JPH04218648A - 内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシート - Google Patents

内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシート

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JPH04218648A
JPH04218648A JP41895790A JP41895790A JPH04218648A JP H04218648 A JPH04218648 A JP H04218648A JP 41895790 A JP41895790 A JP 41895790A JP 41895790 A JP41895790 A JP 41895790A JP H04218648 A JPH04218648 A JP H04218648A
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JP
Japan
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phase
alloy
sintered alloy
internal combustion
copper
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Withdrawn
Application number
JP41895790A
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English (en)
Inventor
Osamu Mayama
間山 治
Tomomi Ishikawa
石川 智美
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、苛酷な条件下でもす
ぐれた耐摩耗性を示し、かつ相手攻撃性も著しく小さい
内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシートに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などの内燃機関のバルブシ
ートとして、例えば特開昭58−178073号公報に
記載される銅溶浸焼結合金製のものはじめ、その他多く
のものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の内燃機関
の高速化および高出力化はめざましく、これに伴ない、
これの構造部材であるバルブシートの使用環境も一段と
厳しさを増しているが、上記の従来バルブシートにおい
ては、苛酷な使用条件に適合すべく耐摩耗性を改善する
と相手攻撃性が大きくなり、反面相手攻撃性を小さくす
ると自身の耐摩耗性低下が著しいなどの点で、これに十
分満足に対応することができないのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、苛酷な使用環境下ですぐれた耐
摩耗性を示し、かつ相手攻撃性の小さい内燃機関用バル
ブシートを開発すべく研究を行なった結果、バルブシー
トを銅溶浸焼結合金で構成し、この場合、銅溶浸前の基
体を、それぞれ硬さ(マイクロビッカース硬さ)が段階
的に連続変化する所定割合の4相の混合組織からなる焼
結合金、すなわち、いずれもマイクロビッカース硬さ(
MHv)で、 第1相の硬さを1000〜1500、 第2相の硬さを500〜1000、 第3相の硬さを300〜500、 第4相の硬さを100〜300、 とした硬さ分布とすると共に、それぞれの含有割合を、
重量%で(以下%で示す)、 第1相:3〜15%、      第2相:2〜10%
、第3相:0.3〜3%、    第4相:残り、とし
、さらに第1相を、Cr−Co−W系合金、望ましくは
、 Co:20〜30%、      W:20〜30%、
Cr:30〜40%、      Nb:0.2〜2%
、Si:0.2〜2%、      C:1〜3%、を
含有し、残りがFeと不可避不純物からなる組成を有す
るCr−Co−W系合金、第2相を、Co−Mo−Cr
系合金、望ましくは、 Mo:20〜40%、      Cr:5〜15%、
Si:1〜5%、を含有し、残りがCoと不可避不純物
からなる組成を有するCo−Mo−Cr系合金、第3相
をMHvで400〜600の酸化イットリウム(以下Y
2 O3 で示す、またY2 O3 の硬さは結晶配向
や不純物含有量などによって前記範囲内で変化する)、
第4相を、Fe−Co系合金、望ましくは、 Co:2〜10%、        Mo:0.5〜3
%、Ni:0.5〜4%、      C:0.5〜1
.5%、を含有し、さらに必要に応じて、 Cr:0.5〜5%、      Nb:0.1〜2%
、のうちの1種以上、を含有し、残りがFeと不可避不
純物からなる組成を有するFe−Co系合金で構成し、
かつ空孔率を10〜20%とした焼結合金で構成すると
、この結果の銅溶浸焼結合金製バルブシートは、これを
苛酷な条件下で使用しても、上記の4相の相互作用で、
相手部材であるバルブの損傷が著しく抑制された状態で
、すぐれた耐摩耗性を示すという研究結果を得たのであ
る。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、 MHv:1000〜1500を有するCr−Co−W系
合金からなる第1相:3〜15%、 MHv:500〜1000を有するCo−Mo−Cr系
合金からなる第2相:2〜10%、 MHv:400〜600を有するY2 O3 からなる
第3相:0.3〜3%、 MHv:100〜300を有するFe−Co系合金から
なる第4相:残り、からなる組成、 上記第1相、第2相、第3相、および第4相の4相混合
組織、並びに10〜20%の空孔率、を有する焼結合金
基体に、銅溶浸してなる銅溶浸焼結合金で構成してなる
