冷却部平
均熱伝達率をそれぞれαpin 、αFBと表すと、気
流温度50℃、冷却空気の平均流速3m/sの場合を例
に熱伝達率αと算出する。
【0020】
αpin =k・{0.0239/(42
×10−3)}・〔{(3×42×10−3)/(0.
18
λ/d
Re
5×10−4)}n 〕・ 0.7081/3
Pr
= 0.193× 0.569×68110.618
×0.7081/3 =23
kcal/m2h℃ αFB =k・{0
.0239/(90×10−3)}・〔{(3×90×
10−3)/(0.18
5×10−4)}n 〕・ 0.7081/3
= 0.228× 0.266×1
45950.731×0.7081/3
=60kcal/m2h℃となり、本発明の
平鋼製炉底電極によれば、従来の丸棒製炉底電極は約3
倍の熱伝達率をなることが分かる。
×10−3)}・〔{(3×42×10−3)/(0.
18
λ/d
Re
5×10−4)}n 〕・ 0.7081/3
Pr
= 0.193× 0.569×68110.618
×0.7081/3 =23
kcal/m2h℃ αFB =k・{0
.0239/(90×10−3)}・〔{(3×90×
10−3)/(0.18
5×10−4)}n 〕・ 0.7081/3
= 0.228× 0.266×1
45950.731×0.7081/3
=60kcal/m2h℃となり、本発明の
平鋼製炉底電極によれば、従来の丸棒製炉底電極は約3
倍の熱伝達率をなることが分かる。
【0021】本発明の平鋼製炉底電極(FB90×16
)および従来の鋼丸棒製炉底電極(42φ)をそれぞれ
冷却部長を 200mmとして冷却空気の電極表面流速
3m/sで冷却した。その結果、本発明の平鋼製炉底電
極では平均熱伝達率約60kcal/m2h℃が、また
従来の鋼丸棒製炉底電極では約20kcal/m2h℃
と、計算とほぼ一致した。表 1円形断面の場合の係
数k、n
)および従来の鋼丸棒製炉底電極(42φ)をそれぞれ
冷却部長を 200mmとして冷却空気の電極表面流速
3m/sで冷却した。その結果、本発明の平鋼製炉底電
極では平均熱伝達率約60kcal/m2h℃が、また
従来の鋼丸棒製炉底電極では約20kcal/m2h℃
と、計算とほぼ一致した。表 1円形断面の場合の係
数k、n
【0022】
【表2】
【0023】前記のように炉底電極の気流によって抜熱
される部分における断面積に対する周長(伝熱面)の比
が円柱よりも大きくなる異形断面を採用すれば冷却の効
果は増大する。 断面積/(周長)2={πr2 /(2π
r)2}=1/4π≒0.0796 即ち〔{断面積
/(周長)2}×100 〕>7.96が成り立ってい
る。
される部分における断面積に対する周長(伝熱面)の比
が円柱よりも大きくなる異形断面を採用すれば冷却の効
果は増大する。 断面積/(周長)2={πr2 /(2π
r)2}=1/4π≒0.0796 即ち〔{断面積
/(周長)2}×100 〕>7.96が成り立ってい
る。
【0024】長円形、多角形などの異形断面を採用する
ことにより本発明の効果を得ることができる。
ことにより本発明の効果を得ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば従来
に比較して炉底電極の冷却部全体での平均熱伝達率の向
上が達成され、炉底電極の溶解による漏鋼などのトラブ
ルが解消され、直流電気炉の操業度向上が達成できる。
に比較して炉底電極の冷却部全体での平均熱伝達率の向
上が達成され、炉底電極の溶解による漏鋼などのトラブ
ルが解消され、直流電気炉の操業度向上が達成できる。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のA−A矢視を示す平面図である。
【図3】従来例を示す断面図である。
【図4】図3のA−A矢視を示す平面図である。
【図5】従来例の全体配置を示す断面図である。
4 絶縁体
5 給電ケーブル
16a 底板
16′ 炉底鉄皮
28、28′ 炉底耐火物
30 炉底電極
32 電極支持板
34 空気供給管
Claims (2)
- 【請求項1】 直流電気炉の炉底耐火物に直立して多
数埋設され炉底鉄皮外に突き出した下端部を空気冷却す
る炉底電極において、前記炉底電極を同一断面積を有す
る円柱よりも周長の長い断面形状とし、当該炉底電極の
炉底鉄皮外に突き出した下端部を電極長軸側に直角に当
たる空気流により空気冷却するように構成してなる直流
電気炉における空冷方式の炉底電極。 - 【請求項2】 炉底電極を長軸と短軸を有する断面形
状とし、当該炉底電極の炉底鉄皮外に突き出した下端部
の長軸に直角に気流を向けて空気冷却するように構成し
てなる請求項1記載の直流電気炉における空冷方式の炉
底電極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40852490A JPH04225781A (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 直流電気炉における空冷方式の炉底電極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40852490A JPH04225781A (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 直流電気炉における空冷方式の炉底電極 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04225781A true JPH04225781A (ja) | 1992-08-14 |
Family
ID=18517966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40852490A Pending JPH04225781A (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 直流電気炉における空冷方式の炉底電極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04225781A (ja) |
-
1990
- 1990-12-27 JP JP40852490A patent/JPH04225781A/ja active Pending
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