JPH04216701A

JPH04216701A - 複合枕木

Info

Publication number: JPH04216701A
Application number: JP40219990A
Authority: JP
Inventors: Akio Tanaka; 田中　彬夫; Yoshiro Nagai; 永井　義郎; Haruo Shimizu; 清水　治生
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1990-12-14
Filing date: 1990-12-14
Publication date: 1992-08-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はレールを敷設するために
設けられる分割枕木に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、鉄道線路は路盤上に砂利、砕石な
どによって道床を形成し、道床上に枕木を並べ、その上
に一対のレールが所定の軌間をあけて配置されていた。そして、近年は木製枕木が腐朽、割裂などの問題がある
ために木製枕木に代えてコンクリート製枕木や金属製枕
木が用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、金属製枕木を
用いる場合には、双方のレール間を絶縁するためにレー
ルと金属製枕木の間にタイパットを介装して両者の絶縁
を図る必要があるが、タイパットはレールの振動によっ
て摩耗するので一定期間ごとに取り替えねばならず、保
線作業の手間が増える問題があった。また、金属製枕木
は重量が重いので、敷設作業を行う作業者にとって扱難
いという問題があった。さらに、金属製枕木を一体のも
のとして鋳造するためには金型が大型化し、コストが高
くなるとともに、制作作業に手間がかかる問題があった
。

【０００４】本発明は、上記課題を解決するもので、制
作作業および敷設作業を容易に行うことができる複合枕
木を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、左右一対のレールを支持して配置される金
属製枕木であって、それぞれのレールを支持する一対の
枕木ブロックと、双方の枕木ブロック内に両端部のそれ
ぞれを挿入して配置される連結棒とを備え、枕木ブロッ
ク内に硬化性充填材を充填して連結棒と枕木ブロックと
を相互に固定し、硬化した硬化性充填材で形成される枕
木ブロックの底面より枕木ブロックの側縁部を下方に長
く形成した構成としたものである。

【０００６】

【作用】上記した構成により、レールの軌間方向におけ
る枕木ブロックと連結棒の相対位置を調整した後に、硬
化性充填材を充填して連結棒と枕木ブロックを固定する
ことによって双方の枕木ブロックを任意の軌間に設定す
ることができる。また、連結棒と枕木ブロックの間に充
填された硬化性充填材により、双方の枕木ブロックに支
持されるレール相互の間が絶縁されているので、枕木ブ
ロックとレールの間に設けるタイパット等の絶縁材の簡
素化が図られる。また、各枕木ブロックおよび連結棒を
各部分ごとに敷設現場まで持ち運びすることができ、取
り扱いが容易なものとなる。また、レールを支持する部
分だけを枕木ブロックとして形成し、双方の枕木ブロッ
クを連結する部分を連結棒として形成することにより、
全体を一体のものとして形成した場合に較べて枕木とし
ての重量が軽減され、組立られた枕木を持ち運びする場
合にも取り扱いが容易となる。

【０００７】そして、硬化性充填材で形成される枕木ブ
ロックの底面より枕木ブロックの側縁部が下方に長く形
成されることにより横圧抵抗が増加する。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１〜図２において、枕木１は左右一対のレー
ル２を支持して配置されており、各レール２に対応して
一対の枕木ブロック３が設けらている。この枕木ブロッ
ク３は鋳鉄製の中空体であり、各枕木ブロック３とレー
ル２の間には必要に応じて絶縁材であるタイパット４が
介装されている。

【０００９】さらに、各枕木ブロック３にはレール２の
両側に位置してショルダ部５が形成されており、ショル
ダ部５の穴部６に挿入して配置したパンドロールクリッ
プ７によってレール２が枕木ブロック３に締結されてい
る。また、レール２とパンドロールクリップ７の間には
絶縁パット８が介装されている。

