JPH04225302A - ファイバー型光アイソレータ - Google Patents
ファイバー型光アイソレータInfo
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- JPH04225302A JPH04225302A JP2414239A JP41423990A JPH04225302A JP H04225302 A JPH04225302 A JP H04225302A JP 2414239 A JP2414239 A JP 2414239A JP 41423990 A JP41423990 A JP 41423990A JP H04225302 A JPH04225302 A JP H04225302A
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Links
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Landscapes
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバー通信シス
テムの送信機の発光部において使用される半導体レーザ
の戻り光による干渉ノイズを防止するのに使用されるフ
ァイバー型光アイソレータに関するものである。
テムの送信機の発光部において使用される半導体レーザ
の戻り光による干渉ノイズを防止するのに使用されるフ
ァイバー型光アイソレータに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来レーザ等の発光源に対して戻ってくる
戻り光を防止するのに使用される光アイソレータは、ガ
ーネットに代表される磁気光学素子を利用して作られて
きた。そしてこの種の光アイソレータのメカニズムは、
該磁気光学素子に加えた磁界の磁界印加方向と該磁気光
学素子に入射させる光の入射方向を一致させた場合、該
入射光の偏光方向が時計方向に回転される機能(戻り光
に対しても非相反により同一方向に回転する)を利用し
たものである。即ち該機能を有する磁気光学素子を相対
的にニコル条件を45°回転させた2つの偏光子で挾み
込むことにより光アイソレータが構成される。そしてこ
の光アイソレータへの戻り光は、入射側の偏光子に対し
てクロスニコルの条件となり除去されるのである。
戻り光を防止するのに使用される光アイソレータは、ガ
ーネットに代表される磁気光学素子を利用して作られて
きた。そしてこの種の光アイソレータのメカニズムは、
該磁気光学素子に加えた磁界の磁界印加方向と該磁気光
学素子に入射させる光の入射方向を一致させた場合、該
入射光の偏光方向が時計方向に回転される機能(戻り光
に対しても非相反により同一方向に回転する)を利用し
たものである。即ち該機能を有する磁気光学素子を相対
的にニコル条件を45°回転させた2つの偏光子で挾み
込むことにより光アイソレータが構成される。そしてこ
の光アイソレータへの戻り光は、入射側の偏光子に対し
てクロスニコルの条件となり除去されるのである。
【0003】図6はこの種の光アイソレータの使用例を
示す図である。同図に示すようにこの光アイソレータ9
0は、その両端に結合レンズ91,92を配設し、結合
レンズ91側にはレーザダイオード93を配設し、結合
レンズ92側には光ファイバー94の入射側端面を配設
している。なお95は光コネクタ、96は光アダプター
、97は他の光ファイバーであり、光コネクタ95に光
アダプタ96を接続することで光ファイバー94に他の
光ファイバー97が接続される。そしてレーザダイオー
ド93から発射された光は、結合レンズ91で平行光と
された後に光アイソレータ90を透過し、結合レンズ9
2で集光され、光ファイバー94のコア内に導入される
。一方該光ファイバー94や光ファイバー97の内部や
端面で散乱、反射等されて戻ってきた戻り光は、前記光
アイソレータ90を通過するときに除去され、レーザダ
イオード93には戻らない。
示す図である。同図に示すようにこの光アイソレータ9
0は、その両端に結合レンズ91,92を配設し、結合
レンズ91側にはレーザダイオード93を配設し、結合
レンズ92側には光ファイバー94の入射側端面を配設
している。なお95は光コネクタ、96は光アダプター
