JPH04213054A - 板波超音波探傷用試験片及びその製造方法 - Google Patents

板波超音波探傷用試験片及びその製造方法

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JPH04213054A
JPH04213054A JP2407398A JP40739890A JPH04213054A JP H04213054 A JPH04213054 A JP H04213054A JP 2407398 A JP2407398 A JP 2407398A JP 40739890 A JP40739890 A JP 40739890A JP H04213054 A JPH04213054 A JP H04213054A
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JP
Japan
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test piece
flaw detection
plate
plate wave
recess
Prior art date
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Pending
Application number
JP2407398A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Takahashi
昭夫 高橋
Kazuhiko Murayama
村山 量彦
Kiyoshi Kumasaka
清 熊坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板波超音波探傷の感度
設定に使用する試験片及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄鋼板の欠陥を検出する非破壊検査法と
して一般的には表面疵についてはレーザ式光学法が採用
されており、内部欠陥については超音波探傷法が採用さ
れている。この超音波探傷法として薄鋼板板幅全幅に亘
って多チャンネルにより探傷する方法は、価格,管理面
から適用しにくいので板波探傷法が採用されている。板
波は薄板状の弾性体中を伝播する波であり、超音波探傷
に実用される波動はそのうちのラム波である。ラム波は
縦波成分と横波成分とからなる。ラム波はこれが薄鋼板
中で干渉し合って消滅することがないように特定の入射
角により薄鋼板に入射させる。
【0003】図9は板波超音波探傷の実施状態を示す模
式図である。図中1は薄鋼板であり、横方向が板幅方向
である。薄鋼板1上面の一端側にはタイヤ探触子2が載
置されている。タイヤ探触子2のウレタンゴムからなる
タイヤ部2aは軸芯である回転軸2bの図示しないベア
リング軸で保持されている。薄鋼板1は図示の垂直方向
に搬送されるとするとタイヤ部2aは接触摩擦力により
搬送速度に応じて回転する。薄鋼板1とタイヤ部2aの
接触面には接触媒質2hが供給されている。タイヤ部2
aの内部には不凍液を含む水からなる充填液2eが充填
されている。また、タイヤ部2a内には回転軸2bを覆
う回転軸枠2fに振動子2gが掛着されている。
【0004】この振動子2gから薄鋼板1に板波が入射
されるが、このときの入射角は図示しない外部の操作装
置によりシンクロモータ2dを回転させて振動子2gの
傾きを変えることにより制御されるようになっている。
【0005】そして振動子2gより発せられた板波は薄
鋼板1内を伝播し、ラミネーション、介在物又はふくれ
疵等の不連続部3が存在すると該不連続部3にて反射す
るので、この反射波により不連続部3を検出することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】板波には種々のモード
があり、前述した従来の板波探傷では板波のモード毎に
(周波数×板厚)値と入射角との関係を示した板波発生
ダイヤグラムを利用して(周波数×板厚)値より入射角
を決定している。
【0007】そして、板厚及び/又はモードが変わると
欠陥検出精度が変化するので感度設定を実施するが、こ
の感度設定は人工欠陥としてのドリル孔が貫通された試
験片を使用して行っている。
【0008】ところが、垂直探傷では、超音波ビームの
伝播方向に対し平行な方向に設けられた平底ドリル孔に
より効果的に感度設定を実施することができるのに対し
、鋼板の表面に平行な方向に超音波ビームを伝播させる
板波探傷の場合、板波はドリル孔の曲面状である側面で
は散乱し、ドリル孔の上下面の周縁においてのみ反射さ
れることになり、適切に感度設定を行うことができない
