JPH04216917A

JPH04216917A - ホットランナ−装置

Info

Publication number: JPH04216917A
Application number: JP3064046A
Authority: JP
Inventors: Herbert Guenther; ヘルベルト・ギュンター
Original assignee: Dipl Ing Herbert Gunther GmbH
Current assignee: Dipl Ing Herbert Gunther GmbH
Priority date: 1990-03-03
Filing date: 1991-03-04
Publication date: 1992-08-07
Anticipated expiration: 2013-08-20
Also published as: CA2037328C; DE59003802D1; EP0445313A1; JP2788794B2; ES2048346T3; ATE98153T1; CA2037328A1; US5220154A; EP0445313B1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プラスチックの射出成
形工場で使用されるホットランナー装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】この一般的形式の従来形ランナーは、組
み込み式カートリッジ形ヒータまたは管形加熱装置によ
って部分的に加熱されるブロックを有している。隣接の
射出成形ユニットに対する断熱が不完全である場合が多
い。ブロックの熱入れには多くの熱が必要であるから、
長い加熱時間は避けることができない。また、特に内部
加熱装置では洗浄が困難である。

【０００３】米国特許第３，０９１，８１２　号に開示
されているようなランナー装置は、外的または自己発生
熱を受けたプラスチック流を搬送するための金属管を埋
め込んだ断熱材を伝熱性のＴ字形管が包囲している隣接
のブロックに並べられている。Ｔ字形管の端部は、流管
に対して断熱性がない鋼板に溶接されているため、使用
時には熱の放散が大きくなって、重大なエネルギロスを
生じる。複雑な機械的及び化学的処理に多大な費用を掛
ける以外、装置の洗浄はほとんど不可能である。完全な
メンテナンスを行う場合、使用者は新しいユニットを用
いることを余儀なくされる。

【０００４】ほとんど同じことが、熱ブリッジによるか
、自己加熱ユニットで全体を加熱するランナーブロック
を記載している米国特許第　３，５２０，０２６号に従
ったホットランナー装置にも言える。プラスチック流が
型を通る地点で温度は必ず急激に低下する。処理圧力が
高いため、ブロックの周囲に分散させなければならない
大きな力が発生する。これによってもかなり複雑な構造
になる。

【０００５】ドイツ国公開特許公報第３，７１０，１３
９ＡＩ　号に開示されているホットランナーブロックに
は、加熱コイルを支持するための溝を付けたインサート
を収容するための長手方向内孔が設けられている。長手
方向内孔に直交する方向に、管内部の熱膨張を補償する
ためのいわゆる節部材を保持する内孔が設けられている
。安全に機能するためには非常に正確なホットシーリン
グ装置が不可避であり、これには多大な費用が必要であ
る。

【０００６】ヨーロッパ公開特許公報第０，２７４，０
０５Ａ２　号には、加熱手段及び包囲スリーブと協働し
て、ケーシング面の内外に取付けられる構造の独立ユニ
ットを形成する流管を設けたホットランナー装置が開示
されている。１つまたは複数の熱シェルまたは絶縁段部分が前記ユニ
ットとケーシングとの間に設けられている。加熱手段に
は、特殊な形状の抵抗管または高圧コイル、例えば２２
０　ボルトコイルを設けて、プラスチック流が次の部分
へ移動する地点での熱放散を増加させる一方、内部流管
の中間部分の加熱を少なくすることもできる。ケーシン
グ側の外側断熱空間には、作業中は固化プラスチックが
充填される。スリーブは、支持リングの下方に空気ギャ
ップを有し、さらに断熱性を高めることができるように
している。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、最後
に挙げた形式のホットランナー装置を改良して、簡単か
つ経済的な方法で機械的及び熱的特性を向上させること
である。

【０００８】本発明の別の目的は、最高の電気的安全性
を保証すると共にケーシング側への熱ロスを最小にする
ことができる新規なホットランナー装置を提供すること
である。

【０００９】本発明のさらに別の目的は、ホットランナ
ー装置の組み付け、メンテナンス及び洗浄の容易さを犠
牲にすることなく時間及びエネルギの両方において作業
に必要な量を低減させることである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の重要な特徴は、
請求項１及び１５に述べられている。さらなる構造実施
例が請求項２〜１４及び請求項１６〜２５に記載されて
いる。

