JPH04212688A - 自転車用多段スプロケット装置 - Google Patents
自転車用多段スプロケット装置Info
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- JPH04212688A JPH04212688A JP2761391A JP2761391A JPH04212688A JP H04212688 A JPH04212688 A JP H04212688A JP 2761391 A JP2761391 A JP 2761391A JP 2761391 A JP2761391 A JP 2761391A JP H04212688 A JPH04212688 A JP H04212688A
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- 238000002271 resection Methods 0.000 description 4
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大径スプロケットから
小径スプロケットにチエンを掛け換え操作可能な自転車
用多段スプロケット装置に関する
小径スプロケットにチエンを掛け換え操作可能な自転車
用多段スプロケット装置に関する
【0002】
【従来の技術】従来、大径スプロケットから小径スプロ
ケットにチエンを掛け換え操作する際に、前記大径スプ
ロケットの歯からチエンを容易に離脱し易くする易離脱
手段を前記大径スプロケットに設けてある自転車用スプ
ロケット装置として、特公昭56−3230記載の技術
(以下、「従来技術1」とする。)が知られている。同
技術によれば、大径スプロケットの一部の歯の歯たけを
低くすることにより、大径スプロケットの歯の特定箇所
から変速を開始し易くしている。
ケットにチエンを掛け換え操作する際に、前記大径スプ
ロケットの歯からチエンを容易に離脱し易くする易離脱
手段を前記大径スプロケットに設けてある自転車用スプ
ロケット装置として、特公昭56−3230記載の技術
(以下、「従来技術1」とする。)が知られている。同
技術によれば、大径スプロケットの一部の歯の歯たけを
低くすることにより、大径スプロケットの歯の特定箇所
から変速を開始し易くしている。
【0003】また、大径スプロケットからこれに隣接す
る小径スプロケットにチエンを掛け換え操作する際に、
前記チエンを受けるための段部を設けるべく、前記大径
スプロケットの前記小径スプロケット側側面に凹設部を
設けてある自転車用多段スプロケット装置として、実公
昭56−3265記載の技術(以下、「従来技術2」と
する。)が知られている。同技術によれば、大径スプロ
ケットの歯底よりも高い位置に前記段部を設け、大径ス
プロケットの歯に対するチエンの噛み込みを防止してい
る。
る小径スプロケットにチエンを掛け換え操作する際に、
前記チエンを受けるための段部を設けるべく、前記大径
スプロケットの前記小径スプロケット側側面に凹設部を
設けてある自転車用多段スプロケット装置として、実公
昭56−3265記載の技術(以下、「従来技術2」と
する。)が知られている。同技術によれば、大径スプロ
ケットの歯底よりも高い位置に前記段部を設け、大径ス
プロケットの歯に対するチエンの噛み込みを防止してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、大径スプロ
ケットから小径スプロケットへのチエンの掛け換えの際
、大径スプロケットの歯に対する小径スプロケット側の
歯の位相が適切でなければ、チエンが小径スプロケット
の歯先に乗り上げて円滑な変速操作が不能となる。
ケットから小径スプロケットへのチエンの掛け換えの際
、大径スプロケットの歯に対する小径スプロケット側の
歯の位相が適切でなければ、チエンが小径スプロケット
の歯先に乗り上げて円滑な変速操作が不能となる。
【0005】しかし、上述の従来技術1によれば、例え
大径スプロケットの特定位置からチエンが離脱しても、
大径スプロケット側上にチエンを安定して受け止める部
分がないため、チエンテンションの大小によっては小径
スプロケット側に延出するチエンが小径スプロケットの
歯先に乗り上げる等の支障をきたしていた。
大径スプロケットの特定位置からチエンが離脱しても、
大径スプロケット側上にチエンを安定して受け止める部
分がないため、チエンテンションの大小によっては小径
スプロケット側に延出するチエンが小径スプロケットの
歯先に乗り上げる等の支障をきたしていた。
【0006】また、大径スプロケットから離脱して延出
するチエンと小径スプロケットの歯との噛合が適切とな
るように小径スプロケットの歯の位相を合わせることが
スプロケット装置の設計上必要となるが、上記従来技術
2によれば、前記段部はチエンの下端を単に受けるだけ
である。したがって、例えば大径スプロケットからのチ
エンの離脱箇所が小径スプロケットに対する位相合わせ
をした位置から1ピッチずれただけでもチエンは小径ス
プロケットの歯の歯先に乗り上げる等の不都合があり、
前記位相合わせの自由度が低くて、スプロケット装置の
設計が困難となる不都合があった。
するチエンと小径スプロケットの歯との噛合が適切とな
るように小径スプロケットの歯の位相を合わせることが
スプロケット装置の設計上必要となるが、上記従来技術
2によれば、前記段部はチエンの下端を単に受けるだけ
である。したがって、例えば大径スプロケットからのチ
エンの離脱箇所が小径スプロケットに対する位相合わせ
をした位置から1ピッチずれただけでもチエンは小径ス
プロケットの歯の歯先に乗り上げる等の不都合があり、
前記位相合わせの自由度が低くて、スプロケット装置の
設計が困難となる不都合があった。
【0007】上記問題に鑑みて、本発明の第一の目的は