という問題があった。
【0009】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、板波超音波探傷用試験片本体に凹所又は貫通部
を設け、該凹所又は貫通部に前記試験片本体と同材質の
埋込み材を埋込んで人工欠陥を形成することにより、加
工が容易であり、自然欠陥と形状が類似し、適切に感度
設定が実施できる板波超音波探傷用試験片及びその製造
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る板波超音波
探傷試験片は、板波超音波探傷用試験片本体に凹所又は
貫通部を設け、該凹所又は貫通部に前記試験片本体と同
材質の埋込み材を埋込んで人工欠陥を形成してあること
を特徴とする。
【0011】本発明に係る板波超音波探傷用試験片の製
造方法は、板波超音波探傷用試験片本体を切削して凹所
又は貫通部を設け、該凹所又は貫通部に前記試験片本体
と同材質の埋込み材を埋込み、人工欠陥を形成すること
を特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に係る板波超音波探傷用試験片の人工欠
陥はその形状が自然欠陥と類似している。そして超音波
ビームは人工欠陥底部の間隙の側面を捕捉して該側面に
て反射されるので、その上下面の周縁においてのみ反射
されるドリル孔と異なり、板波の捕捉対象範囲が自然欠
陥と類似し本発明の板波超音波探傷用試験片を使用した
場合、適切な感度設定を実施することができる。
【0013】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づき
具体的に説明する。図1は本発明に係る板波超音波探傷
用試験片の一例を示す平面図であり、図中4は試験片本
体である。試験片本体4の板幅は1000〜1500m
mであり、長さは500mm 、肉厚は3mmである。 試験片本体4の板幅方向の端から200mm の位置に
、長さを略三等分するようにして矩形の人工欠陥5及び
6が設けられている。人工欠陥5及び6の長辺の長さは
Δl=30(mm)、短辺の長さはΔw=5(mm)で
ある。
【0014】図2は図1の人工欠陥5周辺部の拡大斜視
図、図3は図2のIII −III 線断面図である。 人工欠陥5は埋込み部5a、その下側の間隙部5b及び
これらの四周の溶接部5cから構成されている。
【0015】間隙部5bの下面は試験片本体4の上面か
ら1/2 の所に位置し、その高さはΔd=0.2 〜
0.3(mm) である。そして本発明の板波超音波探
傷用試験片を用いて探傷する場合、間隙部5bの側面が
板波の反射面となる。
【0016】なお、図1に示した人工欠陥6の構成部は
人工欠陥5と同一であるが、その底面は試験片本体4の
上面から1/3 の所に位置するように形成してある。
【0017】図4は本発明に係る板波超音波探傷用試験
片の製造過程を示す断面図である。まず、フライス盤に
よるエンドミル加工により切削して凹所7を形成する。 凹所7は長さΔl、幅Δw、高さ1/2 t(但し、t
は試験片本体4の肉厚)の直方体である(図4(a))
【0018】そして凹所7の底面からΔdだけ間隙がで
きるようにして、埋込み部5aを凹所7の四周にTIG
 溶接する。TIG 溶接は不純物の混入が少なく、欠
陥が発生しにくい。このとき溶接部5cの溶け込みが凹
所7の底面より深くなるようにする。このようにして間
隙部5bが形成される(図4(b))。
【0019】最後にサンダグラインダにより埋込み部5
aのサンダ仕上げを行う(図4(c))。以上の如くに
して本発明の板波超音波探傷用試験片が製造される。
【0020】
【数値例】図5は本発明及び従来の人工欠陥とタイヤ探
触子との配置を示す平面図である。板幅1000mm、
長さ500mm 、肉厚3mmの試験片本体4の板幅方
向の一端から200mm の位置に本発明の人工欠陥5
(Δl=30、Δw=5、Δd=0.2 〜0.3mm
)及び従来の人工欠陥であるドリル孔8(直径1mm)
 を設け、板幅方向の他端から300mm の位置にタ
イヤ探触子2を載置して感度設定を行った。 このとき本発明の人工欠陥5は試験片本体4の上面から
1/2 、1/4 及び3/4 夫々3種の位置に設け
て感度設定を行った。図6,図7及び図8は感度設定を
行うために本発明及び従来の人工欠陥を探傷した場合の
CRT 表示波形を示すグラフである。図6は板波のモ
ードがAO ・SO 及びA1 モードである場合、図
7はS1 及びA2 ・S2 モードである場合、図8
はS3 モードである場合のグラフである。
【0021】図6,図7及び図8より、板波のA0 ・
S0 、A1 及びS1 モードは実探傷に使用できる