、97は他の光ファイバーであり、光コネクタ95に光
アダプタ96を接続することで光ファイバー94に他の
光ファイバー97が接続される。そしてレーザダイオー
ド93から発射された光は、結合レンズ91で平行光と
された後に光アイソレータ90を透過し、結合レンズ9
2で集光され、光ファイバー94のコア内に導入される
。一方該光ファイバー94や光ファイバー97の内部や
端面で散乱、反射等されて戻ってきた戻り光は、前記光
アイソレータ90を通過するときに除去され、レーザダ
イオード93には戻らない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の磁気光学素
子を用いた光アイソレータには以下のような欠点、問題
点があった。
子を用いた光アイソレータには以下のような欠点、問題
点があった。
【0005】(a) 磁気光学素子や偏光子等の光学部
品をアッセンブルして製造するため、その加工及び調整
に時間と手間がかかる。
品をアッセンブルして製造するため、その加工及び調整
に時間と手間がかかる。
【0006】(b) 使用する磁気光学素子や偏光子等
の光学部品の価格が高く、前記(a) と相まって非常
に高価なものとなってしまう。
の光学部品の価格が高く、前記(a) と相まって非常
に高価なものとなってしまう。
【0007】(c) 偏光特性を利用しているため、該
光アイソレータを光ファイバーと光ファイバーの間に使
用する場合、損失が大きくなる(光ファイバーを通過し
てきた光は無偏光となっているため)。従ってこの場合
はTM波とTE波に分離しそれぞれ光アイソレータで回
転させてから合流するという構成にする必要があり、そ
の構造が非常に複雑なものとなる。
光アイソレータを光ファイバーと光ファイバーの間に使
用する場合、損失が大きくなる(光ファイバーを通過し
てきた光は無偏光となっているため)。従ってこの場合
はTM波とTE波に分離しそれぞれ光アイソレータで回
転させてから合流するという構成にする必要があり、そ
の構造が非常に複雑なものとなる。
【0008】(d) 使用する磁気光学素子に対して磁
界を印加しておく必要があり、該磁気光学素子の外周に
筒状の磁石を取り付ける必要がある。このため光アイソ
レータの外径に対して有効開口径が小さくなる。例えば
光アイソレータの外径が3mmのものでは、その有効開
口径は0.5mm程度である。
界を印加しておく必要があり、該磁気光学素子の外周に
筒状の磁石を取り付ける必要がある。このため光アイソ
レータの外径に対して有効開口径が小さくなる。例えば
光アイソレータの外径が3mmのものでは、その有効開
口径は0.5mm程度である。
【0009】(e) 使用時において光源と光ファイバ
間に設置するため、設置時の結合光学系の調整が困難で
ある。
間に設置するため、設置時の結合光学系の調整が困難で
ある。
【0010】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、光学系の調整が容易で、偏光依存性がなく、しか
も安価なファイバー型光アイソレータを提供するもので
ある。
あり、光学系の調整が容易で、偏光依存性がなく、しか
も安価なファイバー型光アイソレータを提供するもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、クラッド8内にコア2を設け、光の入射側
端面3のコア径を出射側端面4のコア径よりも拡大した
構造のファイバーモジュール10を多数個具備し、該多
数個のファイバーモジュール10を径の拡大された側の
端面と拡大されていない側の端面同士が接合するように
順次連続的に融着接続してファイバー型光アイソレータ
1を構成した。
め本発明は、クラッド8内にコア2を設け、光の入射側
端面3のコア径を出射側端面4のコア径よりも拡大した
構造のファイバーモジュール10を多数個具備し、該多
数個のファイバーモジュール10を径の拡大された側の
端面と拡大されていない側の端面同士が接合するように
順次連続的に融着接続してファイバー型光アイソレータ
1を構成した。
【0012】また本発明は、クラッド内にコア32を設
け、該コア32の径を、光の入射側からみて急峻に拡大
する急テーパー部34と、徐々に縮小する緩テーパー部
