JPH04221338A - ニトリル加速されたヒドロカルボキシル化 - Google Patents

ニトリル加速されたヒドロカルボキシル化

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JPH04221338A
JPH04221338A JP3091496A JP9149691A JPH04221338A JP H04221338 A JPH04221338 A JP H04221338A JP 3091496 A JP3091496 A JP 3091496A JP 9149691 A JP9149691 A JP 9149691A JP H04221338 A JPH04221338 A JP H04221338A
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    • C07C51/10Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reaction with carbon monoxide
    • C07C51/14Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reaction with carbon monoxide on a carbon-to-carbon unsaturated bond in organic compounds

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、オレフィン性不飽和化合物の
ニトリル加速されたヒドロカルボキシル化に関する。
【0002】
【発明の背景】クラドック(Craddock)らのU
.S.3,579,552は、反応物を適合性溶媒中に
溶解する、ロジウム触媒及びヨウ化物促進剤を使用する
オレフィン性不飽和化合物のヒドロカルボキシル化を開
示している。アクリロニトリルが、適当な原料としてリ
ストされている。
【0003】ブルケ(Burke)のU.S.4,78
8,334は、ロジウム触媒、ヨウ化物促進剤、塩化メ
チレン、1,2−ジクロロエタン及びC6〜C9−芳香
族溶媒から成る群から選ばれた溶媒、並びに4.2〜5
.2の範囲のpKaを有する酸である加速剤を使用する
、オレフィン性不飽和アルケンまたはエステルのヒドロ
カルボキシル化を開示している。
【0004】
【発明の要約】本発明は、アルケン並びに非共役オレフ
ィン性不飽和ニトリル及びエステルから成る群から選ば
れたオレフィン性不飽和化合物をニトリル加速ヒドロカ
ルボキシル化して対応するカルボン酸を生成させるため
の方法であって、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタ
ン及び6〜9の炭素原子を有する芳香族溶媒から成る群
から選ばれた溶媒中で、該化合物、一酸化炭素及び水を
、ロジウム触媒、臭化物及びヨウ化物から成る群から選
ばれた促進剤、並びにC2〜C10−脂肪族ニトリル及
びC6〜C10−芳香族ニトリルから成る群から選ばれ
たニトリル加速剤によって、約100℃〜約250℃の
温度でそして約200〜約3,000psigの範囲の
一酸化炭素分圧で反応させることを有して成り、ここで
ロジウムの濃度が、反応混合物の総重量の0.005〜
約0.50重量%の範囲であり、ニトリル対ロジウムの
モル比が約10〜約700であり、そして促進剤対ロジ
ウムのモル比が1:1〜20:1である方法である。 3、
【発明の詳細な説明】
【0005】脂肪族及び芳香族酸は、選ばれたオレフィ
ンのロジウム触媒促進されたヒドロカルボキシル化を加
速することは以前に示されたけれども、加速剤の効果は
他の種類の化合物に関しては示されまたは予期されなか
った。脂肪族及び芳香族ニトリルもまた選ばれたオレフ
ィン及び置換されたオレフィンのロジウム触媒促進され
たヒドロカルボキシル化を大幅に加速することができる
ことがここに見い出された。このニトリル加速剤は、別
に添加されてもよく、またはニトリルがオレフィン性化
合物の一部であるときには、少なくとも一つの炭素によ
ってオレフィン性二重結合からそれが離されているとい
う条件下で、オレフィン性物質の一部でもよい。
【0006】本発明の方法において有用である適当なオ
レフィン性不飽和化合物は、式:
【0007】
