JPH04218648A - 内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシート - Google Patents
内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシートInfo
- Publication number
- JPH04218648A JPH04218648A JP41895790A JP41895790A JPH04218648A JP H04218648 A JPH04218648 A JP H04218648A JP 41895790 A JP41895790 A JP 41895790A JP 41895790 A JP41895790 A JP 41895790A JP H04218648 A JPH04218648 A JP H04218648A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- alloy
- sintered alloy
- internal combustion
- copper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 40
- 239000000956 alloy Substances 0.000 title claims abstract description 40
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 20
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 20
- 239000010949 copper Substances 0.000 title claims abstract description 20
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 title claims abstract description 10
- 229910020515 Co—W Inorganic materials 0.000 claims abstract description 4
- 229910000599 Cr alloy Inorganic materials 0.000 claims abstract description 4
- 229910017061 Fe Co Inorganic materials 0.000 claims abstract description 4
- SIWVEOZUMHYXCS-UHFFFAOYSA-N oxo(oxoyttriooxy)yttrium Chemical compound O=[Y]O[Y]=O SIWVEOZUMHYXCS-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N gold Chemical compound [Au] PCHJSUWPFVWCPO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims 1
- 229910052737 gold Inorganic materials 0.000 claims 1
- 239000010931 gold Substances 0.000 claims 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 9
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 7
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N iron Substances [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 6
- 230000008595 infiltration Effects 0.000 description 5
- 238000001764 infiltration Methods 0.000 description 5
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 4
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 4
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 4
- 229910017116 Fe—Mo Inorganic materials 0.000 description 3
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 3
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 3
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 3
- QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N Ammonia Chemical compound N QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- ATUOYWHBWRKTHZ-UHFFFAOYSA-N Propane Chemical compound CCC ATUOYWHBWRKTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N methane Chemical compound C VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910052758 niobium Inorganic materials 0.000 description 2