35が多数交互に繰り返すように構成し、その入射側の
端面をコア径の拡大された部分で切断し、出射側の端面
をコア径の縮小した部分で切断することによってファイ
バー型光アイソレータ30を構成した。
け、該コア32の径を、光の入射側からみて急峻に拡大
する急テーパー部34と、徐々に縮小する緩テーパー部
35が多数交互に繰り返すように構成し、その入射側の
端面をコア径の拡大された部分で切断し、出射側の端面
をコア径の縮小した部分で切断することによってファイ
バー型光アイソレータ30を構成した。
【0013】
【作用】上記の如く本発明にかかるファイバー型光アイ
ソレータにおいては、多数接続されるファイバーモジュ
ールの光の入射側端面のコア径を出射側端面のコア径よ
りも拡大したので、入射光に対してはファイバーモジュ
ールの接続部において光はほとんど漏れず、そのほとん
ど全てが伝搬されていく。一方逆に戻り光はファイバー
モジュールの接続部において大径のコアから小径のコア
に導入されることとなるので、該接続部において該コア
内の戻り光はそのほとんどが入射側ファイバークラッド
内の方へ放射するため、除去される。そしてこの除去作
用はファイバーモジュールの接続部毎に行われるため、
十分なアイソレーションが得られる。
ソレータにおいては、多数接続されるファイバーモジュ
ールの光の入射側端面のコア径を出射側端面のコア径よ
りも拡大したので、入射光に対してはファイバーモジュ
ールの接続部において光はほとんど漏れず、そのほとん
ど全てが伝搬されていく。一方逆に戻り光はファイバー
モジュールの接続部において大径のコアから小径のコア
に導入されることとなるので、該接続部において該コア
内の戻り光はそのほとんどが入射側ファイバークラッド
内の方へ放射するため、除去される。そしてこの除去作
用はファイバーモジュールの接続部毎に行われるため、
十分なアイソレーションが得られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0015】図1は本発明による第1の実施例を示す側
断面図である。同図に示すようにこのファイバー型光ア
イソレータ1は、ファイバーモジュール10を多数個(
同図においては3個)融着接続することによって構成さ
れている。
断面図である。同図に示すようにこのファイバー型光ア
イソレータ1は、ファイバーモジュール10を多数個(
同図においては3個)融着接続することによって構成さ
れている。
【0016】ここで図2は1つのファイバーモジュール
10を拡大して示す側断面図である。同図に示すように
このファイバーモジュール10は、円柱状のクラッド8
内にコア2を設けて構成されている。ここでこのコア2
にはコア拡大部5を設けることにより、入射光が入射す
る入射側端面3のコア径d1が、出射側端面4のコア径
d2よりも大きくなるように構成されている。なおこの
コア拡大部5においては、入射側端面3におけるコア径
を最も拡大し、該入射側端面3のコア径から出射側端面
4方向に向かって徐々にテーパー状にそのコア径を小さ
くし、最終的には出射側端面4側の細いコア径と同一に
されている。
10を拡大して示す側断面図である。同図に示すように
このファイバーモジュール10は、円柱状のクラッド8
内にコア2を設けて構成されている。ここでこのコア2
にはコア拡大部5を設けることにより、入射光が入射す
る入射側端面3のコア径d1が、出射側端面4のコア径
d2よりも大きくなるように構成されている。なおこの
コア拡大部5においては、入射側端面3におけるコア径
を最も拡大し、該入射側端面3のコア径から出射側端面
4方向に向かって徐々にテーパー状にそのコア径を小さ
くし、最終的には出射側端面4側の細いコア径と同一に
されている。
【0017】このコア拡大部5を有するファイバーモジ
ュール10は、ゲルマニウム(Ge)をドープした石英
系ファイバーを熱処理することによって得られる。即ち
このファイバーモジュール10を製造するには、例えば
光ファイバーのコアを拡大したい部分のクラッドの表面
にカーボンを蒸着し、これを真空炉内で1200°C程
度で10〜30Hr熱処理する。これによって該熱を加
えた部分のコアにドープされたGeがクラッド内に拡散
し、該コアの径が拡大する。そして該熱処理部の中心部
(最も熱を加えて最もコア径が拡大した部分)と熱処理