【化1】CHR=CR1(CHR2)nX[式中、 (1)  Xは、−C(O)OR3であり;R、R1及
びR3は、独立に、−H、−CH3及び−C2H5から
成る群から選ばれ; R2は、−H若しくは−CH3であり;そしてnは、1
〜5であるか;または (2)  Xは、−CH=CH2であり;R及びR1は
、独立に、−H、−CH3及び−C2H5から成る群か
ら選ばれ; R2は、−H若しくは−CH3であり;そしてnは、0
〜6であるか;または (3)  Xは、−H及び−CNから成る群から選ばれ
;R及びR1は、独立に、−H、−CH3及び−C2H
5から成る群から選ばれ; R2は、−H若しくは−CH3であり;そしてnは、1
〜13である] を有するアルケン及び置換されたアルケンを含む。
【0008】好ましい化合物は、メチル−3−ペンテノ
エート、メチル−4−ペンテノエート、1,3−ブタジ
エン、1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン、
1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテ
ン及び4−ペンテンニトリルを含むが、これらに限定さ
れない。これらの化合物は商業的に入手できるか、また
は公知の方法によって製造することができる。
【0009】本発明の方法のための適当なニトリル加速
剤は、反応混合物に別に添加されるC2〜C10−脂肪
族若しくはC6〜C10−芳香族ニトリルであるか、ま
たはニトリル基がオレフィン性不飽和化合物中に組み込
まれている化合物、CH2=CH(CHR2)nCN(
n=1〜13;R2=H若しくはCH3)である。脂肪
族ニトリルにおいては、ニトリル基は第一または第二炭
素に結合していてよい。好ましい加速剤は、アセトニト
リル、ベンゾニトリル及びプロピオニトリルを含むがこ
れらに限定されない。
【0010】加速剤対ロジウムのモル比は観察される加
速剤効果に影響するように見え、かくして好ましい範囲
は約10〜約700、もっとも好ましくは約80〜約3
00である。
【0011】本反応のための適当な溶媒は、塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタン、並びにベンゼン、トルエ
ン、エチルベンゼン及びキシレンを含むC6〜C9−芳
香族溶媒、またはこれらの混合物を含む。用いられる溶
媒の量は、典型的には、反応混合物の重量の約40%〜
約99%、好ましくは60%〜99%、そしてさらに好
ましくは約85%〜約95%である。
【0012】ロジウム触媒は、ヒドロカルボキシル化条
件下でロジウムイオンを生成させるであろう任意のソー
スからまたは任意の物質によって供給することができる
。ロジウム触媒のソースとして用いることができる物質
の中には、ロジウム金属、ロジウム塩、ロジウム酸化物
、ロジウムカルボニル化合物、有機ロジウム化合物、ロ
ジウムの配位化合物及びこれらの混合物がある。このよ
うな物質の特定の例は、塩化ロジウム(III)及びそ
の水和物、RhI3、Rh(CO)2I3、Rh(CO
)I3、硝酸ロジウム(III)三水和物、Rh4(C
O)12、Rh6(CO)16、Rh(acac)3、
Rh(CO)2(acac)、Rh(C2H4)2(a
cac)、[Rh(C2H4)2Cl]2、[Rh(C
O)2Cl]2、Rh(COD)(acac)、[Rh
(COD)Cl]2、RhCl(CO)(PPh3)2
、Rh2[O2C(CH2)6CH3]4及びRh2(
アセテート)4{ここでacacはアセチルアセトネー
トでありそしてCODは1,5−シクロオクタジエンで
ある}を含むがこれらに限定されない。支持されたロジ
ウム化合物、例えばRh/C及びRh/アルミナもまた
、ロジウム触媒のソースとして使用することができる。 二座ホスフィンまたは窒素配位子を含むロジウム化合物
は、回避しなければならない。ロジウム触媒の好ましい
ソースは、ロジウム(I)化合物例えば[Rh(CO)
2Cl]2、[Rh(COD)Cl]2及びRh(CO
D)(acac)、並びにヨウ化ロジウム化合物例えば
RhI3及びRh(CO)2I3を含む。上にリストし
た塩素−またはヨウ素含有ロジウム化合物の臭素同族体
もまた、ロジウム触媒の適当なソースである。
【0013】反応媒体中のロジウムの適当な濃度は、反
応媒体の重量を基にして0.005〜0.50重量%の
