JPH0421818Y2 - - Google Patents

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JPH0421818Y2
JPH0421818Y2 JP1986147122U JP14712286U JPH0421818Y2 JP H0421818 Y2 JPH0421818 Y2 JP H0421818Y2 JP 1986147122 U JP1986147122 U JP 1986147122U JP 14712286 U JP14712286 U JP 14712286U JP H0421818 Y2 JPH0421818 Y2 JP H0421818Y2
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JP
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heat insulating
shaped molded
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molded product
wet plate
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、加熱炉内に設けられたスキツドパイ
プ、スキツドサポート等の管状材に対する断熱構
造に関する。
〔従来の技術〕
従来、スキツドパイプ或いはスキツドサポート
の断熱には、一般に耐スケール性を考慮して耐火
キヤスタブルが用いられている。また、耐火キヤ
スタブルの割れ易い欠点を補うためスキツドパイ
プ或いはスキツドサポート外周にセラミツクフア
イバーの弾性層を設け、その外周に耐火キヤスタ
ブルを設けたものも知られている(実公昭43−
13681号、実公昭56−52271号など)。
更に、耐火キヤスタブルを用いず、二つ折りし
たセラミツクフアイバーブランケツト又はフエル
トをスキツドサポートに締付具によつて巻回し、
それを管に沿つて積み重ねたものも提案されてい
る(実公昭56−52271号)。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、耐火キヤスタブルは無機繊維断
熱材に比べて断熱性能が悪く、しかも施工性が極
めて悪いという問題点を有している。一方、セラ
ミツクフアイバーブランケツト又はフエルトを巻
回したものは断熱性能は良いが、ブランケツト又
はフエルトが露出する構造であるので、スキツド
パイプで支持している被加熱材から落下するスケ
ールによる衝撃やスケールとの反応により、繊維
が損傷して脱落し、寿命が極めて短いという問題
を有している。
本考案はかかる問題点に鑑みて為されたもの
で、施工が容易で且つ寿命の長い、スキツドパイ
プ、スキツドサポート等の管状材に対する断熱構
造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本考案は、少なくとも最外層に、無機繊
維、無機バインダー、無機粉末及び水分を主成分
とするウエツト状板状成形体をラセン状に且つ複
数層に巻付け、該板状成形体を乾燥、硬化させて
ボード状とした断熱層を有することを特徴とする
管状材の断熱構造である。
本考案の断熱構造において、最外層のボード状
の断熱層の内側に位置する断熱層の構造は任意で
あり、最外層のボード状の断熱層と同一構成とし
ても或いは他の構成としてもよい。内側に最外層
と異なる断熱層を設ける場合には、施工性、断熱
特性等から無機繊維のブランケツトを巻付けたも
のが好ましい。最内層から最外層までの全体を同
一構造にする場合には、上記ウエツト状板状成形
体を管状体外面に何重にも巻付け、乾燥、硬化さ
せてボード状とすればよい。
本考案において、最外層の断熱層を形成するた
めに使用される無機繊維、無機バインダー、無機
粉末及び水分を主成分とするウエツト状板状成形
体は、完全には乾燥せず硬化しない範囲で板状に
成形させたもので、板状の形状を維持する性質及
び取付面の湾曲に応じて変形する形状自在性を有
しており、製造後、乾燥硬化しないよう水分非透
過性の包装材で包装した状態で施工場所に運搬さ
れ、包装材から取り出して管状材外面上に形成さ
れた断熱層の外面に取付けられる。これによつ
て、管状材外面上の断熱層の外面の形状に応じた
形状に変形し、その下の断熱層を覆つて取付けら
れる。この成形体は取付後、自然乾燥或いは炉内
乾燥に合わせて乾燥され、硬化してボード状とな
る。
ウエツト状板状成形体に使用される無機繊維と
しては、例えば、セラミツクフアイバー、アルミ
ナフアイバー、ジルコニアフアイバー、石英ウー
ル、ロツクウール、スラグウール、グラスウー
ル、アスベスト等を挙げることができ、耐火性及
び耐熱性の観点からセラミツクフアイバーが最も
好ましく、このセラミツクフアイバーとしては、
シリカ、アルミナ、アルミノシリケート等を繊維
化したものがある。これらの無機繊維はその1種
のみを単独で使用することもできるが、2種以上
の混合物として使用することもできる。この無機
繊維は、ウエツト状板状成形体の固形分中に通常
40〜90重量%、好ましくは60〜80重量%の範囲で
含有される。
また、上記ウエツト状板状成形体に使用される
無機バインダーとしては、無機シリケート系、ア
ルミナ系、リン酸塩系等があり、具体的には、例
えば、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、
コロイダルジルコニア等を挙げることができ、こ
れらはその1種のみを使用することができるほ
か、2種以上の混合物として使用することもでき
る。このバインダーは、必要により水溶液又は分
散液として使用され、ウエツト状板状成形体中に
固形分として通常1〜10重量%、好ましくは2〜
5重量%の範囲で含有される。
更に、上記ウエツト状板状成形体に使用される
無機粉末としては、例えば、耐火粘土、シヤモツ
ト、ムライト、アルミナ、シリカ、コージライ
ト、マグネシア、ステアタイト等を挙げることが
できる。これらの無機粉末は、その1種のみを単
独で使用できるほか、2種以上の混合物として使
用することもできる。この無機粉末は、上記ウエ
ツト状板状成形体中に通常5〜50重量%、好まし
くは10〜40重量%の範囲で含有される。
上記ウエツト状板状成形体中の水分含有は、形
状自在性及び取扱性を考慮して、通常40〜60%の
範囲がよい。この水分含有量が少なくなると、そ
の形状自在性が少なくなり、反対に、多くなると
水分が分離する。
上記ウエツト状板状成形体を使用するまで密封
するために使用する包装材としては、それが水分
