JPH04222139A - 電子メールサービス装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電子メールシステム
におけるメールデータベースに関し、特に、加入者から
のメッセージを一旦蓄積した後、他の加入者に転送する
メッセージ蓄積通信方式を可能とするメールサービス内
部での同報メールの格納方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子メールシステムにおいて、その最も
本質的な機能であるメールの送信及び受信は、ネットワ
ーク上に接続されたメールサーバ内で実行されるメール
サービスによって提供されている。このメールサービス
では、ネットワーク加入者個々のメールボックス（メー
ルサーバ内に配置されている）を集中的に管理しており
、当該メールサーバに送信されてきたメールについては
、これをその宛て先加入者のメールボックス内に書き込
み、また受信要求のあったメールについては、これを指
定された所定のメールボックスから抜き出して要求元に
送出する、といったサービスを送受信要求がある度に実
行している。

【０００３】こうしたメールサービスの機能により、ネ
ットワークの加入者は、個人あるいは特定のグループと
の間でメッセージを相互に送受信することができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電子
メールシステムでは、メールサーバ内のメッセージの格
納方式については、何等これを規定するものがなかった
。このため、システムがメッセージ処理を行うときでも
、該当するメッセージのメールボックスへの取り込みな
どに係わる処理を、所定の制御手順に従って無作為に行
っているにすぎなかった。例えば、同報メール（複数受
信者宛てメッセージ）を受信した場合、従来はメッセー
ジの封筒部と内容部を宛て先分だけコピーした後、内部
のメールボックスや該当する他のメールサーバへ転送す
る処理を行っていた。この場合、内容部を宛て先分だけ
蓄積しなければならないため、メールデータベースの記
憶容量を必要以上に消費することになる。また、内容部
の本文が長い場合はメッセージの処理時間も長くなると
いう問題点もあった。

【０００５】この発明は、メールデータベースの記憶容
量の節約、及びメッセージの処理時間の短縮を図り、同
報メールを効率よく蓄積、転送することができるメール
データベースのメッセージ格納方式を提供することを目
的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
、この発明に係わるメールデータベースのメッセージ格
納方式では、同報メールを受信したときに、同報メール
のメッセージを構成する封筒部と内容部のうち、封筒部
のみを受信者数だけ複数コピーし、例えばメールボック
スへの移動などの操作を行い、内容部については、例え
ばメールデータベース内のメッセージエリアなどの所定
のエリアで一括して管理し、メールを他のメールサーバ
に転送するときなどに、封筒部の転送に続いて内容部を
転送するようにしている。

【０００７】

【作用】従来のシステムでは、メッセージの封筒部だけ
でなく、内容部についても宛て先分だけコピーしていた
が、この発明に係わるメッセージ格納方式では、封筒部
のみをコピーし、内容部についてはメールデータベース
内の所定のエリアで一括して管理し、封筒部の処理結果
に従って内容部を操作するようにしている。したがって
、内容部を受信者の数だけコピーする必要がなくなり、
メールデータベース内の記憶容量を節約することができ
る。また、内部のメッセージ処理も封筒部だけを移せば
よいので、処理時間も短縮することができる。

【０００８】

【実施例】以下、この発明に係わるメールデータベース
のメッセージ格納方式の一実施例を説明する。

【０００９】第３図は、この発明に係わるメールデータ
ベースのメッセージ格納方式を適用した電子メールシス
テムの構成ブロック図である。第３図において、１１は
内部にメールデータベース１０を保有し、メールの送受
信を行うメールサービスが実行されるメールサーバ、１
２及び１３はネットワーク加入者によって操作されて前
記メールサーバ１１を通じての電子メールの送受信を行
うワークステーション、１４はファイルサービスと共に
、ユーザーの要求により必要な情報を提供するクリアリ
ングハウスサービスが実行されるファイルサーバ、１５
は外部の異機種ネットワーク（ここでは公衆回線）との
間でメールの送受信を行うメールサービスが実行される
メールゲートウェイであり、これらの各機器はネットワ
ーク１６上に接続されている。