ロジウム金属の範囲である。好ましくは、ロジウムの濃
度は、0.01〜0.20重量%、さらに好ましくは0
.02〜0.10重量%の範囲である。
【0014】その場で予備生成または生成させてもよい
ロジウム触媒は、満足な反応速度を達成するためには、
臭化物またはヨウ化物、好ましくはヨウ化物によって促
進されなければならない。この促進剤は、HX(X=I
、Br)、X2、MX(M=アルカリ金属)、M′X2
(M′=アルカリ土金属)、ある種のロジウムハロゲン
化物を含む遷移金属臭化物、遷移金属ヨウ化物、または
臭化物若しくはヨウ化物を与えるであろう任意の有機ハ
ロゲン化物によって供給することができる。臭化物また
はヨウ化物の適当なソースは、臭素、ヨウ素、HI、H
Br、有機臭素物化合物、有機ヨウ化物化合物、及びこ
れらの混合物を含む。ヨウ化物及び臭素物の好ましいソ
ースは、HI、HBr、臭化アセチル、ヨウ化アセチル
、臭化低級アルキル(C1〜C10)及びヨウ化低級ア
ルキル(C1〜C10)、例えば臭化メチル、ブロモエ
タン、1−ブロモブタン、1,4−ジブロモブタン、2
−ブロモプロパン、1−ブロモプロパン、ブロモヘプタ
ン、ヨウ化メチル、ヨードエタン、1−ヨードブタン、
1,4−ジ−ヨードブタン、2−ヨードプロパン、1−
ヨードプロパン及びヨードヘプタンを含む。促進剤及び
ロジウムはまた、例えばRhI3におけるように同じ化
合物中に存在することもできる。促進剤のもっとも好ま
しいソースは、HI、HBr及びヨウ化メチルである。
【0015】促進剤対Rhのモル比は、約1:1〜20
:1、好ましくは約1:1〜15:1、さらに好ましく
は約1:1〜8:1、そしてもっとも好ましくは約2:
1〜6:1でなければならない。
【0016】本発明の方法は、バッチとしてまたは連続
的な方法としてのどちらでも実施することができる。
【0017】反応の温度は約100℃〜約250℃の範
囲である;100℃〜225℃が好ましくそして130
℃〜180℃がもっとも好ましい。
【0018】適当な全圧は300〜3000psigの
範囲であり、そして400〜1200psigが好まし
い。一酸化炭素の分圧は、通常は200〜3000ps
ig、好ましくは200〜1000psigの範囲に維
持される。
【0019】一酸化炭素(CO)のソースは重要ではな
く、そして商業的に入手できるグレードの一酸化炭素で
満足である。一酸化炭素は、不活性不純物例えば二酸化
炭素、メタン、窒素、貴ガス、及び1〜4の炭素原子を
有するパラフィン性炭化水素を含んでよい。オレフィン
性不飽和化合物のヒドロカルボキシル化は、少なくとも
1:1のモル比のCO:化合物を要求するが、通常は大
過剰が使用される。
【0020】オレフィン性不飽和化合物のヒドロカルボ
キシル化のために必要である水は、反応混合物に添加さ
れる水からまたは反応条件下で生成される(例えばエス
テル若しくは無水物の生成からの)水から得ることがで
きる。しかしながら、水は大過剰に存在してはならない
。好ましくは、水は、反応混合物の重量を基にして15
%未満、さらに好ましくは10%未満、そしてもっとも
好ましくは5%未満の量で存在する。(反応混合物の重
量は、溶媒、触媒、促進剤、加速剤及び反応物の重量を
含む)。水は反応の始めに溶液中に存在してもよく、ま
たはそれは、望ましくなく高い濃度を回避するために反
応によって消費されるにつれて、連続的に添加してもよ
い。
【0021】
【実施例】以下の実施例は、本発明を限定するためでは
なく、例示するために提示される。特記しない限り、部
及びパーセントは重量によりそして温度は摂氏度である
。実施例1.加速剤としてアセトニトリルを使用する1
−ヘキセンのヒドロカルボ キシル化300mLのハステロイ−Cの機械的に撹拌さ
れた反応器を窒素によってそして次に高純度一酸化炭素
によってフラッシュした。次に、1−ヘキセン(12.
6g、150ミリモル)、アセトニトリル(6.15g
、150ミリモル)、メタノール(0.48g、15ミ
リモル)、ヨウ化メチル(2.13g、15ミリモル)
及びo−ジクロロベンゼン(5.0g、ガスクロマトグ
ラフ(GC)分析のための内部標準)を含む150mL
の塩化メチレン溶液をこの反応器に仕込んだ。この反応
器をCOによって150psiに加圧しそして次に17
0℃に加熱した。反応器に接続した15mLのシリンダ
ーから、3mLの水の中のRhCl3.3H2O(0.