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910021529 ammonia Inorganic materials 0.000 description 1
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910052804 chromium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000567 combustion gas Substances 0.000 description 1
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 238000000354 decomposition reaction Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000003993 interaction Effects 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 1
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 1
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000001294 propane Substances 0.000 description 1
- 238000005245 sintering Methods 0.000 description 1
- 229910052721 tungsten Inorganic materials 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- XOOUIPVCVHRTMJ-UHFFFAOYSA-L zinc stearate Chemical compound [Zn+2].CCCCCCCCCCCCCCCCCC([O-])=O.CCCCCCCCCCCCCCCCCC([O-])=O XOOUIPVCVHRTMJ-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 1
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、苛酷な条件下でもす
ぐれた耐摩耗性を示し、かつ相手攻撃性も著しく小さい
内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシートに関するもの
である。
ぐれた耐摩耗性を示し、かつ相手攻撃性も著しく小さい
内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシートに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などの内燃機関のバルブシ
ートとして、例えば特開昭58−178073号公報に
記載される銅溶浸焼結合金製のものはじめ、その他多く
のものが提案されている。
ートとして、例えば特開昭58−178073号公報に
記載される銅溶浸焼結合金製のものはじめ、その他多く
のものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の内燃機関
の高速化および高出力化はめざましく、これに伴ない、
これの構造部材であるバルブシートの使用環境も一段と
厳しさを増しているが、上記の従来バルブシートにおい
ては、苛酷な使用条件に適合すべく耐摩耗性を改善する
と相手攻撃性が大きくなり、反面相手攻撃性を小さくす
ると自身の耐摩耗性低下が著しいなどの点で、これに十
分満足に対応することができないのが現状である。
の高速化および高出力化はめざましく、これに伴ない、
これの構造部材であるバルブシートの使用環境も一段と
厳しさを増しているが、上記の従来バルブシートにおい
ては、苛酷な使用条件に適合すべく耐摩耗性を改善する
と相手攻撃性が大きくなり、反面相手攻撃性を小さくす
ると自身の耐摩耗性低下が著しいなどの点で、これに十
分満足に対応することができないのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、苛酷な使用環境下ですぐれた耐
摩耗性を示し、かつ相手攻撃性の小さい内燃機関用バル
ブシートを開発すべく研究を行なった結果、バルブシー
トを銅溶浸焼結合金で構成し、この場合、銅溶浸前の基
体を、それぞれ硬さ(マイクロビッカース硬さ)が段階
的に連続変化する所定割合の4相の混合組織からなる焼
結合金、すなわち、いずれもマイクロビッカース硬さ(
MHv)で、 第1相の硬さを1000〜1500、 第2相の硬さを500〜1000、 第3相の硬さを300〜500、 第4相の硬さを100〜300、 とした硬さ分布とすると共に、それぞれの含有割合を、
重量%で(以下%で示す)、 第1相:3〜15%、 第2相:2〜10%
、第3相:0.3〜3%、 第4相:残り、とし
、さらに第1相を、Cr−Co−W系合金、望ましくは
、 Co:20〜30%、 W:20〜30%、
Cr:30〜40%、 Nb:0.2〜2%
、Si:0.2〜2%、 C:1〜3%、を
含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成を有す
るCr−Co−W系合金、第2相を、Co−Mo−Cr
系合金、望ましくは、 Mo:20〜40%、 Cr:5〜15%、
Si:1〜5%、を含有し、残りがCoと不可避不純物
からなる組成を有するCo−Mo−Cr系合金、第3相
をMHvで400〜600の酸化イットリウム(以下Y
2 O3 で示す、またY2 O3 の硬さは結晶配向
や不純物含有量などによって前記範囲内で変化する)、
第4相を、Fe−Co系合金、望ましくは、 Co:2〜10%、 Mo:0.5〜3
%、Ni:0.5〜4%、 C:0.5〜1