【００１１】本発明によるホットランナー装置は、ラン
ナーブロックケーシングの内孔に端部側から容易に挿入
できる構造になっており、加熱手段を流管に対して電気
的に絶縁すると共にそれに伝熱的に付着させることによ
って、硬いコア部材を形成している。特に、一定または
可変ピッチの加熱コイルは、アルミニウムを含有する伝
熱性のコンパウンド体で覆われており、カートリッジ、
特に適当な流管は、複数の半径方向の支持体を軸方向に
間隔をおいて有しており、これらの支持体はコア部材の
外径よりも半径方向に突出して、ケーシング内孔の内側
に締まりばめされるようになっている。

【００１２】本発明の好適な実施例によれば、流管の半
径方向支持体は流通路の位置に設けられており、ノズル
等のさらなるホットランナー部材及び／または他のカー
トリッジまたは流管と直接的に密封係合できる形状にな
っている。軸方向に平行に延在する半径方向支持体がカ
ラー形支持体に向き合った位置に配置されて、大きい流
れ反動力を伝達できるようになっている。好都合なこと
に、カラー形支持体は、ランナーブロック内孔の内側に
おいてそれに接触しないように配置された密封面を有し
ており、またカラー形支持体には、加熱手段の長手方向
部分を収容するための外側チャネルが流通路付近に設け
られている。

【００１３】カートリッジの半径方向支持体がそれの伝
熱部分から、特にコンパウンド体から断熱されている構
造が非常に好都合である。半径方向支持体には、内孔内
の支持部分における熱伝達を最小限に抑えることができ
るように、例えばリセス、中空部、リング形ポケット等
の構造にすれば、多大のエネルギを節約することができ
る。少なくとも３本のスポークを設けた星形をしている
複数の細いスパイダーを軸方向に間隔をおいて設けるこ
とによって、内孔壁と十分に係合させることができると
共に、内部からの熱放散を抑えることができる。半径方
向支持体には、流管に溶接やはんだ付けで固着されたハ
ブ部分を設けることができるが、例えば螺着によって流
管に取付けるスタッドにしてもよい。最適の断熱を得る
ため、カートリッジには、内孔にすべりばめされた外周
リブを設けて、外側中空室が軸方向に分離されるように
してもよい。

【００１４】本発明の別の重要な特徴によれば、ケーシ
ング内に端部側から挿入されるカートリッジ形アセンブ
リの一部分であるスリーブ体が提供されている。これは
、流通路付近に配置されたカラー形半径方向支持部材に
それぞれ永久的に取付けられている複数のスリーブ部分
で構成することができる。その結果、外側スリーブ体は
全長に渡って密封構造になるため、処理中のプラスチッ
ク材が内部へ流入しない非常に安定した合成体が形成さ
れる。従って、これによってそれぞれのランナーの大き
さまたは長さに関係ない断熱空間が形成されるため、内
部に発生する熱はほとんどがプラスチック材に伝わり、
半径方向支持部材のわずかな支持面積において最小の熱
放散が外向きに発生するだけである。

【００１５】各スリーブ体部分に半径方向にくぼんだ中
央部分を設けて、対応のカラー形支持体上に焼きばめま
たは溶接するようにすれば、構造体の安定性ははるかに
増加する。また、それによって製造コストが従来形ホッ
トランナー装置に較べて大幅に軽減される。

【００１６】各カラー形支持体に外周リセス及び／また
は外側チャネルを設けることによって、構造的利点及び
作動エネルギー消費量の節約の両方が達成される。この
ようにして、加熱手段の長手方向ブリッジ部分は容易に
収容される。好ましくは、アルミニウムまたはアルミニ
ウム合金のマトリックスを用いて加熱手段を埋め込むこ
とによって、半径方向支持体が外径から突出する硬いコ
ア部材を形成する。断熱空間をコア部材とスリーブ体と
の間に形成してもよい。不適当な形状の熱放散ブリッジ
を設けており、従って熱ロスを制御できない従来形装置
に較べて、本発明は、流管とケーシング内孔との間の非
常に細い支持部材における再現性のあるわずかな熱伝達
に抑えることができる。