4g、1.5mg−原子のRh)を含む溶液を注入する
ことによってヒドロカルボキシル化反応を開始させた。 次に反応器圧力をCOによって400psiに調節した
。制御弁によって約1200psiのCO貯槽から反応
器に自動的にCOを供給することによって、圧力を40
0psiに維持した。COの吸収、そしてそれ故カルボ
ニル化速度は、圧力変換器によって貯槽中の圧力低下を
測定することによって監視した。この圧力低下は、事前
の較正によってCO吸収のモル数と関係付けた。
【0022】COの吸収は、2h後には本質的に完了し
た。5h後に20℃に冷却しそしてCOをゆっくりとベ
ントすることによって、反応を終結させた。圧力低下(
84psi)から、100ミリモルの1−ヘキセンあた
り全部で105ミリモルのCOが消費されたと計算され
た。速度は、>80%転化率までは1−ヘキセンに関し
て、20.5x10−3min−1の速度定数を有して
、一次であった。
【0023】生成物溶液を反応器から排出し、そして反
応器を、圧力下で100℃で200mLのメタノールに
よってそして次に周囲の温度で150mLのメタノール
によって洗浄した。生成物及び洗浄溶液を合わせ、そし
てp−トルエンスルホン酸触媒を使用してメタノールに
よってエステル化して、カルボン酸生成物を対応するメ
チルエステルに転化した。これらのメチルエステルをキ
ャピラリーガスクロマトグラフィーによって分析した。
【0024】このGC分析は、添加された1−ヘキセン
の量を基にして43.1%のn−ヘプタン酸、15.1
%の2−メチルヘキサン酸及び1.5%の2−エチルペ
ンタン酸を示した。かくして線状酸への選択率は72.
2%であった。残りのヘキセン類は分析しなかった。
【0025】比較例A.加速剤の非存在下での1−ヘキ
センのヒドロカルボキシル化 アセトニトリル加速剤を省略した以外は、実施例1にお
いて述べた手順を繰り返した。COの吸収は5h後に僅
かに16psiであった。一次の速度定数は0.85x
10−3min−1であった。
【0026】5h後に室温に冷却することによって反応
を停止した。対応するメチルエステルへの生成物の転化
、及びそれに続くGC分析は、僅かに13.5%のn−
ヘプタン酸及び3.9%の2−メチルヘキサン酸(77
.5%が線状)を示した。
【0027】かくして、4%のアセトニトリル(1−ヘ
キセン1モルあたり1モル)の添加 は、24(=20.5/0.85)の係数で速度を増加
させた。
【0028】実施例2.より高いアセトニトリル濃度で
の1−ヘキセンのヒドロカルボキシル 化アセトニトリルの量を12.3g(1−ヘキセン1モ
ルあたり2モル)に増加させた以外は、実施例1におい
て述べた手順を繰り返した。COの吸収は、僅かに、6
0分後に25psi、そして3h後に31psiであっ
た。生成物組成は、27.1%のヘプタン酸、9.5%
の2−メチルヘキサン酸及び0.8%の2−エチルペン
タン酸であった(メチルエステルとしてGCによって分
析した)。線状率は72.4%であった。初期(初めの
60分)の一次速度定数は3.4x10−3min−1
であった。
【0029】実施例3.4−ペンテンニトリルのヒドロ
カルボキシル化メタノール及びアセトニトリルを省略し
そして1−ヘキセンを4−ペンテンニトリル(12.1
g、149ミリモル)で置き換えた以外は、実施例1に
おいて述べた手順を繰り返した。COの吸収は急速でそ
して約75分で本質的に完了した(62psi、約77
%の転化率に相当する)。この反応に関する初期の一次
速度定数は28.1x10−3min−1であり、即ち
、1−ヘキセンよりも33倍速かった。
【0030】遊離酸としての生成物のGC分析は、以下
の結果を示した(仕込んだ4−ペンテンニトリル100
モルあたりのモル数):           4−ペンテンニトリル     
               15.1      
    3−ペンテンニトリル           
           6.6          2
−ペンテンニトリル                
      4.8          2−メチル−
4−シアノ酪酸                7.