【００１０】第１図は、上記メールサーバ１１内に配設
されているメールデータベース１０の構成例を示すブロ
ック図である。次に、第１図を参照しながらメールデー
タベース１０のデータベース構造について説明する。

【００１１】このメールデータベース１０は、４つの独
立したキュー２１〜２４とキューマネージャ２５からな
るキュー制御部１と、メールボックスエリア２６、メッ
セージエリア２７及びメールボックスマネージャ２８か
らなるメールボック制御部２と、メール制御部３とから
構成されている。

【００１２】キュー制御部１は、メールサーバ１１に送
られてきた電子メールのメッセージを一時格納するイン
プットキュー２１と、メールサーバ１１から同じメール
システム内の他のメールサーバに転送されるメッセージ
を一時格納するフォワードキュー２２と、他のメールサ
ーバへの転送が不可能であったメッセージが一時格納さ
れるペンディングキュー２３と、前述した異機種ネット
ワークで電子メールサービスを利用している加入者宛て
のメッセージを一時格納するゲートウェイキュー２４と
、これら各キュー２１〜２４の各々独立した動作を保障
しながら、これら各キューの動作を統括的に管理、制御
するキューマネージャ２５とから構成されている。この
ように、メールサービス内部で実行するメッセージ処理
機能は、上記４つの独立したキュー（メッセージ処理受
付け待ち行列）に分割されている。

【００１３】メールボックス制御部２は、メールサーバ
１１内にメールボックスを持つ加入者宛てに送られたメ
ッセージ（後述するメッセージタグ）を保管するための
メールボックスエリア２６と、メールサーバ１１に送ら
れてきたメッセージの内容部（見出し及び本文）、並び
にメッセージの封筒部（発信元情報及び宛先情報）を保
管するための記憶エリアであるメッセージエリア２７と
、これら各エリア２６及び２７に関する情報の読み書き
を統括的に管理、制御するメールボックスマネージャ２
８とから構成されている。

【００１４】なお、ワークステーション等から送信され
る電子メールのメッセージの内容部及び封筒部は、メー
ルボックスマネージャ２８を通じてメッセージエリア２
７に書き込まれる。これに対して、上記各キュー２１〜
２４に一時格納され、あるいはキューマネージャ２５及
びメール制御部３を通じて処理されるメッセージとは、
当該メッセージの内容部及び封筒部のメッセージエリア
２７内での記憶位置を示す情報である。この実施例では
、これらメッセージエリア２７内での記憶位置を示す情
報をメッセージタグという。

【００１５】また、この実施例ではメッセージの内容部
をメッセージエリア２７で一括して管理しているが、メ
ールサーバ１１内であれば、他の記憶エリアで管理する
ようにしてもよい。

【００１６】メール制御部３は、上記キューマネージャ
２５及びメールボックスマネージャ２８の更に上位にあ
って、ワークステーション等からの電子メールの送信あ
るいは受信要求がある毎に、これらのマネージャ２５及
び２８を統括制御して、メッセージ処理を実行する。ま
た、メール制御部３はワークステーション等から同報メ
ールを受信したときに、メッセージを構成する封筒部と
内容部のうち、封筒部のみを受信者数だけ複数コピーし
、内容部についてはメールボックス制御部２のメッセー
ジエリア２７で一括して管理する処理を実行している。

【００１７】次に、上述したメールデータベース１０に
おいて同報メールを受信したときの処理手順を、第１図
を参照しながら第２図のフローチャートに基づいて説明
する。