【００１７】本発明の別の重要な特徴に従って、各スリ
ーブ部分を、隔壁によってプラスチックが流れないよう
に密封された接合ギャップのオーバラップによって連結
した場合、特に外周リブ間の外側空間室に作用する作動
圧力がオーバラップを自己閉鎖させる場合、大きな利点
が得られる。非常に不都合な条件において、プラスチッ
ク材が外側空間内へ流入してしまった場合、高い処理圧
力が外側オーバラップに強力に加わるため、それは内側
オーバラップ上に押し付けられて完全な密封が得られる
。作動中に温度状態が変化するため、中間スリーブ体部
分は熱膨張または収縮を補償できるようにしてもよい。

【００１８】コア部材の端部の少なくとも１つの環状室
を空の空間内へ軸方向に延出させることによっても、ケ
ーシング方向への熱伝達を減少させることができる。ス
リーブ体の端部を、ランナーケーシングを軸方向に密封
する当接部材に確実にはめ付けることによって、大きな
安定性が得られる一方で、接続部へのアクセス及び洗浄
が容易になる。温度計をカラー形支持体付近へ、特にカ
ートリッジの端面に配置されたプラグの内側へ延出させ
ることによって、主ランナー付近の内部の実際の温度に
よって加熱手段を制御するようにしてもよい。

【００１９】流入口等の入口開口をカートリッジに半径
方向に設けてもよく、これは直線構造の場合に好都合で
あり、それはたわみプラグの代わりに軸方向に、すなわ
ちカートリッジの端面に設けてもよく、これはＬ字形ま
たは湾曲ランナーに好都合である。

【００２０】本発明によれば、カラー形支持体を設けた
スリーブ体部分の管形リセスに流管の端面が密封係合す
るようにして互いに角度を付けてケーシング内孔に挿入
された少なくとも２つのカートリッジによってＨ字形ま
たは十字形のランナーが形成される。従って、ケーシン
グ内孔を互いに交差させることができ、これによって挿
入ユニットの固定を容易にすると共に安定させることが
できる。これには固定ピンを用いることができ、流管は
それぞれの直交方向のカートリッジに対して端部で、例
えば焼きばめスリーブ体部分の端部によって支持される
。

【００２１】

【実施例】本発明のさらなる特徴及び利点は、添付の図
面を参照した好適な実施例についての以下の説明から明
らかになるであろう。

【００２２】図１に示されているランナー１０にはケー
シング１２が設けられており、その内孔１４にカートリ
ッジ形ユニット１６がはめ込まれている。各端部におい
て当接部材１８がケーシング１２内のユニット１６を軸
方向に閉鎖している。カートリッジ形ユニット１６は、
複数のスリーブ部分からなるスリーブ体２０を有してい
る。図示の実施例では、中央部分２１の各側に中間部分
２４、移行部分２２及び端部分２３が接続されている。それぞれの隣接した部分にはオーバラップ２６を備えた
接合ギャップ２５が設けられて、各領域の温度が変化し
た時に熱膨張及び収縮を許容できるようになっている。また、各対のオーバラップ２６は自己閉鎖シールを形成
している。

【００２３】スリーブ体２０には、内孔１４にすべりば
めされた外周リブ５０が設けられており、ケーシング１
２側への熱伝達を最小に抑えるため、これらは非常に細
くなっている。カートリッジ１６とケーシング１２との
間の断熱性を高めるため、外周リブ５０間に外側空間す
なわちキャビティ５２が設けられている。これらの外周
リブは内孔に緊密状にはめ込まれているので、通常は空
間５２内へ処理プラスチック材がまったく流入しない。しかし、不都合な状態においてプラスチック材が空間５
２へ流入してしまった場合、処理圧力が隣接の外側オー
バラップ２６を対応の内側オーバラップに押し付ける。これによって、全体として環状室を形成して外側スリー
ブ体２０を内側コア部材３０から熱的に分離させている
隙間５４内にプラスチック材が流入することが阻止され
る。コア部材３０は、電気絶縁体（非常に薄いため図示
せず）と、アルミニウムを含有している伝熱性コンパウ
ンド体Ｖに埋め込んで付着されている加熱コイル３８と
を取付けた流管３２によって支持されている。