、大径スプロケットから小径スプロケットへのチエンの
掛け換えを安定して円滑に行い得る自転車用多段スプロ
ケット装置を提供することにある。
、大径スプロケットから小径スプロケットへのチエンの
掛け換えを安定して円滑に行い得る自転車用多段スプロ
ケット装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の第二の目的は、例えば上記
本発明の第一の目的を達成する場合等において、大径ス
プロケットから離脱して延出するチエンと小径スプロケ
ットの歯との噛合が適切となるように小径スプロケット
の歯の位相を合わせる際に、その自由度を高めることの
可能な自転車用多段スプロケット装置を提供することに
ある。
本発明の第一の目的を達成する場合等において、大径ス
プロケットから離脱して延出するチエンと小径スプロケ
ットの歯との噛合が適切となるように小径スプロケット
の歯の位相を合わせる際に、その自由度を高めることの
可能な自転車用多段スプロケット装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るため、本発明の第一の特徴構成は、大径スプロケット
からこれに隣接する小径スプロケットにチエンを掛け換
え操作する際に、前記大径スプロケットの歯からチエン
を容易に離脱し易くする易離脱手段を前記大径スプロケ
ットに設けてある構成において、前記掛け換えの際に前
記易離脱手段によって離脱させられたチエンとの干渉を
避け且つ前記大径スプロケットの一部に前記チエンのリ
ンクプレートどうしの連結部の一つを受け止めさせるた
めの凹設部を、前記大径スプロケットの小径スプロケッ
ト側側面に設けると共に、前記掛け換えの際に前記大径
スプロケットの一部に受け止められた連結部からスプロ
ケット装置の駆動回転方向後方側に後続するチエンがほ
ぼ直線状に延出する姿勢で前記小径スプロケットの歯と
噛合可能に、前記大径スプロケットの前記一部に対する
小径スプロケットの歯の位相を合わせたことにある。
るため、本発明の第一の特徴構成は、大径スプロケット
からこれに隣接する小径スプロケットにチエンを掛け換
え操作する際に、前記大径スプロケットの歯からチエン
を容易に離脱し易くする易離脱手段を前記大径スプロケ
ットに設けてある構成において、前記掛け換えの際に前
記易離脱手段によって離脱させられたチエンとの干渉を
避け且つ前記大径スプロケットの一部に前記チエンのリ
ンクプレートどうしの連結部の一つを受け止めさせるた
めの凹設部を、前記大径スプロケットの小径スプロケッ
ト側側面に設けると共に、前記掛け換えの際に前記大径
スプロケットの一部に受け止められた連結部からスプロ
ケット装置の駆動回転方向後方側に後続するチエンがほ
ぼ直線状に延出する姿勢で前記小径スプロケットの歯と
噛合可能に、前記大径スプロケットの前記一部に対する
小径スプロケットの歯の位相を合わせたことにある。
【0010】また、本発明の第二の特徴構成は、上記第
一の特徴構成において、前記大径スプロケットの前記一
部に受け止められるべき前記連結部下端の高さが前記大
径スプロケットの歯底以下の高さとなることにある。
一の特徴構成において、前記大径スプロケットの前記一
部に受け止められるべき前記連結部下端の高さが前記大
径スプロケットの歯底以下の高さとなることにある。
【0011】また、本発明の第三の特徴構成は、上記第
一または第二の特徴構成において、前記凹設部を、前記
チエンのリンクプレートのうち前記大径スプロケットの
歯から離脱して前記大径スプロケットの前記小径スプロ
ケット側側面に位置する離脱リンクプレートのうち、少
なくとも第1枚目のもの及びこのリンクプレートから前
記駆動回転方向後方側に後続する第2枚目のものに対応
させて設けたことにある。
一または第二の特徴構成において、前記凹設部を、前記
チエンのリンクプレートのうち前記大径スプロケットの
歯から離脱して前記大径スプロケットの前記小径スプロ
ケット側側面に位置する離脱リンクプレートのうち、少
なくとも第1枚目のもの及びこのリンクプレートから前
記駆動回転方向後方側に後続する第2枚目のものに対応
させて設けたことにある。
【0012】一方、上記第二の目的を達成するため、本
発明の第四の特徴構成は、大径スプロケットからこれに
隣接する小径スプロケットにチエンを掛け換え操作する
際に、前記チエンとの干渉を避けるための凹設部を前記
大径スプロケットの小径スプロケット側側面に設けてあ
る構成において、前記凹設部に、前記チエンのリンクプ
レートのうち前記大径スプロケットの歯から離脱して前
記大径スプロケットの前記小径スプロケット側側面に位
置する離脱リンクプレートの下端部を受け止め且つその
離脱リンクプレートのスプロケット装置の直径方向に対
する姿勢を決定する受け止め部を設けたことにある。
発明の第四の特徴構成は、大径スプロケットからこれに
隣接する小径スプロケットにチエンを掛け換え操作する
際に、前記チエンとの干渉を避けるための凹設部を前記
大径スプロケットの小径スプロケット側側面に設けてあ
る構成において、前記凹設部に、前記チエンのリンクプ
レートのうち前記大径スプロケットの歯から離脱して前
記大径スプロケットの前記小径スプロケット側側面に位
置する離脱リンクプレートの下端部を受け止め且つその
離脱リンクプレートのスプロケット装置の直径方向に対
する姿勢を決定する受け止め部を設けたことにある。
【0013】また、本発明の第五の特徴構成は、上記第
四の特徴構成において、前記受け止め部を、前記離脱リ
ンクプレートのうちスプロケット装置の駆動回転方向後
方側に向かって第2枚目のものを受け止め可能に構成し
たことにある。
四の特徴構成において、前記受け止め部を、前記離脱リ
ンクプレートのうちスプロケット装置の駆動回転方向後
方側に向かって第2枚目のものを受け止め可能に構成し
たことにある。
【0014】