が、A2 ・S2 及びS3 モードはS/N 比が悪
く、探傷に使用できないことが解る。
【0022】感度の値は小さい程、探傷器の感度に余裕
がある、即ち低い感度で探傷できることを示す。図6,
図7及び図8より本発明の人工欠陥は従来のドリル孔と
比較して低い感度で検出できることが解る。  従って
、薄鋼板の肉厚及び検出すべき欠陥の肉厚方向の位置に
対応させて本発明に係る人工欠陥を設けた板波探傷用試
験片を用いることにより、適正な感度設定を行い、精度
の良好な板波探傷を実施できることが解る。
【0023】なお、本発明の実施例においては、人工欠
陥5の平面視の長辺の長さΔl、短辺の長さΔw、深さ
及び間隙部5bの高さΔdにつき具体的な数値例を挙げ
たが、何らこれに限定されるものではなく、自由に大き
さを選択できることは言うまでもない。
【0024】さらに、本発明の実施例においては試験片
本体4に凹所7を設けて該凹所7に埋込み部5aを溶接
する場合につき説明しているが、何らこれに限定される
ものではなく、凹所ではなく、下面まで貫通させて埋込
み部5aを溶接することにしてもよい。
【0025】
【効果】以上の如く本発明の板波超音波探傷用試験片に
おいては試験片本体に設けた凹所又は貫通部に試験片本
体と同材質の埋込み材を埋込んで人工欠陥を形成してい
るので、加工が容易であり、人工欠陥の形状が自然欠陥
と類似し、超音波ビームの捕捉対象範囲が自然欠陥と類
似し適切に感度設定を行い、精度良く探傷を実施できる
等、本発明は優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板波超音波探傷用試験片の平面図
である。
【図2】図1の一部拡大斜視図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】本発明の板波超音波探傷用試験片の製造過程を
示す断面図である。
【図5】本発明及び従来の人工欠陥とタイヤ探触子との
配置を示す平面図である。
【図6】本発明及び従来の人工欠陥を探傷した場合のC
RT 表示波形を示すグラフである。
【図7】本発明及び従来の人工欠陥を探傷した場合のC
RT 表示波形を示すグラフである。
【図8】本発明及び従来の人工欠陥を探傷した場合のC
RT 表示波形を示すグラフである。
【図9】板波超音波探傷の実施状態を示す模式図である
【符号の説明】
4  試験片本体 5  人工欠陥 5a  埋込み部 5b  間隙部 5c  溶接部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  板波超音波探傷用試験片本体に凹所又
    は貫通部を設け、該凹所又は貫通部に前記試験片本体と
    同材質の埋込み材を埋込んで人工欠陥を形成してあるこ
    とを特徴とする板波超音波探傷用試験片。
  2. 【請求項2】  板波超音波探傷用試験片本体を切削し
    て凹所又は貫通部を設け、該凹所又は貫通部に前記試験
    片本体と同材質の埋込み材を埋込み、人工欠陥を形成す
    ることを特徴とする板波超音波探傷用試験片の製造方法
JP2407398A 1990-12-07 1990-12-07 板波超音波探傷用試験片及びその製造方法 Pending JPH04213054A (ja)

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JP2407398A JPH04213054A (ja) 1990-12-07 1990-12-07 板波超音波探傷用試験片及びその製造方法

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JP (1) JPH04213054A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5413269A (en) * 1991-12-18 1995-05-09 Equipos Nucleares, S.A. Method to implant defects in a metallic component
JP2008134141A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Babcock Hitachi Kk 管群減肉検査装置と検査方法
JP2009293981A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Hitachi Engineering & Services Co Ltd ガイド波を用いた検査方法

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