【００２４】主ランナー３４を設けた流管３２の流通路
３５，３６　が、スリーブ体２０の管状リセスに向き合
う位置に設けられている。処理プラスチック材は入口開
口３５から流入し、主ランナー３４を通って２つ以上の
出口３６から流出する。流れ方向は図１にＭで示されて
いる。

【００２５】流通路３５，３６　付近において、スリー
ブ体２０は流管３２（図２及び３を参照）の幅広い半径
方向支柱またはカラー形支持体４０によってコア部材３
０に取付けられている。流管３２の軸線に平行にコア部
材３０に設けられた外側チャネル４４が、加熱コイル３
８の長手方向部分４８を収容している。チャネル４４に
は密封コンパウンドＶも埋め込まれて、加熱手段の各部
分間に伝熱性が高いブリッジを形成している。

【００２６】加熱コイル３８及び外側チャネル４４にコ
ンパウンドが充填されてから、スリーブ体２０がコア部
材３０上に焼きばめされる。これによって、それぞれの
スリーブ部分２１，２２，２３，２４　の中心位置が流
管３２の対応のカラー形支持体４０に緊密状にはめ合わ
される。このため、ホットランナーチャネル通路は直接
的成形はめ付けによってそれぞれの管形リセス２８に接
続され、管形リセス２８に向き合う位置に各スリーブ部
分は支持セグメント５１を備えて、プラスチック材Ｍが
作動圧力を受けて流出入する時に発生する反動力を収容
できるようになっている。

【００２７】各カラー形支持体４０には軸方向に互いに
間隔をおいて外側リブ４２が設けられており、その間に
リング形ポケット４１が円周方向の大部分にうまく分散
するようにして形成されている。この構造は、細いリブ
４２と支持面４０／４６　とが内部から熱を引き出して
外向きに放散させるだけであるから、エネルギの節約に
大いに効果的である。

【００２８】カートリッジ１６の外側には、コア部材３
０とスリーブ体２０の各部分２１〜２４との間に隙間を
形成する断熱環状室５４によって前述の断熱空間が設け
られている。軸方向において環状室５４は、それぞれのカラー形支持
体４０及び中央部分４６付近において部分的に遮断され
るが、それ以外は連続している。

【００２９】ホットランナー装置１０の主ランナー３４
は、出口３６付近においてたわみプラグ５６によって軸
方向に閉鎖されている。それらの一方（図１の右側のプ
ラグ）は、対応の当接部材１８のプラグ５８内に支持さ
れた温度計６０を保持するようにしてもよい。コイル接
続部をコネクタ６２で示すようにコンパウンド埋め込み
加熱コイル３８の付近に配置してもよい。

【００３０】他方の端部において、環状室５４を空の軸
方向空間６４に連結して、最適断熱が保証されるように
してもよい。スリーブ体２０の各端部は軸方向当接部材
１８内に支持されて、軸方向Ａに端面空間５２を形成し
ている。

【００３１】重要な特徴は、図２及び図３の拡大横断面
図から明らかなように、耐熱性が高い頑強な構造である
。流管３２と加熱コイル３８とによって形成されたコア
部材３０の外径Ｄは、コア部材３０の端部と各カラー形
支持体４０とにおいてだけわずかに大きくなっているた
め、コンパウンド埋め込み加熱コイル３８は安全に保持
されると共に、コア部材３０は取付けるスリーブ体２０
内へ簡単に挿入することができる。スリーブ体２０の各
部分を焼きばめすると、カラー形支持体４０及びそのリ
ブ４２の半径方向突出部分が緊密状に係合する。その結
果、ユニット１６は非常に安定した合成カートリッジを
形成する。