を加えていない部分間で切断すると、上記コア拡大部5
を有するファイバーモジュール10が得られる。
ュール10は、ゲルマニウム(Ge)をドープした石英
系ファイバーを熱処理することによって得られる。即ち
このファイバーモジュール10を製造するには、例えば
光ファイバーのコアを拡大したい部分のクラッドの表面
にカーボンを蒸着し、これを真空炉内で1200°C程
度で10〜30Hr熱処理する。これによって該熱を加
えた部分のコアにドープされたGeがクラッド内に拡散
し、該コアの径が拡大する。そして該熱処理部の中心部
(最も熱を加えて最もコア径が拡大した部分)と熱処理
を加えていない部分間で切断すると、上記コア拡大部5
を有するファイバーモジュール10が得られる。
【0018】そしてこのファイバーモジュール10から
図1に示すファイバー型光アイソレータ1を製造するに
は、上記ファイバーモジュール10を多数個用意し、該
多数個のファイバーモジュール10の径の拡大された入
射側端面3と拡大されていない側の出射側端面4を次々
に連続的に融着接続機を用いて融着接続することによっ
て行う。
図1に示すファイバー型光アイソレータ1を製造するに
は、上記ファイバーモジュール10を多数個用意し、該
多数個のファイバーモジュール10の径の拡大された入
射側端面3と拡大されていない側の出射側端面4を次々
に連続的に融着接続機を用いて融着接続することによっ
て行う。
【0019】ここで図5はこのようにして製造されたフ
ァイバー型光アイソレータ1の使用例を示す図である。 同図に示すようにこのファイバー型光アイソレータ1の
入射側には、レーザダイオード20と有限共役長型の結
合レンズ21が配設され、出射側には光コネクタ22が
接続されている。なおこの光コネクタ22には他の光フ
ァイバー24が固定された光アダプタ23が接続される
。
ァイバー型光アイソレータ1の使用例を示す図である。 同図に示すようにこのファイバー型光アイソレータ1の
入射側には、レーザダイオード20と有限共役長型の結
合レンズ21が配設され、出射側には光コネクタ22が
接続されている。なおこの光コネクタ22には他の光フ
ァイバー24が固定された光アダプタ23が接続される
。
【0020】そしてレーザダイオード20から発射され
た光は、結合レンズ21によってファイバー型光アイソ
レータ1の入射側端面に集光され、そのコア2内に導入
され、該ファイバー型光アイソレータ1内を伝搬され、
ほとんど光の損失のない状態で該ファイバー型光アイソ
レータ1の出射側端面から出射される。なおこの出射光
は光コネクタ22と光アダプタ23によって接続された
他の光ファイバー24に入射される。一方光ファイバー
24の端面やファイバー型光アイソレータ1内で反射等
された戻り光は、該ファイバー型アイソレータ1内を逆
方向に伝搬するが、この戻り光は該ファイバー型アイソ
レータ1内においてほとんどすべて除去され、前記レー
ザーダイオード20には戻らない。
た光は、結合レンズ21によってファイバー型光アイソ
レータ1の入射側端面に集光され、そのコア2内に導入
され、該ファイバー型光アイソレータ1内を伝搬され、
ほとんど光の損失のない状態で該ファイバー型光アイソ
レータ1の出射側端面から出射される。なおこの出射光
は光コネクタ22と光アダプタ23によって接続された
他の光ファイバー24に入射される。一方光ファイバー
24の端面やファイバー型光アイソレータ1内で反射等
された戻り光は、該ファイバー型アイソレータ1内を逆
方向に伝搬するが、この戻り光は該ファイバー型アイソ
レータ1内においてほとんどすべて除去され、前記レー
ザーダイオード20には戻らない。
【0021】以下その作用について図1に示すファイバ
ー型光アイソレータ1を用いて説明する。まず図1に示
すファイバー型光アイソレータ1の左端面からレーザ光
を入射する。このとき該入射されるファイバーモジュー
ル10の入射側端面3におけるコア2の径は拡大されて
いるので、その入射は容易であり光のモレは少なく、結
合効率がよい。逆に言えば通常の光ファイバーのコアに
光を入射する場合に比較し、その結合条件が緩和される
。
ー型光アイソレータ1を用いて説明する。まず図1に示
すファイバー型光アイソレータ1の左端面からレーザ光
を入射する。このとき該入射されるファイバーモジュー