【００１０】そして、枕木ブロック３の間には連結棒９
が配置されており、連結棒９は両端部が枕木ブロック３
に形成した切欠部１０を通して枕木ブロック３の内部に
挿入されている。また、連結棒９の両端にはそれぞれ抜
け止めフランジ１１が設けられている。この状態におい
て連結棒９と枕木ブロック３は抜け止めフランジ１１に
規制される距離までレール２の軌間方向に移動自在であ
る。

【００１１】そして、枕木ブロック３の内部には硬化性
充填材１２が充填されており、この硬化性充填材１２に
よって連結棒９と枕木ブロック３とが固定されている。このとき硬化性充填材１２は、硬化した硬化性充填材１
２で形成される枕木ブロック３の底面より枕木ブロック
３の側縁部３ａが下方に長くなるように充填される。さ
らに、硬化性充填材１２で形成される枕木ブロック３の
底面には凹凸部１３が形成されている。

【００１２】以下、上記構成における作用について説明
する。枕木ブロック３の内部に切欠部１０を通して連結
棒９の端部を挿入し、レール２の軌間方向における枕木
ブロック３と連結棒９の相対位置を調整した後に、コン
クリートや樹脂モルタルなどの硬化性充填材１２を充填
して連結棒９と枕木ブロック３を固定する。したがって
、双方の枕木ブロック３を任意の軌間に設定することが
できる。また、連結棒９と枕木ブロック３の間が硬化性
充填材１２によって絶縁されることにより、双方の枕木
ブロック３に支持されるレール相互の間が絶縁されてい
るので、枕木ブロック３とレール２の間に設けるタイパ
ット４等の絶縁材の簡素化が図られる。また、各枕木ブ
ロック３および連結棒９を各部分ごとに敷設現場まで持
ち運びすることができ、取り扱いが容易なものとなる。また、レール２を支持する部分だけを枕木ブロック３と
して形成し、双方の枕木ブロック３を連結する部分を連
結棒９として形成することにより、全体を一体のものと
して形成した場合に較べて枕木１としての重量が軽減さ
れ、組立られた枕木１を持ち運びする場合にも取り扱い
が容易となる。

【００１３】そして、硬化性充填材１２で形成される枕
木ブロック３の底面より枕木ブロック３の側縁部３ａが
下方に長く形成されることにより横圧抵抗が増加する。また、底面の凹凸部１３によっても道床に対する抵抗が
増し、横圧抵抗が増加する。

【００１４】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、レー
ルの軌間方向における枕木ブロックと連結棒の相対位置
を調整することによって、双方の枕木ブロックを任意の
軌間に設定することができる。また、連結棒と枕木ブロ
ックの間に絶縁材を介装することによって、枕木ブロッ
クとレールの間などの摩耗の激しい部位に設けるタイパ
ット等の絶縁材の簡素化を図ることができる。また、全
体を一体のものとして形成した場合に較べて枕木として
の重量が軽減され、組立られた枕木を持ち運びする場合
にも取り扱いが容易となる。逆に、レールの安定を図る
うえで重量の大なる枕木を要する場合には、内挿材（コ
ンクリート）によって重量を付与することもできる。

【００１５】そして、硬化性充填材で形成される枕木ブ
ロックの底面より枕木ブロックの側縁部が下方に長く形
成されることにより横圧抵抗が増加する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す全体構成図である。

【図２】図１のＡ−Ａ矢視側面である。

【符号の説明】

１　　　　枕木３　　　　枕木ブロック３ａ　　　　側縁部９　　　　連結棒１２　　　　硬化性充填材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　左右一対のレールを支持して配置され
る金属製枕木であって、それぞれのレールを支持する一
対の枕木ブロックと、双方の枕木ブロック内に両端部の
それぞれを挿入して配置される連結棒とを備え、枕木ブ
ロック内に硬化性充填材を充填して連結棒と枕木ブロッ
クとを相互に固定し、硬化した硬化性充填材で形成され
る枕木ブロックの底面より枕木ブロックの側縁部を下方
に長く形成したことを特徴とする複合枕木。