【００３２】そのようなカートリッジによって、様々な
ホットランナーの実施例を実現することができる。図４
に示されている用例では、２つの平行な垂直内孔１４内
に互いに整合させた対のカートリッジ１６を横向きのカ
ートリッジに上下から十字形に交差させている。合計で
５本の同じカートリッジ１６を用いて、主ランナー３４
をすべて連通させたＨ形構造が形成されている。すなわ
ち、垂直方向に整列させた各対のカートリッジ１６の端
面側端部は閉鎖されずに連結されて、各主ランナー３４
は各管形リセス２８を介して水平方向のカートリッジ１
６の外側流路内へ直接的に流れ込むようにしている。こ
の水平カートリッジ１６だけがプラグ５６（図４の右側
）で軸方向に閉鎖されている。

【００３３】固定ピン６６が垂直カートリッジ１６をケ
ーシング１２内に、すなわちホットランナー支持プレー
ト内に固定している。このため、横向きカートリッジ１
６の水平方向位置が決定され、その当接部材１８が軸方
向位置決めをしている。スリーブ端部２３は、流管３２
の端部分の肩部に焼きばめされると共に中間部分２４を
介して横向きカートリッジ１６のカラー形支持体２４に
係合しており、垂直カートリッジ１６を端面側で支持す
ることができるため、プラスチックの射出中に発生する
反動力を確実に均一化して分散させることができる。

【００３４】本発明は図示の実施例に制限されるもので
はない。例えば、カラー形支持体４０の位置において外
側チャネル４４を傾斜させてもよい。ねじったり螺旋巻
き状にする場合、加熱コイル巻線に合わせたピッチにし
てもよい。

【００３５】空間を節約した小型構造の場合、流管３２
を二重管または多重管にして、主ランナー３４付近にお
いてそれぞれの出口位置で平行ランナー（図示せず）に
通じる横方向通路を設けて、平行ランナーに２つの出口
を設けることによって、合計で４つの流通路３６が得ら
れる。出口に流体連通され、流管３２の横断面積内に容易に収
容されるさらなる平行ランナーを用いれば、物理的管配
置を無視した場合、流通路３６の数は図５に示されてい
るように倍増する。特殊な実施例では、それぞれの後続
のランナーを先行のランナーに平行にするのではなく直
角に配置することによって、小型の十字ブロック配列が
形成されることは理解されるであろう。重要な特徴は、
同一の流通路がすべての通路すなわち出口３６に向かっ
て存在するため、圧力低下がすべての出口位置において
等しくなり、成形品の均一な製品品質を保証することが
できる。

【００３６】熱膨張及び様々な作業段階での冷却による
収縮によって発生する寸法変化も、流通路全体において
同一の熱伝達が得られると同時にほとんど均一の温度プ
ロフィルを発生する点で従来技術に勝る本発明のホット
ランナー１０の機能に影響を与えることはないことは理
解されるであろう。狭い支持面積及び密封キャビティま
たは空の空間によって優れた断熱性が保証されるため、
好都合なことにランナーケーシング１２の温度は型の温
度とほぼ同じ、例えば流管３２内の処理材は３００　℃
もの高温であっても約８０℃である。そのように大きな
温度差または勾配は寸法変化を発生させるが、それがカ
ートリッジ１６に悪影響を与えることはない。それのコ
ア部材３０はケーシング内孔内にしっかり保持されてい
るので、高温高圧の厳しい条件下でも最適作業を達成す
ることができる。電気加熱手段３８の同様部材は、端部を固定する必要が
あり、流管の入口開口の両側に収容することができる。２２０　ボルトの主電源が特に適しているが、構造体を
低電圧用、例えば２４ボルトまたは５ボルト電源用に変
更することもできる。

【００３７】図６〜８に示されている別の実施例のホッ
トランナー装置１０は、スリーブ体２０をなくした簡略
形カートリッジ１６を有している。ここでは、流管３２
は流通路３５及び３６として作用する硬い管スタッドと
一体化しており、この管スタッドには他のホットランナ
ー部材、特に入口開口３５の装置ノズルアダプタ（図６
の上側に部分的に示されている）及び出口３６のホット
ランナーノズル１１（図６の下側に部分的に示されてい
る）に直接的成形はめ付けができる平坦面４０を設ける
ことが好ましい。半径方向支持体にはやはりそれぞれの
流通路３６に向き合う位置に支持セグメント５１が設け
られており、図６において入口開口３５に向き合う位置
には、ケーシング内孔１４内でカートリッジ１６が回転
または変位しないようにする固定ボルト３７と係合した
スタッドが示されている。