ル10の入射側端面3におけるコア2の径は拡大されて
いるので、その入射は容易であり光のモレは少なく、結
合効率がよい。逆に言えば通常の光ファイバーのコアに
光を入射する場合に比較し、その結合条件が緩和される
。
【0022】次にコア2内に導入された光は、該コア2
とクラッド8の境界面において反射し、モード変換しな
がら細径方向に絞り込まれる。
とクラッド8の境界面において反射し、モード変換しな
がら細径方向に絞り込まれる。
【0023】そして該ファイバーモジュール10の出射
側端面4から出射された光は、次のファイバーモジュー
ル10の入射側端面3に入射する。このとき該出射側端
面4のコア2の径は、該入射側端面3のコア2の径より
もかなり小さいので、この接続部における光の漏れは少
なく光の損失は僅かである。またこのとき両コア2,2
はいずれも同一の屈折率なので端面反射による影響は無
視できる程度に小さい。従って該接続部分における光の
損失はほとんどない。
側端面4から出射された光は、次のファイバーモジュー
ル10の入射側端面3に入射する。このとき該出射側端
面4のコア2の径は、該入射側端面3のコア2の径より
もかなり小さいので、この接続部における光の漏れは少
なく光の損失は僅かである。またこのとき両コア2,2
はいずれも同一の屈折率なので端面反射による影響は無
視できる程度に小さい。従って該接続部分における光の
損失はほとんどない。
【0024】以上のようにして入射光はほとんど損失が
ない状態で次々にファイバーモジュール10内を伝搬さ
れていく。
ない状態で次々にファイバーモジュール10内を伝搬さ
れていく。
【0025】一方該ファイバー型光アイソレータ1内を
逆方向に向かう戻り光は、例えば図1の右端のファイバ
ーモジュール10内に入射して、テーパー状に拡大する
コア2内を球面波に波面変換され、広がりながら伝搬す
る。そして該戻り光は該コア2の最も径の拡大された入
射側端面3から次のファイバーモジュール10内に入射
されるが、該次のファイバーモジュール10の出射側端
面4におけるコア2の径は小さいので、大部分クラッド
8内に出射するため、該コア2内に入射される戻り光は
少なく、ここでほとんどの戻り光はカットされる。そし
てここでカットされずに次のファイバーモジュール10
の出射側端面4のコア2内に入射した光は、再び該次の
ファイバーモジュール10内を広がりながら伝搬する。 そして該戻り光がさらに次のファイバーモジュール10
のコア2内に入射する際にも上記と同様の理由によって
そのほとんどが除去される。このような除去作用は多数
本接続したファイバーモジュール10の接続部分ごとに
行われるので、戻り光はほとんどすべて除去されること
となるのである。
逆方向に向かう戻り光は、例えば図1の右端のファイバ
ーモジュール10内に入射して、テーパー状に拡大する
コア2内を球面波に波面変換され、広がりながら伝搬す
る。そして該戻り光は該コア2の最も径の拡大された入
射側端面3から次のファイバーモジュール10内に入射
されるが、該次のファイバーモジュール10の出射側端
面4におけるコア2の径は小さいので、大部分クラッド
8内に出射するため、該コア2内に入射される戻り光は
少なく、ここでほとんどの戻り光はカットされる。そし
てここでカットされずに次のファイバーモジュール10
の出射側端面4のコア2内に入射した光は、再び該次の
ファイバーモジュール10内を広がりながら伝搬する。 そして該戻り光がさらに次のファイバーモジュール10
のコア2内に入射する際にも上記と同様の理由によって
そのほとんどが除去される。このような除去作用は多数
本接続したファイバーモジュール10の接続部分ごとに
行われるので、戻り光はほとんどすべて除去されること
となるのである。
【0026】ここでこのファイバー型光アイソレータ1
に必要なアイソレーションは、各ファイバーモジュール
10の両端面のコア径の差と、接続するファイバーモジ
ュール10の個数によって定まる。即ちファイバーモジ
ュール10の両端面のコア径の差があればある程、また
接続するファイバーモジュール10の個数が多ければ多
い程、アイソレーションは大きくなる。
に必要なアイソレーションは、各ファイバーモジュール
10の両端面のコア径の差と、接続するファイバーモジ
ュール10の個数によって定まる。即ちファイバーモジ