非透過性であつて密封されたウエツト状板状成形
体をそれが使用されるまで所定のウエツト状態に
維持して形状自在性を保持し得るものであればよ
く、一般的にはポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリエス
テル等のプラスチツクフイルム製の包装用ポリ袋
が使用される。
上記ウエツト状板状成形体を製造する方法に
は、従来公知の繊維成形体の製造方法を採用する
ことができ、例えば上記無機繊維、無機バインダ
ー、無機粉末、所定量の水分及び必要に応じて添
加されるカルボキシメチルセルロース、メチルセ
ルロース、スターチ等の有機質粘稠剤をそれぞれ
所定の割合で配合し、ミキサー等で混合してスラ
リーを調製し、このスラリーを用いて真空成形や
プレス成形等の適当な成形手段で板状に成形し、
水分含有量を所定の割合に調製してウエツト状板
状成形体とすることにより、製造する。このウエ
ツト状板状成形体は例えばポリエチレンフイルム
を使用して常法によりパツクされる。
〔作用〕
上記のように、本考案の断熱構造は、管状材の
外周に或いはその管状材に取付けた断熱層の上に
ウエツト状板状成形体をラセン状で且つ複数層に
巻付け、これを乾燥、硬化させて少なくとも最外
層の断熱層とするものであるので、ウエツト状板
状成形体は管状材や内層の断熱層の外面の湾曲に
応じた形状に変形し、内層の断熱層を良好に覆
い、しかも、このウエツト状板状成形体は乾燥
(或いは焼成)することにより硬化してボード状
となり、強度が大きくなると共に耐スケール性が
大きくなり、且つ炉内の高速ガス流による風圧、
摩耗に対する高い抵抗性を示し、その下の断熱層
を保護して寿命を長くすることができる。また、
このウエツト状板状成形体はラセン状で且つ複数
層に巻付けているので、連続的にすきまなく巻付
けが可能で、且つ作業も容易であり、しかもずれ
たりしにくい。更に、無機バインダーを使用した
ことにより、焼成時の揮散が防止され、緻密かつ
強固なボードが得られ、耐スケール性が一層向上
する。
〔実施例〕
以下、図面に示す本考案の実施例を説明する。
第1図及び第2図は炉内のスキツドパイプを支
持したスキツドサポートの断熱構造に本考案を適
用した実施例を示す側面図及び断面図である。こ
の実施例は、管状材であるスキツドサポート1の
外周に上記構成のウエツト状板状成形体2をらせ
ん状に且つ多層に巻付け、無機接着剤によりこれ
を固定したのち、このウエツト状板状成形体2を
乾燥、硬化させてボード状としたものである。こ
の実施例ではスキツドサポート外面に形状自在性
のあるウエツト状板状成形体2をラセン状に巻付
けることにより取付けているので、施工が容易で
あり、且つ断熱層が無機繊維ボードで構成される
ので、耐火キヤスタブルに比べて断熱性能が良
く、更に最外面はボード面であるので、耐スケー
ル性が大きく、寿命が長くなるという利点を有し
ている。
なお、第1図、第2図の実施例ではスキツドサ
ポート1の外周に、ウエツト状板状成形体2のみ
を巻いて断熱層を形成しているが、このウエツト
状板状成形体2の下に、他の断熱材を設けてもよ
いことは言うまでもない。
〔考案の効果〕
以上に説明したように、本考案の断熱構造は、
管状材外面に設けた断熱層の少なくとも最外層の
部分が、形状自在性を有するウエツト状板状成形
体をラセン状で且つ複数層に巻付け、その後乾燥
硬化させてボード状としたものであるので、施工
が極めて容易且つ敏速で、しかも連続的に隙間な
く巻付けることが可能であり、また、無機繊維を
主成分とするものであるので、従来の耐火キヤス
タブルに比べてはるかに断熱特性が良く、更に外
面がボード状であるので、従来のようにブランケ
ツト又はフエルトを露出したものに比べ耐スケー
ル性が大きく寿命が長いという効果を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す側面図、第2
図はその断面図である。 1……スキツドサポート、2……ウエツト状板
状成形体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも最外層に、無機繊維、無機バインダ
    ー、無機粉末及び水分を主成分とするウエツト状
    板状成形体をラセン状に且つ複数層に巻付け、該
    板状成形体を乾燥、硬化させてボード状とした断
    熱層を有することを特徴とする管状材の断熱構
    造。
JP1986147122U 1986-09-27 1986-09-27 Expired JPH0421818Y2 (ja)

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JP1986147122U JPH0421818Y2 (ja) 1986-09-27 1986-09-27

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JP1986147122U JPH0421818Y2 (ja) 1986-09-27 1986-09-27

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Publication Number Publication Date
JPS6356249U JPS6356249U (ja) 1988-04-15
JPH0421818Y2 true JPH0421818Y2 (ja) 1992-05-19

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ID=31060199

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JP1986147122U Expired JPH0421818Y2 (ja) 1986-09-27 1986-09-27

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5720598U (ja) * 1980-07-09 1982-02-02

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5720598U (ja) * 1980-07-09 1982-02-02

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Publication number Publication date
JPS6356249U (ja) 1988-04-15

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