【００１８】まず、メール制御部３はキューマネージャ
２５を介してメッセージをインプットキュー２１に受信
し（ステップ１０１）、メッセージ受付時刻を記憶する
（ステップ１０２）。次に、受信したメッセージが同報
メールかどうかを判断し（ステップ１０３）、メッセー
ジが同報メールでなければ通常のメッセージ受信処理を
行う（ステップ１０４）。一方、メッセージが同報メー
ルであるときは、メッセージの封筒部を受信者の数だけ
コピーする（ステップ１０５）。そして、封筒部に記述
された宛先加入者の属性から、当該メールサーバ内にそ
の宛先加入者のメールボックスがあるかどうかを判断し
（ステップ１０６）、メールボックスがある場合は、メ
ールボックスマネージャ２８を通じてメールボックスエ
リア２６内の各メールボックスに封筒部（メッセージタ
グ）のみを移す（ステップ１０７）。一方、その宛先加
入者がメールボックスを持っていないときは、キューマ
ネージャ２５を通じて封筒部をフォワードキュー２２に
移す（ステップ１０８）。そして、該当するメールサー
ビスに封筒部を転送し、続いて内容部の本文のコピーを
転送する（ステップ１０９）。

【００１９】なお、ネットワーク障害などの理由で、該
当するメールサーバにメッセージを送信できないときは
、メールボックスマネージャ２８を通じて封筒部をペン
ディングキュー２３に移した後、メッセージ転送処理の
再試行を行う。また、宛先加入者が異機種ネットワーク
の加入者であるときは、メールボックスマネージャ２８
を通じて封筒部をゲートウェイキュー２４に移した後、
メールゲートウェイ１５（第３図）に転送する。これら
の場合も、キュー内には封筒部のみを移し、内容部につ
いては封筒部に付随して転送する。

【００２０】また、上述した実施例では４つの独立した
キューを設け、各キューを通じてそれぞれの状況に応じ
たメッセージ処理を実行するようにしているが、このよ
うなキュー構造を持たない電子メールシステムにも、こ
の発明に係わるメッセージ格納方式が適用できることは
言うまでもない。因みに、上述した実施例のメッセージ
格納方式では、インプットキューに相当するキューと、
フォワードキューに相当するキューがあれば、ここで述
べたメールデータベースとしての最低限の機能は達成す
ることができる。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、この発明に係わる
メールデータベースのメッセージ格納方式では、同報メ
ールを受信したときに、メッセージの封筒部のみを受信
者数だけ複数コピーし、内容部についてはメールデータ
ベース内の所定のエリアで一括して管理するようにした
ため、内容部を受信者の数だけコピーする必要がなくな
り、メールデータベース上での記憶容量を節約すること
ができる。また、内部のメッセージ処理も封筒部だけを
移せばよいので、メッセージの処理時間も短縮すること
ができる。したがって、同報メールを効率よく蓄積し、
また転送することができるメッセージ格納方式を提供す
ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】メールサーバ内に配設されているメールデータ
ベースの構成例を示すブロック図。

【図２】メールデータベースにおいて同報メールを受信
したときの処理手順を示すフローチャート。

【図３】この発明に係わるメールデータベースのメッセ
ージ格納方式を適用した電子メールシステムの構成ブロ
ック図。

【符号の説明】

１…キュー制御部 ２…メールボックス制御部 ３…メール制御部 １０…メールデータベース １１…メールサーバ １２、１３…ワークステーション １４…ファイルサーバ １５…メールゲートウェイ １６…ネットワーク ２１…インプットキュー ２２…フォワードキュー ２３…ペンディングキュー ２４…ゲートウェイキュー ２５…キューマネージャ ２６…メールボックスエリア ２７…メッセージエリア ２８…メールボックスマネージャ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ネットワークを介して接続されたメールサ
   ーバ内に、電子メールを格納するためのメールボックス
   を具えた電子メールシステムのメールデータベースにお
   いて、同報メールを受信したときに、当該メールのメッ
   セージの封筒部のみを受信者数だけ複数コピーし、メッ
   セージの内容部についてはメールデータベース内の所定
   のエリアで一括して管理することを特徴とするメールデ
   ータベースのメッセージ格納方式。