ュール10の両端面のコア径の差があればある程、また
接続するファイバーモジュール10の個数が多ければ多
い程、アイソレーションは大きくなる。
【0027】また光の伝搬損失を小さくするには、図2
に示すコア拡大部5のコア2のテーパー角をむやみに大
きくはできず(損失が大きくなるため)、適度に設定す
る必要がある。即ちむしろ該テーパー角は緩くし、該フ
ァイバーモジュール10の長さを長くすることによりそ
のコア径を拡大した方がよい。
に示すコア拡大部5のコア2のテーパー角をむやみに大
きくはできず(損失が大きくなるため)、適度に設定す
る必要がある。即ちむしろ該テーパー角は緩くし、該フ
ァイバーモジュール10の長さを長くすることによりそ
のコア径を拡大した方がよい。
【0028】図3は本発明による第2の実施例を示す側
断面図である。この実施例においては、1本の光ファイ
バー内のコア径の拡大と縮小を繰り返させることによっ
てファイバー型光アイソレータ30が構成されている。
断面図である。この実施例においては、1本の光ファイ
バー内のコア径の拡大と縮小を繰り返させることによっ
てファイバー型光アイソレータ30が構成されている。
【0029】即ちこのファイバー型光アイソレータ30
のコア32は、光の入射側からみてその径が徐々に縮小
する緩テーパー部35と、急峻に拡大する急テーパー部
34を多数交互に繰り返すように構成されている。ここ
で、急テーパー部34のテーパー角度は、該コア32内
を入射光の進行方向とは逆方向に進む光が該テーパー面
において全反射する条件を超える角度としておくことが
望ましい。それによりそこでコアよりクラッド側に戻り
光が入射する。またこのファイバー型光アイソレータ3
0の入射側端面36はコア32の径の最も太い所でカッ
トされ、出射側端面37はコア32の最も細い所でカッ
トされている。
のコア32は、光の入射側からみてその径が徐々に縮小
する緩テーパー部35と、急峻に拡大する急テーパー部
34を多数交互に繰り返すように構成されている。ここ
で、急テーパー部34のテーパー角度は、該コア32内
を入射光の進行方向とは逆方向に進む光が該テーパー面
において全反射する条件を超える角度としておくことが
望ましい。それによりそこでコアよりクラッド側に戻り
光が入射する。またこのファイバー型光アイソレータ3
0の入射側端面36はコア32の径の最も太い所でカッ
トされ、出射側端面37はコア32の最も細い所でカッ
トされている。
【0030】このように構成しても、上記図1の実施例
と同様に、該ファイバー型光アイソレータ30に入射す
る入射光は緩テーパー部35でゆるやかに絞られた後に
急テーパー部34で波面変換拡大され反射伝搬動作を繰
り返しながらコア32内をほとんど損失なく伝搬する。
と同様に、該ファイバー型光アイソレータ30に入射す
る入射光は緩テーパー部35でゆるやかに絞られた後に
急テーパー部34で波面変換拡大され反射伝搬動作を繰
り返しながらコア32内をほとんど損失なく伝搬する。
【0031】一方該ファイバー型光アイソレータ30を
逆方向に伝搬する戻り光は、緩テーパー部35でコア3
2内を緩やかに広がりながら反射伝搬した後、急テーパ
ー部34においてそのほとんどがコア32からクラッド
内に漏れ、これによって次の緩テーパー部35のコア3
2内に入射できる戻り光はかなり少なくなる。そしてこ
こでカットされずに次の緩テーパー部35のコア32内
に入射した光は、再び次の急テーパー部34でそのほと
んどが除去される。このような除去作用は緩テーパー部
35から急テーパー部34への移行部において繰り返し
行われるので、戻り光はほとんどすべて除去されること
となる。
逆方向に伝搬する戻り光は、緩テーパー部35でコア3
2内を緩やかに広がりながら反射伝搬した後、急テーパ
ー部34においてそのほとんどがコア32からクラッド
内に漏れ、これによって次の緩テーパー部35のコア3
2内に入射できる戻り光はかなり少なくなる。そしてこ
こでカットされずに次の緩テーパー部35のコア32内
に入射した光は、再び次の急テーパー部34でそのほと
んどが除去される。このような除去作用は緩テーパー部
35から急テーパー部34への移行部において繰り返し
行われるので、戻り光はほとんどすべて除去されること
となる。