【００３８】図７及び８の横断面図は、内孔１４での支
持面積が最小となる非常に細い支持体４９，５１　を示
している。流通路３５及び３６のほぼ中間位置には、半
径方向支持体４９がそれぞれ３本のスポーク５０を備え
たスパイダまたは星形部材（図８）として設けられてい
る。好ましくは２２０　ボルトの電源で作動する加熱コ
イル３８の長手方向部分４８が同様にコア部材３０のコ
ンパウンド体Ｖ内に埋め込まれている。

【００３９】図９〜１１に示されているほぼ同様な構造
では、カートリッジ１６は、２４ボルトまたは５ボルト
等の低電圧で作動するロッド形の加熱手段３８を有して
いる。電気的絶縁層３９を流管３２の外側及び／または
各加熱ロッドに設けられており、加熱ロッドは伝熱性の
コンパウンド体Ｖに埋め込まれてコア部材３０を形成し
ている。温度計を保持するプラグ５６をはめ込む端部リ
ング１９にコネクタ６２を取付けることができる。半径
方向支持体４９は４本のスポーク５０（図１１）を設け
ることもできるが、その他の数のスポークを備えた別の
スパイダ形状も同様に可能である。

【００４０】図１２及び１３に示されている実施例では
、カートリッジ１６のコア部材３０は、ストッパ状の肩
部５７と係合するたわみプラグ５６によって閉鎖された
（図１２の左側）硬い流管３２を有している。流通路、
例えば出口３６付近において、流管３２の壁厚が薄くな
って、対応のホットランナーノズル１１の上部と成形は
め付けによって直接的に係合する平坦部４０を形成して
いる。止めネジ６９が流管３２をそれの軸方向及び半径
方向位置に固定している。流管３２の半径方向支持体は
、短い管（図１３の上側）にすることができるスタッド
６８であって、２対のスタッド６８をノズル１１の各側
に配置し、第５のスタッド６８が出口３６に向き合った
流管部分を支持するように群にして設けることが好まし
い。特別な特徴として、半径方向支持体のスタッド６８
，６９　は、伝熱性のコンパウンド体Ｖ内においてそれ
らを取り囲んで伝熱経路が長くなるようにする空気ギャ
ップまたはセラミック等の絶縁リング７４によって断熱
されている。また、内部からの熱放散を軽減するため、
ニッケルクローム鋼等の低伝熱材でスタッド６８，６９
　を形成することもできる。

【００４１】図１４及び１５に示されているさらに別の
実施例では、リベット形の半径方向支持体６５が内孔１
４と流管３２との間に係合しており、流管３２には出口
３６に向き合う位置にカラー形収容部４０が形成されて
いる。出口３６は、空気ギャップ断熱アダプタブッシュ
６７によって包囲された対応のホットランナーノズル１
１の上部に直接的に成形はめ付けされている。アダプタ
ブッシュ６７（図１６）のネジ付き穴７１に固定ボルト
７０をねじ込むことによって、ノズル１１は出口面に係
合するすべりばめ状態に正確に維持される。図１４及び
１６から明らかなように、ホットランナーノズル１１ま
たはアダプタブッシュ６７の上部には、多重配列が望ま
れる用途のために直角に配置される隣接のノズルを密封
する傾斜面７２を設けることもできる。組み合わされた
面４０及び１１を密封シールするため、環状溝７３に例
えば金属製のリングシール（図示せず）をはめ込むこと
もできる。

【００４２】以上に本発明の好適な実施例を説明してき
たが、当業者であれば本発明の原理から逸脱しない範囲
で様々な変更及び変化を加えることができ、従って本発
明が図示の特殊な実施例によって制限されると解釈され
るものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】ホットランナーの軸方向断面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線断面図である。