.5%、を含有し、さらに必要に応じて、 Cr:0.5〜5%、 Nb:0.1〜2%
、のうちの1種以上、を含有し、残りがFeと不可避不
純物からなる組成を有するFe−Co系合金で構成し、
かつ空孔率を10〜20%とした焼結合金で構成すると
、この結果の銅溶浸焼結合金製バルブシートは、これを
苛酷な条件下で使用しても、上記の4相の相互作用で、
相手部材であるバルブの損傷が著しく抑制された状態で
、すぐれた耐摩耗性を示すという研究結果を得たのであ
る。
上述のような観点から、苛酷な使用環境下ですぐれた耐
摩耗性を示し、かつ相手攻撃性の小さい内燃機関用バル
ブシートを開発すべく研究を行なった結果、バルブシー
トを銅溶浸焼結合金で構成し、この場合、銅溶浸前の基
体を、それぞれ硬さ(マイクロビッカース硬さ)が段階
的に連続変化する所定割合の4相の混合組織からなる焼
結合金、すなわち、いずれもマイクロビッカース硬さ(
MHv)で、 第1相の硬さを1000〜1500、 第2相の硬さを500〜1000、 第3相の硬さを300〜500、 第4相の硬さを100〜300、 とした硬さ分布とすると共に、それぞれの含有割合を、
重量%で(以下%で示す)、 第1相:3〜15%、 第2相:2〜10%
、第3相:0.3〜3%、 第4相:残り、とし
、さらに第1相を、Cr−Co−W系合金、望ましくは
、 Co:20〜30%、 W:20〜30%、
Cr:30〜40%、 Nb:0.2〜2%
、Si:0.2〜2%、 C:1〜3%、を
含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成を有す
るCr−Co−W系合金、第2相を、Co−Mo−Cr
系合金、望ましくは、 Mo:20〜40%、 Cr:5〜15%、
Si:1〜5%、を含有し、残りがCoと不可避不純物
からなる組成を有するCo−Mo−Cr系合金、第3相
をMHvで400〜600の酸化イットリウム(以下Y
2 O3 で示す、またY2 O3 の硬さは結晶配向
や不純物含有量などによって前記範囲内で変化する)、
第4相を、Fe−Co系合金、望ましくは、 Co:2〜10%、 Mo:0.5〜3
%、Ni:0.5〜4%、 C:0.5〜1
.5%、を含有し、さらに必要に応じて、 Cr:0.5〜5%、 Nb:0.1〜2%
、のうちの1種以上、を含有し、残りがFeと不可避不
純物からなる組成を有するFe−Co系合金で構成し、
かつ空孔率を10〜20%とした焼結合金で構成すると
、この結果の銅溶浸焼結合金製バルブシートは、これを
苛酷な条件下で使用しても、上記の4相の相互作用で、
相手部材であるバルブの損傷が著しく抑制された状態で
、すぐれた耐摩耗性を示すという研究結果を得たのであ
る。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、 MHv:1000〜1500を有するCr−Co−W系
合金からなる第1相:3〜15%、 MHv:500〜1000を有するCo−Mo−Cr系
合金からなる第2相:2〜10%、 MHv:400〜600を有するY2 O3 からなる
第3相:0.3〜3%、 MHv:100〜300を有するFe−Co系合金から
なる第4相:残り、からなる組成、 上記第1相、第2相、第3相、および第4相の4相混合
組織、並びに10〜20%の空孔率、を有する焼結合金
基体に、銅溶浸してなる銅溶浸焼結合金で構成してなる
内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシートに特徴を有す
るものである。
なされたものであって、 MHv:1000〜1500を有するCr−Co−W系
合金からなる第1相:3〜15%、 MHv:500〜1000を有するCo−Mo−Cr系
合金からなる第2相:2〜10%、 MHv:400〜600を有するY2 O3 からなる
第3相:0.3〜3%、 MHv:100〜300を有するFe−Co系合金から
なる第4相:残り、からなる組成、 上記第1相、第2相、第3相、および第4相の4相混合
組織、並びに10〜20%の空孔率、を有する焼結合金
基体に、銅溶浸してなる銅溶浸焼結合金で構成してなる
内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシートに特徴を有す
るものである。
【0006】なお、この発明のバルブシートにおいて、
焼結合金基体を構成する第1〜4相の硬さ分布および含
有割合は、いずれも多数の試験結果にもとづいて経験的
に定めたものであり、したがってそれぞれの硬さが上記
の範囲から外れて4相の連続的硬さ変化が保持されなく
なったり、それぞれの含有割合が上記の範囲を外れて全
体的硬さバランスがくずれ、相対的に硬さが低くなった
り、あるいは高くなったりすると、耐摩耗性および相手
攻撃性のうちの少なくともいずれかの性質が劣ったもの
になるものであり、また空孔率に関しては、従来銅溶浸
焼結合金の場合と同様であって、その値が10%未満で
は銅溶浸が不十分となって所望の強度を得ることができ
ず、一方その値が20%を越えると、耐摩耗性の低下が
著しくなるという理由で10〜20%に定めたものであ
る。
焼結合金基体を構成する第1〜4相の硬さ分布および含
有割合は、いずれも多数の試験結果にもとづいて経験的
に定めたものであり、したがってそれぞれの硬さが上記
の範囲から外れて4相の連続的硬さ変化が保持されなく
なったり、それぞれの含有割合が上記の範囲を外れて全
体的硬さバランスがくずれ、相対的に硬さが低くなった
り、あるいは高くなったりすると、耐摩耗性および相手
攻撃性のうちの少なくともいずれかの性質が劣ったもの
になるものであり、また空孔率に関しては、従来銅溶浸
焼結合金の場合と同様であって、その値が10%未満で
は銅溶浸が不十分となって所望の強度を得ることができ
ず、一方その値が20%を越えると、耐摩耗性の低下が
著しくなるという理由で10〜20%に定めたものであ
る。
【0007】
【実施例】つぎに、この発明のバルブシートを実施例に
より具体的に説明する。
より具体的に説明する。