6          5−シアノ吉草酸      
                  43.4線状選
択率は85.1%であった。
【0031】実施例4.3−ペンテンニトリルのヒドロ
カルボキシル化 4−ペンテンニトリルを当量の3−ペンテンニトリルで
置き換えた以外は、実施例3において述べた手順を繰り
返した。COの吸収は24h後に僅かに24psiであ
った。生成物の分析は以下の結果を示した(仕込んだ3
−ペンテンニトリル100モルあたりのモル数):  
        3−ペンテンニトリル       
             79.4        
  2−メチル−4−シアノ酪酸          
      2.2          5−シアノ吉
草酸                       
 11.0生成物の高い線状率(83.3%)は、3−
ペンテンニトリルは、それが反応条件下で4−ペンテン
ニトリルに異性化された(のろいプロセス)後でのみヒ
ドロカルボキシル化されることを示唆する。
【0032】実施例5.アセトニトリル加速剤を使用す
る1,3−ブタジエンのヒドロカルボ キシル化300mLのハステロイ−Cの機械的に撹拌さ
れたオートクレーブを窒素によってそして次に高純度一
酸化炭素によってフラッシュした。次に、[Rh(1,
5−シクロオクタジエン)Cl]2(0.37g、1.
5ミリモル)、アセトニトリル(12.3g、300ミ
リモル)、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノ
ール(0.01g、重合禁止剤)、o−ジクロロベンゼ
ン(5.0g、GC内部標準)を含む150mLの塩化
メチレン溶液をこれに仕込んだ。このオートクレーブを
閉じ、そして1,3−ブタジエンを、ブタジエン(8.
1g、150ミリモル)を含む仕込みシリンダーからC
Oの圧力によって注入した。オートクレーブをCOによ
って400psiに加圧し、そして次に140℃に加熱
した。水(2.7g、172.5ミリモル)の中に57
%aq.HI(1g、4.5ミリモルのHI)を溶解さ
せることによる溶液製品をオートクレーブ中に注入する
ことによって反応を開始させた。次に、オートクレーブ
圧力を直ちに700psiに調節した。1180psi
の初期圧力の貯槽からCOを供給することによって、こ
の圧力を700psiで一定に維持した。貯槽の圧力低
下を監視することによってカルボニル化速度を測定した
【0033】反応を全部で98minの間進行せしめ、
そして次に20℃に冷却した。過剰のCOを制御弁を通
してベントしそして生成物を排出した。オートクレーブ
を、まず自生圧力下で100℃で200mLのメタノー
ルによってそして次に室温で150mLのメタノールに
よって洗浄した。
【0034】オートクレーブからの生成物及び洗浄液を
合わせ、濾過し、そして濾液をメタノールによって50
0mLに希釈した。この溶液のサンプルを、過剰のメタ
ノール及びp−トルエンスルホン酸エステル化触媒によ
って14hの間90℃でシールされたバイアル中でそれ
を加熱することによってエステル化した。生成した溶液
を、メチルエステルのキャピラリーガスクロマトグラフ
ィーによって測定して以下の組成を得た(仕込みシリン
ダー中の100モルのブタジエンあたりのモル数): 
         回収されたブタジエン*     
             10.8        
  混合ブテン*                 
             8.5         
 t−3−ペンテン酸               
       49.6          c−3−
ペンテン酸                    
  20.8          吉草酸      
                         
     0.9          2−メチルグル
タル酸                      
3.2          エチルコハク酸     
                       2.