【図３】図１のＩＩＩ　−ＩＩＩ　線断面図である。

【図４】交差形のランナーの軸方向断面図である。

【図５】ホットランナー装置の概略図である。

【図６】変更形ホットランナーの軸方向断面図である。

【図７】図６のランナーのＶＩＩ　−ＶＩＩ　線断面図
である。

【図８】図６のランナーのＶＩＩＩ−ＶＩＩＩ線断面図
である。

【図９】さらに別の変更形ランナーの軸方向断面図であ
る。

【図１０】図９のランナーのＸ−Ｘ線断面図である。

【図１１】図９のランナーのＸＩ−ＸＩ線断面図である
。

【図１２】別のホットランナー部分の軸方向部分断面図
である。

【図１３】軸方向にずれた部材を含む図１２のランナー
のＸＩＩＩ−ＸＩＩＩ線断面図である。

【図１４】さらなる実施例のホットランナー部分の軸方
向部分断面図である。

【図１５】さらなる実施例の横断面図である。

【図１６】図１４及び１５に示されているホットランナ
ーに用いるホットランナーノズルの上面図である。

【符号の説明】

１０　　ホットランナー装置１２　　ケーシング１４　　内孔１６　　カートリッジ３０　　コア部材３２　　流管３５，３６　　　流通路３８　　加熱コイル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ランナーブロック（１０）のケーシング（
１２）に設けられた内孔（１４）に、電気的絶縁状態で
加熱コイル（３８）または帯形抵抗器等の電気加熱手段
で包囲した断熱流管（３２）を含む少なくとも１つのカ
ートリッジ１６が端部側から挿入され、流管（３２）に
は端面及び／または外周部に流通路（３５，３６）　が
設けられているプラスチックを射出成形するためのホッ
トランナー装置であって、加熱手段、特に一定または可
変ピッチの加熱コイル（３８）を流管（３２）に対して
電気的に絶縁すると共にそれに伝熱的に付着させること
によって、硬いコア部材（３０）を形成しているホット
ランナー装置。
【請求項２】電気的絶縁層（３９）が流管（３２）上及
び／または加熱コイル（３８）上に付設されており、加
熱コイルを伝熱性のコンパウンド体（Ｍ）　で覆ってコ
ア部材（３０）を形成している請求項１のホットランナ
ー装置。
【請求項３】カートリッジ（１６）、特に適当な流管（
３２）は、複数の半径方向の支持体（４０）を軸方向に
間隔をおいて有しており、これらの支持体（４０）はコ
ア部材（３０）の外径（Ｄ）　よりも半径方向に突出し
て、ケーシング内孔（１４）の内側に締まりばめされて
いる請求項１のホットランナー装置。
【請求項４】流通路（３５，３６）　の位置に設けられ
た流管（３２）の半径方向支持体（４０）は、ホットラ
ンナーノズル（１１）等のホットランナー部材や他のカ
ートリッジ（１６）または流管（３２）と直接的に密封
係合できる形状になっている請求項３のホットランナー
装置。
【請求項５】軸方向（Ａ）　に平行に延在する半径方向
支持体（５１）がカラー形支持体（４０）に向き合った
位置に配置されて、大きい力、特に流れ反動力を伝達で
きるように設定されている請求項４のホットランナー装
置。
【請求項６】カラー形支持体（４０）は、内孔（１４）
の内側においてそれに接触しないように配置された密封
面を有している請求項４のホットランナー装置。
【請求項７】流管（３２）のカラー形支持体（４０）に
は加熱手段（３８）の長手方向部分（４８）を収容する
ための外側チャネル（４４）が設けられており、外側チ
ャネル（４４）は軸方向（Ａ）　に平行またはそれに対
して斜めに延在している請求項４のホットランナー装置
。
【請求項８】カートリッジ（１６）の半径方向支持体（
４０，４９，６９）はそれの伝熱部分から、特にコンパ
ウンド体（Ｖ）　から断熱されている請求項３のホット
ランナー装置。
【請求項９】半径方向支持体（４０，６９）　には、内
孔（１４）内の支持部分における熱伝達を最小限に抑え
るための中空部またはリセス（４１，４４）　が設けら
れている請求項３のホットランナー装置。
【請求項１０】流管（３２）のカラー形支持体（４０）
は、外側リブ（４２）間に軸方向に設けられたリング形