【0032】このファイバー型光アイソレータ30を製
造するには、例えばGeをドープした通常の石英系光フ
ァイバーを用意し、該光ファイバーのクラッド外周にカ
ーボンを蒸着する。このときカーボンの厚さ(黒色の明
度)は蒸着する場所によって異ならせる。即ちコア径を
最も大きくしたい所に最も厚くカーボンを蒸着し、その
他の部分にもコア径を大きくしたい程度に従って該カー
ボンの厚さを調整して蒸着する。そしてこの光ファイバ
ーを前記図1のファイバー型光アイソレータ1の場合と
同様に、熱処理すれば、このファイバー型光アイソレー
タ30が得られる。その時のカーボン蒸着の1実施例を
図4に示す。
造するには、例えばGeをドープした通常の石英系光フ
ァイバーを用意し、該光ファイバーのクラッド外周にカ
ーボンを蒸着する。このときカーボンの厚さ(黒色の明
度)は蒸着する場所によって異ならせる。即ちコア径を
最も大きくしたい所に最も厚くカーボンを蒸着し、その
他の部分にもコア径を大きくしたい程度に従って該カー
ボンの厚さを調整して蒸着する。そしてこの光ファイバ
ーを前記図1のファイバー型光アイソレータ1の場合と
同様に、熱処理すれば、このファイバー型光アイソレー
タ30が得られる。その時のカーボン蒸着の1実施例を
図4に示す。
【0033】このようにして製造されるファイバー型光
アイソレータ30は、1本の光ファイバーによって構成
できるので、図1に示すファイバー型光アイソレータ1
と相違し、融着接続工程が不要となる。
アイソレータ30は、1本の光ファイバーによって構成
できるので、図1に示すファイバー型光アイソレータ1
と相違し、融着接続工程が不要となる。
【0034】このファイバー型光アイソレータ30にお
いて必要とされるアイソレーションは、急テーパー部3
4と緩テーパー部35のテーパー角の大きさ、及びこの
ファイバー型光アイソレータ30のファイバー長によっ
て調整できる。
いて必要とされるアイソレーションは、急テーパー部3
4と緩テーパー部35のテーパー角の大きさ、及びこの
ファイバー型光アイソレータ30のファイバー長によっ
て調整できる。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
るファイバー型光アイソレータによれば以下のような優
れた効果を有する。
るファイバー型光アイソレータによれば以下のような優
れた効果を有する。
【0036】(a) 光ファイバーだけで構成できるの
で、部品点数が少なく、アッセンブルも容易であり、軽
量且つ低価格化が図れる。
で、部品点数が少なく、アッセンブルも容易であり、軽
量且つ低価格化が図れる。
【0037】(b) 従来の光アイソレータのように偏
光条件を利用していないので、偏光依存性が無い。従っ
てレーザダイオード等の光源部分にも、光ファイバーと
光ファイバーの間の部分にもそのまま使用できる。
光条件を利用していないので、偏光依存性が無い。従っ
てレーザダイオード等の光源部分にも、光ファイバーと
光ファイバーの間の部分にもそのまま使用できる。
【0038】(c) 接続するファイバーモジュールの
数やファイバー全体の長さを調整するだけで容易に必要
とするアイソレーションが得られる。
数やファイバー全体の長さを調整するだけで容易に必要
とするアイソレーションが得られる。
【0039】(d) 多数のファイバーモジュールを接
続する際に、コア径を拡大しない端面からコア径を拡大
した端面に光が入射するように接続したので、その接続
効率がよい。
続する際に、コア径を拡大しない端面からコア径を拡大
した端面に光が入射するように接続したので、その接続
効率がよい。
【0040】(e) ファイバー一体化構造で、温度波
長依存性、信頼性に優れている。
長依存性、信頼性に優れている。
【図1】本発明による第1の実施例を示す側断面図であ
る。
る。
【図2】ファイバーモジュール10を拡大して示す側断
面図である。
面図である。
【図3】本発明による第2の実施例を示す側断面図であ
る。
る。
【図4】本発明による第2実施例におけるカーボン蒸着
の状態を示す図である。
の状態を示す図である。
【図5】ファイバー型光アイソレータ1の使用例を示す
図である。
図である。
【図6】従来の光アイソレータ90の使用例を示す図で
ある。
ある。
1 ファイバー型光アイソレータ