内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシートに特徴を有す
るものである。
【0006】なお、この発明のバルブシートにおいて、
焼結合金基体を構成する第1〜4相の硬さ分布および含
有割合は、いずれも多数の試験結果にもとづいて経験的
に定めたものであり、したがってそれぞれの硬さが上記
の範囲から外れて4相の連続的硬さ変化が保持されなく
なったり、それぞれの含有割合が上記の範囲を外れて全
体的硬さバランスがくずれ、相対的に硬さが低くなった
り、あるいは高くなったりすると、耐摩耗性および相手
攻撃性のうちの少なくともいずれかの性質が劣ったもの
になるものであり、また空孔率に関しては、従来銅溶浸
焼結合金の場合と同様であって、その値が10%未満で
は銅溶浸が不十分となって所望の強度を得ることができ
ず、一方その値が20%を越えると、耐摩耗性の低下が
著しくなるという理由で10〜20%に定めたものであ
る。
【0007】
【実施例】つぎに、この発明のバルブシートを実施例に
より具体的に説明する。
【0008】原料粉末として、それぞれ表1、表2、お
よび表3に示される硬さおよび組成を有する粒度:10
0mesh以下のアトマイズド合金粉末、および平均粒
径:3μm、MHv:420のY2 O3 粉末を用意
し、これら原料粉末を表2に示される配合組成に配合し
、ステアリン酸亜鉛:1%を加えてミキサーにて30分
間混合した後、5〜7 ton/cm2 の範囲内の所
定の圧力で圧粉体にプレス成形し、この圧粉体を500
℃に30分間保持して脱脂し、ついでアンモニア分解ガ
ス雰囲気中、1100〜1200℃の範囲内の所定温度
に1時間保持の条件で焼結して、同じく表2に示される
空孔率を有し、かつ配合組成と実質的に同一の組成をも
った4相混合組織の焼結合金基体を形成し、引続いてこ
れにメタン変成ガス雰囲気中、温度:1100℃に15
分間保持(溶浸率:85〜95%)の条件で銅溶浸を行
ない、さらに620〜700℃の範囲内の所定温度に9
0分間保持の条件で熱処理を施すことにより外径:34
mm×内径:27mm×厚さ:7mmの寸法をもった本
発明銅溶浸焼結合金製バルブシート(以下本発明銅溶浸
バルブシートという)1〜16をそれぞれ製造した。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】
【表3】
【0012】また、比較の目的で、上記の特開昭58−
178073号公報の実施例にもとずき、原料粉末とし
て、粒度:325mesh以下の黒鉛粉末、平均粒径:
3μmのCo粉末、粒度:325mesh以下のNi粉
末、同250mesh以下のFe−Mo合金(Mo:4
0%含有)粉末、同250mesh以下の2.5%C−
10%Co−19%W−63.5%Cr−5%Feから
なる組成をもったCr基合金粉末、およびアトマイズ鉄
粉を用い、これら原料粉末を、容量%で、C:1.2%
、Co:6%、Ni:2%、Fe−Mo合金:1%、C
r基合金:8%、鉄粉:残りからなる配合組成に配合し
、上記実施例と同じ条件で、混合し、圧粉体に成形し、
脱油し、さらに焼結して、表2に示される空孔率をもち
、かつFe系合金素地に上記Cr基合金とFe−Mo合
金とが均一に分散した組織を有する焼結合金基体を形成
し、これに同じく同一の条件で、銅溶浸、サブゼロ処理
、および熱処理を施すことにより従来銅溶浸焼結合金製
バルブシート(以下従来銅溶浸バルブシートという)を
製造した。
【0013】ついで、この結果得られた各種の銅溶浸バ
ルブシートを、バルブシート台上摩耗試験機にセットし
、 バルブの材質:JIS・SUH−36、バルブの加熱温
度:900℃、 バルブの着座回数:3000回/分、 雰囲気:0.4kg/cm2 の圧力のプロパンガスと
、流量:1.5l/min の酸素による燃焼ガス、バ
ルブシートの加熱温度(水冷):300〜350℃、試
験時間:100時間、 の苛酷な条件で摩耗試験を行ない、バルブシートの最大
摩耗深さを測定して耐摩耗性を評価し、また相手部材で
バルブの最大摩耗深さを測定して相手攻撃性を評価した
。これらの測定結果を表4に示した。
【0014】
【表4】
【0015】
【発明の効果】表1〜4に示される結果から、本発明銅
溶浸バルブシート1〜16は、いずれも苛酷な条件での
摩耗試験で、従来銅溶浸バルブシートに比して一段とす
ぐれた耐摩耗性を示し、かつ相手攻撃性も相対的に著し
く低いことが明らかである。
【0016】上述のように、この発明の銅溶浸焼結合金
製バルブシートは、通常の条件では勿論のこと、内燃機
関の高速化および高性能化に伴なう苛酷な条件下での実
用に際しても、相手部材であるバルブの摩耗を著しく抑
制した状態で、すぐれた耐摩耗性を発揮するのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  マイクロビッカース硬さ(MHv):
    1000〜1500を有するCr−Co−W系合金から
    なる第1相:3〜15%、 MHv:500〜1000を有するCo−Mo−Cr系
    合金からなる第2相:2〜10%、 MHv:300〜600を有する酸化イットリウムから
    なる第3相:0.3〜3%、 MHv:100〜300を有するFe−Co系合金から
    なる第4相:残り、からなる組成(以上重量%)、上記
    第1相,第2相,第3相,および第4相の4相混合組織
    、並びに10〜20%の空孔率、を有する焼結合金基体
    に、銅溶浸してなる銅溶浸焼結合金で構成したことを特
    徴とする内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシート。
JP41895790A 1990-12-17 1990-12-17 内燃機関用銅溶浸焼結合金製バルブシート Withdrawn JPH04218648A (ja)

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