2*  反応器蒸気相のGC分析を基にして;この蒸気
相中では、ブタジエン濃度は4.74%(時間0)から
2h後の0.51%の値(89%転化率)に減少した。
【0035】その他の生成物は有意の量では検出されず
そしてタールも生成しなかった。
【0036】貯槽の圧力低下の速度を基にすると、カル
ボニル化反応に関する一次速度定数は、19.4x10
−3min−1であった。
【0037】実施例6〜9.ブタジエン(BD)のヒド
ロカルボキシル化の速度に対するアセ トニトリル濃度の影響アセトニトリル−対−ロジウムの
比を0〜1600に変えた以外は、実施例5における手
順を繰り返した。以下の結果が得られた:
【0038】
【表1】
【0039】*  仕込んだ100モルのBDあたりの
モル数実施例10.ベンゾニトリル加速剤を使用する1
−ヘキセンのヒドロカルボキシ ル化アセトニトリルを等モル量のベンゾニトリル(15
.5g、150ミリモル)によって置き換えた以外は、
実施例1において述べた手順を繰り返した。COの吸収
は、90分後に約77psiであった。生成物組成は、
56.5%のヘプタン酸、20.6%の2−メチルヘキ
サン酸及び4.6%の2−エチルペンタン酸であった(
対応するメチルエステルとしてGCによって分析した)
。線状率は69.1%であった。反応の初期(初めの6
0分)の一次速度定数は11.5x10−3min−1
であった。
【0040】実施例11.アセトニトリル加速剤を使用
するメチル−4−ペンテノエートのヒ ドロカルボキシル化300mLのガラス内張したハステ
ロイ−Cのシェーカーチューブに、トルエン(45mL
)、メチル−4−ペンテノエート(4.56g、40ミ
リモル)、水(0.72g、40ミリモル)、アセトニ
トリル(1.64g、40ミリモル)、ヨウ化メチル(
0.57g)及びRhCl3.3H2O(0.11g、
0.4ミリモル)を仕込んだ。
【0041】チューブを閉じ、ー78℃に冷却し、排気
しそして次に一酸化炭素によって200psiに加圧し
た。チューブを約45minにわたって撹拌しながら1
30℃に加熱した;160℃での全圧は約360psi
であった。温度を130℃に維持し、そして全圧を約3
60psiで一定に維持するために15分間隔で追加の
COを添加した。0℃に冷却することによって2h後に
反応を終結した。過剰のCOをゆっくりとベントし、生
成物を排出し、そしてチューブを二つの50mLの量の
メタノールによって二回リンスした。
【0042】生成物及び洗浄液を合わせ、濾過し、そし
てこの溶液をメタノールによって200mLにした。サ
ンプルを実施例1中で述べたようにエステル化しそして
次にGCによってメチルエステルとして分析した。この
分析は、51%のメチル−4−ペンテノエート転化率、
16.3%のアジピン酸、20.3%の2−メチルグル
タル酸、0.93%のエチルコハク酸及び2.3%のバ
レロラクトンを示した。線状率は43.4%であった。
【0043】比較例11A.ニトリル加速剤の非存在下
でのメチル−4−ペンテノエートのヒ ドロカルボキシル化アセトニトリルを省略した以外は、
実施例11中で述べた手順を繰り返した。生成物のGC
分析は、僅かに26%のメチル−4−ペンテノエート転
化率、4.6%のアジピン酸、2.1%の2−メチルグ
ルタル酸、0.2%のエチルコハク酸及び1.7%のバ
レロラクトンを示した。線状率は67%であった。
【0044】実施例12.プロピオニトリル加速剤を使
用する1−ヘキセンのヒドロカルボキ シル化メチル−4−ペンテノエートを当量の1−ヘキセ
ン(3.36g、40ミリモル)に置き換え、そしてア
セトニトリルを当量のプロピオニトリル(2.2g、4
0ミリモル)に置き換えた以外は、実施例11中で述べ
た手順を繰り返した。生成物のGC分析は、24.2%
の回収されたヘキセン、1.8%のヘキサン、44.1
%のヘプタン酸、17.3%の2−メチルヘキサン酸及
び1.5%の2−エチルペンタン酸を示した。線状率は
70.2%であった。
【0045】比較例12A.ニトリル加速剤の非存在下
での1−ヘキセンのヒドロカルボキシ ル化プロピオニトリルを省略した以外は、実施例12中
で述べた手順を繰り返した。生成物のGC分析は、60
.9%の回収されたヘキセン、1.9%のヘキサン、2
2.8%のヘプタン酸、4.4%の2−メチルヘキサン
酸及び0.9%の2−エチルペンタン酸を示した。線状
率は81.1%であった。
【0046】実施例13.アセトニトリルを使用する1
−ヘキセンのヒドロカルボキシル化 ヨウ化メチルを57%水溶液としての0.3g(1.3
5meq)のHIに置き換え、メチル−4−ペンテノエ
ートを当量の1−ヘキセン(3.36g、40ミリモル
)に置き換え、そして温度を120℃に下げた以外は、
実施例11中で述べた手順を繰り返した。生成物のGC
分析は、38.2%の回収されたヘキセン、0.1%の
ヘキサン、16.8%のヘプタン酸、12.5%の2−
メチルヘキサン酸及び1.9%の2−エチルペンタン酸
を示した。線状率は53.9%であった。
【0047】比較例13A.ニトリル加速剤の非存在下
での1−ヘキセンのヒドロカルボキシ ル化アセトニトリルを省略した以外は、実施例13中で
述べた手順を繰り返した。生成物のGC分析は、52.