【0008】原料粉末として、それぞれ表1、表2、お
よび表3に示される硬さおよび組成を有する粒度:10
0mesh以下のアトマイズド合金粉末、および平均粒
径:3μm、MHv:420のY2 O3 粉末を用意
し、これら原料粉末を表2に示される配合組成に配合し
、ステアリン酸亜鉛:1%を加えてミキサーにて30分
間混合した後、5〜7 ton/cm2 の範囲内の所
定の圧力で圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を500
℃に30分間保持して脱脂し、ついでアンモニア分解ガ
ス雰囲気中、1100〜1200℃の範囲内の所定温度
に1時間保持の条件で焼結して、同じく表2に示される
空孔率を有し、かつ配合組成と実質的に同一の組成をも
った4相混合組織の焼結合金基体を形成し、引続いてこ
れにメタン変成ガス雰囲気中、温度:1100℃に15
分間保持(溶浸率:85〜95%)の条件で銅溶浸を行
ない、さらに620〜700℃の範囲内の所定温度に9
0分間保持の条件で熱処理を施すことにより外径:34
mm×内径:27mm×厚さ:7mmの寸法をもった本
発明銅溶浸焼結合金製バルブシート(以下本発明銅溶浸
バルブシートという)1〜16をそれぞれ製造した。
よび表3に示される硬さおよび組成を有する粒度:10
0mesh以下のアトマイズド合金粉末、および平均粒
径:3μm、MHv:420のY2 O3 粉末を用意
し、これら原料粉末を表2に示される配合組成に配合し
、ステアリン酸亜鉛:1%を加えてミキサーにて30分
間混合した後、5〜7 ton/cm2 の範囲内の所
定の圧力で圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を500
℃に30分間保持して脱脂し、ついでアンモニア分解ガ
ス雰囲気中、1100〜1200℃の範囲内の所定温度
に1時間保持の条件で焼結して、同じく表2に示される
空孔率を有し、かつ配合組成と実質的に同一の組成をも
った4相混合組織の焼結合金基体を形成し、引続いてこ
れにメタン変成ガス雰囲気中、温度:1100℃に15
分間保持(溶浸率:85〜95%)の条件で銅溶浸を行
ない、さらに620〜700℃の範囲内の所定温度に9
0分間保持の条件で熱処理を施すことにより外径:34
mm×内径:27mm×厚さ:7mmの寸法をもった本
発明銅溶浸焼結合金製バルブシート(以下本発明銅溶浸
バルブシートという)1〜16をそれぞれ製造した。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】
【表3】
【0012】また、比較の目的で、上記の特開昭58−
178073号公報の実施例にもとずき、原料粉末とし
て、粒度:325mesh以下の黒鉛粉末、平均粒径:
3μmのCo粉末、粒度:325mesh以下のNi粉
末、同250mesh以下のFe−Mo合金(Mo:4
0%含有)粉末、同250mesh以下の2.5%C−
10%Co−19%W−63.5%Cr−5%Feから
なる組成をもったCr基合金粉末、およびアトマイズ鉄
粉を用い、これら原料粉末を、容量%で、C:1.2%
、Co:6%、Ni:2%、Fe−Mo合金:1%、C
r基合金:8%、鉄粉:残りからなる配合組成に配合し
、上記実施例と同じ条件で、混合し、圧粉体に成形し、
脱油し、さらに焼結して、表2に示される空孔率をもち
、かつFe系合金素地に上記Cr基合金とFe−Mo合
金とが均一に分散した組織を有する焼結合金基体を形成
し、これに同じく同一の条件で、銅溶浸、サブゼロ処理
、および熱処理を施すことにより従来銅溶浸焼結合金製
バルブシート(以下従来銅溶浸バルブシートという)を
製造した。
178073号公報の実施例にもとずき、原料粉末とし
て、粒度:325mesh以下の黒鉛粉末、平均粒径:
3μmのCo粉末、粒度:325mesh以下のNi粉
末、同250mesh以下のFe−Mo合金(Mo:4
0%含有)粉末、同250mesh以下の2.5%C−
10%Co−19%W−63.5%Cr−5%Feから
なる組成をもったCr基合金粉末、およびアトマイズ鉄
粉を用い、これら原料粉末を、容量%で、C:1.2%
、Co:6%、Ni:2%、Fe−Mo合金:1%、C
r基合金:8%、鉄粉:残りからなる配合組成に配合し
、上記実施例と同じ条件で、混合し、圧粉体に成形し、
脱油し、さらに焼結して、表2に示される空孔率をもち
、かつFe系合金素地に上記Cr基合金とFe−Mo合
金とが均一に分散した組織を有する焼結合金基体を形成
し、これに同じく同一の条件で、銅溶浸、サブゼロ処理
、および熱処理を施すことにより従来銅溶浸焼結合金製
バルブシート(以下従来銅溶浸バルブシートという)を
製造した。
【0013】ついで、この結果得られた各種の銅溶浸バ
ルブシートを、バルブシート台上摩耗試験機にセットし
、 バルブの材質:JIS・SUH−36、バルブの加熱温
度:900℃、 バルブの着座回数:3000回/分、 雰囲気:0.4kg/cm2 の圧力のプロパンガスと
、流量:1.5l/min の酸素による燃焼ガス、バ
ルブシートの加熱温度(水冷):300〜350℃、試
験時間:100時間、 の苛酷な条件で摩耗試験を行ない、バルブシートの最大
摩耗深さを測定して耐摩耗性を評価し、また相手部材で
バルブの最大摩耗深さを測定して相手攻撃性を評価した
。これらの測定結果を表4に示した。
ルブシートを、バルブシート台上摩耗試験機にセットし
、 バルブの材質:JIS・SUH−36、バルブの加熱温
度:900℃、 バルブの着座回数:3000回/分、 雰囲気:0.4kg/cm2 の圧力のプロパンガスと
、流量:1.5l/min の酸素による燃焼ガス、バ
ルブシートの加熱温度(水冷):300〜350℃、試
験時間:100時間、 の苛酷な条件で摩耗試験を行ない、バルブシートの最大
摩耗深さを測定して耐摩耗性を評価し、また相手部材で
バルブの最大摩耗深さを測定して相手攻撃性を評価した
。これらの測定結果を表4に示した。
【0014】
【表4】
【0015】