【作用】上記本発明の第一の特徴構成によれば、前記易
離脱手段によってチエンは大径スプロケットの特定位置
から離脱可能である。そして、特定位置から離脱させら
れたチエンは、前記凹設部により大径スプロケットの小
径スプロケット側側面に近接し、前記大径スプロケット
の一部に前記連結部の一つが受け止められる。したがっ
て、大径スプロケットの一部に受け止められるべき連結
部はチエンテンションによらず特定される。しかも、連
結部からスプロケット装置の駆動回転方向後方側に後続
するチエンがほぼ直線状に延出する姿勢で前記小径スプ
ロケットの歯と噛合可能に、前記大径スプロケットの前
記一部に対する小径スプロケットの歯の位相を合わせて
あるので、チエンは小径スプロケットの歯先に乗り上げ
ることがない。
離脱手段によってチエンは大径スプロケットの特定位置
から離脱可能である。そして、特定位置から離脱させら
れたチエンは、前記凹設部により大径スプロケットの小
径スプロケット側側面に近接し、前記大径スプロケット
の一部に前記連結部の一つが受け止められる。したがっ
て、大径スプロケットの一部に受け止められるべき連結
部はチエンテンションによらず特定される。しかも、連
結部からスプロケット装置の駆動回転方向後方側に後続
するチエンがほぼ直線状に延出する姿勢で前記小径スプ
ロケットの歯と噛合可能に、前記大径スプロケットの前
記一部に対する小径スプロケットの歯の位相を合わせて
あるので、チエンは小径スプロケットの歯先に乗り上げ
ることがない。
【0015】また、上記本発明の第二の特徴構成によれ
ば、前記大径スプロケットの前記一部に受け止められる
べき前記連結部下端の高さが前記大径スプロケットの歯
底以下の高さとなるので、上記従来技術2に比較してよ
り小径スプロケットに近い位置でチエン連結部を受け止
めることができ、小径スプロケット側に延出するチエン
全体の姿勢を安定させることができる。
ば、前記大径スプロケットの前記一部に受け止められる
べき前記連結部下端の高さが前記大径スプロケットの歯
底以下の高さとなるので、上記従来技術2に比較してよ
り小径スプロケットに近い位置でチエン連結部を受け止
めることができ、小径スプロケット側に延出するチエン
全体の姿勢を安定させることができる。
【0016】また、上記本発明の第三の特徴構成によれ
ば、前記凹設部を、離脱リンクプレートのうち、少なく
とも第1枚目のもの及びこのリンクプレートから前記駆
動回転方向後方側に後続する第2枚目のものに対応して
設けてあるので、大径スプロケットの小径スプロケット
側側面に対する離脱リンクプレートの近接量を大きくで
き、前記連結部を確実に受け止めさせることが容易とな
り、しかも、小径スプロケット側側面とチエンとの干渉
をより有効に防止できる。
ば、前記凹設部を、離脱リンクプレートのうち、少なく
とも第1枚目のもの及びこのリンクプレートから前記駆
動回転方向後方側に後続する第2枚目のものに対応して
設けてあるので、大径スプロケットの小径スプロケット
側側面に対する離脱リンクプレートの近接量を大きくで
き、前記連結部を確実に受け止めさせることが容易とな
り、しかも、小径スプロケット側側面とチエンとの干渉
をより有効に防止できる。
【0017】一方、上記本発明の第四の特徴構成によれ
ば、前記受け止め部によって前記離脱リンクプレートが
スプロケット装置の直径方向に対する姿勢を決定される
ので、この離脱リンクプレートの姿勢を適宜調整するよ
うに受け止め部を形成すれば、大径スプロケットと小径
スプロケットとの関係を変更せずに、小径スプロケット
の歯とこれに噛合しようとするチエンとの関係を変更す
ることができる。
ば、前記受け止め部によって前記離脱リンクプレートが
スプロケット装置の直径方向に対する姿勢を決定される
ので、この離脱リンクプレートの姿勢を適宜調整するよ
うに受け止め部を形成すれば、大径スプロケットと小径
スプロケットとの関係を変更せずに、小径スプロケット
の歯とこれに噛合しようとするチエンとの関係を変更す
ることができる。
【0018】また、上記本発明の第五の特徴構成によれ
ば、前記離脱リンクプレートのうち駆動回転方向後方側
に向かって2枚目のものは通常幅広のアウタープレート
であり、その全てが大径スプロケットに対向するので、
チエンを受け止めるための受け止め部の面積を大きくで
きて、その受け止めを確実に且つその姿勢を決定し易く
なる。
ば、前記離脱リンクプレートのうち駆動回転方向後方側
に向かって2枚目のものは通常幅広のアウタープレート
であり、その全てが大径スプロケットに対向するので、
チエンを受け止めるための受け止め部の面積を大きくで
きて、その受け止めを確実に且つその姿勢を決定し易く
なる。
【0019】
【発明の効果】このように、上記本発明の第一の特徴構
成によれば、大径スプロケットの一部に受け止められる
べき連結部はチエンテンションによらず特定され、この
連結部を受け止める大径スプロケットの一部を基準に、
チエンが小径スプロケットの歯先に乗り上げないように
小径スプロケットの歯の位相を合わせてあるので、大径
スプロケットから小径スプロケットに対するチエンの掛
け換えを安定して円滑に行うことができるようになった
。
成によれば、大径スプロケットの一部に受け止められる
べき連結部はチエンテンションによらず特定され、この
連結部を受け止める大径スプロケットの一部を基準に、
チエンが小径スプロケットの歯先に乗り上げないように
小径スプロケットの歯の位相を合わせてあるので、大径
スプロケットから小径スプロケットに対するチエンの掛
け換えを安定して円滑に行うことができるようになった
。
【0020】また、上記本発明の第二の特徴構成によれ
ば、小径スプロケット側に延出するチエン全体の姿勢を
安定させることができ、上記本発明の第三の特徴構成に
よれば、前記連結部を確実に受け止めさせることが容易