ポケット（４１）を有している請求項９のホットランナ
ー装置。
【請求項１１】流管（３２）の半径方向支持体には、少
なくとも３本のスポークを設けた星形をしている複数の
細いスパイダー（４９）が軸方向に間隔をおいて設けら
れている請求項３のホットランナー装置。
【請求項１２】半径方向支持体（４０，４９）　には、
流管（３２）に固着されたハブ部分（５３）が設けられ
ている請求項３のホットランナー装置。
【請求項１３】半径方向支持体は、溶接やネジ部（６９
）への螺着によって流管（３２）に取付けることができ
るスタッド（６８）である請求項３のホットランナー装
置。
【請求項１４】カートリッジ（１６）に設けられた外周
リブ（５０）がケーシング（１２）の内孔（１４）にす
べりばめされて、外側中空室（５２）を軸方向（Ａ）　
に間隔をおいて形成している請求項１のホットランナー
装置。
【請求項１５】流管（３２）は、流通路（３５，３６）
　付近において流管（３２）のカラー形支持体（４０）
にそれぞれ半径方向に取付けられている複数の部分（２
１　〜２４）　からなるスリーブ体（２０）によって包
囲されている請求項１のホットランナー装置。
【請求項１６】各スリーブ部分（２１　〜２４）　には
、対応のカラー形支持体（４０）に焼きばめまたは溶接
してその密封面に密着係合させる、半径方向にくぼんだ
中央部分（４６）が設けられている請求項１５のホット
ランナー装置。
【請求項１７】各スリーブ部分（２１　〜２４）　は、
外周リブ（５０）によってプラスチックが流れないよう
に密封される接合ギャップ（２５）のオーバラップ（２
６）によって連結されている請求項１５のホットランナ
ー装置。
【請求項１８】スリーブ部分（２１　〜２４）　の端部
は接合ギャップ（２５）において軸方向（Ａ）　に重合
して外周リブ（５０）間の外側中空部（５２）に作用す
る作動圧力がオーバラップ（２６）を自己閉鎖させるよ
うに設定されている請求項１７のホットランナー装置。
【請求項１９】各流通路（３５，３６）　に対して直径
方向に向き合うように外側支持セグメント（５１）が設
けられていることを特徴とする請求項１５のホットラン
ナー装置。
【請求項２０】コア部材（３０）とスリーブ体（２０）
との間に、内側隙間または環状室（５４）等の断熱空間
が半径方向支持部材（４０，４６，４２，５１）　によ
って軸方向（Ａ）　に互いに分離して設けられて、プラ
スチックが流入しないように設定されている請求項１５
のホットランナー装置。
【請求項２１】コア部材（３０）の端部の少なくとも１
つの環状室（５４）は空の空間（６４）内へ軸方向に延
出している請求項２０のホットランナー装置。
【請求項２２】スリーブ体（２０）の端部は、ランナー
ケーシング（１２）を軸方向に密封する当接部材（１８
）に確実にはめ付けれている請求項１５のホットランナ
ー装置。
【請求項２３】温度計（６０）が主ランナー（３４）ま
たはカラー形支持体（４０）付近へ、特にカートリッジ
（１６）の端面に配置されたプラグ（５６）の内側へ延
出している請求項１５のホットランナー装置。
【請求項２４】１つのカートリッジ（１６）の中央部に
入口開口が半径方向に設けられ、別のカートリッジ（１
６）の端面に、すなわちたわみプラグ（５６）の代わり
に少なくとも１つの軸方向の入口開口を設けて、カラー
形支持体（４０）を設けたスリーブ部分（２１〜２４）
の管形リセス（２８）に流管（３２）の端面が密封係合
するようにして互いに角度を付けてケーシング内孔（１
４）に挿入された少なくとも２つのカートリッジ（１６
）によってＨ字形または十字形のランナーが形成されて
、先行のランナーの各出口（３６）が後続のランナー（
３４）の入口開口（３５）に密封接合するように設定さ
れている請求項１または１５のホットランナー装置。
【請求項２５】交差するカートリッジ（１６）は固定ピ
ン（６６）によってケーシング（１２）内に固定され、
流管（３２）はそれぞれの直交方向のカートリッジ（１
６）に対して端部で、例えば焼きばめスリーブ体部分（
２１　〜２４）　の端部（２３）によって支持される請
求項１または１５のホットランナー装置。