2 コア
3 入射側端面
4 出射側端面
5 コア拡大部
8 クラッド
10 ファイバーモジュール
30 ファイバー型光アイソレータ
32 コア
34 急テーパー部
35 緩テーパー部
Claims (2)
- 【請求項1】クラッド内にコアを設け、光の入射側端面
のコア径を出射側端面のコア径よりも拡大した構造のフ
ァイバーモジュールを多数個具備し、該多数個のファイ
バーモジュールを径の拡大された側の端面と拡大されて
いない側の端面が接合するように順次連続的に融着接続
して構成されたことを特徴とするファイバー型光アイソ
レータ。 - 【請求項2】クラッド内にコアを設け、該コアの径は、
光の入射側からみて急峻に拡大する急テーパー部と、徐
々に縮小する緩テーパー部を多数交互に繰り返すように
構成され、その入射側の端面はコア径の拡大された部分
で切断され、出射側の端面はコア径の縮小した部分で切
断されていることを特徴とするファイバー型光アイソレ
ータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2414239A JPH04225302A (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | ファイバー型光アイソレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2414239A JPH04225302A (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | ファイバー型光アイソレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04225302A true JPH04225302A (ja) | 1992-08-14 |
Family
ID=18522739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2414239A Pending JPH04225302A (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | ファイバー型光アイソレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04225302A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000098033A (ja) * | 1998-09-28 | 2000-04-07 | Sokkia Co Ltd | 光波距離計 |
WO2007114316A1 (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Kyocera Corporation | 光伝送基板およびその製造方法並びに光電子混載基板 |
-
1990
- 1990-12-26 JP JP2414239A patent/JPH04225302A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000098033A (ja) * | 1998-09-28 | 2000-04-07 | Sokkia Co Ltd | 光波距離計 |
WO2007114316A1 (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Kyocera Corporation | 光伝送基板およびその製造方法並びに光電子混載基板 |
JPWO2007114316A1 (ja) * | 2006-03-30 | 2009-08-20 | 京セラ株式会社 | 光伝送基板およびその製造方法並びに光電子混載基板 |
US7986862B2 (en) | 2006-03-30 | 2011-07-26 | Kyocera Corporation | Optical transmission substrate, method for fabricating the same, and optoelectronic hybrid substrate |
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