となり、しかも、小径スプロケット側側面とチエンとの
干渉をより有効に防止できるので、上記第一の特徴構成
による効果をより確実に奏することが可能となった。
ば、小径スプロケット側に延出するチエン全体の姿勢を
安定させることができ、上記本発明の第三の特徴構成に
よれば、前記連結部を確実に受け止めさせることが容易
となり、しかも、小径スプロケット側側面とチエンとの
干渉をより有効に防止できるので、上記第一の特徴構成
による効果をより確実に奏することが可能となった。
【0021】また、上記本発明の第四の特徴構成によれ
ば、前記両スプロケットどうしの関係を変更せずに小径
スプロケットの歯とこれに噛合しようとするチエンとの
関係を変更することができるので、大径スプロケットか
ら離脱して延出するチエンと小径スプロケットの歯との
噛合が適切となるように小径スプロケットの歯の位相を
合わせる場合にその自由度を高めることが可能となり、
この掛け換えをより円滑に行い得るか、または、円滑に
掛け換え可能な位置を増加させることが可能となった。
ば、前記両スプロケットどうしの関係を変更せずに小径
スプロケットの歯とこれに噛合しようとするチエンとの
関係を変更することができるので、大径スプロケットか
ら離脱して延出するチエンと小径スプロケットの歯との
噛合が適切となるように小径スプロケットの歯の位相を
合わせる場合にその自由度を高めることが可能となり、
この掛け換えをより円滑に行い得るか、または、円滑に
掛け換え可能な位置を増加させることが可能となった。
【0022】尚、本発明を実施するに際し、第一〜第三
の特徴構成を大径スプロケットの歯の1ピッチ分だけず
らして2組設けた場合には、チエンの連結部を受け止め
る高さを1ピッチずれた2状態間で異ならせておけば、
チエンを構成する幅狭のインナープレートと大径スプロ
ケットの歯との関係がどのようになっても上述の効果を
確実に発揮させることができる。すなわち、いずれの掛
け換え状態であっても小径スプロケットの歯先にチエン
を乗り上げないようにすることもでき、スプロケット装
置の設計上の自由度を向上させることができる。これと
同様に、第四または第五の特徴構成を1ピッチずらして
2組設けてもよく、また、第三の特徴構成にかかる前記
第1枚目の離脱リンクプレートに対応する大径スプロケ
ットの第1基準歯が、第四の特徴構成にかかる前記第1
枚目の離脱リンクプレートに対応する大径スプロケット
の第二基準歯と1ピッチずれるように前記易離脱手段を
構成してもよい。
の特徴構成を大径スプロケットの歯の1ピッチ分だけず
らして2組設けた場合には、チエンの連結部を受け止め
る高さを1ピッチずれた2状態間で異ならせておけば、
チエンを構成する幅狭のインナープレートと大径スプロ
ケットの歯との関係がどのようになっても上述の効果を
確実に発揮させることができる。すなわち、いずれの掛
け換え状態であっても小径スプロケットの歯先にチエン
を乗り上げないようにすることもでき、スプロケット装
置の設計上の自由度を向上させることができる。これと
同様に、第四または第五の特徴構成を1ピッチずらして
2組設けてもよく、また、第三の特徴構成にかかる前記
第1枚目の離脱リンクプレートに対応する大径スプロケ
ットの第1基準歯が、第四の特徴構成にかかる前記第1
枚目の離脱リンクプレートに対応する大径スプロケット
の第二基準歯と1ピッチずれるように前記易離脱手段を
構成してもよい。
【0023】
【実施例】本発明の実施例をフロントスプロケット装置
に用いたものについて、図面に基づいて説明する。
に用いたものについて、図面に基づいて説明する。
【0024】図1に示すように、スプロケット装置1は
大径スプロケット2とこれに隣接する小径スプロケット
3とを備えている。大径スプロケット2には、チエンを
小径スプロケット3に対して掛け換え操作する際、これ
を大径スプロケット2の特定部で行う目的で、易離脱手
段20としての第一、第二易離脱歯20a,20bが設
けられている。易離脱手段20は180度の位相をもっ
て大径スプロケット2の二箇所設けられており、クラン
クに加わるトルクが最小になる位置で、スプロケット装
置1における掛け換え操作がなされるべき位置に配置し
ている。第二易離脱歯20bは、第一易離脱歯20aよ
りもその歯たけを大きくしてあるが、これら双方ともそ
の歯たけを通常の歯よりも小さくしてある。また、第二
離脱歯20bからスプロケット装置の駆動回転方向後方
側に順次連続する歯を、以下、第一基準歯21、第二基
準歯22、第三基準歯23とそれぞれ称する。
大径スプロケット2とこれに隣接する小径スプロケット
3とを備えている。大径スプロケット2には、チエンを
小径スプロケット3に対して掛け換え操作する際、これ
を大径スプロケット2の特定部で行う目的で、易離脱手
段20としての第一、第二易離脱歯20a,20bが設
けられている。易離脱手段20は180度の位相をもっ
て大径スプロケット2の二箇所設けられており、クラン
クに加わるトルクが最小になる位置で、スプロケット装
置1における掛け換え操作がなされるべき位置に配置し
ている。第二易離脱歯20bは、第一易離脱歯20aよ
りもその歯たけを大きくしてあるが、これら双方ともそ
の歯たけを通常の歯よりも小さくしてある。また、第二
離脱歯20bからスプロケット装置の駆動回転方向後方
側に順次連続する歯を、以下、第一基準歯21、第二基
準歯22、第三基準歯23とそれぞれ称する。
【0025】図6に示すように、本実施例で使用するチ
エン4は、2種類のリンクプレート、すなわち、幅狭の
インナープレート41と幅広のアウタープレート42と
を交互に枢支連結したローラーチエンである。尚、図4
、図5及び図7に示すチエン4は、手前側のリンクプレ
ートを省略して描いてある。
エン4は、2種類のリンクプレート、すなわち、幅狭の
インナープレート41と幅広のアウタープレート42と