【発明の効果】表1〜4に示される結果から、本発明銅
溶浸バルブシート1〜16は、いずれも苛酷な条件での
摩耗試験で、従来銅溶浸バルブシートに比して一段とす
ぐれた耐摩耗性を示し、かつ相手攻撃性も相対的に著し
く低いことが明らかである。
溶浸バルブシート1〜16は、いずれも苛酷な条件での
摩耗試験で、従来銅溶浸バルブシートに比して一段とす
ぐれた耐摩耗性を示し、かつ相手攻撃性も相対的に著し
く低いことが明らかである。
【0016】上述のように、この発明の銅溶浸焼結合金
製バルブシートは、通常の条件では勿論のこと、内燃機
関の高速化および高性能化に伴なう苛酷な条件下での実
用に際しても、相手部材であるバルブの摩耗を著しく抑
制した状態で、すぐれた耐摩耗性を発揮するのである。
製バルブシートは、通常の条件では勿論のこと、内燃機
関の高速化および高性能化に伴なう苛酷な条件下での実
用に際しても、相手部材であるバルブの摩耗を著しく抑
制した状態で、すぐれた耐摩耗性を発揮するのである。
Claims (1)
- 【請求項1】 マイクロビッカース硬さ(MHv):
1000〜1500を有するCr−Co−W系合金から
なる第1相:3〜15%、 MHv:500〜1000を有するCo−Mo−Cr系
合金からなる第2相:2〜10%、 MHv:300〜600を有する酸化イットリウムから
なる第3相:0.3〜3%、 MHv:100〜300を有するFe−Co系合金から
なる第4相:残り、からなる組成(以上重量%)、上記
第1相,第2相,第3相,および第4相の4相混合組織
、並びに10〜20%の空孔率、を有する焼結合金基体
に、銅溶浸してなる銅溶浸焼結合金で構成したことを特
徴とする内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41895790A JPH04218648A (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41895790A JPH04218648A (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04218648A true JPH04218648A (ja) | 1992-08-10 |
Family
ID=18526698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP41895790A Withdrawn JPH04218648A (ja) | 1990-12-17 | 1990-12-17 | 内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04218648A (ja) |
-
1990
- 1990-12-17 JP JP41895790A patent/JPH04218648A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5031878A (en) | Valve seat made of sintered iron base alloy having high wear resistance | |
JP4948636B2 (ja) | 焼結合金配合用硬質粒子、耐摩耗性鉄基焼結合金、及びバルブシート | |
JP2004124162A (ja) | 高面圧付加条件下ですぐれた耐摩耗性を発揮するFe基焼結合金製バルブシートの製造方法 | |
KR20000057860A (ko) | 고강도 Fe-기재 소결 밸브시이트 및 그 제조 방법 | |
JP2634103B2 (ja) | 高温用軸受合金およびその製造方法 | |
JPH03158444A (ja) | 耐摩耗性に優れたFe基焼結合金製バルブシート | |
JPH04218648A (ja) | 内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシート | |
JPH10102220A (ja) | 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブシート | |
JPS63109142A (ja) | 耐熱耐摩耗性鉄基焼結合金 | |
JP3942136B2 (ja) | 鉄基焼結合金 | |
JP2643740B2 (ja) | 内燃機関用銅溶浸鉄系焼結合金製2層バルブシート | |
JP2643742B2 (ja) | 内燃機関用鉛含浸鉄系焼結合金製2層バルブシート | |
JPH0543913A (ja) | 相手攻撃性のきわめて低いFe基焼結合金製バルブシ−ト | |
JP2643741B2 (ja) | 内燃機関用鉛含浸鉄系焼結合金製2層バルブシート | |
JP2600352B2 (ja) | 相手攻撃性の小さい銅含浸Fe基焼結合金製バルブシート | |
JP2636585B2 (ja) | 内燃機関用焼結合金製バルブシ−ト | |
JP3275729B2 (ja) | 耐摩耗性のすぐれたFe基焼結合金製バルブシートの製造方法 | |
JPH0543998A (ja) | 相手攻撃性のきわめて低い金属充填Fe基焼結合金製バルブシート | |
JP2643739B2 (ja) | 内燃機関用鉄系焼結合金製2層バルブシート | |
JPH0543915A (ja) | 高強度を有するFe基焼結合金製バルブシ−ト | |
JP2705376B2 (ja) | 高強度高靭性を有するFe基焼結合金製バルブシート | |
JP3331963B2 (ja) | 焼結バルブシートおよびその製造方法 | |
JPH06145720A (ja) | 内燃機関用銅溶浸鉄系焼結合金製2層バルブシート | |
JPH06101428A (ja) | 内燃機関用銅溶浸鉄系焼結合金製バルブシート | |
JPH06158117A (ja) | 内燃機関用鉄系焼結合金製2層バルブシート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980312 |