4%の回収されたヘキセン、1.3%のヘキサン、13
.0%のヘプタン酸、4.0%の2−メチルヘキサン酸
及び1.6%の2−エチルペンタン酸を示した。線状率
は69.8%であった。
【0048】本発明の主なる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0049】1)アルケン並びに非共役オレフィン性不
飽和ニトリル及びエステルから成る群から選ばれたオレ
フィン性不飽和化合物のヒドロカルボキシル化のための
方法 であって、(a)該化合物、一酸化炭素、水、ロジウム
触媒、臭化物及びヨウ化物から成る群から選ばれた促進
剤、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン及び6〜9
の炭素原子を有する芳香族溶媒から成る群から選ばれた
溶媒、並びに該化合物がニトリルではない場合には、C
2〜C10−脂肪族ニトリル及びC6〜C10−芳香族
ニトリルから成る群から選ばれたニトリル加速剤を含む
反応混合物を生成させるこ と、並びに(b)該混合物を反応させてカルボン酸を生
成させること を有して成る方法。
【0050】2)該反応が、100℃〜約250℃の温
度及び約200〜約3,000ps igの範囲の一酸化炭素分圧においてである、上記1に
記載の方法。
【0051】3)ロジウムの濃度が、反応混合物の0.
005〜約0.50重量%の範囲である、上記2に記載
の方法。
【0052】4)ニトリル対ロジウムのモル比が約10
〜約700であり、そして促進剤対ロジウムのモル比が
1:1〜20:1である、上記3に記載の方法。
【0053】5)オレフィン性不飽和化合物が、式:

0054】
【化2】CHR=CR1(CHR2)nX[式中、(1
)  Xは、−C(O)OR3であり;R、R1及びR
3は、独立に、−H、−CH3及び−C2H5から成る
群から選ばれ; R2は、−H若しくは−CH3であり;そしてnは、1
〜5であるか;または (2)  Xは、−CH=CH2であり;R及びR1は
、独立に、−H、−CH3及び−C2H5から成る群か
ら選ばれ; R2は、−H若しくは−CH3であり;そしてnは、0
〜6であるか;または (3)  Xは、−H及び−CNから成る群から選ばれ
;R及びR1は、独立に、−H、−CH3及び−C2H
5から成る群から選ばれ; R2は、−H若しくは−CH3であり;そしてnは、1
〜13である] を有する、上記1に記載の方法。
【0055】6)該オレフィン性不飽和化合物が、メチ
ル−3−ペンテノエート、メチル−4−ペンテノエート
、1,3−ブタジエン、1,4−ペンタジエン、1,5
−ヘキサジエン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、1−ヘプテン及び4−ペンテンニトリルから成る
群から選ばれる、上記5に記載の方法。
【0056】7)該加速剤が、アセトニトリル、ベンゾ
ニトリル及びプロピオニトリルから成る群から選ばれる
、上記1に記載の方法。
【0057】8)溶媒の量が、反応混合物の重量の約4
0%〜99%である、上記1に記載の方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項】  アルケン並びに非共役オレフィン性不飽
    和ニトリル及びエステルから成る群から選ばれたオレフ
    ィン性不飽和化合物のヒドロカルボキシル化のための方
    法であって、 (a)該化合物、一酸化炭素、水、ロジウム触媒、臭化
    物及びヨウ化物から成る群から選ばれた促進剤、塩化メ
    チレン、1,2−ジクロロエタン及び6〜9の炭素原子
    を有する芳香族溶媒から成る群から選ばれた溶媒、並び
    に該化合物がニトリルではない場合には、C2〜C10
    −脂肪族ニトリル及びC6〜C10−芳香族ニトリルか
    ら成る群から選ばれたニトリル加速剤を含む反応混合物
    を生成させること、並びに (b)該混合物を反応させてカルボン酸を生成させるこ
    とを有して成る方法。
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