を交互に枢支連結したローラーチエンである。尚、図4
、図5及び図7に示すチエン4は、手前側のリンクプレ
ートを省略して描いてある。
【0026】図1〜図3に示すように、第一基準歯21
のうち、前記駆動回転方向前方側で且つ小径スプロケッ
ト3側には凹設部Aの一例として第一切除面A1を形成
し、第二基準歯22およびその基部側に第二切除面A2
を形成してある。また、第二切除面A2の後下方部位を
歯厚方向に切り込んで第三切除面A3を形成し、第二基
準歯22と第三基準歯23間の歯底部に第四切除面A4
を形成してある。これら各切除面A1〜A4を形成する
ことによって、離脱したチエンを大径スプロケット側に
近接可能とし、大径スプロケット2の一部、すなわち、
第一基準歯21と第二基準歯22との間の基準歯底24
、または、第四切除面A4下部の第四段部B4のいずれ
かに、チエンのリンクプレートどうしの連結部の一つを
受け止めさせるように構成してある。尚、第二切除面A
2及び第四切除面A4は、第三切除面A3より深く切除
されている。また、前記第一〜第三切除面A1〜A3は
、その下部域にチエンの下端部との干渉を避けるための
第一〜第三段部B1〜B3を有している。
のうち、前記駆動回転方向前方側で且つ小径スプロケッ
ト3側には凹設部Aの一例として第一切除面A1を形成
し、第二基準歯22およびその基部側に第二切除面A2
を形成してある。また、第二切除面A2の後下方部位を
歯厚方向に切り込んで第三切除面A3を形成し、第二基
準歯22と第三基準歯23間の歯底部に第四切除面A4
を形成してある。これら各切除面A1〜A4を形成する
ことによって、離脱したチエンを大径スプロケット側に
近接可能とし、大径スプロケット2の一部、すなわち、
第一基準歯21と第二基準歯22との間の基準歯底24
、または、第四切除面A4下部の第四段部B4のいずれ
かに、チエンのリンクプレートどうしの連結部の一つを
受け止めさせるように構成してある。尚、第二切除面A
2及び第四切除面A4は、第三切除面A3より深く切除
されている。また、前記第一〜第三切除面A1〜A3は
、その下部域にチエンの下端部との干渉を避けるための
第一〜第三段部B1〜B3を有している。
【0027】ここで、小径スプロケット3は、小径スプ
ロケット3の歯先にチエン4が乗り上げずに円滑に噛合
可能となるように、大径スプロケット2の基準歯底24
を基準にその小径スプロケット3の歯の位相を合わせて
ある。また、大径スプロケットに対するチエンの噛合関
係が1ピッチずれても小径スプロケット3の歯と円滑に
噛合するように、第四段部B4を、後述の離脱アウター
プレートの連結下端部が前記基準歯底24よりも低い位
置、すなわち、スプロケット装置1の回転軸芯に対して
より近接した位置で受け止められるように構成してある
。
ロケット3の歯先にチエン4が乗り上げずに円滑に噛合
可能となるように、大径スプロケット2の基準歯底24
を基準にその小径スプロケット3の歯の位相を合わせて
ある。また、大径スプロケットに対するチエンの噛合関
係が1ピッチずれても小径スプロケット3の歯と円滑に
噛合するように、第四段部B4を、後述の離脱アウター
プレートの連結下端部が前記基準歯底24よりも低い位
置、すなわち、スプロケット装置1の回転軸芯に対して
より近接した位置で受け止められるように構成してある
。
【0028】次に、上記の切除面A1〜A4及び段部B
1〜B4の働きを、チエン4の掛け換え操作過程におい
て説明する。
1〜B4の働きを、チエン4の掛け換え操作過程におい
て説明する。
【0029】まず、図4に示すように、前記第一易離脱
歯20aにインナープレート41が符合する場合につい
て説明すると、乗り手によりディレーラー図外が操作さ
れた場合、大径スプロケット2に噛み合っているチエン
4が、小径スプロケット3の方向へ湾曲させられる。そ
して、この操作によりチエン4のインナープレート41
は第一易離脱歯1上に乗り上げ、後続のアウタープレー
ト42が第二易離脱歯2に係合した状態で、さらに後続
のインナープレート41aが第一基準歯21の小径スプ
ロケット側側面2aに位置するように最初に離脱する。 かかる最初に離脱するインナープレート41aを離脱イ
ンナープレートと称し、スプロケット装置1の駆動回転
方向後方側に向かってこれに後続するアウタープレート
42aを離脱アウタープレートと称する。
歯20aにインナープレート41が符合する場合につい
て説明すると、乗り手によりディレーラー図外が操作さ
れた場合、大径スプロケット2に噛み合っているチエン
4が、小径スプロケット3の方向へ湾曲させられる。そ
して、この操作によりチエン4のインナープレート41
は第一易離脱歯1上に乗り上げ、後続のアウタープレー
ト42が第二易離脱歯2に係合した状態で、さらに後続
のインナープレート41aが第一基準歯21の小径スプ
ロケット側側面2aに位置するように最初に離脱する。 かかる最初に離脱するインナープレート41aを離脱イ
ンナープレートと称し、スプロケット装置1の駆動回転
方向後方側に向かってこれに後続するアウタープレート
42aを離脱アウタープレートと称する。
【0030】この状態でチエン4は湾曲しており、スプ
ロケット装置の回動に伴って前述の離脱インナープレー
ト41aが前記第一基準歯21に側面視でほぼ重なる位
置関係まで移動下降し、後続のチエン4のプレートが図
5及び図6(a)に示すごとく小径スプロケット3に係
合した状態となる。この時、図6(b)に示すように、
離脱インナープレート41aの大径スプロケット2に対
向する外側側面が、ほぼ前記第一基準歯21の側面に近
接もしくは当接することとなる。前述したようにこの部
位は前記第一切除面A1に相当し、この発明の構造にお
いては、従来構成の歯と比較して、この切除面A1の切
除分だけスプロケット幅方向に余裕があるため、この部
位においてチエン4の湾曲量が抑えられることとなる。
ロケット装置の回動に伴って前述の離脱インナープレー
ト41aが前記第一基準歯21に側面視でほぼ重なる位
置関係まで移動下降し、後続のチエン4のプレートが図
5及び図6(a)に示すごとく小径スプロケット3に係
合した状態となる。この時、図6(b)に示すように、
離脱インナープレート41aの大径スプロケット2に対
向する外側側面が、ほぼ前記第一基準歯21の側面に近
接もしくは当接することとなる。前述したようにこの部
位は前記第一切除面A1に相当し、この発明の構造にお
いては、従来構成の歯と比較して、この切除面A1の切
除分だけスプロケット幅方向に余裕があるため、この部
位においてチエン4の湾曲量が抑えられることとなる。
【0031】また、前記第二基準歯22には第二切除面
A2を設けてあるので、前記離脱アウタープレート42
aは大径スプロケット2の小径スプロケット側部2aに
近接できる。そして、図6(c)に示すように、前記両
離脱プレート41a,42aの連結部のうち離脱アウタ
ープレートの下端部である連結下端部42bは、前記第
一基準歯21と第二基準歯22間の前記基準歯底24に
掛かり、離脱アウタープレート42aは、図4及び図5
に示すようにこの基準歯底24を支点として回転できる
ような位置関係を保つ。したがって、連結下端部42b
に後続するチエン4は、チエンテンションの如何に拘ら
ず、ほぼ直線状に延出する姿勢で小径スプロケット3に
対して円滑に掛け換え操作されることになる。この際、
小径スプロケット2の歯に近い位置でチエンの連結下端
部42bを受け止めることができるので、小径スプロケ
ット2側に延出するチエン4全体の姿勢を安定させるこ
とができる。
A2を設けてあるので、前記離脱アウタープレート42
aは大径スプロケット2の小径スプロケット側部2aに
近接できる。そして、図6(c)に示すように、前記両
離脱プレート41a,42aの連結部のうち離脱アウタ
ープレートの下端部である連結下端部42bは、前記第
一基準歯21と第二基準歯22間の前記基準歯底24に
掛かり、離脱アウタープレート42aは、図4及び図5
に示すようにこの基準歯底24を支点として回転できる
ような位置関係を保つ。したがって、連結下端部42b
に後続するチエン4は、チエンテンションの如何に拘ら
ず、ほぼ直線状に延出する姿勢で小径スプロケット3に
対して円滑に掛け換え操作されることになる。この際、
小径スプロケット2の歯に近い位置でチエンの連結下端
部42bを受け止めることができるので、小径スプロケ
ット2側に延出するチエン4全体の姿勢を安定させるこ
とができる。
【0032】前述の第三切除面A3は、前記離脱アウタ
ープレート42a及びこれに後続するチエン4との干渉
を避けるために設けられている。また、第一、第二切除
面A1,A2は、前記各離脱プレート41a,42aに
対して面接触して前記回転軸軸芯方向に対する傾斜角度
をも決定することが可能である。尚、前記第二切除面A
2は、アウタープレート42の幅が広く形成されて小径
スプロケット側側面2aと干渉し易いチエンに対し、特
に有効に機能する。
ープレート42a及びこれに後続するチエン4との干渉
を避けるために設けられている。また、第一、第二切除
面A1,A2は、前記各離脱プレート41a,42aに
対して面接触して前記回転軸軸芯方向に対する傾斜角度
をも決定することが可能である。尚、前記第二切除面A
2は、アウタープレート42の幅が広く形成されて小径
スプロケット側側面2aと干渉し易いチエンに対し、特
に有効に機能する。
【0033】一方、図7に示すように、前記第二易離脱
歯20bにインナープレート41が符合して乗り上げる
場合は、前述の第二切除面A2があたかも前記の説明に
おける第一切除面A1のように働き、さらに前述の第二
切除面A2が第四切除面A4とほぼ同様に働く。また、
第四段部B4は、前記連結下端部42bを前記基準歯底
24よりも低い位置で受け止めるので、チエン4は図4
の場合よりも迂回量が少なくなる。したがって、前記基
準歯底24を基準に小径スプロケット3の歯の位相合わ
せをしたにも拘らず、第四段部B4に受け止められた離
脱アウタープレート42aに後続するチエン4も直線状
に延出する姿勢で小径スプロケット3の歯と円滑に噛合
できる。また、離脱したチエン4の迂回量が少ないので
、迅速な掛け換え操作が可能となる。
歯20bにインナープレート41が符合して乗り上げる
場合は、前述の第二切除面A2があたかも前記の説明に
おける第一切除面A1のように働き、さらに前述の第二
切除面A2が第四切除面A4とほぼ同様に働く。また、
第四段部B4は、前記連結下端部42bを前記基準歯底
24よりも低い位置で受け止めるので、チエン4は図4
の場合よりも迂回量が少なくなる。したがって、前記基
準歯底24を基準に小径スプロケット3の歯の位相合わ
せをしたにも拘らず、第四段部B4に受け止められた離
脱アウタープレート42aに後続するチエン4も直線状
に延出する姿勢で小径スプロケット3の歯と円滑に噛合
できる。また、離脱したチエン4の迂回量が少ないので
、迅速な掛け換え操作が可能となる。
【0034】〔別実施例〕上述の実施例では、前記基準
歯底24または第四段部B4に前記連結下端部42bを
受け止めさせることによってその連結下端部42bのス
プロケット装置の回転軸芯からの離隔距離を決定し、こ
れを基準に小径スプロケット3の歯の位相を合わせてい
た。しかし、連結下端部42bを含む離脱アウタープレ
ート42aの下端部を支持することにより、前記離隔距
離の決定のみならずスプロケット装置1の直径方向に対
する離脱アウタープレート42aの姿勢、すなわち、連
結下端部42b相当位置のチエン連結ピンを中心とする
揺動角度を決定するための受け止め部として第二段部B
2〜第四段部B4を構成してもよい。例えば、図5にお
いて第二、第三段部B2、B3により離脱アウタープレ
ート42aの姿勢を大径スプロケット2の外周部接線方
向と平行になる姿勢に近づけるように修正すれば、これ
に後続するチエン4を小径スプロケット3の歯からより
駆動回転方向前方側に変位させることができる。尚、連
結下端部42bに後続するチエンがほぼ直線状に延出す
る姿勢とは、前記受け止め部による修正量が少ない場合
において連結下端部42bに後続するチエンが受け止め
部により多少屈曲する姿勢も含むものとする。
歯底24または第四段部B4に前記連結下端部42bを
受け止めさせることによってその連結下端部42bのス
プロケット装置の回転軸芯からの離隔距離を決定し、こ
れを基準に小径スプロケット3の歯の位相を合わせてい
た。しかし、連結下端部42bを含む離脱アウタープレ
ート42aの下端部を支持することにより、前記離隔距
離の決定のみならずスプロケット装置1の直径方向に対
する離脱アウタープレート42aの姿勢、すなわち、連
結下端部42b相当位置のチエン連結ピンを中心とする
揺動角度を決定するための受け止め部として第二段部B
2〜第四段部B4を構成してもよい。例えば、図5にお
いて第二、第三段部B2、B3により離脱アウタープレ
ート42aの姿勢を大径スプロケット2の外周部接線方
向と平行になる姿勢に近づけるように修正すれば、これ
に後続するチエン4を小径スプロケット3の歯からより
駆動回転方向前方側に変位させることができる。尚、連
結下端部42bに後続するチエンがほぼ直線状に延出す
る姿勢とは、前記受け止め部による修正量が少ない場合
において連結下端部42bに後続するチエンが受け止め
部により多少屈曲する姿勢も含むものとする。
【0035】上述の実施例において、第一易離脱歯20
aにインナープレート41が符合する場合には基準歯底
24にチエンの連結部が受け止められこれに後続するチ
エンがほぼ直線状に延出するように構成したが、例えば
前記第一〜第三切除面A1〜A3を大きくして第二易離
脱歯20bと第一基準歯21との間の歯底にチエンのリ
ンクプレートの連結部が受け止められこれに後続するチ
エンがほぼ直線状に延出するように構成してもよい。後
者の場合には第二易離脱歯20bと第一基準歯21との
間の歯底が基準歯底となり、離脱したチエンの迂回量が
少なくなるという利点がある。
aにインナープレート41が符合する場合には基準歯底
24にチエンの連結部が受け止められこれに後続するチ
エンがほぼ直線状に延出するように構成したが、例えば
前記第一〜第三切除面A1〜A3を大きくして第二易離
脱歯20bと第一基準歯21との間の歯底にチエンのリ
ンクプレートの連結部が受け止められこれに後続するチ
エンがほぼ直線状に延出するように構成してもよい。後
者の場合には第二易離脱歯20bと第一基準歯21との
間の歯底が基準歯底となり、離脱したチエンの迂回量が
少なくなるという利点がある。
【0036】上述の実施例においては、第一切除面A1
がスプロケットの回動方向に対して傾斜した状態で設け
られているものを示したが、これは小径スプロケット3
に対向する側の面を一様に切除し、歯厚を薄くしてもよ
い。さらに、この第一切除面A1とともに設けられる第
一段部B1を、図示するように、チエン4下降方向に対
して直角に形成するのみならず、ある程度の傾斜角度を
もって形成してもよいし、かかる部分でチエンを受け止
めるように構成してもよい。
がスプロケットの回動方向に対して傾斜した状態で設け
られているものを示したが、これは小径スプロケット3
に対向する側の面を一様に切除し、歯厚を薄くしてもよ
い。さらに、この第一切除面A1とともに設けられる第
一段部B1を、図示するように、チエン4下降方向に対
して直角に形成するのみならず、ある程度の傾斜角度を
もって形成してもよいし、かかる部分でチエンを受け止
めるように構成してもよい。
【0037】大径スプロケット2,小径スプロケット3
なる用語を用い、二枚のスプロケットのみでスプロケッ
ト装置が構成されているような説明をしたが、スプロケ
ット装置が二枚以上の複数枚のスプロケットで構成され
る場合、スプロケットの大小関係に応じて上記の関係が
順次成立し、本願の発明を適応できることは当然である
。
なる用語を用い、二枚のスプロケットのみでスプロケッ
ト装置が構成されているような説明をしたが、スプロケ
ット装置が二枚以上の複数枚のスプロケットで構成され
る場合、スプロケットの大小関係に応じて上記の関係が
順次成立し、本願の発明を適応できることは当然である
。
【0038】また、易離脱手段として、歯たけを小さく
した例を示したが、大径スプロケット2のうち小径スプ
ロケット3とは反対側に切り欠き部を設けたり、歯先を
小径スプロケット3に変位させたり、同様に歯先をチエ
ン4の傾斜方向に傾斜させる等周知のいかなる構成を採
用することも可能である。
した例を示したが、大径スプロケット2のうち小径スプ
ロケット3とは反対側に切り欠き部を設けたり、歯先を
小径スプロケット3に変位させたり、同様に歯先をチエ
ン4の傾斜方向に傾斜させる等周知のいかなる構成を採
用することも可能である。
【0039】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】スプロケット装置の側面図
【図2】大径スプロケットの平面図
【図3】大径スプロケットの特定歯付近の拡大斜視図
【
図4】掛け換え初期のチエン及びスプロケットの位置関
係を示す側面図
図4】掛け換え初期のチエン及びスプロケットの位置関
係を示す側面図
【図5】掛け換え終期のチエン及びスプロケットの位置
関係を示す側面図
関係を示す側面図
【図6】(a)は図3の平面図、(b)は同図(a)の
b−b線断面図、(c)は同図(a)のc−c線断面図
b−b線断面図、(c)は同図(a)のc−c線断面図
【図7】チエンが図5とは異なった位置で掛け換わる状
態を示す図5に相当する図
態を示す図5に相当する図
2 大径スプロケット3
小径スプロケット4 チ
エン 20 易離脱手段 24,B4 大径スプロケットの一部A1〜A4
凹設部
小径スプロケット4 チ
エン 20 易離脱手段 24,B4 大径スプロケットの一部A1〜A4
凹設部
Claims (5)
- 【請求項1】 大径スプロケット(2)からこれに隣
接する小径スプロケット(3)にチエン(4)を掛け換
え操作する際に、前記大径スプロケット(2)の歯から
チエン(4)を容易に離脱し易くする易離脱手段(20
)を前記大径スプロケット(2)に設けてある自転車用
スプロケット装置において、前記掛け換えの際に前記易
離脱手段(20)によって離脱させられたチエン(4)
との干渉を避け且つ前記大径スプロケット(2)の一部
(24),(B4)に前記チエン(4)のリンクプレー
トどうしの連結部の一つを受け止めさせるための凹設部
(A1)〜(A4)を、前記大径スプロケット(2)の
小径スプロケット側側面(2a)に設けると共に、前記
掛け換えの際に前記大径スプロケット(2)の一部(2
4),(B4)に受け止められた連結部からスプロケッ
ト装置の駆動回転方向後方側に後続するチエン(4)が
ほぼ直線状に延出する姿勢で前記小径スプロケット(3
)の歯と噛合可能に、前記大径スプロケット(2)の前
記一部に対する小径スプロケット(3)の歯の位相を合
わせてある自転車用多段スプロケット装置。 - 【請求項2】 前記大径スプロケット(2)の前記一
部(24),(B4)に受け止められるべき前記連結部
下端の高さが前記大径スプロケット(2)の歯底以下の
高さとなる請求項1記載の自転車用多段スプロケット装
置。 - 【請求項3】 前記凹設部(A1)〜(A4)を、前
記チエン(4)のリンクプレートのうち前記大径スプロ
ケット(2)の歯から離脱して前記大径スプロケット(
2)の前記小径スプロケット側側面(2a)に位置する
離脱リンクプレート(41a),(42a)のうち、少
なくとも第1枚目のもの(41a)及びこのリンクプレ
ートから前記駆動回転方向後方側に後続する第2枚目の
もの(42a)に対応させて設けてある請求項1または
2記載の自転車用多段スプロケット装置。 - 【請求項4】 大径スプロケット(2)からこれに隣
接する小径スプロケット(3)にチエン(4)を掛け換
え操作する際に、前記チエン(4)との干渉を避けるた
めの凹設部(A1)〜(A4)を前記大径スプロケット
(2)の小径スプロケット側側面(2a)に設けてある
自転車用多段スプロケット装置において、前記凹設部(
A1)〜(A4)に、前記チエン(4)のリンクプレー
トのうち前記大径スプロケット(2)の歯から離脱して
前記大径スプロケット(2)の前記小径スプロケット側
側面(2a)に位置する離脱リンクプレート(42a)
の下端部を受け止め且つその離脱リンクプレート(42
a)のスプロケット装置直径方向に対する姿勢を決定す
る受け止め部(B2)〜(B4)を設けてある自転車用
多段スプロケット装置。 - 【請求項5】 前記受け止め部(B2)〜(B4)を
、前記離脱リンクプレートのうちスプロケット装置の駆
動回転方向後方側に向かって第2枚目のもの(42a)
を受け止め可能に構成した請求項4記載の自転車用多段
スプロケット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2761391A JPH04212688A (ja) | 1990-02-28 | 1991-02-22 | 自転車用多段スプロケット装置 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-50150 | 1990-02-28 | ||
JP5015090 | 1990-02-28 | ||
JP2-50151 | 1990-02-28 | ||
JP2761391A JPH04212688A (ja) | 1990-02-28 | 1991-02-22 | 自転車用多段スプロケット装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04212688A true JPH04212688A (ja) | 1992-08-04 |
Family
ID=26365564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2761391A Pending JPH04212688A (ja) | 1990-02-28 | 1991-02-22 | 自転車用多段スプロケット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04212688A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994014644A1 (en) * | 1992-12-28 | 1994-07-07 | Mory Suntour Inc. | Derailleur sprocket device |
-
1991
- 1991-02-22 JP JP2761391A patent/JPH04212688A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1994014644A1 (en) * | 1992-12-28 | 1994-07-07 | Mory Suntour Inc. | Derailleur sprocket device |
US5458543A (en) * | 1992-12-28 | 1995-10-17 | Mory Suntour Inc. | Bicycle multiple sprocket assembly |
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